JPH08195180A - 電子顕微鏡仕切弁制御装置 - Google Patents

電子顕微鏡仕切弁制御装置

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JPH08195180A
JPH08195180A JP412095A JP412095A JPH08195180A JP H08195180 A JPH08195180 A JP H08195180A JP 412095 A JP412095 A JP 412095A JP 412095 A JP412095 A JP 412095A JP H08195180 A JPH08195180 A JP H08195180A
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JP
Japan
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sluice valve
valve
sluice
closed
opening
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP412095A
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English (en)
Inventor
Akihiro Yoshimoto
善本誠洋
Hiroyuki Banba
番場弘幸
Masao Muto
武藤正男
Tamotsu Ishibashi
有 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子顕微鏡のカメラ部を大気圧に戻すために
第2仕切弁を閉じる場合にも、電子銃を止めなくともよ
い仕切弁制御装置。 【構成】 Oリング14が電子線8によって照射されな
い側に配置され、かつ、電子銃7から見て前段に配置さ
れた第1仕切弁2と、Oリング16が電子線8によって
照射される側に配置され、かつ、電子銃7から見て後段
に配置された第2仕切弁3とを備え、第1仕切弁2を開
く前に第2仕切弁3を開き、第2仕切弁3を閉じる前に
第1仕切弁2を閉じるように制御するための制御手段2
3、24を備えているので、第2仕切弁3のOリング1
6が損傷を受けることはなくなる。そのため、電子ビー
ム放射をオンにしたままカメラ部を大気圧にすることが
可能になり、操作性の大幅な向上がもたらされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡仕切弁制御
装置に関し、特に、仕切弁のOリングを電子線によって
傷めないような制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、典型的な電子顕微鏡の鏡筒の模
式的な断面図である。鏡筒1は、中間壁11、12に設
けた第1仕切弁2と第2仕切弁3により、電子銃7側か
ら、ガン部4、カラム部5、カメラ部6の3つの部屋に
分けられており、通常の観察時には、仕切弁2、3が図
示のように開かれ、3つの部分4〜6は全て真空状態に
保たれ、電子銃7から出た電子ビーム8は、中間壁1
1、12の開口9、10を通過して、カメラ部6のフィ
ルム上等に達する。
【0003】従来においては、例えばカメラ部6中のフ
ィルムを交換する場合等においては、カメラ部6を大気
圧に戻さなければならないが、その時、第2仕切弁3を
閉じてカメラ部6だけを大気圧に戻す。そうすると、カ
ラム部5の方が圧力が低くなるため、第2仕切弁3は、
開口10を閉じる弁体15を中間壁12のカメラ部6側
に設け、弁体15のカラム部5側にOリング16を設け
た構造のものを用いている。
【0004】また、第1仕切弁2は、ガン部4中の電子
銃7を交換する場合等においては、ガン部4を大気圧に
戻さなければならないため、同様の理由で、開口9を閉
じる弁体13を中間壁11のガン部4側に設け、弁体1
3のカラム部5側にOリング14を設けた構造のものを
用いている。
【0005】ところで、電子銃7から放射される電子ビ
ーム8を出したまま、弁体15を中間壁12に沿って移
動させて第2仕切弁3を閉じると、第2仕切弁3のOリ
ング16が電子ビーム8に曝され破損してしまうので、
従来は、電子銃7を切ってから第2仕切弁3を閉じてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電子銃
7として電界放射型のものを用いる場合、安定的に放射
するまでに時間がかかり、頻繁に電子ビーム8放出のオ
ン・オフができないので、第2仕切弁3を閉じる操作と
それに関連する操作に時間がかかり、操作性が非常に悪
かった。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、電子顕微鏡のカメラ部6を大
気圧に戻すために第2仕切弁3を閉じる場合にも、電子
銃7を止めなくともよい仕切弁制御装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の電子顕微鏡仕切弁制御装置は、Oリングが電子線に
よって照射されない側に配置され、かつ、電子銃から見
て前段に配置された第1の仕切弁と、Oリングが電子線
によって照射される側に配置され、かつ、電子銃から見
て後段に配置された第2の仕切弁とを備え、前記第1の
仕切弁を開く前に前記第2の仕切弁を開き、前記第2の
仕切弁を閉じる前に前記第1の仕切弁を閉じるように制
御するための制御手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】本発明においては、第1の仕切弁を開く前に第
2の仕切弁を開き、第2の仕切弁を閉じる前に第1の仕
切弁を閉じるように制御するための制御手段を備えてい
るので、Oリングが電子線によって照射される側に配置
された第2仕切弁のOリングが損傷を受けることはなく
なる。したがって、特に、電子ビーム放射のオン・オフ
動作を頻繁に行えない電界放射型の電子銃を用いる電子
顕微鏡においては、電子ビーム放射をオンにしたままカ
メラ部を大気圧にすることが可能になり、操作性の大幅
な向上がもたらされる。
【0010】
【実施例】次に、図1、図2を参照にして本発明の電子
顕微鏡仕切弁制御装置の1実施例について説明する。図
1は、図3と同様な電子顕微鏡の鏡筒の模式的な断面図
であり、図3と同じ要素は同じ番号で示してある。ま
た、図2は図1の装置の制御系の動作を示すフローチャ
ートである。
【0011】電子顕微鏡の鏡筒1は、中間壁11、12
に設けた第1仕切弁2と第2仕切弁3により、電子銃7
側から、ガン部4、カラム部5、カメラ部6の3つの部
屋に分けられており、通常の観察時には、仕切弁2、3
が図示のように開かれ、3つの部分4〜6は全て真空状
態に保たれ、電子銃7から出た電子ビーム8は、中間壁
11、12の開口9、10を通過して、カメラ部6のフ
ィルム上等に達するようになっている。
【0012】第1仕切弁2は、ガン部4中の電子銃7を
交換する場合等において、それを閉じてガン部4を大気
圧に戻さなければならないために、弁体13を中間壁1
1のガン部4側に設け、弁体13のカラム部5側にOリ
ング14を設けた構造となっており、第2仕切弁3は、
カメラ部6中のフィルムを交換する場合等において、カ
メラ部6を大気圧に戻さなければならないために、弁体
15を中間壁12のカメラ部6側に設け、弁体15のカ
ラム部5側にOリング16を設けた構造となっている。
【0013】そして、仕切弁2、3は、入力する電気信
号に基づいてそれぞれ弁体13、15を中間壁11、1
2に沿って左右に移動させて開口9、10を開閉する弁
駆動装置21、22によって、電気的に開閉動作がされ
るようになっている。これら弁駆動装置21、22に
は、CPU23から動作信号が入力するように接続され
ており、CPU23には、仕切弁2、3を後記する所定
の順序で開閉動作させるプログラム等を記憶するメモリ
ー24と、仕切弁2、3を開閉させるべき指令等を入力
する入力装置25とが接続されており、CPU23、メ
モリー24、入力装置25と後記するプログラムとが本
発明の仕切弁制御装置を構成している。
【0014】このような構成であるので、電子銃7から
の電子ビーム8が達する状態で、第1仕切弁2を閉じて
も、そのOリング14とは反対側の弁体13上に電子ビ
ーム8が当たるので、第1仕切弁2のOリング14は損
傷を受けることはない。これに対して、電子銃7からの
電子ビーム8が達する状態で、第2仕切弁3を閉じる
と、そのOリング15に電子ビーム8が当たるので、第
2仕切弁3のOリング14は損傷を受け気密性を保てな
くなる。
【0015】そこで、本発明においては、メモリー24
に記憶されたプログラムにより、図2のフローチャート
に示したような順序で、第1仕切弁2、第2仕切弁3を
開閉する。図2(a)は図1のような構成の電子顕微鏡
の仕切弁2、3を閉じる場合の動作を示すフローチャー
トであり、図2(b)はその閉じた仕切弁2、3を開く
場合の動作を示すフローチャートである。
【0016】まず、例えばカメラ部6中のフィルムを交
換するためにカメラ部6を大気圧に戻す場合、図2
(a)において、ステップST1で第1仕切弁2を閉じ
る。そして、ステップST2で第1仕切弁2が閉じたこ
とを確認して、次のステップST3で第2仕切弁3が閉
じる。その後、ステップST4で第2仕切弁3が閉じた
ことを確認して閉成動作を終了する。また、その後、カ
メラ部6を真空に排気する場合には、図2(b)におい
て、ステップST1で第2仕切弁3を開ける。そして、
ステップST2で第2仕切弁3が開いたことを確認し
て、次のステップST3で第1仕切弁2が開ける。その
後、ステップST4で第1仕切弁2が開いたことを確認
して開成動作を終了する。
【0017】以上のような順序で第1仕切弁2、第2仕
切弁3を開閉すると、電子銃7をオンにして電子ビーム
8が出た状態のままでカメラ部6を大気圧に戻したり、
真空に排気しても、第2仕切弁3のOリング14が損傷
を受けることはなくなる。また、カメラ部6を大気圧に
戻した時、ガン部4からカメラ部6を見ると、2つの仕
切弁2、3によってガン部4が仕切られているため、従
来の第2仕切弁3のみによって仕切る場合に比べて密閉
性が良くなるので、ガン部4の真空の漏れ量が大幅に減
る効果もある。
【0018】以上、本発明の電子顕微鏡仕切弁制御装置
を実施例に基づいて説明してきたが、本発明は実施例に
限定されず種々の変形が可能である。特に、制御回路に
ついては、CPUとプログラムを用いずに同様の作用を
するリレーを用いた回路等で構成することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子顕微鏡仕切弁制御装置によると、第1の仕切弁を
開く前に第2の仕切弁を開き、第2の仕切弁を閉じる前
に第1の仕切弁を閉じるように制御するための制御手段
を備えているので、Oリングが電子線によって照射され
る側に配置された第2仕切弁のOリングが損傷を受ける
ことはなくなる。したがって、特に、電子ビーム放射の
オン・オフ動作を頻繁に行えない電界放射型の電子銃を
用いる電子顕微鏡においては、電子ビーム放射をオンに
したままカメラ部を大気圧にすることが可能になり、操
作性の大幅な向上がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の仕切弁制御装置を備えた電
子顕微鏡の鏡筒の模式的な断面図である。
【図2】図1の装置の制御系の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】従来の典型的な電子顕微鏡の鏡筒の模式的な断
面図である。
【符号の説明】
1…鏡筒 2…第1仕切弁 3…第2仕切弁 4…ガン部 5…カラム部 6…カメラ部 7…電子銃 8…電子ビーム 9、10…開口 11、12…中間壁 13、15…弁体 14、16…Oリング 21、22…弁駆動装置 23…CPU 24…メモリー 25…入力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 有 東京都昭島市武蔵野3丁目1番2号日本電 子株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Oリングが電子線によって照射されない
    側に配置され、かつ、電子銃から見て前段に配置された
    第1の仕切弁と、Oリングが電子線によって照射される
    側に配置され、かつ、電子銃から見て後段に配置された
    第2の仕切弁とを備え、前記第1の仕切弁を開く前に前
    記第2の仕切弁を開き、前記第2の仕切弁を閉じる前に
    前記第1の仕切弁を閉じるように制御するための制御手
    段を備えたことを特徴とする電子顕微鏡仕切弁制御装
    置。
JP412095A 1995-01-13 1995-01-13 電子顕微鏡仕切弁制御装置 Withdrawn JPH08195180A (ja)

Priority Applications (1)

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JP412095A JPH08195180A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 電子顕微鏡仕切弁制御装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP412095A JPH08195180A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 電子顕微鏡仕切弁制御装置

Publications (1)

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JPH08195180A true JPH08195180A (ja) 1996-07-30

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ID=11575935

Family Applications (1)

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JP412095A Withdrawn JPH08195180A (ja) 1995-01-13 1995-01-13 電子顕微鏡仕切弁制御装置

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JP (1) JPH08195180A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122761A1 (en) * 2000-02-01 2001-08-08 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Optical column for charged particle beam device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1122761A1 (en) * 2000-02-01 2001-08-08 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Optical column for charged particle beam device
WO2001057910A1 (en) * 2000-02-01 2001-08-09 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH Optical column for charged particle beam device

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20020402