JP2002370871A - 釣糸ユニットおよび釣糸巻取装置 - Google Patents

釣糸ユニットおよび釣糸巻取装置

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JP2002370871A JP2001180299A JP2001180299A JP2002370871A JP 2002370871 A JP2002370871 A JP 2002370871A JP 2001180299 A JP2001180299 A JP 2001180299A JP 2001180299 A JP2001180299 A JP 2001180299A JP 2002370871 A JP2002370871 A JP 2002370871A
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H59/00Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators
    • B65H59/38Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators by regulating speed of driving mechanism of unwinding, paying-out, forwarding, winding, or depositing devices, e.g. automatically in response to variations in tension
    • B65H59/384Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators by regulating speed of driving mechanism of unwinding, paying-out, forwarding, winding, or depositing devices, e.g. automatically in response to variations in tension using electronic means
    • B65H59/387Regulating unwinding speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/35Ropes, lines
    • B65H2701/355Fishlines

Abstract

(57)【要約】 【課題】釣糸をきわめて弱い張力で巻き取った釣糸ユニ
ットを提供する。そのための釣糸巻取装置を提供する。 【解決手段】原糸14を原糸部15から繰り出して、案
内機構17により垂下した放物線状に形成する。放物線
状に形成した原糸14をスプールに巻き取る。案内機構
17は案内ローラ22を有する。原糸14は、案内ロー
ラ22の下方に当接して巻取機構16側へ進む。案内ロ
ーラ22は、揺動棒23の下端に設け、揺動棒23を揺
動自在とする。揺動棒23の揺動角度をロータリエンコ
ーダ45で検出し、それに基づいて原糸14の繰り出し
速度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術の分野】この発明は、スプールに釣
糸を巻き取った状態で販売される釣糸ユニットおよびこ
れを製造するための装置に関するものである。
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から釣糸は、150m程度の所定長さに裁断され、これ
を樹脂製等のスプールに巻き取ったかたちで販売されて
いる。このようにスプールに釣糸を巻き取ったものを釣
糸ユニットと称する。釣糸ユニットは、一般に釣糸巻取
装置によってスプールに巻き取られる。釣糸巻取装置
は、予め長尺の釣糸をストックしておき、これに張力を
与えた状態で順次繰り出し、スプールを回転させること
によって当該繰り出された釣糸に一定の張力を生じさせ
ながら巻き取りを行うものである。なお、このようにス
プールに巻き取られる以前の長尺の釣糸を、特に「原
糸」と呼ぶこともある。このようにして製造された釣糸
ユニットでは、巻き取られた釣糸に常時一定の張力がか
かった状態となる。つまり、釣糸は、ユーザに購入され
使用されるまで常に引張力が加わっている。したがっ
て、釣糸に引張力が加わっている期間が長期間となる
と、釣糸の弾性が低下してその強度が低下するほか、釣
糸ユニットが保存されている環境の温度変化等によって
スプールが破壊するおそれもある。かかる問題を解決す
るためには、釣糸に張力がかからない状態でスプールに
巻き取るようにすればよいが、完全に張力ゼロの状態で
は巻き取ることができない。そこで、本発明の目的は、
ほとんど張力を発生させないで釣糸を巻き取ることによ
り、釣糸の劣化(弾性および強度の低下等)を抑えた釣
糸ユニットを提供すること、また、かかる釣糸ユニット
を製造するための釣糸巻取装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】(1) 本願発明者であっ
て出願人は、既に釣糸をスプールに対して巻き取るため
の装置について出願し、特許を受けている(特許第25
39756号、特許第2872974号特許第2909
424号、特許第2966374号、特許第30768
05号、特許第3121547号)。そして、本願出願
人は、釣糸(原糸)の自重を利用し、それにより生じる
張力によって巻き取ることができれば、上記目的を達成
することができると考えた。 (2) そこで、本願に係る釣糸ユニットは、釣糸を巻き
取るためのスプールと、当該スプールに巻き取られた所
定長さの釣糸とを有する釣糸ユニットであって、上記釣
糸は、予めストックされた原糸を繰り出して放物線状に
垂下させ、その自重により生じる張力で上記スプールに
上記所定長さだけ巻き取られていることを特徴とするも
のである。この構成によれば、原糸が巻き取られる際に
はその自重のみによって張力が生じ、当該張力で原糸を
スプールに巻き取ることができる。つまり、スプールに
巻き取られた所定長さの釣糸には、きわめて弱い張力し
か発生しない。 (3) また、本願に係る釣糸巻取装置は、上記釣糸ユニ
ットを製造するための釣糸巻取装置であって、原糸を鉛
直下方に繰り出し自在な状態で予めストックする原糸部
と、原糸部から繰り出された原糸を所定長さだけスプー
ルに巻き取る巻取機構と、原糸部から繰り出された原糸
を放物線状に形成して巻取機構側へ案内する案内機構
と、原糸部から繰り出された原糸に上記放物線状に形成
したことにより生じる張力を超える過大張力が発生した
ときに当該過大張力を検出する張力検出機構と、張力検
出機構により上記過大張力が検出されたときに、上記原
糸部からの原糸の繰り出し速度を上げるように制御する
制御装置とが備えられていることを特徴とするものであ
る。この構成によれば、原糸部から原糸を鉛直下方に繰
り出し、案内機構によってこれを放物線状に形成した
後、巻取機構によりスプールに巻き取る。これにより、
スプールには、その自重による張力が生じた原糸が巻き
取られることになる。そして、巻き取りの最中に原糸に
過大張力が生じたときは、張力検出機構によってこれを
検出することができ、その検出に基づいて制御装置が原
糸部に対して原糸の繰り出し速度を上げるように指令を
出すから、当該過大張力は直ちに解消される。したがっ
て、巻き取られる原糸に生じる張力は、常時自重により
生じる張力となる。 (4) 上記原糸部は、原糸を保持する保持部と、保持部
を駆動することにより原糸を鉛直下方に繰り出す駆動部
とを備えて構成することができる。かかる構成とするこ
とにより、原糸としては、予め長尺の釣糸を所定方向に
巻回して構成されたもの(一般的な原糸の構成)を採用
することができる。そして、これを保持部により保持し
たうえで、駆動部により保持部を駆動することにより、
巻回された原糸を順次鉛直下方に容易に繰り出すことが
できると共に、駆動部の駆動速度を調整することによ
り、原糸の繰り出し速度を容易且つ確実に調整すること
ができる。 (5) 上記案内機構は、鉛直下方に繰り出された原糸と
当接し、当該原糸を巻取機構側へ案内する原糸案内部材
と、原糸案内部材を原糸の案内方向に揺動自在に懸架す
る支持部材とを備えて構成することができる。かかる構
成とすることにより、繰り出された原糸は、原糸案内部
材に当接し、その向きが反転されることにより放物線状
に形成される。つまり、原糸を容易に放物線状に形成す
ることができる。しかも、原糸案内部材は揺動自在に懸
架されているから、通常の原糸巻取状態(すなわち、原
糸案内部材が垂下された状態)では、繰り出される原糸
が原糸案内部材に当接したとしても、当該原糸には自重
により生じる張力を超える過大張力が生じることがな
い。 (6) 上記張力検出機構は、案内される原糸によって案
内機構に外力が加わったときの案内機構の変位を検出す
る変位センサを備えることができる。かかる構成とすれ
ば、次のような作用を奏する。すなわち、巻き取り状態
において原糸に過大張力が生じた場合には、それにより
案内機構に外力が加わり、案内機構は変位する。そし
て、この変位を変位センサにより検出することができ、
その検出に基づいて原糸の繰り出し速度を調整すること
ができる。さらに、上記変位センサとしてロータリエン
コーダを採用し、当該ロータリーエンコーダの検出軸が
上記支持部材の揺動中心軸に連結する構造とすることが
できる。このようにすれば、巻き取り状態において原糸
に過大張力が生じた場合には、それにより原糸案内部材
に外力が加わり、当該原糸案内部材と共に支持部材が揺
動する。この支持部材の揺動中心軸にロータリーエンコ
ーダの検出軸を連結することにより、支持部材の揺動角
度を検出することができ、その角度に基づいて過大張力
の発生を検知することができる。そして、支持部材の揺
動角度の検出に基づいて原糸の繰り出し速度を調整する
ことができる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸巻
取装置10の構成を模式的に示した図である。同図を参
照して、この釣糸巻取装置10は、スプール11に釣糸
12をきわめて弱い張力で巻き取ることにより、後述す
る釣糸ユニット13(図3参照)を製造するためのもの
である。この釣糸巻取装置10は、原糸14、すなわち
長尺の釣糸12が予めストックされた原糸部15と、原
糸部15から繰り出される原糸14(すなわち釣糸1
2)をスプール11に巻き取る巻取機構16と、原糸部
15から繰り出された原糸14を図に示すような放物線
状に形成して巻取機構16へ案内する案内機構17と、
繰り出された原糸14に過大張力が生じたときに、これ
を検出する張力検出機構18と、原糸部16による原糸
14の繰り出し速度の調整等の制御を行う制御装置19
とを備えている。 (1) 原糸部 図2は、原糸部15、案内機構17および張力検出機構
18の構成を具体的に図示した釣糸巻取装置10の要部
斜視図である。図2を参照して、原糸部15は、原糸1
4を支持する支持軸20(保持部)と、支持軸20を回
転させるサーボモータ21(駆動部)とを備えている。
原糸14は、大型スプール22に予め巻回されている
(たとえば4000m程度)。なお、この原糸14は、
繊維メーカ等から購入することができる。支持軸20は
大型スプール22に貫通しており、これにより、原糸1
4を支持している。支持軸20は、その両端が支柱3
8,39に回動自在に支持されている。この支柱38,
39は、釣糸巻取装置10のフレーム29上に固定され
ている。そして、支持軸20の端部には、ギアボックス
40を介してサーボモータ21の駆動軸が連結されてい
る。このギアボックス40は、ブラケット41を介して
上記フレーム29に取り付けられている。サーボモータ
21が回転されることにより大型スプール22が回転さ
れる。これにより、原糸14が順次鉛直下方へ繰り出さ
れるようになっている。なお、サーボモータ21の回転
速度により原糸14の繰り出し速度を変えることがで
き、サーボモータ21の回転が停止すると原糸14の繰
り出しも停止する。 (2) 案内機構 案内機構17は、案内ローラ22(原糸案内部材)と、
これを支持する揺動棒23(支持部材)とを有してい
る。案内ローラ22は、本実施形態ではV字状の溝24
が形成されており、原糸14は、この溝24にはまり込
んで巻取機構16側へ送られる。なお、案内ローラ22
の溝24はなくすこともでき、その場合は、原糸14は
単に案内ローラ22の外周面に当接した状態となる。案
内ローラ22は、ボールベアリング(図示せず)を介し
て揺動棒23の先端部に支持されており、案内ローラ2
2は、きわめて滑らかに回転するようになっている。も
っとも、ベアリング等を用いなくても案内ローラ22の
円滑な回転が実現することができる場合は、上記ボール
ベアリングをなくすこともできる。揺動棒23は、図に
示すような略L字状の部材である。この揺動棒23の基
端部24は張力検出機構18と連結されており、下方に
垂下させた状態で配置されている。したがって、上記案
内ローラ22は、この揺動棒23によって懸架された状
態となっている。揺動棒23と張力検出機構18との連
結を行うためにアダプタ25が採用されている。このア
ダプタ25は、所定の揺動中心軸26の回りに回動する
ことができるようになっている。また、揺動棒23は、
このアダプタ25を貫通するように配置されており、揺
動棒23の軸線が上記揺動中心軸26と交差している。
したがって、アダプタ25が回動することによって、揺
動棒23は上記揺動中心軸26を中心として矢印44の
方向(すなわち、原糸14が案内ローラ22によって案
内される方向)に沿って円滑に揺動することができるよ
うになっている。 (3) 巻取機構 図1を参照して、巻取機構16は、巻取部27とスライ
ド部28を有している。 スライド部28は、巻取部2
7に保持されたスプール11に原糸14を巻き取る際
に、スプール11の幅方向(紙面に垂直な方向)に原糸
14を案内するものである。このスライド部28によっ
て、原糸14をスプール11にその幅方向に揃えて巻き
取ることができるようになっている。スライド部28
は、フレーム29に固定されたスライドベース30と、
スライドベース30にボールねじ機構を介してスライド
自在に設けられたスライダ31とを備えている。このス
ライド部28は、スライダ31を紙面に垂直な方向にス
ライドさせることにより、原糸14をスプール11の幅
方向に移動させながら良好にスプール11に巻き取るよ
うになっている。上記ボールねじ機構は、ボールねじが
形成されたボールねじ軸32と、このボールねじ軸32
を回転させるためのモータ(図示せず)とを有してお
り、このボールねじ機構によってスライダ31が上述の
ようにスライドできるようになっている。また、スライ
ダ31には所定のブラケット37を介して給糸ローラ3
3,34が備えられており、原糸14は、これら給糸ロ
ーラ33,34に載置された状態で巻取部27へ送られ
る。なお、このように原糸14は、給糸ローラ33,3
4に単に支持された状態であるから、この間で原糸14
に意図しない張力が生じることはない。巻取部27は、
駆動軸35と、駆動軸35に取り付けられたスプール1
1とを備えている。駆動軸35は、駆動モータ36に連
結されており、図中右回り(原糸14を巻き取る方向)
に回転されるようになっている。また、スプール11
は、紙面に垂直な方向に複数並列されており、一のスプ
ール11に原糸14が巻き取られた後は、続いて隣のス
プール11に巻き取られるようになっている。もっと
も、スプール11の数は、単数にすることもできる。一
のスプール14に巻き取る原糸14の長さ(定尺)は、
後述のようにして設定することができる。 (4) 張力検出機構 図2を参照して、張力検出機構18は、案内機構17の
変位を検出する変位センサを備えており、本実施形態で
はロータリーエンコーダ45が採用されている。ロータ
リーエンコーダ45は、取付板42を介して上記フレー
ム29に固定されている。このロータリーエンコーダ4
5の検出軸43は、図に示すように上記アダプタ25に
連結されている。しかも、検出軸43は、上述した揺動
中心軸26と検出軸43の軸線とが一致するように取り
付けられている。したがって、アダプタ25が回動する
と、それに対応してロータリーエンコーダ45の検出軸
43が回転し、所定の信号を出力する。この出力信号
は、案内機構17の変位、具体的には揺動棒23の揺動
角度に対応するものである。揺動棒23は、上述したよ
うに、通常は鉛直下方へ垂下された状態となっており、
案内ローラ22が懸架された状態となっているから、繰
り出された原糸14は、案内ローラ22に掛け回されて
放物線状となる。しかし、何らかの理由で原糸14に過
大張力、すなわち、放物線状に形成されることによって
自重に基づいて生じる張力を超える張力が発生した場合
は、その張力によって案内ローラ22が外力を受けるこ
とになる。そうすると、揺動自在に垂下されている揺動
棒23が揺動し、その揺動角度をロータリーエンコーダ
45が検出し、その角度に対応した出力信号S1が出力
される。この出力信号S1は、制御装置19に送られて
後述する制御が行われる。 (5) 制御装置 制御装置19は、いわゆるマイクロコンピュータを備え
ており、巻き取る原糸14の定尺の決定、スプール11
の幅寸法等の決定、原糸部15のサーボモータ21の駆
動制御、スライド部28のスライド制御、巻取部14の
駆動モータ36の駆動制御等を行うようになっている。
制御装置27には図示していないが操作部が設けられて
おり、この操作部を操作することによって上記定尺の決
定等の他、スプールに巻き取る原糸14の号数の設定等
も行うようになっている。また、原糸14の巻取長さ
(距離)および速度は、たとえば巻取部27の駆動軸3
5の回転数を回転数検出センサにより検出(たとえば光
センサを用いたパルスの検出)により検知することがで
きる。したがって、通常の巻取作業においては、制御装
置19によって上記駆動モータ36が駆動されて原糸1
4が巻き取られ、原糸14の巻取速度に対応した繰り出
し速度で原糸14が繰り出されるように上記サーボモー
タ21が駆動される。もっとも、これとは逆の制御、す
なわち、制御装置19によって上記サーボモータ21が
駆動されて原糸14が繰り出され、原糸14の繰り出し
速度に対応した巻取速度で駆動モータ36が駆動されて
スプール11に原糸14が順に巻き取られるようにする
こともできる。上記サーボモータ21の駆動制御は、次
のようにして行われる。通常の状態、すなわち、原糸1
4に過大張力が発生していない場合は、揺動棒23が垂
下している状態であって、このときの揺動棒23の回動
位置を中立状態として定義し、これを制御装置19が記
憶する。そして、この中立状態では、設定された巻取速
度で原糸14が巻き取られるように、駆動モータ36お
よびサーボモータ21が駆動される。このとき、原糸1
4に過大張力が発生した場合は、上述のように揺動棒2
3が揺動して出力信号S1が出力され、これに基づいて
制御装置19が信号S2を出力する。この信号S2に基
づいてサーボモータ21の回転速度が上昇され、これに
より、原糸14の繰り出しが促進されて、過大張力が緩
和される。過大張力が緩和されて通常の張力、すなわち
原糸14の自重による張力となったときは、再び揺動棒
23が垂下状態となり、上記した通常の巻取作業が行わ
れる。 (6) 釣糸巻取装置の動作と作用効果 次に、図1を参照して、この釣糸巻取装置10を用いて
釣糸ユニット13を製造する手順について説明する。ま
ず、制御装置19の操作部を操作して、原糸14の号数
(線径)および定尺(本実施形態では150m)等を設
定する。号数を設定するのは、上記スライド部28によ
る原糸14のスライド速度を決定する等のためであり、
定尺を設定するのは、一つのスプール11に巻き取る原
糸14の長さを決定するためである。巻き取りが開始さ
れると、制御装置19によって駆動モータ36の回転と
サーボモータ21の回転とが制御され、原糸14が一定
の速度で鉛直下方に繰り出されると共に一定速度でスプ
ール11に巻き取られる。原糸14は、鉛直下方に繰り
出された後、案内機構17を通過して放物線状に形成さ
れる。そして、巻取機構16によりスプール11に巻き
取られる。したがって、スプール11には、その自重に
よる張力が生じた原糸14が巻き取られることになる。
ここで、巻き取りの最中に原糸14に過大張力が生じた
ときでも、上述したように張力検出機構18によってこ
れを検出し、制御装置19が原糸14繰り出し速度を上
げるから、当該過大張力は直ちに解消される。したがっ
て、巻き取られる原糸14に生じる張力は、常時自重に
より生じる張力となり、図3に示すように、釣糸12
は、非常に柔らかくスプール11に巻き取られた状態と
なる。また、制御装置19は駆動軸35の回転数を検知
しているから、巻き取られた原糸14の長さを把握する
ことができる。これにより、最初に設定した巻取長さ
(定尺)だけ巻き取った場合は、引き続いて隣り合うス
プール11に巻き取ることができる。なお、上述したよ
うに、原糸14を巻き取るスプール11は、複数でも単
数でもかまわない。したがって、本実施形態によれば、
原糸14(釣糸12)は、きわめて弱い張力でスプール
11に巻き取られているから、釣糸12を長期間にわた
ってスプール11に巻き取った状態にしても、釣糸12
の弾性の低下や劣化による強度低下等の不都合は起こら
ない。しかも、上記スライド部28によって、釣糸12
はスプール11に対して幅方向に揃えて巻かれているか
ら、スプール11に巻かれた下段の釣糸12上に隙間な
く上段の釣糸12が巻き取られることになる。よって、
釣糸12をスプール11から引き出す際に釣糸12に張
力が加わっても、引き出される釣糸12がスプール11
に巻かれた下段の釣糸12に食い込むことがない。図2
を参照して、特に、本実施形態では、上記支持軸20と
これを駆動するサーボモータ21とにより原糸部15を
構成しているから、原糸14としては、予め長尺の釣糸
を所定方向に巻回して構成されたもの(一般的に販売さ
れる形態)を採用することができ、そして、これを支持
軸20より保持したうえで、サーボモータ21を回転さ
せることにより、巻回された原糸14を順次鉛直下方に
容易に繰り出すことができる。しかも、サーボモータ2
1の回転速度を調整することにより、原糸14の繰り出
し速度を容易且つ確実に調整することができるという利
点がある。なお、本実施形態では、原糸部15にストッ
クされる原糸14は、大型スプール22に予め巻き取ら
れたものを採用しているが、かかる大型スプール22に
巻き取るほかに、原糸14の束(すなわち、いわゆる
「かせ」)を直接ストックしておくこともできる。この
ようにすれば、ストックされている原糸14に張力が生
じることがなく、好都合である。また、上記案内機構1
7は、案内ローラ22とこれを懸架する揺動棒23とに
より構成されているから、繰り出された原糸14は、案
内ローラ22によってその向きが反転される。すなわ
ち、原糸14を容易に放物線状に形成することができ
る。しかも、案内ローラ22は、揺動自在に懸架されて
いるだけであるから、通常の巻取状態では、繰り出され
る原糸14が案内ローラ22に当接したとしても、原糸
14には過大張力が生じることがない。さらに、上記張
力検出機構18の変位センサとしてロータリエンコーダ
45を採用しており、これにより案内機構17の変位、
すなわち揺動棒23の揺動角度を検出する構成であるか
ら、原糸14に過大張力が発生したことを精度良く検出
することができる。なお、本実施形態では、特に図3に
示したような釣糸ユニット13、すなわちきわめて弱い
張力で釣糸11を巻き取った釣糸ユニット13の製造に
ついて説明したが、上述のように、張力検出機構18に
より原糸14の張力を検出し、しかも、その検出信号S
1に基づいて制御装置19が原糸14の繰り出し速度を
調整することができるので、これを利用すれば、所望の
張力で原糸14をスプール11に巻き取ることも可能で
ある。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自重によ
ってのみ生じる張力で釣糸をスプールに巻き取ることが
できる釣糸巻取装置を提供することができる。また、そ
れにより、釣糸の強度低下やスプールの損傷等の不都合
が起こらない釣糸ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る釣糸巻取装置の構成
を示した模式図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る釣糸巻取装置の要部
斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る釣糸ユニットの斜視
図である。
【符号の説明】
10 釣糸巻取装置 11 スプール 12 釣糸 13 釣糸ユニット 14 原糸 15 原糸部 16 巻取機構 17 案内機構 18 張力検出機構 19 制御装置 20 支持軸 21 サーボモータ 22 案内ローラ 23 揺動棒 26 揺動中心軸 43 検出軸 45 ロータリーエンコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣糸を巻き取るためのスプールと、当該
    スプールに巻き取られた所定長さの釣糸とを有する釣糸
    ユニットであって、 上記釣糸は、予めストックされた原糸を繰り出して放物
    線状に垂下させ、その自重により生じる張力で上記スプ
    ールに上記所定長さだけ巻き取られていることを特徴と
    する釣糸ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の釣糸ユニットを製造する
    ための釣糸巻取装置であって、 原糸を鉛直下方に繰り出し自在な状態で予めストックす
    る原糸部と、 原糸部から繰り出された原糸を所定長さだけスプールに
    巻き取る巻取機構と、 原糸部から繰り出された原糸を放物線状に形成して巻取
    機構側へ案内する案内機構と、 原糸部から繰り出された原糸に上記放物線状に形成した
    ことにより生じる張力を超える過大張力が発生したとき
    に当該過大張力を検出する張力検出機構と、 張力検出機構により上記過大張力が検出されたときに、
    上記原糸部からの原糸の繰り出し速度を上げるように制
    御する制御装置とが備えられていることを特徴とする釣
    糸巻取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の釣糸巻取装置において、 上記原糸部は、 原糸を保持する保持部と、 保持部を駆動することにより原糸を鉛直下方に繰り出す
    駆動部とが備えられていることを特徴とする釣糸巻取装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の釣糸巻取装置に
    おいて、 上記案内機構は、 鉛直下方に繰り出された原糸と当接し、当該原糸を巻取
    機構側へ案内する原糸案内部材と、 原糸案内部材を原糸の案内方向に揺動自在に懸架する支
    持部材とが備えられていることを特徴とする釣糸巻取装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の釣
    糸巻取装置において、 上記張力検出機構は、 案内される原糸によって案内機構に外力が加わったとき
    の案内機構の変位を検出する変位センサが備えられてい
    ることを特徴とする釣糸巻取装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の釣糸巻取装置において、 上記変位センサは、ロータリエンコーダを含み、 当該ロータリーエンコーダの検出軸が上記支持部材の揺
    動中心軸に連結されていることを特徴とする釣糸巻取装
    置。
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