JP2511319B2 - 免震、制振用鋼棒ダンパ―装置 - Google Patents
免震、制振用鋼棒ダンパ―装置Info
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- JP2511319B2 JP2511319B2 JP29524190A JP29524190A JP2511319B2 JP 2511319 B2 JP2511319 B2 JP 2511319B2 JP 29524190 A JP29524190 A JP 29524190A JP 29524190 A JP29524190 A JP 29524190A JP 2511319 B2 JP2511319 B2 JP 2511319B2
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- Japan
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- steel rod
- building
- seismic isolation
- damper device
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は免震、制振建物の振動を小さくする鋼棒ダン
パー装置に係るものである。
パー装置に係るものである。
(従来の技術) 第7図乃至第9図は従来の免震建物において使用され
ている鋼棒ダンパー装置に係るもので、建物aと基礎b
との間に鋼棒ダンパーcが配設され、地震時等において
建物aと基礎bとの間に生起した相対変位δにより塑性
変形を生起し、ダンパーとしての機能を発揮するように
構成されている。
ている鋼棒ダンパー装置に係るもので、建物aと基礎b
との間に鋼棒ダンパーcが配設され、地震時等において
建物aと基礎bとの間に生起した相対変位δにより塑性
変形を生起し、ダンパーとしての機能を発揮するように
構成されている。
而して前記鋼棒ダンパーcの建物a及び基礎bに対す
る固定部は軸方向に滑るように球面軸受dを介して支承
され、鋼棒ダンパーcの大変形に追随できるようになっ
ている。
る固定部は軸方向に滑るように球面軸受dを介して支承
され、鋼棒ダンパーcの大変形に追随できるようになっ
ている。
(発明が解決しようとする課題) 前記鋼棒ダンパー装置においては、球面軸受を使用
し、鋼棒を建物、基礎に設けた軸受内で滑るように構成
されているので、鋼棒の加工、及び球面軸受部の加工に
高い精度が要求され、コストもかかる。
し、鋼棒を建物、基礎に設けた軸受内で滑るように構成
されているので、鋼棒の加工、及び球面軸受部の加工に
高い精度が要求され、コストもかかる。
また発銹によって鋼棒が軸受の中を滑動しなくなる可
能性があり、メンテナンスも必要となる。
能性があり、メンテナンスも必要となる。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、構造が簡単で、施工
が容易であり、メンテナンスが不要で、経済性に優れた
免震、制振用鋼棒ダンパー装置を提供する点にある。
れたもので、その目的とする処は、構造が簡単で、施工
が容易であり、メンテナンスが不要で、経済性に優れた
免震、制振用鋼棒ダンパー装置を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る免震、制振
用鋼棒ダンパー装置は、各自由端部が建物に固定治具を
介して固定された十字状プレートの交叉部と、基礎に定
着された固定治具に鋼棒の上下端を取付けてなり、前記
建物と基礎との間に生起する相対変形に伴って前記鋼棒
を塑性変形させ、振動エネルギーを塑性エネルギーとし
て吸収するように構成されている。
用鋼棒ダンパー装置は、各自由端部が建物に固定治具を
介して固定された十字状プレートの交叉部と、基礎に定
着された固定治具に鋼棒の上下端を取付けてなり、前記
建物と基礎との間に生起する相対変形に伴って前記鋼棒
を塑性変形させ、振動エネルギーを塑性エネルギーとし
て吸収するように構成されている。
(作用) 本発明は前記したように構成されているので、地震時
等において建物と基礎との間に相対変形を生じると、下
端部を同基礎に固定治具を介して固定され、上端部を建
物に固定治具を介して固定された十字状プレートの交叉
部に固定された鋼棒が曲がり、この曲がりが鋼棒を塑性
化させると、同鋼棒がダンパーとして働き、振動エネル
ギーを塑性エネルギーとして吸収し、建物の振動を小さ
くする。
等において建物と基礎との間に相対変形を生じると、下
端部を同基礎に固定治具を介して固定され、上端部を建
物に固定治具を介して固定された十字状プレートの交叉
部に固定された鋼棒が曲がり、この曲がりが鋼棒を塑性
化させると、同鋼棒がダンパーとして働き、振動エネル
ギーを塑性エネルギーとして吸収し、建物の振動を小さ
くする。
この際、前記鋼棒は前記十字状のプレートによって軸
方向力(引抜き力)を受けるが、同プレートの断面及び
プレートの支持点までの距離を適当に選択することによ
って、前記軸方向力を低減することができる。
方向力(引抜き力)を受けるが、同プレートの断面及び
プレートの支持点までの距離を適当に選択することによ
って、前記軸方向力を低減することができる。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
Aは建物、Bは基礎で、同建物Aに各自由端部がプレ
ート固定治具1を介して固定された十字状プレート2の
交叉部と、基礎Bに定着された固定治具3に鋼棒4の上
端部並に下端部が夫々固定されている。
ート固定治具1を介して固定された十字状プレート2の
交叉部と、基礎Bに定着された固定治具3に鋼棒4の上
端部並に下端部が夫々固定されている。
図示の実施例は前記したように構成されているので、
地震により建物Aと基礎Bとの間に相対変形を生じる
と、第3図に示すように鋼棒4が曲がる。同鋼棒4の変
形が進み、塑性化すると、振動エネルギーは塑性エネル
ギーに変り、建物Aの振動が小さくなる。
地震により建物Aと基礎Bとの間に相対変形を生じる
と、第3図に示すように鋼棒4が曲がる。同鋼棒4の変
形が進み、塑性化すると、振動エネルギーは塑性エネル
ギーに変り、建物Aの振動が小さくなる。
この際、鋼棒4は十字状プレート2から軸方向力、即
ち鋼棒4の引き抜き力を受けるが、この力はプレート2
の断面形状、固定部分までの距離を適切に選定すること
によって、軽減することができる。
ち鋼棒4の引き抜き力を受けるが、この力はプレート2
の断面形状、固定部分までの距離を適切に選定すること
によって、軽減することができる。
なお前記プレート2を十字状に組合わせたのは、水平
2方向からの変形に追従しうるようにしたものであって
水平一方向にしか変形を生じない場合は、プレートを一
方向にすればよい。
2方向からの変形に追従しうるようにしたものであって
水平一方向にしか変形を生じない場合は、プレートを一
方向にすればよい。
第4図は本発明の他の実施例を示し、鋼棒4は各位置
でのモーメントに比例した全塑性モーメントとなるよう
に、荷重点からの距離に塑性断面係数を比例させるよう
に、半径が漸変されている。
でのモーメントに比例した全塑性モーメントとなるよう
に、荷重点からの距離に塑性断面係数を比例させるよう
に、半径が漸変されている。
図中前記実施例と均等部分には同一符号が附されてい
る。
る。
第5図は鋼棒4の半径の決定方向を示し鋼棒ダンパー
の上部はプレート1に取付けるために大径に形成され、
半径γが漸変している部分は全体が塑性化するため、変
形が大きくなり、繰り返し変形に対する耐久性も高くな
る。
の上部はプレート1に取付けるために大径に形成され、
半径γが漸変している部分は全体が塑性化するため、変
形が大きくなり、繰り返し変形に対する耐久性も高くな
る。
なお第6図は本発明に係る鋼棒ダンパーを具えた免
震、制振建物を示し、図中Cは積層ゴムである。
震、制振建物を示し、図中Cは積層ゴムである。
(発明の効果) 本発明に係る免震、制振用鋼棒ダンパー装置は、建物
に自由端を固定治具を介して固定された十字状プレート
の交叉部と、基礎に定着された固定治具に鋼棒の上下端
を夫々取付けて構成され、地震時等において建物と基礎
との間に相対変形を生起したとき、鋼棒を塑性変形さ
せ、振動エネルギーを塑性エネルギーとして吸収し、振
動を小さくするようにしたものであって、構造が簡単
で、施工も容易でメンテナンスを不要ならしめ、コスト
を大幅に節減したものである。
に自由端を固定治具を介して固定された十字状プレート
の交叉部と、基礎に定着された固定治具に鋼棒の上下端
を夫々取付けて構成され、地震時等において建物と基礎
との間に相対変形を生起したとき、鋼棒を塑性変形さ
せ、振動エネルギーを塑性エネルギーとして吸収し、振
動を小さくするようにしたものであって、構造が簡単
で、施工も容易でメンテナンスを不要ならしめ、コスト
を大幅に節減したものである。
第1図は本発明に係る免震、制振用鋼棒ダンパー装置の
一実施例を示す立面図で、第2図の矢視II−II図、第2
図はその底面図、第3図は鋼棒ダンパーの変形状態を示
す立面図、第4図は本発明の他の実施例を示す立面図、
第5図は鋼棒の半径の決定方法を示す説明図、第6図は
本発明の装置を具えた免震、制振建物の立面図、第7図
は従来の鋼棒ダンパー装置の縦断面図、第8図及び第9
図は夫々従来の鋼棒ダンパーを設置時並に変形時の状態
を示す縦断面図である。 A……建物、B……基礎、 1……プレート固定治具、2……プレート、 3……固定治具、4……鋼棒。
一実施例を示す立面図で、第2図の矢視II−II図、第2
図はその底面図、第3図は鋼棒ダンパーの変形状態を示
す立面図、第4図は本発明の他の実施例を示す立面図、
第5図は鋼棒の半径の決定方法を示す説明図、第6図は
本発明の装置を具えた免震、制振建物の立面図、第7図
は従来の鋼棒ダンパー装置の縦断面図、第8図及び第9
図は夫々従来の鋼棒ダンパーを設置時並に変形時の状態
を示す縦断面図である。 A……建物、B……基礎、 1……プレート固定治具、2……プレート、 3……固定治具、4……鋼棒。
Claims (1)
- 【請求項1】各自由端部が建物に固定治具を介して固定
された十字状プレートの交叉部と、基礎に定着された固
定治具に鋼棒の上下端を取付けてなり、前記建物と基礎
との間に生起する相対変形に伴って前記鋼棒を塑性変形
させ、振動エネルギーを塑性エネルギーとして吸収する
ように構成されたことを特徴とする免震、制振用鋼棒ダ
ンパー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29524190A JP2511319B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 免震、制振用鋼棒ダンパ―装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29524190A JP2511319B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 免震、制振用鋼棒ダンパ―装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04169665A JPH04169665A (ja) | 1992-06-17 |
JP2511319B2 true JP2511319B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=17818045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29524190A Expired - Fee Related JP2511319B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 免震、制振用鋼棒ダンパ―装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511319B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5595040A (en) * | 1994-07-20 | 1997-01-21 | National Science Council | Beam-to-column connection |
US6012256A (en) * | 1996-09-11 | 2000-01-11 | Programmatic Structures Inc. | Moment-resistant structure, sustainer and method of resisting episodic loads |
JP6469560B2 (ja) * | 2015-10-26 | 2019-02-13 | センクシア株式会社 | 制震ダンパ |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP29524190A patent/JP2511319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04169665A (ja) | 1992-06-17 |
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Legal Events
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