JPH0819171B2 - 耐候性に優れた樹脂の製造方法 - Google Patents

耐候性に優れた樹脂の製造方法

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JPH0819171B2
JPH0819171B2 JP1299350A JP29935089A JPH0819171B2 JP H0819171 B2 JPH0819171 B2 JP H0819171B2 JP 1299350 A JP1299350 A JP 1299350A JP 29935089 A JP29935089 A JP 29935089A JP H0819171 B2 JPH0819171 B2 JP H0819171B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用範囲) 最近、グラフトブロックポリマーが産業上広く使用さ
れるようになってきている。特にポリマーアロイの分野
では積極的に展開されている。塗料分野においてもポリ
マーの機能性を付与させるためにグラフトブロックポリ
マーの研究が活発である。本発明は、ポリシロキサンの
耐候性、アクリル樹脂の硬度およびウレタン樹脂の可撓
性を具備しており、特に塗膜物性として塗膜硬度が硬
く、可撓性があるにもかかわらず耐候性に優れている新
規な樹脂を提供するものである。具体的にはジイソシア
ネートとアゾ基を含むジオールとを反応させてなる高分
子ウレタン開始剤を用いて、α,β不飽和二重結合を有
するアルコキシシランと、アクリル酸およびそのアルキ
ルエステル(炭素数1-22)またはメタクリル酸およびそ
のアルキルエステル(炭素数1-22)を含むα,β不飽和
二重結合を有する他のモノマーを共重合することを特徴
とする耐候性に優れた樹脂の製造方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、アクリルシリコンウレタン樹脂はイソシアナー
ト基を有するアクリルモノマーと不飽和二重結合を有す
るシロキサン基含有モノマーとを共重合し、水酸基を含
有するポリエステル、ポリオールなどで架橋させる方
法、あるいは、水酸基を有するアクリル樹脂、水酸基を
有するシリコンオリゴマーとジイソシアネートとを混合
する方法などがとられていた。このものはアクリル樹脂
だけでは樹脂の耐候性が得られないが、アルコキシシラ
ン含有モノマーと共重合させてポリシロキサンを導入す
ることにより耐候性がある程度得られていた。しかしさ
らにポリマーの弾性率が高く、耐候性に優れ、可撓性の
あるものが要求されている現状ではこれらの方法では対
応できないのが現状である。
〔発明の構成〕
(課題を解決するこめの手段) 本発明は上記の欠点を改良し、ジイソシアネートとア
ゾ基を含むジオールとを反応させてなる高分子ウレタン
開始剤を用いて、α,β不飽和二重結合を有するアルコ
キシシランと、アクリル酸およびそのアルキルエステル
(炭素数1-22)またはメタクリル酸およびそのアルキル
エステル(炭素数1-22)を含むα,β不飽和二重結合を
有する他のモノマーを共重合することを特徴とする耐候
性に優れた樹脂の製造方法に関するものである。この開
始剤は非常に反応性に富むジイソシアネートを用いてい
るためにアゾ基を含むジオールと反応させることにより
確実に高分子化できることにある。即ちα,β不飽和二
重結合を有するモノマーとα,β不飽和二重結合を有す
るアルコキシシランを共重合させるにあたり高分子ウレ
タン開始剤を使用することにある。
ジイソシアネートとアゾ基を含むジオールとを反応さ
せて、その後、必要となれば他のジオール成分として一
般のジオール及びまたはさらに耐候性を上げるためにシ
リコンジオールを反応させて鎖延長させても良く、同時
に仕込んで反応させても良い。さらに予めシリコンジオ
ール及びまたは一般のジオールとジイソシアネートから
ウレタンプレポリマーを製造して後、アゾ基を含むジオ
ールを反応させても良い。
本発明で得られる樹脂塗膜は塗膜硬度が硬く、可撓性
があるにもかかわらず耐候性に優れるなどの特徴を備え
た新規な耐候性に優れた樹脂,特にアクリルシリコンウ
レタン樹脂を提供するものである。
本発明におけるジイソシアネートとしては脂肪族、芳
香族、脂環式、ジイソシアネートが挙げられるが、例え
ばジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、トルイ
レンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシア
ネート、p−フェニレンジイソシアネート、トランス−
1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)、1,3−
ビス−(イソシアナトメチル−ベンゼン、4,4′−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、1,3
−ビス−(イソシアナトメチル)−シクロヘキサン(H6
XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、3−
イソシアナトメチル−3,5,5′−トリメチルシクロヘキ
シルイソシアネート(IPDI)、メタ−テトラメチルキシ
レンジイソシアネート又はパラ−テトラメチルキシレン
ジイソシアネート(m-TMXDI、p-TMXDI)などが挙げられ
るがこれらに限定されるものではない。また硬化した重
合体の耐候性が重要である用途に対しては、例えばCHD
I、H12MDI、H6XDI、HDI、IPDI、m-TMXDIまたは、p-TMXD
Iのような脂肪族又は脂環式ジイソシアネートを使用す
る方が望ましい。
高分子ウレタン開始剤を製造するのに本発明で使用さ
れるアゾ基を含むジオールとしては2,2′−アゾビス
(2−シアノプロパノール)、2,2′−アゾビス(2−
メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プリピオアミ
ド)、アゾ−ビス−イソ酪酸−ジ−2−ヒドロキシエチ
ルアミドなどが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではなく基本的に熱分解によりラジカルを発生するアゾ
基を含むジオールであれば使用できる。
また鎖延長剤として一般のジオールを併用することも
可能である。それらのジオールはイソシアネートと反応
し得る水素原子を少なくとも2個有し、一般に分子量10
000までの組成物である。例えば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6
−ヘキサンジオール,1,8−オクタンジオール、ネオペン
チルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ペンタ
エリスリトール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、テトラエチレングリコール、ポリエーテル
グリコール、ポリエステルグリコール、両末端水酸基を
有する液状ポリオレフィンなどのジオール類などが挙げ
られるがこれらに限定されるものではない。
シリコンジオール、フルオロジオールを他のジオール
成分として併用することもできる。例えば、1,3−ビス
(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼ
ン、1,4−ビス(2−ヒドロキシヘキサフルオロイソプ
ロピル)ベンゼン、1,1,2,3,3,ペンタヒドロパーフルオ
ロウンデカン−1,2,−ジオール、1,1,2,3,3−ペンタヒ
ドロパーフルオロノナン−1,2−ジオール、ヘキサフル
オロビスフェノールA、末端反応性シリコーンジオール
としては、X-22-160AS、X-22-160A、X-22-160B、X-22-1
60C(以上、信越化学工業(株)製)、PS197、PX101
(以上、チッソ(株)製)などが挙げられるがこれらに
限定されるものではない。これらの鎖延長剤は、イソシ
アネートと反応し得る水素原子を少なくとも2個有する
分子量10000までの組成物であればよい。
高分子ウレタン開始剤を製造する際に必要とあれば触
媒を用いることができ、三級アミンなどが使用される。
例えば、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン、ト
リメチルアミンのようなトリアルキルアミン、テトラメ
チレンジアミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,3−ブ
タンジアミンのようなテトラアルキルジアミン、ビス
(ジエチルエタノールアミン)アジペートのようなエス
テルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンのよ
うなシクロヘキシルアミン誘導体、N−メチルモルホリ
ンのようなモルホリン誘導体、N,N′−ジエチル−2−
メチルピペラジンのようなピペラジン誘導体があげられ
るがこれらに限定されるものではない。
α,β不飽和二重結合を有するアルコキシシランとし
ては、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリス(メトキシエト
キシ)シラン、アリルトリエトキシシラン、アリルトリ
メトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシランなどが挙げられるが基本的にラジカル
により重合するα,β不飽和二重結合を有するアルコキ
シシランであればよく、これらに限定されるものではな
い。これらの1種または2種以上を使用に供する。
またα,β不飽和二重結合を有する他のモノマーとし
ては、アクリル酸およびそのアルキルエステル(炭素数
1-22)エステル類:例えばメチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、iso−ブチル
アクリレート、tert−ブチルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、グリシジルアクリレート、メチ
ルグリシジルアクリレートなど、メタクリル酸およびそ
のアルキルエステル(炭素数1-22)エステル類:例えば
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブ
チルメタクリレート、iso−ブチルメタクリレート、ter
t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、N,N−ジメチル
エチルメタクリレート、N,N−ジエチルエチルメタクリ
レートなど、水酸基含有ビニル単量体類:例えばヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレートなど、その他の単量体類:例えば
アクリルアミド、メタクリルアミド、スチレン、ビニル
トルエン、アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、ビニルピロリドン、アリルアミ
ン、ビニルピリジンなど、以上のα,β不飽和二重結合
を有するモノマーが挙げられるが基本的にラジカルによ
り重合するものであればよくこれらに限定されるもので
はない。これらの1種または2種以上を使用に供する。
α,β不飽和二重結合を有し、シリル基を含有するモ
ノマーを,他のモノマーとして使用することもでき、例
えば、トリメチルシリルメタクリレート、トリフェニル
ビニルシラン、ビニルジエチルメチルシラン、アリルト
リメチルシランなどが挙げられる。α,β不飽和二重結
合を有し、シロキサン結合を含有するモノマーとして
は、例えば、3−メタクリロキシプロピルペンタメチル
ジシロキサン、3−メタクリロキシプロピルトリス(ト
リメチルシロキシ)シラン、3−メタクリロキシピロピ
ルビス(トリメチルシロキシメチル)シラン、ビニルト
リス(トリメチルシロキシ)シラン、FM0711、FM0721、
FM0725、PS406(以上、チッソ(株)製)、TSL9305(東
芝シリコーン(株)製)、X-22-5002(信越化学工業
(株)製)などが挙げられる。フルオロアルキル(メ
タ)クリレートとしては、例えば、2,2,2−トルフルオ
ロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフル
オロプロピル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、1H,1
H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、
1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アク
リレートなどが挙げられるが基本的にラジカルにより重
合するモノマーであればよくこれらに限定されるもので
はない。これらの1種または2種以上を使用に供する。
塗膜の硬化に際して必要とあれば触媒を用いることが
できる。使用される触媒としてカルボン酸金属塩として
は、例えば、ジブチル錫ジウラレート、ジブチル錫ジ
(2−エチルヘキソエート)、ジブチル錫マレエート、
オクチル酸錫、酢酸錫、オクチル酸亜鉛及び酢酸亜鉛な
どが挙げられ、また、4級アンモニウム塩としては、テ
トラメチルアンモニウムアセテート、塩化トリメチルヘ
キシルアンモニウムなどが挙げられる。そのほか、酸性
触媒及び塩基性触媒が挙げられるがこれらに限定される
ものではない。これらの1種または2種以上を使用する
ことができる。
本発明の樹脂を使用した組成物が塗膜物性に優れた効
果をもたらす理由は必ずしも明確ではないが、アクリル
ポリマーの枝にウレタン結合をもたらすのではなくアク
リルポリマーの幹にウレタン結合およびシリキサン結合
を有していると予想されるので、耐候性に優れゴム弾性
をより効果的に発現しているためと推察される。
本発明の樹脂には必要に応じて、顔料、充填剤、可塑
剤、顔料分散剤、増粘剤消泡剤、レベリング剤などの添
加剤も併用し、塗料等にすることができる。また必要に
応じて、架橋剤となるメラミン樹脂、あるいは多官能エ
ポキシ樹脂、あるいは多官能イソシアネート樹脂を、さ
らに併用することも可能である。
本発明の樹脂を使用した塗料等はプラスチック基材、
金属、紙、布、木工、無機基材などに塗工できる。以下
に実施例を示す。但しいずれも数字は重量部を示す。
実施例1 1)デュラネートD-201(注1) 15部 2)2,2′−アゾビス(2−シアノプロパノール 0.4部 3)トリエチルアミン 3部 4)ジオキサン 150部 5)エチレングリコール 1部 6)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10
部 7)メチルメタクリレート 20部 1)〜4)をよく乾燥させた還流凝縮器、攪拌機、内部
温度計、気体導入管を備えた四つ口フラスコにいれ、窒
素気流中で室温にて攪拌し1時間反応させる。ついで、
5)を加えて、さらに室温にて攪拌しながら1時間重付
加を行なう。その後、6)、7)を加えて窒素気流下、
95℃で攪拌しながら6時間反応させる。このようにして
得られた耐候性樹脂は、Mw=53000の分子量であった。
このようにして得た高分子溶液100部に対し、水2部
と硬化剤としてジブチル錫ジラウレート0.1部を加えて
混合した。得られた組成物の塗膜を鋼板に形成し、室温
4日間キュアーを行い、評価した。(表1参照) 実施例2 1)デュラネートD-101(注1) 20部 2)プロピレングリコール 7部 3)トリメチレンジアミン 3部 4)N,N−ジメチルアセトアミド 60部 5)2,2′−アゾビス(2−メチル−N−(2−ヒドロ
キシエチル)−プロピオアミド) 0.7部 6)3−メタクリロキシプロピルトリス(メトキシエト
キシ)シラン 20部 7)メチルメタアクリレート 10部 1)〜4)を実施例1と同様な装置で、60℃1時間反応
させる。それを室温まで冷却した後、5)を加え、1時
間攪拌しながら反応させる。さらに6)、7)を加えて
100℃、6時間反応させる。このようにして得られた耐
候性樹脂は、Mw=62000の分子量であった。
このようにして得た高分子溶液について、実施例1と
同様にして、室温7日間キュアーを行い、評価した。
(表1参照) (注1)デュラネートD-201、D-101(無黄変2官能HDI
系ウレタンオリゴマー 旭化成工業(株)製) 実施例3 1)デュラネートD-201 15部 2)X-22-160AS 20部 3)トリエチルアミン 3部 4)ジオキサン 100部 5)2,2′−アゾビス(2−シアノプロパノール 0.4部 6)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン15
部 7)メチルメタアクリレート 20部 1)〜4)を実施例1と同様な装置で50℃1時間反応さ
せ、その後室温まで冷却し、5)を加えて室温で1時間
攪拌する。さらに6)、7)を加えて95℃6時間重合す
る。このようにして得られた生成物は、Mw=66000の分
子量であった。
このようにして得られた高分子溶液を実施例1と同様
にして試料を作成し、評価を行った。(表1参照) 実施例4 1)デュラネートD-201 15部 2)X-22-160AS 20部 3)トリエチルアミン 3部 4)ジオキサン 150部 5)2,2′−アゾビス(2−シアノプロパノール)0.4部 6)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン15
部 7)2−ヒドロキシエチルメタクリレート 5部 8)メチルメタアクリレート 20部 1)〜4)を実施例1と同様な装置で50℃1時間反応さ
せ、その後室温まで冷却し、5)を加えて室温で1時間
攪拌する。さらに6)〜8)を加えて95℃6時間重合す
る。このようにして得られた生成物は、Mw=69000の分
子量であった。
このようにして得られた高分子溶液100部に、多官能
イソシアナートとしてデュラネート24A-90CX(注2)5
部を加え、さらにジブチル錫ジラウレート0.1部と混合
する。得られた組成物の塗膜を鋼板に形成し、室温4日
間キュアーを行い、評価した。(表1参照) (注2)デュラネート24A-90CX (HDI系ポリイソシア
ネート 旭化成工業(株)製) 実施例5 1)デュラネートD-201 15部 2)X-22-160AS 20部 3)トリエチルアミン 3部 4)ジオキサン 100部 5)2,2′−アゾビス(2−シアノプロパノール)0.4部 6)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン15
部 7)2,2,2−トルフルオロエチルメタアクリレート 10部 8)メチルメタアクリレート 10部 1)〜4)を実施例1と同様な装置で50℃1時間反応さ
せ、その後室温まで冷却し、5)を加えて室温で1時間
攪拌する。さらに6)〜8)を加えて95℃6時間重合す
る。このようにして得られた生成物は、Mw=63000の分
子量であった。
このようにして得られた高分子溶液を実施例1と同様
にして試料を作成し、評価を行った。(表1参照) 比較例1 1)2,2′−アゾビス(2−シアノプロパノール)0.4部 2)ジオキサン 150部 3)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10
部 4)メチルメタアクリレート 20部 実施例1でのウレタンオリゴマーを加えない以外は、実
施例1に従い塗膜を作成し、評価した。(表1参照) 比較例2 1)デュラネートD-201 15部 2)2,2′−アゾビス(2−シアノプロパノール)0.4部 3)トリエチルアミン 3部 4)ジオキサン 150部 5)エチレングリコール 1部 6)メチルメタアクリレート 30部 実施例1でのアルコキシシランを加えない以外は、実施
例1に従い塗膜を作成し、評価した。(表1参照) 比較例3 1)メチルメタアクリレート 98.4部 2)2−ヒドロキシメチルメタアクリレート 1.6部 3)3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン15
部 4)2,2′−アゾビスイソブチロニトリル 2部 5)ジオキサン 100部 1)〜5)を充分乾燥した還流凝集器、攪拌器、内部温
度計、気体導入管を備えた四つ口フラスコに入れ、窒素
気流下、攪拌しながら90℃、6時間重合する。
上記方法で得られた高分子溶液100部に対して、デュ
ラネートD-201を25部、X-22-160ASを20部、トリエチル
アミン3部、ジオキサン 200部を加えて、50℃、4時
間反応させた。得られた組成物の塗膜を鋼板に形成し、
室温4日間キュアーを行い、評価した。(表1参照) 密着性1:1mm間隔で10本のクロスカットを行いセロテー
プによる剥離試験を行った。数字は塗膜の残存率を示す
(%)。
密着性2:基材をガラス板として密着性1と同様の試験を
行った。
可撓性 :径1mmのマンドレル試験を行った。
耐候性 :ウェザオメーターにより1500時間の耐候性試験
を行い、その表面状態を観察した。
〔発明の効果〕
以上の結果より本発明の耐候性アクリルシリコンウレ
タン樹脂は塗膜物性として塗膜の弾性率が高くて可撓性
のある膜が得られること、塗膜表面にはシロキサン結合
が存在するために塗膜の紫外線劣化が防止され長期にわ
たり良好な光沢を維持すること、金属、木工、無機基材
に対して密着性が良い、など極めて産業上有用であるこ
とがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 143/04 PGL

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジイソシアネートとアゾ基を含むジオール
    とを反応させてなる高分子ウレタン開始剤を用いて、
    α,β不飽和二重結合を有するアルコキシシランと、ア
    クリル酸およびそのアルキルエステル(炭素数1-22)ま
    たはメタクリル酸およびそのアルキルエステル(炭素数
    1-22)を含むα,β不飽和二重結合を有する他のモノマ
    ーを共重合することを特徴とする耐候性に優れた樹脂の
    製造方法。
  2. 【請求項2】アゾ基を含むジオールとして2,2′−アゾ
    ビス(2−シアノプロパノール)を用いることを特徴と
    する請求項1記載の樹脂の製造方法。
  3. 【請求項3】アゾ基を含むジオールとして2,2′−アゾ
    ビス(2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プ
    ロピオアミド)を用いることを特徴とする請求項1記載
    の樹脂の製造方法。
  4. 【請求項4】高分子ウレタン開始剤の成分としてシリコ
    ンジオール及びまたはフルオロジオールを併用すること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の樹脂の製
    造方法。
  5. 【請求項5】α,β不飽和二重結合を有する他のモノマ
    ーとしてシリル基またはシロキサン結合を含有するモノ
    マーまたはフッ素含有アクリレートもしくはメタクリレ
    ートを用いることを特徴とする請求項1ないし4いずれ
    か記載の樹脂の製造方法。
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