JPH08188332A - 自動ワインダーにおける毛羽抑制装置 - Google Patents

自動ワインダーにおける毛羽抑制装置

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JPH08188332A
JPH08188332A JP7018522A JP1852295A JPH08188332A JP H08188332 A JPH08188332 A JP H08188332A JP 7018522 A JP7018522 A JP 7018522A JP 1852295 A JP1852295 A JP 1852295A JP H08188332 A JPH08188332 A JP H08188332A
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pulley
automatic winder
nip roller
suppressing device
fluff
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Kenji Ohashi
健二 大橋
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ニップローラーの回転速度を綾振ドラムの回転
速度に同調又は自由に変更し得るようにする。 【構成】位置変更可能のプーリー24と、該プーリー24と
巻取りパッケージ駆動ドラムのプーリーとの間に掛け渡
されたベルト27と、ニップローラーに取付けられた作用
半径変更可能の変速プーリー19、該プーリー19と位置変
更可能プーリー24との間に掛け渡されたベルト26とによ
り回転力伝達機構を構成し、前記作用半径の変更を位置
変更可能プーリー24の位置変更によって行うようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動ワンイダーにお
ける紡績糸の巻き返し時に毛羽の発生を抑制する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】互いに交叉して圧接される軟質、且つ、
中空の2つのニップローラーによって紡績糸に仮撚を掛
け、紡績糸の毛羽を伏せる装置を備えた自動ワインダー
の開発は、本出願人によって進められている。この自動
ワインダーにおいては、糸に綾振りをさせ、巻取るため
の綾振ドラムを駆動するモーター側にインバーターを備
え、綾振ドラムの回転速度を別モーター駆動のニップロ
ーラーによって送られる糸速度に合わせ、糸張力の変化
による糸切れの発生を防ぐようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の自動ワインダー
は、インバーターの設置がコストアップの原因となって
いる。また、糸切れ等による運転開始当初には、綾振ド
ラム駆動用モーターとニップローラー駆動用モーターと
が同調しないので、綾振ドラムの回転開始後、定常スピ
ードとなるまでの5〜7秒間は、各ニップローラーを離
して不作動状態としている。そのため、毛羽伏せされず
に進む糸が10〜20mにも及んでいる。更に、各モー
ターが同調しない運転開始当初は、綾振ドラム駆動用モ
ーターを可変速することができないということでもある
ので、リボンブレーカーも働かせることができない。
【0004】この発明は、ニップローラーの回転速度を
綾振ドラムの回転速度に同調又は自由に変更し得るよう
にすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の自動ワインダーにおける毛羽抑制装置
は、一対のニップローラーを糸道に設け、該ニップロー
ラー間に糸をニップして毛羽を抑制する自動ワインダー
において、巻取りパッケージ駆動ドラムとニップローラ
ー間に回転力伝達機構を設け、前記駆動ドラムの駆動に
よりニップローラーを駆動するようにしたものである。
【0006】その回転力伝達機構を、位置変更可能のプ
ーリーと、該プーリーと駆動ドラムのプーリーとの間に
掛け渡されたベルトと、ニップローラーに取付けられた
作用半径変更可能の変速プーリーと、該プーリーと位置
変更可能プーリーとの間に掛け渡されたベルトとにより
構成し、前記作用半径の変更を位置変更可能プーリーの
位置変更によって行うようにする。
【0007】また、位置変更可能プーリーを、中間部が
基点軸に回動可能に支持され一端に切欠き部が形成され
た揺動レバーの他端に支持し、該切欠き部に、糸張力に
連動して回転するダイヤルの軸心に偏心して設けられた
偏心ピンを係合させる。
【0008】
【作用】上記のように構成された自動ワインダーにおけ
る毛羽抑制装置においては、糸張力に応じてダイヤルが
まわり、ピンが軸心回りに回転すると、揺動レバーが基
点軸の回りに回動し、位置変更可能プーリーの位置が変
わる。そして、変速プーリーの作用半径が変わり、変速
プーリーと位置変更可能プーリーとの間に掛け渡されて
いるベルトの速度が変わる。従って、ニップローラーの
回転速度が巻取りパッケージ駆動ドラムによって走行す
る糸の張力の応じて変更される。
【0009】
【実施例】図1ないし図5を参照し、この発明の自動ワ
インダーにおける毛羽抑制装置の実施例を説明する。
【0010】この毛羽抑制装置は、図1に示す自動ワイ
ンダー、即ち、紡績糸の巻かれている給糸パッケージ1
から糸Yを引出し、順に、バルーンブレーカ(不図
示)、テンサー2、スラブキャッチャー3、テンサー
6、綾振ドラム7を経て巻取りパッケージ8に巻取る自
動ワインダーにおけるスラブキャッチャー3とテンサー
6との間に配備される2つのニップローラー5及びその
回転力伝達機構より構成されるものである。
【0011】各ニップローラー5は、先に説明した開発
中のものと同様のものであり、軟質ゴム等よりなる中空
のものである。これらは、回転軸が交叉した状態で運転
時に互いに圧接される。糸Yは各ニップローラー5のニ
ップ部を各回転軸に対して45度となるように通され
る。
【0012】下側のニップローラー5の回転軸11は、
後述するように、消極駆動される(従来のようにニップ
ローラー駆動用モーターを備えていない)ニップローラ
ー駆動軸12より、プーリー13、ベルト14、プーリ
ー15を介して駆動され、上側ニップローラー5は、更
に、回転軸11からベルト16、プーリー17を介して
駆動される。
【0013】これら上下の各ニップローラー5が回転す
ると、紡績糸Yには仮撚が掛けられて毛羽が撚り込まれ
ることにより、毛羽伏せされ、同時に送りの分力が与え
られる。
【0014】次に、図3ないし図5を参照し、ニップロ
ーラー5の回転力伝達機構について説明する。
【0015】ニップローラー駆動軸12は、自動ワイン
ダーのフレームFに軸受18を介して支持されている。
同駆動軸12の端部には変速プーリー19を構成する固
定部19aが固定されている。更に、同駆動軸12に
は、変速プーリー19を構成するもう一方の摺動部19
bが挿通され、コイルバネ20によって固定部19aに
圧接されている。なお、変速プーリー19は、フレーム
Fの裏側に存在し、表側には、ニップローラー5等が存
在している。
【0016】変速プーリー19を構成する固定部19a
及び摺動部19bの各対向面は、中心より円周に向かう
ほど直線的に反対側の面に向けて厚さを減少させてい
る。従って、固定部19aと摺動部19bとの間には、
V字状の間隙が形成され、後述する台形ベルト27の案
内溝となる。
【0017】また、ニップローラー駆動軸12の上方の
フレームFには、基点軸21が固定されており、その基
点軸21には、揺動レバー22の中間部が回動可能に支
持されている。
【0018】揺動レバー22の一端には、軸23が突設
されており、その軸23には位置変更可能プーリー24
が軸受25を介して回転可能に支持されている。このプ
ーリー24には、変速プーリー19との間に掛け渡され
る台形ベルト26及び綾振ドラム7の軸に固定されてい
る不図示のプーリーとの間に掛け渡される丸ベルト27
を案内するための2つの溝24a、24bが周囲に並ん
で設けられている。
【0019】また、揺動レバー22の他端には、次に述
べるダイヤル29のピン30が係合する切欠き部21a
が形成されている(図4参照)。
【0020】フレームFのニップローラー駆動軸12と
基点軸21の間の離れた位置には、ダイヤル軸28が回
転可能に支持されている。そのダイヤル軸28には、ダ
イヤル29が固定されており、更に、ダイヤル軸28の
軸端には、軸心より偏心した偏心ピン30が軸方向に突
設されている。
【0021】以上のように構成された自動ワインダーに
おける毛羽抑制装置において、走行糸Yの張力の大小に
応じてダイヤル29を回し、偏心ピン30をダイヤル軸
28の軸心回りに回転させると、揺動レバー22が基点
軸21の回りに回動し、位置変更可能プーリー24が変
速プーリー19に対して上又は下に変位する。このプー
リー24の変位により、台形ベルト26が緊張又は弛緩
する。その結果、摺動部19bが台形ベルト26に押圧
され、又はその押圧が解除されて固定部19aより離れ
又は固定部19a側に戻り、台形ベルト26の変速プー
リー19に対する作用半径が増大又は縮小する。従っ
て、台形ベルト26の速度が増大又は低下する。従っ
て、走行糸Yの糸張力に応じてダイヤル軸28を回転さ
せることにより、ニップローラー5の回転速度が変更さ
れる。
【0022】以上のダイヤル29の回転操作は、走行糸
Yの張力を手で触り、目で見て行っているが、その操作
を走行糸Yの張力に連動させることもできる。
【0023】即ち、図5に示すように、ダイヤル29に
L字型をしたセンサーレバー31を固定し、その自由端
側をニップローラー5とテンサー6との間の走行糸Y上
に置くようにし、更に、センサーレバー31を走行糸Y
側に軽く押しつけるように付勢するバネをダイヤル29
内に設けることにより、連動させることができる。
【0024】この他に、電気的センサー等によって走行
糸Yの張力を測定し、その結果に応じてステップモータ
ー又は手動等によりダイヤル29を回転させるようにし
てもよい。
【0025】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0026】即ち、高価なインバーター等を用いること
なく、ニップローラーの回転速度を巻取りパッケージ駆
動ドラムの回転速度に同調又は自由に変更することがで
きる。特に、ダイヤルの回転操作を糸張力に連動させる
場合は、常に適正な張力で糸を走行させることができ
る。また、ニップローラーの駆動源が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の毛羽抑制装置を組み込んだ自動ワイ
ンダーの斜視図である。
【図2】この発明の毛羽抑制装置を構成するニップロー
ラーの斜視図である。
【図3】この発明の毛羽抑制装置を構成する回転力伝達
機構を正面から見た断面図である。
【図4】この発明の毛羽抑制装置を構成する回転力伝達
機構主要部材の側面図である。
【図5】糸とダイヤル及びセンサーレバーとの関係を示
す斜視図である。
【符号の説明】
5 ニップローラー 7 綾振ドラム 12 ニップローラー駆動軸 19 変速プーリー 21 基点軸 22 揺動レバー 22a 切欠き部 24 位置変更可能プーリー 26 台形ベルト 27 丸ベルト 28 ダイヤル軸 29 ダイヤル 30 偏心ピン 31 センサーレバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のニップローラーを糸道に設け、該ニ
    ップローラー間に糸をニップして毛羽を抑制する自動ワ
    インダーにおいて、巻取りパッケージ駆動ドラムとニッ
    プローラー間に回転力伝達機構を設け、前記駆動ドラム
    の駆動によりニップローラーを駆動するようにした自動
    ワインダーにおける毛羽抑制装置。
  2. 【請求項2】位置変更可能のプーリーと、該プーリーと
    駆動ドラムのプーリーとの間に掛け渡されたベルトと、
    ニップローラーに取付けられた作用半径変更可能の変速
    プーリーと、該プーリーと位置変更可能プーリーとの間
    に掛け渡されたベルトとにより回転力伝達機構を構成
    し、前記作用半径の変更が位置変更可能プーリーの位置
    変更によってなされる請求項1に記載の自動ワインダー
    における毛羽抑制装置。
  3. 【請求項3】位置変更可能プーリーが、中間部が基点軸
    に回動可能に支持され一端に切欠き部が形成された揺動
    レバーの他端に支持され、該切欠き部に、糸張力に連動
    して回転するダイヤルの軸心に偏心して設けられた偏心
    ピンが係合する請求項2に記載の自動ワインダーにおけ
    る毛羽抑制装置。
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