JPH0818757A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH0818757A
JPH0818757A JP6145877A JP14587794A JPH0818757A JP H0818757 A JPH0818757 A JP H0818757A JP 6145877 A JP6145877 A JP 6145877A JP 14587794 A JP14587794 A JP 14587794A JP H0818757 A JPH0818757 A JP H0818757A
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JP
Japan
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time
communication
image information
transmission
calling
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JP6145877A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Sakakura
好文 坂倉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、送信元端末から受信元端末への情
報伝達における業務停滞がなく、円滑な業務の遂行が図
られるとともに、経費を節約することのできるファクシ
ミリ装置を提供することを目的とする。 【構成】 通信端末との1回のファクシミリ通信でのプ
ロトコル交換に要する通信制御時間を予め記憶する記憶
手段5と、通信端末とのファクシミリ通信の通信完了時
刻を入力する入力手段1と、画情報の情報量を算出する
情報量算出手段4と、情報量算出手段4により算出され
た画情報の情報量と記憶手段5から読み出した通信制御
時間とに基づいて、ファクシミリ通信の発呼から通信完
了までに要する通信時間を算出する通信時間算出手段6
と、入力手段1により入力された通信完了時刻よりも通
信時間算出手段により算出された通信時間分だけ前に発
呼時刻を設定し、該発呼時刻に通信端末を発呼する発呼
手段7とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送信時刻指定可能なフ
ァクシミリ装置に関し、詳しくは画情報の送信完了時刻
及び画情報の送信を含むファクシミリ通信の通信完了時
刻を指定することができるファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、信号処理におけるディジタル信号
制御技術の発展と高度化に伴って、様々な機能を持つフ
ァクシミリ装置が登場するようになってきた。例えば、
時刻を指定して送信することができるファクシミリ装置
では、送信する時刻と宛先を指定すると、指定した時刻
になったときに自動的に送信宛先を発呼して送信を開始
するようになっており、指定時刻を料金割引の適用を受
けられる時間帯にセットしておけば、料金割引適用時間
帯に送信開始するので、通信経費を節約できるという利
点がある。また、送信を完了したい時刻(納期)を指定
することができるファクシミリ装置では、送信を完了し
たい時刻を指定すると、送信を完了したい時刻に達する
まで何度でも相手先通信端末にダイヤルするようになっ
ており、相手先通信端末が話中で通信できない場合等に
おいて、より確実に送信ができるという利点がある。
【0003】また、例えば特開昭64−77279号公
報記載のものでは、送信すべき画データのデータ量、時
刻、相手先端末番号に基づき、当該時刻に最も安い通信
料金で課金される回線を選択して、画データを送信する
ようになっており、当該時刻において最も安い通信料金
で送信が可能という利点を有している。また、例えば特
開昭64−73862号公報記載のものでは、内線電話
機からの起動要求を検知したときに画情報の通信を行う
ことができるようになっており、ファクシミリ装置から
離れた場所からでも任意の時刻に画情報の送信を行うこ
とができるという利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のファクシミリ装置にあっては、送信を開始す
る時刻を指定することはできても、送信完了する時刻を
指定することができなかった。そのため、予定した時刻
に送信が完了せず、業務伝達に支障を来すという問題が
あった。また、送信しようとする画情報の情報量が大き
い場合、予め送信開始時刻を料金割引の適用が受けられ
る時刻に設定しておいても、画情報の送信途中で料金割
引の適用を受けられない時間帯に入ってしまい、経費を
節約する目的が十全に達成できないという不具合があっ
た。
【0005】そこで請求項1記載の発明は、ファクシミ
リ通信の完了する時刻を指定して、その指定時刻に画情
報の送信を含む通信を完了させることにより、自機のオ
ペレータと相手先通信端末のオペレータとの画情報到達
時刻の認識の齟齬による業務停滞や、画情報の送信途中
から料金割引の適用を受けられないという不具合を解消
して、送信元端末のオペレータから受信元端末のオペレ
ータへの情報伝達における業務停滞がなく、円滑な業務
の遂行が図られるとともに、通信時間全てに亘って料金
割引の適用を受けることを可能として、経費を節約する
ことのできるファクシミリ装置を提供することを目的と
し、請求項2記載の発明は、ファクシミリ通信での画情
報の送信が完了する時刻を指定して、その指定時刻に画
情報の送信を完了させることにより、自機のオペレータ
と相手先通信端末のオペレータとの画情報到達時刻の認
識の齟齬による業務停滞や、画情報の送信途中から料金
割引の適用を受けられないという不具合を解消して、送
信元端末のオペレータから受信元端末のオペレータへの
情報伝達における業務停滞がなく、円滑な業務の遂行が
図られるとともに、少なくとも画情報の送信が完了する
までは料金割引の適用を受けることを可能として、経費
を節約することのできるファクシミリ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】ところで、ファクシミリ通信での通信時間
を算出して、通信完了したい通信完了時刻から予測され
る通信時間分だけ前に相手先端末を発呼しても、発呼し
た相手先端末が他機端末と交信中であれば、通信完了時
刻に通信を完了させることができない可能性がある。す
なわち、ファクシミリ装置は、自機を先に発呼した相手
先端末とファクシミリ通信を行うようになっているの
で、他端末と相手先端末とのファクシミリ通信を途中で
中断させて、自機と相手先端末とがファクシミリ通信を
行うのは難しい可能性がある。また、何時どの他端末が
相手先端末を発呼してファクシミリ通信を行うのか知る
ことは更に困難である。すなわち、他端末と相手先端末
との通信予測可能性を認識して把握することは極めて困
難であるので、予め相手先端末を発呼する発呼時刻を他
端末と相手先端末との通信を予測して設定することは極
めて困難である。
【0007】そこで、請求項5記載の発明は、本来行い
たい相手先端末とのファクシミリ通信の前に、相手先端
末に対して、ファクシミリ通信を通信完了時刻よりも前
に通信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通知する
ことにより、相手先端末との回線接続を確保して、他端
末からの通信に影響されることがなく、かつ、通信完了
時刻を厳守することのできるファクシミリ装置を提供す
ることを目的とし、請求項6記載の発明は、本来行いた
い相手先端末とのファクシミリ通信の前に、相手先端末
に対して、ファクシミリ通信を画情報の送信完了時刻よ
りも前に送信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通
知することにより、相手先端末との回線接続を確保し
て、他端末からの通信に影響されることがなく、かつ、
送信完了時刻を厳守することのできるファクシミリ装置
を提供することを目的とする。
【0008】ところで、受信元端末が海外にある場合、
そのまま通信完了時刻を設定したのでは、時差のため、
自機送信元端末のオペレータの意に染まない時刻にファ
クシミリ通信がなされることになり好ましくなく、ま
た、受信元端末との時差を一々考慮して自機送信元端末
のオペレータが通信完了時刻を設定したのでは、業務の
進行を遅滞させて好ましくないとともに、オペレータに
も余計な負担がかかり好ましくない。
【0009】そこで請求項7記載の発明は、自機送信元
端末と受信元端末との時差を予め記憶して、その時差の
分だけ発呼時刻を補正することにより、海外に送信する
場合の時差をオペレータに一々考慮させることなく通信
完了時刻を設定して、円滑な業務の遂行を図ることので
きるファクシミリ装置を提供することを目的とし、請求
項8記載の発明は、自機送信元端末と受信元端末との時
差を予め記憶して、その時差の分だけ発呼時刻を補正す
ることにより、海外に送信する場合の時差をオペレータ
に一々考慮させることなく画情報の送信完了時刻を設定
して、円滑な業務の遂行を図ることのできるファクシミ
リ装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、通信回線網を介して通信端末に接
続され、原稿から画情報を読み取る画情報読取手段と、
前記画情報読取手段により読み取られた画情報を前記通
信端末に送信する送信手段とを備えたファクシミリ装置
において、前記通信端末との1回のファクシミリ通信で
のプロトコル交換に要する通信制御時間を予め記憶する
記憶手段と、前記通信端末とのファクシミリ通信の通信
完了時刻を入力する入力手段と、前記画情報読取手段に
より読み取られた画情報の情報量を算出する情報量算出
手段と、前記情報量算出手段により算出された画情報の
情報量と前記記憶手段から読み出した通信制御時間とに
基づいて、ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに
要する通信時間を算出する通信時間算出手段と、前記入
力手段により入力された通信完了時刻よりも前記通信時
間算出手段により算出された通信時間分だけ前に発呼時
刻を設定し、該発呼時刻に前記通信端末を発呼する発呼
手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、通信回線網を介し
て通信端末に接続され、原稿から画情報を読み取る画情
報読取手段と、前記画情報読取手段により読み取られた
画情報を前記通信端末に送信する送信手段とを備えたフ
ァクシミリ装置において、前記通信端末との1回のファ
クシミリ通信での画情報の送信完了までのプロトコル交
換に要する通信制御時間を予め記憶する時間記憶手段
と、前記通信端末とのファクシミリ通信での画情報の送
信完了時刻を入力する時刻入力手段と、前記画情報読取
手段により読み取られた画情報の情報量を算出する情報
量算出手段と、前記情報量算出手段により算出された画
情報の情報量と前記時間記憶手段から読み出した通信制
御時間とに基づいて、ファクシミリ通信の発呼から画情
報送信完了までに要する送信時間を算出する送信時間算
出手段と、前記送信完了時刻入力手段により入力された
送信完了時刻よりも前記送信時間算出手段により算出さ
れた送信時間分だけ前に発呼時刻を設定し、該発呼時刻
に前記通信端末を発呼する発呼手段と、を設けたことを
特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載のフ
ァクシミリ装置において、前記通信回線網を介して通信
端末に画情報を送信する際の情報送信速度を予め記憶す
る送信速度記憶手段を設け、前記通信時間算出手段は、
前記情報量算出手段により算出された画情報の情報量を
前記送信速度記憶手段から読み出した情報送信速度で除
したものに前記記憶手段から読み出した通信制御時間を
加算することにより通信時間を算出することを特徴とす
るものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載のフ
ァクシミリ装置において、前記通信回線網を介して通信
端末に画情報を送信する際の情報送信速度を予め記憶す
る送信速度記憶手段を設け、前記送信時間算出手段は、
前記情報量算出手段により算出された画情報の情報量を
前記送信速度記憶手段から読み出した情報送信速度で除
したものに前記時間記憶手段から読み出した通信制御時
間を加算することにより送信時間を算出することを特徴
とするものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明において、前記発呼手段が発呼時刻に前記通信
端末を発呼する前に、前記通信端末を発呼する予備発呼
手段と、該予備発呼手段により発呼された前記通信端末
に、前記画情報読取手段により読み取られた画情報の送
信を含むファクシミリ通信を前記通信完了時刻よりも前
記通信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通知する
通知手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項2又は4記
載の発明において、前記発呼手段が発呼時刻に前記通信
端末を発呼する前に、前記通信端末を発呼する予備発呼
手段と、該予備発呼手段により発呼された前記通信端末
に、前記画情報読取手段により読み取られた画情報の送
信を含むファクシミリ通信を前記送信完了時刻よりも前
記送信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通知する
送信通知手段と、を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1、3又は
5記載の発明において、自機が設置された場所の標準時
の示す時刻を基準に、前記通信端末が設置された場所の
標準時の示す時刻と自機が設置された場所の標準時の示
す時刻との差を予め記憶する時差記憶手段と、前記時差
記憶手段から前記通信端末に対応する時差を読み出し、
前記発呼手段により設定された発呼時刻を読み出した時
差分だけ補正する補正手段と、を設けたことを特徴とす
るものである。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項2、4又は
6記載の発明において、自機が設置された場所の標準時
の示す時刻を基準に、前記通信端末が設置された場所の
標準時の示す時刻と自機が設置された場所の標準時の示
す時刻との差を予め記憶する時差記憶手段と、前記時差
記憶手段から前記通信端末に対応する時差を読み出し、
前記送信発呼手段により設定された発呼時刻を読み出し
た時差分だけ補正する時刻補正手段と、を設けたことを
特徴とするものである。
【0018】
【作用】まず、請求項1記載の発明の作用を説明する。
指定した通信完了時刻に通信が完了するためには、ま
ず、どれくらい当該通信に時間がかかるか予測すること
ができなければならない。図1は、本発明の原理を模式
的に示す図である。図1に示す如く、通信完了時刻TE
から発呼時刻TS を知るためには、発呼から通信完了ま
でに要する時間ta がわかればよい。時間ta を知るこ
とができれば、 TS =TE −ta より、発呼時刻TS を求めることができる。
【0019】ここで、発呼から通信完了までに要する通
信時間ta は、発呼時刻TS から画情報送信開始時刻T
A までの通信制御時間tp1、画情報送信開始時刻TA
ら画情報送信終了時刻TB までの間に行われる通信制御
に要する時間tp2と、その間に行われる画情報の送信時
間tg 、画情報送信終了時刻TB から通信完了時刻TE
までの通信制御時間tp3を用いて、 ta =tp1+tp2+tg +tp3 より求めることができる。すなわち、発呼から通信完了
までに要する通信時間ta は、発呼から通信完了までに
要する通信制御時間(tp1+tp2+tp3)に画情報送信
時間(tg )を加算したものに等しい。
【0020】ところで、相手先通信端末との1回のファ
クシミリ通信でのプロトコル交換に要する通信制御時間
(tp1+tp2+tp3)であるが、ファクシミリ通信にお
ける発呼から通信完了までのプロトコル交換に要する通
信制御時間に関しては、相手先端末と自機との回線距離
や回線の信号伝達性能、経る交換機の機種やその性能、
相手先端末の送受信性能等により、同じ通信制御手順を
踏むにもかかわらず、プロトコル交換に要する時間は異
なってくる。
【0021】したがって、送信宛先毎にファクシミリ通
信での画情報の送信完了までのプロトコル交換に要する
通信制御時間を交信履歴乃至送信履歴として記憶してお
けば、以降、同じ送信宛先に対しては、プロトコル交換
に要する通信制御時間を把握することができ便宜であ
る。また、画情報送信時間(tg )は、画情報読取手段
により読み取られた画情報の情報量に基づいて、例え
ば、送信履歴の中から前回送信した画情報の情報量とそ
の画情報の送信時間とを読み出して、画情報の情報量と
送信時間との関係を当該ファクシミリ通信における画情
報の情報量に適用することにより、画情報送信時間(t
g )を算出することができる。
【0022】そこで、請求項1記載の発明では、記憶手
段により通信端末との1回のファクシミリ通信でのプロ
トコル交換に要する通信制御時間が予め記憶されてお
り、入力手段により通信端末とのファクシミリ通信の通
信完了時刻が入力されると、情報量算出手段により画情
報の情報量が算出され、通信時間算出手段により画情報
の情報量と通信制御時間とに基づいて、ファクシミリ通
信の発呼から通信完了までに要する通信時間が算出され
る。そして、発呼手段により通信完了時刻よりも通信時
間分だけ前に発呼時刻が設定され、設定された発呼時刻
に通信端末が発呼される。
【0023】すなわち、記憶手段により通信端末との1
回のファクシミリ通信でのプロトコル交換に要する通信
制御時間が予め記憶される。したがって、通信時間のう
ちの通信制御に要する時間を予測することができる。ま
た、入力手段から通信完了時刻を入力することができる
ので、入力時間に制限を受けることがなく、任意の時刻
に通信完了時刻を設定することができる。また、情報量
算出手段により画情報の情報量が算出され、通信時間算
出手段により算出された画情報の情報量と通信制御時間
とに基づいて、ファクシミリ通信の発呼から通信完了ま
でに要する通信時間が算出されるので、画情報の送信を
含む当該ファクシミリ通信にかかる時間を正確に予測す
ることができる。
【0024】また、発呼手段により通信完了時刻よりも
通信時間分だけ前に発呼時刻が設定されるので、発呼時
刻を正確に定めることができるとともに、発呼手段によ
り発呼時刻に通信端末が発呼されるので、指定した通信
完了時刻に確実にファクシミリ通信を完了させることが
できる。したがって、通信完了時刻を厳守してファクシ
ミリ通信を完了させることができ、自機のオペレータか
ら相手先通信端末のオペレータへの情報伝達における業
務停滞がなく、円滑な業務の遂行が図られるとともに、
通信時間全てに亘って料金割引の適用を受けることが可
能になるので、経費を節約することができる。
【0025】次に、請求項2記載の発明の作用を説明す
る。ファクシミリ通信においては、画情報の送信は、読
み取られた原稿の1ページ分ずつ行われ、1ページ分の
画情報の送信終了毎に1ページ分の送信が終了したこと
を示す所定の区切りコードが相手先端末に送信されると
ともに、画情報の全ページ分の送信が終了したとき、画
情報の送信終了を示す所定の終了コードが送信される。
そして、その後、送信元端末と相手先端末とは所定のプ
ロトコル交換を行うようになっている。したがって、相
手先端末において画情報の全ページ分まで受信されてい
れば、たとえ、その後のプロトコル交換の段階、すなわ
ち、ファクシミリ通信での画情報の送信終了を示す所定
の終了コードが送信される段階で通信エラーが発生した
としても、送信された画情報の全ページ分は相手先端末
のメモリーに蓄積された後なので、画情報の全ページ分
をひとまとまりの情報として伝達されたことになる。
【0026】したがって、例え送信元端末からの画情報
の送信終了後のプロトコル交換の段階で通信エラーが発
生したとしても、相手先端末では、送信元端末から送信
されてきた画情報を全て再現することが可能であり、業
務上支障を来すことはないばかりか、画情報送信完了時
刻を指定することができれば、画情報の相手先への伝達
という必要最小限の目的を達成することができる。
【0027】そこで、請求項2記載の発明では、時間記
憶手段により通信端末との1回のファクシミリ通信での
画情報の送信完了までのプロトコル交換に要する通信制
御時間が予め記憶され、時刻入力手段により通信端末と
のファクシミリ通信での画情報の送信完了時刻が入力さ
れると、情報量算出手段により画情報の情報量が算出さ
れ、送信時間算出手段により画情報の情報量と通信制御
時間に基づいて、ファクシミリ通信の発呼から画情報の
送信完了までに要する送信時間が算出される。そして、
発呼手段により送信完了時刻よりも送信時間分だけ前に
発呼時刻が設定されるとともに、発呼時刻に通信端末が
発呼される。
【0028】すなわち、時間記憶手段により通信端末と
の1回のファクシミリ通信での画情報送信完了までのプ
ロトコル交換に要する通信制御時間が予め記憶される。
したがって、送信時間のうちの通信制御に要する時間を
予測することができる。また、時刻入力手段から画情報
の送信完了時刻を入力することができるので、入力時間
に制限を受けることがなく、任意の時刻に画情報の送信
完了時刻を設定することができる。また、情報量算出手
段により画情報の情報量が算出され、送信時間算出手段
により算出された画情報の情報量と通信制御時間とに基
づいて、ファクシミリ通信の発呼から画情報の送信完了
までに要する送信時間が算出されるので、当該ファクシ
ミリ通信における画情報の送信完了までにかかる時間を
正確に予測することができる。
【0029】また、発呼手段により送信完了時刻よりも
送信時間分だけ前に発呼時刻が設定されるので、発呼時
刻を正確に定めることができるとともに、発呼手段によ
り発呼時刻に通信端末が発呼されるので、指定した送信
完了時刻に確実に画情報の全ページ分の送信を完了させ
ることができる。したがって、送信完了時刻を厳守し
て、少なくともファクシミリ通信での画情報の送信を完
了させることができるので、自機のオペレータから相手
先通信端末のオペレータへの情報伝達における業務停滞
がなく、円滑な業務の遂行が図られるとともに、画情報
の送信完了までは確実に料金割引の適用を受けることが
可能になるので、経費を節約することができる。
【0030】次に、請求項3記載の発明の作用を説明す
る。ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに要する
通信時間のうち、通信制御時間に関しては相手先端末が
定まれば、通信毎に変化することは通信エラーが発生し
ない限りないので、一旦記憶手段に記憶させれば不都合
はない。しかし、画情報読取手段により読み取られた画
情報の情報量は読み取り毎に異なる可能性が極めて高い
ので、画情報の送信時間に関しては画情報読み取り毎に
当該情報量に基づいて算出するのが好ましい。そして、
画情報の送信時間を求めるためには、画情報を送信する
際の情報送信速度がわかればよい。画情報の送信時間を
算出するには、画情報を送信する際の情報送信速度を知
る必要があるが、情報送信速度は、例えばG3規格機で
あれば、14400bps、12000bps、9600bps、7200bps、4800
bps、2400bps等であり、G4規格機では、64kbps等の
情報送信速度で送信ができる。しかし、この情報送信速
度も、相手先端末の受信能力、通信回線の信号伝送能力
に影響され、どの送信宛先に対しても同じ情報送信速度
で送信可能というわけではないので、情報送信速度も送
信宛先毎に送信履歴として記憶しておけば、以降の同じ
送信宛先に対して画情報の送信速度を決定することがで
き好ましい。この送信宛先毎の送信履歴に記憶された情
報送信速度を用いれば、画情報の送信に要する時間を予
測することができる。すなわち、画情報の情報量をX
(bit)、情報送信速度をS(bps:bit/sec)、画情報送
信時間をtg(sec)とすれば、 tg =X/S となる。そして、通信端末との1回のファクシミリ通信
でのプロトコル交換に要する通信制御時間をP(sec)と
すれば、 P=tp1+tp2+tp3 ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに要する通信
時間ta (sec)は、 ta =tg+P =X/S+P となり、通信時間ta を容易に算出することができる。
【0031】そこで、請求項3記載の発明では、送信速
度記憶手段により通信端末に画情報を送信する際の情報
送信速度が予め記憶され、通信時間算出手段により画情
報の情報量を情報送信速度で除されたのち、その値に通
信制御時間が加算され、通信時間が算出される。すなわ
ち、送信速度記憶手段により通信端末に画情報を送信す
る際の情報送信速度が予め記憶されるので、ファクシミ
リ通信毎に一々情報送信速度を入力する必要がなく操作
者にとって便宜であるとともに、入力誤りを防止するこ
とができる。そして、画情報の送信時間を正確に予測す
ることができる。また、通信時間算出手段により画情報
の情報量を情報送信速度で徐されたのち、その値に通信
制御時間が加算され、通信時間が算出されるので、正確
に当該ファクシミリ通信に要する通信時間を予測するこ
とができる。したがって、正確な発呼時刻を設定するこ
とができ、当該ファクシミリ通信を通信完了時刻を厳守
して完了することができる。
【0032】次に、請求項4記載の発明の作用を説明す
る。請求項3記載の発明の作用と同様に画情報の情報量
をX(bit)、情報送信速度をS(bps)、画情報送信時
間をtg (sec)とすれば、 tg =X/S となる。そして、ファクシミリ通信での画情報の送信完
了までのプロトコル交換に要する通信制御時間をpg
(sec)とすれば、 pg =tp1+tp2 と書くことができ、ファクシミリ通信の発呼から画情報
の送信完了までに要する送信時間tb (sec)は、 tb =tg +pg =X/S+pg を得ることができ、画情報の送信完了時刻TB が指定さ
れれば、 TS =TB −tb より、発呼時刻TS を知ることができ、この発呼時刻T
S に相手先端末を発呼して画情報を送信すれば、送信完
了時刻TB に画情報を送信完了することができる。
【0033】そこで、請求項4記載の発明では、送信速
度記憶手段が設けられて通信端末に画情報を送信する際
の情報送信速度が予め記憶される。したがって、送信宛
先毎に情報送信速度が異なっていても対処することがで
き、送信宛先毎に画情報の送信時間を正確に予測するこ
とができる。また、送信時間算出手段によって、情報量
算出手段が算出した画情報の情報量が送信速度記憶手段
から読み出された情報送信速度で除され、その除された
ものに時間記憶手段から読み出された通信制御時間が加
算され、送信時間が算出される。したがって、ファクシ
ミリ通信での発呼から画情報送信完了までの時間を正確
に予測することができ、発呼時刻を正確に定めることが
できる。したがって、送信完了時刻に厳守して画情報の
送信を完了させることができる。
【0034】次に、請求項5記載の発明の作用を説明す
る。通信予約は、予定している発呼時刻よりも前に行わ
れなければ、その意図するところを達成することはでき
ない。また、自機と相手先端末とが通信開始してしまえ
ば、他端末は自機と相手先端末との間のファクシミリ通
信を中断させることは極めて困難であるので、通信予約
により自機から相手先端末へ通信開始する時刻を通知し
て、その通信開始する時刻には相手先端末が受信可能と
なるようにしてもらえればよい。
【0035】そこで、請求項5記載の発明では、予備発
呼手段が設けられ、発呼手段が発呼時刻に通信端末を発
呼する前に予備発呼手段により通信端末が発呼される。
したがって、本来予定している発呼時刻の前に予め通信
端末を呼び出すことができる。また、通知手段により、
ファクシミリ通信を通信完了時刻よりも通信時間分だけ
前の時刻に通信開始する旨が通知されるので、相手先通
信端末は、自端末が発呼されて通信開始される時刻を認
識することができ、その発呼時刻には自端末に接続され
る通信回線を開放して、自機とのファクシミリ通信を行
えるようにすることができる。したがって、発呼時刻に
相手先端末を発呼して、通信開始することができ、発呼
時刻になって相手先端末を発呼したにもかかわらず、相
手先端末と回線接続することができずに通信開始するこ
とができず、通信完了時刻にファクシミリ通信を終える
ことができないといったことがなく、通信完了時刻を厳
守してファクシミリ通信を完了させることができる。
【0036】請求項6記載の発明では、予備発呼手段が
設けられ、発呼手段が発呼時刻に通信端末を発呼する前
に予備発呼手段により通信端末が発呼される。したがっ
て、本来予定している発呼時刻の前に予め通信端末を呼
び出すことができる。また、送信通知手段により、ファ
クシミリ通信を画情報の送信完了時刻よりも送信時間分
だけ前の時刻に通信開始する旨が通知されるので、相手
先通信端末は、自機が発呼されて通信開始される時刻を
認識することができ、その発呼時刻には自端末に接続さ
れる通信回線を開放して、自機とのファクシミリ通信を
必ず行うようにすることができる。したがって、発呼時
刻に相手先端末を発呼して、通信開始することができ、
発呼時刻になって相手先端末を発呼したにもかかわら
ず、相手先端末と回線接続することができずに通信開始
することができず、送信完了時刻にファクシミリ通信で
の画情報送信を終えることができないといったことがな
く、送信完了時刻を厳守してファクシミリ通信での画情
報の送信を完了させることができる。
【0037】請求項7記載の発明では、時差記憶手段に
より、自機が設置された場所の標準時の示す時刻を基準
に、通信端末が設置された場所の標準時の示す時刻と自
機が設置された場所の標準時の示す時刻との差が予め記
憶されるので、自機のオペレータは、相手先通信端末の
設置場所との時差を一々考慮して通信完了時刻を設定す
る必要がなく、オペレータに余計な負担をかけることが
なく、自機が設置された場所の標準時の示す時刻の感覚
で、すなわち、オペレータの日常の時間感覚で通信完了
時刻を設定することができる。したがって、円滑な業務
の遂行を図ることができる。また、補正手段により、時
差記憶手段から通信端末に対応する時差が読み出され、
発呼手段により設定された発呼時刻が読み出された時差
分だけ補正される。したがって、自機のオペレータの意
に染まない時刻にファクシミリ通信がなされることがな
く、オペレータの真に意図した時刻に相手先通信端末に
ファクシミリ通信を完了させることができる。
【0038】請求項8記載の発明では、時差記憶手段に
より、自機が設置された場所の標準時の示す時刻を基準
に、通信端末が設置された場所の標準時の示す時刻と自
機が設置された場所の標準時の示す時刻との差が予め記
憶されるので、自機のオペレータは、相手先通信端末の
設置場所との時差を一々考慮して画情報の送信完了時刻
を設定する必要がなく、オペレータに余計な負担をかけ
ることがなく、自機が設置された場所の標準時の示す時
刻の感覚で、すなわち、オペレータの日常の時間感覚で
画情報の送信完了時刻を設定することができる。したが
って、円滑な業務の遂行を図ることができる。また、時
刻補正手段により、時差記憶手段から通信端末に対応す
る時差が読み出され、発呼手段により設定された発呼時
刻が読み出された時差分だけ補正される。したがって、
自機のオペレータの意に染まない時刻にファクシミリ通
信がなされることがなく、オペレータの真に意図した時
刻に相手先通信端末にファクシミリ通信を完了させるこ
とができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。図2は本発明に係るファクシミリ装置の
一実施例の構成を示すブロック図である。まず、構成を
説明する。
【0040】図2において、操作表示部1は、配設され
た表示キーや操作キーにより装置の動作状態を表示する
一方、ユーザーが各種操作を行ってファクシミリ装置の
動作に必要な各種パラメータ及びファクシミリ通信に必
要な送信宛先情報や各種通信パラメータを入力できるよ
うになっているとともに、画情報の送信を含むファクシ
ミリ通信の通信完了時刻やファクシミリ通信での画情報
の送信完了時刻等を入力することができるようになって
いる。操作表示部1は、入力手段及び時刻入力手段を構
成する。
【0041】画情報読取部2は、詳細は図示しないが、
原稿を載置することができる原稿載置台と、原稿載置台
に載置された原稿束の最下の原稿から1枚ずつ原稿を搬
送する搬送部と、搬送部により搬送された原稿を照明す
る光源部と、光源部から光照射された原稿の画情報をC
CD(Charge Coupled Device)等により光電変換するス
キャナ部とを有しており、スキャナ部により得られたア
ナログ画情報をA/D変換器にて所定解像度でディジタ
ル信号化するようになっている。画情報読取部2は、画
情報読取手段を構成する。
【0042】符号化復号化部3は、画情報読取部2でデ
ィジタル信号化された画情報に補正処理を施して2値化
し、更にその2値化画情報を符号化して画情報を圧縮す
るとともに、受信した画情報を復号化して伸張し、元の
画情報に戻すものである。画情報メモリ部4は、RAM
(Random Access Memory)等から構成され、画情報読取
部2により原稿面から読み取られ、符号化復号化部3に
より符号化された画情報をページ毎に区切って記憶でき
るようになっているとともに、網制御部8及び通信制御
部7を介して受信され、符号化復号化部3によって復号
化された画情報をページ毎に区切って記憶できるように
なっている。また、この画情報メモリ部4は、画情報読
取部2により読み取られた画情報を符号化復号化部3に
より符号化しないで記憶できるようにもなっているとと
もに、受信した画情報を符号化復号化部3により復号化
しないで記憶できるようにもなっている。この画情報メ
モリ部4は、画情報読取部2によって原稿から読み取ら
れ、符号化復号化部3により符号化された画情報を記憶
して蓄積するとき、画情報のデータ量を1bit単位で
カウントすることにより情報量を算出することができる
ようになっており、情報量算出手段を構成する。
【0043】通信管理メモリ部5は、通信時間算出部6
により算出された画情報の情報量、相手先通信端末の送
信宛先と、相手先通信端末との前回1回分のファクシミ
リ通信における発呼から通信完了までに要した通信時
間、そのとき送信した画情報の情報量、画情報を送信し
たときの送信速度、発呼から通信完了までの1回のファ
クシミリ通信でのプロトコル交換に要した通信制御時
間、また、1回のファクシミリ通信での発呼から画情報
の送信完了までのプロトコル交換に要した通信制御時間
等の送信履歴情報をその送信宛先の発呼ダイヤル番号
(送信宛先情報)に対応させて、発呼ダイヤル番号とと
もに記憶できるようになっており、送信速度記憶手段、
記憶手段、時間記憶手段を構成する。また、この通信管
理メモリ部5は、相手先通信端末の発呼ダイヤル番号に
対応させて、自機が設置された場所の標準時の示す時刻
を基準に、相手先通信端末が設置された場所の標準時の
示す時刻と自機が設置された場所の標準時の示す時刻と
の差(時差)を予め記憶することができるようになって
いる。その一例を表1を参照して説明する。
【0044】(以下余白)
【表1】
【0045】例えば、自機が東京に設置されていると
き、相手先通信端末がオーストラリアのシドニーに設置
されている場合、オーストラリアの国番号61及びシド
ニーの地域コード2を組合せた612というコードに対
応させて時差+1時間(+3600sec)を予め記憶する
ことができるようになっている。また、相手先通信端末
がフランスのパリに設置されている場合には、フランス
の国番号33及びパリの地域コード1を組合せた331
というコードに対応させて、時差−8時間(−2880
0sec)が予め記憶できるようになっている。なお、英連
邦のホンコンのように地域コードがなく国番号だけの場
合や当該相手先国内で1つの標準時しか用いられていな
い国の場合には、国番号のみに対応させて時差を記憶で
きるようになっている。この通信管理メモリ部5は、時
差記憶手段を構成する。
【0046】通信時間算出部6は、画情報メモリ部4に
より算出された画情報の情報量と、通信管理メモリ部5
に記憶された当該送信宛先の通信端末に対応する画情報
の送信速度、発呼から通信完了までにプロトコル交換に
要した通信制御時間等を読み出して、それら画情報の情
報量、画情報の送信速度、通信制御時間に基づいて当該
ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに要する通信
時間を算出することができるようになっており、通信時
間算出手段を構成する。また、通信時間算出部6は、当
該画情報の情報量と、通信管理メモリ部5に記憶された
当該送信宛先の通信端末に対応する画情報の送信速度、
発呼から画情報の送信完了までにプロトコル交換に要し
た通信制御時間等を読み出して、それら画情報の情報
量、画情報の送信速度、通信制御時間に基づいて当該フ
ァクシミリ通信の発呼から画情報の送信完了までに要す
る送信時間を算出することができるようにもなってお
り、送信時間算出手段を構成する。
【0047】通信制御部7は、画情報読取部2によって
読み取られ、符号化復号化部3によって符号化された原
稿の画情報を公衆回線網等の通信回線網11の信号規格に
合うように変調して網制御部8を介して送信することが
できるとともに、通信回線網11及び網制御部8を介して
受信された信号を復調することができるようになってお
り、送信手段を構成する。また、通信制御部7は、内部
に水晶振動子等のクロック発生器、分周回路等を有する
計時部を有しており、自機の設置された場所の標準時の
示す時刻、例えば10時30分と自機の計時部が計時し
た自機固有の時刻、例えば96500(sec)とを対応ず
けることができるようになっているとともに、オペレー
タにより操作表示部1を介して入力された時刻、例えば
17時10分と自機の計時部が計時した自機固有の時
刻、例えば523450(sec)とを対応づけることがで
きるようになっている。通信制御部7は、操作表示部1
から通信完了時刻TE が入力されると、入力された時点
での所謂オペレータの使用する日常の時刻、例えば12
時15分と計時部の示す自機固有の時刻、例えば134
0100(sec)とを対応づけて双方とも記憶するととも
に、操作表示部1から入力された通信完了時刻、例えば
15時15分から先に記憶した入力された時点での時刻
12時15分を引き、入力された時点から3時間後であ
ることを把握して、先に述べた入力された時点の自機固
有の時刻1340100(sec)に3時間分加えた135
0900(sec)を通信完了時刻として設定する。そし
て、設定された通信完了時刻1350900(sec)か
ら、通信時間算出部6により算出された通信時間、例え
ば685(sec)を引いて、相手先通信端末の発呼時刻1
350215(sec)を求め、その発呼時刻135021
5(sec)を記憶するとともに、計時部の示す自機固有の
現時刻とを常に照合し、計時部の示す現時刻が発呼時刻
1350215(sec)に該当するとみなされたとき、網
制御部8の発呼機能を起動させるようになっており、発
呼手段を構成する。また、この通信制御部7は、同様に
操作表示部1から入力された画情報の送信完了時刻より
も、通信時間算出部6により算出された送信時間分だけ
前に発呼時刻を設定することができ、設定された発呼時
刻に達すると網制御部8の発呼機能を起動させて相手先
端末を発呼することができるようになっており、時刻発
呼手段を構成する。また、この通信制御部7は、設定さ
れた発呼時刻の前に相手先通信端末を網制御部8の発呼
機能を起動させて発呼することができるようになってお
り、予備発呼手段を構成する。また、この通信制御部7
は、所定の発呼時刻の前に相手先通信端末を発呼したと
き、相手先通信端末に対して、画情報読取部2により読
み取られた画情報の送信を含むファクシミリ通信を操作
表示部1から入力された通信完了時刻よりも、通信時間
算出部6により算出された発呼から通信完了までに要す
る通信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通知する
ことができるようになっており、通知手段を構成する。
また、通信制御部7は、所定の発呼時刻の前に相手先通
信端末を発呼したとき、相手先通信端末に対して、画情
報読取部2により読み取られた画情報の送信を含むファ
クシミリ通信を操作表示部1から入力された画情報の送
信完了時刻よりも、通信時間算出部6により算出された
発呼から画情報の送信完了までに要する送信時間分だけ
前の時刻に通信開始する旨を通知することができるよう
になっており、送信通知手段を構成する。また、通信制
御部7は、当該ファクシミリ通信を行う相手先通信端末
の送信宛先の発呼ダイヤル番号が、通信管理メモリ部5
に記憶された時差補正を要する発呼ダイヤル番号に該当
しているとき、当該ファクシミリ通信における発呼時刻
を通信管理メモリ部5から読み出した時差分だけ補正す
るようになっており、補正手段及び時刻補正手段を構成
する。
【0048】網制御部8は、いわゆるNetwork Control
Unitであり、通信回線網11において交換器と所定の手順
により情報をやりとりして、通信回線網11との回線接
続、回線切断を行うようになっており、相手先端末を発
呼する発呼機能を有しているとともに、相手先端末から
の着呼を検出できるようになっている。画情報記録部9
は、画情報読取部2で読み取られた画情報を記録紙上に
記録したり、通信回線網11を介して受信した画情報を記
録紙上に再現するものである。また、送信結果レポート
等の様々なレポートを記録紙上に印字出力できるように
もなっている。
【0049】システム制御部10は、内部にRAM部、R
OM部及びCPU部を有している。RAM部は、装置の
様々な制御に必要なパラメータ等を記憶するもので、画
情報メモリ部4に記憶された画情報を管理するためのフ
ァイル等も記憶されるようになっている。ROM部は、
ROM(Read Only Memory)等から構成され、装置各部
を制御する所定のプログラムが予めコード化されて記憶
されるようになっている。CPU部は、装置各部全ての
制御を司どるCPU(Central Processing Unit)等から
なるマイクロコンピュータであり、ROM部に記憶され
たプログラムの処理手順にしたがって装置各部を制御す
るようになっている。
【0050】なお、装置の各部の間は、装置各部間のデ
ータの送受用のバスライン、アドレスデータの送受用の
バスライン、各種信号ライン等により接続されている。
次に、作用を請求項別に説明する。まず、請求項1及び
3記載の発明の作用について、図1〜図3を参照して説
明する。
【0051】まず、オペレータが操作表示部1にこれか
ら行おうとするファクシミリ通信の通信完了時刻TE
入力し(処理P1)、続いて相手先発呼ダイヤル番号を
入力する(処理P2)。通信完了時刻TE 及び相手先発
呼ダイヤル番号が入力されると、システム制御部10は通
信管理メモリ部5にアクセスして、入力された発呼ダイ
ヤル番号に該当する発呼ダイヤル番号が登録されている
か否かを検索し、該当する発呼ダイヤル番号に過去に送
信した履歴があるか否かを調査する(処理P3)。該当
する発呼ダイヤル番号に送信履歴情報が有る場合には、
通信管理メモリ部5から送信履歴情報中の一項目である
画情報の送信速度S(bps)を読み出す(処理P4)。
【0052】次いで、画情報読取部2において、原稿か
ら画情報を読み取り(処理P5)、読み取った画情報を
符号化復号化部3で符号化して圧縮した後、画情報メモ
リ部4に蓄積すると同時に符号化された画情報の情報量
X(bit)をカウントする(処理P6)。次いで、通信時
間算出部6は、通信管理メモリ部5から当該発呼ダイヤ
ル番号に該当する送信履歴情報から前回1回のファクシ
ミリ通信での発呼から通信完了までのプロトコル交換に
要した通信制御時間P(sec)を読み出し、画情報メモリ
部4によりカウントされた画情報の情報量Xを通信管理
メモリ部5から読み出した画情報の送信速度Sで除した
後に、その値に先程通信管理メモリ部5から読み出した
通信制御時間Pを加算して、当該ファクシミリ通信の発
呼から通信完了までに要する通信時間ta (sec)を算出
する(処理P7)。
【0053】次いで、通信制御部7は、操作表示部1に
より入力された通信完了時刻TE から通信時間算出部6
により算出された通信時間ta を引き、発呼時刻TS
設定する(処理P8)。次いで、通信制御部7は、内部
に備えられた計時部により計時し、現時刻が発呼時刻T
S か否かを常に照合する(処理P9)。通信制御部7内
の計時部により現時刻が発呼時刻TS に達したと判断さ
れると、通信制御部7は、網制御部8により相手先端末
を発呼して通常のファクシミリ通信による画情報の送信
を行う(処理P10)。
【0054】なお、処理P3において、該当する発呼ダ
イヤル番号が無い場合には、設定不可の表示を操作表示
部1に示してオペレータにその旨通知する(処理P1
1)。このように本実施例(請求項1)においては、通
信管理メモリ部5が通信端末との1回のファクシミリ通
信でのプロトコル交換に要する通信制御時間Pを予め記
憶するので、通信時間ta のうちの通信制御に要する時
間を予測することができる。また、操作表示部1から通
信完了時刻TE を入力することができるので、入力時間
に制限を受けることがなく、任意の時刻に通信完了時刻
E を設定することができる。また、画情報メモリ部4
が画情報の情報量Xを算出し、通信時間算出部6が算出
された画情報の情報量Xと通信制御時間Pとに基づい
て、ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに要する
通信時間ta を算出するので、画情報の送信を含む当該
ファクシミリ通信の発呼から通信完了するまでの時間を
正確に予測することができる。
【0055】また、通信制御部7が通信完了時刻TE
りも通信時間ta 分だけ前に発呼時刻TS を設定するの
で、発呼時刻TS を正確に定めることができるととも
に、通信制御部7が発呼時刻TS に通信端末を発呼する
ので、指定した通信完了時刻TE に確実にファクシミリ
通信を完了させることができる。したがって、通信完了
時刻TE を厳守して、ファクシミリ通信を完了させるこ
とができるので、自機のオペレータから相手先通信端末
のオペレータへの情報伝達における業務停滞がなく、円
滑な業務の遂行が図られるとともに、通信時間全てに亘
って料金割引の適用を受けることが可能になるので、経
費を節約することができる。
【0056】また、本実施例(請求項3)においては、
通信管理メモリ部5が通信端末に画情報を送信する際の
情報送信速度Sを予め記憶するので、ファクシミリ通信
毎に一々情報送信速度Sを入力する必要がなく操作者に
とって便宜であるとともに、入力誤りを防止することが
できる。そして、画情報だけの送信時間を正確に予測す
ることができる。また、通信時間算出部6が画情報の情
報量Xを情報送信速度Sで徐したのち、その値に通信制
御時間Pを加算することによって通信時間taを算出す
るので、正確に当該ファクシミリ通信に要する通信時間
a を予測することができる。したがって、正確な発呼
時刻TS を設定することができ、当該ファクシミリ通信
を通信完了時刻TE を厳守して完了させることができ
る。
【0057】次に、請求項2及び4記載の発明の作用に
ついて、図1、図2、図4を参照して説明する。まず、
オペレータが操作表示部1にこれから行おうとするファ
クシミリ通信の画情報の送信完了時刻TB を入力し(処
理R1)、続いて相手先発呼ダイヤル番号を入力する
(処理R2)。画情報の送信完了時刻TB 及び相手先発
呼ダイヤル番号が入力されると、システム制御部10は通
信管理メモリ部5にアクセスして、入力された発呼ダイ
ヤル番号に該当する発呼ダイヤル番号が登録されている
か否かを検索し、該当する発呼ダイヤル番号に過去に送
信した履歴があるか否かを調査する(処理R3)。該当
する発呼ダイヤル番号に送信履歴情報が有る場合には、
通信管理メモリ部5から送信履歴情報中の一項目である
画情報の送信速度S(bps)を読み出す(処理R4)。
【0058】次いで、画情報読取部2において、原稿か
ら画情報を読み取り(処理R5)、読み取った画情報を
符号化復号化部3で符号化して圧縮した後、画情報メモ
リ部4に蓄積すると同時に符号化された画情報の情報量
X(bit)をカウントする(処理R6)。次いで、通信時
間算出部6は、通信管理メモリ部5から当該発呼ダイヤ
ル番号に該当する送信履歴情報から前回1回のファクシ
ミリ通信での発呼から画情報の送信完了までのプロトコ
ル交換に要した通信制御時間pg (sec)を読み出し、画
情報メモリ部4によりカウントされた画情報の情報量X
を通信管理メモリ部5から読み出した画情報の送信速度
Sで除した後に、その値に先程通信管理メモリ部5から
読み出した通信制御時間pg を加算して、当該ファクシ
ミリ通信の発呼から画情報の送信完了までに要する送信
時間tb (sec)を算出する(処理R7)。
【0059】次いで、通信制御部7は、操作表示部1に
より入力された画情報の送信完了時刻TB から通信時間
算出部6により算出された送信時間tb を引き、発呼時
刻TS を設定する(処理R8)。次いで、通信制御部7
は、内部に備えられた計時部により計時し、現時刻が発
呼時刻TS か否かを常に照合する(処理R9)。通信制
御部7内の計時部により現時刻が発呼時刻TS に達した
と判断されると、通信制御部7は、網制御部8により相
手先端末を発呼して通常のファクシミリ通信による画情
報の送信を行う(処理R10)。
【0060】なお、処理R3において、該当する発呼ダ
イヤル番号が無い場合には、設定不可の表示を操作表示
部1に示してオペレータにその旨通知する(処理R1
1)。このように本実施例(請求項2)においては、通
信管理メモリ部5が通信端末との1回のファクシミリ通
信での発呼から画情報送信完了までのプロトコル交換に
要する通信制御時間を予め記憶するので、送信時間のう
ちの通信制御に要する時間を予測することができる。ま
た、操作表示部1から画情報の送信完了時刻を入力する
ことができるので、入力時間に制限を受けることがな
く、任意の時刻に画情報の送信完了時刻を設定すること
ができる。また、画情報メモリ部4が画情報の情報量を
算出し、通信時間算出部6が算出された画情報の情報量
と通信制御時間とに基づいて、ファクシミリ通信の発呼
から画情報の送信完了までに要する送信時間を算出する
ので、当該ファクシミリ通信における画情報の送信完了
までにかかる時間を正確に予測することができる。
【0061】また、通信制御部7が送信完了時刻よりも
送信時間分だけ前に発呼時刻を設定するので、発呼時刻
を正確に定めることができるとともに、通信制御部7が
発呼時刻に通信端末を発呼するので、指定した送信完了
時刻に確実に画情報の全ページ分の送信を完了させるこ
とができる。したがって、送信完了時刻を厳守して、少
なくともファクシミリ通信での画情報の送信を完了させ
ることができるので、自機のオペレータから相手先通信
端末のオペレータへの情報伝達における業務停滞がな
く、円滑な業務の遂行が図られるとともに、画情報の送
信完了までは確実に料金割引の適用を受けることが可能
になるので、経費を節約することができる。
【0062】また、本実施例(請求項4)においては、
通信管理メモリ部5が通信端末に画情報を送信する際の
情報送信速度を予め記憶するので、送信宛先毎に情報送
信速度が異なっていても対処することができ、送信宛先
毎に画情報の送信時間を正確に予測することができる。
また、通信時間算出部6が画情報メモリ部4により算出
された画情報の情報量を通信管理メモリ部5から読み出
した情報送信速度で除し、その除されたものに通信管理
メモリ部5から読み出した通信制御時間を加算すること
によって送信時間を算出するので、ファクシミリ通信で
の発呼から画情報送信完了までの時間を正確に予測する
ことができ、発呼時刻を正確に定めることができる。し
たがって、送信完了時刻を厳守して画情報の送信を完了
させることができる。
【0063】次に、請求項5記載の発明の作用につい
て、図1、図2、図5、図6を参照して説明する。ま
ず、オペレータが操作表示部1にこれから行おうとする
ファクシミリ通信の通信完了時刻TE を入力し(処理S
1)、続いて相手先発呼ダイヤル番号を入力する(処理
S2)。通信完了時刻TE 及び相手先発呼ダイヤル番号
が入力されると、システム制御部10は通信管理メモリ部
5にアクセスして、入力された発呼ダイヤル番号に該当
する発呼ダイヤル番号が登録されているか否かを検索
し、該当する発呼ダイヤル番号に過去に送信した履歴が
あるか否かを調査する(処理S3)。該当する発呼ダイ
ヤル番号に送信履歴情報が有る場合には、通信管理メモ
リ部5から送信履歴情報中の一項目である画情報の送信
速度S(bps)を読み出す(処理S4)。
【0064】次いで、画情報読取部2において、原稿か
ら画情報を読み取り(処理S5)、読み取った画情報を
符号化復号化部3で符号化して圧縮した後、画情報メモ
リ部4に蓄積すると同時に符号化された画情報の情報量
X(bit)をカウントする(処理S6)。次いで、通信時
間算出部6は、通信管理メモリ部5から当該発呼ダイヤ
ル番号に該当する送信履歴情報から前回1回のファクシ
ミリ通信での発呼から通信完了までのプロトコル交換に
要した通信制御時間P(sec)を読み出し、画情報メモリ
部4によりカウントされた画情報の情報量Xを通信管理
メモリ部5から読み出した画情報の送信速度Sで除した
後に、その値に先程通信管理メモリ部5から読み出した
通信制御時間Pを加算して、当該ファクシミリ通信の発
呼から通信完了までに要する通信時間ta (sec)を算出
する(処理S7)。
【0065】次いで、通信制御部7は、操作表示部1に
より入力された通信完了時刻TE から通信時間算出部6
により算出された通信時間ta を引き、発呼時刻TS
設定する(処理S8)。通信制御部7は、発呼時刻TS
に相手先通信端末を発呼する前に、当該相手先通信端末
に対して通信予約を行うために網制御部8により相手先
通信端末を発呼する(処理S9)。相手先通信端末が発
呼されると、ファクシミリ通信におけるNSF(非標準
機能識別)フレーム等を利用して相手先通信端末に通信
予約機能が有るか否かを確認する(処理S10)。相手
先通信端末に通信予約できる機能が有ると判断された場
合には、相手先通信端末に画情報読取部2により読み取
られた画情報の送信を含むファクシミリ通信を通信完了
時刻TEよりも通信時間ta 分だけ前の時刻、すなわち
発呼時刻TS に通信開始する旨を通知して、相手先通信
端末に発呼時刻TS (TS =TE −ta )から通信完了
時刻TE までの間、他の通信端末とファクシミリ通信を
しない旨の通信予約をする(処理S11)。通信予約が
なされると一旦相手先通信端末との回線接続を断って
(処理S12)、自機に接続された通信回線を開放す
る。
【0066】次いで、通信制御部7は、内部に備えられ
た計時部により計時し、現時刻が発呼時刻TS か否かを
常に照合する(処理S13)。通信制御部7内の計時部
により現時刻が発呼時刻TS に達したと判断されると、
通信制御部7は、網制御部8により相手先端末を発呼し
て通常のファクシミリ通信による画情報の送信を行う
(処理S14)。ファクシミリ通信が完了すると、当該
ファクシミリ通信が完了した時刻と通信完了時刻TE
が照合される(処理S15)。予定した通信完了時刻T
E と一致するか、予定した通信完了時刻よりも前にファ
クシミリ通信が完了した場合には、そのまま処理を終了
する。予定した通信完了時刻TE よりも当該ファクシミ
リ通信の通信完了時刻が遅れた場合には、画情報記録部
9により当該ファクシミリ通信の通信完了時刻、予定し
た通信完了時刻からの遅れ、設定された通信完了時刻に
通信が完了しなかった旨等を通信結果レポートとして印
字出力する(処理S16)。
【0067】なお、処理S10において、相手先通信端
末に通信予約する機能が無いと判断された場合には、そ
のまま相手先通信端末との回線接続を断って(処理S1
2)、自機に接続された通信回線を開放する。また、処
理S3において、該当する発呼ダイヤル番号が無い場合
には、設定不可の表示を操作表示部1に示してオペレー
タにその旨通知する(処理S17)。
【0068】このように本実施例(請求項5)において
は、通信制御部7が、予定している発呼時刻に通信端末
を発呼する前に通信端末を発呼するので、本来予定して
いる発呼時刻の前に予め通信端末を呼び出すことができ
る。また、通信制御部7がファクシミリ通信を通信完了
時刻よりも通信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を
相手先通信端末に通知するので、相手先通信端末は、自
端末が発呼されて通信開始される時刻を認識することが
でき、その発呼時刻には自端末に接続される通信回線を
開放して、自機とのファクシミリ通信を行えるようにす
ることができる。したがって、発呼時刻に相手先端末を
発呼して、通信開始することができ、通信完了時刻を厳
守してファクシミリ通信を完了させることができる。
【0069】次に、請求項6記載の発明の作用につい
て、図1、図2、図7、図8を参照して説明する。ま
ず、オペレータが操作表示部1にこれから行おうとする
ファクシミリ通信での画情報の送信完了時刻TB を入力
し(処理T1)、続いて相手先発呼ダイヤル番号を入力
する(処理T2)。画情報の送信完了時刻TB 及び相手
先発呼ダイヤル番号が入力されると、システム制御部10
は通信管理メモリ部5にアクセスして、入力された発呼
ダイヤル番号に該当する発呼ダイヤル番号が登録されて
いるか否かを検索し、該当する発呼ダイヤル番号に過去
に送信した履歴があるか否かを調査する(処理T3)。
該当する発呼ダイヤル番号に送信履歴情報が有る場合に
は、通信管理メモリ部5から送信履歴情報中の一項目で
ある画情報の送信速度S(bps)を読み出す(処理T
4)。
【0070】次いで、画情報読取部2において、原稿か
ら画情報を読み取り(処理T5)、読み取った画情報を
符号化復号化部3で符号化して圧縮した後、画情報メモ
リ部4に蓄積すると同時に符号化された画情報の情報量
X(bit)をカウントする(処理T6)。次いで、通信時
間算出部6は、通信管理メモリ部5から当該発呼ダイヤ
ル番号に該当する送信履歴情報から前回1回のファクシ
ミリ通信での発呼から画情報の送信完了までのプロトコ
ル交換に要した通信制御時間pg (sec)を読み出し、画
情報メモリ部4によりカウントされた画情報の情報量X
を通信管理メモリ部5から読み出した画情報の送信速度
Tで除した後に、その値に先程通信管理メモリ部5から
読み出した通信制御時間pg を加算して、当該ファクシ
ミリ通信の発呼から画情報の送信完了までに要する送信
時間tb (sec)を算出する(処理T7)。
【0071】次いで、通信制御部7は、操作表示部1に
より入力された画情報の送信完了時刻TB から通信時間
算出部6により算出された送信時間tb を引き、発呼時
刻TS を設定する(処理T8)。通信制御部7は、発呼
時刻TS に相手先通信端末を発呼する前に、当該相手先
通信端末に対して通信予約を行うために網制御部8によ
り相手先通信端末を発呼する(処理T9)。相手先通信
端末が発呼されると、ファクシミリ通信におけるNSF
(非標準機能識別)フレーム等を利用して相手先通信端
末に通信予約機能が有るか否かを確認する(処理T1
0)。相手先通信端末に通信予約できる機能が有ると判
断された場合には、相手先通信端末に画情報読取部2に
より読み取られた画情報の送信を含むファクシミリ通信
を画情報の送信完了時刻TB よりも送信時間tb 分だけ
前の時刻、すなわち発呼時刻TS に通信開始する旨を通
知して、相手先通信端末に発呼時刻TS (TS =TB
b)から画情報の送信完了時刻TB までの間、他の通
信端末とファクシミリ通信をしない旨の通信予約をする
(処理T11)。通信予約がなされると一旦相手先通信
端末との回線接続を断って(処理T12)、自機に接続
された通信回線を開放する。
【0072】次いで、通信制御部7は、内部に備えられ
た計時部により計時し、現時刻が発呼時刻TS か否かを
常に照合する(処理T13)。通信制御部7内の計時部
により現時刻が発呼時刻TS に達したと判断されると、
通信制御部7は、網制御部8により相手先端末を発呼し
て通常のファクシミリ通信による画情報の送信を行う
(処理T14)。ファクシミリ通信が完了すると、当該
ファクシミリ通信での画情報の送信が完了した時刻と予
定した画情報の送信完了時刻TB とが照合される(処理
T15)。予定した送信完了時刻TB と一致するか、予
定した送信完了時刻TB よりも前にファクシミリ通信で
の画情報の送信が完了していた場合には、そのまま処理
を終了する。予定した送信完了時刻TB よりも当該ファ
クシミリ通信での画情報の送信完了時刻が遅れた場合に
は、画情報記録部9により当該ファクシミリ通信での画
情報の送信完了時刻、予定した送信完了時刻からの遅
れ、設定された送信完了時刻に画情報の送信が完了しな
かった旨等を通信結果レポートとして印字出力する(処
理T16)。
【0073】なお、処理T10において、相手先通信端
末に通信予約する機能が無いと判断された場合には、そ
のまま相手先通信端末との回線接続を断って(処理T1
2)、自機に接続された通信回線を開放する。また、処
理T3において、該当する発呼ダイヤル番号が無い場合
には、設定不可の表示を操作表示部1に示してオペレー
タにその旨通知する(処理T17)。
【0074】このように本実施例(請求項6)において
は、通信制御部7が、予定している発呼時刻に通信端末
を発呼する前に通信端末を発呼するので、本来予定して
いる発呼時刻の前に予め通信端末を呼び出すことができ
る。また、通信制御部7がファクシミリ通信を画情報の
送信完了時刻よりも送信時間分だけ前の時刻に通信開始
する旨を相手先通信端末に通知するので、相手先通信端
末は、自端末が発呼されて通信開始される時刻を認識す
ることができ、その発呼時刻には自端末に接続される通
信回線を開放して、自機とのファクシミリ通信を行える
ようにすることができる。したがって、発呼時刻に相手
先端末を発呼して、通信開始することができ、送信完了
時刻を厳守してファクシミリ通信での画情報の送信を完
了させることができる。
【0075】次に、請求項7記載の発明の作用につい
て、図1、図2、図9、図10を参照して説明する。ま
ず、オペレータが操作表示部1にこれから行おうとする
ファクシミリ通信の通信完了時刻TE を入力し(処理U
1)、続いて相手先発呼ダイヤル番号を入力する(処理
U2)。通信完了時刻TE 及び相手先発呼ダイヤル番号
が入力されると、システム制御部10は通信管理メモリ部
5にアクセスして、入力された発呼ダイヤル番号に該当
する発呼ダイヤル番号が登録されているか否かを検索
し、該当する発呼ダイヤル番号に過去に送信した履歴が
あるか否かを調査する(処理U3)。該当する発呼ダイ
ヤル番号に送信履歴情報が有る場合には、通信管理メモ
リ部5から送信履歴情報中の一項目である画情報の送信
速度S(bps)を読み出す(処理U4)。
【0076】次いで、画情報読取部2において、原稿か
ら画情報を読み取り(処理U5)、読み取った画情報を
符号化復号化部3で符号化して圧縮した後、画情報メモ
リ部4に蓄積すると同時に符号化された画情報の情報量
X(bit)をカウントする(処理U6)。次いで、通信時
間算出部6は、通信管理メモリ部5から当該発呼ダイヤ
ル番号に該当する送信履歴情報から前回1回のファクシ
ミリ通信での発呼から通信完了までのプロトコル交換に
要した通信制御時間P(sec)を読み出し、画情報メモリ
部4によりカウントされた画情報の情報量Xを通信管理
メモリ部5から読み出した画情報の送信速度Sで除した
後に、その値に先程通信管理メモリ部5から読み出した
通信制御時間Pを加算して、当該ファクシミリ通信の発
呼から通信完了までに要する通信時間ta (sec)を算出
する(処理U7)。
【0077】次いで、通信制御部7は、入力された発呼
ダイヤル番号が通信管理メモリ部5に記憶された時差補
正を要する相手先通信端末に該当するか否かを判断し
(処理U8)、時差補正を要すると判断した場合には、
通信管理メモリ部5から相手先通信端末の発呼ダイヤル
番号に対応する時差tz を読み出し(処理U9)、操作
表示部1により入力された通信完了時刻TE から通信時
間算出部6により算出された通信時間ta を引き、更に
その値に読み出した時差tz を加算して、発呼時刻TS
を設定する(処理U10)。次いで、通信制御部7は、
内部に備えられた計時部により計時し、現時刻が発呼時
刻TS か否かを常に照合する(処理U11)。通信制御
部7内の計時部により現時刻が発呼時刻TS に達したと
判断されると、通信制御部7は、網制御部8の発呼機能
を起動させることにより相手先端末を発呼して通常のフ
ァクシミリ通信による画情報の送信を行う(処理U1
2)。
【0078】なお、処理U8において、時差補正が必要
でない場合には、通信制御部7は、操作表示部1により
入力された通信完了時刻TE から通信時間算出部6によ
り算出された通信時間ta を引き、発呼時刻TS を設定
する(処理U13)。また、処理U3において、該当す
る発呼ダイヤル番号が無い場合には、設定不可の表示を
操作表示部1に示してオペレータにその旨通知する(処
理U14)。
【0079】このように本実施例(請求項7)において
は、通信管理メモリ部5が、自機の設置された場所の標
準時の示す時刻を基準に、相手先通信端末が設置された
場所の標準時の示す時刻と自機が設置された場所の標準
時の示す時刻との差を予め記憶するので、自機のオペレ
ータは、相手先通信端末の設置場所との時差を一々考慮
して通信完了時刻を設定する必要がなく、オペレータの
日常の時間感覚で通信完了時刻を設定することができ
る。したがって、円滑な業務の遂行を図ることができ
る。また、通信制御部7が、通信管理メモリ部5から通
信端末に対応する時差を読み出し、通信制御部7により
設定された発呼時刻を読み出した時差分だけ補正するの
で、自機のオペレータの意に染まない時刻にファクシミ
リ通信がなされることがなく、オペレータの真に意図し
た時刻に相手先通信端末にファクシミリ通信を完了させ
ることができる。
【0080】次に、請求項8記載の発明の作用につい
て、図1、図2、図11、図12を参照して説明する。
まず、オペレータが操作表示部1にこれから行おうとす
るファクシミリ通信の画情報の送信完了時刻TB を入力
し(処理V1)、続いて相手先発呼ダイヤル番号を入力
する(処理V2)。画情報の送信完了時刻TB 及び相手
先発呼ダイヤル番号が入力されると、システム制御部10
は通信管理メモリ部5にアクセスして、入力された発呼
ダイヤル番号に該当する発呼ダイヤル番号が登録されて
いるか否かを検索し、該当する発呼ダイヤル番号に過去
に送信した履歴があるか否かを調査する(処理V3)。
該当する発呼ダイヤル番号に送信履歴情報が有る場合に
は、通信管理メモリ部5から送信履歴情報中の一項目で
ある画情報の送信速度S(bps)を読み出す(処理V
4)。
【0081】次いで、画情報読取部2において、原稿か
ら画情報を読み取り(処理V5)、読み取った画情報を
符号化復号化部3で符号化して圧縮した後、画情報メモ
リ部4に蓄積すると同時に符号化された画情報の情報量
X(bit)をカウントする(処理V6)。次いで、通信時
間算出部6は、通信管理メモリ部5から当該発呼ダイヤ
ル番号に該当する送信履歴情報から前回1回のファクシ
ミリ通信での発呼から画情報の送信完了までのプロトコ
ル交換に要した通信制御時間Pg (sec)を読み出し、画
情報メモリ部4によりカウントされた画情報の情報量X
を通信管理メモリ部5から読み出した画情報の送信速度
Sで除した後に、その値に先程通信管理メモリ部5から
読み出した通信制御時間Pg を加算して、当該ファクシ
ミリ通信の発呼から画情報の送信完了までに要する送信
時間tb (sec)を算出する(処理V7)。
【0082】次いで、通信制御部7は、入力された発呼
ダイヤル番号が通信管理メモリ部5に記憶された時差補
正を要する相手先通信端末に該当するか否かを判断し
(処理V8)、時差補正を要すると判断した場合には、
通信管理メモリ部5から相手先通信端末の発呼ダイヤル
番号に対応する時差tz を読み出し(処理V9)、操作
表示部1により入力された画情報の送信完了時刻TB
ら通信時間算出部6により算出された送信時間tb を引
き、更にその値に読み出した時差tz を加算して、発呼
時刻TS を設定する(処理V10)。次いで、通信制御
部7は、内部に備えられた計時部により計時し、現時刻
が発呼時刻TS か否かを常に照合する(処理V11)。
通信制御部7内の計時部により現時刻が発呼時刻TS
達したと判断されると、通信制御部7は、網制御部8の
発呼機能を起動させることにより相手先端末を発呼して
通常のファクシミリ通信による画情報の送信を行う(処
理V12)。
【0083】なお、処理V8において、時差補正が必要
でない場合には、通信制御部7は、操作表示部1により
入力された画情報の送信完了時刻TB から通信時間算出
部6により算出された送信時間tb を引き、発呼時刻T
S を設定する(処理V13)。また、処理V3におい
て、該当する発呼ダイヤル番号が無い場合には、設定不
可の表示を操作表示部1に示してオペレータにその旨通
知する(処理V14)。
【0084】このように本実施例(請求項8)において
は、通信管理メモリ部5が、自機の設置された場所の標
準時の示す時刻を基準に、相手先通信端末の設置された
場所の標準時の示す時刻と自機の設置された場所の標準
時の示す時刻との差を予め記憶するので、自機のオペレ
ータは、相手先通信端末の設置場所との時差を一々考慮
して画情報の送信完了時刻を設定する必要がなく、オペ
レータの日常の時間感覚で画情報の送信完了時刻を設定
することができる。したがって、円滑な業務の遂行を図
ることができる。また、通信制御部7が、通信管理メモ
リ部5から通信端末に対応する時差を読み出し、通信制
御部7により設定された発呼時刻を読み出した時差分だ
け補正するので、自機のオペレータの意に染まない時刻
にファクシミリ通信がなされることがなく、オペレータ
の真に意図した時刻に相手先通信端末にファクシミリ通
信を完了させることができる。
【0085】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、記憶手段
が通信端末との1回のファクシミリ通信でのプロトコル
交換に要する通信制御時間を予め記憶するので、通信時
間のうちの通信制御に要する時間を予測することができ
る。また、入力手段から通信完了時刻を入力することが
できるので、入力時間に制限を受けることがなく、任意
の時刻に通信完了時刻を設定することができる。また、
情報量算出手段が画情報の情報量を算出し、通信時間算
出手段が算出された画情報の情報量と通信制御時間とに
基づいて、ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに
要する通信時間を算出するので、画情報の送信を含む当
該ファクシミリ通信の発呼から通信完了するまでの時間
を正確に予測することができる。
【0086】また、発呼手段が通信完了時刻よりも通信
時間分だけ前に発呼時刻を設定するので、発呼時刻を正
確に定めることができるとともに、発呼手段が発呼時刻
に通信端末を発呼するので、指定した通信完了時刻に確
実にファクシミリ通信を完了させることができる。した
がって、通信完了時刻を厳守して、ファクシミリ通信を
完了させることができるので、自機のオペレータから相
手先通信端末のオペレータへの情報伝達における業務停
滞がなく、円滑な業務の遂行が図られるとともに、通信
時間全てに亘って料金割引の適用を受けることが可能に
なるので、経費を節約することができる。
【0087】請求項2記載の発明によれば、時間記憶手
段が通信端末との1回のファクシミリ通信での画情報送
信完了までのプロトコル交換に要する通信制御時間を予
め記憶するので、送信時間のうちの通信制御に要する時
間を予測することができる。また、時刻入力手段から画
情報の送信完了時刻を入力することができるので、入力
時間に制限を受けることがなく、任意の時刻に画情報の
送信完了時刻を設定することができる。また、情報量算
出手段が画情報の情報量を算出し、送信時間算出手段が
算出された画情報の情報量と通信制御時間とに基づい
て、ファクシミリ通信の発呼から画情報の送信完了まで
に要する送信時間を算出するので、当該ファクシミリ通
信における画情報の送信完了までにかかる時間を正確に
予測することができる。
【0088】また、発呼手段が送信完了時刻よりも送信
時間分だけ前に発呼時刻を設定するので、発呼時刻を正
確に定めることができるとともに、発呼手段が発呼時刻
に通信端末を発呼するので、指定した送信完了時刻に確
実に画情報の全ページ分の送信を完了させることができ
る。したがって、送信完了時刻を厳守して、少なくとも
ファクシミリ通信での画情報の送信を完了させることが
できるので、自機のオペレータから相手先通信端末のオ
ペレータへの情報伝達における業務停滞がなく、円滑な
業務の遂行が図られるとともに、画情報の送信完了まで
は確実に料金割引の適用を受けることが可能になるの
で、経費を節約することができる。
【0089】請求項3記載の発明によれば、送信速度記
憶手段が通信端末に画情報を送信する際の情報送信速度
を予め記憶するので、ファクシミリ通信毎に一々情報送
信速度を入力する必要がなく操作者にとって便宜である
とともに、入力誤りを防止することができる。そして、
画情報の送信時間を正確に予測することができる。ま
た、通信時間算出手段が画情報の情報量を情報送信速度
で徐したのち、その値に通信制御時間を加算することに
よって通信時間を算出するので、正確に当該ファクシミ
リ通信に要する通信時間を予測することができる。した
がって、正確な発呼時刻を設定することができ、当該フ
ァクシミリ通信を通信完了時刻を厳守して完了させるこ
とができる。
【0090】請求項4記載の発明によれば、送信速度記
憶手段が通信端末に画情報を送信する際の情報送信速度
を予め記憶するので、送信宛先毎に情報送信速度が異な
っていても対処することができ、送信宛先毎に画情報の
送信時間を正確に予測することができる。また、送信時
間算出手段が情報量算出手段により算出された画情報の
情報量を送信速度記憶手段から読み出した情報送信速度
で除し、その除されたものに時間記憶手段から読み出し
た通信制御時間を加算することによって送信時間を算出
するので、ファクシミリ通信での発呼から画情報送信完
了までの時間を正確に予測することができ、発呼時刻を
正確に定めることができる。したがって、送信完了時刻
を厳守して画情報の送信を完了させることができる。
【0091】請求項5記載の発明によれば、予備発呼手
段を設け、発呼手段が発呼時刻に通信端末を発呼する前
に予備発呼手段が通信端末を発呼するので、本来予定し
ている発呼時刻の前に予め通信端末を呼び出すことがで
きる。また、通知手段がファクシミリ通信を通信完了時
刻よりも通信時間分だけ前の時刻に通信開始する旨を相
手先通信端末に通知するので、相手先通信端末は、自端
末が発呼されて通信開始される時刻を認識することがで
き、その発呼時刻には自端末に接続される通信回線を開
放して、自機とのファクシミリ通信を行えるようにする
ことができる。したがって、発呼時刻に相手先端末を発
呼して、通信開始することができ、通信完了時刻を厳守
してファクシミリ通信を完了させることができる。
【0092】請求項6記載の発明によれば、予備発呼手
段を設け、発呼手段が発呼時刻に通信端末を発呼する前
に予備発呼手段が通信端末を発呼するので、本来予定し
ている発呼時刻の前に予め通信端末を呼び出すことがで
きる。また、送信通知手段がファクシミリ通信を画情報
の送信完了時刻よりも送信時間分だけ前の時刻に通信開
始する旨を通知するので、相手先通信端末は、自端末が
発呼されて通信開始される時刻を認識することができ、
その発呼時刻には自端末に接続される通信回線を開放し
て、自機とのファクシミリ通信を行えるようにすること
ができる。したがって、発呼時刻に相手先端末を発呼し
て、通信開始することができ、送信完了時刻を厳守して
ファクシミリ通信での画情報の送信を完了させることが
できる。
【0093】請求項7記載の発明によれば、時差記憶手
段が、自機の設置された場所の標準時の示す時刻を基準
に、相手先通信端末が設置された場所の標準時の示す時
刻と自機が設置された場所の標準時の示す時刻との差を
予め記憶するので、自機のオペレータは、相手先通信端
末の設置場所との時差を一々考慮して通信完了時刻を設
定する必要がなく、オペレータの日常の時間感覚で通信
完了時刻を設定することができる。したがって、円滑な
業務の遂行を図ることができる。また、補正手段が、時
差記憶手段から通信端末に対応する時差を読み出し、発
呼手段が設定された発呼時刻を読み出した時差分だけ補
正するので、自機のオペレータの意に染まない時刻にフ
ァクシミリ通信がなされることがなく、オペレータの真
に意図した時刻に相手先通信端末にファクシミリ通信を
完了させることができる。
【0094】請求項8記載の発明によれば、時差記憶手
段が、自機の設置された場所の標準時の示す時刻を基準
に、相手先通信端末の設置された場所の標準時の示す時
刻と自機の設置された場所の標準時の示す時刻との差を
予め記憶するので、自機のオペレータは、相手先通信端
末の設置場所との時差を一々考慮して画情報の送信完了
時刻を設定する必要がなく、オペレータの日常の時間感
覚で画情報の送信完了時刻を設定することができる。し
たがって、円滑な業務の遂行を図ることができる。ま
た、時刻補正手段が、時差記憶手段から通信端末に対応
する時差を読み出し、発呼手段が設定された発呼時刻を
読み出した時差分だけ補正するので、自機のオペレータ
の意に染まない時刻にファクシミリ通信がなされること
がなく、オペレータの真に意図した時刻に相手先通信端
末にファクシミリ通信を完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の原理を模式的
に示す図である。
【図2】本発明に係るファクシミリ装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図3】請求項1又は3記載の発明に係るファクシミリ
装置の一実施例の処理フローを示すフローチャートであ
る。
【図4】請求項2又は4記載の発明に係るファクシミリ
装置の一実施例の処理フローを示すフローチャートであ
る。
【図5】請求項5記載の発明に係るファクシミリ装置の
一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図6】請求項5記載の発明に係るファクシミリ装置の
一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図7】請求項6記載の発明に係るファクシミリ装置の
一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図8】請求項6記載の発明に係るファクシミリ装置の
一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図9】請求項7記載の発明に係るファクシミリ装置の
一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図10】請求項7記載の発明に係るファクシミリ装置
の一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図11】請求項8記載の発明に係るファクシミリ装置
の一実施例の処理フローを示すフローチャートである。
【図12】請求項8記載の発明に係るファクシミリ装置
の一実施例の処理フローを示すフローチャートを示す図
である。
【符号の説明】
1 操作表示部(入力手段、時刻入力手段) 2 画情報読取部(画情報読取手段) 3 符号化復号化部 4 画情報メモリ部(情報量算出手段) 5 通信管理メモリ部(記憶手段、時間記憶手段、送
信速度記憶手段、時差記憶手段) 6 通信時間算出部(通信時間算出手段、送信時間算
出手段) 7 通信制御部(送信手段、発呼手段、時刻発呼手
段、予備発呼手段、通知手段、送信通知手段、補正手
段、時刻補正手段) 8 網制御部 9 画情報記録部 10 システム制御部 11 通信回線網 TS 発呼時刻(通信開始時刻) TA 画情報送信開始時刻 TB 画情報送信完了時刻 TE 通信完了時刻 tp1 画情報送信開始前通信制御時間 tp2 画情報送信開始後から画情報送信完了までの間
の通信制御時間 tg 画情報送信時間 tp3 画情報送信完了後通信制御時間 ta 発呼から通信完了までに要する時間 tb 発呼から画情報送信完了までに要する時間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線網を介して通信端末に接続され、
    原稿から画情報を読み取る画情報読取手段と、前記画情
    報読取手段により読み取られた画情報を前記通信端末に
    送信する送信手段とを備えたファクシミリ装置におい
    て、 前記通信端末との1回のファクシミリ通信でのプロトコ
    ル交換に要する通信制御時間を予め記憶する記憶手段
    と、 前記通信端末とのファクシミリ通信の通信完了時刻を入
    力する入力手段と、 前記画情報読取手段により読み取られた画情報の情報量
    を算出する情報量算出手段と、 前記情報量算出手段により算出された画情報の情報量と
    前記記憶手段から読み出した通信制御時間とに基づい
    て、ファクシミリ通信の発呼から通信完了までに要する
    通信時間を算出する通信時間算出手段と、 前記入力手段により入力された通信完了時刻よりも前記
    通信時間算出手段により算出された通信時間分だけ前に
    発呼時刻を設定し、該発呼時刻に前記通信端末を発呼す
    る発呼手段と、を設けたことを特徴とするファクシミリ
    装置。
  2. 【請求項2】通信回線網を介して通信端末に接続され、
    原稿から画情報を読み取る画情報読取手段と、前記画情
    報読取手段により読み取られた画情報を前記通信端末に
    送信する送信手段とを備えたファクシミリ装置におい
    て、 前記通信端末との1回のファクシミリ通信での画情報の
    送信完了までのプロトコル交換に要する通信制御時間を
    予め記憶する時間記憶手段と、 前記通信端末とのファクシミリ通信での画情報の送信完
    了時刻を入力する時刻入力手段と、 前記画情報読取手段により読み取られた画情報の情報量
    を算出する情報量算出手段と、 前記情報量算出手段により算出された画情報の情報量と
    前記時間記憶手段から読み出した通信制御時間とに基づ
    いて、ファクシミリ通信の発呼から画情報送信完了まで
    に要する送信時間を算出する送信時間算出手段と、 前記送信完了時刻入力手段により入力された送信完了時
    刻よりも前記送信時間算出手段により算出された送信時
    間分だけ前に発呼時刻を設定し、該発呼時刻に前記通信
    端末を発呼する発呼手段と、を設けたことを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】前記通信回線網を介して通信端末に画情報
    を送信する際の情報送信速度を予め記憶する送信速度記
    憶手段を設け、 前記通信時間算出手段は、前記情報量算出手段により算
    出された画情報の情報量を前記送信速度記憶手段から読
    み出した情報送信速度で除したものに前記記憶手段から
    読み出した通信制御時間を加算することにより通信時間
    を算出することを特徴とする請求項1記載のファクシミ
    リ装置。
  4. 【請求項4】前記通信回線網を介して通信端末に画情報
    を送信する際の情報送信速度を予め記憶する送信速度記
    憶手段を設け、 前記送信時間算出手段は、前記情報量算出手段により算
    出された画情報の情報量を前記送信速度記憶手段から読
    み出した情報送信速度で除したものに前記時間記憶手段
    から読み出した通信制御時間を加算することにより送信
    時間を算出することを特徴とする請求項2記載のファク
    シミリ装置。
  5. 【請求項5】前記発呼手段が発呼時刻に前記通信端末を
    発呼する前に、前記通信端末を発呼する予備発呼手段
    と、 該予備発呼手段により発呼された前記通信端末に、前記
    画情報読取手段により読み取られた画情報の送信を含む
    ファクシミリ通信を前記通信完了時刻よりも前記通信時
    間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通知する通知手段
    と、を設けたことを特徴とする請求項1又は3記載のフ
    ァクシミリ装置。
  6. 【請求項6】前記発呼手段が発呼時刻に前記通信端末を
    発呼する前に、前記通信端末を発呼する予備発呼手段
    と、 該予備発呼手段により発呼された前記通信端末に、前記
    画情報読取手段により読み取られた画情報の送信を含む
    ファクシミリ通信を前記送信完了時刻よりも前記送信時
    間分だけ前の時刻に通信開始する旨を通知する送信通知
    手段と、を設けたことを特徴とする請求項2又は4記載
    のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】自機が設置された場所の標準時の示す時刻
    を基準に、前記通信端末が設置された場所の標準時の示
    す時刻と自機が設置された場所の標準時の示す時刻との
    差を予め記憶する時差記憶手段と、 前記時差記憶手段から前記通信端末に対応する時差を読
    み出し、前記発呼手段により設定された発呼時刻を読み
    出した時差分だけ補正する補正手段と、を設けたことを
    特徴とする請求項1、3又は5記載のファクシミリ装
    置。
  8. 【請求項8】自機が設置された場所の標準時の示す時刻
    を基準に、前記通信端末が設置された場所の標準時の示
    す時刻と自機が設置された場所の標準時の示す時刻との
    差を予め記憶する時差記憶手段と、 前記時差記憶手段から前記通信端末に対応する時差を読
    み出し、前記送信発呼手段により設定された発呼時刻を
    読み出した時差分だけ補正する時刻補正手段と、を設け
    たことを特徴とする請求項2、4又は6記載のファクシ
    ミリ装置。
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