JPH08197275A - レーザー加工機 - Google Patents

レーザー加工機

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JPH08197275A
JPH08197275A JP7008232A JP823295A JPH08197275A JP H08197275 A JPH08197275 A JP H08197275A JP 7008232 A JP7008232 A JP 7008232A JP 823295 A JP823295 A JP 823295A JP H08197275 A JPH08197275 A JP H08197275A
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JP
Japan
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laser
heads
laser beam
head
cylinder
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Withdrawn
Application number
JP7008232A
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English (en)
Inventor
Ikuo Tajima
郁夫 田島
Takashi Shibata
高士 柴田
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Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP96900445A priority patent/EP0753372B1/en
Priority to KR1019960705088A priority patent/KR100394409B1/ko
Priority to DE69620686T priority patent/DE69620686T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個のレーザーヘッドを備えた加工機であ
ってもレーザー発振器は加工機全体で一つ、あるいは幾
つかのレーザーヘッドのグループで一つといった構成を
可能とし、レーザーヘッドの個数を増やしてもコストの
増加は抑える。 【構成】 被加工物の保持が可能で、かつ所定の移動デ
ータに基づいてX,Y両方向へ移動制御される保持体1
6と、この保持体16に保持された被加工物に対するレ
ーザー加工が可能に配置された複数個のレーザーヘッド
40とを備えたレーザー加工機において、前記レーザー
ヘッド40のうちの二個以上に共用されるレーザー発振
器100と、このレーザー発振器100から照射される
レーザービームを光学的に分岐させて対象となる各レー
ザーヘッド40にそれぞれ供給するビーム案内体80,
81,80Bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザービームの照射
によって布などの被加工物にレーザ加工(カットや彫
刻)を施すことができるレーザー加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公平6−33550号公
報に開示されている技術では、複数個のミシンヘッドを
備えた刺繍用ミシンにおいて、それらの各ミシンヘッド
にレーザーヘッドがそれぞれ装着されている。これらの
各レーザーヘッドは、ミシンの刺繍枠に保持されている
布(被加工物)の表面へレーザービームをそれぞれ照射
可能である。したがって各レーザーヘッドからレーザー
ビームを照射しつつ前記刺繍枠をその駆動データによっ
てX,Y両方向へ移動制御することにより、前記布を複
数箇所において同時にレーザーカットすることが可能で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記の各レー
ザーヘッドには個々にレーザー発振器が必要である。こ
のレーザー発振器は比較的高価であることから、レーザ
ーヘッドの個数が多くなるとコストの増加は避けられな
い。本発明が解決しようとする課題は、複数個のレーザ
ーヘッドを備えた加工機であってもレーザー発振器は加
工機全体で一つ、あるいは幾つかのレーザーヘッドのグ
ループで一つ、といった構成を可能とし、レーザーヘッ
ドの個数を増やしてもコストの増加を抑えることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のレーザー加工機はつぎのように構成されて
いる。すなわち被加工物の保持が可能で、かつ所定の移
動データに基づいてX,Y両方向へ移動制御される保持
体と、この保持体に保持された被加工物に対するレーザ
ー加工が可能に配置された複数個のレーザーヘッドとを
備えたレーザー加工機において、前記レーザーヘッドの
うちの二個以上に共用されるレーザー発振器と、このレ
ーザー発振器から照射されるレーザービームを光学的に
分岐させて対象となる各レーザーヘッドにそれぞれ供給
するビーム案内体とを備えている。
【0005】
【作用】この発明によれば、前記レーザー発振器から照
射されたレーザービームは前記ビーム案内体によって分
岐され、二個以上のレーザーヘッドにそれぞれ供給され
る。したがって複数個のレーザーヘッドを備えた加工機
であってもレーザー発振器については例えば加工機全体
で一つといった構成が可能となる。
【0006】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1はレーザー加工機を表した正面図、図2は
図1の平面図である。これらの図面で示すようにテーブ
ル10の上方に位置しているフレーム14の前面には、
複数個(四個)のレーザーヘッド40が左右方向に関し
てほぼ等間隔で配置されている。またテーブル10の上
面には、後述する被加工物(布)を保持可能な保持体1
6が所定の移動データに基づいて図2のX,Y両方向へ
移動制御可能に設けられている。なお図1で示すように
テーブル10の下面側におけるテーブル脚12の横フレ
ーム上には、各レーザーヘッド40と対応する位置にお
いてレーザービームを受け止めるための鋼製のブロック
24がそれぞれ支持されている。
【0007】図3は前記の各レーザーヘッド40の一つ
とその周辺部分を拡大して表した正面図、図4は図2の
A−A矢視方向から見た拡大側面図、図5は同じく図2
のB−B矢視方向から見た拡大断面図である。これらの
図面からも明らかなようにレーザーヘッド40は、ヘッ
ドブラケット18の前面下部に取付けられた支持体42
と、この支持体42に対して上下に貫通して昇降自在に
設けられた筒体44と、この筒体44の下端部に結合さ
れたレンズ固定筒46と、このレンズ固定筒46の外周
に昇降可能に取付けられた保護筒50とを備えている。
なお前記ヘッドブラケット18は、図4,5で示すよう
に前記フレーム14の前面にボルト止めによって固定さ
れている。
【0008】前記筒体44は昇降機構56によって昇降
駆動されるようになっている。この昇降機構56の構成
を主として図5によって説明する。まず前記ヘッドブラ
ケット18の側壁部には駆動源としてのモーター58が
装着され、その主軸には駆動ギヤ59が固定されてい
る。この駆動ギヤ59は、前記ヘッドブラケット18に
対して回転自在に支持された中間ギヤ60に噛合ってお
り、この中間ギヤ60は前記筒体44の背面側に固定さ
れたラック部材62のラック歯63に噛合っている。し
たがって前記モーター58を正逆両方向へ回転駆動させ
ることにより、前記駆動ギヤ59、中間ギヤ60及びラ
ック部材62のラック歯63の噛合いを通じて前記筒体
44が昇降駆動されることとなる。
【0009】前記レンズ固定筒46は図5から明らかな
ように、前記筒体44の下端部内周にねじ込みによって
結合された上筒46aと、この上筒46aの下端部外周
にねじ込みによって結合された下筒46bとから構成さ
れている。そして上筒46aの下端と下筒46bの内周
段部との間にレンズ47が保持されている。一方、前記
保護筒50は透明な合成樹脂材などで形成されていると
ともに、その上端部外周には環状溝53が形成されてい
る。この環状溝53には図3,4で示すようにフォーク
形状のアーム74が係合しており、このアーム74は前
記ヘッドブラケット18にシリンダブラケット72を介
して取付けられたエアシリンダ70のロッド71に結合
されている。したがってこのエアシリンダ70の駆動に
より、前記保護筒50は図3の仮想線で示す上昇位置
(退避位置)と実線で示す下降位置(使用位置)との間
を前記レンズ固定筒46の外周に沿って移動することと
なる。
【0010】前記保護筒50における下端部寄りの側壁
には、図3で示すようにエア孔52が形成されている。
このエア孔52には図3及び図4で示すようにエアパイ
プ76の一端が接続され、このエアパイプ76の他端は
図示外のエア供給源に接続されて前記エア孔52から保
護筒50の内部にエアの吹き込みが行えるようになって
いる。また図4で示すように前記レーザーヘッド40の
後方部には、前記フレーム14の側から加工機の前方へ
延びるパイプ66が配置されている。このパイプ66の
先端部にはレーザーヘッド40の下端部(保護筒50の
下端部)に接近させた吸引ノズル64が接続され、かつ
パイプ66の後端部は前記フレーム14の中に配管され
たダクト68に接続されている。なおこのダクト68は
図示外の吸引ブロアに接続されてレーザーヘッド40の
下端周辺の空気を吸引できるようになっている。
【0011】さらに図3で示すように前記テーブル10
には前記レーザーヘッド40と対応する箇所において上
下に貫通する孔11があけられており、この孔11はテ
ーブル10の上面に取付けられたビーム板20で閉ざさ
れている。そしてこのビーム板20には、図3〜図5で
示すようにレーザーヘッド40から照射されるレーザー
ビームを通すためのビーム孔22が形成されている。つ
まりレーザーヘッド40から照射されるレーザービーム
は、前記ビーム板20に当たって反射することなくビー
ム孔22を通過し、テーブル10の下面側において前記
ブロック24で受け止められる。
【0012】図1及び図2で示すように前記の各レーザ
ーヘッド40の上方には、前記ヘッドブラケット18の
前面に対してビーム案内体80,81がそれぞれ装着さ
れている。一方のビーム案内体80は後述するミラー8
8として全反射式ミラーが内蔵されているのに対し、他
方のビーム案内体81は半反射式ミラー(ハーフミラ
ー)が内蔵されている。そして図1,2における左右の
外側に位置する二つのレーザーヘッド40にはビーム案
内体80が、内側に位置する二つのレーザーヘッド40
にはビーム案内体81が使用されている。
【0013】図3〜5は図1及び図2の最も左側に位置
するレーザーヘッド40と、それに対応するビーム案内
体80とが示されている。そこでこのビーム案内体80
の構成を主として説明し、他方のビーム案内体81の構
成についてはその相違点だけを説明する。前記ビーム案
内体80は、図3,4で示すように前記ヘッドブラケッ
ト18の前面に固定されたミラー支持ブロック82と、
これに接続された二本の案内管86,87とを備えてい
る。これらの両案内管86,87はミラー支持ブロック
82に対し、ミシンの上下方向及び前後方向に関して互
いに直交するように接続されている。つまり一方の案内
管86は前記ミラー支持ブロック82から下向きに延
び、その先端部は図5で示すように前記レーザーヘッド
40における筒体44の上端開口部に挿入されていると
ともに、他方の案内管87はミラー支持ブロック82か
ら横方向へ延びている。
【0014】図6は前記ビーム案内体80の一部を拡大
して表した断面図、図7は図6を矢印C方向から見た構
成図である。これらの図面からも明らかなように前記ミ
ラー支持ブロック82に対して前記の両案内管86,8
7が挿入されている孔は、このミラー支持ブロック82
の内部で直交している。この直交箇所においてミラー支
持ブロック82を開口させており、ここには内側に全反
射式のミラー88を備えた保持板89が取付けられてい
る。
【0015】前記保持板89は、図7の上側列中央の一
本及び下側列左右二本の計三本の固定ボルト90によっ
て前記ミラー支持ブロック82に締付けられるようにな
っている。これに対して図7の上側列左右二本及び下側
列中央の一本の計三本の調整ボルト91については、そ
れぞれの先端がミラー支持ブロック82の表面に当接し
ている。これらの調整ボルト91のねじ込み量によって
前記保持板89、つまり前記ミラー88の傾きを調整で
き、この調整後に前記固定ボルト90を締付けることで
保持板89がミラー支持ブロック82に固定される。
【0016】前記ミラー支持ブロック82の前面側に
は、保護カバー92が前記ミラー88の保持板89を覆
った状態で取付けられている。この保護カバー92は、
前記保持板89がミラー支持ブロック82から万一外れ
た場合にレーザービームから作業者を保護するためのも
のである。なお保護カバー92は前記固定ボルト90及
び調整ボルト91を回すための工具を差し込む通し孔9
3を備えている。
【0017】図8は他方のビーム案内体81の一部を拡
大して表した断面図、図9は図8を矢印D方向から見た
構成図である。これらの図面から明らかなようにビーム
案内体81においては、半反射式のミラー88を備えた
保持板89が図9の左側列中央の一本及び右側列上下二
本の計三本の固定ボルト90によってミラー支持ブロッ
ク82に締付けられるようになっている。また図9の左
側列上下二本及び右側列中央一本の計三本の調整ボルト
91のねじ込み量によって前記保持板89、つまり前記
ミラー88の傾きを調整でき、この調整後に前記固定ボ
ルト90を締付けることで保持板89がミラー支持ブロ
ック82に固定される。
【0018】なお図8から明らかなようにビーム案内体
81において半反射式のミラー88の背面部は、このミ
ラー88を通過するレーザービームの一部を通すための
開口部となっている。またこのビーム案内体81の保護
カバー92も前記固定ボルト90及び調整ボルト91を
回すための工具を差し込む通し孔93を備えているとと
もに、ビーム案内体80における前記案内管87の端部
が挿入される透孔94を備えている。
【0019】図5で示すように前記ミラー支持ブロック
82の箇所には、その内部を通るレーザービームの遮断
が可能な遮断装置110が設けられている。この遮断装
置110は、前記ミラー支持ブロック82の側に設けら
れた遮断板116と、その後方において前記ヘッドブラ
ケット18の上面に固定されたラッチングソレノイド1
14とを備えている。図10に図5のE−E線断面図が
示されている。この図面から明らかなように前記遮断板
116は前記ミラー支持ブロック82の内部(案内管8
6の内部)に向けて進入可能になっており、その後端部
は前記ラッチングソレノイド114のロッド115に連
結されている。したがって図10(A)で示すように前
記ラッチングソレノイド114のロッド115を後退さ
せた状態では前記遮断板116が案内管86から後退
し、この案内管86の内部は開放される。これに対して
図10(B)で示すようにソレノイド114のロッド1
15を突出させた状態では遮断板116が案内管86の
内部に進入し、この案内管86の内部は閉ざされること
となる。なお前記ラッチングソレノイド114は図10
(A)(B)いずれの状態でその励磁がオフとなって
も、前記ロッド115をそれぞれの状態に保持できる。
【0020】さて図1,2で示すように前記フレーム1
4の後方位置には、前記の各レーザーヘッド40に共用
される一つのレーザー発振器100が加工機の左右方向
に向けて配置されている。このレーザー発振器100
は、レーザービームを連続的に照射できるガスレーザー
(CO2 レーザー)を用いた形式のものであり、その照
射ノズル(図示外)から照射されるレーザービームは各
レーザーヘッド40のビーム案内体80,81にそれぞ
れ配分されるようになっている。すなわち図2において
前記レーザー発振器100から照射されたレーザービー
ムは、前記ビーム案内体81とほぼ同構成のビーム案内
体81Aに供給されるとともに、このビーム案内体81
Aの半反射式ミラーを通過して前記ビーム案内体80と
ほぼ同構成のビーム案内体80Aにも供給される。
【0021】前記ビーム案内体80Aの全反射式ミラー
で反射したレーザービームは、前記フレーム14の前方
左側に配置されている前記ビーム案内体80とほぼ同構
成のビーム案内体80Bに導かれ、その全反射式ミラー
で反射して加工機の左側二つのレーザーヘッド40にお
ける個々のビーム案内体81,80に供給される。一
方、前記ビーム案内体81Aの半反射式ミラーで反射し
たレーザービームは、前記フレーム14の前方右側に配
置されているビーム案内体80Bに導かれ、その全反射
式ミラーで反射して加工機の右側二つのレーザーヘッド
40における個々のビーム案内体81,80に供給され
る。
【0022】前記の各レーザーヘッド40における個々
のビーム案内体81,80に供給されたレーザービーム
はそれぞれの半反射式あるいは全反射式のミラー88で
反射して各レーザーヘッド40の前記筒体44内に導か
れる。そしてレーザービームは前記レンズ47を通過
し、このレンズ47による合焦位置で被加工物(布)を
レーザー加工(カットなど)することができる。なお図
1で示すように前記テーブル10の下方にはレーザー発
振器100を冷却するためのチラーボックス108が配
置されている。つまりこのチラーボックス108とレー
ザー発振器100との間には冷却水を循環させるための
配管(図示外)がなされている。また図1において前記
フレーム14の前面右方部には各レーザーヘッド40の
コントロールパネル120が設けられている。
【0023】図11に前記コントロールパネル120が
拡大図で示されている。この図面から明らかなようにコ
ントロールパネル120には、レーザービームのパワー
調整時などにおいてレーザービームの照射を指令するテ
ストスイッチ122、レーザービーム照射時のパワーを
調整するアップ・ダウンスイッチ123,124、レー
ザービームのパワーを表示する表示部126、前記レー
ザーヘッド40の保護筒50を昇降させるために前記エ
アシリンダ70の駆動を指令する昇降スイッチ125が
その他のスイッチ類と共に設けられている。
【0024】さて前記構成のレーザー加工機において、
そのメインスイッチ(図示外)をオンにすると前記レー
ザー発振器100及びチラーボックス108の電源が入
り、レーザー発振器100の予熱が開始されるとともに
チラーボックス108からレーザー発振器100への冷
却水の循環供給が開始される。そこでレーザー発振器1
00から照射されるレーザービームの各種調整について
説明する。
【0025】レーザービームの位置調整について 1.前記コントロールパネル120の昇降スイッチ12
5によって前記保護筒50を前記の退避位置から使用位
置に下降させる。 2.コントロールパネル120の前記テストスイッチ1
22とアップスイッチ 123とを一瞬だけ同時に押す。これによりテストモー
ドとなって極低レベルのレーザービームが所定の時間照
射される。 3.各レーザーヘッド40から照射されるレーザービー
ムが前記ビーム板20のビーム孔22の中心を適正に通
っていることを確認する。なおレーザービームがビーム
孔22の中心からずれている場合は、前記ビーム案内体
80,81におけるミラー88の傾きを前記のように調
整するなどしてレーザービームのずれを補正する。
【0026】レーザービームのパワー調整について前記
1〜3の操作を行った後、 4.加工機の図1,2で示す操作パネル26上において
「設定モード」に切換える。 5.前記コントロールパネル120のテストスイッチ1
22を押すと、その間だけレーザービームが照射される
ので、前記針板32の上に試験用布を置いてレーザービ
ームによるカットの具合を調べる。レーザービームはテ
ストスイッチ122とアップスイッチ123とを同時に
押し続けることで徐々にパワーアップし、テストスイッ
チ122とダウンスイッチ124とを同時に押し続ける
ことで徐々にパワーダウンする。なおパワー大きさは前
記表示部126に表示される。
【0027】合焦位置の調整について前記1〜5の操作
を行った後、 6.加工機の前記操作パネル26上で「合焦位置調整モ
ード」とし、その駆動スイッチ(図示外)により前記昇
降機構56のモーター58を駆動制御して前記レーザー
ヘッド40の高さを調整する。これによって前記レンズ
47の合焦位置が調整されるのであるが、この調整は各
レーザーヘッド40毎に行うこともできる。なお被加工
物(布)によっては前記レンズ47を焦点距離の異なる
ものと取り替えた方がよい場合もある。その場合はレー
ザーヘッド40の前記レンズ固定筒46を前記筒体44
から外し、焦点距離の異なるレンズ47を備えた別のレ
ンズ固定筒46と交換する。図12(A)(B)(C)
に焦点距離の異なるレンズ47を備えた三種類のレンズ
固定筒46がそれぞれ断面図で示されている。
【0028】図13にレーザー加工(カット)の一例が
示されている。この図面は被加工物である布130を四
つのカットパターン132〜135で切り抜く場合の例
である。なおこのレーザー加工において前記布130が
保持された前記保持体16の移動データには通常の刺繍
データが使用され、この刺繍データを刺繍機に用いれば
そのまま刺繍縫いができるものである。
【0029】ただし刺繍縫いは、前記保持体16に相当
する刺繍枠に保持された布から縫い針が抜けている間で
のみ、この刺繍枠の移動が可能であるため、間欠的に刺
繍枠を移動させなければならない。また刺繍縫い時は縫
い針がデータどおりのポイントに落ちれば足りるので、
刺繍枠を必ずしもポイントとポイントとを結ぶ直線に沿
って移動させていない。これに対してレーザー加工は、
前記保持体16を直線補間しつつ等速度で連続移動させ
る必要がある。つまりレーザー加工機においては刺繍デ
ータに基づき、前記保持体16をデータのポイントとポ
イントとを結ぶ直線に沿って等速度で連続的に移動させ
る。しかし刺繍データのステッチ長がある程度小さく設
定されている場合は、前記保持体16の移動制御のため
の直線補間や等速度制御は不要である。
【0030】またレーザー加工(カット)を行うときの
刺繍データには、レーザーカットを指令する特別のコー
ド(以下「レーザーコード」と称する)が挿入されてい
る。データ中において最初に「レーザーコード」が読み
取られたときにレーザーヘッド40からのレーザービー
ムの照射がオンとなり、そのつぎの「レーザーコード」
が読み取られたときにレーザービームの照射がオフとな
るように設定されている。図13のカットパターン13
2〜135の場合、それぞれのポイントa〜dが個々の
カット開始点であり、かつカット終了点である。したが
って刺繍データには前記の各ポイントa〜dに対応する
計八箇所に前記の「レーザーコード」が挿入されている
こととなる。
【0031】つぎに図13で示すカットパターン132
〜135のレーザーカットについて説明する。まずこの
図13の布130が保持された前記保持体16を手動の
移動操作により、カットパターン132のポイントaを
各レーザーヘッド40の下方に位置する前記ビーム孔2
2の真上にそれぞれ位置させる。この後、加工機を起動
させると前記保護筒50が図3の仮想線で示す退避位置
から実線で示す使用位置まで下降する。そしてこの保護
筒50の内部へ前記エアパイプ76を通じてエアの吹き
込みが開始されるとともに、図4で示す前記吸引ノズル
64によるエアの吸引が開始される。ついで前記遮断装
置110のラッチングソレノイド114が駆動して図1
0(A)で示すように前記ビーム案内体80,81の案
内管86が開放される。
【0032】つづいて前記保持体16の移動制御が開始
されるとともに、前記カットパターン132のポイント
aにおいて最初の「レーザーコード」が読み取られるた
め、前記の各レーザーヘッド40からレーザービームが
照射される。そして保持体16はカットパターン132
に倣って等速度で移動制御され、この部分が各レーザー
ヘッド40の箇所においてそれぞれ切り抜かれる。カッ
ト終了時の前記ポイントaでは二回目の「レーザーコー
ド」が読み取られるため、レーザービームの照射がオフ
となる。この後、前記保持体16が移動制御されて次の
カットパターン133のポイントbが前記ビーム孔22
の真上に位置する。したがって前記ポイントaからポイ
ントbまでの間で布130がカットされることはない。
【0033】前記カットパターン133のポイントbに
おいて三回目の「レーザーコード」が読み取られるの
で、レーザービームの照射が再び開始され、これと同時
に前記保持体16がカットパターン133に倣って等速
度で移動制御されてこの部分が各レーザーヘッド40の
箇所においてそれぞれ切り抜かれる。前記カットパター
ン133のカット終了時のポイントbでは四回目の「レ
ーザーコード」が読み取られてレーザービームの照射が
オフとなり、かつ前記保持体16が移動制御されて次の
カットパターン134のポイントcが前記ビーム孔22
の真上に位置する。
【0034】以下、同様にカットパターン134,13
5の順に各レーザーヘッド40の箇所においてそれぞれ
切り抜かれる。そして最後のカットパターン135のカ
ット終了時のポイントdにおいて八回目の「レーザーコ
ード」が読み取られると、前記遮断装置110のラッチ
ングソレノイド114が駆動して図10(B)で示すよ
うに前記ビーム案内体80,81の案内管86が閉ざさ
れ、これにつづいて前記保護筒50が図3の仮想線で示
す退避位置に上昇する。なお保護筒50の内部へのエア
の吹き込み及び前記吸引ノズル64によるエアの吸引に
ついては、レーザービームの照射がオフになるたびに停
止する。
【0035】前記のレーザーカット時に前記保護筒50
の内部へエアを吹き込むことで、布130がレーザービ
ームによって焦がされるときに発生する炎が吹き消さ
れ、かつ煙は保護筒50の下端と布130との間の隙間
から外へ吹き出される。そしてこの吹き出された煙は前
記吸引ノズル64で吸引されて処理される。これに代わ
る構成としては、前記保護筒50の内部と図4で示す吸
引用のダクト68とをパイプなどで接続し、レーザーカ
ット時に保護筒50の内部から空気を吸い出すようにし
てもよい。この構成によれば、保護筒50の下端と布1
30との間の隙間からこの保護筒50の内部に向けて空
気が吸い込まれるため、そのときの空気流によって前記
の炎が吹き消され、かつ煙も吸い出される。
【0036】また前記遮断装置110は各ビーム案内体
80,81の箇所にそれぞれ設けられているので、それ
らのラッチングソレノイド114を個別に制御すること
により、各レーザーヘッド40におけるレーザービーム
の照射を個別に遮断することが可能である。したがって
一つのレーザー発振器100を各レーザーヘッド40に
共用していても、必要に応じてレーザービームの照射あ
るいは遮断(休止)を各レーザーヘッド40毎に設定す
ることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、複数個のレーザーヘッドを備
えた加工機においてレーザーヘッドの個数を増やしても
コストの増加は抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザー加工機の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】一つのレーザーヘッドとその周辺部分を拡大し
て表した正面図である。
【図4】図2のA−A矢視方向から見た拡大側面図であ
る。
【図5】同じく図2のB−B矢視方向から見た拡大断面
図である。
【図6】一方のビーム案内体の一部を拡大して表した断
面図である。
【図7】図6を矢印C方向から見た構成図である。
【図8】他方のビーム案内体の一部を拡大して表した断
面図である。
【図9】図8を矢印D方向から見た構成図である。
【図10】図5のE−E線断面図である。
【図11】コントロールパネルを表した拡大図である。
【図12】焦点距離の異なるレンズを備えた各種のレン
ズ固定筒の断面図である。
【図13】レーザー加工(カット)の一例を表した説明
図である。
【符号の説明】
16 保持体 40 レーザーヘッド 80,80A,80B ビーム案内体 81,81A ビーム案内体 100 レーザー発振器 130 被加工物(布)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の保持が可能で、かつ所定の移
    動データに基づいてX,Y両方向へ移動制御される保持
    体と、この保持体に保持された被加工物に対するレーザ
    ー加工が可能に配置された複数個のレーザーヘッドとを
    備えたレーザー加工機において、 前記レーザーヘッドのうちの二個以上に共用されるレー
    ザー発振器と、このレーザー発振器から照射されるレー
    ザービームを光学的に分岐させて対象となる各レーザー
    ヘッドにそれぞれ供給するビーム案内体とを備えている
    ことを特徴としたレーザー加工機。
JP7008232A 1995-01-13 1995-01-23 レーザー加工機 Withdrawn JPH08197275A (ja)

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JP7008232A JPH08197275A (ja) 1995-01-23 1995-01-23 レーザー加工機
US08/702,560 US5915316A (en) 1995-01-13 1996-01-11 Embroidering and laser processing machine
PCT/JP1996/000047 WO1996021534A1 (fr) 1995-01-13 1996-01-11 Dispositif de travail au laser et machine a coudre l'utilisant
EP96900445A EP0753372B1 (en) 1995-01-13 1996-01-11 Laser processing machine and sewing machine with laser processing function
KR1019960705088A KR100394409B1 (ko) 1995-01-13 1996-01-11 레이저가공기및레이저가공기능을가진미싱
DE69620686T DE69620686T2 (de) 1995-01-13 1996-01-11 Laserbearbeitungsmaschine und nähmaschine mit einer laserbearbeitungsfunktion
CN96190023A CN1126633C (zh) 1995-01-13 1996-01-11 激光加工机和具有激光加工功能的缝纫机

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105040288A (zh) * 2015-06-19 2015-11-11 拓卡奔马机电科技有限公司 带激光切割的门襟机
JP2023075169A (ja) * 2019-10-18 2023-05-30 ブラザー工業株式会社 レーザ加工装置

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