JPH08188972A - 酸性染料または直接染料による変性ビスコ−ス繊維の染色法 - Google Patents

酸性染料または直接染料による変性ビスコ−ス繊維の染色法

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JPH08188972A
JPH08188972A JP7256492A JP25649295A JPH08188972A JP H08188972 A JPH08188972 A JP H08188972A JP 7256492 A JP7256492 A JP 7256492A JP 25649295 A JP25649295 A JP 25649295A JP H08188972 A JPH08188972 A JP H08188972A
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sulfato
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アンドレアス・シユレル
Andreas V D Eltz
アンドレアス・フオン・デア・エルツ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性染料または直接染料による変性ビスコ−
ス繊維の染色法の提供 【解決手段】 再生セルロ−ス繊維を染色する方法にお
いて、アミン- 置換セルロ−ス誘導体をビスコ−スド−
プまたはアルカリセルロ−スに添加しそしてビスコ−ス
紡糸法により繊維を紡糸するか、あるいは該セルロ−ス
誘導体をセルロ−ス溶液に添加しそして溶液から繊維を
紡糸し、繊維を織物または編み織物に加工しそして織物
を付加的電解質塩の不存在下直接染料または酸性染料に
より染色することを特徴とする方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の技術分野は、酸性染
料または直接染料による染色にある。
【0002】
【従来の技術】ビスコ−ス繊維は、木綿繊維と実質的に
同一の染色特性を有する。現在再生セルロ−ス繊維の染
色は、反応性染料による十分な固着結果を得るために、
アルカリ供与剤および電解質をも必要とする。しかしこ
れらの必要な添加剤はまさに環境保護上受容できないも
のである。それゆえ将来、あらかじめ付加的加工工程な
しに染料に対する高い親和性を有するような、即ち塩お
よびアルカリなしに染色することができる変性体に変換
されている再生セルロ−ス繊維がますます重要になる。
この様に変性された繊維は、動物繊維、例えば羊毛また
は絹とそれらの化学的挙動で類似しておりそして中性条
件下さらに塩またはアルカリを添加せずにアニオン染料
で染色することができる。
【0003】ビスコ−スの変性体は、既に文献中に記載
されている。米国特許A第3793419号明細書中に
は、新規の染色特性を有するビスコ−ス繊維を製造する
方法が記載されている。
【0004】
【発明を解決しようとする課題】しかしこの方法は、極
めて複雑でありそして不経済である。その上繊維の特有
性を著しく阻害するポリアミンアミドが使用される。こ
のことは、例えば後からの染色における分散染料の使用
から明らかである。同様に米国特許A第3305377
号明細書中には、「アミナライズド繊維」(amina
lized fibers)が記載されている。その場
合の添加剤は、高濃度のアミノエチル- およびジエチル
アミノ- セルロ−スであり、そして染色は専ら酸性染料
を用いてそして付加的電解質塩の存在下行われる。
【0005】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに本発明者
は、アミン- 置換セルロ−ス誘導体をビスコ−スド−プ
またはアルカリセルロ−ス中にまたはセルロ−ス溶液中
に混合することにより、従来慣用の電解質塩の添加なし
でさえ直接染料を用いて優れた品質で染色することがで
き、しかも他の所望の性質の点で慣用のビスコ−ス繊維
と殆ど変わらないビスコ−ス繊維を製造することを可能
にすることを見出した。
【0006】それゆえ本発明は、再生セルロ−ス繊維を
染色する方法において、アミン- 置換セルロ−ス誘導体
をビスコ−スド−プまたはアルカリセルロ−スに添加し
そしてビスコ−ス紡糸法により繊維を紡糸するか、ある
いは該セルロ−ス誘導体をセルロ−ス溶液に添加しそし
て溶液から繊維を紡糸し、繊維を織物または編み織物に
加工しそして織物を付加的電解質塩の不存在下直接染料
または酸性染料により染色することを特徴とする方法を
提供する。
【0007】アミン化セルロ−ス誘導体の合成は、例え
ば既に広範囲にわたって文献、例えば米国特許A第34
72840号明細書、欧州特許第0,310,787号
明細書、米国特許A第4,464,523号明細書また
はカナダ特許A第2074747号明細書中に記載され
ている。適当なアミン- 置換セルロ−ス誘導体は、例え
ばエチレン性不飽和結合を有するアミンとセルロ−スと
の付加重合体である。これら重合体は、 (A) a)N- ビニルイミダゾ−ル──これは複素環において
3個までのC1 〜C12- アルキル残基により置換されて
いてもよく、かつN- 四級化された形または塩の形で存
在していてもよい──、 b)5- ないし8- 員N- ビニルラクタム──これは環
において3個までのC1 〜C12- アルキル残基により置
換されていてもよい──、 c)ジアルキルアミノアルキルアクリレ−トまたはメタ
クレ−ト──これはジアルキルアミノアルキル残基にお
いて全部で30個までの炭素原子を有することができ、
かつN- 四級化された形または塩の形で存在していても
よい──、 d)N- (ジアルキルアミノアルキル)- アクリルアミ
ドまたは- メタクリルアミド──これはジアルキルアミ
ノアルキル残基において全部で30個までの炭素原子を
有することができ、かつN- 四級化された形または塩の
形で存在していてもよい──、および e)ジアリル- C1 〜C12- アルキルアミンまたはそれ
らの塩またはジアリルジ(C1 〜C12 -アルキル)アン
モニウム化合物さらに(A)の他に別の共単量体として
なお f)モノエチレン性不飽和結合を有するC3 〜C10- カ
ルボン酸およびそれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩またはアンモニウム塩、 g)モノエチレン性不飽和結合を有するC3 〜C10- カ
ルボン酸エステル、および h)分子中に少なくとも2個のエチレン性不飽和非共役
二重結合を含有する化合物、および (B)単糖類、少糖類、多糖類、熱処理または機械的に
処理された、酸化的、加水分解的または酵素的処理によ
り減成した多糖類、酸化された加水分解的または酵素的
に減成処理された多糖類、化学的に変性した単糖類、少
糖類および多糖類またはそれらの混合物を(95ないし
20):(5ないし80)の(A):(B)の重量比で
重合して製造することができる。
【0008】多くの場合単量体(A)が化合物(a)、
(c)、(d)および(e)それぞれ単独または全単量
体(A)の総量に対し化合物(b)5ないし95重量%
および化合物(a)、(c)、(d)、(e)、
(f)、(g)および(h)の1種以上の95ないし5
重量%──その場合(h)が5重量%より多くない量で
存在している──からなる混合物である重合体を使用す
ることが有利であると判明した。
【0009】また、アミン- 置換セルロ−ス誘導体とし
てN,N- ジアリル- N,N- ジ(C1 〜C12)- アル
キルアンモニウムハロゲン化物およびセルロ−スからな
る付加重合体を使用する場合、良好な結果が得られる。
この場合N,N- ジアリル-N- メチル- N- ドデシル
アンモニウムハロゲン化物、N,N- ジアリル- N-メ
チル- N- オクチルアンモニウムハロゲン化物、N,N
- ジアリル- N- メチル- N- デシルアンモニウムハロ
ゲン化物、N,N- ジアリル- N,N- ジメチルアンモ
ニウムハロゲン化物、特にN,N- ジアリル- N,N-
ジメチルアンモニウム塩化物を使用することが好都合で
あると判明した。
【0010】またアミンをセルロ−スと反応させてアミ
ン- 置換セルロ−ス誘導体をアミンを製造する場合、良
好な結果が得られ、この場合アミンとして一般式(1
a)または(1b)
【0011】
【化4】 〔式中、Yはエステル基であり、AおよびNは1ないし
4個の炭素原子を有する1または2個のアルキレン基と
共に複素環の二価残基を形成し、Aは酸素原子または一
般式(a)、(b)または(c)
【0012】
【化5】 (式中、Rは水素原子またはアミノ基であるか、あるい
は1ないし6個の炭素原子を有するアルキル基──これ
はアミノ、スルホ、ヒドロキシル、スルファト、ホスフ
ァトおよびカルボキシルよりなる群から選ばれた1また
は2個の置換基により置換されていてもよい──である
か、あるいは3ないし8個の炭素原子を有するアルキル
基──これは式- O- および- NH- で示される1また
は2個の基により中断されておりそしてアミノ基、スル
ホ基、ヒドロキシル基、スルファト基またはカルボキシ
ル基により置換されていてもよい──であり、R1 は水
素、メチルまたはエチルであり、R2 は水素、メチルま
たはエチルであり、そしてZ(-) は陰イオンである)で
示される基であり、Bは式H2 N- または一般式(d)
または(e)
【0013】
【化6】 (式中、R1 、R2 およびZ(-) はそれぞれ上記の意味
を有し、R3 はメチルまたはエチルであり、そしてR4
は水素、メチルまたはエチルである)で示されるアミノ
基またはアンモニウム基であり、pは1または2であ
り、alkylenは2ないし6個の炭素原子を有する
直鎖または分岐アルキレン残基──これは1または2個
のヒドロキシル基により置換されされていてもよい──
であるか、あるいは3ないし8個の炭素原子を有する直
鎖または分岐アルキレン残基──これは式- O- および
- NH- で示される1または2個の基により中断されて
いる──であり、alkは2ないし6個の炭素原子を有
する直鎖または分岐アルキレン残基であるか、あるいは
3ないし8個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキ
レン残基──これは式- O- および- NH- で示される
1または2個の基により中断されている──であり、好
ましくは2ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分
岐アルキレン残基であり、mは1または2であり、nは
1ないし4であり、アミノ、ヒドロキシルおよびエステ
ル基はアルキレン残基の一級、二級、または三級炭素原
子に同様に結合していることができる〕で示される化合
物を使用してもよい。
【0014】エステル基がスルファトまたはホスファト
ア基であるか、あるいはC1 〜C4-アルカノイル、フェ
ニルスルホニルオキシまたはフェニルスルホニルオキシ
基──これはベンゼン環においてカルボキシル、C1
4-アルキル、C1 〜C4-アルコキシおよびニトロより
なる群から選ばれた置換基により置換されている──で
あるアミノ- 含有化合物が特に適する。
【0015】本発明に適するアミンは、特にN- (β-
スルファトエチル)ピペラジン、N- [β- (β′- ス
ルファトエトキシ)エチル]ピペラジン、N- (γ- ス
ルファト- β- ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N-
(γ- スルファト- β- ヒドロキシプロピル)ピロリジ
ン、N- (β- スルファトエチル)ピペリジン、2-ス
ルファト- 3- ヒドロキシ- 1- アミノプロパン、3-
スルファト- 2- ヒドロキシ- 1- アミノプロパン、1
- スルファト- 3- ヒドロキシ- 2- アミノプロパン、
3- ヒドロキシ- 1- スルファト- 2- アミノプロパ
ン、2,3- ジスルファト- 1- アミノプロパン、1,
3- ジスルファト- 2- アミノプロパン、およびスルフ
ァト基の代わりに前記エステル基またはN- (2- スル
ファトエチル)ピペラジンスルフェ−トの一つよりなる
群から選択されていてもよい。
【0016】さらに前もって加工されたセルロ−スは、
アミノ成分における反応性残基としてα- クロロ- β-
ヒドロキシル置換基またはエポキシ置換基を有する化合
物で変性してもよい。さらに反応性なる術語は、一般
に、例えばセルロ−スのヒドロキシル基または、例えば
羊毛または絹のアミノおよびチオ−ル基と共有化学結合
の形成下反応することができる成分の意味である。
【0017】アミン- 置換セルロ−ス誘導体を製造する
ために使用されるセルロ−ス成分として、カルボキシメ
チルセルロ−ス、ヒドロキシメチルセルロ−ス、ヒドロ
キシプロピルセルロ−ス、カルボキシメチルヒドロキシ
エチルセルロ−ス、スルホエチルセルロ−ス、カルボキ
シメチルスルホエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピル
スルホエチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルスルホエチ
ルセルロ−ス、メチルスルホエチルセルロ−スまたはエ
チルスルホエチルセルロ−スが適する。
【0018】アミン化再生セルロ−ス繊維を製造する方
法は、セルロ−スをアルカリ性にしてアルカリセルロ−
スとし、これを二硫化炭素と反応させ、そしてアミン-
置換セルロ−ス誘導体をこの様に得られるビスコ−スド
−プに添加するか、あるいはアミン- 置換セルロ−ス誘
導体を直接アルカリセルロ−スに添加し、次にキサント
ゲン化することにより実施される。酸性紡糸浴中でのそ
の後の紡糸により変性ビスコ−ス繊維が得られる。
【0019】本方法に使用される窒素- 含有化合物は、
水性媒体中でまたは有利には乳化剤によりビスコ−スド
−プ中に混入しそしてビスコ−スと良好な相容性を示
す。アミン- 置換セルロ−ス誘導体は、凝固または成形
前のド−プのセルロ−ス含有率に対し1ないし20重量
%、好ましくは1ないし12重量%の量で添加される。
本発明の繊維を、溶液からセルロ−ス繊維を製造する、
当業者間で知られている他の方法、例えばキュプロ法
(cupro process)、リオセル法(Lyo
cell process)または低- 置換セルロ−ス
エ−テルを用いる方法により製造する場合は、セルロ−
スを適当な有機溶剤中に溶解し、アミン- 置換セルロ−
ス誘導体と反応させそして溶液から直接繊維に紡糸す
る。紡糸前の直接的添加が最も好ましく、その場合混合
および均質分散は、静的または動的混合系を用いた公知
の混合系により行われてもよい。しかし添加は、紡糸ド
−プ製造の任意の前段階において行われてもよい。
【0020】添加剤として使用されるアミン化セルロ−
スは、無水グルコ−ス単位300ないし1000の重合
度および300ないし1500mPasの粘度を有す
る。重合度は、300より少なくてはならない。なんと
なればそうでなければ前もって加工されたアミン化セル
ロ−スが、紡糸後繊維から洗出される危険があるからで
ある。
【0021】変性ビスコ−スを製造するために使用され
る前前もって加工されたセルロ−ス誘導体は、水または
アルカリ水溶液に溶解するため、良好な分散下ド−プ中
に直接かき混ぜて添加することができる。添加剤のない
試料と比較してビスコ−スの濾過性の悪化が観察されな
いので、紡糸工程の間で紡糸ノズルの閉塞が認められな
い。ビスコ−スの成形は、慣用および公知の方法、例え
ば紡糸ノズルおよびその後の凝固浴および場合により別
の後処理浴により実施される。
【0022】本発明の染色法において使用される変性し
た紡織繊維材料は、全ての加工状態、例えば糸、ステ−
プル、スラブおよび反物で存在していてもよい。変性し
た紡織繊維材料は、本発明によりこのための温度範囲お
よび慣用の染料量の適用下直接または酸性染料を用いて
繊維材料を染色または印捺する公知の方法に従って、但
し染浴、パジング液、印捺ペ−ストおよびインキジェッ
ト組成物中への電解質塩の添加を必要とせずに、染色さ
れる。市販の直接染料は、通常染液に対し0.01ない
し0.5重量%の塩含有率の存在下使用される。本発明
によりセルロ−ス繊維を変性しない場合、この塩含有率
は効果的な染色法に対してファクタ−が50ないし10
00だけ低すぎる結果を生じるであろう。
【0023】染色法には、例えば種々な吸尽法、例えば
ジッガ−およびウインチ槽における染色または長浴およ
び短浴からの染色、ジェット染色機における染色、短時
間パッド- バッチ法またはパッド- 過熱蒸気固着法によ
る染色が包含される。本発明により使用可能な染色法に
は、インキジェット印捺および転写印捺を含む印捺技術
も包含される。
【0024】インキジェット法は、着色像を急速に、地
味にそして高い分解能で再現する唯一の非接触印捺法で
ある。インキジェット印捺の場合、基体上に直接小滴で
噴霧される水性インキが通例使用される。特願昭- 61
- 226157号公報(特開昭- 63- 85188号公
報)中には、カチオン重合体で繊維材料をコ−チング
し、次に該繊維材料をインキジェット技術によりアニオ
ン染料で染色することが記載されている。しかしこの方
法は、反応性染料で印捺しそして繊維上で染料の実用固
着を達成させるためのアルカリを使用する。
【0025】インキジェット法は、変性ビスコ−ス繊維
を多色のシャ−プな像でそして廃水なしに印捺するため
に特に著しく適する。前処理の性質次第で、これは多か
れ少なかれ定量的に行われるので、後からの洗浄でさえ
多くの場合省くことができる。この様にして廃棄物のな
い染色が印捺により達成される。変性セルロ−スを染色
するために使用される染料は、直接染料および酸性染料
である。
【0026】本発明により変性したセルロ−ス繊維を染
色または印捺するために適する酸性染料および直接染料
には、例えばジアミン染料、Sirius Light
fastdyes(登録商標)、Alphanol d
yes(登録商標)、Cotonerol dyes
(登録商標)およびDuasyn dyes(登録商
標)、例えばC.I.アシッド ブラック 27(C.
I.No.26310)、C.I.アシッド ブラック
35(C.I.No.26320)、C.I.アシッ
ド ブル− 113(C.I.No.26360)、
C.I.ディレクトオレンジ 49(C.I.No.2
9050)、C.I.ディレクト オレンジ69(C.
I.No.29055)、C.I.ディレクト イェロ
− 34(C.I.No.29060)、C.I.ディ
レクト レッド 79(C.I.No.29065)、
C.I.ディレクト イェロ− 67(C.I.No.
29080)、C.I.ディレクト ブラウン 126
(C.I.No.29085)、C.I.ディレクト
レッド 84(C.I.No.35760)、C.I.
ディレクト レッド 80(C.I.No.3578
0)、C.I.ディレクト レッド 194(C.I.
No.35785)、C.I.ディレクト レッド 8
1(C.I.No.28160)、C.I.ディレクト
レッド 32(C.I.No.35790)、C.
I.ディレクト ブル− 162(C.I.No.35
770)、C.I.ディレクト ブル− 159(C.
I.No.35775)、C.I.ディレクト ブラッ
ク 162:1およびC.I.ディレクト バイオレッ
ト 9(C.I.No.27885)が包含される。
【0027】インキジェット印捺において慣用の直接染
料インキ組成物は、好ましくは次の組成を有する: 直接染料 5ないし10重量%、 ノニオン湿潤剤 〔例えばGenapol C、O、X(登録商標) PF- グレ−ド〕 3ないし8重量%、 ジエチレングリコ−ル、 プロピレングリコ−ル または類似グリコ−ル またはグリコ−ルエ−テル 2ないし10重量%、 グリセロ−ル、ジ- または テトラメチル尿素 0.1ないし5重量%、 蒸留水 70ないし89.9重量%。
【0028】
【実施例】以下の例は、本発明を説明するためのもので
ある。特記しない限り、部は重量に関する。 例 1 セルロ−ス含有率8.9%、アルカリ含有率5%および
30℃における落球粘度38秒を有する、工業的に慣用
の繊維グレ−ドビスコ−スを次の通りN- (2- スルフ
ァトエチル)ピペラジン- 変性ヒドロキシエチルセルロ
−ス(粘度925mPas、DP約700)と混合す
る:変性ヒドロキシエチルセルロ−ス16.2部を水4
9部と混練し、繊維グレ−ドビスコ−ス436部と混合
する。この前混合物を繊維グレ−ドビスコ−ス2522
部中にかき混ぜる。脱気後、ド−プを工業的に慣用のビ
スコ−ス紡糸法により硫酸、硫酸ナトリウムおよび硫酸
亜鉛を含有する浴中に紡糸して糸に成形し、これを酸浴
中で延伸し、切断し、洗浄し、仕上げそして乾燥する。
紡織後、直接吸尽法による染色法によってさらに加工す
ることができる、紡織ビスコ−ス織物が得られる。この
ためには、前処理したビスコ−ス繊維20部を、染色装
置中で溶液中乾燥繊維の重量に対し2%の式
【0029】
【化7】 で示される酸性染料(C.I.ディレクト ブル− 1
08、C.I.No.51320)を含有する水性染液
200部で処理する。染液のpHを酢酸で最初4.5に
調節する。繊維を80℃において30分間この染液で染
色する。この様に形成された染色物をさらに常法で水洗
およびソ−ピングさせて処理する。慣用の直接染料の堅
牢性より著しく優れている堅牢性を有する青色染色物が
得られる。この点は、特に洗たく堅牢性において顕著で
ある。 例 2 例1において記載の様な繊維グレ−ドビスコ−スをカナ
ダ特許A第2074747号明細書の例28の記載によ
り変性したジャガイモ澱粉と本明細書の例1の記載によ
り混合する。
【0030】紡織後、直接、パジング法による染色法に
おいてさらに加工することができる、紡織ビスコ−ス織
物が得られる。このためには、溶液中1000容量部当
たり20部の式
【0031】
【化8】 (Pc=フタロシアニン)で示される酸性染料(C.
I.ディレクト ブル− 199)および3部の市販ノ
ンイオン湿潤剤を含有する染料水溶液を25℃において
織物上でパジング機を用いて織物の重量に対し80%の
含浸量でパジングする。染料溶液のpHは、最初酢酸で
5に設定されていた。次に、染料溶液でパジングした織
物を2分間スチ−ミングする。この様に形成された染色
物をさらに常法で水洗およびソ−ピングさせて処理す
る。非常に良好な、全般にわたる堅牢性を有する青緑色
染色物が得られる。 例 3 例2において記載の様に変性したビスコ−スを、ガイド
および引張(tentioning)させるための1ま
たは2個のロ−ルにより織物をインキジェット印捺機の
下に導通しそして直接染料の水溶液で印捺する。多色印
捺物を得るために、4色印捺を減色混合(黄色、シア
ン、マジェンタおよび黒色)用基本色で実施する。使用
されたシアン染料は、C.I.ディレクト ブル− 1
99であり、使用された黄色染料は、C.I.ディレク
ト イェロ− 34(C.I.No.29060)であ
り、使用されたマジェンタ染料は、C.I.ディレクト
レッド 79(C.I.No.29065)でありそ
して使用された黒色成分は、C.I.ディレクト ブラ
ック 162:1であった。印捺機は、「ドロップオン
デマンド」原理により作動しそしてインキ小滴は熱に
より生じさせる(バブルジェット法)。その後、印捺し
た織物を2分間スチ−ミングし、次に常法で水洗および
ソ−ピングする。得られる印捺物は、良好な、全般にわ
たる堅牢性を有する。 例 4 例1において記載の様な繊維グレ−ドビスコ−スを米国
特許第4,464,523号明細書の例1の記載により
変性した、窒素含有率2.9%、粘度825mPas
(水中2%溶液)およびDP値約700を有するセルロ
−スと本明細書の例1の記載により混合する。
【0032】この様に変性したビスコ−スを回転ロ−ル
に適用する。次に連続流れ印捺ヘッドにより、コンピュ
−タ−制御下ビスコ−スに到達するかまたは偏向する、
直接染料の小滴を連続的に生じさせる。多色印捺物を得
るために、4色印捺を減色混合(黄色、シアン、マジェ
ンタおよび黒色)用基本色で実施する。使用されるシア
ン染料は、C.I.ディレクト ブル− 199であ
り、使用される黄色染料は、C.I.ディレクト イェ
ロ− 34であり、使用されるマジェンタ染料は、C.
I.ディレクト レッド 81でありそして使用される
黒色成分は、C.I.アシッド ブラック 35であ
る。次に、印捺した織物を2分間スチ−ミングし、その
後常法で水洗およびソ−ピングする。得られる印捺物
は、良好な、全般にわたる堅牢性を有する。 例 5 例1において記載の様な織物グレ−ドビスコ−スを米国
特許A第3472840号明細書の例2の記載により変
性したヒドロキシセルロ−スと本明細書の例1の記載に
より混合する。
【0033】織物グレ−ドビスコ−スに慣用の工程によ
りさらに加工した後、変性したビスコ−スの繊維が得ら
れ、これを案内および延伸させるための1または2個の
ロ−ルによりインキジェット印捺機の下に導通しそして
直接染料の水溶液で印捺する。印捺機は、「ドロップ
オン デマンド」原理により作動しそしてインキ小滴は
ノズルにおける噴射により生じさせる(ピエゾ原理)。
多色印捺物を得るために、4色印捺を減色混合(黄色、
シアン、マジェンタおよび黒色)用基本色で実施する。
使用されるシアン染料は、C.I.ディレクト ブル−
199であり、使用される黄色染料は、C.I.ディ
レクト イェロ− 67であり、使用されるマジェンタ
染料は、C.I.ディレクト レッド 81でありそし
て使用される黒色成分は、C.I.アシッド ブラック
27である。その後、印捺した織物を2分間スチ−ミ
ングし、次に常法で水洗およびソ−ピングする。得られ
る印捺物は、良好な、全般にわたる堅牢性を有する。 別例 例4または5の記載に従って実施しそして変性したビス
コ−ス繊維を例1の記載により下記の染料の使用下染色
して同様の結果が得られる: C.I.ディレクト バイオレット 9 C.I.No.27885 C.I.ディレクト ブラウン 126 C.I.No.29085 C.I.ディレクト オレンジ 69 C.I.No.29055 C.I.アシッド ブル− 113 C.I.No.26360 C.I.アシッド ブル− 40 C.I.No.62125

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生セルロ−ス繊維を染色する方法にお
    いて、アミン- 置換セルロ−ス誘導体をビスコ−スド−
    プまたはアルカリセルロ−スに添加しそしてビスコ−ス
    紡糸法により繊維を紡糸するか、あるいは該セルロ−ス
    誘導体をセルロ−ス溶液に添加しそして溶液から繊維を
    紡糸し、繊維を織物または編み織物に加工しそして織物
    を付加的電解質塩の不存在下直接染料または酸性染料に
    より染色することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体がエチレ
    ン性不飽和結合を有するアミンとセルロ−スとの付加重
    合体である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体が(A)
    および(B)からなる付加重合体であって、(A):
    (B)の重量比が(95ないし20):(5ないし8
    0)であり、その際(A)が a)N- ビニルイミダゾ−ル──これは複素環において
    3個までのC1 〜C12- アルキル残基により置換されて
    いてもよく、かつN- 四級化された形または塩の形で存
    在していてもよい──、 b)5- ないし8- 員N- ビニルラクタム──これは環
    において3個までのC1 〜C12- アルキル残基により置
    換されていてもよい──、 c)ジアルキルアミノアルキルアクリレ−トまたはメタ
    クレ−ト──これはジアルキルアミノアルキル残基にお
    いて全部で30個までの炭素原子を有することができ、
    かつN- 四級化された形または塩の形で存在していても
    よい──、 d)N- (ジアルキルアミノアルキル)- アクリルアミ
    ドまたは- メタクリルアミド──これはジアルキルアミ
    ノアルキル残基において全部で30個までの炭素原子を
    有することができ、かつN- 四級化された形または塩の
    形で存在していてもよい──、および e)ジアリル- C1 〜C12- アルキルアミンまたはそれ
    らの塩またはジアリルジ(C1 〜C12 -アルキル)アン
    モニウム化合物、さらに(A)の他に共単量体として f)モノエチレン性不飽和結合を有するC3 〜C10- カ
    ルボン酸およびそれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
    金属塩またはアンモニウム塩、 g)モノエチレン性不飽和結合を有するC3 〜C10- カ
    ルボン酸エステル、および h)分子中に少なくとも2個のエチレン性不飽和非共役
    二重結合を含有する化合物を含むか、または含まない群
    から選ばれる単量体または単量体混合物であり、そして (B)が単糖類、少糖類、多糖類、熱処理または機械的
    に処理された、酸化的、加水分解的または酵素的処理に
    より減成した多糖類、酸化された加水分解的または酵素
    的に減成処理された多糖類、化学的に変性した単糖類、
    少糖類および多糖類またはそれらの混合物である請求項
    1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 該重合体において単量体(A)が化合物
    (a)、(c)、(d)および(e)それぞれ単独また
    は全単量体(A)の総量に対し化合物(b)5ないし9
    5重量%および化合物(a)、(c)、(d)、
    (e)、(f)、(g)および(h)の1種以上の95
    ないし5重量%──その場合(h)が5重量%より多く
    ない量で存在している──からなる混合物である請求項
    3記載の方法。
  5. 【請求項5】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体がN,N
    - ジアリル- N,N- ジ(C1 〜C12)- アルキルアン
    モニウムハロゲン化物およびセルロ−スからなる付加重
    合体である請求項1ないし4の少なくとも1項に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 N,N- ジアリル- N,N- ジ(C1
    12)- アルキルアンモニウムハロゲン化物が、N,N
    - ジアリル- N- メチル- N- ドデシルアンモニウムハ
    ロゲン化物、N,N- ジアリル- N- メチル- N- オク
    チルアンモニウムハロゲン化物、N,N- ジアリル- N
    - メチル- N- デシルアンモニウムハロゲン化物、N,
    N- ジアリル- N,N- ジメチルアンモニウムハロゲン
    化物、特にN,N- ジアリル- N,N- ジメチルアンモ
    ニウム塩化物である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体がアミン
    とセルロ−スとの反応生成物であって、このアミンが一
    般式(1a)または(1b) 【化1】 〔式中、 Yはエステル基であり、 AおよびNは1ないし4個の炭素原子を有する1または
    2個のアルキレン基と共に複素環の二価残基を形成し、 Aは酸素原子または一般式(a)、(b)または(c) 【化2】 (式中、 Rは水素原子またはアミノ基であるか、あるいは1ない
    し6個の炭素原子を有するアルキル基──これはアミ
    ノ、スルホ、ヒドロキシル、スルファト、ホスファトお
    よびカルボキシルよりなる群から選ばれた1または2個
    の置換基により置換されていてもよい──であるか、あ
    るいは3ないし8個の炭素原子を有するアルキル基──
    これは式- O- および- NH- で示される1または2個
    の基により中断されておりそしてアミノ基、スルホ基、
    ヒドロキシル基、スルファト基またはカルボキシル基に
    より置換されていてもよい──であり、 R1 は水素、メチルまたはエチルであり、 R2 は水素、メチルまたはエチルであり、そしてZ(-)
    は陰イオンである)で示される基であり、 Bは式H2 N- または一般式(d)または(e) 【化3】 (式中、 R1 、R2 およびZ(-) はそれぞれ上記の意味を有し、 R3 はメチルまたはエチルであり、そしてR4 は水素、
    メチルまたはエチルである)で示されるアミノ基または
    アンモニウム基であり、 alkylenは2ないし6個の炭素原子を有する直鎖
    または分岐アルキレン残基──これは1または2個のヒ
    ドロキシル基により置換されされていてもよい──であ
    るか、あるいは3ないし8個の炭素原子を有する直鎖ま
    たは分岐アルキレン残基──これは式- O- および- N
    H- で示される1または2個の基により中断されている
    ──であり、 pは1または2であり、 alkは2ないし6個の炭素原子を有する直鎖または分
    岐アルキレン残基であるか、あるいは3ないし8個の炭
    素原子を有する直鎖または分岐アルキレン残基──これ
    は式- O- および- NH- で示される1または2個の基
    により中断されている──であり、好ましくは2ないし
    6個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキレン残基
    であり、 mは1または2であり、 nは1ないし4であり、 アミノ、ヒドロキシルおよびエステル基はアルキレン残
    基の一級、二級、または三級炭素原子に同様に結合して
    いることができる〕で示される化合物である請求項1記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 エステル基Yがスルファトまたはホスフ
    ァトア基であるか、あるいはC1 〜C4-アルカノイル
    基、フェニルスルホニルオキシ基またはフェニルスルホ
    ニルオキシ基──これはベンゼン環においてカルボキシ
    ル、C1 〜C4-アルキル、C1 〜C4-アルコキシおよび
    ニトロよりなる群から選ばれた置換基により置換されて
    いる──である請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 アミンがN- (β- スルファトエチル)
    ピペラジン、N- (2- スルファトエチル)ピペラジン
    スルフェ−ト、N- [β- (β′- スルファトエトキ
    シ)エチル]- ピペラジン、N- (γ- スルファト- β
    - ヒドロキシプロピル)ピペリジン、N- (γ- スルフ
    ァト- β- ヒドロキシプロピル)ピロリジン、N- (β
    - スルファトエチル)ピペリジン、2- スルファト- 3
    - ヒドロキシ- 1- アミノプロパン、3- スルファト-
    2- ヒドロキシ- 1- アミノプロパン、1- スルファト
    - 3- ヒドロキシ- 2- アミノプロパン、3- ヒドロキ
    シ- 1- スルファト- 2- アミノプロパン、2,3- ジ
    スルファト- 1- アミノプロパン、1,3- ジスルファ
    ト- 2- アミノプロパン、およびスルファト基の代わり
    にホスファト基、C1 〜C4-アルカノイルオキシ基、非
    置換フェニルスルホニルオキシ基またはフェニルスルホ
    ニルオキシ基──これはベンゼン核においてカルボキシ
    ル、C1 〜C4-アルキル、C1 〜C4-アルコキシおよび
    ニトロよりなる群から選ばれた置換基により置換されて
    いる──である請求項7記載の方法。
  10. 【請求項10】 アミンがヒドロキシル基と反応するこ
    とができる反応性部分、特にα- クロロ- β- ヒドロキ
    シ置換基またはエポキシ置換基を有する反応性部分を含
    有する請求項7記載の方法。
  11. 【請求項11】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体を製造
    するために使用されるセルロ−スがカルボキシメチルセ
    ルロ−ス、ヒドロキシメチルセルロ−ス、ヒドロキシプ
    ロピルセルロ−ス、カルボキシメチルヒドロキシエチル
    セルロ−ス、スルホエチルセルロ−ス、カルボキシメチ
    ルスルホエチルセルロ−ス、ヒドロキシプロピルスルホ
    エチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルスルホエチルセル
    ロ−ス、メチルスルホエチルセルロ−スまたはエチルス
    ルホエチルセルロ−スである請求項1ないし10の少な
    くとも1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体が無水
    グルコ−ス単位300ないし1000の重合度および3
    00ないし1500mPasの粘度を有する請求項1な
    いし11の少なくとも1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アミン- 置換セルロ−ス誘導体を紡糸
    ド−プのセルロ−ス含有率に対し1ないし20重量%、
    好ましくは1ないし12重量%の濃度で添加する請求項
    1ないし12の少なくとも1項に記載の方法。
  14. 【請求項14】 染色溶液中の電解質塩含有率が0.5
    重量%より多くない請求項1ないし13の少なくとも1
    項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 染色をインキジェット法により実施す
    る請求項1ないし14の少なくとも1項に記載の方法。
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