JPH08191138A - Soi基板の製造方法 - Google Patents

Soi基板の製造方法

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JPH08191138A
JPH08191138A JP162895A JP162895A JPH08191138A JP H08191138 A JPH08191138 A JP H08191138A JP 162895 A JP162895 A JP 162895A JP 162895 A JP162895 A JP 162895A JP H08191138 A JPH08191138 A JP H08191138A
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layer
semiconductor
semiconductor substrate
substrate
manufacturing
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JP162895A
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Hiroshi Sato
弘 佐藤
Tadashi Ikeda
直史 池田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、半導体基板の厚さのばらつきに影
響されることなく面内均一性に優れたSOI層の製造す
るとともに、SOI層の薄膜化を図る。 【構成】 半導体基板11中に不純物を導入して選択エッ
チング層12を形成した後、半導体基板11の表面上に酸化
シリコン層14,多結晶シリコン層15を形成し、その表面
を他の基板16の表面に接着する。そして半導体基板11を
その裏面側から選択エッチング層12の近傍まで除去した
後、残りの半導体基板11と選択エッチング層12を順にエ
ッチング除去し、さらに残りの半導体基板11を研磨して
薄膜化し、半導体薄膜17を形成する。図示はしないが、
選択エッチング層12の形成後、半導体基板11の表層に凹
凸部を形成し、続いて酸化シリコン層14を形成する以降
の工程を行う。そして選択エッチング層12の除去後に酸
化シリコン層14を研磨ストッパとして半導体層13を研磨
して凸部からなる半導体薄膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、張り合わせと選択研磨
を組み合わせたSOI(Silicon on Insulator)基板の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】SOI基板の従来の製造方法は、シリコ
ン基板の表面部に凹凸を形成した後、その凹凸部を覆う
状態に酸化シリコン層、多結晶シリコン層を形成し、そ
の多結晶シリコン層の表面を平坦化する。そして多結晶
シリコン層の平坦化面を他の基板に張り合わせた後、上
記シリコン基板をその裏面側からの研削,研磨のみによ
ってシリコン基板を薄膜化してシリコン基板の一部分か
らなるSOI層(シリコン層)を形成していた。この製
造方法では、SOI層の両面に素子を形成することがで
きる。すなわち、シリコン基板を他の基板に張り合わせ
る前にこのシリコン基板に素子を形成し、それを覆う状
態に酸化シリコン層および多結晶シリコン層を形成す
る。以降、上記同様のプロセスによってSOI層を形成
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ン基板には厚さにばらつきがあるため、研削後の研磨時
にシリコン基板面内での研磨ストッパになる酸化シリコ
ン膜の露出に時間差が発生する。このため、シリコン基
板の薄かった部分は早く研磨されて酸化シリコン層が早
く露出し、その領域ではオーバ研磨が進む。通常、シリ
コン基板で形成されるSOI層の膜厚のばらつきは、シ
リコン基板の研削速度,TTV,シリコン基板の厚さの
ばらつき等で決まり、±1μm程度は存在する。
【0004】その結果、図14に示すように、シリコン
基板111の薄い部分(2点鎖線で示す部分)に対応す
る図面に向かって右側のSOI層112Aでは図面に向
かって左側のSOI層112Bよりも化学的研磨が余分
に行われるので素子分離領域となる酸化シリコン層11
3の表面よりもSOI層112Aの表面が窪む、いわゆ
るディッシング(Dishing )が発生する。言い換えれ
ば、素子分離領域上のシリコン残りが無いように全体を
研磨すると、SOI層112Aの厚さが基板面内でばら
つきを生じることになる。
【0005】上記のようなSOI層の膜厚のばらつき
は、その上部に形成される素子の特性がばらつく原因に
なる。また、ICの高集積化の要請に応えるためにトラ
ンジスタを微細化するとパンチスルー防止のためSOI
層の薄膜化の必要性が高まる。しかし、上記のようなS
OI層の厚さのばらつきは薄膜化するほど顕著となる。
極端な場合には部分的にSOI層のシリコンが失われて
しまう。さらにシリコン基板(シリコンウエハ)は大口
径化が進んでいるため、その厚さも大口径化に伴い増大
している。例えば、5インチシリコンウエハは、厚さが
600μm〜700μmであるが、8インチシリコンウ
エハは厚さが約1mmとなる。そのため、今後ますます
膜厚のばらつきの絶対値は大きくなる傾向にあるので、
ウエハ全面にわたって均一な膜厚のSOI層を形成する
ことは極めて困難であった。
【0006】本発明は、半導体基板の厚さに影響される
ことがなく、SOI基板のSOI(シリコン)層の膜厚
精度と面内均一性に優れたSOI基板の製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたSOI基板の製造方法である。第
1の製造方法は、第1工程で半導体基板の表面上に少な
くとも絶縁層を形成し、第2工程で絶縁層上に他の基板
を接着し、第3工程で半導体基板をその裏面側から除去
することで薄膜化して半導体薄膜を形成するSOI基板
の製造方法において、第1工程で、絶縁層の形成前また
は形成後に半導体基板の表面側からこの半導体基板中に
不純物を導入してこの半導体基板にエッチング選択性を
有する選択エッチング層を形成する。また第3工程で、
半導体基板を除去する際に、選択エッチング層を半導体
基板に対して選択的なエッチングによって除去する。具
体的には、半導体基板をその裏面側から選択エッチング
層の近傍まで除去し、その後残りの半導体基板をエッチ
ング除去して選択エッチング層を露出させる。次いで選
択エッチング層をエッチング除去し、続いて残りの半導
体基板を研磨することにより薄膜化して半導体薄膜を形
成する。
【0008】また上記第1の製造方法の第1工程では、
半導体基板内に選択エッチング層を形成した後にこの半
導体基板の表層に選択エッチング層に到達しない深さの
凹凸部を形成し、続いて第2工程でこの凹凸部を覆う状
態に絶縁層を形成する。そして第3工程で、選択エッチ
ング層を除去した後、絶縁層を研磨ストッパとした研磨
によって半導体層を研磨することにより、凸部を残して
半導体薄膜を形成してもよい。具体的には、半導体基板
をその裏面から選択エッチング層の近傍まで除去し、そ
の後残りの半導体基板をエッチング除去して選択エッチ
ング層を露出させる。次いで選択エッチング層をエッチ
ング除去し、続いて絶縁層を研磨ストッパとして半導体
基板を研磨することにより凸部のみを残して、その凸部
からなる半導体薄膜を形成する。
【0009】第2の製造方法は、第1工程で半導体基板
の表層または半導体基板上にこの半導体基板に対してエ
ッチング選択性を有する選択エッチング層を形成する。
次いで選択エッチング層上に半導体層を形成する。続い
て第2工程で半導体層上に少なくとも絶縁層を介して他
の基板を接着する。そして第3工程で半導体基板をその
裏面側から除去し、さらに選択エッチング層をエッチン
グ除去した後、半導体層を研磨することにより薄膜化し
て絶縁層上に半導体薄膜を形成する。
【0010】上記第2の製造方法では、選択エッチング
層は、前記半導体基板の表層への拡散処理もしくはイオ
ン注入もしくはプラズマドーピング、または前記半導体
基板の表層の陽極化成、または半導体基板上へのエピタ
キシャル成長もしくは化学的気相成長による成膜によっ
て形成する。また半導体層は、エピタキシャル成長によ
って形成する。さらに上記第2の製造方法の第3工程
は、半導体基板をその裏面側から選択エッチング層の近
傍まで除去し、その後残りの半導体基板をエッチング除
去して選択エッチング層を露出させ、次いで選択エッチ
ング層をエッチング除去し、続いて残りの該半導体基板
を研磨することにより薄膜化して絶縁層上に半導体薄膜
を形成する。
【0011】また上記第2の製造方法の第1工程では、
半導体層を形成した後にこの半導体層の表層に選択エッ
チング層に到達しない深さの凹凸部を形成し、続いて第
3工程で、この凹凸部を覆う状態に絶縁層を形成しても
よい。そしてこの製造方法の第3工程は、半導体基板を
その裏面から選択エッチング層の近傍まで除去し、その
後残りの半導体基板をエッチングして選択エッチング層
を露出させる。次いで選択エッチング層をエッチング除
去する。続いて絶縁層を研磨ストッパにして残りの半導
体基板を研磨することにより凸部を残して、この凸部で
半導体薄膜を形成する。
【0012】第3の製造方法は、第1工程で不純物をド
ーピングした半導体基板上に該半導体基板よりも低濃度
の半導体層を形成する。次いで第2工程でこの半導体層
上に少なくとも絶縁層を介して他の基板を接着する。続
いて第3工程で半導体基板をその裏面側から半導体層の
近傍まで除去し、その後残りの半導体基板をエッチング
除去して半導体層を露出させる。次いで半導体層を研磨
することにより薄膜化して絶縁層上に半導体薄膜を形成
する。上記半導体層はエピタキシャル成長によって形成
する。
【0013】上記第3の製造方法の第1工程では、半導
体層を形成した後、この半導体層の表層に半導体基板に
到達しない深さの凹凸部を形成し、第2工程で、この凹
凸部を覆う状態に絶縁層を形成してもよい。この製造方
法の第3工程は、半導体基板をその裏面からの半導体層
の近傍まで除去し、その後残りの半導体基板をエッチン
グ除去して半導体層を露出させる。次いで絶縁層を研磨
ストッパにして半導体層を研磨することにより凸部を残
して、この凸部からなる半導体薄膜を形成する。上記半
導体層はエピタキシャル成長によって形成する。
【0014】第4の製造方法は、第1工程で半導体基板
の表層に該半導体基板よりも高濃度のホウ素をドーピン
グして半導体層を形成する。次いで第2工程でこの半導
体層上に少なくとも絶縁層を介して他の基板を接着す
る。続いて第3工程で半導体基板をその裏面側から半導
体層の近傍まで除去し、さらに残りの半導体基板をエッ
チングによって除去して半導体層を露出させる。そして
第4工程で半導体層の表層を酸化するとともにこの半導
体層中のホウ素を酸化層中に取り込む。その後第5工程
で酸化層をエッチング除去し、さらに半導体層を研磨す
ることにより薄膜化して絶縁層上に半導体薄膜を形成す
る。
【0015】上記第4の製造方法の第1工程で、半導体
層を形成した後、この半導体層の表層に選択エッチング
層に到達しない深さの凹凸部を形成し、第2工程でこの
凹凸部を覆う状態に絶縁層を形成してもよい。この製造
方法の第5工程は、酸化層をエッチングによって除去
し、絶縁層を研磨ストッパにして半導体層を研磨するこ
とにより凸部を残して、その凸部からなる半導体薄膜を
形成する。
【0016】また、上記第1の製造方法において、半導
体基板内に選択エッチング層を形成した後、この半導体
基板に素子を形成し、その後この素子とともに半導体基
板の表面側を覆う状態に絶縁層を形成してもよい。
【0017】さらに、上記第1〜第4の製造方法のうち
凹凸部を形成する製造方法において、凹凸部を形成した
後、この凹凸部のうちの少なくとも凸部に素子を形成
し、続いてこの素子とともに該凹凸部を覆う状態に絶縁
層を形成してもよい。
【0018】さらにまた、上記第2〜第4の製造方法の
うち凹凸部を形成しない製造方法において、半導体層を
形成した後、この半導体層に素子を形成し、その後素子
とともに半導体層を覆う状態に絶縁層を形成してもよ
い。
【0019】
【作用】第1の製造方法は、半導体基板の表面側からこ
の半導体基板中に不純物を導入してこの半導体基板とエ
ッチング選択性を有する選択エッチング層を形成するこ
とから、この選択エッチング層は半導体基板面内におい
て表面から一定の均一な深さにかつほぼ均一な厚さに形
成される。そして絶縁層を介して他の基板に接着した
後、半導体基板をその裏面側から除去して、さらに選択
エッチング層をエッチングによって選択的に除去するこ
とから、半導体基板の厚さにばらつきがあっても、選択
エッチング層を除去した後の半導体基板はほぼ均一な厚
さになる。したがって残した半導体基板を研磨して形成
される半導体薄膜(SOI層)は膜厚が均一になる。
【0020】また第1の製造方法の第3工程では、半導
体基板をその裏面側から選択エッチング層の近傍まで除
去し、その後残りの半導体基板をエッチング除去して選
択エッチング層を露出させることから、選択エッチング
層と残った半導体基板とを併せた膜厚はほぼ均一にな
る。その状態で選択エッチング層をエッチング除去する
ことから、残った半導体基板の厚さは全面にわたってほ
ぼ均一になる。したがって、残りの半導体基板を研磨し
て形成される半導体薄膜(SOI層)は全面にわたって
均一な膜厚に形成される。
【0021】また、上記第1の製造方法で半導体基板の
表面に凹部と凸部とを形成する製造方法でも、上記第1
の製造方法と同様の作用によって、半導体基板中に形成
した選択エッチング層を除去した後の半導体基板の残り
の部分は、各凹部および各凸部のそれぞれにおいて均一
な膜厚になる。また、上記のような残りの半導体基板を
研磨すると、絶縁層が研磨ストッパになるので、各凸部
からなる半導体薄膜(SOI層)は均一な膜厚に形成さ
れる。
【0022】第2の製造方法は、半導体基板の表層への
拡散処理,イオン注入もしくはプラズマドーピングによ
って、この半導体基板にエッチング選択性を有する選択
エッチング層を半導体基板の表層に形成する。または半
導体基板の表層の陽極化成によって、この半導体基板に
エッチング選択性を有する選択エッチング層を形成す
る。または半導体基板上へのエピタキシャル成長もしく
は化学的気相成長による成膜によって、この半導体基板
にエッチング選択性を有する選択エッチング層を半導体
基板上に形成する。このことから、選択エッチング層は
ほぼ均一な膜厚に形成される。さらに選択エッチング層
上に半導体層をエピタキシャル成長によって形成するこ
とから、半導体層はほぼ均一な膜厚に形成される。その
後、絶縁層を介して半導体層側を他の基板に接着し、半
導体基板をその裏面側から除去して、さらに選択エッチ
ング層をエッチングによって選択的に除去することか
ら、半導体基板の厚さのばらつきに関係なく、選択エッ
チング層を除去した後には、ほぼ均一な膜厚の半導体層
が全面にわたって残る。したがってこの半導体層を研磨
して形成される半導体薄膜(SOI層)は膜厚が均一に
なる。
【0023】また第2の製造方法の第3工程では、半導
体基板をその裏面側から選択エッチング層の近傍まで除
去し、その後残りの半導体基板を選択エッチング層まで
エッチング除去することから、選択エッチング層と半導
体層とを併せた膜厚はほぼ均一になる。その状態で選択
エッチング層をエッチング除去することから、半導体層
の厚さは全面にわたってほぼ均一になる。したがって、
半導体層を研磨して形成される半導体薄膜(SOI層)
は全面にわたって均一な膜厚に形成される。
【0024】また、上記第2の製造方法の第1工程で半
導体基板の表面に凹部と凸部とを形成する製造方法で
も、上記第2の製造方法と同様の作用によって、選択エ
ッチング層を除去した後の半導体層は、各凹部および各
凸部のそれぞれにおいて均一な膜厚になる。また、上記
のような半導体層を研磨すると、絶縁層が研磨ストッパ
になるので、各凸部からなる半導体薄膜(SOI層)は
均一な膜厚に形成される。
【0025】第3の製造方法では、不純物がドーピング
された半導体基板上にこの半導体基板よりも低濃度の半
導体層を形成したことから、半導体基板と半導体層とは
エッチング選択性を有する。そのため、半導体基板をそ
の裏面側から半導体層の近傍まで除去し、さらに残りの
半導体基板を除去することで、半導体基板は半導体層に
対して選択的に除去される。また半導体層はエピタキシ
ャル成長によって形成されることから、その膜厚はほぼ
均一になる。そのため、半導体層を研磨して形成される
半導体薄膜(SOI層)は全面にわたって均一な膜厚が
なる。
【0026】上記第3の製造方法の第1工程で、半導体
層の表層に凹部と凸部とを形成する製造方法でも、上記
第3の製造方法と同様の作用によって、半導体基板を除
去した後の半導体層は各凹部および各凸部のそれぞれに
おいてほぼ均一な膜厚になる。また、上記のような半導
体層を研磨すると絶縁層が研磨ストッパになることか
ら、各凸部からなる半導体薄膜(SOI層)は均一な膜
厚に形成される。
【0027】第4の製造方法では、半導体基板の表層に
該半導体基板よりも高濃度のホウ素をドーピングして半
導体層を形成することから、半導体層は均一な膜厚に形
成されるとともに、半導体基板にエッチング選択性を有
する。そのため、半導体基板を裏面側から半導体層の近
傍まで除去し、さらに残りの半導体基板をエッチング除
去することで、半導体層に対して半導体基板は選択的に
除去される。また半導体層の表層を酸化することから、
この半導体層中のホウ素が酸化層中に取り込まれ、酸化
層は均一な膜厚に形成される。その後、酸化層を除去
し、さらに半導体層を研磨することから、半導体層で形
成される半導体薄膜(SOI層)は均一な膜厚に形成さ
れる。
【0028】上記第4の製造方法の第1工程で、凹部と
凸部とを形成する製造方法でも、上記第4の製造方法と
同様の作用によって、半導体基板を除去した後の半導体
層は各凹部および各凸部のそれぞれにおいてほぼ均一な
膜厚になる。また、上記のような半導体層を研磨すると
絶縁層が研磨ストッパになることから、各凸部からなる
半導体薄膜(SOI層)は均一な膜厚に形成される。
【0029】また、上記第1の製造方法で、半導体基板
に素子を形成した後、この素子とともに半導体基板の表
面側を覆う状態に絶縁層を形成する製造方法では、半導
体薄膜(SOI層)と絶縁層との間に素子が形成され
る。
【0030】さらに、上記第1〜第4の製造方法のうち
凹凸部を形成する製造方法で凸部に素子を形成した後、
この素子とともに該凹凸部を覆う状態に絶縁層を形成す
る製造方法では、半導体薄膜(SOI層)と絶縁層との
間に素子が形成される。
【0031】さらにまた、上記第2〜第4の製造方法の
うち凹凸部を形成しない製造方法で半導体層に素子を形
成した後、この素子とともに半導体層を覆う状態に絶縁
層を形成する製造方法では、半導体薄膜(SOI層)と
絶縁層との間に素子が形成される。
【0032】
【実施例】第1発明の第1実施例を図1の製造工程図に
よって説明する。
【0033】図1の(1)に示すように、第1工程で
は、イオン注入法によって、半導体基板(シリコン基
板)11にホウ素(B+ )イオンを注入して、この半導
体基板11の内部に高濃度の選択エッチング層12を形
成し、同半導体基板(11)の表面側を低濃度の半導体
層13とする。そのためには、イオンの注入分布を考慮
して、高エネルギーでイオン注入する必要があり、注入
深さは、例えば500nm以上に設定する。また、ホウ
素(B+ )の注入濃度が、例えば10E(exa =×10
18)cm-3以上、好ましくは50Ecm-3〜100Ec
-3の高濃度になるようにドーズ量を設定する。そして
上記半導体層13は、不純物濃度が0.1P(peta=×
1015)cm-3〜10Pcm-3程度で、厚さが0.1μ
m〜1.0μmの範囲の所定膜厚になっている。
【0034】次いで図1の(2)に示すように、熱酸化
およびCVD法によって、半導体層13の表面上に絶縁
層として、酸化シリコン層(厚さが例えば100nm〜
1μmの間の所定の厚さ)14を形成する。さらにCV
D法によって、上記酸化シリコン層14上に多結晶シリ
コン層15(例えば厚さが5μm)を形成する。そし
て、多結晶シリコン層15の表面側(2点鎖線で示す部
分)を平坦化研磨して平坦な張り合わせ面を形成する。
【0035】ここでは、前記酸化シリコン層14を形成
する前に、上記選択エッチング層12を形成したが、酸
化シリコン層14を形成した後に、例えばイオン注入法
によって上記選択エッチング層12を形成することも可
能である。この場合には、酸化シリコン層14を通して
のイオン注入となるため、上記よりもさらに高エネルギ
ーでイオン注入することになる。
【0036】次に図1の(3)に示す第2工程を行う。
この工程では、上記多結晶シリコン層15の表面を他の
基板16(例えばシリコン基板)の表面に張り合わせ
る。この張り合わせは、多結晶シリコン層15と他の基
板16との水素結合力で合体させた後、例えば酸素(O
2 )雰囲気中で850℃、30分間の熱処理を行うこと
による。そして、半導体基板11を上下逆さまにして半
導体基板11の裏面が上向きになるようにする。図では
半導体基板11の裏面を上向きにした状態で示した。
【0037】次に図1の(4)に示す第3工程を行う。
この工程では、半導体基板11をそ裏面側から研削し、
図面の2点鎖線で示す半導体基板11の部分を除去して
上記選択エッチング層12の手前、例えば半導体基板1
1が3μm〜30μm程度の厚さだけ残る状態のときに
研削を止める。この残す量は望ましくは5μm〜10μ
m程度である。選択エッチング層12の近傍に近づいた
ときに研磨によって半導体基板11の除去を行ってもよ
い。
【0038】続いて図1の(5)に示すように、アルカ
リ性のエッチング液として、例えば20%の水酸化カリ
ウム(KOH)水溶液で80℃で、選択エッチング層1
2上に残した半導体基板11(2点鎖線で示す部分)を
エッチングする。この場合、およそ1μm/分のエッチ
ングレートで半導体基板11が除去された。上記エッチ
ングでは、エチレンジアミン−ピロカテコール水溶液
(Ethlendiamne-Pyrocatechol-Water:EDW,組成はEthlen
diamne:17ml,Pyrocatechol:3g,Water:8ml )を用いるこ
ともできる。
【0039】この半導体基板11のエッチングでは、半
導体基板11と選択エッチング層12とでは不純物濃度
がおよそ3桁〜6桁程度違うため、エッチングレートが
2桁程度違う。そのため、たとえ張り合わせる前の半導
体基板11に厚さのばらつきによって、残した半導体基
板11の膜厚がばらついていても、半導体基板11のエ
ッチングは選択エッチング層12で停止する。通常の半
導体基板11は1μm〜2μm程度の厚さのばらつきが
あるので、残した半導体基板11もその程度に厚さのば
らつきを有するが、選択エッチング層12でエッチング
は停止する。
【0040】次に、酸性のエッチングとして、例えばフ
ッ酸(HF):硝酸(HNO3 ):酢酸(CH3 COO
H)=1:3:8の割合の混合液を用いて、選択エピタ
キシャル層12(1点鎖線で示す部分)をエッチング除
去する。このエッチング液を用いると、およそ2μm/
分のエッチングレートで選択エッチング層12がエッチ
ング除去された。そして、エッチングレートの遅い不純
物濃度が低い半導体層13が残った。
【0041】次に半導体層13の研磨を行って、図1の
(6)に示すように、半導体層(13)からなる半導体
薄膜(SOI層)17を形成する。その結果、半導体薄
膜(SOI層)17は酸化シリコン膜14からなる絶縁
層上に形成されることになり、SOI基板1が完成す
る。またここでの研磨は、研磨液を使用しながらの、い
わば化学的研磨を併用した物理的研磨により行う。
【0042】上記第1発明の第1実施例では、イオン注
入によって、半導体基板11中に不純物を導入してこの
半導体基板11にエッチング選択性を有する選択エッチ
ング層12を形成することから、この選択エッチング層
12は半導体基板11面内において表面から一定の均一
な深さにかつほぼ均一な厚さに形成される。この結果、
選択エッチング層12上に半導体基板11からなる半導
体層13は全面にわたってほぼ均一な膜厚になる。
【0043】その後第3工程で、半導体基板11をその
裏面側から除去し、さらに選択エッチング層12をエッ
チングによって選択的に除去することから、半導体基板
11の厚さにばらつきがあっても、選択エッチング層1
2を除去した後の半導体層13はほぼ均一な厚さにな
る。すなわち、半導体層13の厚さのばらつきはイオン
注入深さのばらつきであり、半導体基板11の膜厚のば
らつきに比較してはるかに小さくなる。このため、半導
体基板11からなる半導体層13を研磨して形成される
半導体薄膜(SOI層)17は膜厚は均一になる。
【0044】次に、第1発明の第2実施例を図2,図3
の製造工程図(その1),(その2)によって説明す
る。この図2,図3では、上記図1で説明したのと同様
の構成部品には同一の符号を付す。
【0045】図2の(1)に示すように、第1工程で
は、上記第1実施例で説明した第1工程と同様のプロセ
スによって、半導体基板11の内部に高濃度の選択エッ
チング層12を形成し、同半導体基板11の表面側を低
濃度の半導体層13とする。次いでリソグラフィー技術
とエッチングとによって、上記半導体層13の表層の一
部分を上記選択エッチング層12に到達しない状態にエ
ッチングして、凹部18と凸部19とを形成する。この
エッチング深さは100nmを越えないような深さとし
て、例えば70nmの深さに形成した。したがって、こ
の場合には凹部18と凸部19との段差が70nmにな
る。
【0046】次に図2の(2)に示すように、熱酸化法
とCVD法とによって、上記凹部18と凸部19とを覆
う状態にかつ凹部18を埋め込む状態に絶縁層となる酸
化シリコン層14を形成する。この酸化シリコン層14
は、例えば100nm〜1μmの範囲の所定の厚さに形
成される。さらに上記第1実施例の第1工程で説明した
のと同様に、CVD法によって、上記絶縁層14上に多
結晶シリコン層15(厚さが例えば5μm)を形成し、
その表面を研磨して平坦な張り合わせ面とする。
【0047】次に第2工程を行う。この工程では図2の
(3)に示すように、上記多結晶シリコン層15の表面
を、他の基板(例えばシリコン基板)16の表面に張り
合わせ、半導体基板11を上下逆さまに、すなわち、半
導体基板11の裏面が上向きになるようにする。
【0048】次に第3工程を行う。この工程では上記第
1実施例の図1の(4),(5)で説明したのと同様の
プロセスによって、図3の(4)に示すように、半導体
基板11(2点鎖線で示す部分)を研削し、さらにエッ
チング除去して選択エッチング層12(1点鎖線で示す
部分)を全面にわたって露出させる。その後選択エッチ
ング層12(1点鎖線で示す部分)をエッチング除去し
て半導体層13を露出させる。
【0049】その後図3の(5)に示すように、素子分
離領域となる酸化シリコン層14を研磨ストッパとして
上記半導体層13(2点鎖線で示す部分)を研磨するこ
とにより、酸化シリコン層14に囲まれた凸部19から
なる半導体薄膜(SOI層)17を形成する。その結
果、半導体薄膜(SOI層)17は酸化シリコン膜14
からなる絶縁層上に形成されることになり、SOI基板
2が完成する。ここで研磨は、研磨液を使用しながら
の、いわば化学的研磨を併用した物理的研磨により行
う。
【0050】上記第2実施例の製造方法では、上記第1
実施例で説明したのと同様の作用によって、研磨される
半導体層13の厚さのばらつきはイオン注入深さのばら
つきであり、半導体基板11の厚さのばらつきに比較し
てはるかに小さい。このため、選択エッチング層12を
除去した後の半導体層13の残りの部分は、各凹部18
および各凸部19のそれぞれにおいて均一な膜厚にな
る。そして酸化シリコン層14の凸部を研磨ストッパに
して、酸化シリコン層14の凸部上にシリコン残りが無
いように研磨したときに、各酸化シリコン層14の凸部
上における半導体層13の膜厚がほぼ均一であるため、
オーバ研磨する時間が少なくなる。そのため、部分的に
化学的研磨が余分に行われて素子分離領域(酸化シリコ
ン層14)の表面よりもSOI層17の表面が窪むこと
がない。したがって、各凸部19からなる半導体薄膜
(SOI層)17は均一な膜厚に形成される。
【0051】次に、第2発明の第1実施例を図4の製造
工程図によって説明する。この図4では、上記図1で説
明したのと同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0052】第1工程では、半導体基板の表層または半
導体基板上に、半導体基板にエッチング選択性を有する
選択エッチング層を形成する。ここでは図4の(1)に
示すように、半導体基板11の表層に選択エッチング層
12を形成する方法を説明する。
【0053】まず、イオン注入法によって、半導体基板
(シリコン基板)11の表面にホウ素(B+ )をイオン
注入する。このときの注入濃度は例えば10E(ex
a)cm-3(1019cm-3)以上、望ましくは50Ec
-3〜100Ecm-3程度とする。またこの高濃度の不
純物層の厚さは半導体基板11の表面からおよそ0.1
μm〜1.0μmの範囲の所定の厚さに設定する。上記
イオン注入によって、高濃度の不純物層からなる選択エ
ッチング層12を形成する。
【0054】この選択エッチング層12の形成は、必ず
しもイオン注入に限定されるものではなく、半導体基板
11の表面に高濃度に不純物を導入できれば、他の方法
を用いても差し支えはない。一例としては、半導体基板
11の表層への拡散処理(例えば気相拡散処理,液相拡
散処理,固相拡散処理等)もしくはプラズマドーピン
グ、または半導体基板11の表層の陽極化成、または半
導体基板11上へのエピタキシャル成長もしくは化学的
気相成長による成膜によって形成することが可能であ
る。
【0055】次に、図4の(2)に示すように、エピタ
キシャル成長によって、上記半導体基板11に形成した
選択エピタキシャル層12上に半導体層13を形成す
る。この半導体層13は、不純物として例えばホウ素
(B+ )を低濃度の含むものである。その不純物濃度
は、例えば0.1P(peta=×1015)cm-3〜10P
cm -3程度になるようにする。またその厚さは例えば
5.0μm程度とする。そして半導体層13の膜厚ばら
つきは、エピタキシャル成長の均一性に依存する。
【0056】以下の工程は、上記第1発明の第1実施例
で説明した図1の(2)以降のプロセス、すなわち酸化
シリコン膜14を形成する以降のプロセスと同様に行え
ばよい。したがって図4の(3)に示すように、ここで
は第2工程として、半導体層13の表面上に酸化シリコ
ン層14,多結晶シリコン層15を形成し、さらに多結
晶シリコン層15の表面を他の基板(多結晶シリコン基
板)16の表面に張り合わせる。この図では、半導体基
板11の裏面を上向きにした状態で示す。
【0057】その後、第3工程として、半導体基板11
を研削およびエッチングによって除去し、さらに選択エ
ッチング層12をエッチング除去した後、半導体層13
の研磨を行う。その結果、図4の(4)に示すように、
酸化シリコン層14上に半導体層13からなる半導体薄
膜(SOI層)17が形成されたSOI基板3が完成す
る。
【0058】上記第2発明の第1実施例では、半導体基
板11の表層へのイオン注入によって、選択エッチング
層12を半導体基板11の表層に形成することから、選
択エッチング層12はほぼ均一な膜厚に形成される。さ
らに選択エッチング層12上に半導体層13をエピタキ
シャル成長によって形成することから、半導体層13は
ほぼ均一な膜厚に形成される。したがって、上記第1発
明の第1実施例の作用と同様にして、半導体基板11の
厚さのばらつきに関係なく、半導体基板11をその裏面
側から除去し、さらに選択エッチング層12をエッチン
グ除去した後には、ほぼ均一な膜厚の半導体層13が全
面にわたって残る。したがってこの半導体層13を研磨
して形成される半導体薄膜(SOI層)(17)は膜厚
が均一になる。
【0059】次に選択エッチング層12の別の製造方法
を説明する。ここでは、各構成部品に上記第1実施例で
説明したのと同様の符号を添えて説明する。
【0060】まず半導体基板11の陽極化成によって選
択エッチング層12を形成する方法を説明する。半導体
基板11にはP型シリコン基板を用い、例えばフッ酸
(50w%):エチルアルコール(99.5%)=1:
1の混合溶液中において、電流密度を10mA/cm2
〜80mA/cm2 で陽極化成を行う。その結果、半導
体基板11の表面に多孔質シリコン層からなる選択エッ
チング層12がおよそ数十μm程度の厚さに形成され
る。なお、N型半導体基板を用いる場合には、ホールの
供給が必要となるために陽極化成反応中、光照射を行う
必要がある。
【0061】陽極化成により形成した選択エッチング層
12を用いた場合には、通常のシリコンのエッチャント
(例えば、水酸化カリウム,EDW,アンモニアと過酸
化水素水の混合液,フッ酸と硝酸の混合液等)を用いる
と、多孔質シリコンからなる選択エッチング層12に比
較しエピタキシャル成長により形成したシリコンからな
る半導体層13はエッチングレートが遅いので、選択エ
ッチング層12は完全にエッチングされ半導体層13は
ほとんどエッチングされずに残る。
【0062】また選択エッチング層12の別の形成方法
を説明する。例えば、エピタキシャル成長〔MBE(Mo
lecular Beam Epitaxy)〕またはCVD法によって、半
導体基板11上にシリコン(Si)−ゲルマニウム(G
e)層を形成して、これを選択エッチング層12とす
る。この選択エッチング層12を用いた場合には、例え
ば、半導体基板11は選択エッチング層12の近傍まで
研削した後、例えばシリコンの研磨液を用い、ほとんど
研磨パッドを加圧しないような化学的要素の強い研磨に
よって、残りの半導体基板11を除去することにより、
半導体基板11に厚さのばらつきがあってもSi−Ge
層である選択エッチング層12の表面で研磨を停止させ
ることが可能になる。次いで、エッチャントとして、例
えば水酸化カリウム(KOH),クロム酸カリウム(K
2 Cr2 7 )およびプロピルアルコール(C3 7
H)からなる混合液を用いてSi−Ge層である選択エ
ッチング層12をエッチングすれば、選択エッチング層
12が除去され、半導体層13はほとんどエッチングさ
れずに残る。
【0063】また、拡散処理,プラズマドーピング等に
よって半導体基板11の表層に選択エッチング層12を
形成するには、既存の拡散処理(例えば気相拡散処理,
液相拡散処理,固相拡散処理等)もしくはプラズマドー
ピングによって行えばよい。さらにCVD法によって半
導体基板11の表面に選択エッチング層12を形成する
のも、既存のCVD法によって、高濃度(上記説明した
程度の濃度)に不純物を含む状態で、例えば非晶質シリ
コン層または多結晶シリコン層を形成すればよい。
【0064】次に、第2発明の第2実施例を図5,図6
の製造工程図(その1),(その2)によって説明す
る。この図5,図6では、上記図2,図3および図4で
説明したのと同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0065】図5の(1)に示すように、第1工程で
は、上記第2発明の第1実施例と同様のプロセスによっ
て、半導体基板11の表層に選択エッチング層12を形
成し、その選択エッチング層12上に低濃度の半導体層
13を形成する。次いでリソグラフィー技術とエッチン
グとによって、上記半導体基板11の表層の一部分を上
記選択エッチング層12に到達しない状態にエッチング
して、凹部18と凸部19とを形成する。このエッチン
グ深さは100nmを越えないような深さとして、例え
ば70nmの深さに形成した。したがって、この場合に
は凹部18と凸部19との段差が70nmになる。
【0066】次に図5の(2)に示す第2工程を行う。
この工程では、熱酸化法とCVD法とによって、上記凹
部18と凸部19とを覆う状態にかつ凹部18を埋め込
む状態に絶縁層となる酸化シリコン層14を形成する。
この酸化シリコン層14は、例えば100nm〜1μm
の範囲の所定の厚さに形成される。さらに上記第2発明
の第1実施例と同様にして、CVD法によって、上記絶
縁層14上に多結晶シリコン層15(厚さが例えば5μ
m)を形成し、その表面を研磨して平坦な張り合わせ面
とする。
【0067】次いで図5の(3)に示すように、上記多
結晶シリコン層15の表面を、他の基板(例えばシリコ
ン基板)16の表面に張り合わせ、半導体基板11を上
下逆さまに、すなわち、半導体基板11の裏面が上向き
になるようにする。
【0068】そして第3工程を行う。この工程では上記
第2発明の第1実施例で説明したのと同様にして、図6
の(4)に示すように、半導体基板11(2点鎖線で示
す部分)を研削し、さらにエッチング除去して選択エッ
チング層12(1点鎖線で示す部分)を全面にわたって
露出させる。その後選択エッチング層12(1点鎖線で
示す部分)をエッチング除去して半導体基板11からな
る半導体層13を全面にわたって露出させる。
【0069】次に図6の(5)に示すように、素子分離
領域となる酸化シリコン層14を研磨ストッパとして上
記半導体層13を研磨することにより、酸化シリコン層
14に囲まれた凸部19からなる半導体薄膜(SOI
層)17を形成する。その結果、半導体薄膜(SOI
層)17は酸化シリコン膜14からなる絶縁層上に形成
されることになり、SOI基板4が完成する。上記半導
体層13の研磨は、研磨液を使用しながらの、いわば化
学的研磨を併用した物理的研磨により行う。
【0070】上記第2発明の第2実施例では、上記第2
発明の第1実施例で説明したのと同様の作用によって、
研磨される半導体層13の厚さのばらつきはエピタキシ
ャル成長のばらつきであり、半導体基板11の厚さのば
らつきに比較してはるかに小さい。このため、選択エッ
チング層12を除去した後の半導体層13の残りの部分
は、各凹部18および各凸部19のそれぞれにおいて均
一な膜厚になる。そして酸化シリコン層14の凸部を研
磨ストッパにして、酸化シリコン層14の凸部上にシリ
コン残りが無いように研磨したときに、各酸化シリコン
層14の凸部上における半導体層13の膜厚がほぼ均一
であるため、オーバ研磨する時間が少なくなる。そのた
め、部分的に化学的研磨が余分に行われて素子分離領域
(酸化シリコン層14)の表面よりもSOI層17の表
面が窪むことがない。したがって、各凸部19からなる
半導体薄膜(SOI層)17は均一な膜厚に形成され
る。
【0071】次に、第3発明の第1実施例を図7の製造
工程図によって説明する。
【0072】図7の(1)に示すように、不純物として
例えばホウ素(B+ )を10Ecm -3程度の濃度に含む
半導体基板(例えばシリコン基板)31を用い、エピタ
キシャル成長によって、この半導体基板31の表面に不
純物を低濃度に含むシリコンからなる半導体層33を、
例えば0.1μm〜1.0μmの範囲の所定の膜厚に形
成する。この半導体層33の不純物には、例えばホウ素
(B+ )を用い、その不純物濃度は、例えば0.1P
(peta=×1015)cm-3〜10Pcm-3程度になるよ
うにする。ここで不純物が低濃度の半導体層33の膜厚
ばらつきは、エピタキシャル成長の均一性に依存するの
で、そのばらつきは極めて小さくなる。
【0073】次に図7の(2)に示す第2工程を行う。
この工程では、上記第1発明の第1実施例における図1
の(2)で説明したのと同様の方法によって、上記半導
体層33の表面上にシリコン酸化膜34を形成し、さら
に多結晶シリコン層35を形成した後、その表面を研磨
して平坦な張り合わせ面とする。
【0074】続いて、図7の(3)に示すように、上記
第1発明の第1実施例における図1の(3)で説明した
のと同様の方法によって、上記多結晶シリコン層35の
表面を他の基板36の表面に張り合わせ、半導体基板3
1を上下逆さまにして、半導体基板31の裏面側が上向
きになるようにする。
【0075】そして図7の(4)に示すように、半導体
基板31をその裏面側を研削して、半導体基板11の2
点鎖線で示す部分を除去し、半導体層33の手前、例え
ば半導体基板11が3μm〜30μm程度の厚さだけ残
る状態のときに研削を止める。この残す量は望ましくは
5μm〜10μm程度である。次いで例えばフッ酸(H
F):硝酸(HNO3 ):酢酸(CH3 COOH)=
1:3:8の割合の混合液を用いて残りの半導体基板3
1(1点鎖線で示す部分)をエッチングする。このエッ
チング液を用いると、およそ2μm/分のエッチングレ
ートで半導体基板31がエッチング除去された。その結
果、半導体基板31よりもエッチングレートの遅い低濃
度の不純物を含む半導体層33が残る。
【0076】その後図7の(5)に示すように、上記第
1発明の第1実施例における図1の(6)で説明したの
と同様の方法によって、半導体層33を研磨することに
より、半導体層33からなる半導体薄膜(SOI層)3
7を形成する。この結果、絶縁層である酸化シリコン層
34上に半導体薄膜37が形成されたSOI基板5が完
成する。
【0077】上記第3発明の第1実施例では、不純物が
ドーピングされた半導体基板31上にこの半導体基板3
1よりも低濃度の半導体層33を形成したことから、半
導体基板31と半導体層33とはエッチング選択性を有
する。つまり、半導体層33は、上記第1,第2発明で
説明した選択エッチング層の作用も果たす。そのため、
半導体基板31をその裏面側から半導体層33の近傍ま
で除去し、さらに残りの半導体基板31をエッチング除
去することで、半導体基板31は半導体層33に対して
選択的に除去される。また半導体層33はエピタキシャ
ル成長によって形成されることから、その膜厚のばらつ
きは、エピタキシャル成長のばらつきにより決定され、
極めて均一であるため、膜厚はほぼ均一になる。そのた
め、半導体基板31の厚さにばらつきがあっても、半導
体層33の膜厚には影響がない。また、半導体層33は
わずかに研磨すればよいので、研磨によって膜厚がばら
つくことはなく、半導体薄膜(SOI層)37は全面に
わたってほぼ均一な膜厚になる。
【0078】次に、第3発明の第2実施例を図8の製造
工程図によって説明する。この図8では、上記図7で説
明したのと同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0079】図8の(1)に示すように、第1工程で
は、上記第3発明の第1実施例と同様のプロセスによっ
て、不純物を高濃度に含む半導体基板31の表面に不純
物を低濃度に含む半導体層33を形成する。次いでリソ
グラフィー技術とエッチングとによって、上記半導体層
31の表層の一部分を上記半導体基板31に到達しない
状態にエッチングして、凹部38と凸部39とを形成す
る。このエッチング深さは100nmを越えないような
深さとして、例えば70nmの深さに形成した。したが
って、この場合には凹部38と凸部39との段差が70
nmになる。
【0080】以降、上記第3発明の第1実施例における
図7の(2)〜(4)で説明したのと同様のプロセスに
よって行う。すなわち、図8の(2)に示す第2工程を
行う。この工程では、上記凹部38と凸部39とを覆う
状態にかつ凹部38を埋め込む状態に絶縁層となる酸化
シリコン層34を形成する。さらにCVD法によって、
上記酸化シリコン層34上に多結晶シリコン層35(厚
さが例えば5μm)を形成し、その表面を研磨して平坦
な張り合わせ面とする。続いて図8の(3)に示すよう
に、多結晶シリコン層35の表面を他の基板(シリコン
基板)36の表面に張り合わせ、半導体基板11を上下
逆さまにして半導体基板11の裏面が上向きになるよう
にする。その後第3工程を行う。この工程では、半導体
基板31(2点鎖線で示す部分)を研削およびエッチン
グによって除去し、半導体層33を全面にわたって露出
させる。
【0081】次いで図8の(4)に示すように、素子分
離領域となる酸化シリコン層34を研磨ストッパとして
上記半導体層33(2点鎖線で示す部分)を研磨するこ
とにより、酸化シリコン層34に囲まれた凸部39から
なる半導体薄膜(SOI層)37を形成する。その結
果、半導体薄膜(SOI層)17は酸化シリコン膜14
からなる絶縁層上に形成されることになり、SOI基板
6が完成する。ここで研磨は、研磨液を使用しながら
の、いわば化学的研磨を併用した物理的研磨により行
う。
【0082】上記第3発明の第2実施例では、上記第3
発明の第1実施例と同様の作用によって、半導体基板3
1を除去した後の半導体層33は各凹部38および各凸
部39のそれぞれにおいてほぼ均一な膜厚になる。ま
た、上記のような半導体層33を研磨すると酸化シリコ
ン層34が研磨ストッパになることから、各凸部39か
らなる半導体薄膜(SOI層)37は均一な膜厚に形成
される。ここで、研磨される半導体層33の膜厚のばら
つきは、エピタキシャル成長のばらつきにより決定さ
れ、極めて均一である。このため、半導体層33の全体
を研磨残りが無いように研磨したときに、オーバ研磨す
る時間が少ないため、部分的に化学的研磨が余分に行わ
れて酸化シリコン膜34の表面よりも半導体薄膜(SO
I層)37の表面が窪むことがない。
【0083】次に、第4発明の第1実施例を図9の製造
工程図によって説明する。
【0084】まず図9の(1)に示すように、イオン注
入法によって、半導体基板(シリコン基板)51の表面
に、例えばホウ素(B+ )を導入する。このイオン注入
では、注入濃度が例えば10E(exa)cm-3(10
19cm-3)以上、望ましくは50Ecm-3〜100Ec
-3程度となるようにドーズ量を設定する。このように
して、半導体基板51の表層に半導体層53を形成す
る。この半導体層53の形成方法は、上記イオン注入法
に限定されることはなく、半導体基板51の表層に高濃
度の不純物を導入できれば、例えば拡散処理またはプラ
ズマドーピング等の他の方法を用いても差し支えはな
い。
【0085】上記第2発明の第1実施例で説明した図1
の(2),(3)のプロセスと同様に行えばよい。すな
わち、図9の(2)に示すように、半導体層53上に酸
化シリコン層54および多結晶シリコン層55を形成
し、その多結晶シリコン層55の表面を平坦化する。そ
してその多結晶シリコン層55の表面を他の基板(例え
ばシリコン基板)56の表面にを張り合わせる。この図
では、半導体基板51の裏面が上向きになるように示し
ている。
【0086】その後図9の(3)に示す第3工程を行
う。この工程では、半導体基板11の裏面側から研削し
て2点鎖線で示す部分の半導体基板11を除去し、上記
半導体層53の手前、半導体基板51(1点鎖線で示す
部分)が例えば3μm〜30μm程度の厚さだけ残る状
態のときに研削を止める。この残す量は望ましくは5μ
m〜10μm程度である。半導体層53の近傍に近づい
たときに研磨によって半導体基板51の除去を行って、
上記膜厚の半導体基板51を残してもよい。
【0087】続いて、アルカリ性のエッチング液とし
て、例えば20%の水酸化カリウム(KOH)水溶液で
80℃で、半導体層53上に残した半導体基板51(1
点鎖線で示す部分)をエッチング除去する。この場合、
およそ1μm/分のエッチングレートで半導体基板51
が除去された。上記エッチングでは、第1発明の第1実
施例で説明したと同様のエチレンジアミン−ピロカテコ
ール水溶液を用いることもできる。
【0088】この半導体基板51のエッチングでは、半
導体基板51と半導体層53とでは不純物濃度がおよそ
3桁〜6桁程度違うため、エッチングレートが2桁程度
違う。そのため、たとえ張り合わせる前の半導体基板5
1に厚さのばらつき(通常の半導体基板51は1μm〜
2μm程度の厚さのばらつきがある)によって、残した
半導体基板51(1点鎖線で示す部分)の膜厚がばらつ
いていても、半導体基板51のエッチングは半導体層5
3の表面で停止する。
【0089】次いで図9の(4)に示す第4工程を行
う。この工程では、熱酸化法によって、上記半導体層5
3の表層を酸化して酸化層61を形成する。その際、半
導体層53中のホウ素を酸化層61中に取り込む。これ
は、ホウ素の偏析係数が1以下であるため、半導体層5
3中のホウ素は酸化層61中に取り込まれ、半導体層5
3の中のホウ素濃度は低下し、不純物濃度の低い層にな
る。
【0090】その後図9の(5)に示す第5工程を行
う。この工程では、上記酸化層61(2点鎖線で示す部
分)をエッチング除去する。このときのエッチング液に
は例えばフッ酸を用いる。次に半導体層53の1点鎖線
で示す部分を研磨して、半導体層53からなる半導体薄
膜(SOI層)57を形成する。その結果、半導体薄膜
(SOI層)57は酸化シリコン膜54からなる絶縁層
上に形成されることになり、SOI基板7が完成する。
上記半導体層53の研磨は、研磨液を使用しながらの、
いわば化学的研磨を併用した物理的研磨により行う。
【0091】上記第4発明の第1実施例では、研磨され
る半導体層53の膜厚は、ホウ素(B+ )の拡散深さと
酸化層の膜厚とにより決定され、極めて均一になる。こ
のため、半導体薄膜57は、半導体層53をわずかに研
磨して形成されるものなので、全面にわたって均一な膜
厚に形成される。またこの製造方法ではエピタキシャル
成長工程を必要としないため、工程が簡略化される。
【0092】次に、第4発明の第2実施例を図10,図
11の製造工程図(その1),(その2)によって説明
する。この図10,図11では、上記図9で説明したの
と同様の構成部品には同一の符号を付す。
【0093】図10の(1)に示すように、第1工程で
は、上記第3発明の第1実施例と同様のプロセスによっ
て、半導体基板51の表層に半導体層53を形成する。
次いでリソグラフィー技術とエッチングとによって、上
記半導体層53の表層の一部分を上記半導体基板51に
到達しない状態にエッチングして、凹部58と凸部59
とを形成する。このエッチング深さは100nmを越え
ないような深さとして、例えば70nmの深さに形成し
た。したがって、この場合には凹部58と凸部59との
段差が70nmになる。
【0094】次に図10の(2)に示す第2工程を行
う。この工程では、熱酸化法とCVD法とによって、上
記凹部58と凸部59とを覆う状態に絶縁層となる酸化
シリコン層54を形成する。この酸化シリコン層54
は、例えば100nm〜1μmの範囲の所定の厚さに形
成する。さらに上記第3発明の第1実施例における図9
の(2)で説明したのと同様にして、CVD法によっ
て、上記絶縁層54上に多結晶シリコン層55(厚さが
例えば5μm)を形成し、その表面を研磨して平坦な張
り合わせ面とする。次に上記多結晶シリコン層55の表
面を、他の基板(例えばシリコン基板)56の表面に張
り合わせ、半導体基板51を上下逆さまにして、半導体
基板51の裏面が上向きになるようにする。なお、図は
半導体基板51の裏面側を上向きにした状態で示した。
【0095】そして上記第3発明の第1実施例における
図9の(3),(4)で説明したのと同様にして、第
3,第4工程を行う。図10の(3)に示すように、第
3工程で、半導体基板51(2点鎖線で示す部分)を研
削およびエッチングによって除去し、半導体層53を全
面にわたって露出させる。次いで図11の(4)に示す
ように、第4工程で、熱酸化法によって、上記半導体層
53の表層を酸化して酸化層61を形成する。その際、
半導体層53中のホウ素(B+ )を酸化層61中に取り
込む。
【0096】その後図11の(5)に示す第5工程を行
う。この工程では、上記酸化層61をエッチング除去す
る。このときのエッチング液には例えばフッ酸を用い
る。次に素子分離領域となる酸化シリコン層54を研磨
ストッパとして半導体層53の2点鎖線で示す部分を研
磨して除去し、酸化シリコン層54に囲まれた凸部59
からなる半導体薄膜(SOI層)57を形成する。その
結果、半導体薄膜(SOI層)57は酸化シリコン膜5
4からなる絶縁層上に形成されることになり、SOI基
板8が完成する。ここで研磨は、研磨液を使用しながら
の、いわば化学的研磨を併用した物理的研磨により行
う。
【0097】上記第4発明の第2実施例では、上記第4
発明の第1実施例と同様の作用によって、半導体層53
の膜厚は極めて均一になる。このため、半導体層53の
全面にわたって酸化シリコン層54上に半導体層53の
研磨残りがないように研磨したとき、オーバ研磨する時
間が少ないため、部分的に化学的研磨が余分に行われて
酸化シリコン層54の上面(素子分離領域表面)よりも
SOI層57の表面が窪むことはない。またエピタキシ
ャル成長工程を必要としないため、工程が簡略になる。
【0098】次に上記各実施例において、半導体薄膜
(SOI層)と酸化シリコン層との間に素子を形成した
SOI基板の製造方法を、図12,図13の製造工程図
によって説明する。図12では、第1発明の第1実施例
に基づき、素子の一例としてボトムゲートを形成する方
法を説明する。また図13では第1発明の第2実施例に
基づき、素子の一例としてボトムゲートを形成する方法
を説明する。
【0099】図12(1)に示すように、半導体基板1
1中に選択エッチング層12を形成し、その選択エッチ
ング層12の上部の半導体基板(11)を半導体層13
とする。その後、例えばCVD法によって、上記半導体
層13の表面を覆う状態に絶縁層71を例えば酸化シリ
コンで形成する。続いて絶縁層71のアニーリングを行
う。この絶縁層71は、例えば熱酸化法によって形成す
ることも可能である。次いで例えばCVD法によって、
上記絶縁層71に被着する状態に、例えば多結晶シリコ
ンからなる導電層72を成膜する。
【0100】その後、リソグラフィーとエッチングとに
よって上記導電層72をパターニングして、図12
(2)に示すように、半導体層13上に絶縁層71を介
して導電層(72)からなる導電層パターン73を形成
する。この結果、絶縁層71がゲート絶縁膜となり、導
電層パターン73がボトムゲート電極となる素子74
(ここではボトムゲート)が構成される。
【0101】次に図12(3)に示すように、熱酸化お
よびCVD法、またはCVD法のみにより、上記導電層
パターン73を覆う状態で上記絶縁層71上に酸化シリ
コン層(厚さは例えば100nm〜1μm)14を形成
する。なお、導電層71をパターニングした際に絶縁層
71を除去した場合には、酸化シリコン層14は半導体
層13上に形成される。さらに、多結晶シリコン層(厚
さは例えば5μm)15をCVD法により形成し、その
表面側(2点鎖線で示す部分)を研磨して平坦な張り合
わせ面とする。以降の工程は、上記第1発明の第1実施
例で説明した第3工程と同様にして行う。
【0102】また図13の(1)に示すように、半導体
基板11中に選択エッチング層12を形成し、その選択
エッチング層12の上部の半導体基板(11)を半導体
層13とする。その後、半導体層13に凹部18と凸部
19とを形成した場合には、凹部18と凸部19とを形
成した後、上記図2で説明したのと同様のプロセスによ
って、図13の(2)に示すように、凸部19上に素子
74として、例えばボトムゲートを形成すればよい。そ
して素子74を覆う状態に酸化シリコン層14を形成
し、それ以降のプロセスは、図示はしないが上記第1発
明の第2実施例で説明したのと同様にして行う。
【0103】また図示はしないが、上記第2〜第4発明
の第2実施例で説明したように、半導体層13(33,
53)を形成する製造方法において、その半導体層13
(33,53)に素子を形成する場合には、上記図12
で説明したのと同様にして、半導体層13(33,5
3)上に素子(例えばボトムゲート)74を形成し、そ
の後上記各実施例で説明したのと同様にして、酸化シリ
コン層14(34,54)を形成する以降のプロセスを
行えばよい。
【0104】また図示はしないが、上記第2〜第4発明
の第1実施例で説明したように、半導体層13(33,
53)を形成した後、凹部18(38,58)と凸部1
9(39,59)を形成する製造方法において、その凸
部19(39,59)に素子を形成する場合には、上記
図13で説明したのと同様にして、凹部18(38,5
8)と凸部19(39,59)とを形成した後、凸部1
9(39,59)に素子(例えばボトムゲート)74を
形成し、その後上記各実施例で説明したのと同様にし
て、酸化シリコン層14(34,54)を形成する以降
のプロセスを行えばよい。
【0105】上記説明したように、素子74を形成する
各SOI基板の製造方法では、半導体層13(33,5
3)上に素子(例えばボトムゲート)74する製造する
ことから、半導体層13と酸化シリコン層14との間に
素子が形成される。このため、素子74は半導体薄膜1
7(37,57)の下部に形成されるので、SOI基板
中に埋め込まれた状態に形成される。
【0106】また上記各発明の実施例では、半導体基板
11(31,51)をした後の半導体層13(33,5
3)の膜厚がほぼ均一になるので、凸部19(39,5
9)を残してSOI層17(37,57)を形成すると
きに、デッシングのような過剰研磨を防ぐことができ
る。その結果、面内における半導体薄膜(SOI層)1
7(37,57)の膜厚の均一化が図れる。そのため、
SOI層17(37,57)に素子として例えばトラン
ジスタを形成した場合にはトランジスタ特性のばらつき
が少なくなるとともに特性の安定化が図れる。また、S
OI層17(37,57)の膜厚のばらつきが少ないこ
とから、その薄膜化も可能となり、SOI素子の微細
化、すなわち、素子の高集積化が可能となる。
【0107】
【発明の効果】以上に説明したように、第1発明よれ
ば、半導体基板の表面から均一な深さの位置に選択エッ
チング層を形成し、選択エッチング層をエッチングによ
って除去したので、半導体基板の厚さにばらつきがあっ
ても、選択エッチング層をエッチングした後に残る半導
体基板は均一な厚さになる。そのため、残した半導体基
板で形成される半導体薄膜(SOI層)はほぼ均一な膜
厚に形成できる。
【0108】第2発明よれば、半導体基板の表層または
表面上に選択エッチング層を形成しさらにエピタキシャ
ル成長で半導体層を形成したので、半導体層はほぼ均一
な膜厚に形成できる。そして、半導体基板を除去し、さ
らに選択エッチング層を半導体層よりもエッチングレー
トが速い、いわゆる選択性を有するエッチングによって
除去したので、半導体基板の厚さが不均一であっても半
導体層は均一な膜厚状態で残る。そのため、残した半導
体層で形成される半導体薄膜(SOI層)はほぼ均一な
膜厚に形成できる。
【0109】第3発明よれば、高濃度の不純物を含む半
導体基板の表層または表面上にエピタキシャル成長で低
濃度の不純物を含む半導体層を形成したので、半導体層
はほぼ均一な膜厚に形成できる。そして、半導体基板を
除去し、さらに半導体層近傍の半導体基板を半導体層よ
りもエッチングレートが速い、いわゆる選択性を有する
エッチングによって除去したので、半導体層は均一な膜
厚状態で残る。そのため、残した半導体層で形成される
半導体薄膜(SOI層)はほぼ均一な膜厚に形成でき
る。
【0110】第4発明よれば、半導体基板の表層にイオ
ン注入によって高濃度の不純物を含む半導体層を形成し
たので、半導体層はほぼ均一な膜厚に形成できる。そし
て、半導体基板を除去し、さらに半導体層近傍の半導体
基板を半導体層よりもエッチングレートが速い、いわゆ
る選択性を有するエッチングによって除去したので、半
導体層は均一な膜厚状態で残る。そのため、残した半導
体層で形成される半導体薄膜(SOI層)はほぼ均一な
膜厚に形成できる。さらに半導体層の表層を酸化したの
で、半導体層中の不純物が酸化層中に取り込まれる。そ
のため、半導体層の不純物濃度は低濃度になる。
【0111】したがって、上記各発明によれば、面内に
おける半導体薄膜(SOI層)の膜厚の均一化が図れる
ので、そのSOI層に素子を形成した場合には素子の安
定化が図れる。また、SOI層の膜厚のばらつきが少な
いため、その薄膜化も可能となり、SOI素子の微細
化、すなわち、素子の高集積化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例の製造工程図である。
【図2】第1発明の第2実施例の製造工程図(その1)
である。
【図3】第1発明の第2実施例の製造工程図(その2)
である。
【図4】第2発明の第1実施例の製造工程図である。
【図5】第2発明の第2実施例の製造工程図(その1)
である。
【図6】第2発明の第2実施例の製造工程図(その2)
である。
【図7】第3発明の第1実施例の製造工程図である。
【図8】第3発明の第2実施例の製造工程図である。
【図9】第4発明の第1実施例の製造工程図である。
【図10】第4発明の第2実施例の製造工程図(その
1)である。
【図11】第4発明の第2実施例の製造工程図(その
2)である。
【図12】素子を形成する製造方法の第1実施例の製造
工程図である。
【図13】素子を形成する製造方法の第2実施例の製造
工程図である。
【図14】課題の説明図である。
【符号の説明】
1〜8 SOI基板 11 半導体基板 12 選択エッチング層 13 半導体層 14 酸化シリコン層 16 他の基板 17 半導体薄膜(SOI層) 18 凹部 19 凸部 31 半導体基板 33 半導体層 34 酸化シリコン層 36 他の基板 37 半導体薄膜(SOI層) 38 凹部 59 凸部 51 半導体基板 53 半導体層 54 酸化シリコン層 56 他の基板 57 半導体薄膜(SOI層) 58 凹部 59 凸部 61 酸化層 74 素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/265 21/304 321 S 21/306

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面上に少なくとも絶縁層
    を形成する第1工程と、 前記絶縁層上に他の基板を接着する第2工程と、 前記半導体基板をその裏面側から除去することにより該
    半導体基板を薄膜化して半導体薄膜を形成する第3工程
    とからなるSOI基板の製造方法において、 前記第1工程で、前記絶縁層を形成する前または該絶縁
    層を形成した後に、該半導体基板の表面側から該半導体
    基板中に不純物を導入して該半導体基板にエッチング選
    択性を有する選択エッチング層を形成し、 前記第3工程で、前記半導体基板を除去する際に、前記
    選択エッチング層を前記半導体基板に対して選択的なエ
    ッチングによって除去することを特徴とするSOI基板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のSOI基板の製造方法に
    おいて、 前記第3工程は、前記半導体基板をその裏面側から前記
    選択エッチング層の近傍まで除去し、その後残りの該半
    導体基板をエッチング除去して該選択エッチング層を露
    出させ、次いで該選択エッチング層をエッチング除去
    し、続いて残りの該半導体基板を研磨することにより薄
    膜化して半導体薄膜を形成することを特徴とするSOI
    基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のSOI基板の製造方法に
    おいて、 前記第1工程で、前記半導体基板内に前記選択エッチン
    グ層を形成した後に該半導体基板の表層に該選択エッチ
    ング層に到達しない深さの凹凸部を形成して、続いて該
    凹凸部を覆う状態に前記絶縁層を形成し、 前記第3工程における前記選択エッチング層の除去後の
    前記残した半導体基板の研磨は前記絶縁層を研磨ストッ
    パにして行い、前記凸部を残して該凸部からなる半導体
    薄膜を形成することを特徴とするSOI基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のSOI基板の製造方法に
    おいて、 前記第3工程は、前記半導体基板をその裏面から前記選
    択エッチング層の近傍まで除去し、その後残りの該半導
    体基板をエッチング除去して該選択エッチング層を露出
    させ、次いで該選択エッチング層をエッチング除去し、
    続いて前記絶縁層を研磨ストッパにして残りの該半導体
    基板を研磨することによって前記凸部を残して、該凸部
    からなる半導体薄膜を形成することを特徴とするSOI
    基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表層または半導体基板上
    に、該半導体基板にエッチング選択性を有する選択エッ
    チング層を形成した後、該選択エッチング層上に半導体
    層を形成する第1工程と、 前記半導体層上に少なくとも絶縁層を介して他の基板を
    接着する第2工程と、 前記半導体基板をその裏面側から除去し、さらに前記選
    択エッチング層をエッチング除去した後、前記半導体層
    を研磨することにより薄膜化して前記絶縁層上に半導体
    薄膜を形成する第3工程とからなることを特徴とするS
    OI基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のSOI基板の製造方法に
    おいて、 前記選択エッチング層は、前記半導体基板の表層への拡
    散処理もしくはイオン注入もしくはプラズマドーピン
    グ、または前記半導体基板の表層の陽極化成、または前
    記半導体基板上へのエピタキシャル成長もしくは化学的
    気相成長による成膜によって形成することを特徴とする
    SOI基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載のSOI基
    板の製造方法において、 前記半導体層はエピタキシャル成長によって形成するこ
    とを特徴とするSOI基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5,請求項6または請求項7記載
    のSOI基板の製造方法において、 前記第3工程は、前記半導体基板をその裏面側から前記
    選択エッチング層の近傍まで除去し、その後残りの該半
    導体基板をエッチング除去して該選択エッチング層を露
    出させ、次いで該選択エッチング層をエッチング除去
    し、続いて残りの該半導体基板を研磨することにより薄
    膜化して前記絶縁層上に半導体薄膜を形成することを特
    徴とするSOI基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5,請求項6または請求項7記載
    のSOI基板の製造方法において、 前記第1工程で、前記半導体層を形成した後、該半導体
    層の表層に前記選択エッチング層に到達しない深さの凹
    凸部を形成し、 前記第2工程で、前記絶縁層は前記凹凸部を覆う状態に
    形成し、 前記第3工程で、前記半導体基板をその裏面側から除去
    し、さらに前記選択エッチング層をエッチングによって
    除去した後、前記絶縁層を研磨ストッパにして前記半導
    体層を研磨することにより前記凸部を残して、該凸部か
    らなる半導体薄膜を形成することを特徴とするSOI基
    板の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のSOI基板の製造方法
    において、 前記第3工程は、前記半導体基板の裏面側からの除去を
    前記選択エッチング層の近傍まで行い、その後残りの該
    半導体基板をエッチング除去して前記選択エッチング層
    を露出させ、次いで該選択エッチング層をエッチング除
    去し、続いて前記絶縁層を研磨ストッパにして前記半導
    体層を研磨することにより前記凸部を残して、該凸部か
    らなる半導体薄膜を形成することを特徴とするSOI基
    板の製造方法。
  11. 【請求項11】 不純物をドーピングした半導体基板上
    に該半導体基板よりも低濃度の半導体層をエピタキシャ
    ル成長によって形成する第1工程と、 前記半導体層上に少なくとも絶縁層を介して他の基板を
    接着する第2工程と、 前記半導体基板をその裏面側から前記半導体層の近傍ま
    で除去し、その後残りの半導体基板をエッチング除去し
    て該半導体層を露出させ、さらに前記半導体層を研磨す
    ることにより薄膜化して前記絶縁層上に半導体薄膜を形
    成する第3工程とからなることを特徴とするSOI基板
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のSOI基板の成長方
    法において、 前記半導体層はエピタキシャル成長によって形成するこ
    とを特徴とするSOI基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または請求項12記載のS
    OI基板の製造方法において、 前記第1工程で、前記半導体層を形成した後、該半導体
    層の表層に前記半導体基板に到達しない深さの凹凸部を
    形成し、 前記第2工程で、前記凹凸部を覆う状態に前記絶縁層を
    形成し、 前記第3工程で、前記半導体基板をその裏面側から前記
    半導体層の近傍まで除去し、その後残りの半導体基板を
    エッチング除去して該半導体層を露出させ、さらに前記
    絶縁層を研磨ストッパにして前記半導体層を研磨するこ
    とにより前記凸部を残して、該凸部からなる半導体薄膜
    を形成する第3工程とからなることを特徴とするSOI
    基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 半導体基板の表層に該半導体基板より
    も高濃度のホウ素をドーピングして半導体層を形成する
    第1工程と、 前記半導体層上に少なくとも絶縁層を介して他の基板を
    接着する第2工程と、 前記半導体基板をその裏面側から前記半導体層の近傍ま
    で除去し、その後残りの半導体基板をエッチングによっ
    て除去して前記半導体層を露出させる第3工程と、 前記半導体層の表層を酸化するとともに該半導体層中の
    ホウ素を該酸化層中に取り込む第4工程と、 前記酸化層をエッチングによって除去し、さらに該半導
    体層を研磨することにより薄膜化して前記絶縁層上に半
    導体薄膜を形成する第5工程とからなることを特徴とす
    るSOI基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のSOI基板の製造方
    法において、 前記第1工程で、前記半導体層を形成した後、該半導体
    層の表層に前記選択エッチング層に到達しない深さの凹
    凸部を形成し、 前記第2工程で、前記凹凸部を覆う状態に前記絶縁層を
    形成し、 前記第3工程を行った後、前記第4工程で、前記半導体
    層の表層を前記凹部に達しない状態に酸化するとともに
    該半導体層中のホウ素を該酸化層中に取り込み、 前記第5工程で、前記酸化層をエッチング除去し、さら
    に前記絶縁層を研磨ストッパにして前記半導体層を研磨
    することにより前記凸部を残して、該凸部からなる半導
    体薄膜を形成するすることを特徴とするSOI基板の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1または請求項2記載のSOI
    基板の製造方法において、 前記半導体基板内に前記選択エッチング層を形成した
    後、該半導体基板の表面側に素子を形成し、その後該素
    子とともに半導体基板の表面側を覆う状態に前記絶縁層
    を形成することを特徴とするSOI基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項3,請求項4,請求項9,請求
    項10,請求項13および請求項15記載のSOI基板
    の製造方法において、 前記凹凸部を形成した後、前記凹凸部のうちの少なくと
    も凸部に素子を形成し、続いて該素子とともに該凹凸部
    を覆う状態に前記絶縁層を形成することを特徴とするS
    OI基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項5〜請求項8,請求項11,請
    求項12および請求項14のうちの1項に記載のSOI
    基板の製造方法において、 前記半導体層を形成した後、該半導体層に素子を形成
    し、その後該素子とともに該半導体層を覆う状態に前記
    絶縁層を形成することを特徴とするSOI基板の製造方
    法。
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