JPH08193821A - 表面検査装置 - Google Patents
表面検査装置Info
- Publication number
- JPH08193821A JPH08193821A JP668395A JP668395A JPH08193821A JP H08193821 A JPH08193821 A JP H08193821A JP 668395 A JP668395 A JP 668395A JP 668395 A JP668395 A JP 668395A JP H08193821 A JPH08193821 A JP H08193821A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inspected
- cable
- insulator
- rotating mechanism
- camera
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検査物の微細な外傷、異物付着等を検査す
る。 【構成】 支持部材により支持されている被検査物
(2)の長手方向に沿って移動する移動手段(10、1
2、20)、移動手段の移動に伴って移動すると共に被
検査物の回りを回転する回転機構(50)、移動手段と
回転機構との間に介在されて被検査物の中心と回転機構
の中心とを合致させる継手手段(56)、回転機構に配
設されて被検査物の表面を撮像する撮像手段(95、9
6、97、98、99、100)を備えた構成としたも
のである。
る。 【構成】 支持部材により支持されている被検査物
(2)の長手方向に沿って移動する移動手段(10、1
2、20)、移動手段の移動に伴って移動すると共に被
検査物の回りを回転する回転機構(50)、移動手段と
回転機構との間に介在されて被検査物の中心と回転機構
の中心とを合致させる継手手段(56)、回転機構に配
設されて被検査物の表面を撮像する撮像手段(95、9
6、97、98、99、100)を備えた構成としたも
のである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検査物として例え
ば、電力ケーブルの接続時における接続部分の表面を検
査する表面検査装置に関する。
ば、電力ケーブルの接続時における接続部分の表面を検
査する表面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電力ケーブルの接続工程におい
て、平滑に仕上げたケーブル絶縁体加工表面に外傷或い
は付着異物がある場合、ケーブル絶縁体の電気性能を低
下させる虞があるため、表面検査によりこれらの欠陥を
検出して除去することが品質管理上極めて重要である。
従来、平滑に仕上げたケーブル絶縁体加工表面に微細な
異物や傷が存在しないことを確認する検査方法として
は、作業者の目視が主流で、凹面鏡等を使用して拡大し
たり、ケーブル表面に平行光線を投光したり、拡大レン
ズを取り付けたCCDカメラで画像をモニタに映し出し
たりして検査していた。
て、平滑に仕上げたケーブル絶縁体加工表面に外傷或い
は付着異物がある場合、ケーブル絶縁体の電気性能を低
下させる虞があるため、表面検査によりこれらの欠陥を
検出して除去することが品質管理上極めて重要である。
従来、平滑に仕上げたケーブル絶縁体加工表面に微細な
異物や傷が存在しないことを確認する検査方法として
は、作業者の目視が主流で、凹面鏡等を使用して拡大し
たり、ケーブル表面に平行光線を投光したり、拡大レン
ズを取り付けたCCDカメラで画像をモニタに映し出し
たりして検査していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超高圧ケー
ブルとなると、数百ミクロン程度の微細な傷や異物等が
ケーブルの絶縁性能上問題となるため、作業者が目視に
より傷や異物の有無の判定をしていたのでは検査に多大
な時間が掛かる上に、正確且つ確実な判定が行えないと
いう問題がある。特に、都市の地下ケーブルの接続作業
においては作業環境が悪く、検査が困難である。また、
検査の際にかえってケーブルの絶縁体表面に異物を付着
させたり傷を付ける原因にもなっている。
ブルとなると、数百ミクロン程度の微細な傷や異物等が
ケーブルの絶縁性能上問題となるため、作業者が目視に
より傷や異物の有無の判定をしていたのでは検査に多大
な時間が掛かる上に、正確且つ確実な判定が行えないと
いう問題がある。特に、都市の地下ケーブルの接続作業
においては作業環境が悪く、検査が困難である。また、
検査の際にかえってケーブルの絶縁体表面に異物を付着
させたり傷を付ける原因にもなっている。
【0004】また、単にCCDカメラを用いて電力ケー
ブルの絶縁体表面検査を自動的に行う場合には以下のよ
うな問題がある。CCDカメラによりケーブルの絶縁体
表面を自動検査する場合、絶縁体が半透明であることか
ら、傷の判別が困難であり、傷と異物との両方を確実に
捕らえようとすると、カメラと照明とをケーブルに対し
て約45度の角度に配置し、且つ保持しなければなら
ず、これらの調整が面倒であり作業に手間がかかるばか
りでなく、傷、異物の判定をその陰の大きさで行うため
に、原理的にケーブル円周上で感度のバラツキが生じ
る。
ブルの絶縁体表面検査を自動的に行う場合には以下のよ
うな問題がある。CCDカメラによりケーブルの絶縁体
表面を自動検査する場合、絶縁体が半透明であることか
ら、傷の判別が困難であり、傷と異物との両方を確実に
捕らえようとすると、カメラと照明とをケーブルに対し
て約45度の角度に配置し、且つ保持しなければなら
ず、これらの調整が面倒であり作業に手間がかかるばか
りでなく、傷、異物の判定をその陰の大きさで行うため
に、原理的にケーブル円周上で感度のバラツキが生じ
る。
【0005】長尺円筒体状のケーブルは、クリート等の
支持部材で固定されて支持されているためにケーブルの
絶縁体表面に対してのカメラの焦点合わせが困難であ
り、ただ単に焦点を合わせるだけであるならばオートフ
ォーカスでも可能であるが、検査表面が平面でなく曲面
即ち、円周面であるためにカメラと絶縁体表面とのなす
角度を一定に保持しないと感度のバラツキが生じる。
支持部材で固定されて支持されているためにケーブルの
絶縁体表面に対してのカメラの焦点合わせが困難であ
り、ただ単に焦点を合わせるだけであるならばオートフ
ォーカスでも可能であるが、検査表面が平面でなく曲面
即ち、円周面であるためにカメラと絶縁体表面とのなす
角度を一定に保持しないと感度のバラツキが生じる。
【0006】ケーブル絶縁体表面の円周方向の検査範囲
を小さくすることで検査のバラツキは或程度低減される
が、カメラとケーブル、及び照明とケーブルとのなす角
度が変わると、検査範囲から照明がずれてしまう。更
に、レーザセンサを使用してケーブルの芯出しを行う場
合、検査すべきケーブルの絶縁体表面が半透明であるた
めに照射したレーザ光の一部が絶縁体内へ透過吸収され
てしまい、測定の信頼性が低い。
を小さくすることで検査のバラツキは或程度低減される
が、カメラとケーブル、及び照明とケーブルとのなす角
度が変わると、検査範囲から照明がずれてしまう。更
に、レーザセンサを使用してケーブルの芯出しを行う場
合、検査すべきケーブルの絶縁体表面が半透明であるた
めに照射したレーザ光の一部が絶縁体内へ透過吸収され
てしまい、測定の信頼性が低い。
【0007】また、被検査物が乾式複写機の感光ドラム
や金属圧延ローラ等である場合、表面に付着異物、外傷
等による凹凸があって平滑でない場合にも、複写不良、
圧延加工品の表面不良の原因となるので、精度及び信頼
性の高い表面検査装置の実現が望まれていた。本発明
は、上述の点に鑑みてなされたもので、被検査物の微細
な傷、異物付着等の有無とその大きさを正確に検査する
ことが可能な表面検査装置を提供することを目的とす
る。
や金属圧延ローラ等である場合、表面に付着異物、外傷
等による凹凸があって平滑でない場合にも、複写不良、
圧延加工品の表面不良の原因となるので、精度及び信頼
性の高い表面検査装置の実現が望まれていた。本発明
は、上述の点に鑑みてなされたもので、被検査物の微細
な傷、異物付着等の有無とその大きさを正確に検査する
ことが可能な表面検査装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、支持部材により支持されている被検
査物の長手方向に沿って移動する移動手段と、前記移動
手段の移動に伴って移動すると共に前記被検査物の回り
を回転する回転機構と、前記移動手段と前記回転機構と
の間に介在されて前記被検査物の中心と前記回転機構の
中心とを合致させる継手機構と、前記回転機構に配設さ
れて前記被検査物の表面を撮像する撮像手段とを備えた
構成としたものである。
に本発明によれば、支持部材により支持されている被検
査物の長手方向に沿って移動する移動手段と、前記移動
手段の移動に伴って移動すると共に前記被検査物の回り
を回転する回転機構と、前記移動手段と前記回転機構と
の間に介在されて前記被検査物の中心と前記回転機構の
中心とを合致させる継手機構と、前記回転機構に配設さ
れて前記被検査物の表面を撮像する撮像手段とを備えた
構成としたものである。
【0009】請求項2では、前記継手手段は、前記移動
手段に上下方向に垂直に移動可能に設けられた第1の支
持手段と、前記第1の支持手段に設けられ前記回転機構
を水平方向に移動可能な第2の支持手段とを備えた構成
としたものである。請求項3では、前記回転機構は、超
音波センサを備え、前記被検査物の位置を検出するよう
にしたものである。
手段に上下方向に垂直に移動可能に設けられた第1の支
持手段と、前記第1の支持手段に設けられ前記回転機構
を水平方向に移動可能な第2の支持手段とを備えた構成
としたものである。請求項3では、前記回転機構は、超
音波センサを備え、前記被検査物の位置を検出するよう
にしたものである。
【0010】請求項4では、前記撮像手段は、前記被検
査物の表面に対して所定の入射角で配置されたカメラ
と、前記カメラの反対側に前記被検査物の表面に対して
所定の照射角で配置された照明手段とを備えた構成とし
たものである。
査物の表面に対して所定の入射角で配置されたカメラ
と、前記カメラの反対側に前記被検査物の表面に対して
所定の照射角で配置された照明手段とを備えた構成とし
たものである。
【0011】
【作用】支持部材により支持されている被検査物の長手
方向に沿って移動手段を移動させるように配置して継手
手段により被検査物と回転機構との軸芯を合わせ、回転
機構を被検査物の回りに回転させながら当該被検査物の
表面を撮像する。そして、この撮像した画像により被検
査物の表面の傷や異物付着を検査する。
方向に沿って移動手段を移動させるように配置して継手
手段により被検査物と回転機構との軸芯を合わせ、回転
機構を被検査物の回りに回転させながら当該被検査物の
表面を撮像する。そして、この撮像した画像により被検
査物の表面の傷や異物付着を検査する。
【0012】継手手段は、回転機構を、移動手段に対し
て第1の支持手段により上下方向に垂直に移動させ、第
2の支持手段により水平方向に移動させることにより、
回転機構と被検査物との軸芯合わせを行う。回転機構
は、超音波センサにより、電力ケーブルの表面までの距
離を測定して軸芯合わせを行う。
て第1の支持手段により上下方向に垂直に移動させ、第
2の支持手段により水平方向に移動させることにより、
回転機構と被検査物との軸芯合わせを行う。回転機構
は、超音波センサにより、電力ケーブルの表面までの距
離を測定して軸芯合わせを行う。
【0013】撮像手段は、被検査物の表面に対して所定
の入射角で配置されたカメラと、このカメラの反対側に
被検査物の表面に対して所定の照射角で配置された照明
手段とにより、被検査物の表面を撮影する。
の入射角で配置されたカメラと、このカメラの反対側に
被検査物の表面に対して所定の照射角で配置された照明
手段とにより、被検査物の表面を撮影する。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1乃至図3に示すように表面検査装置1
は、基台10、この基台10上を検査すべき被検査物例
えば、電力ケーブル2の長手方向(以下「Z軸方向」と
いう)に沿って水平に移動可能に載置された移動台(ス
テージ)20、この移動台20の前端に上下方向(以下
「Y軸方向」という)に垂直に移動可能に設けられた支
持板30、この支持板30の前面に左右方向(以下「X
軸方向」という)に水平に移動可能に設けられた支持板
40、この支持板40の前面略中央に中心軸(以下「θ
軸」という)を中心として回転可能に装着された回転機
構50等により構成されている。尚、各図面は、煩雑を
避けるために各部材を固定するためのねじ類を大部分省
略して描いてある。
詳述する。図1乃至図3に示すように表面検査装置1
は、基台10、この基台10上を検査すべき被検査物例
えば、電力ケーブル2の長手方向(以下「Z軸方向」と
いう)に沿って水平に移動可能に載置された移動台(ス
テージ)20、この移動台20の前端に上下方向(以下
「Y軸方向」という)に垂直に移動可能に設けられた支
持板30、この支持板30の前面に左右方向(以下「X
軸方向」という)に水平に移動可能に設けられた支持板
40、この支持板40の前面略中央に中心軸(以下「θ
軸」という)を中心として回転可能に装着された回転機
構50等により構成されている。尚、各図面は、煩雑を
避けるために各部材を固定するためのねじ類を大部分省
略して描いてある。
【0015】基台10は、Z軸方向に沿って左右両側に
レール11、11が設けられており、一側のレール11
の内側近傍には移動機構12(図1)の送りねじ13が
Z軸方向に沿って配置され、両端が回転可能に軸支され
ている。そして、この送りねじ13の後端にはプーリ1
4が取り付けられている。また、ステージ11の後端側
略中央には駆動用のモータ例えば、サーボモータ15
(図3)が設置されており、当該モータ15の回転軸に
固定されたプーリ16と送りねじ13のプーリ14との
間にはタイミングベルト17が掛回されている。
レール11、11が設けられており、一側のレール11
の内側近傍には移動機構12(図1)の送りねじ13が
Z軸方向に沿って配置され、両端が回転可能に軸支され
ている。そして、この送りねじ13の後端にはプーリ1
4が取り付けられている。また、ステージ11の後端側
略中央には駆動用のモータ例えば、サーボモータ15
(図3)が設置されており、当該モータ15の回転軸に
固定されたプーリ16と送りねじ13のプーリ14との
間にはタイミングベルト17が掛回されている。
【0016】移動台20は、前端に垂直に配置された支
持板21の下部が固定され、図3に示すように下面の左
右両側に設けられたLMガイド22、22を介して基台
10のレール11、11上にZ軸方向に水平に摺動可能
に載置されている。また、移動台20の下面にはブラケ
ット23が垂設されており(図1)、当該ブラケット2
3の下端に穿設されたねじ孔に送りねじ13が螺合して
いる。これにより、移動台20は、送りねじ13の回転
に応じて基台10上をZ軸方向に移動する。支持板21
の中央には大径の孔21aが穿設されており、当該孔2
1aには電力ケーブル2が遊貫する円筒体24がZ軸方
向に沿って水平に貫通して固定されている。
持板21の下部が固定され、図3に示すように下面の左
右両側に設けられたLMガイド22、22を介して基台
10のレール11、11上にZ軸方向に水平に摺動可能
に載置されている。また、移動台20の下面にはブラケ
ット23が垂設されており(図1)、当該ブラケット2
3の下端に穿設されたねじ孔に送りねじ13が螺合して
いる。これにより、移動台20は、送りねじ13の回転
に応じて基台10上をZ軸方向に移動する。支持板21
の中央には大径の孔21aが穿設されており、当該孔2
1aには電力ケーブル2が遊貫する円筒体24がZ軸方
向に沿って水平に貫通して固定されている。
【0017】支持板30は、図1及び図2に示すように
後面の左右両側がLMガイド31、31を介して移動台
20の支持板21の前面にY軸方向に垂直に移動可能に
支持されており、中央に穿設された大径の孔30aには
円筒体24が遊貫している。この円筒体24の前端は、
支持板40の後面近傍に位置している。そして、支持板
21と支持板30との間には送り機構32(図1)が設
けられており、支持板21の前面一側には送りねじ33
がY軸方向に配設され、両端が回転可能に支持されてい
る。一方、支持板30の後面にはブラケット34が固定
されており、当該ブラケット34に穿設されたねじ孔に
送りねじ33が螺合している。そして、送りねじ33の
上端にはプーリ35が固定されている。
後面の左右両側がLMガイド31、31を介して移動台
20の支持板21の前面にY軸方向に垂直に移動可能に
支持されており、中央に穿設された大径の孔30aには
円筒体24が遊貫している。この円筒体24の前端は、
支持板40の後面近傍に位置している。そして、支持板
21と支持板30との間には送り機構32(図1)が設
けられており、支持板21の前面一側には送りねじ33
がY軸方向に配設され、両端が回転可能に支持されてい
る。一方、支持板30の後面にはブラケット34が固定
されており、当該ブラケット34に穿設されたねじ孔に
送りねじ33が螺合している。そして、送りねじ33の
上端にはプーリ35が固定されている。
【0018】支持板21の上部には駆動用モータ例え
ば、ステップモータ36が取り付けされており、当該モ
ータ36の回転軸に固定されたプーリ37と送りねじ3
3に固定されたプーリ35との間にはタイミングベルト
38が掛回されている。これにより支持板30は、モー
タ36の回転に応じて回転する送りねじ33によりY軸
方向に垂直に移動する。
ば、ステップモータ36が取り付けされており、当該モ
ータ36の回転軸に固定されたプーリ37と送りねじ3
3に固定されたプーリ35との間にはタイミングベルト
38が掛回されている。これにより支持板30は、モー
タ36の回転に応じて回転する送りねじ33によりY軸
方向に垂直に移動する。
【0019】支持板40は、図1及び図2に示すように
後面の上下両側がLMガイド41、41を介して支持板
30の前面にX軸方向に水平に移動可能に支持されてお
り、中央には電力ケーブル2が遊貫する大径の孔40a
が穿設されている。支持板30と支持板40との間には
送り機構42が設けられており、支持板30の前面上部
には送りねじ43がX軸方向に配設され、両端が回転可
能に支持されている。一方、支持板40の後面にはブラ
ケット44が固定されており、当該ブラケット44に穿
設されたねじ孔に送りねじ43が螺合している。
後面の上下両側がLMガイド41、41を介して支持板
30の前面にX軸方向に水平に移動可能に支持されてお
り、中央には電力ケーブル2が遊貫する大径の孔40a
が穿設されている。支持板30と支持板40との間には
送り機構42が設けられており、支持板30の前面上部
には送りねじ43がX軸方向に配設され、両端が回転可
能に支持されている。一方、支持板40の後面にはブラ
ケット44が固定されており、当該ブラケット44に穿
設されたねじ孔に送りねじ43が螺合している。
【0020】支持板30の上部には駆動用モータ例え
ば、ステップモータ46(図2)が装着されており、当
該モータ46の回転軸と送りねじ43の基端とは、カッ
プリングにより連結されている。これにより支持板40
は、モータ46の回転に応じて回転する送りねじ43に
よりX軸方向に水平に移動する。この支持板40の前面
には孔40aと合致して電力ケーブル2が遊貫する円筒
体49がZ軸方向に水平に配設され、その後端が孔40
aの外周縁に固定されている。
ば、ステップモータ46(図2)が装着されており、当
該モータ46の回転軸と送りねじ43の基端とは、カッ
プリングにより連結されている。これにより支持板40
は、モータ46の回転に応じて回転する送りねじ43に
よりX軸方向に水平に移動する。この支持板40の前面
には孔40aと合致して電力ケーブル2が遊貫する円筒
体49がZ軸方向に水平に配設され、その後端が孔40
aの外周縁に固定されている。
【0021】回転機構50の円筒体51(図1)は、支
持板40に固定された円筒体49の外側にベアリングを
介して回転自在に装着され、後端には大径のリング状の
プーリ52(図2)が外嵌固定されている。一方、支持
板40には駆動用モータ例えば、サーボモータ53が固
定されており、その回転軸にはプーリ54が固定されて
いる。そして、これらのプーリ52と54との間にはタ
イミングベルト55が掛回されている。これにより円筒
体51は、モータ53の回転に応じて回転する。そし
て、支持板30と当該支持板30をY軸方向に駆動する
送り機構32、支持板40と当該支持板40をX軸方向
に駆動する送り機構42、支持板40に固定された円筒
体49等により移動台20に対して回転機構50をX
軸、Y軸方向に移動自在に支持する継手機構56が構成
される。
持板40に固定された円筒体49の外側にベアリングを
介して回転自在に装着され、後端には大径のリング状の
プーリ52(図2)が外嵌固定されている。一方、支持
板40には駆動用モータ例えば、サーボモータ53が固
定されており、その回転軸にはプーリ54が固定されて
いる。そして、これらのプーリ52と54との間にはタ
イミングベルト55が掛回されている。これにより円筒
体51は、モータ53の回転に応じて回転する。そし
て、支持板30と当該支持板30をY軸方向に駆動する
送り機構32、支持板40と当該支持板40をX軸方向
に駆動する送り機構42、支持板40に固定された円筒
体49等により移動台20に対して回転機構50をX
軸、Y軸方向に移動自在に支持する継手機構56が構成
される。
【0022】円筒体51の前端には、ロータ(支持板)
57が固定されており(図1)、当該ロータ57の中央
には円筒体49と合致する大径の孔57aが穿設されて
いる。ロータ57の前面には孔57aの外側にブラケッ
ト58が固定されており、当該ブラケット58の前端に
はロータ57の孔57aに合致して電力ケーブル2が遊
貫する円筒体59が支持されている。
57が固定されており(図1)、当該ロータ57の中央
には円筒体49と合致する大径の孔57aが穿設されて
いる。ロータ57の前面には孔57aの外側にブラケッ
ト58が固定されており、当該ブラケット58の前端に
はロータ57の孔57aに合致して電力ケーブル2が遊
貫する円筒体59が支持されている。
【0023】円筒体51にはロータ57に設けられた後
述する各センサ等のケーブルを支持する巻取ドラム60
が設けられており、円筒体51の正、逆回転に応じて前
記ケーブルを巻き取り、又は巻き戻して支持する。ま
た、移動台20の上面一側には巻取ドラム60と対応し
てブラケット61を介してケーブルベア62が固定され
ており(図2)、巻取ドラム60から前記ケーブルを移
動台20の外方に延出させて制御装置110(図4)に
導く。
述する各センサ等のケーブルを支持する巻取ドラム60
が設けられており、円筒体51の正、逆回転に応じて前
記ケーブルを巻き取り、又は巻き戻して支持する。ま
た、移動台20の上面一側には巻取ドラム60と対応し
てブラケット61を介してケーブルベア62が固定され
ており(図2)、巻取ドラム60から前記ケーブルを移
動台20の外方に延出させて制御装置110(図4)に
導く。
【0024】基台10と移動台20との間には移動台2
0のZ軸方向への移動位置を検出する位置検出センサ6
5(図3)が設けられている。この位置検出センサ65
は、移動台20の支持部21の一側下端に固定されたセ
ンサドグ66と、当該センサドグ66を検出する透過型
の光電センサ67とにより構成されている。また、支持
台40と回転機構50の円筒体51との間には円筒体5
1の回転位置を検出する位置検出センサ68(図1)が
設けられている。位置検出センサ68は、円筒体51に
固定されたセンサドグ69と、当該センサドグ69を検
出する透過型の光電センサ70とにより構成されてい
る。また、移動台20の円筒体24の後端には、電力ケ
ーブル2の当該円筒体24への挿入時の位置ずれを検出
するための例えば、透過型の光電センサ72が複数例え
ば、4個設けられている。
0のZ軸方向への移動位置を検出する位置検出センサ6
5(図3)が設けられている。この位置検出センサ65
は、移動台20の支持部21の一側下端に固定されたセ
ンサドグ66と、当該センサドグ66を検出する透過型
の光電センサ67とにより構成されている。また、支持
台40と回転機構50の円筒体51との間には円筒体5
1の回転位置を検出する位置検出センサ68(図1)が
設けられている。位置検出センサ68は、円筒体51に
固定されたセンサドグ69と、当該センサドグ69を検
出する透過型の光電センサ70とにより構成されてい
る。また、移動台20の円筒体24の後端には、電力ケ
ーブル2の当該円筒体24への挿入時の位置ずれを検出
するための例えば、透過型の光電センサ72が複数例え
ば、4個設けられている。
【0025】ロータ57の前面には、孔57aの中心を
通るY軸上の当該孔57aの両側、且つ中心に臨んで超
音波センサ77、78(図3)が配設されている。これ
らの超音波センサ77、78は、孔57a内を遊貫する
ケーブル2の芯出しをするためのものであり、上下(Y
軸方向)両側からケーブル2の外導2bが削り取られて
裸出された絶縁体2a(図1)の表面までの距離を測定
する。
通るY軸上の当該孔57aの両側、且つ中心に臨んで超
音波センサ77、78(図3)が配設されている。これ
らの超音波センサ77、78は、孔57a内を遊貫する
ケーブル2の芯出しをするためのものであり、上下(Y
軸方向)両側からケーブル2の外導2bが削り取られて
裸出された絶縁体2a(図1)の表面までの距離を測定
する。
【0026】ロータ57の前面にはセンサ75、76の
僅かに前側位値にブラケットを介して孔57aの左右両
側に支持板80、81(図3)が夫々LMガイド82、
82、83、83を介してX軸方向に水平に移動可能に
設けられている。ハンドル84、85は、夫々基端がロ
ータ57の前面左右位置に支持板80、81の各側面に
臨んで夫々ブロックを介して水平に回転可能に軸支され
ており、各先端のねじ部は、支持板80、81の対向す
る各端面に設けられたねじ孔に螺合されている。そし
て、ハンドル84、85を回転させることにより支持板
80、81をX軸方向に水平に移動し得るようになって
いる。
僅かに前側位値にブラケットを介して孔57aの左右両
側に支持板80、81(図3)が夫々LMガイド82、
82、83、83を介してX軸方向に水平に移動可能に
設けられている。ハンドル84、85は、夫々基端がロ
ータ57の前面左右位置に支持板80、81の各側面に
臨んで夫々ブロックを介して水平に回転可能に軸支され
ており、各先端のねじ部は、支持板80、81の対向す
る各端面に設けられたねじ孔に螺合されている。そし
て、ハンドル84、85を回転させることにより支持板
80、81をX軸方向に水平に移動し得るようになって
いる。
【0027】ロータ57の左右両端には、ストッパ8
6、87が、各支持板80、81の裏面にはストッパ8
6、87と対向してブロック88、89が夫々固定され
ており、支持板80、81の外方への移動を規制するよ
うになっている。また、ロータ57と各支持板80、8
1との間にはこれらの支持板80、81を所望の位置に
固定するためのクランプ90、91が設けられている。
6、87が、各支持板80、81の裏面にはストッパ8
6、87と対向してブロック88、89が夫々固定され
ており、支持板80、81の外方への移動を規制するよ
うになっている。また、ロータ57と各支持板80、8
1との間にはこれらの支持板80、81を所望の位置に
固定するためのクランプ90、91が設けられている。
【0028】支持板80、81の前面には夫々カメラユ
ニット95、96及び照明装置97、98が配設されて
いる。これらのカメラユニット95、96は、検査すべ
きケーブル絶縁体2aの表面に対して45°の入射角を
なして配置され、照明装置97、98は、カメラユニッ
ト95、96の反対側で絶縁体2aの表面に対して45
°の照射角をなして配置されている。これらのカメラユ
ニット95、96及び照明装置97、98は、夫々位置
決め調節可能とされている。カメラユニット95、96
としては例えば、CCDシャッタカメラが使用され、照
明装置97、98としては例えば、CCDカメラ用ライ
トガイドが使用されている。
ニット95、96及び照明装置97、98が配設されて
いる。これらのカメラユニット95、96は、検査すべ
きケーブル絶縁体2aの表面に対して45°の入射角を
なして配置され、照明装置97、98は、カメラユニッ
ト95、96の反対側で絶縁体2aの表面に対して45
°の照射角をなして配置されている。これらのカメラユ
ニット95、96及び照明装置97、98は、夫々位置
決め調節可能とされている。カメラユニット95、96
としては例えば、CCDシャッタカメラが使用され、照
明装置97、98としては例えば、CCDカメラ用ライ
トガイドが使用されている。
【0029】支持板81、82にはロータ57の孔57
aの中心を通るX軸上の当該孔57aの左右両側、且つ
中心に臨んで超音波センサ75、76が配設されてい
る。これらの超音波センサ75、76は、孔57a内を
遊貫するケーブル2の芯出しをするためのものであり、
左右(X軸方向)両側からケーブル2の外導2bが削り
取られて裸出された絶縁体2a(図1)の表面までの距
離を測定する。
aの中心を通るX軸上の当該孔57aの左右両側、且つ
中心に臨んで超音波センサ75、76が配設されてい
る。これらの超音波センサ75、76は、孔57a内を
遊貫するケーブル2の芯出しをするためのものであり、
左右(X軸方向)両側からケーブル2の外導2bが削り
取られて裸出された絶縁体2a(図1)の表面までの距
離を測定する。
【0030】ブラケット58の前端上下位置には夫々ラ
ンプハウスブラケットを介してランプハウス99、10
0が配設されている(図3)。そして、これらのランプ
ハウス99、100内には夫々照明用のランプ(図示せ
ず)が収納されており、導光部材101、102を介し
て照明装置97、98に照明用の光を供給する。これに
より照明装置97、98がケーブル表面を照明する。
ンプハウスブラケットを介してランプハウス99、10
0が配設されている(図3)。そして、これらのランプ
ハウス99、100内には夫々照明用のランプ(図示せ
ず)が収納されており、導光部材101、102を介し
て照明装置97、98に照明用の光を供給する。これに
より照明装置97、98がケーブル表面を照明する。
【0031】前記位置検出センサ65、68、72、超
音波センサ75〜78、駆動用モータ15、36、4
6、53、カメラユニット95、96、照明用ランプ等
は、制御装置110(図4)に接続される。制御装置1
10は、ロータ57を回転させてケーブルの検査すべき
絶縁体2aの廻りを回転させながら、且つ長手方向(Z
軸方向)に移動させて絶縁体2aの全表面を検査する。
制御装置110は、カメラユニット95、96により撮
像した映像を画像処理して傷、異物付着の良否の判定を
行う。図4に制御装置110の操作盤111の一例を示
す。
音波センサ75〜78、駆動用モータ15、36、4
6、53、カメラユニット95、96、照明用ランプ等
は、制御装置110(図4)に接続される。制御装置1
10は、ロータ57を回転させてケーブルの検査すべき
絶縁体2aの廻りを回転させながら、且つ長手方向(Z
軸方向)に移動させて絶縁体2aの全表面を検査する。
制御装置110は、カメラユニット95、96により撮
像した映像を画像処理して傷、異物付着の良否の判定を
行う。図4に制御装置110の操作盤111の一例を示
す。
【0032】以下に作用を説明する。先ず、図1に2点
鎖線で示すように電力ケーブル2の外導2bを剥ぎ取ら
れて検査すべき絶縁体2aを表面検査装置1の円筒体2
4の後方から挿入し、装置内の円筒体49、前端の円筒
体59を遊貫させる。ケーブル2は、絶縁体2aが剥ぎ
取られて裸出された導体2cに保護管3を装着され、当
該保護管3と外導2bとが夫々クリート(図示せず)に
より略水平に支持されている。尚、このとき超音波セン
サ75、76、カメラユニット95、96、照明装置9
7、98が設けられている支持板80、81は、クラン
プ90、91が緩められてハンドル84、85によりス
トッパ86、87に当接係止される位置まで後退されて
いる。前記各クリートは、夫々ステージ(移動台)に載
置されており、ハンドル操作により上下左右に移動可能
とされており、ケーブル2の位置を調節し得るようにな
っている。
鎖線で示すように電力ケーブル2の外導2bを剥ぎ取ら
れて検査すべき絶縁体2aを表面検査装置1の円筒体2
4の後方から挿入し、装置内の円筒体49、前端の円筒
体59を遊貫させる。ケーブル2は、絶縁体2aが剥ぎ
取られて裸出された導体2cに保護管3を装着され、当
該保護管3と外導2bとが夫々クリート(図示せず)に
より略水平に支持されている。尚、このとき超音波セン
サ75、76、カメラユニット95、96、照明装置9
7、98が設けられている支持板80、81は、クラン
プ90、91が緩められてハンドル84、85によりス
トッパ86、87に当接係止される位置まで後退されて
いる。前記各クリートは、夫々ステージ(移動台)に載
置されており、ハンドル操作により上下左右に移動可能
とされており、ケーブル2の位置を調節し得るようにな
っている。
【0033】表面検査装置1の円筒体24に設けられた
4個のセンサ72によりケーブル2の挿入時の位置ずれ
が検出され、これらのセンサ72の検出値が同じ値とな
るように前記クリートを上下左右に調節して表面検査装
置1の中心にケーブル2の中心を略合致(±1〜2mm程
度の範囲)させる。この作業は、例えば、ケーブル2の
検査すべき絶縁体2aの長さが400mm程度の場合に
は、前端(0位置)、略中央位置(前端から約200mm
の位置)、後端位置(前端から約400mmの位置)の3
箇所で行う。
4個のセンサ72によりケーブル2の挿入時の位置ずれ
が検出され、これらのセンサ72の検出値が同じ値とな
るように前記クリートを上下左右に調節して表面検査装
置1の中心にケーブル2の中心を略合致(±1〜2mm程
度の範囲)させる。この作業は、例えば、ケーブル2の
検査すべき絶縁体2aの長さが400mm程度の場合に
は、前端(0位置)、略中央位置(前端から約200mm
の位置)、後端位置(前端から約400mmの位置)の3
箇所で行う。
【0034】上述のようにして表面検査装置1にケーブ
ル2をセットした後、駆動用モータ15(図3)により
送りねじ13(図1)を回転させて移動台20を前進さ
せ、カメラユニット95、96を絶縁体2aの前端位置
まで移動させる。次いで、ハンドル84、85により支
持板80、81を絶縁体2aに向けてストッパ85、8
6の係止位置から所定距離前進させ、当該各位置におい
てクランプ90、91を締め付けて固定する。支持板8
0、81が当該位置に固定された状態において、カメラ
ユニット95、96の各焦点は、絶縁体2aの表面に合
焦され、照明装置97、98は、夫々前記各焦点位置を
照明する。そして、制御装置110の電源スイッチをオ
ンにし、モニタ(図示せず)の電源スイッチをオンにす
る。
ル2をセットした後、駆動用モータ15(図3)により
送りねじ13(図1)を回転させて移動台20を前進さ
せ、カメラユニット95、96を絶縁体2aの前端位置
まで移動させる。次いで、ハンドル84、85により支
持板80、81を絶縁体2aに向けてストッパ85、8
6の係止位置から所定距離前進させ、当該各位置におい
てクランプ90、91を締め付けて固定する。支持板8
0、81が当該位置に固定された状態において、カメラ
ユニット95、96の各焦点は、絶縁体2aの表面に合
焦され、照明装置97、98は、夫々前記各焦点位置を
照明する。そして、制御装置110の電源スイッチをオ
ンにし、モニタ(図示せず)の電源スイッチをオンにす
る。
【0035】表面検査装置1は、超音波センサ75、7
6によりケーブル2の中心に対するX軸方向のずれを、
超音波センサ77、78によりケーブル2の中心に対す
るY軸方向のずれを検出する。制御装置110は、超音
波センサ75、76からの信号により、そのずれ量に応
じてモータ46(図2)を駆動して支持板40を左右に
移動させてX軸方向の位置合わせを行い、超音波センサ
77、78からの信号により、そのずれ量に応じてモー
タ36(図1)を駆動して支持板30を上下に移動させ
てY軸方向の位置合わせを行い、カメラユニット95、
96とケーブル2の軸芯合わせを自動で行う。
6によりケーブル2の中心に対するX軸方向のずれを、
超音波センサ77、78によりケーブル2の中心に対す
るY軸方向のずれを検出する。制御装置110は、超音
波センサ75、76からの信号により、そのずれ量に応
じてモータ46(図2)を駆動して支持板40を左右に
移動させてX軸方向の位置合わせを行い、超音波センサ
77、78からの信号により、そのずれ量に応じてモー
タ36(図1)を駆動して支持板30を上下に移動させ
てY軸方向の位置合わせを行い、カメラユニット95、
96とケーブル2の軸芯合わせを自動で行う。
【0036】ところで、カメラユニット95による検査
ウインドウの大きさは、図5に示すように例えば、長さ
W(=5.5 mm )、幅H(=2.2 mm )とされており、こ
の大きさ(W×H)の検査ウインドウ内に認められる
傷、異物付着等の1つの固まりの大きさを計測して、良
否を判定する。そして、検査点への移動量は、例えば、
ケーブル軸方向に1ピッチの送りを5.0 mm、回転方向
(θ方向)に1ピッチの送りを2.0 mmとして、約10%
のオーバラップをさせている。カメラユニット96につ
いても同様である。
ウインドウの大きさは、図5に示すように例えば、長さ
W(=5.5 mm )、幅H(=2.2 mm )とされており、こ
の大きさ(W×H)の検査ウインドウ内に認められる
傷、異物付着等の1つの固まりの大きさを計測して、良
否を判定する。そして、検査点への移動量は、例えば、
ケーブル軸方向に1ピッチの送りを5.0 mm、回転方向
(θ方向)に1ピッチの送りを2.0 mmとして、約10%
のオーバラップをさせている。カメラユニット96につ
いても同様である。
【0037】次いで、制御装置110は、モータ54
(図2)を所定の回転角度ずつ順次正回転させ、回転機
構50をθ方向に図3に示す0°位置から1ピッチ(2.
0 mm)づつ順次180°まで回転させ、左右2台のカメ
ラユニット95、96(図3)により各ステップ毎にケ
ーブル2の絶縁体2aの左右両側の表面を夫々撮像して
画像処理を行い、微細な傷、異物付着の有無を検査す
る。そして、傷や異物付着を検出した場合には、その位
置、大きさを判定して記録する。
(図2)を所定の回転角度ずつ順次正回転させ、回転機
構50をθ方向に図3に示す0°位置から1ピッチ(2.
0 mm)づつ順次180°まで回転させ、左右2台のカメ
ラユニット95、96(図3)により各ステップ毎にケ
ーブル2の絶縁体2aの左右両側の表面を夫々撮像して
画像処理を行い、微細な傷、異物付着の有無を検査す
る。そして、傷や異物付着を検出した場合には、その位
置、大きさを判定して記録する。
【0038】検出した傷、異物の良否の判定は、例え
ば、傷の場合には、100μm×30μm以上、異物の
場合には100μmの丸以上の大きさのものを不良とす
る。そして、傷、異物付着などの固まり毎に面積の計算
を行う。尚、カメラでの傷、異物の区別が出来ないの
で、傷の面積を基準にして良否の判定を行う。また、1
ウインドウの中に1つでも判定基準から外れる大きさの
面積のものがあれば、当該ウインドウは不良として処理
する。この際1ウインドウの中の傷の面積の合算はしな
い。
ば、傷の場合には、100μm×30μm以上、異物の
場合には100μmの丸以上の大きさのものを不良とす
る。そして、傷、異物付着などの固まり毎に面積の計算
を行う。尚、カメラでの傷、異物の区別が出来ないの
で、傷の面積を基準にして良否の判定を行う。また、1
ウインドウの中に1つでも判定基準から外れる大きさの
面積のものがあれば、当該ウインドウは不良として処理
する。この際1ウインドウの中の傷の面積の合算はしな
い。
【0039】制御装置110は、θ方向の0°位置から
180°位置まで検査を行った後、モータ15(図3)
を駆動して移動台20をケーブル2の軸方向(Z軸方
向)に1ピッチ(5.0 mm)移動させ、超音波センサ75
〜78により夫々カメラユニット95、96とケーブル
2との軸芯合わせを行う。次いで、制御装置110は、
モータ54(図2)を所定の回転角度ずつ順次逆回転さ
せ、回転機構50を前記180°位置から1ピッチづつ
順次0°位置まで逆方向に回転させ、左右2台のカメラ
ユニット95、96(図3)により各ステップ毎に絶縁
体2aの左右両側の表面を夫々撮像して画像処理を行
い、微細な傷、異物付着の有無を検査する。そして、傷
や異物付着を検出した場合には、その位置、大きさを判
定して記録する。このような操作を繰り返して行い、ケ
ーブル2の絶縁体2aの全表面の検査を行う。
180°位置まで検査を行った後、モータ15(図3)
を駆動して移動台20をケーブル2の軸方向(Z軸方
向)に1ピッチ(5.0 mm)移動させ、超音波センサ75
〜78により夫々カメラユニット95、96とケーブル
2との軸芯合わせを行う。次いで、制御装置110は、
モータ54(図2)を所定の回転角度ずつ順次逆回転さ
せ、回転機構50を前記180°位置から1ピッチづつ
順次0°位置まで逆方向に回転させ、左右2台のカメラ
ユニット95、96(図3)により各ステップ毎に絶縁
体2aの左右両側の表面を夫々撮像して画像処理を行
い、微細な傷、異物付着の有無を検査する。そして、傷
や異物付着を検出した場合には、その位置、大きさを判
定して記録する。このような操作を繰り返して行い、ケ
ーブル2の絶縁体2aの全表面の検査を行う。
【0040】因みに、θ方向の1ピッチの送りを2.0 m
m、ケーブル軸方向(Z軸方向)の送りを5.0mmとし、絶
縁体2aの直径を100mm、検査長さを400mmとした
場合の検査点数は、周方向に79回、長手方向に80回
となり、約6320回となる。また、検査に要する時間
は、約32分である。これによりケーブル2の絶縁体2
aの微細な傷、異物付着の検査を短時間に、且つ正確に
行うことが可能となる。
m、ケーブル軸方向(Z軸方向)の送りを5.0mmとし、絶
縁体2aの直径を100mm、検査長さを400mmとした
場合の検査点数は、周方向に79回、長手方向に80回
となり、約6320回となる。また、検査に要する時間
は、約32分である。これによりケーブル2の絶縁体2
aの微細な傷、異物付着の検査を短時間に、且つ正確に
行うことが可能となる。
【0041】制御装置110は、不良となった個所の位
置(θ、ケーブル軸方向位置)と不良の大きさのデータ
を取り込み、同時にビデオに録画する。そして、傷、異
物付着の不良位置と不良の大きさのデータは、全検査終
了後必要に応じて一括プリントアウトできるようになっ
ている。また、不良個所の再確認を行う場合には、手動
によりカメラユニットを当該位置に移動させて行う。
置(θ、ケーブル軸方向位置)と不良の大きさのデータ
を取り込み、同時にビデオに録画する。そして、傷、異
物付着の不良位置と不良の大きさのデータは、全検査終
了後必要に応じて一括プリントアウトできるようになっ
ている。また、不良個所の再確認を行う場合には、手動
によりカメラユニットを当該位置に移動させて行う。
【0042】尚、上記説明では、制御装置110を手動
で操作し、手動運転によりケーブル2の絶縁体2aの表
面の検査を行う場合について記述したが、制御装置11
0は、自動運転でも同様の検査を行うことが出来るよう
になっている。また、上記実施例では、被検査物として
電力ケーブルの接続部を選定し、その表面を検査する場
合について記述したが、これに限るものではなく、他の
例えば、前述したような乾式複写機の感光ドラムや金属
圧延ロール等の表面の付着異物、外傷などを検査するこ
ともできる。
で操作し、手動運転によりケーブル2の絶縁体2aの表
面の検査を行う場合について記述したが、制御装置11
0は、自動運転でも同様の検査を行うことが出来るよう
になっている。また、上記実施例では、被検査物として
電力ケーブルの接続部を選定し、その表面を検査する場
合について記述したが、これに限るものではなく、他の
例えば、前述したような乾式複写機の感光ドラムや金属
圧延ロール等の表面の付着異物、外傷などを検査するこ
ともできる。
【0043】尚、被検査物の位置を検出するセンサは、
被検査物が例えば、電力ケーブルである場合には絶縁体
による影響を少なくして測定精度を高めるために超音波
センサを使用することが好ましい。また、被検査物が他
の例えば、乾式複写機の感光ドラムや、金属圧延ローラ
等のように光の反射が良好なものである場合には、超音
波センサに限るものではなく、光センサ等を使用しても
良い。
被検査物が例えば、電力ケーブルである場合には絶縁体
による影響を少なくして測定精度を高めるために超音波
センサを使用することが好ましい。また、被検査物が他
の例えば、乾式複写機の感光ドラムや、金属圧延ローラ
等のように光の反射が良好なものである場合には、超音
波センサに限るものではなく、光センサ等を使用しても
良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、支
持部材により支持されている被検査物の長手方向に沿っ
て移動する移動手段と、前記移動手段の移動に伴って移
動すると共に前記被検査物の回りを回転する回転機構
と、前記移動手段と前記回転機構との間に介在されて前
記被検査物の中心と前記回転機構の中心とを合致させる
継手機構と、前記回転機構に配設されて前記被検査物の
表面を撮像する撮像手段とを備えたことにより、迅速
に、且つ正確に被検査物表面の傷、異物付着等を検出す
ることが可能となり、作業能率の大幅な向上、検査の信
頼性の向上が図られる。
持部材により支持されている被検査物の長手方向に沿っ
て移動する移動手段と、前記移動手段の移動に伴って移
動すると共に前記被検査物の回りを回転する回転機構
と、前記移動手段と前記回転機構との間に介在されて前
記被検査物の中心と前記回転機構の中心とを合致させる
継手機構と、前記回転機構に配設されて前記被検査物の
表面を撮像する撮像手段とを備えたことにより、迅速
に、且つ正確に被検査物表面の傷、異物付着等を検出す
ることが可能となり、作業能率の大幅な向上、検査の信
頼性の向上が図られる。
【0045】請求項2では、継手手段を、移動手段に上
下方向に垂直に移動可能に設けられた第1の支持手段
と、前記第1の支持手段に設けられ前記回転機構を水平
方向に移動可能な第2の支持手段とにより構成すること
により、簡単な構造で、正確、且つ迅速に被検査物と検
査装置との軸芯合わせを行うことが出来る。請求項3で
は、回転機構に設けた超音波センサで被検査物の位置を
測定することにより、正確に、且つ迅速に回転機構と被
検査物との軸芯合わせを行うことが可能となる。
下方向に垂直に移動可能に設けられた第1の支持手段
と、前記第1の支持手段に設けられ前記回転機構を水平
方向に移動可能な第2の支持手段とにより構成すること
により、簡単な構造で、正確、且つ迅速に被検査物と検
査装置との軸芯合わせを行うことが出来る。請求項3で
は、回転機構に設けた超音波センサで被検査物の位置を
測定することにより、正確に、且つ迅速に回転機構と被
検査物との軸芯合わせを行うことが可能となる。
【0046】請求項4では、被検査物の表面に対して所
定の入射角で配置されたカメラと、前記カメラの反対側
に前記被検査物の表面に対して所定の照射角で配置され
た照明手段とにより被検査物の表面を検査することによ
り、迅速、且つ正確に表面の傷、異物付着を検査するこ
と、及びその判定を行うことが可能となる。
定の入射角で配置されたカメラと、前記カメラの反対側
に前記被検査物の表面に対して所定の照射角で配置され
た照明手段とにより被検査物の表面を検査することによ
り、迅速、且つ正確に表面の傷、異物付着を検査するこ
と、及びその判定を行うことが可能となる。
【図1】本発明に係る表面検査装置の一実施例を示す一
部断面側面図である。
部断面側面図である。
【図2】図1の一部断面平面図である。
【図3】図1の正面図である。
【図4】制御装置の制御盤の正面図である。
【図5】図3のカメラユニットによる検査ウインドウの
大きさ及びこの検査ウインドウの回転方向及びケーブル
長手方向への送りを示す説明図である。
大きさ及びこの検査ウインドウの回転方向及びケーブル
長手方向への送りを示す説明図である。
1 表面検査装置 2 電力ケーブル(被検査物) 2a 絶縁部 2b 外導 2c 導体 10 基台 12 移動機構 20 移動台 30、40 支持板 50 回転機構 56 継手機構 57 ロータ 15、37、46、54 モータ 60 巻取ドラム 65、68 位置検出センサ 75〜78 超音波センサ 95、96 カメラユニット 97、98 照明装置 110 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸喜 浩 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 (72)発明者 山根 基宏 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 支持部材により支持されている被検査物
の長手方向に沿って移動する移動手段と、 前記移動手段の移動に伴って移動すると共に前記被検査
物の回りを回転する回転機構と、 前記移動手段と前記回転機構との間に介在されて前記被
検査物の中心と前記回転機構の中心とを合致させる継手
機構と、 前記回転機構に配設されて前記被検査物の表面を撮像す
る撮像手段とを備えたことを特徴とする表面検査装置。 - 【請求項2】 前記継手手段は、前記移動手段に上下方
向に垂直に移動可能に設けられた第1の支持手段と、前
記第1の支持手段に設けられ前記回転機構を水平方向に
移動可能な第2の支持手段とを備えたことを特徴とする
請求項1記載の表面検査装置。 - 【請求項3】 前記回転機構は、超音波センサを備え、
前記被検査物の位置を検出することを特徴とする請求項
1記載の表面検査装置。 - 【請求項4】 前記撮像手段は、前記被検査物の表面に
対して所定の入射角で配置されたカメラと、前記カメラ
の反対側に前記被検査物の表面に対して所定の照射角で
配置された照明手段とを備えたことを特徴とする請求項
1記載の表面検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP668395A JPH08193821A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 表面検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP668395A JPH08193821A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 表面検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193821A true JPH08193821A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11645168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP668395A Pending JPH08193821A (ja) | 1995-01-19 | 1995-01-19 | 表面検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08193821A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004242401A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 架空線表面観察装置 |
JP2012013509A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Kobe Steel Ltd | 表面検査装置及び表面検査方法 |
JP2016003996A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 東洋ゴム工業株式会社 | 円筒体の外観検査方法及び外観検査装置 |
JP2016223778A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 支持装置、研磨装置、及び観察装置 |
CN115144713A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-04 | 国网山东省电力公司费县供电公司 | 一种输电线路电缆绝缘性能检测装置及检测方法 |
-
1995
- 1995-01-19 JP JP668395A patent/JPH08193821A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004242401A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 架空線表面観察装置 |
JP2012013509A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-01-19 | Kobe Steel Ltd | 表面検査装置及び表面検査方法 |
JP2016003996A (ja) * | 2014-06-18 | 2016-01-12 | 東洋ゴム工業株式会社 | 円筒体の外観検査方法及び外観検査装置 |
JP2016223778A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 支持装置、研磨装置、及び観察装置 |
CN115144713A (zh) * | 2022-09-05 | 2022-10-04 | 国网山东省电力公司费县供电公司 | 一种输电线路电缆绝缘性能检测装置及检测方法 |
CN115144713B (zh) * | 2022-09-05 | 2022-12-09 | 国网山东省电力公司费县供电公司 | 一种输电线路电缆绝缘性能检测装置及检测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0146005B1 (en) | Surface defect inspecting apparatus | |
US20110128368A1 (en) | Hole Inspection Method and Apparatus | |
JPH09243573A (ja) | 表面検査装置 | |
JPH08193821A (ja) | 表面検査装置 | |
JP2004077425A (ja) | 駆動伝達ベルトの検査装置 | |
US6778680B2 (en) | Apparatus for detecting markings on opposite end faces of a wood block | |
JP2999936B2 (ja) | 工作物の表面探傷装置 | |
JP2005337887A (ja) | 頭部付き軸体の検査装置 | |
KR20170138096A (ko) | 렌즈유닛 검사장치 | |
JPH11219990A (ja) | 半導体ウェーハの検査方法およびその装置 | |
TWI629461B (zh) | 物件檢測裝置 | |
JP2001033394A (ja) | 非接触式表面検査方法および非接触式表面検査装置 | |
JPH07248300A (ja) | 部品検査装置 | |
JPH11248643A (ja) | 透明フィルムの異物検査装置 | |
JPH0441497B2 (ja) | ||
JPH01281410A (ja) | 光ファイバ端面突き合わせ装置 | |
CN113203742A (zh) | 轮胎检测装置 | |
JPH0423746B2 (ja) | ||
JPH10176994A (ja) | 円筒体の内面検査装置 | |
JPH07306164A (ja) | 疵検査装置 | |
KR100591312B1 (ko) | 디스플레이 검사장치 | |
CN217304950U (zh) | 外形检测设备 | |
JP3082755U (ja) | 回転体表面検査装置 | |
JP3043020B2 (ja) | 鏡面加工の施されたアルミニウム管材の自動表面検査装置 | |
CN215375048U (zh) | 转子检测装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |