JPH08189107A - 鉄骨梁用ボード取付金具 - Google Patents

鉄骨梁用ボード取付金具

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JPH08189107A
JPH08189107A JP34045294A JP34045294A JPH08189107A JP H08189107 A JPH08189107 A JP H08189107A JP 34045294 A JP34045294 A JP 34045294A JP 34045294 A JP34045294 A JP 34045294A JP H08189107 A JPH08189107 A JP H08189107A
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JP
Japan
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steel
board
mounting bracket
board mounting
female screw
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JP34045294A
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Masataka Shimizu
優孝 清水
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SHIN KENSETSU KK
Original Assignee
SHIN KENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、H型鋼に対して簡単に着脱で
き、ボードを取り付けることができる鉄骨梁用ボード取
付金具を提供する。 【構成】 H型鋼6の両フランジ7,8の間に一対の雌
ねじ部材5,5を挿入し、短尺部材3がH型鋼6の一方
のフランジ7に沿うように且つ長尺部材2が両フランジ
7,8を跨ぐように鉄骨梁用ボード取付金具1を配置す
る。次に、それぞれの雌ねじ部材5に螺合されたボルト
11をねじ込んで、各ボルト11の先端がそれぞれのフ
ランジ7,8に当接するまでねじ込む。このようにし
て、鉄骨梁用ボード取付金具1はボルト11をねじ込む
だけで簡単にH型鋼6に取り付けることができる。H型
鋼6の両側に長手方向に沿って複数個の鉄骨梁用ボード
取付金具1が取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨梁に化粧板、下
地板、プラスターボード、耐火板等のボードを取り付け
るために鉄骨梁に固定される鉄骨梁用ボード取付金具に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柱や梁等の鉄骨を有する建築物に
おいては、一般に、火災が発生した場合に前記鉄骨が火
災の熱により変形したり、耐力が低下したりするのを防
止するために、珪酸カルシウムボードや石綿セメントボ
ード等の耐火板で鉄骨を覆ったり、或いは鉄骨の表面に
石綿材や岩綿材等の耐火特性を有する被覆材を吹き付け
たりする耐火被覆構造がとられている。
【0003】また、耐火被覆を施した鉄骨の上には、内
装仕上げ或いは外装仕上げのために、プラスターボー
ド、化粧板等のボードが該鉄骨を囲むように取り付けら
れる。ところが、鉄骨としてH型鋼を使用した場合、H
型鋼はフランジ間の側部が凹んでいるから、ボードを鉄
骨に直接取り付けることは困難である。このため、耐火
被覆構造として、耐火板で鉄骨を覆う耐火被覆構造が採
用されている場合には、例えば、図5に示すように、建
築現場においてH型鋼40に下地材41を溶接し、該下
地材41の上に耐火板42を取り付け、更に該耐火板4
2の上に化粧板43を貼り付けている(例えば、特開平
5−71169号公報参照)。
【0004】また、耐火被覆構造として、被覆材を吹き
付けた耐火被覆構造が採用されている場合には、鉄骨に
吹き付けられた被覆材を部分的に剥がした後、その鉄骨
に吊りボルトを溶接し、続いて、その溶接した吊りボル
トに下地材を取り付け、更に該下地材にプラスターボー
ドを貼り付けている(例えば、実開昭63−83311
号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、下地材
の鉄骨への溶接工事は、手間がかかり、天候に左右され
やすく、工期が長くなる原因になるうえ、建築現場にお
いて火花の飛散を招くことになる。また、当然のことな
がら、溶接工事には専門職である溶接工が必要である。
また、鉄骨に吊りボルトを溶接するために、吹き付けら
れた被覆材を部分的に剥がす工法では、耐火性能の面で
必ずしも十分とはいえない。このような事情から、溶接
工、熟練工等の作業によらず、被覆材を剥がさなくても
H型鋼に対して簡単に取り付けることのできる鉄骨梁用
下地材を得ることが課題となっている。
【0006】この発明の目的は、上記課題を解決し、化
粧板、下地板、プラスターボード、耐火板等のボードを
H型鋼等の鉄骨梁に取り付けるため、従来のように鉄骨
梁に対して溶接で固定することなく、鉄骨梁に簡単に着
脱できるボードを取り付ける取付面を備えた鉄骨梁用ボ
ード取付金具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するため手段】この発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成されている。即ち、この発
明は、鉄骨梁のフランジに対向して配置され且つボード
を取り付けるための取付面を備えた第1部材、該第1部
材の少なくとも一端部から予め定められた角度で延び且
つボードを取り付けるための取付面を備えた第2部材、
前記第1部材から予め定められた角度で延びて取り付け
られた前記フランジに対して設置可能な雌ねじ部材、及
び該雌ねじ部材にそれぞれに互いに離間する方向にねじ
込まれて前記フランジに対して緊締されるボルトを有す
ることを特徴とする鉄骨梁用ボード取付金具に関する。
【0008】また、この鉄骨梁用ボード取付金具におい
て、前記鉄骨梁はH型鋼である。
【0009】この鉄骨梁用ボード取付金具は、前記鉄骨
梁の前記フランジを挟んで少なくとも一方の前記雌ねじ
部材に対向して前記第1部材から予め定められた角度で
延びた受け部材を有しているものである。
【0010】また、この鉄骨梁用ボード取付金具におい
て、前記第1部材及び前記第2部材は中空の角柱部材で
構成されている。或いは、前記第2部材の自由端には連
結部材が伸縮可能に固定されているものである。また、
前記雌ねじ部材と前記受け部材とは、一体構造に支持部
材として形成され、該支持部材が前記第1部材と前記第
2部材に固着されているものである。
【0011】
【作用】この発明による鉄骨梁用ボード取付金具は、上
記のように構成されているので、次のように作用する。
この鉄骨梁用ボード取付金具は、第1部材と該第1部材
の一端に接合された第2部材とからなる略L字状、略コ
字状等の取付金具であり、例えば、H型鋼の両側と下側
の三面を内装仕上げする場合に適用されるものである。
この鉄骨梁用ボード取付金具は、これをH型鋼に取り付
けるため、H型鋼の両フランジの間に一対の雌ねじ部材
を挿入し、第2部材がH型鋼の一方のフランジに沿うよ
うに且つ第1部材が両フランジを対向した設置されるよ
うに配置される。次に、それぞれの雌ねじ部材に螺合さ
れたボルトをねじ込んで、各ボルトの先端がそれぞれの
フランジに当接して緊締されるまでねじ込む。場合によ
っては、ボルトの先端がそれぞれのフランジの一方の面
に当接し、H型鋼のフランジの他方の面を受け部材に押
し付けるまで、ボルトを雌ねじ部材にねじ込んでH型鋼
のフランジに緊締する。
【0012】この鉄骨梁用ボード取付金具は、上記のよ
うにして、ボルトをねじ込むだけで簡単にH型鋼の片側
に対して固定することができる。同様にして、この鉄骨
梁用ボード取付金具は、H型鋼の反対側にも取り付ける
ことができる。H型鋼の両側に複数個の鉄骨梁用ボード
取付金具を取り付けた後に、第1部材及び第2部材の取
付面にそれぞれプラスターボード、化粧板等のボードを
貼り付け、内装仕上げを施すことができる。
【0013】また、第2部材の自由端には、第2部材に
対して伸縮自在に、例えば、入れ子式に挿入された連結
部材を固定可能であるから、H型鋼の両側に取り付けら
れた一対の鉄骨梁用ボード取付金具の第2部材同士を連
結部材で連結することにより、この鉄骨梁用ボード取付
金具をより一層強固に且つ確実にH型鋼に取り付けるこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明による
鉄骨梁用ボード取付金具の実施例について説明する。図
1はこの発明による鉄骨梁用ボード取付金具の一実施例
を示す正面図、及び図2は図1の鉄骨梁用ボード取付金
具を用いてボードをH型鋼に取り付けた状態を示す断面
図である。
【0015】この鉄骨梁用ボード取付金具1は、第1部
材の長尺部材2と第2部材の短尺部材3との端部同士を
溶接によって予め定められた角度、例えば、垂直に延び
るように接合された略L字状の取付金具である。長尺部
材2及び短尺部材3は、軽量化、コスト低減化のため中
空の角柱部材で作製されている。長尺部材2及び短尺部
材3の外側面は、耐火板又はプラスターボード、化粧板
等のボード38を取り付けるための取付面4を形成する
ことができる。
【0016】長尺部材2には、一対の雌ねじ部材5,5
が間隔をあけて溶接等で固着されている。一対の雌ねじ
部材5,5の間隔は、鉄骨梁、例えば、H型鋼6の下部
フランジ7と上部フランジ8との間の間隔よりも小さく
設定されている。雌ねじ部材5,5は、鉄板をコ字状に
折り曲げた部材等の支持部9と、該支持部9に溶接され
たナット10とから構成されている。ナット10は支持
部9の両側板を橋渡しするように溶接されている。ナッ
ト10には、H型鋼6への緊締のためボルト11が螺合
される。各雌ねじ部材5,5に螺合された上下のボルト
11,11は、ねじ込んだときに互いに離間する方向に
進むように螺合され、H型鋼6に緊締されるように構成
されている。
【0017】図では、雌ねじ部材5は、支持部9と支持
部9に固着されたナット10から構成されているが、該
構造に限定されるものでなく、支持部9自体に雌ねじを
直接形成することもできる。例えば、支持部9,9間を
板体を渡した構造、例えば、一方の支持部9に一体の板
部を延長させ、該延長部の板体を屈曲させ、該板体を支
持部9,9間に渡し、該板体に雌ねじを直接形成するこ
ともできる。或いは、支持部9,9間に板体が形成され
るように鋳物等で形成し、該板体に雌ねじを直接形成す
ることもできる。
【0018】また、長尺部材2と短尺部材3とが接合さ
れた角部には、受け部材12が溶接されている。受け部
材12は、例えば、断面形状がコ字状のものであり、雌
ねじ部材5の支持部9と同様の形状に形成することがで
きる。受け部材12と雌ねじ部材5との間には隙間13
が設けられている。隙間13にH型鋼6の下部フランジ
7が挿入される。雌ねじ部材5と受け部材12とで下部
フランジ7を支持するための支持部材14が構成され
る。
【0019】この鉄骨梁用ボード取付金具1において、
短尺部材3の自由端には、連結部材15が伸縮可能に固
定されるものであり、例えば、断面形状が矩形の連結部
材15が入れ子式に挿入可能或いは積層式に摺動可能で
あり、該自由端に設けられた蝶ねじ16を締め付けるこ
とによって連結部材15を短尺部材3の自由端に固定す
ることができる。短尺部材3の自由端からの連結部材1
5の突出量は、複数の孔、長孔、締め付けねじ等で適宜
調節可能に構成されている。
【0020】図1では、H型鋼6から成る鉄骨梁は床と
なるコンクリート壁17の下面に当接しているので、鉄
骨梁に内装仕上げを施す場合には、例えば、図2に示す
ように、鉄骨梁の両側と下側の三面にプラスターボー
ド、化粧板等のボード38を取り付け、天井板30から
突出したH型鋼6を覆って内装仕上げを行うことができ
る。
【0021】この鉄骨梁用ボード取付金具1は、次のよ
うにしてH型鋼6に固定することができる。まず、図1
に示すように、H型鋼6の下部フランジ7と上部フラン
ジ8との間に一対の雌ねじ部材5,5を挿入し、短尺部
材3がH型鋼6の下部フランジ3に沿うように且つ長尺
部材2が両フランジ7,8を跨ぐように鉄骨梁用ボード
取付金具1を配置する。次に、それぞれの雌ねじ部材
5,5に螺合されたボルト11,11をねじ込んで、各
ボルト11,11の先端がそれぞれのフランジ7,8に
当接するまでねじ込む。
【0022】この鉄骨梁用ボード取付金具1は、上記の
ようにして、ボルト11,11をねじ込むだけで簡単に
H型鋼6の左側に対して取り付けることができる。な
お、耐火被覆構造として、H型鋼6の表面に石綿材や岩
綿材などの耐火特性を有する被覆材を吹き付ける耐火被
覆構造を採用した場合であっても、吹き付けられた被覆
材を部分的に剥がすことなく、被覆材の上からボルト1
1,11を締め付けて、鉄骨梁用ボード取付金具1を該
H型鋼6に取り付けることができる。従って、この鉄骨
梁用ボード取付金具1を使用すれば、従来の如き耐火性
能の低下は防止することができる。
【0023】図1はH型鋼6の左半分しか示していない
が、同様にして、H型鋼6の右側にも鉄骨梁用ボード取
付金具1が取り付けられる。即ち、H型鋼6を両側から
挟むように一対の鉄骨梁用ボード取付金具1,1を対向
させて配置し、一対の鉄骨梁用ボード取付金具1,1を
H型鋼6に取り付ける。その際、H型鋼6の両側から下
部フランジ7に沿って延びる一対の短尺部材3,3に連
結部材15を挿入して、両短尺部材3,3を連結する。
一対の鉄骨梁用ボード取付金具1,1の短尺部材3,3
同士を連結することにより、鉄骨梁用ボード取付金具1
のH型鋼6への取付がより一層頑丈に確実なものにな
る。なお、連結部材15で短尺部材3,3同士を連結し
ないのであれば、必ずしもH型鋼6の両側に一対の鉄骨
梁用ボード取付金具1,1を対向させて配置する必要は
ない。その場合には、鉄骨梁用ボード取付金具1,1を
H型鋼6の両側でH型鋼6の長手方向にずらして配置し
ても構わない。
【0024】H型鋼6の両側には、H型鋼6の長手方向
に沿って適当な間隔を置いて複数個の鉄骨梁用ボード取
付金具1が取り付けられる。鉄骨梁用下地材1のH型鋼
6への取付が終了すると、長尺部材2の取付面4に耐火
板が貼り付けられ、更にその耐火板の上にプラスターボ
ード等のボード38が貼り付けられる。また、短尺部材
2の取付面4にも同様に耐火板とプラスターボード等の
ボード38が貼り付けられる。このようにして、H型鋼
6の両側及び下側に耐火板及びプラスターボード等のボ
ード38が取り付けられて、内装仕上げが施される。な
お、耐火被覆構造として、H型鋼6からなる鉄骨梁に耐
火被覆材を吹き付けた場合には、取付面4,4に耐火板
を貼り付けるのを省略し、取付面4,4に直接プラスタ
ーボード等のボード38を貼り付ければよい。
【0025】図3は、この発明による鉄骨梁用ボード取
付金具の別の実施例を示す正面図である。この実施例に
おける鉄骨梁用ボード取付金具18は、床となるコンク
リート壁と鉄骨梁との間に空間がある場合に適用するこ
とが好ましい。この鉄骨梁用ボード取付金具18は、長
尺部材19の両端に短尺部材20,21が垂直に溶接さ
れた略コ字状のものである。長尺部材19及び短尺部材
20,21は共に中空の角柱部材である。長尺部材19
及び短尺部材20,21の外側面22は耐火板、プラス
ターボード、化粧板等のボード38を取り付けるための
取付面22に構成することができる。
【0026】長尺部材19には一対の雌ねじ部材23,
23が間隔をあけて溶接等で固着されている。一対の雌
ねじ部材23,23の間隔は、H型鋼6の下部フランジ
7と上部フランジ8との間の間隔よりも小さい。雌ねじ
部材23,23は、鉄板をコ字状に折り曲げて形成した
基部24と、該基部24に溶接されたナット25とから
なる。ナット25は基部24の両側板を橋渡しするよう
に溶接されている。ナット25にはボルト26が螺合さ
れている。各雌ねじ部材23,23に螺合された上下の
ボルト26,26は、ねじ込んだときに互いに離間する
方向に進むように螺合されている。これらの点について
は上記実施例のものと同じ構造である。雌ねじ部材23
の構造については、雌ねじ部材9と同様に、基部24に
板体を設けて該板体に雌ねじを形成して構成することも
できる。
【0027】また、長尺部材19と短尺部材20,21
とが接合された角部には、それぞれ受け部材27,28
が溶接されている。受け部材27,28はどちらも断面
形状がコ字状のものであって、雌ねじ部材23,23の
基部24,24と同様の形状のものである。受け部材2
7,28と雌ねじ部材23,23との間には隙間29が
設けられている。隙間29にはH型鋼6の上部フランジ
8が挿入され、隙間29には下部フランジ7が挿入され
る。雌ねじ部材23,23と受け部材27,28とでフ
ランジを支持するための支持部材31,31が構成され
る。受け部材27,28も雌ねじ部材23,23もコ字
状に形成されているので、受け部材27,28と雌ねじ
部材23,23の間の隙間29にH型鋼6のフランジ
7,8を挿入して、鉄骨梁用ボード取付金具18をH型
鋼6に載置したときに、鉄骨梁用ボード取付金具18が
安定するという利点がある。
【0028】短尺部材20,21の自由端には、それぞ
れ断面形状が矩形の連結部材37が例えば、入れ子式に
挿入可能に構成され、該自由端に設けられた蝶ねじ32
を締め付けることによって連結部材37を短尺部材2
0,21の自由端に固定することができる。短尺部材2
0,21の自由端からの連結部材37の突出量は、適宜
調節可能である。
【0029】図3に示すこの鉄骨梁用ボード取付金具の
実施例では、床となるコンクリート壁と鉄骨梁との間に
は空間があるので、この鉄骨梁に内装仕上げを施す場合
には、鉄骨梁の両側と下側と上側の四面に耐火板又はプ
ラスターボードを取り付けて内装仕上げが施される。ま
ず最初に、図3に示すように、鉄骨梁を構成するH型鋼
6の下部フランジ7と上部フランジ8との間に一対の雌
ねじ部材23,23を挿入し、上側の短尺部材21がH
型鋼6の上部フランジ8に沿うように、また下側の短尺
部材20が下部フランジ7に沿うように、しかも長尺部
材19が両フランジ7,8を跨ぐように、鉄骨梁用ボー
ド取付金具18を配置する。次に、それぞれの雌ねじ部
材23,23に螺合されたボルト26,26をねじ込ん
で、各ボルト26,26の先端がそれぞれのフランジ
7,8に当接するまでねじ込む。このようにして、鉄骨
梁用ボード取付金具18はボルト26,26をねじ込む
だけで簡単に鉄骨梁の左側に対して取り付けることがで
きる。
【0030】また、耐火被覆構造として、鉄骨梁の表面
に石綿材や岩綿材などの耐火特性を有する被覆材を吹き
付ける耐火被覆構造を採用した場合であっても、吹き付
けられた被覆材を部分的に剥がすことなく、被覆材の上
からボルト26,26を締め付けて、鉄骨梁用ボード取
付金具18を該鉄骨梁に取り付けることができる。従っ
て、この鉄骨梁用ボード取付金具18を使用すれば、従
来の如き耐火性能の低下は防止することができる。
【0031】図3は鉄骨梁の左半分しか示していない
が、同様にして、鉄骨梁の右側にも鉄骨梁用ボード取付
金具18が取り付けられる。即ち、鉄骨梁であるH型鋼
6を両側から挟むように一対の鉄骨梁用ボード取付金具
18,18を対向させて配置し、一対の鉄骨梁用ボード
取付金具18,18をH型鋼6に取り付ける。その際、
H型鋼6の両側から上部フランジ8に沿って延びる一対
の短尺部材21,21に連結部材38を挿入して、両短
尺部材21,21を連結する。また、H型鋼6の両側か
ら下部フランジ7に沿って延びる一対の短尺部材20,
20に別の連結部材37を挿入して、両短尺部材20,
20を連結する。このように、一対の鉄骨梁用ボード取
付金具18,18の短尺部材同士を連結することによ
り、鉄骨梁用ボード取付金具の鉄骨梁への取付がより一
層頑丈に確実に固定されるようになる。また、連結部材
で短尺部材同士を連結しないのであれば、必ずしも鉄骨
梁の両側に一対の鉄骨梁用ボード取付金具を対向させて
配置する必要はない。その場合には、鉄骨梁用ボード取
付金具を鉄骨梁の両側で鉄骨梁の長手方向にずらして配
置しても構わない。
【0032】鉄骨梁であるH型鋼6の両側には、H型鋼
6の長手方向に沿って適当な間隔を置いて複数個の鉄骨
梁用ボード取付金具18が取り付けられる。鉄骨梁用下
地材7のH型鋼6への取付けが終了すると、長尺部材1
9の取付面22に耐火板が貼り付けられ、更にその耐火
板の上にプラスターボードが貼り付けられる。また、短
尺部材20,21の取付面22にも同様に耐火板とプラ
スターボードが貼り付けられる。このようにして、鉄骨
梁の両側、上側及び下側に耐火板及びプラスターボード
が取り付けられて、内装仕上げが施される。なお、耐火
被覆構造として、鉄骨梁に耐火被覆材を吹き付けた場合
には、取付面22に耐火板を貼り付けるのを省略し、取
付面22に直接プラスターボードを貼り付ければよい。
【0033】図4は、支持部材の別の態様を示す斜視図
である。支持部材33は、図1又は図3に示した雌ねじ
部材及び受け部材を一体構造としたものである。支持部
材33は、矩形状の鉄板の両側部に切り欠き34を形成
し、更に該鉄板の両側を折り曲げてコ字状に形成した支
持部35と、該支持部35の両側板を跨ぐように溶接さ
れたナット36とからなる。支持部材33は図1に示す
実施例の支持部材14又は図3に示す実施例の支持部材
31の代わりに適用することができる。その際、支持部
35の連結板39を長尺部材2,19の内側面に当接さ
せて溶接することになる。また、切り欠き34は、図1
に示す実施例における隙間13、或いは図3に示す実施
例における隙間29に相当するものである。支持部材3
3は、上記実施例の雌ねじ部材5と同様に、支持部35
に設けた板体自体に雌ねじを直接形成することもでき
る。例えば、支持部35,35間に板体を渡した構造、
例えば、一方の支持部35に一体の板部を延長させ、該
延長部の板体を屈曲させ、該板体を支持部35,35間
に渡し、該板体に雌ねじを直接形成することもできる。
或いは、支持部35,35間に板体が形成されるように
鋳物等で形成し、該板体に雌ねじを直接形成することも
できる。
【0034】
【発明の効果】この発明による鉄骨梁用ボード取付金具
は、以上のように構成されているので、次のような効果
を有する。即ち、この鉄骨梁用ボード取付金具によれ
ば、ボルトを締め付けるだけの簡単な作業で、誰でも鉄
骨梁用ボード取付金具を鉄骨梁に簡単に取り付けること
ができるので、溶接工等の専門職は不要となり、現場で
の火花の飛散も避けることができるうえ、工期を短縮す
ることができるようになる。従って、この鉄骨梁用ボー
ド取付金具を使用すれば、従来のボード取付工法に比べ
て、低コストで且つ雨天でも施工することができるよう
になる。
【0035】また、この鉄骨梁用ボード取付金具は、ボ
ルトを締め付けるだけで鉄骨梁に取り付けることができ
るので、鉄骨梁に耐火被覆材を吹き付けた場合でも、該
被覆材を剥がさずに該被覆材の上から鉄骨梁用ボード取
付金具を鉄骨梁に取り付けることができる。従って、こ
の鉄骨梁用ボード取付金具は、鉄骨梁の耐火性能を従来
のものに比べて向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による鉄骨梁用ボード取付金具の一実
施例を示す正面図である。
【図2】図1の鉄骨梁用ボード取付金具を用いてボード
をH型鋼に取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】この発明による鉄骨梁用ボード取付金具の別の
実施例を示す正面図である。
【図4】この発明による鉄骨梁用ボード取付金具に使用
できる支持部材の別の態様を示す斜視図である。
【図5】従来の鉄骨梁用ボード取付金具を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1,18 鉄骨梁用ボード取付金具。 2,19 長尺部材(第1部材) 3,20,21 短尺部材(第2部材) 4,22 取付面 5,23 雌ねじ部材 6 H型鋼(鉄骨梁) 7 下部フランジ(フランジ) 8 上部フランジ(フランジ) 11,26 ボルト 15,37 連結部材 27,28 受け部材 38 ボード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨梁のフランジに対向して配置され且
    つボードを取り付けるための取付面を備えた第1部材、
    該第1部材の少なくとも一端部から予め定められた角度
    で延び且つボードを取り付けるための取付面を備えた第
    2部材、前記第1部材から予め定められた角度で延びて
    取り付けられた前記フランジに対して設置可能な雌ねじ
    部材、及び該雌ねじ部材にそれぞれに互いに離間する方
    向にねじ込まれて前記フランジに対して緊締されるボル
    トを有することを特徴とする鉄骨梁用ボード取付金具。
  2. 【請求項2】 前記鉄骨梁はH型鋼であることを特徴と
    する請求項1に記載の鉄骨梁用ボード取付金具。
  3. 【請求項3】 前記鉄骨梁の前記フランジを挟んで少な
    くとも一方の前記雌ねじ部材に対向して前記第1部材か
    ら予め定められた角度で延びた受け部材を有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の鉄骨梁用ボード取付
    金具。
  4. 【請求項4】 前記第1部材と前記第2部材を中空状角
    柱部材で構成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の鉄骨梁用ボード取付金具。
  5. 【請求項5】 前記第2部材の自由端には連結部材を伸
    縮可能に固定したことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の鉄骨梁用ボード取付金具。
  6. 【請求項6】 前記雌ねじ部材と前記受け部材とは一体
    構造に支持部材として形成され、該支持部材が前記第1
    部材と前記第2部材に固着されていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかに記載の鉄骨梁用ボード取付金
    具。
JP34045294A 1994-12-30 1994-12-30 鉄骨梁用ボード取付金具 Pending JPH08189107A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127269A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Asahi Kasei Homes Kk 軒裏用耐火構造
JP2019065510A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 大和ハウス工業株式会社 ボード取付金物およびボード取付構造

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JP2009127269A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Asahi Kasei Homes Kk 軒裏用耐火構造
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