JPH0819354A - 釣 竿 - Google Patents

釣 竿

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Publication number
JPH0819354A
JPH0819354A JP17941394A JP17941394A JPH0819354A JP H0819354 A JPH0819354 A JP H0819354A JP 17941394 A JP17941394 A JP 17941394A JP 17941394 A JP17941394 A JP 17941394A JP H0819354 A JPH0819354 A JP H0819354A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
body layer
layer
prepreg
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP17941394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Suzue
浩康 鈴江
Kenichi Kameda
謙一 亀田
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂過多を防止すると共に、強化繊維の片寄
りや樹脂溜りを防止し、高強度で比剛性の向上した、丈
夫で操作性の良い釣竿を提供する。 【構成】 高強度繊維に重量百分率が25%以下の割合
になるよう樹脂を含浸させた第1プリプレグを、その繊
維方向が軸長方向に向くように巻回して形成された本体
層12と、該本体層12の内側か外側の内少なくとも一
側に、高強度繊維に樹脂を含浸した第2プリプレグを、
その繊維方向が前記本体層の繊維方向に交差する方向と
なるように巻回して形成された補強層14,16とを具
備し、前記補強層14,16の肉厚を前記本体層12の
肉厚よりも薄く形成し、前記第2プリプレグの樹脂含浸
割合を前記第1プリプレグと略同一の含浸割合にするよ
う構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿に関し、特にその
竿管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿竿管の従来構造としては、特公平2
−44492号公報に開示のものが有る。この公報に開
示の構造は、高強度繊維を最内層では周方向に、外側層
では釣竿の長さ方向になるように積層し、外側本体層の
樹脂量よりも最内層の樹脂量を多くして、芯金との馴染
性を良好にさせると共に、最内層のプリプレグから外側
本体層のプリプレグに樹脂を流入させて所望の強度を得
るものである。また、本出願人による実開平6−792
3号公報に対応する出願においても、内層から表層への
樹脂の流動を押さえた状態で加熱成形することが留意点
であることを開示しているが、その一方、内側の補強層
は芯金への馴染性のために、外側補強層は空気溜りを排
出させるために、夫々本体層に比較して含浸樹脂量を多
くしておくことを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら前者公報に
開示のように、芯金とプリプレグとの馴染性を向上させ
たり、外側本体層に樹脂を流入させる構成のため、製造
は容易になるものの、本来、繊維と繊維を接着させるの
に必要な樹脂量よりはるかに多量の樹脂量を使用するこ
とになり、樹脂過多の積層構造になり、重量が重く、単
位重量あたりの剛性、即ち、比剛性(比弾性ということ
もある)の低い竿管構造の釣竿になる。釣竿はその操作
性から軽量であることが望ましく、しかも肉厚を薄くし
たりして軽量にしてもなおかつ張りのある(撓み剛性の
高い)ものが好ましい。従って軽量かつ高剛性が望まし
く、比剛性を向上させることが好ましい。また、内層か
ら外側本体層へ樹脂が流動すると、樹脂の流動と共に本
体層の繊維が移動して蛇行したり、繊維の密集部分と樹
脂だけの層や樹脂溜りができる。特に成形時の緊締テー
プによる締め付け力が作用する状態では、必ずしもテー
プ締め付け力は均一ではないため、これらが生じ易く、
釣竿の強度低下を招く。
【0004】また、後者公報に開示の内側層から外側層
への樹脂流動を押えることについては、芯金との馴染性
や外側補強層の空気溜りの押出しを目的として補強層を
本体層に比較して樹脂割合を多く設定すると、完全には
押えられなくなる。従って、各層の樹脂割合を同じにす
ることが望ましい。馴染性に関して樹脂量を多く設定す
るとしていることでは、例えば、成形温度調節や加圧力
の調節等によって馴染性を達成すればよく、空気溜りの
押出しではプリプレグ成形時に空気溜りを生じないよう
に留意して成形すれば済むように、樹脂量を多くするこ
とによって解決していたことは、他の方法により対処す
ることが可能であるが、成形竿管の軽量化や比剛性向上
は樹脂量を調節することによってのみ対処できる。
【0005】依って本発明は、樹脂過多を防止すると共
に、強化繊維の片寄りや樹脂溜りを防止して、高強度で
比剛性の向上した、丈夫で操作性の良い釣竿の提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて本発明
は、軽量化を図ると共に、樹脂流動を生じさせない思想
の下に、高強度繊維に重量百分率が25%以下の割合に
なるよう樹脂を含浸させた第1プリプレグを、その繊維
方向が軸長方向に向くように巻回して形成された本体層
と、該本体層の内側か外側の内少なくとも一側に、高強
度繊維に樹脂を含浸した第2プリプレグを、その繊維方
向が前記本体層の繊維方向に交差する方向となるように
巻回して形成された補強層とを具備し、前記補強層の肉
厚を前記本体層の肉厚よりも薄く形成し、前記第2プリ
プレグの樹脂含浸割合を前記第1プリプレグと略同一の
含浸割合にしたことを特徴とする釣竿を提供する。
【0007】
【作用】本体層と補強層を形成する各プリプレグの含浸
樹脂割合を略同一に設定すると共に、樹脂割合を25%
以下と小さくして樹脂流動を防止し、これによって繊維
の片寄り、樹脂溜り、樹脂溜り層の発生が防止されて強
度が向上し、また全体の樹脂割合が小さいため釣竿の軽
量化が達成され、比剛性が向上する。また、補強層は軸
長方向の本体層のように釣竿の撓み剛性には寄与しない
ため、本体層に比べて薄肉に形成し、更に軽量化を図
る。なお、含浸樹脂割合が略同一とは5%程度の範囲内
での増減をいい、好ましくは3%程度の範囲内をいう。
【0008】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る釣竿竿管
10の部分断面図である。この竿管10はゴルフクラブ
のシャフトやスキーのストック、自転車のフレーム等で
あると考えても以下同様である。図2を参照すると、こ
の竿管10は一方向に引揃えられた炭素繊維18の束に
エポキシ樹脂を含浸させたプリプレグを、炭素繊維18
が竿管10の長手方向に向くように巻装し、それを加熱
硬化処理した本体層12を有している。この炭素繊維1
8は高強度繊維としての一例であって、ガラス繊維、ボ
ロン繊維等であってもよい。また、エポキシ樹脂は熱硬
化性樹脂としての一例であって、ポリエステル樹脂、フ
ェノール樹脂等であってもよい。これらのことは以下同
様である。
【0009】上記本体層12の内側と外側には、本体層
12よりも薄い層である補強層14と補強層16とがそ
れぞれ形成されている。この各補強層14,16は一方
向に引揃えた炭素繊維束にエポキシ樹脂を含浸させたプ
リプレグを、その繊維方向が竿管10の円周方向を向く
ように巻装し、上記本体層12と一緒に熱処理して硬化
させ、竿管10を形成しているのである。この補強層は
本体層12のみでは潰れ破壊が生ずることを防止するた
めのものであり、内側か外側の一方だけであってもよ
い。この強化繊維は本体層12の強化繊維18と同一が
好ましいが、異なる種類の強化繊維とすることもでき
る。強化繊維の方向は一般には円周方向であるが、長手
方向と円周方向の間の傾斜方向であってもよい。番号2
2はエポキシ樹脂等の保護層である。
【0010】各層12,14,16の製造方法の留意点
は後述するが、本体層12を形成するプリプレグの樹脂
の重量割合は25%以下であり、各補強層14,16の
プリプレグの段階における各含浸樹脂量の重量割合も2
5%以下である。しかもプリプレグにおいて本体層12
と補強層との樹脂割合は略同一に設定する。略同一とは
5%程度の誤差範囲内に設定することであり、好ましく
は3%程度の範囲内にする。
【0011】繊維同士を接着させる観点から、合成樹脂
の重量割合の下限は10%程度であり、好ましくは15
%程度である。実施例として各層を形成するプリプレグ
の樹脂割合を20%に設定し、この結果製造された竿管
10の顕微鏡写真によれば、繊維の蛇行や片寄りが見ら
れず、また、各層内や層間に樹脂溜りが見られなかっ
た。これに対して、本体層を形成するプリプレグの樹脂
割合を25%にし、各補強層を40%に設定した場合
は、繊維の片寄りや樹脂溜りが観察された。このことは
本発明に係る釣竿竿管の強度の強いことが伺える。
【0012】以下では図1に示した竿管10や、その
他、本体層12内を多層に形成する場合等の竿管の製造
方法につき留意すべき点につき説明する。各層のプリプ
レグの成形時には、空気溜りを生じないように一方向に
引き揃えた炭素繊維の長さ方向の一端からエポキシ樹脂
を含浸させるか、或いは、繊維の束シートの表側又は裏
側の何れか一側から含浸させる。前者の場合には繊維の
長さ方向の他端から気泡が押し出されるため、繊維の両
端から含浸させる場合よりも気泡が残りにくい。また、
後者の場合には、両側から含浸させる場合よりも前者の
場合と同様に気泡が残りにくい他、前者の方法と比較し
て作業効率が向上する。また、前者後者とも、加熱成形
時に気泡を押し出すのに使用する樹脂が不要になる分だ
け樹脂の使用量を少なくすることができる。
【0013】また、積層して加熱硬化させる前に、充分
に加圧し、各層を密着させて層境界部に気泡を保持させ
ないようにする。更には、既述の如く加熱成形温度の調
節や加圧力を大きくすることによって芯金との馴染性を
向上させることができる。また、加熱の際には、急には
硬化温度まで上昇させないで、硬化温度以下である樹脂
の軟化温度で予熱し、この温度に保持して全体をなじま
せることが気泡発生防止の観点からも好ましい。更に、
樹脂割合が少ないため、従来のように樹脂割合の多い場
合の成形時よりも加圧力を高くして繊維間の接着性を向
上させることが好ましい。
【0014】上記実施例では本体層12は繊維を一方向
へ引き揃えた単一層であるが、竿管10の長手方向に引
き揃えた層と、これに直交、又は傾斜する方向に引き揃
えた薄い層とを交互に配設、積層して本体層12を形成
してもよい。この場合もこの本体層12形成する各プリ
プレグの樹脂量の重量割合を25%以下の範囲で略同一
値(この実施例では20%)に設定する。また、これら
の各層は同一種類の強化繊維が好ましいが、異なる強化
繊維であってもよい。
【0015】本発明に係る図1の実施例の竿管10の本
体層12は衝撃強度には必ずしも充分な強度を有しない
ため、その最外層である補強層16の外側、即ち保護層
22の下側、また、外側の補強層16が無い場合には本
体層12の直接外側に振動吸収性の良い熱可塑性樹脂の
層を形成してもよい。この樹脂層の例としてポリアミド
の繊維やフィルムを既述のプリプレグを巻回した層の上
に巻回し、この状態で既述の硬化のための熱処理を行う
と、その温度によっては巻回ポリアミドの繊維やフィル
ムが軟化して層状に形成される。この軟化は不完全であ
ってもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、樹脂割合を少なくしているため、軽量であり、
比剛性が向上し、操作性が良好になる。また、樹脂割合
が少ないと共に、各層間において樹脂の割合を略同一に
設定しているため、樹脂流動が生ぜず、繊維の蛇行や片
寄り、樹脂溜りが発生しない。従って、高強度な釣竿と
なり、丈夫で操作性の良い釣竿が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る釣竿の部分破断側面図であ
る。
【図2】図2は図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
10 釣竿竿管 12 本体層 14,16 補強層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高強度繊維に重量百分率が25%以下の
    割合になるよう樹脂を含浸させた第1プリプレグを、そ
    の繊維方向が軸長方向に向くように巻回して形成された
    本体層と、該本体層の内側か外側の内少なくとも一側
    に、高強度繊維に樹脂を含浸した第2プリプレグを、そ
    の繊維方向が前記本体層の繊維方向に交差する方向とな
    るように巻回して形成された補強層とを具備し、 前記補強層の肉厚を前記本体層の肉厚よりも薄く形成
    し、 前記第2プリプレグの樹脂含浸割合を前記第1プリプレ
    グと略同一の含浸割合にしたことを特徴とする釣竿。
JP17941394A 1994-07-07 1994-07-07 釣 竿 Pending JPH0819354A (ja)

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JP17941394A JPH0819354A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 釣 竿

Applications Claiming Priority (1)

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JP17941394A JPH0819354A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 釣 竿

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Publication Number Publication Date
JPH0819354A true JPH0819354A (ja) 1996-01-23

Family

ID=16065439

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17941394A Pending JPH0819354A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 釣 竿

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JP (1) JPH0819354A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102302397B1 (ko) * 2020-09-14 2021-09-15 김선귀 다각형 그립부를 구비한 낚싯대 및 그 제조방법

Cited By (1)

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