JPH08193612A - ボルトの移動防止座金 - Google Patents
ボルトの移動防止座金Info
- Publication number
- JPH08193612A JPH08193612A JP324495A JP324495A JPH08193612A JP H08193612 A JPH08193612 A JP H08193612A JP 324495 A JP324495 A JP 324495A JP 324495 A JP324495 A JP 324495A JP H08193612 A JPH08193612 A JP H08193612A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- washer
- hole
- bolt hole
- stopper
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- Pending
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- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 このように長穴状となったボルト穴の所定の
位置でボルトを締め付けるものにおいて、締め付けた状
態においてボルトが直径方向に移動しないよう保持す
る。 【構成】 ボルト穴(3)の内周面に当接するストッパー
(22)を備えており、このストッパー(22)によって、ボル
ト穴(3)内で締め付けたボルト(4)をその締め付け位置
に保持するようにしたものである。
位置でボルトを締め付けるものにおいて、締め付けた状
態においてボルトが直径方向に移動しないよう保持す
る。 【構成】 ボルト穴(3)の内周面に当接するストッパー
(22)を備えており、このストッパー(22)によって、ボル
ト穴(3)内で締め付けたボルト(4)をその締め付け位置
に保持するようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボルトを締結部材の
ボルト穴へ挿入してナットで締め付けるものにおいて、
そのボルトがボルト穴内で直径方向に移動できないよう
保持するための移動防止座金に関するものである。
ボルト穴へ挿入してナットで締め付けるものにおいて、
そのボルトがボルト穴内で直径方向に移動できないよう
保持するための移動防止座金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ボルト・ナットによる締結若し
くは接合は、そのボルトによって締結される締結部材の
一方の側からボルトを挿入し、他方の側からそのボルト
にナットを螺合して締め付けるものである。すなわち、
ボルトの挿入とナットの締め付けは、それぞれ締結部材
を挟んだ別の側で行わなければならず、例えば、締結部
材の一つが鋼管柱のように内側に手を入れることの出来
ない閉鎖断面のものである場合には、外側から締め付け
作業を行うとしても、内側からのボルトの挿入作業が出
来ず、かかる閉鎖断面柱の外側面に直接他の部材をボル
ト接合できない不都合がある。
くは接合は、そのボルトによって締結される締結部材の
一方の側からボルトを挿入し、他方の側からそのボルト
にナットを螺合して締め付けるものである。すなわち、
ボルトの挿入とナットの締め付けは、それぞれ締結部材
を挟んだ別の側で行わなければならず、例えば、締結部
材の一つが鋼管柱のように内側に手を入れることの出来
ない閉鎖断面のものである場合には、外側から締め付け
作業を行うとしても、内側からのボルトの挿入作業が出
来ず、かかる閉鎖断面柱の外側面に直接他の部材をボル
ト接合できない不都合がある。
【0003】そこで、このような問題を解消して、ナッ
トの締め付け側と同じ側からボルトを挿入できるように
したものとして、図3のようなものが考えられている。
すなわち、互いに締結される締結部材(1)(2)のボルト
穴(3)(3)を、ボルト(4)の頭部(5)を挿入できるよう
な大きさの大径挿入部(6)と、軸部(8)のみ挿入可能な
定着部(7)とで構成するものである。そして、図(A)の
ように、この挿入部(6)から頭部(5)を先頭としてボル
ト(4)を挿入することとし、次いで、図(B)のように、
その挿入部(6)に連通して形成した小径の定着部(7)へ
軸部(8)をスライドさせて、この定着部(7)の位置でナ
ット(9)を螺合して締め付けるようにしたものである。
なお、軸部(8)の先端には、ピンテール(10)が一体に形
成されており、専用の締め付け機などで、このピンテー
ル(10)を掴んでナット(9)を回転させることで、片側の
みで締め付け作業を行えるようにしている。
トの締め付け側と同じ側からボルトを挿入できるように
したものとして、図3のようなものが考えられている。
すなわち、互いに締結される締結部材(1)(2)のボルト
穴(3)(3)を、ボルト(4)の頭部(5)を挿入できるよう
な大きさの大径挿入部(6)と、軸部(8)のみ挿入可能な
定着部(7)とで構成するものである。そして、図(A)の
ように、この挿入部(6)から頭部(5)を先頭としてボル
ト(4)を挿入することとし、次いで、図(B)のように、
その挿入部(6)に連通して形成した小径の定着部(7)へ
軸部(8)をスライドさせて、この定着部(7)の位置でナ
ット(9)を螺合して締め付けるようにしたものである。
なお、軸部(8)の先端には、ピンテール(10)が一体に形
成されており、専用の締め付け機などで、このピンテー
ル(10)を掴んでナット(9)を回転させることで、片側の
みで締め付け作業を行えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにボルト穴(3)に頭部(5)を挿入できる大径挿入部
(6)を形成すると、ボルト穴(3)の断面は、前記スライ
ド方向に対しては長穴状となっているので、ボルト(4)
の軸部(8)が、締め付け後にボルト穴(3)内で元の方向
へ移動する恐れがあり、仮に大径挿入部(6)まで移動す
ると離脱してしまうという不都合がある。
ようにボルト穴(3)に頭部(5)を挿入できる大径挿入部
(6)を形成すると、ボルト穴(3)の断面は、前記スライ
ド方向に対しては長穴状となっているので、ボルト(4)
の軸部(8)が、締め付け後にボルト穴(3)内で元の方向
へ移動する恐れがあり、仮に大径挿入部(6)まで移動す
ると離脱してしまうという不都合がある。
【0005】この発明は、このような不都合に鑑みて、
このように長穴状となったボルト穴の所定の位置でボル
トを締め付けるものにおいて、締め付けた状態において
ボルトが直径方向に移動しないよう保持するための座金
を提供するものである。
このように長穴状となったボルト穴の所定の位置でボル
トを締め付けるものにおいて、締め付けた状態において
ボルトが直径方向に移動しないよう保持するための座金
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の座金は、締結部材のボルト穴へ挿入した
ボルトが貫通する貫通穴を備え、且つ、そのボルトを前
記ボルト穴の所定位置に保持した状態で、ボルト穴の内
周面に当接してそのボルトの直径方向の移動を阻止する
ストッパーを備えていることを特徴とするものである。
め、この発明の座金は、締結部材のボルト穴へ挿入した
ボルトが貫通する貫通穴を備え、且つ、そのボルトを前
記ボルト穴の所定位置に保持した状態で、ボルト穴の内
周面に当接してそのボルトの直径方向の移動を阻止する
ストッパーを備えていることを特徴とするものである。
【0007】上記において、締結部材のボルト穴は、ボ
ルトの頭部を挿入可能な大径挿入部と、その大径挿入部
に連通し且つボルトの軸部を保持する定着部とからなる
ものであることが考えられる。
ルトの頭部を挿入可能な大径挿入部と、その大径挿入部
に連通し且つボルトの軸部を保持する定着部とからなる
ものであることが考えられる。
【0008】この発明の座金が用いられるボルト穴は、
上記のように頭部を挿入できる大径挿入部と軸部のみ挿
入できる定着部とからなるもののみならず、軸部が移動
する可能性があり、且つ、軸部を所定の位置に保持する
必要のあるような断面が長穴状となったものであれば可
能である。
上記のように頭部を挿入できる大径挿入部と軸部のみ挿
入できる定着部とからなるもののみならず、軸部が移動
する可能性があり、且つ、軸部を所定の位置に保持する
必要のあるような断面が長穴状となったものであれば可
能である。
【0009】
【作用】上記の移動防止座金は、通常の座金と同様にそ
の貫通穴へボルトの軸部を挿入して、締結部材とナット
或いは締結部材と頭部との間に介装して使用されるとと
もに、この状態でストッパーをボルト穴へ挿入してその
内周面へ当接させることで、直径方向の所定の位置にボ
ルトを確実に保持する。
の貫通穴へボルトの軸部を挿入して、締結部材とナット
或いは締結部材と頭部との間に介装して使用されるとと
もに、この状態でストッパーをボルト穴へ挿入してその
内周面へ当接させることで、直径方向の所定の位置にボ
ルトを確実に保持する。
【0010】
【実施例】図1及び2が、この発明の実施例を示し、こ
れらの図面において従来と同じものには同じ符号を付し
ている。(21)が、この発明の移動防止座金であって、こ
の座金(21)は、本体(24)が薄肉の金属板からなり、その
左右方向の一方の端部中央を裏面側に切起しして、この
発明のストッパー(22)を形成し、他方の端部近傍に、ボ
ルト(4)の軸部(11)より僅かに大きい貫通穴(23)を形成
したものである。
れらの図面において従来と同じものには同じ符号を付し
ている。(21)が、この発明の移動防止座金であって、こ
の座金(21)は、本体(24)が薄肉の金属板からなり、その
左右方向の一方の端部中央を裏面側に切起しして、この
発明のストッパー(22)を形成し、他方の端部近傍に、ボ
ルト(4)の軸部(11)より僅かに大きい貫通穴(23)を形成
したものである。
【0011】前述したように、ボルト(4)は、頭部(5)
を先頭としてボルト穴(3)の大径挿入部(6)へその頭部
(5)が裏面側へ貫通するまで挿入し、しかる後、定着部
(7)側へスライドさせて設置するものである。そして、
この状態で、ボルト(4)の軸部(11)を移動防止座金(21)
の貫通穴(23)へ挿入するとともに、座金(21)裏面のスト
ッパー(22)を大径挿入部(6)へ挿入して、このストッパ
ー(22)を、図2のように大径挿入部(6)の内周面へ当接
させることで、軸部(11)をボルト穴(3)の所定の位置に
位置決めするものである。その後、その外側に本座金(2
5)を取り付け、ナット(9)を螺合して締め付けて締め付
け作業を完了する。勿論、予め移動防止座金(21)、本座
金(25)及びナット(9)をボルト(4)へ取り付けた状態
で、ボルト穴(3)へ挿入するようにしても良い。
を先頭としてボルト穴(3)の大径挿入部(6)へその頭部
(5)が裏面側へ貫通するまで挿入し、しかる後、定着部
(7)側へスライドさせて設置するものである。そして、
この状態で、ボルト(4)の軸部(11)を移動防止座金(21)
の貫通穴(23)へ挿入するとともに、座金(21)裏面のスト
ッパー(22)を大径挿入部(6)へ挿入して、このストッパ
ー(22)を、図2のように大径挿入部(6)の内周面へ当接
させることで、軸部(11)をボルト穴(3)の所定の位置に
位置決めするものである。その後、その外側に本座金(2
5)を取り付け、ナット(9)を螺合して締め付けて締め付
け作業を完了する。勿論、予め移動防止座金(21)、本座
金(25)及びナット(9)をボルト(4)へ取り付けた状態
で、ボルト穴(3)へ挿入するようにしても良い。
【0012】したがって、ボルト(4)は、移動防止座金
(21)の貫通穴(23)とそのボルト(4)の軸部(11)との隙間
の僅かな範囲でしか移動することが出来ず、大径挿入部
(6)側に対しては、ストッパー(22)が座金(21)自身の移
動を阻止するので、締め付け位置に確実に保持されるこ
とになる。
(21)の貫通穴(23)とそのボルト(4)の軸部(11)との隙間
の僅かな範囲でしか移動することが出来ず、大径挿入部
(6)側に対しては、ストッパー(22)が座金(21)自身の移
動を阻止するので、締め付け位置に確実に保持されるこ
とになる。
【0013】上記実施例では、座金本体(24)を切起しし
てストッパー(22)を形成しているが、これに限られるも
のではなく、ピンその他のものを取り付けるようにする
ことも可能である。また、大径挿入部(6)が定着部(7)
に対して上部若しくは下側に位置する場合もある。
てストッパー(22)を形成しているが、これに限られるも
のではなく、ピンその他のものを取り付けるようにする
ことも可能である。また、大径挿入部(6)が定着部(7)
に対して上部若しくは下側に位置する場合もある。
【0014】
【発明の効果】以上のように、この発明の移動防止座金
を用いることによって、ボルトをその締め付けた位置に
確実に保持することが出来、特に、実施例のようにボル
ト穴に頭部を挿入する大径挿入部を設けた場合であって
も、締め付け後にボルトが移動して離脱する恐れを解消
することが出来る。
を用いることによって、ボルトをその締め付けた位置に
確実に保持することが出来、特に、実施例のようにボル
ト穴に頭部を挿入する大径挿入部を設けた場合であって
も、締め付け後にボルトが移動して離脱する恐れを解消
することが出来る。
【図1】この発明の実施例を示すボルト締結部の分解斜
視図である。
視図である。
【図2】同じくボルト締結部の横断面図である。
【図3】ボルトを頭部側から挿入できるようにしたボル
ト穴とボルトの斜視図で、(A)は挿入前を、(B)は締結
後の状態を示している。
ト穴とボルトの斜視図で、(A)は挿入前を、(B)は締結
後の状態を示している。
(3) ボルト穴 (4) ボルト (5) 頭部 (6) 大径挿入部 (7) 定着部 (8) 軸部 (9) ナット (11) 軸部 (21) 座金 (22) ストッパー (23) 貫通穴 (24) 本体
Claims (2)
- 【請求項1】 締結部材のボルト穴へ挿入したボルトが
貫通する貫通穴を備え、且つ、そのボルトを前記ボルト
穴の所定位置に保持した状態で、ボルト穴の内周面に当
接してそのボルトの直径方向の移動を阻止するストッパ
ーを備えていることを特徴とするボルトの移動防止座
金。 - 【請求項2】 前記締結部材のボルト穴は、ボルトの頭
部を挿入可能な大径挿入部と、その大径挿入部に連通し
且つボルトの軸部を保持する定着部とからなるものであ
ることを特徴とするボルトの移動防止座金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP324495A JPH08193612A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | ボルトの移動防止座金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP324495A JPH08193612A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | ボルトの移動防止座金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193612A true JPH08193612A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=11552053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP324495A Pending JPH08193612A (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | ボルトの移動防止座金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08193612A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012017711A1 (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-09 | 株式会社屋根技術研究所 | 板状モジュールの固定構造 |
JP2021181793A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 松山鋼材株式会社 | 鋼材連結機構及び鋼材連結方法 |
-
1995
- 1995-01-12 JP JP324495A patent/JPH08193612A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012017711A1 (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-09 | 株式会社屋根技術研究所 | 板状モジュールの固定構造 |
JP2012031692A (ja) * | 2010-08-02 | 2012-02-16 | Yane Gijutsu Kenkyusho:Kk | 板状モジュールの固定構造 |
JP2021181793A (ja) * | 2020-05-18 | 2021-11-25 | 松山鋼材株式会社 | 鋼材連結機構及び鋼材連結方法 |
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