JPH08188507A - 移植水稲田の除草方法 - Google Patents

移植水稲田の除草方法

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JPH08188507A
JPH08188507A JP7271071A JP27107195A JPH08188507A JP H08188507 A JPH08188507 A JP H08188507A JP 7271071 A JP7271071 A JP 7271071A JP 27107195 A JP27107195 A JP 27107195A JP H08188507 A JPH08188507 A JP H08188507A
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herbicide
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methyl
generic name
weeding
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JP7271071A
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Tsutomu Nawamaki
勤 縄巻
Yuta Shirai
雄太 白井
Kimihiro Ishikawa
公広 石川
Naoki Matsumoto
直樹 松本
Masaki Ooiwamoto
雅紀 大岩本
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡便な移植水稲田の除草方法の提供。 【解決手段】水溶解度が15℃で0.5ppm以上の除
草剤を含む組成物を移植前の水稲育苗箱に散布して機械
移植することを特徴とする移植水稲田の雑草を防除する
方法およびその為の育苗箱用除草剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移植水稲田の新しい
除草方法に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】従来の移植水稲作における薬
剤除草は、移植本田への直接の除草剤散布、とりわけ、
移植前の代かき時から移植後水稲生育期までの散布によ
って行われてきた。しかしながら、本田への散布はかな
りの労力を要し、近年はさらに省力化の要求が高まるな
かで、その改善が求められている。最近は、特殊な製剤
処方により、直接畦畔や取水口から薬剤を散布する方法
が試みられており、ある程度の省力化の成果をあげてい
るが、依然として水田全体に均一に薬剤を散布させる事
が困難である点等、なお課題が残されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような水
稲移植本田へ除草剤を散布する方法とは全く異なり移植
前の育苗箱内に除草剤を散布してそのまま機械移植する
方法である。育苗箱に除草剤を散布して移植水稲田の雑
草を防除する方法は、特開昭54−67028号に記載
されているが、除草剤の有効成分としては、2,4−ジ
クロロ−3′−メトキシ−4′−ニトロジフェニルエー
テル(一般名;クロメトキシニル)、2,4−ジクロロ
−3′−エトキシエトキシエトキシ−4′−ニトロジフ
ェニルエーテル、2,4−ジクロロ−3′−メトキシカ
ルボニル−4′−ニトロジフェニルエーテル(一般名;
ビフェノックス)、2,4,6−トリクロロ−4′−ニ
トロジフェニルエーテル(一般名;CNP)の4つのジ
フェニルエーテル系化合物に限定されており、他の除草
剤については何ら言及されていない。
【0004】さらには当該特許出願の発明者の一人は
「雑草研究」28巻1号51〜53頁(1983年)で
上記化合物のひとつであるクロメトキシニル(一般名)
について育苗箱施用の結果を報告しているが、本田施用
に比較して効果は明らかに劣っている。また上記化合物
の水溶解度はクロメトキシニル0.3ppm(15℃)
ビフェノックス0.35ppm(25℃)、CNP
0.25ppm(25℃)といずれも低く、これらの薬
剤が育苗箱施用された場合、移植後の本田への拡散性が
不十分で雑草効果の低下が懸念される。
【0005】本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討し
た結果、上記先行化合物よりも、水溶解度の高い除草剤
を育苗箱施用すると、水稲には全く薬害を発現すること
なく、各種の水田雑草に対しては本田施用した場合以上
の優れた効果を発揮することを見い出し本発明を完成す
るに至った。本発明によれば、薬剤を広範な本田に散布
するのに比較して、極めて簡便で短時間に処理を行なう
ことができ、除草作業に伴う労力を著しく軽減すること
が可能である。更に本発明の方法によれば同時に除草効
果の向上も達成することができる。
【0006】本発明で使用できる剤として、水溶解度が
15℃で0.5ppm以上の除草剤たとえばピラゾスル
フロンエチル(pyrazosulfuron eth
yl)/一般名、水溶解度221ppm/pH6)、ベ
ンスルフロンメチル(bensulfuron met
hyl/一般名、水溶解度12ppm/pH6)、イマ
ゾスルフロン(imazosulfuron/一般名、
水溶解度67ppm/pH6)、プレチラクロール(p
retilachlor/一般名、水溶解度50pp
m)、エスプロカルブ(esprocarb/一般名、
水溶解度4.9ppm)、ピラゾキシフェン(pyra
zoxfen/一般名、水溶解度0.9ppm)、オキ
サジアゾン(oxadiazon/一般名、水溶解度
0.7ppm)、メフェナセット(mefenacet
/一般名、水溶解度4ppm)、ベンチオカーブ(be
nthiocarb/一般名、水溶解度30ppm)、
ジメピペレート(dimepiperate/一般名、
水溶解度32ppm)、ナプロアニリド(naproa
nilide/一般名、水溶解度73ppm)、ダイム
ロン(dymron/一般名、水溶解度1.7pp
m)、2′,3′−ジクロロ−4−エトキシメトキシベ
ンズアニリド(試験名HW−52、水溶解度1.2pp
m)、3−クロロ−5(4,6−ジメトキシピリミジン
−2−イルカルバスルファモイル)−1−メチルピラゾ
ール−4−カルボン酸メチル(試験名NC−319、水
溶解度349ppm/pH6)、1H−ピラゾール−5
−スルフォンアマイド,N−((4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−イル)アミノカルボニル)−1−メチル
−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)
(試験名DPX−47、水溶解度367ppm/pH
5.59)、n−ブチル(R)−2−〔4−(2−フル
オロ−4−シアノフェノキシ)フェノキシ〕プロピオネ
ート(試験名DEH−112、水溶解度0.7pp
m)、2−(3−ヨード−2−メチルフェニル)アミノ
−3−メチル−6−トリフルオロメチル−4(3H)−
ピリミジノン(WO−9321162号公報記載のA−
94の化合物、水溶解度4.7ppm)、モリネート
(molinate/一般名、水溶解度800ppm)
および1−〔〔O−(シクロプロピルカルボニル)フェ
ニル〕スルファモイル〕−3−(4,6−ジメトキシ−
2−ピリミジニル)−ウレア(試験名AC−140、水
溶解度3ppm/PH6)などが挙げられるが、本発明
で使用できる化合物はこれらのみに限定されるものでは
ない。例えばWO−9321162号公報記載の一般式
で表される化合物群は上記化合物以外のものでも同様に
使用することができる。また、上記除草剤を施用する際
には、2種以上を混合して使用することも可能であり、
さらには殺虫剤、殺菌剤、植物生長調整剤や肥料等と混
合使用することもできる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明組成物の処理薬量は育苗箱
(30cm×60cm×3cm)1枚当り0.1〜15
0gが適当である(育苗箱1枚の水稲を0.5aの本田
に移植すると、0.2〜300g/アールに相当す
る)。有効成分量としては、用いる薬剤の活性の強さに
もよるが、0.01〜30g/アールが適当である。ま
た育苗箱への薬剤施用時期としては播種時から可能であ
るが一般には移植1週間前から当日までが好ましい。
【0008】本発明組成物は除草剤活性成分に、適当な
補助剤を添加し、粒剤、顆粒水和剤、水性懸濁剤、粉
剤、乳剤、液剤等任意の剤型として使用するのが好まし
い。適当な補助剤としては特に限定されるものではない
が、界面活性剤、鉱物質微粉、無機塩、水、凝固点降下
剤、沈降防止剤等が挙げられ、必要に応じて結合剤、安
定剤、展着剤、浸透剤、消泡剤、防腐剤等を添加するの
が好ましい。界面活性剤としてはアニオン系やノニオン
系の界面活性剤が主として使用されるが、これを具体的
に列挙すれば下記のとおりである。
【0009】アニオン系界面活性剤としては、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、あるいはアミン等との各種の
ポリカルボン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、
アルキルナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、リ
グニンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ジアルキルスルホコハク酸塩、ラウリル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸
エステル塩等が挙げられる。またノニオン系界面活性剤
としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。
これらの界面活性剤は、単独で用いても良いし、2種以
上を混合して用いても良い。
【0010】鉱物質微粉としては、クレー、タルク、ベ
ントナイト、ケイソウ土、ホワイトカーボン等が挙げら
れる。無機塩としては炭酸カルシウム、硫酸アンモニウ
ム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム
等が挙げられる。凝固点降下剤としてはエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン等が挙げられ
る。沈降防止剤としては、キサンタンガム、ランサンガ
ム、スメクタイ系粘土鉱物、コロイド性含水ケイ酸アル
ミニウムマグネシウム等が挙げられる。
【0011】本発明の組成物は、農薬製剤で一般的に行
われている方法で製造できる。粒剤及び顆粒水和剤の製
造方法は、押出式造粒機、加圧式造粒機、流動層造粒
機、撹拌式造粒機、転動造粒機等の造粒機により行うこ
とができる。例えば押出式造粒の場合は、除草剤活性成
分あるいは必要に応じて微粉砕された除草活性成分とそ
の他の補助剤を必要量添加し、均一に混合し、適量の水
を加えペースト状に混練した後、0.5〜1.2m/m
のスクリーンを装着した押出式造粒機を用いて造粒し、
乾燥して得られる。
【0012】水和剤は除草剤活性成分、その他の補助剤
を必要量添加し均一に混合した後、微粉砕することによ
り得られる。微粉砕は衝撃式粉砕機、ボールミル、ジェ
ットミル等の乾式粉砕機により行うことができる。水性
懸濁製剤は、除草剤活性成分あるいは必要に応じて微粉
砕された除草活性成分、その他の補助剤を水に加え、撹
拌機により混合して得られる。必要に応じて除草活性成
分を 湿式粉砕機により微粉砕しても良い。
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに具体的に説
明するが、本発明における化合物、剤型、配合成分、配
合比等は実施例のみに限定されるものではない。なお、
実施例中、部とあるのはすべて重量部を示す。 実施例1[粒剤] ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.42部、ポリア
クリル酸ナトリウム2部、ジアルキルスルホコハク酸ナ
トリウム1部、ベントナイト30部、パイロフィライト
クレー66.58部、水17部を万能混合機((株)ダ
ルトン)で、混合混練しついで口径0.9mmのスクリ
ーンを装着した押出し式造粒機(不二パウダル(株)製
BR−200)を用いて造粒した。この造粒物を50℃
で乾燥後、本発明の粒剤(ピラゾスルフロンエチル0.
42%粒剤)を得た。 実施例2[粒剤] ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.42部、オキサ
ジアゾン(一般名)6部、ポリアクリル酸ナトリウム2
部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム1部、ベント
ナイト30部、パイロフィライトクレー60.58部、
水17.0部を万能混合機((株)ダルトン)で、混合
混練しついで口径0.9mmのスクリーンを装着した押
出し式造粒機(不二パウダル(株)製BR−200)を
用いて造粒した。この造粒物を50℃で乾燥後、本発明
の粒剤(ピラゾスルフロンエチル0.42%,オキサジ
アゾン6%粒剤)を得た。 実施例3[粒剤] オキサジアゾン(一般名)6部、ポリアクリル酸ナトリ
ウム2部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム1部、
ベントナイト30部、パイロフィライトクレー61部、
水17部を万能混合機((株)ダルトン)で、混合混練
しついで口径0.9mmのスクリーンを装着した押出し
式造粒機(不二パウダル(株)製BR−200)を用い
て造粒した。この造粒物を50℃で乾燥後、本発明の粒
剤(オキサジアゾン6%粒剤)を得た。 実施例4[顆粒水和剤] ジェットオーマイザー((株)セイシン企業製)で微粉
砕化したピラゾスルフロンエチル(一般名)3.5部、
ジェットオーマイザー((株)セイシン企業製)で微粉
砕化した2−(3−ヨード−2−メチルフェニル)アミ
ノ−3−メチル−6−トリフルオロメチル−4(3H)
−ピリミジノン50部、リグニンスルホン酸ナトリウム
15部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム5
部、硫酸アンモニウム26.5部、水24.0部を万能
混合機((株)ダルトン)で、混合混練しついで口径
0.5mmのスクリーンを装着した押出し式造粒機(不
二パウダル(株)製BR−200)を用いて造粒した。
この造粒物を50℃で乾燥後、本発明の粒剤(ピラゾス
ルフロンエチル3.5%,2−(3−ヨード−2−メチ
ルフェニル)アミノ−3−メチル−6−トリフルオロメ
チル−4(3H)−ピリミジノン50%粒剤)を得た。 実施例5[水和剤] ピラゾスルフロンエチル(一般名)3.5部、リグニン
スルホン酸ナトリウム2部、ポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテルサルフェート4部、炭酸カルシウム9
0.5部を万能混合機((株)ダルトン製)で混合し、
ジェットオーマイザー((株)セイシン企業製)で粉砕
し本発明の水和剤(ピラゾスルフロンエチル3.5%水
和剤)を得た。 実施例6[水性懸濁製剤] ジェットオーマイザー((株)セイシン企業製)で微粉
砕化したピラゾスルフロンエチル(一般名)3.5部、
ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル3部、プ
ロピレングリコール10部、1%キサンタンガム水溶液
15部、5%コロイド性含水ケイ酸アルミニウムマグネ
シウム水溶液10部、蒸留水58.5部を混合し水性懸
濁製剤(ピラゾスルフロンエチル3.5%水性懸濁製
剤)を得た。 実施例7[粒剤] ベンスルフロンメチル(一般名)1.5部、ポリアクリ
ル酸ナトリウム2部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリ
ウム1部、ベントナイト30部、パイロフィライトクレ
ー61部、水17部を万能混合機((株)ダルトン)
で、混合混練しついで口径0.9mmのスクリーンを装
着した押出し式造粒機(不二パウダル(株)製BR−2
00)を用いて造粒した。この造粒物を50℃で乾燥
後、本発明の粒剤(ベンスルフロンメチル1.5%粒
剤)を得た。 実施例8[粒剤] イマゾスルフロン(一般名)1.8部、ポリアクリル酸
ナトリウム2部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム
1部、ベントナイト30部、パイロフィライトクレー6
1部、水17部を万能混合機((株)ダルトン)で、混
合混練しついで口径0.9mmのスクリーンを装着した
押出し式造粒機(不二パウダル(株)製BR−200)
を用いて造粒した。この造粒物を50℃で乾燥後、本発
明の粒剤(イマゾスルフロン1.8%粒剤)を得た。 実施例9[粒剤] NC−319(試験名)0.6部、ポリアクリル酸ナト
リウム2部、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム1
部、ベントナイト30部、パイロフィライトクレー61
部、水17部を万能混合機((株)ダルトン)で、混合
混練しついで口径0.9mmのスクリーンを装着した押
出し式造粒機(不二パウダル(株)製BR−200)を
用いて造粒した。この造粒物を50℃で乾燥後、本発明
の粒剤(NC−319 0.6%粒剤)を得た。 実施例10[粒剤] ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.42部、ポリアクリ
ル酸ナトリウム1部、キサンタンガム0.5部、アルキル
ナフタレンスルホン酸ナトリウム5部、塩化カリウム9
3.08部、水8部を万能混合機((株)ダルトン)で、混
合混練しついで口径1.0mmのスクリーンを装着した
押出し式造粒機(不二パウダル(株)製BR−200)
を用いて造粒した。この造粒物を50℃で乾燥後、本発
明の粒剤(ピラゾスルフロンエチル0.42%塩化カリ
ウムベースの粒剤)を得た。 実施例11[粒剤] ピラゾスルフロンエチル(一般名)0.42部、2−(3−
ヨード−2−メチルフェニル)アミノ−3−メチル−6
−トリフルオロメチル−4(3H)−ピリミジノン6
部、ポリアクリル酸ナトリウム1部、キサンタンガム0.
5部、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム5部、
塩化カリウム87.08部、水8部を万能混合機((株)ダル
トン)で、混合混練しついで口径1.0mmのスクリー
ンを装着した押出し式造粒機(不二パウダル(株)製B
R−200)を用いて造粒した。この造粒物を50℃で
乾燥後、本発明の粒剤(ピラゾスルフロンエチル0.4
2%・2−(3−ヨード−2−メチルフェニル)アミノ
−3−メチル−6−トリフルオロメチル−4(3H)−
ピリミジノン6%塩化カリウムベースの粒剤)を得た。 実施例12〔比較試験例〕 縦30cm、横60cm、深さ3cmのポリプロピレン
製育苗箱の底に特殊尿素発泡樹脂製育苗マット(商品名
ハイマット)を敷きその上に水に浸漬し芽出しした水稲
種子(品種;日本晴)180gを均一に播いた。播種後
20日目(稲の草丈11.5cm、葉令2.5葉期)に
前記の水稲種子を播いた育苗箱のそれぞれに実施例1、
実施例2、実施例3、実施例4、実施例6、実施例7、
実施例8、実施例9、実施例10及び実施例11の製剤
をそれぞれ均一に散布した。処理当日に育苗マットを田
植機にセットし、あらかじめ、ノビエ、コナギ、ホタル
イの種子およびウリカワ、ミズガヤツリの塊茎を播種あ
るいは置床した5アールの試験田にそれぞれ移植した。
移植後は試験終了時まで5cmの湛水深を保った。薬剤
処理後3週間目に各種雑草に対する除草効果を下記の判
定基準に従い調査した。
【0014】判定基準 5:完全枯死あるいは90%以上の抑制 4:70〜90%の抑制 3:40〜70%の抑制 2:20〜40%の抑制 1:5〜20%の抑制 0:5以下の抑制 (抑制の程度は、肉眼による観察調査から求めた。) なお、同じ試験薬剤を用いて移植直後に本田施用した区
を対照とした。結果を第1表及び第2表に示した。
【0015】
【表1】 表1 育苗箱施用区における除草効果 ───────────────────────────────── 育苗箱 有効成 除 草 効 果 水稲 製剤 への施 分 ───────────── 用量 処理量 A B C D E 薬害 (g) (g/アール) ────────────────────────────────── 実施例1の製剤 25 0.21 4 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例3の製剤 25 3 5 5 4 3 3 0 ────────────────────────────────── 実施例2の製剤 25 0.21+3 1) 5 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例4の製剤 3 0.21+3 2) 5 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例7の製剤 25 0.75 3 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例8の製剤 25 0.9 3 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例6の製剤 3 0.21 4 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例9の製剤 25 0.3 4 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例10の製剤 25 0.21 4 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例11の製剤 25 0.21+3 2) 5 5 5 5 5 0 ──────────────────────────────────
【0016】
【表2】 表1 育苗箱施用区における除草効果(続き) ───────────────────────────────── 育苗箱 有効成 除 草 効 果 水稲 製剤 への施 分 ───────────── 用量 処理量 A B C D E 薬害 (g) (g/アール) ────────────────────────────────── 対照剤L 150 21 3 4 2 1 0 1 ────────────────────────────────── 対照剤M 150 21 3 4 3 2 0 2 ────────────────────────────────── 対照剤N 150 27 3 3 1 0 0 1 ──────────────────────────────────
【0017】
【表3】 表2 本田施用区における除草効果 ───────────────────────────────── 施用量 有効成 除 草 効 果 水稲 製剤 分 ───────────── 処理量 A B C D E 薬害 (g/a)(g/a) ────────────────────────────────── 実施例1の製剤 500 0.21 3 5 5 4 5 0 ────────────────────────────────── 実施例3の製剤 500 3 5 5 3 2 2 1 ────────────────────────────────── 実施例2の製剤 500 0.21+3 1) 5 5 5 5 5 1 ────────────────────────────────── 実施例4の製剤 60 0.21+3 2) 5 5 5 4 5 0 ────────────────────────────────── 実施例7の製剤 500 0.75 2 5 5 4 5 0 ────────────────────────────────── 実施例8の製剤 500 0.9 2 4 5 4 5 0 ────────────────────────────────── 実施例6の製剤 60 0.21 3 5 5 4 5 0 ────────────────────────────────── 実施例9の製剤 500 0.3 3 5 5 4 5 0 ────────────────────────────────── 実施例10の製剤 500 0.21 3 5 5 5 5 0 ────────────────────────────────── 実施例11の製剤 500 0.21+3 2) 5 5 5 4 5 0 ──────────────────────────────────
【0018】
【表4】 表2 本田施用区における除草効果(続き) ───────────────────────────────── 施用量 有効成 除 草 効 果 水稲 製剤 分 ───────────── 処理量 A B C D E 薬害 (g/a)(g/a) ────────────────────────────────── 対照剤L 3000 21 5 5 3 2 1 0 ────────────────────────────────── 対照剤M 3000 21 5 5 4 3 1 1 ────────────────────────────────── 対照剤N 3000 27 5 5 2 0 0 0 ────────────────────────────────── 表中、1)ではピラゾスルフロンエチルの処理量は0.2
1g/a、オキサジアゾンの処理量は3g/aであり、
2)ではピラゾスルフロンエチルの処理量は0.21g/
a、2−(3−ヨード−2−メチルフェニル)アミノ−
3−メチル−6−トリフルオロメチル−4(3H)−ピ
リミジノンの処理量は3g/aである。また表中の記号
は次の意味を表す。 A:ノビエ、B:コナギ、C:ホタルイ、D:ウリカ
ワ、E:ミズガヤツリ 対照剤L:2,4−ジクロロ−3′−メトキシ−4′−
ニトロジフェニルエーテル(一般名クロメトキシニル)
(先行技術特開昭54−67028号記載の実施例化合
物)本試験には市販の「エックズゴーニ」粒剤(有効成
分7%)を使用。 対照剤M:2,4−ジクロロ−3′−メトキシカルボニ
ル−4′−ニトロジフェニルエーテル(一般名ビフェノ
ックス)(先行技術特開昭54−67028号特許請求
の範囲記載の化合物)本試験には市販の「モーダウン」
粒剤(有効成分7%)を使用。 対照剤N:2,4,6−トリクロロ−4′−ニトロジフ
ェニルエーテル(一般名CNP)(先行技術特開昭54
−67028号特許請求の範囲記載の化合物)本試験に
は市販の「MO」粒剤(有効成分9%)を使用。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、薬剤を広範な本田に散
布するのに比較して、極めて簡便で短時間に処理を行な
うことができ、除草作業に伴う労力を著しく軽減するこ
とが可能であり同時に除草効果の向上も達成することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 直樹 千葉県船橋市坪井町722番地1日産化学工 業株式会社中央研究所内 (72)発明者 大岩本 雅紀 千葉県船橋市坪井町722番地1日産化学工 業株式会社中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶解度が15℃で0.5ppm以上の
    除草剤を含む組成物を移植前の水稲育苗箱に散布して機
    械移植することを特徴とする移植水稲田の雑草を防除す
    る方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法を実施するための、水溶
    解度が15℃で0.5ppm以上の除草剤活性成分化合
    物を含有することを特徴とする育苗箱用除草剤組成物。
  3. 【請求項3】請求項1の方法において使用する除草剤が
    ピラゾスルフロンエチルである移植水稲田の雑草を防除
    する方法。
  4. 【請求項4】請求項1の方法において使用する除草剤が
    オキサジアゾンである移植水稲田の雑草を防除する方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1の方法において使用する除草剤が
    2−(3−ヨード−2−メチルフェニル)アミノ−3−
    メチル−6−トリフルオロメチル−4(3H)−ピリミ
    ジノンである移植水稲田の雑草を防除する方法。
  6. 【請求項6】請求項1の方法において使用する除草剤が
    ベンスルフロンメチル(一般名)である移植水稲田の雑
    草を防除する方法。
  7. 【請求項7】請求項1の方法において使用する除草剤が
    イマゾスルフロン(一般名)である移植水稲田の雑草を
    防除する方法。
  8. 【請求項8】請求項1の方法において使用する除草剤が
    3−クロロ−5(4,6−ジメトキシピリミジン−2−
    イルカルバスルファモイル)−1−メチルピラゾール−
    4−カルボン酸メチルである移植水稲田の雑草を防除す
    る方法。
  9. 【請求項9】 ピラゾスルフロンエチル、オキサジアゾ
    ン、2−(3−ヨード−2−メチルフェニル)アミノ−
    3−メチル−6−トリフルオロメチル−4(3H)−ピ
    リミジノン、ベンスルフロンメチル(一般名)、イマゾ
    スルフロン(一般名)及び3−クロロ−5(4,6−ジ
    メトキシピリミジン−2−イルカルバスルファモイル)
    −1−メチルピラゾール−4−カルボン酸メチルから選
    ばれた除草剤有効成分を含有することを特徴とする請求
    項2記載の育苗箱用除草剤組成物。
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