JP3533110B2 - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP3533110B2
JP3533110B2 JP17486399A JP17486399A JP3533110B2 JP 3533110 B2 JP3533110 B2 JP 3533110B2 JP 17486399 A JP17486399 A JP 17486399A JP 17486399 A JP17486399 A JP 17486399A JP 3533110 B2 JP3533110 B2 JP 3533110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上部構造と下部
構造の間に配置し、地震時における上部構造の振動を減
衰させ、地震エネルギーを吸収させる塑性履歴型の免震
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築構造物とこの構造物を支
える基礎のような、上部構造と下部構造との間に設置す
る塑性履歴型の免震装置として、部材の形状を変えて種
々提案されている。
【0003】例えば、特公平2−62761号公報に
は、免震装置を直棒型に成形し、各端部を上下部構造に
固定した装置が開示されている。また、特公平2−59
262号公報には、免震装置を環状型に成形した装置に
ついて開示されている。
【0004】例えば、特開平2−194233号公報に
は、免震装置を略U字状に形成し、ダンパーの両脇に振
れ止め用の板状の補助部材を突設した装置が開発されて
いる。地震時の構造物の揺れは、水平方向に360度全
方向に変形するため、免震装置もそれに伴い360度全
方向に変形する。しかし、特開平2−194233号公
報では、略U字状のダンパーをキャタピラー状に一方向
のみに変形させることでエネルギー吸収を行い、その他
の方向、例えばキャタピラー状と直角方向の変形に対し
ては、両脇に突設した振れ止めによって押さえてしま
い、変形方向を一方向のみに限定しており、他方向に対
しては配慮がされていない。また、特開昭60−223
576号公報においても、U字状の免震装置との記載が
あるが、地震時の任意方向に水平変形した場合の免震装
置の性状に関する方向性についての記載がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、以下の9点である。 (1)免震装置の形状が直棒型である場合、地震時の水
平変形によって、図1のように端部の固定が両端固定及
び、一端ピン他端固定の場合は、歪みが部材の端部に集
中する。よって、部材のある一部分に歪みが集中してし
まう場合は、水平変形が小さい時点から歪みが集中し累
積されるので、部材が降伏し塑性化するのが速く、部材
の履歴特性における弾性範囲が狭くなる。塑性化後も水
平変形の増加と共に歪みも集中して累積し増加するた
め、水平変形が小さいうちに破断してしまう。しかも、
予想していなかった大地震による大きな変形を受けた場
合は、部材が変形に追従できず、地震エネルギーを吸収
できずに破断してしまう。また、部材中の一部分に歪み
が集中し部材内の塑性化する範囲が狭くなると、地震の
エネルギーを吸収する部分も小さくなり、部材全体のエ
ネルギー吸収量が少なくなる。 (2)免震装置の形状が直棒型である場合、図2のよう
に地震時の水平変形によって端部間の距離が長くなり、
それに伴って部材も引張られ伸びる。よって、水平変形
量が大きくなるにつれ、部材の伸びによる歪み,引張応
力が増加すると共に、曲げ変形による曲げ応力,歪みも
加わるため、総合的に部材に生じる歪み,応力が増大し
てしまう。 (3)免震装置の形状が直棒型である場合、部材の履歴
特性における弾性範囲が狭いため、地震よりも発生頻度
が高い風による水平変形によって部材が降伏し、風の振
動によるエネルギーを吸収してしまうため、部材の目的
である地震のエネルギーを吸収できる量が減少してしま
う。また、風によるエネルギーも吸収しているため、部
材が持っている総吸収エネルギー量に達してしまう期間
が早く、部材を点検・交換する頻度が高くなり、維持費
が高くなる。 (4)免震装置の形状が直棒型である場合、地震時の水
平変形による部材の伸び,引張応力を補うためと、微小
変形から部材が降伏することを避けるために、免震装置
の端部を機械的に複雑な構造を取る。よって免震装置を
構成する部品が多くなり、製造の手間もかかり、結果と
して製造コストも高価になる。 (5)環状型の免震装置は、3次元的に複雑な形状であ
るため、成形するために熱間成形や熱間鍛造を行う等の
製造の手間がかかり、製造コストが高価になる。 (6)環状型の免震装置は、平面的に広がって配置する
ため、免震装置の占有面積が大きく場所を取る。 (7)アイソレータと免震装置を別々に並列配置したい
場合、免震装置及びアイソレータが占有する面積が大き
いので、構造物の平面計画上、配置が困難になる場合が
ある。 (8)アイソレータと免震装置を別々に並列配置したい
場合、免震装置とアイソレータの各々で、上下部構造に
取り付けるための取付部分や工事が必要となるため、施
工工事費が高価になってしまう。 (9)免震装置をU字状に形成した場合、地震時の任意
方向への水平変形に対して免震装置の変形方向を考慮し
なければ、各変形方向による免震装置の耐力、剛性等の
性状に対する方向性が生じてしまう。例えば、図20に
部材の方向性を考慮せず、部材断面を等断面とした場合
について示す。面内0度方向における降伏せん断力と面
外90度方向における降伏せん断力とでは、面外90度
方向の方が面内0度方向よりも50%低くなり、地震時
の変形方向によって、免震装置 の性状が変わってしま
う問題があった。本発明は、前記(1)〜(9)の問題
点を解決した免震装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
金属板と弾性体とを交互に積層してなるアイソレータ
と、弾塑性材料からなる複数のU字状の彎曲状部材の
合部を上部構造と下部構造に夫々固定してなる減衰機構
を有する塑性履歴型の免震装置であり、前記U字状の彎
曲部材は、上部構造と下部構造との接合部と、前記両接
合部から平行に伸びる直線部と、前記両直線部を結ぶ彎
曲部により構成され、彎曲状部材の幅は彎曲部先端から
直線部の接合部側端部に向かって漸次広幅となるように
形成され、U字状の彎曲状部材が以下の条件を満たすこ
とを特徴とする免震装置である。なお、U字状の彎曲状
部材の各部名称を図21に示し、次のように定義され
る。接合部:上部構造及び下部構造との接合部であり、
直線部端部との連結部も含む、直線部:U字状の彎曲状
部材の接合部から互いに平行に伸びる直線部分、直線部
の接合部側端部:直線部と接合部との境界、直線部の彎
曲部側端部:直線部と彎曲部との境界、彎曲部:2つの
直線部を結ぶ曲線部、彎曲部先端:彎曲部の頂点。彎曲
部長さ:直線部の彎曲部 端部から彎曲部先端までの長
さ。 (1)U字状の彎曲状部材の直線部の接合部側端部幅W
2は彎曲部先端幅W1に対し、1.0<W2/W1<
2.0になるように形成する。 (2)U字状の彎曲状部材の直線部長さL(接合部は除
く)は、10cm〜70cmの長さにする。 (3)U字状の彎曲状部材の彎曲部長さRは板厚Tに対
し、2.5<R/Tになるように形成する。本発明の第
2の特徴は、前記第1の発明において、上部構造と下部
構造の間に配置されたアイソレータの外周部に、弾塑性
材料からなる複数のU字状の彎曲状部材の接合部を、ア
イソレータと上部構造,下部構造に連結する連結板に固
定し、配設したことを特徴とする塑性履歴型の免震装置
である。
【0007】
【作用】本発明の作用は、以下の8点である。 (1)弾塑性材料をU字状の彎曲状部材に成形すること
によって、塑性変形時に歪みが最大になる点を水平変形
量の変化によって部材内で移動させ、部材の歪みを局部
的に集中させず分散する。これによって部材の塑性化範
囲が材軸方向の全域にわたるので、部材全体を効果的に
使用して地震によるエネルギーを吸収させることができ
る。図3の(a)に小地震時のU字状の彎曲状部材の歪
み分布、(b)に中地震での歪み分布、(c)に大地震
での歪み分布を示す。U字状の彎曲状部材の彎曲部の歪
みを受ける部分が、中地震では、地震力による変形δ1
の1/2の分が部材7の材軸方向へ移動する。大地震で
は、変形δ2の1/2の分だけ歪みを受ける部分が移動
する。このように、地震時の水平変形量に応じて、歪み
を受ける部分を部材全域に移動させ、部材全体を塑性化
させることで、部材が効果的に地震エネルギーを吸収す
る。 (2)地震時の水平変形が生じた場合、図5のように部
材を彎曲に成形しているため、彎曲部が材軸方向に伸び
ることなく、直線状に変形することによって補うことが
できる。彎曲部が直線状に変形する部分が常に移動する
ことによって、部材に生じる歪みを彎曲部の曲率程度の
歪みに低減させる効果がある。 (3)U字状の彎曲状部材を成形する弾塑性材料は、鋼
材を使用する例が多い。本発明においても、U字状の
曲状部材を成形する弾塑性材料を鋼材にした場合、U字
状の彎曲状部材の形状は環状型等のように3次元的に複
雑ではないため、U字状の彎曲状部材を熱間成形あるい
は熱間鍛造する必要はなく、冷間成形によって精度良く
彎曲部を加工し、U字状の彎曲状部材を製造することが
できる。これによって、U字状の彎曲状部材の製造工程
が容易になり、製造単価を安くすることができる。 (4)免震装置とアイソレータを一体にした場合、免震
装置とアイソレータの各々で占有していた面積を減少さ
せることができる。また、免震装置とアイソレータの各
々で必要であった上下部構造に取り付けるための取り付
け部分や工事が、一体にすることにより減少するため、
施工工事費を安くする事ができる。 (5)地震時には、U字状の彎曲状部材は任意方向に水
平変形を受ける。本発明においては、あらゆる水平方向
の変形に対しても、U字状の彎曲状部材の力学的性状が
変化せず、方向性をすくなくすることができる。図2
0,図21に示すように、U字状の彎曲状部材の幅を
曲部先端から直線部の接合部側端部まで一定(W1=W
2)にした場合、面内0度方向と面外90度方向の変形
とでは、面外90度方向の降伏せん断力が50%も低下
してしまう。これは、変形方向が面内方向に一致しない
(変形方向角度が0度を越える)と彎曲部先端および直
線部が捩りによる変形に変わり、面内0度方向の曲げ剛
性と釣り合いが取れていないためである。よって、U字
状の彎曲状部材の捩り剛性を増加させるために、U字状
の彎曲状部材の幅を彎曲部先端から直線部の接合部側端
部に向かって漸次広幅となるように形成し、U字状の
曲状部材の直線部の接合部側端部幅W2を彎曲部先端幅
W1よりも幅広くすることで、耐力・剛性の低下を防
ぎ、変形方向の方向性を少なくすることができる。図2
2に実験結果を示す。前述のW1:W2の比を1:1.
35にした場合、降伏せん断力は、面内0度方向が3.
0tonfに対し面外90度方向は2.8tonfであ
り、7%しか低下しておらず、方向性による差があまり
生じていない。同様に、1次剛性も、2.0tonf/
cm〜1.2tonf/cmの範囲にあり、ほぼ同等の
性能となっている。このように、U字状の彎曲状部材の
彎曲部先端幅W1と直線部の接合部側端部幅W2の比W
2/W1を1より大きくすることで、方向性を生じさせ
ないようにすることができる。この比W2/W1を2よ
りも大きくした場合、U字状の彎曲状部材の彎曲部先端
は、相対的に部材が細くなっている分弱くなっているた
め歪みが集中し、地震時の面内方向の変形に対して、図
23(a)のように変形せず、図23(b)のように先
端部に歪みが集中し部材の変形が激しくなってしまい、
疲労特性に問題が生じる。また、U字状の彎曲状部材を
成形するときに、U字状の彎曲状部材の材料の歩留まり
が悪くなり経済性に劣る。 (6)U字状の彎曲状部材の直線部の接合部側端部幅W
2と彎曲部先端幅W1の比率を選択することにより、地
震時に彎曲状部材が受ける任意方向への水平変形に対
し、歪みがU字状の彎曲状部材の常に特定の部分に集中
するのではなく、歪みを部材内で分散させ、U字状の
曲状部材全体を効果的に利用し地震のエネルギーを吸収
させることができる。図24に実験結果を示す。加力方
向によって破断位置が変化しており、面内0度方向にお
いては、振幅によっても破断位置が変化している。この
ことは、地震時の変形に対し、部材全体で効果的にエネ
ルギー吸収していることを示している。 (7)地震時のU字状の彎曲状部材の変形は、U字状の
彎曲状部材の曲げ変形と捩り変形によって追従するよう
にし、材軸方向への過剰な引張応力がかからないように
するためには、U字状の彎曲状部材の全長が地震時の変
形量に対し十分な長さがなければならない。U字状の
曲状部材の直線部の長さは、地震時の変形に追従できる
ためのU字状の彎曲状部材の長さを確保するために必要
である。また、U字状の彎曲状部材の全体に歪みを分散
させてエネルギーを吸収する場合、直線部の長さLは、
塑性変形させてエネルギーを吸収する長さである。地震
時の変形量によって彎曲状部材の直線部を最適な長さに
することで、無駄なく効果的にエネルギーを吸収させる
ことができる。昨今の免震装置における地震時の最大変
形(レベル2:建物の耐用年限中に一度遭遇するかもし
れない程度の地震動)の調査結果として、日本建築セン
ター発行のビルデイングレター1998年1月号から1
998年5月号まで掲載された、免震建築物の日本建築
センター評定完了分を、図25に示す。結果として、1
0〜50cm位までが多く、免震建築物の変形量は、年
々増加していることから、U字状の彎曲状部材の直線部
長さを10cm〜70cmまで確保することで、十分に
地震時の変形に対応することができる。図26に、U字
状の彎曲状部材の直線部長さをL=150mm(CAS
E1)とL=300mm(CASE2)にした場合の疲
労実験結果を示す。同一の振幅において、L=150m
m(CASE1)の方がL=300mm(CASE2)の
破断回数が少ない。これは、U字状の彎曲状部材の長さ
を長くすることで、変形が大きくなっても追従できる長
さに余裕があり、疲労特性も向上することを示してい
る。例えば、U字状の彎曲状部材に要求される性能とし
て、20回で破断する振幅が20cmで良ければ、直線
部長さL=150mm(CASE1)にする。20回で
破断する振幅が30cmまで必要であれば、直線部長さ
L=300mm(CASE2)にする。このようにし
て、要求される性能によって無駄なく効果的にU字状の
彎曲状部材を成形することができる。 (8) 地震時の部材の変形による歪みは、板厚Tが厚
いほど大きくなり、とくに面内0度方向に関しては、彎
曲部が直線的に変形するので、彎曲部長さRと板厚Tの
比率つまり彎曲部の曲率が大きいと疲労特性が悪くな
る。よって彎曲部長さRと板厚Tの比率を決めること
で、U字状の彎曲状部材の疲労特性の低下を防ぐことが
できる。例えば、0度方向の振幅±20cm繰り返し加
力実験において、R/T=3.13のときの破断回数は
6回、R/T=4.14のときの破断回数は18回であ
った。R/Tが約1.0変わるだけでU字状の彎曲状部
材の疲労特性に大きく影響し、破断回数は3倍に増加す
る。また、彎曲部長さRと板厚Tの比率R/T=2.5
よりも小さくなると、彎曲部の曲率は、1/4よりも大
きくなり、面内方向の変形では、彎曲部が直線状になっ
て板厚方向の表面の歪みが25%の歪みを受けることと
なる。例えば、U字状の彎曲状部材が鋼材の場合は、彎
曲状部材が地震時に最大25%の歪みを受けた場合、図
27に示す鋼材の疲労特性から判断して、1回の地震で
破断してしまう。よって、彎曲部長さRと板厚Tの比率
R/Tは2.5よりも大きくする必要がある。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施形態1] 本発明の実施形態を図6に示す。この実施形態は、アイ
ソレータ1を介在させた上部構造2と下部構造3の間
に、減衰機構6を配置したものである。減衰機構6は、
弾塑性材料からなるU字状の彎曲状部材7を図7に示す
ような複数個用いて円を描くように提灯状に組み合わせ
たり、図8に示すような線対称のように2個のU字状の
彎曲状部材7を向き合わせた1組を複数組を用いて配置
したものである。U字状の彎曲状部材7は、図9に示す
ように、例えば弾塑性材料で縦25mm×横50mmの
長方形断面をU字状の彎曲状に成形し、必要に応じて成
形後に熱処理を行い残留歪みを除去する。各々のU字状
彎曲状部材7の一端の接合部8を上部構造2に、他端
接合部9を下部構造3に固定する。また、本発明の減
衰機構を実際に構造物に取り付け使用する場合は、直接
上部構造2及び下部構造3にU字状の彎曲状部材の接合
8及び9を取り付けるのではなく、図10のように上
部構造2及び下部構造3に連結板10を取り付けてお
き、図11のように連結板10に加工しておいた取り付
け孔11に、U字状の彎曲状部材7の接合部8及び9に
加工しておいた取り付け孔12とをボルト13にて固定
する。このことによって、上部構造2及び下部構造3に
U字状の彎曲状部材9を取り付ける場合、ボルト13を
締め付ければ、容易に取り付ける事ができる。しかも、
上部構造2及び下部構造3に連結するための装置が連結
板10だけであり、接合部を固定する装置が最小です
み、製造コストを下げることができる。また、地震エネ
ルギーを吸収し疲労損傷が激しい場合や、使用中の事故
によるU字状の彎曲状部材7の破損によってU字状の
曲状部材7の取り替えが必要となった場合、取り替えた
U字状の彎曲状部材7だけを単独に外す事ができ、し
かも取り替え作業もボルト13の取り外し及び締め付け
によって可能となり、作業が容易で、取り替え工事費を
安く抑える事ができる。
【0009】[実施形態2] 本発明の実施形態を図12に示す。この実施形態は、上
部構造2と下部構造3の間に間在したアイソレータ1の
外周に、減衰機構6を構成するU字状の彎曲状部材7を
配置し、アイソレータ1とU字状の彎曲状部材7を一体
にして配置した免震装置である。図13に示すように、
アイソレータ1と上部構造2及び下部構造3を連結する
アイソレータの連結板14の外周に、弾塑性材料を彎曲
状に成形したU字状の彎曲状部材7を、2個以上の複数
個を用いて図14及び図15に示すような円を描くよう
に提灯状に組み合わたり、図16及び図17に示すよう
に2個のU字状の彎曲状部材7を線対称の向き合わせを
1組として複数組を、アイソレータ1の外周に配置した
りする。U字状の彎曲状部材7の連結板14への取り付
けは、連結板14に加工しておいた取り付け孔15に、
当該U字状の彎曲状部材7の接合部8及び9に加工して
おいた取り付け孔12をボルト13にて固定する。
【0010】このことによって、上部構造2と下部構造
3の間に広がる空間において、アイソレータ1及び減衰
機構6とを別々で並列に配置している場合は、各々でそ
の空間の面積を占有し免震装置が占める面積が大きくな
ってしまったが、アイソレータ1及び減衰機構6と一体
にすることによって、上部構造2と下部構造3の間に広
がる空間の占有面積を減少させる事ができる。また、ア
イソレータ1及び減衰機構6と一体にすることによっ
て、上部構造2及び下部構造3に取り付ける部分の個数
が減るため、取り付け部分の工事や取り付けるための装
置例えば連結板10が減少し、施工工事費を減少させる
事ができる。
【0011】さらに、図18及び図19に示すような建
築物の柱16の途中に空間を設け、アイソレータ1を挿
入し免震化する中間層免震において、そのアイソレータ
1の外周にU字状の彎曲状部材7を図14及び図15,
図16及び図17のように配置し、アイソレータ1と減
衰機構6を一体にして配置する。このことは、建築物の
柱の本数が決まっていて、アイソレータ1の取り付け個
数及び場所も必然的に決まっている限定された場合にお
いても、アイソレータ1及び減衰機構6を一体にして取
り付ける事ができる。また、中間層免震において柱16
の外周よりも外側へ免震装置が出て配置してはならない
場合でも、図19のようにU字状の彎曲状部材7を配置
することによって、限られた空間の中にアイソレータ1
及び減衰機構6を配置する事ができる。
【0012】[発明の効果] 本発明の免震装置によれば、従来の免震装置に比べると
次のような利点を有している。 (1)本発明は、弾塑性材料からなる部材を彎曲状に成
形することによって、地震時の水平変形によるU字状の
彎曲状部材の曲げ応力が最大になる点を、水平変形量の
変化によって部材内で移動させることができる。また
字状の彎曲状部材の断面形状及び部材形状を変化させる
ことによって、地震時の水平変形によってU字状の彎曲
状部材に生じる応力,歪みを部材内のある一部分に集中
し累積しないようにするができる。これによって、部材
の歪みを受ける部分を部材全体に分散することができ、
塑性化範囲を広げることによって、部材全体を効果的に
使用して地震によるエネルギーを吸収させることができ
る。 (2)地震時の水平変形によって生じる部材の端部間距
離の伸長は引張応力及び歪みを生じさせるが、彎曲部が
直線状に伸びる事によって低減することができる。ま
た、水平変形による部材の伸長,引張応力を部材の形状
自体で吸収しているため、端部を固定条件によって機械
的に複雑な構造にする必要がなく、装置の製造が容易に
なり、経済的な効果もある。 (3)U字状の彎曲状部材を成形する弾塑性材料を鋼材
にした場合、彎曲状の形状は3次元的に複雑ではないた
め、冷間成形によって精度良く彎曲部を加工し、U字状
彎曲状部材を製造することができる。これによって、
U字状の彎曲状部材の製造工程が容易になり、経済的な
効果がある。 (4)免震装置とアイソレータを一体にすることによ
り、免震装置とアイソレータの占有面積を減少させる事
ができる。また、免震装置とアイソレータの各々で必要
であった上下部構造に取り付けるための取り付け部分や
工事が減るため、施工工事費を減少させ経済的な効果も
ある。 (5)本発明は、U字状の彎曲状部材の彎曲部先端幅
直線部の接合部側端部幅W2に対する比が1より大
きく2より小さい範囲にあり、U字状の彎曲状部材の直
線部長さLが10cm〜70cmであり、彎曲状部材の
彎曲部長さRの当該部材の板厚Tに対する比が2.5よ
り大きいU字状の彎曲状部材を成形することで、これま
で知られているU字状の彎曲状部材が地震時に任意方向
への水平変形した場合の性状における方向性の差を改善
し、どの方向に対しても安定した復元力特性を得ること
ができる。また、U字状の彎曲状部材全体を効果的に塑
性変形させて、設計要求に対して無駄なく効率にU字状
彎曲状部材を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】減衰機構を構成する部材が直棒型の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる曲げモーメント図
及び変形図である。
【図2】減衰機構を構成する部材が直棒型の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる部材長手方向の伸
び変形図である。
【図3】減衰機構を構成する部材が彎曲状の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる曲げモーメント図
の一例である。
【図4】減衰機構を構成するU字状の彎曲状部材形状の
一例の図である。
【図5】減衰機構を構成する部材が彎曲状の場合に、地
震時の水平変形によって部材に生じる部材長手方向の伸
び変形図である。
【図6】上部構造と下部構造の間に配置した減衰機構と
アイソレータを示す図である。
【図7】減衰機構を構成するU字状の彎曲状部材を組み
合わせ図である。
【図8】減衰機構を構成するU字状の彎曲状部材を組み
合わせ図である。
【図9】U字状の彎曲状部材を示す図である。
【図10】上部構造及び下部構造とU字状の彎曲状部材
とを連結する連結板の取り付け図である。
【図11】U字状の彎曲状部材と連結板との取り付け図
である。
【図12】アイソレータの外周に配置した減衰機構の
字状の彎曲状部材を示す図である。
【図13】アイソレータの上部構造及び下部構造との連
結板とU字状の彎曲状部材の取り付け図である。
【図14】アイソレータの連結板に取り付けたU字状の
彎曲状部材を示す図である。
【図15】アイソレータの連結板に配置したU字状の
曲状部材の組み合わせ図である。
【図16】アイソレータの連結板に配置したU字状の
曲状部材の組み合わせ図である。
【図17】 アイソレータの連結板に配置したU字状の
彎曲状部材の組み合わせ図である。
【図18】中間層免震において柱の途中に一体に配置し
たアイソレータと減衰機構の図である
【図19】 中間層免震において柱の途中に一体に配置
しアイソレータと減衰機構の図である。
【図20】U字状の彎曲状部材の図および、これの変形
時の復元特性を示す図である。
【図21】U字状の彎曲状部材を側面図と平面図で示
し、各部に名称を付して示す図である。
【図22】本発明に係るU字状の彎曲状部材を用いた復
元特性、加力方向と降伏せん断力および剛性に関する実
験結果を示す図である。
【図23】疲労特性に影響するU字状の彎曲状部材の変
形の諸状態を示す説明図である。
【図24】本発明のU字状の彎曲状部材における加力方
向および振幅と破断位置との関係の実験結果を示す図で
ある。
【図25】免震建築物の地震時の最大相対変形の調査結
果を示す図である。
【図26】U字状の彎曲状部材の直線変形と疲労特性と
の関係の実験結果を示す図である。
【図27】図26の疲労実験結果における歪み振動と破
断回数との関係を示す図である。 [符号の説明] 1 アイソレータ 2 上部構造 3 下部構造 4 金属板 5 弾性板 6 減衰機構 7 減衰機構を構成するU字状の彎曲状部材 8 U字状の彎曲状部材の一端の接合部U字状の彎曲状部材の他端の接合部 10 上下部構造との連結板 11 連結板とU字状の彎曲状部材の接合部を連結する
連結板の取り付け孔 12 連結板と彎曲状部材端部を連結する彎曲状部材の
接合部の取り付け孔 13 連結板と彎曲状部材を連結するボルト 14 アイソレータの上下部構造との連結板 15 アイソレータの上下部構造との連結板と彎曲状部
材の接合部を連結する取り付け孔 16 建築物の柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−194233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/00 - 15/08 E04H 9/02 331 F16F 7/00 - 7/14 E04B 1/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板と弾性体とを交互に積層してなる
    アイソレータと、弾塑性材料からなる複数のU字状の彎
    曲状部材の接合部とを上部構造と下部構造に夫々固定し
    てなる減衰機構を有する塑性履歴型の免震装置におい
    て、前記U字状の彎曲部材は、上部構造と下部構造との
    接合部と、前記両接合部から平行に伸びる直線部と、前
    記両直線部を結ぶ彎曲部により構成され、U字状の彎曲
    状部材の幅は彎曲部先端から直線部の接合部側端部に向
    かって漸次広幅となるように形成され、U字状の彎曲状
    部材の彎曲部先端幅W1と直線部の接合部側端部幅W2
    の関係が1.0<W2 / W1<2.0であり、U字状の
    彎曲状部材の直線部長さが、10cm〜70cmであ
    り、U字状の彎曲状部材の彎曲部長さの当該部材の板厚
    に対する比が2.5より大きいU字状の彎曲状部材を有
    することを特徴とする塑性履歴型の免震装置。
  2. 【請求項2】 上部構造と下部構造の間に配置されたア
    イソレータの外周部に、弾塑性材料からなる複数のU字
    状の彎曲状部材の接合部を、アイソレータと上部構造,
    下部構造に連結する連結板に固定し配設したことを特徴
    とする請求項1記載の塑性履歴型の免震装置。
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