JPH08191734A - シートのサポート装置 - Google Patents

シートのサポート装置

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JPH08191734A
JPH08191734A JP2086395A JP2086395A JPH08191734A JP H08191734 A JPH08191734 A JP H08191734A JP 2086395 A JP2086395 A JP 2086395A JP 2086395 A JP2086395 A JP 2086395A JP H08191734 A JPH08191734 A JP H08191734A
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lower support
support plate
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seat
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JP2086395A
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Inventor
Masami Akiyama
政巳 秋山
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Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 腰椎部分を圧迫することなく、着座者の快適
な姿勢を確保する。 【構成】 着座者の少なくとも胸椎部分を支持するアッ
パーサポートプレート12と、着座者の少なくとも骨盤を
支持するロアサポートプレート14とが、アッパー、ロア
の支持部材18、20 で支持されて、シートバック16に内蔵
されている。そして、リンクアーム44、46 を介した連結
リンク48によるアッパー、ロアの支持部材18、20 間の連
結によって、アッパーサポートプレート12、ロアサポー
トプレート14が前後の同一方向に同期して移動可能とな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートバックに内蔵
され、着座者の上体の特定箇所を後方から支持して着座
姿勢の安定化および疲労の軽減等をはかるシートのサポ
ート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、着座時における疲労の程度の最
も少ない背柱形状は、種々の研究等から略逆S 形である
といわれている。そして、略逆S 形からの背柱形状の崩
れが、着座者に疲労を感じさせる大きな原因であると考
えられ、その発生メカニズムは、筋肉のバランスの崩
れ、つまりは筋肉疲労が原因であるといわれている。
【0003】そこで、たとえば、適当な支持力のもとで
の腰椎の押圧、支持により、背柱を略逆S 形状に維持し
て着座時の疲労の軽減および着座姿勢の安定化をはかる
ランバーサポート装置が、自動車等の車両用シートに広
く装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のド
ライバーにおいては、ステアリング操作や安全確認等の
種々の動作が要求されるため、その上体は様々に動く傾
向にある。しかしながら、略逆S 形の背柱形状は、上体
の静止状態を対象とした場合の快適姿勢であり、動きの
ある、いわゆる動的姿勢においては、ランバーサポート
装置による腰椎部分の支持が効果的に行えなくなる可能
性があるとともに、動きの程度によっては、逆に不安定
感を着座者(ドライバー)に与える虞れがある。
【0005】特に、公知のランバーサポート装置におい
ては、着座者の腰椎部分を前方に局部的に押圧して、着
座者の上体を強制的に略逆S 形状としているため、上体
の姿勢によっては、腰椎部神経を圧迫して着座者に不快
感を与える可能性も考えられる。
【0006】この発明は、腰椎部分を圧迫することな
く、着座者の快適な姿勢を確保可能とするシートのサポ
ート装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、予め分割して形成されたアッパ
ーサポートプレート、ロアサポートプレートが、略クラ
ンク形状のアッパー、ロアの支持部材にそれぞれ回動自
在に取り付けられている。そして、シートバックフレー
ムの左右サイド間での各支持部材の架設、軸支により、
アッパーサポートプレートが着座者の少なくとも胸椎部
分を支持可能な箇所で、ロアサポートプレートが着座者
の少なくとも骨盤を支持可能な箇所で、シートバックに
それぞれ内蔵されている。
【0008】また、アッパー、ロアの支持部材のいずれ
か一方にセクタギヤが一体的に固着され、当該セクタギ
ヤが、駆動手段により回転されるピニオンに噛合される
とともに、クランク部の軸線に対応する直交方向に延出
したリンクアームが、アッパー、ロアの支持部材の各端
部にそれぞれ設けられている。そして、各リンクアーム
に各端末の枢着された左右一対の連結リンクを介して、
アッパー、ロアの支持部材が連動可能に連結されてい
る。
【0009】なお、連結リンクに代えて、各リンクアー
ム間での、引張コイルばねからなるばね部材の張設によ
って、アッパー、ロアの支持部材間を連動可能に連結し
てもよい。
【0010】
【作用】この発明によれば、着座者の腰椎部分を押圧、
支持しないため、腰椎部分での負担が軽減されるととも
に、腰椎部分の圧迫が防止される。そして、アッパーサ
ポートプレート、ロアサポートプレートが、駆動手段の
作動により、前後の同一方向に同期して移動するため、
操作を複雑化することなく、適切な着座姿勢が確保でき
る。
【0011】また、アッパー、ロアの支持部材間をばね
部材で連動可能に連結すれば、アッパーサポートプレー
トによる着座者の胸椎部分の弾性的な支持が可能とな
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0013】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートのサポート装置10は、予め分割されたアッパーサ
ポートプレート12と、ロアサポートプレート14とを具備
して、シートバック16に内蔵されている。
【0014】アッパーサポートプレート12、ロアサポー
トプレート14は、略クランク形状のアッパー、ロアの支
持部材18、20 にそれぞれ回動自在に取り付けられてい
る。そして、シートバック16の骨格をなすシートバック
フレーム22の左右サイド間でのアッパー、ロアの支持部
材18、20 の架設、軸支により、アッパーサポートプレー
ト12が着座者の胸椎部分を後方から支持可能な箇所に、
ロアサポートプレート14が着座者の骨盤部分を後方から
支持可能な箇所に、それぞれ配設されている。
【0015】なお、図2を見るとわかるように、シート
バックフレーム22は、たとえば、対向する一対のベース
ブラケット24、26 を左右サイドに有して形成され、一対
のベースブラケット間での各端部の支持によって、アッ
パー、ロアの支持部材18、20が回動可能に支持されてい
る。
【0016】アッパーの支持部材18は、たとえば、クラ
ンク部となる略コ字形状のシャフト18a を利用して形成
され、シャフトの各端末に固着されたブラケット19L、19
R 、および、ブラケットを枢支する枢支ピン28を介し
て、ベースブラケット24、26 間で前後方向に回動自在に
支持されている。なお、枢支ピン28は、逆サイドでのプ
ッシュナット(スピードナットともいう)29の嵌着のも
とで、離脱不能に支持される。
【0017】また、ロアの支持部材20は、たとえば、ク
ランクシャフトとして形成され、たとえば、延出端への
プッシュナット30の嵌着に伴う、ベースブラケット24、2
6 への各端末の直接的な枢着によって、前後方向に回動
可能に支持されている。
【0018】そして、図1、図2に示すように、実施例
においては、アッパーサポートプレート12、ロアサポー
トプレート14のいずれもが、切り起こし等による折曲片
12a、14a をそれぞれ有して形成され、アッパー、ロアの
支持部材18、20 のクランク部での折曲片の巻装によっ
て、アッパーサポートプレート、ロアサポートプレート
が対応する支持部材に、回動自在にそれぞれ取り付けら
れている。
【0019】また、セクタギヤ31が、たとえば、ロアの
支持部材20の一方の端部に固着されるとともに、駆動手
段32により回動されるピニオン34が、セクタギヤに噛合
されている。駆動手段32として、たとえば、ブレーキ部
材36によって回動規制された操作ダイヤル38が利用で
き、一端に当該操作ダイヤルの固定された駆動軸40の他
方の端末に、ピニオン34が一体的に回転可能に取り付け
られている。
【0020】このような構成では、操作ダイヤル(駆動
手段)38の操作のもとでピニオン34が対応方向に回転
し、これに伴って、セクタギヤ31が、ロアの支持部材20
の端部を中心として当該支持部材と共に回動して、ロア
サポートプレート14が、前後方向に移動する。
【0021】なお、ロアサポートプレート14は、たとえ
ば、図1に示す、シートバック16の着座面16a の突出し
ない所定の後限位置から、着座面の対応箇所を特定量だ
け突出するように、前方への所定範囲内で移動される
(図3参照)。
【0022】ここで、図1、図2に示すように、たとえ
ば、セクタギヤ31の配置されたサイドのベースブラケッ
ト26に、セクタギヤに係合可能なストッパ42を切り起こ
し等によって形成し、ストッパとの係合に伴うセクタギ
ヤ、つまりはロアの支持部材20の回動規制により、ロア
サポートプレート14の後限位置を規定するとよい。ま
た、図3を見るとわかるように、ピニオン34の噛合可能
な段部31a をセクタギヤ31に設け、ピニオン、段部間の
係合に伴うピニオンの回転を規制によって、ロアサポー
トプレート14の前限位置を規定している。
【0023】なお、実施例においては、ストッパ42でロ
アサポートプレート14の後限位置を、セクタギヤの段部
31a でロアサポートプレートの前限位置をそれぞれ規定
しているが、これに限定されず、たとえば、セクタギヤ
31に係合可能な一対のストッパ、またはピニオン34に係
合可能な一対の段部によって、ロアサポートプレートの
後限位置、前限位置をそれぞれ規定する構成としてもよ
い。
【0024】図1、図2に示すように、たとえば、クラ
ンク部の軸線に対する直交方向に延出したリンクアーム
44、46 が、アッパー、ロアの支持部材18、20 の各端部に
それぞれ設けられている。アッパーの支持部材18におい
ては、ブラケット19L、19R の延出片が、各端部のリンク
アーム44としてそれぞれ利用されるとともに、ロアの支
持部材20においては、別体のリンクアーム46が各端部に
それぞれ固着されている。
【0025】そして、アッパー、ロアの支持部材のリン
クアーム44、46 に、左右一対の連結リンク48の各端末が
それぞれ枢着されて、当該連結リンクにより、アッパ
ー、ロアの支持部材18、20 間が連動可能、つまりはアッ
パーサポートプレート12、ロアサポートプレート14が同
一方向に同期して前後移動可能に連結されている。
【0026】この構成においては、ロアの支持部材20が
操作ダイヤル38の操作のもとで直接的に駆動される駆動
サイドとして、アッパーの支持部材18が駆動サイドの回
動のもとで連動する従動サイドとして、それぞれ形成さ
れている。
【0027】たとえば、図1に示す状態をシートのサポ
ート装置10の初期状態と仮定する。この初期状態におい
ては、アッパーサポートプレート12、ロアサポートプレ
ート14が、シートバックの着座面16a を突出させない後
限位置にいずれも位置している。
【0028】このような初期状態から、操作ダイヤル38
を、たとえば、一点鎖線の矢印で示す反時計方向に回転
させると、ピニオン34の対応する回転のもとで、セクタ
ギヤ31がロアの支持部材20と共に時計方向に回動する。
そして、これに伴う、ロアの支持部材のリンクアーム46
の回動により、アッパーの支持部材のリンクアーム44が
連結リンク48を介して牽引され、アッパーの支持部材18
が、ロアの支持部材20に連動して反時計方向に回動す
る。
【0029】つまり、操作ダイヤル38の操作に連動した
時計方向へのロアの支持部材20の回動、および、反時計
方向へのアッパーの支持部材18の回動により、アッパー
サポートプレート12、ロアサポートプレート14が同期し
て、対応する量だけ、シートバックの着座面16a を前方
に押し出しながら移動する(図3参照)。
【0030】着座者(ドライバー)の胸椎部分、骨盤部
分は、移動により前方に位置したアッパーサポートプレ
ート12、ロアサポートプレート14によって支持(サポー
ト)され、その支持力(サポート力)は、各プレートの
前後位置によって適宜調整される。
【0031】そして、着座者の姿勢に適した位置等での
操作ダイヤル38の操作力を解除すれば、ブレーキ部材36
の規制力により、ピニオン34、つまりはセクタギヤ31の
回動が規制されるため、アッパーサポートプレート12、
ロアサポートプレート14の前後位置、つまりはシートの
サポート装置10による支持力が任意に調整、設定でき
る。
【0032】また、図3に示すようなアッパーサポート
プレート12、ロアサポートプレート14の前方位置(サポ
ート位置)において、操作ダイヤル38を逆方向(一点鎖
線の矢印で示す時計方向)に回動させると、ピニオン34
に伴うセクタギヤ31の回動のもとで、ロアの支持部材20
が反時計方向、つまりは初期位置方向に回動してロアサ
ポートプレート14を後方に移動させる。
【0033】そして、これに伴う、連結リンク48を介し
たアッパーの支持部材18の連動により、アッパーサポー
トプレート12が、ロアサポートプレート14と同期して、
対応する量だけ後方に移動し、操作ダイヤル38の操作力
の解除のもとで、アッパーサポートプレート12、ロアサ
ポートプレート14からの支持力が任意に調整、設定され
る。
【0034】上記のように、着座者の腰椎部分を局部的
に押圧、支持して背柱形状を略逆S形状に強制的に規制
しようとする公知のランバーサポート装置と異なり、こ
の発明のシートのサポート装置10においては、着座者の
腰椎部分を押圧することなく、アッパーサポートプレー
ト12による胸椎部分の支持、および、ロアサポートプレ
ート14による骨盤部分の支持によって、着座者の上体姿
勢を規定可能としている。
【0035】人体の胸椎は、肋骨によって固定された、
いわゆる剛体であるため、着座者の胸椎部分を後方から
支持することで、動きの自由度の大きな腰椎に比較して
より安定した上体の支持が十分に可能となる。そして、
着座者の胸椎部分に位置するアッパーサポートプレート
12によって、着座者の上体の体重を受けるため、腰椎部
分での体重の集中的な負担が確実に防止される。
【0036】つまり、腰椎部分での上体の体重負担が軽
減されるため、腰椎部分への疲労の蓄積が十分に抑制さ
れる。
【0037】また、同様に剛体である骨盤部分をロアサ
ポートプレート12により後方から支持することで、骨
盤、つまりは着座者の尻部の後方移動を阻止するため、
腰椎部分における、後方への背柱の湾曲が確実に防止さ
れる。従って、腰椎を不自然な形で支持することもな
く、この発明のシートのサポート装置10によれば、腰椎
部分の神経の圧迫に起因する不快感等が確実に防止され
る。
【0038】更に、連結リンク48をアッパー、ロアの支
持部材18、20 の左右両サイドにそれぞれ設けているた
め、アッパーサポートプレート12が着座者の上体からの
荷重のもとで左右方向に傾く、いわゆるの片利きが確実
に防止できる。従って、アッパーサポートプレート12に
よる支持効果が確実に機能し、着座者の快適性が向上す
る。
【0039】ところで、このような構成においては、ア
ッパー、ロアの支持部材18、20 のリンクアーム44、46 の
長さの比率を変えることによって、ロアサポートプレー
ト14の移動に追従したアッパーサポートプレート12の移
動量を変えることができる。つまり、シートバック16の
クッション体の厚みやシート形状等に応じて、ロアサポ
ートプレート14、つまりは操作ダイヤル38の回動量に対
するアッパーサポートプレート12の移動量の比率が適宜
選択、調整できるため、この発明のシートのサポート装
置10を種々のシートに広く適用させることが容易に可能
となり、サポート装置の利用範囲が確実に拡張される。
【0040】ここで、実施例においては、駆動手段32と
して、手動式の操作ダイヤル38、ブレーキ部材36の組み
合わせによる構成を例示しているが、これに限定され
ず、駆動手段としてモータを利用し、モータの駆動制御
のもとで、ピニオンを回転させる自動式の構成としても
よい。
【0041】また、実施例では、アッパーの支持部材18
を略コ字形状のシャフト18a とブラケット19L、19R との
組み合わせとして、また、ロアの支持部材20をクランク
シャフトとして、それぞれ具体化しているが、アッパ
ー、ロアの支持部材は、それぞれクランク部を有するク
ランク形状であれば足りるため、これら支持部材は、図
示の形状、構成に限定されない。
【0042】更に、セクタギヤ31をロアの支持部材20に
設け、ロアの支持部材を駆動サイド、アッパーの支持部
材18を従動サイドとしてそれぞれ形成しているが、アッ
パー、ロアの支持部材の連動により、アッパーサポート
プレート12、ロアサポートプレート14を前後の同一方向
に同期して移動させれば足りるため、これとは逆に、セ
クタギヤをアッパーの支持部材に設けてアッパーの支持
部材を駆動サイド、ロアの支持部材を従動サイドとし
て、それぞれ形成してもよい。
【0043】ここで、実施例においては、アッパー、ロ
アの支持部材18、20 間を連結リンク48によって連動可能
に連結しているが、アッパーサポートプレート12、ロア
サポートプレート14を前後の同一方向に同期して移動さ
せれば足りるため、これに限定されず、たとえば、図
4、図5に示すように、引張コイルばねからなるばね部
材50によって、アッパー、ロアの支持部材間を連結する
構成としてもよい。
【0044】このようなばね部材50によってアッパー、
ロアの支持部材18、20 間の連結されたシートのサポート
装置110 においても、上記実施例と同様に、着座者の腰
椎部分を支持するアッパーサポートプレート12、着座者
の骨盤部分を支持するロアサポートプレート14が対応す
るアッパー、ロアの支持部材18、20 にそれぞれ回動自在
に取り付けられ、ベースブラケット24、26 間での各支持
部材の架設、軸支によって、シートバック16に内蔵され
る。
【0045】図4、図5に示すように、セクタギヤ31が
ロアの支持部材20の一端部に固着されて、駆動手段32と
なる操作ダイヤル38により回転するピニオン34に噛合さ
れている。そして、アッパーの支持部材18のブラケット
19L、19R にリンクアーム44が設けられるとともに、ロア
の支持部材20の端部に、リンクアーム46がそれぞれ固着
され、このリンクアームへの各端末の係止によるばね部
材50の張設のもとで、アッパー、ロアの支持部材間が連
動可能に連結されている。
【0046】この構成においても、図4に示す初期状態
から、操作ダイヤル38を一点鎖線の矢印で示す反時計方
向に回転させると、ピニオン34に伴うセクタギヤ31の回
動により、ロアの支持部材20が時計方向に回動するとと
もに、アッパーの支持部材18が、ばね部材50を介した連
動により、反時計方向に回動する。これによって、アッ
パーサポートプレート12、ロアサポートプレート14が同
期して、対応する量だけ、シートバックの着座面16a を
前方に押し出しながら移動し、着座者の胸椎部分、骨盤
部分が、これらの前後位置に応じたサポート力のもので
それぞれ支持される(図6参照)。
【0047】従って、アッパー、ロアの支持部材18、20
間をばね部材50で連動可能に連結する、このシートのサ
ポート装置110 においても、上記実施例と同様の効果が
確実に得られる。
【0048】ここで、ロアサポートプレート14の取り付
けられたロアの支持部材20がセクタギヤ31、ピニオン34
を介して操作ダイヤル38に直接的に連結されているのに
対し、アッパーサポートプレート12の取り付けられたア
ッパーの支持部材18は、ばね部材50を介してロアの支持
部材に連結されているにすぎないため、このシートのサ
ポート装置110 によれば、前方からの負荷、たとえば、
着座者の上体による荷重(体重)をばね部材の偏倚力の
もとで弾性的に支持できる。
【0049】たとえば、図6に示すように、着座者の上
体の動き等によって、白抜きの矢印方向の負荷がアッパ
ーサポートプレート12に作用しても、着座者の胸椎部分
はばね部材50の偏倚力のもとで弾性的に支持されるた
め、着座者に底づき感、圧迫感等を与えることがない。
従って、着座者の快適性が一層向上される。
【0050】なお、着座者の骨盤部分においては、前後
方向への動きがきわめて少ないため、ロアサポートプレ
ート12で剛的に支持しても、着座者の快適性に悪影響を
与えることもなく、骨盤部分を剛的に支持することで、
逆に、着座姿勢の安定感を増すことができる。
【0051】なお、この発明のシートのサポート装置
は、自動車のドライバー用のシートに限定されず、助手
(ナビゲータ)用のシートに装着してもよいことは、い
うまでもない。また、この発明のシートのサポート装置
は、自動車等のシートに適するとはいえ、これに限定さ
れず、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートに応用
してもよい。
【0052】更に、これら車両等のシートだけでなく、
長時間着座する可能性のある各種のシート、たとえば、
オフィス事務用シート、映画館等の観劇用シート、会議
室、図書館用のシート等にも、この発明のシートのサポ
ート装置が利用できる。
【0053】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0054】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
サポート装置によれば、着座者の腰椎部分を支持するこ
となく、アッパーサポートプレートによる胸椎部分の支
持、および、ロアサポートプレートによる骨盤部分の支
持によって、着座者の上体姿勢を規定可能としているた
め、腰椎部分での体重負担が軽減でき、腰椎部分への疲
労の蓄積が十分に抑制される。
【0055】そして、不自然な形での着座者上体の背柱
の支持や、腰椎部分を局部的な押圧等を生じないため、
腰椎部分の神経の圧迫に起因する不快感等が確実に防止
される。
【0056】また、連結リンク、ばね部材のいずれかに
よってアッパー、ロアの支持部材の左右両サイドを連結
しているため、アッパーサポートプレートが着座者の上
体からの荷重のもとで左右方向に傾く、いわゆるの片利
きが確実に防止できる。従って、アッパーサポートプレ
ートによる支持効果が確実に機能し、この点からも、着
座者の快適性が向上する。
【0057】そして、引張コイルばねからなるばね部材
で、アッパー、ロアの支持部材間を連結すれば、着座者
の上体に動きが生じても、着座者の胸椎部分はばね部材
の偏倚力のもとで弾性的に支持されるため、着座者に底
づき感、圧迫感等を与えることがない。従って、着座者
の快適性が一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期状態における、この発明に係るシートのサ
ポート装置の概略側面図である。
【図2】シートのサポート装置の概略分解斜視図であ
る。
【図3】サポート位置における、シートのサポート装置
の概略側面図である。
【図4】変形例における、初期状態でのシートのサポー
ト装置の概略側面図である。
【図5】変形例における、シートのサポート装置の概略
分解斜視図である。
【図6】変形例における、サポート位置でのシートのサ
ポート装置の概略側面図である。
【符号の説明】
10 シートのサポート装置 12 アッパーサポートプレート 14 ロアサポートプレート 16 シートバック 18、20 アッパー、ロアの支持部材 31 セクタギヤ 32 駆動手段 34 ピニオン 36 ブレーキ部材 38 操作ダイヤル 44、46 リンクアーム 48 連結リンク 50 ばね部材(引張コイルばね)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め分割して形成されたアッパーサポー
    トプレート、ロアサポートプレートが、略クランク形状
    のアッパー、ロアの支持部材にそれぞれ回動自在に取り
    付けられ、シートバックの骨格をなすシートバックフレ
    ームの左右サイド間での各支持部材の架設、軸支によ
    り、アッパーサポートプレートが着座者の少なくとも胸
    椎部分を支持可能な箇所で、ロアサポートプレートが着
    座者の少なくとも骨盤を支持可能な箇所で、シートバッ
    クにそれぞれ内蔵され、 アッパー、ロアの支持部材のいずれか一方にセクタギヤ
    が一体的に固着され、当該セクタギヤが、駆動手段によ
    り回転されるピニオンに噛合されるとともに、アッパ
    ー、ロアの支持部材の各端部に、クランク部の軸線に対
    応する直交方向に延出したリンクアームがそれぞれ設け
    られ、各リンクアームに各端末の枢着された左右一対の
    連結リンクを介して、アッパー、ロアの支持部材が連動
    可能に連結され、 駆動手段の作動に伴うアッパー、ロアの支持部材の連動
    した回動により、アッパーサポートプレート、ロアサポ
    ートプレートを前後の同一方向に同期して移動可能とし
    たシートのサポート装置。
  2. 【請求項2】 予め分割して形成されたアッパーサポー
    トプレート、ロアサポートプレートが、略クランク形状
    のアッパー、ロアの支持部材にそれぞれ回動自在に取り
    付けられ、シートバックの骨格をなすシートバックフレ
    ームの左右サイド間での各支持部材の架設、軸支によ
    り、アッパーサポートプレートが着座者の少なくとも胸
    椎部分を支持可能な箇所で、ロアサポートプレートが着
    座者の少なくとも骨盤を支持可能な箇所で、シートバッ
    クにそれぞれ内蔵され、 ロアの支持部材にセクタギヤが一体的に固着され、当該
    セクタギヤが、駆動手段により回転されるピニオンに噛
    合されるとともに、アッパー、ロアの支持部材の各端部
    に、クランク部の軸線に対する直交方向に延出したリン
    クアームがそれぞれ設けられ、各リンクアームへの各端
    末の係止によって張設された、引張コイルばねからなる
    左右一対のばね部材を介して、アッパー、ロアの支持部
    材が連動可能に連結され、 駆動手段の作動に伴うアッパー、ロアの支持部材の連動
    した回動により、アッパーサポートプレート、ロアサポ
    ートプレートを前後の同一方向に同期して移動可能とし
    たシートのサポート装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段が、ブレーキ部材によって回動
    規制された操作ダイヤルからなる請求項1または2記載
    のシートのサポート装置。
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