JP2000332975A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2000332975A
JP2000332975A JP11144180A JP14418099A JP2000332975A JP 2000332975 A JP2000332975 A JP 2000332975A JP 11144180 A JP11144180 A JP 11144180A JP 14418099 A JP14418099 A JP 14418099A JP 2000332975 A JP2000332975 A JP 2000332975A
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signal
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Kazuoki Hanazawa
和興 花沢
Keiichi Itakura
慶一 板倉
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 手順制御データ20には、ITU−T勧
告T.30の通信手順を含む制御情報が記憶される。特
殊機能設定部15は、NSF信号とDIS信号の送出処
理を実行する通信手順と、NSF信号を送出しないでD
IS信号の送出処理を実行する通信手順のいずれかを選
択するように、CPU(制御部)に指示する。相手方の
ファクシミリ装置の機能を予め調べて、通信開始前に特
殊機能設定部15の内容をセットしておく。 【効果】 NSF信号を認識できない装置とファクシミ
リ通信を行う場合、DIS信号のみを送出し、通信の失
敗を未然に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、標準の機能と非標
準の機能とを持ち、相手方装置の許容する通信手順に従
ってファクシミリ通信を行うファクシミリ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グループ3(G3)ファクシミリ装置の
ファクシミリ伝送手順は、ITU−T勧告T.30に規
定されている。メッセージの伝送条件は、その伝送に先
立って実行されるプリメッセージ手順により決定され
る。メッセージとは、ファクシミリ通信によって伝送さ
れる文書イメージ等のことである。プリメッセージ手順
では、送信側と受信側のファクシミリ装置が、互いに相
互の機能を識別し、通信条件等を確認し、選択する処理
を実行する。
【0003】プリメッセージ手順に含まれるDIS信号
(ディジタル識別信号)は、標準の相手方能力識別のた
めの信号である。また、NSF信号は、非標準の相手方
能力識別のための信号である。このNSF信号はオプシ
ョン信号であって、その内容は各メーカーが独自に決め
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。上記NSF信号の内容は公開されておらず、各メー
カーは独自に拡張したり変更したりすることができる。
通常、プリメッセージ手順においては、DIS信号にN
SF信号を付加して相手方装置に送出する。
【0005】ところが、DIS信号にNSF信号を付加
したものを受信した場合に、例えば、型が旧式であると
いう理由によってNSF信号を認識できず、DIS信号
を含めて信号全体の解析ができない装置が存在する。D
IS信号が認識されないと、通信手順は中断する。そこ
で、このような場合、DIS信号の再送要求が繰り返さ
れる。一定回数DIS信号の受信確認ができない場合、
通信が切断される。即ち、NSF信号を付加したDIS
信号を送出することによって、その信号中に含まれるD
IS信号の受信確認ができない装置との間では、通信を
することができない。これでは、円滑なファクシミリ通
信を妨げる。特に、ファクシミリ装置の機能向上が著し
い今日では、NSF信号の付加が一般的になりつつあ
り、たとえこうした機能を全く持たない旧型機でも正常
なファクシミリ通信を可能にする環境が要求されてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉ファクシミリ通信手順を指定する手順制御デ
ータを記憶した記憶部と、上記手順制御データに含まれ
る特殊機能設定状態の内容を書き換える特殊機能設定部
と、上記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備
え、上記特殊機能設定状態の内容は、NSF信号(非標
準機能識別信号)とDIS信号(ディジタル識別信号)
の送出処理を実行する通信手順と、NSF信号を送出し
ないでDIS信号の送出処理を実行する通信手順のう
ち、いずれか一方の通信手順を上記制御部が選択するた
めの情報からなることを特徴とするファクシミリ装置。
【0007】〈構成2〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記ファクシミ
リ通信手順を実行する制御部とを備え、上記手順制御デ
ータには、NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS
信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信
手順と、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処
理を実行する通信手順のうち、いずれか一方の通信手順
を上記制御部が選択するための時間範囲の起点を指定す
る特殊機能開始時刻情報と、上記時間範囲の終点を指定
する特殊機能終了時刻情報とが含まれることを特徴とす
るファクシミリ装置。
【0008】〈構成3〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記ファクシミ
リ通信手順を実行する制御部とを備え、上記手順制御デ
ータには、NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS
信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行したとき
無応答であった回数をカウントするDISカウンタ情報
が含まれ、上記制御部は、DISカウンタ情報のカウン
ト値が所定値を越えたとき、NSF信号を送出しないで
DIS信号の送出処理を実行する通信手順を選択するこ
とを特徴とするファクシミリ装置。
【0009】〈構成4〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記ファクシミ
リ通信手順を実行する制御部とを備え、上記手順制御デ
ータには、NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS
信号(ディジタル識別信号)の送出処理を繰り返しても
有為信号を受信しなかったことを示す通信結果種別情報
が含まれ、上記制御部は、通信結果種別情報が通信が有
為信号を受信しなかったことを示すとき、NSF信号を
送出しないでDIS信号の送出処理を実行する通信手順
を選択することを特徴とするファクシミリ装置。
【0010】〈構成5〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記手順制御デ
ータに含まれる特殊機能設定状態の内容を書き換える特
殊機能設定部と、上記ファクシミリ通信手順を実行する
制御部とを備え、上記特殊機能設定状態の内容は、NS
F信号(非標準機能識別信号)と標準のDIS信号(デ
ィジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順と、
NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張されたDIS
信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信
手順のうち、いずれか一方の通信手順を上記制御部が選
択するための情報からなることを特徴とするファクシミ
リ装置。
【0011】〈構成6〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記ファクシミ
リ通信手順を実行する制御部とを備え、上記手順制御デ
ータには、NSF信号(非標準機能識別信号)と標準の
DIS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行す
る通信手順と、NSF信号(非標準機能識別信号)と拡
張されたDIS信号(ディジタル識別信号)の送出処理
を実行する通信手順のうち、いずれか一方の通信手順を
上記制御部が選択するための時間範囲の起点を指定する
特殊機能開始時刻情報と、上記時間範囲の終点を指定す
る特殊機能終了時刻情報とが含まれることを特徴とする
ファクシミリ装置。
【0012】〈構成7〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記ファクシミ
リ通信手順を実行する制御部とを備え、上記手順制御デ
ータには、NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張さ
れたDIS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実
行したとき無応答であった回数をカウントするDISカ
ウンタ情報が含まれ、上記制御部は、DISカウンタ情
報のカウント値が所定値を越えたとき、NSF信号(非
標準機能識別信号)と標準のDIS信号(ディジタル識
別信号)の送出処理を実行する通信手順を選択すること
を特徴とするファクシミリ装置。
【0013】〈構成8〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記ファクシミ
リ通信手順を実行する制御部とを備え、上記手順制御デ
ータには、NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張さ
れたDIS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を繰
り返しても有為信号を受信しなかったことを示す通信結
果種別情報が含まれ、上記制御部は、通信結果種別情報
が通信が有為信号を受信しなかったことを示すとき、N
SF信号(非標準機能識別信号)と標準のDIS信号
(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順
を選択することを特徴とするファクシミリ装置。
【0014】〈構成9〉ファクシミリ通信手順を指定す
る手順制御データを記憶した記憶部と、上記手順制御デ
ータに含まれる登録データの内容を書き換えるデータ登
録部と、上記ファクシミリ通信手順を実行する制御部と
を備え、上記登録データには、一つ以上の特定の通信相
手先の電話番号と、その各々の通信相手に対して、NS
F信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディジタ
ル識別信号)の送出処理を実行する通信手順の代わり
に、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を
実行する通信手順を、上記制御部が選択するように指示
する、NSF送出禁止データが含まれることを特徴とす
るファクシミリ装置。
【0015】〈構成10〉構成9に記載のファクシミリ
装置において、NSF信号(非標準機能識別信号)とD
IS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する
通信手順を選択して、相手から有為信号を受信しなかっ
たとき、上記登録データ中に、該当する通信相手先の電
話番号と、その通信相手に対してNSF信号を送出しな
いでDIS信号の送出処理を実行する通信手順を、上記
制御部が選択するように指示する、NSF送出禁止デー
タが書き込まれることを特徴とするファクシミリ装置。
【0016】〈構成11〉構成9に記載のファクシミリ
装置において、NSF信号(非標準機能識別信号)とD
IS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する
通信手順を選択して、相手から有為信号を受信しなかっ
たとき、上記登録データ中に、該当する通信相手先の電
話番号と、その通信相手から有為信号を受信しなかった
旨の通信結果を表示する通信結果データを登録して、操
作表示部に表示することを特徴とするファクシミリ装
置。
【0017】〈構成12〉構成9に記載のファクシミリ
装置において、NSF信号(非標準機能識別信号)とD
IS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する
通信手順を選択して、相手から有為信号を受信しなかっ
たとき、上記登録データ中に、該当する通信相手先の電
話番号と、その通信相手から有為信号を受信しなかった
旨の通信結果を表示する通信結果データを登録し、上記
制御部は、上記通信結果データを参照して、該当する通
信相手先に対して、NSF信号を送出しないでDIS信
号の送出処理を実行する通信手順を選択することを特徴
とするファクシミリ装置。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例1〉図1は、具体例1のファクシミリ装置を示
すブロック図である。図の装置は、読取部1、記録部
2、操作表示部3、符号/復号化部4、変復調部5、回
線制御部6及び動作制御部10を備えている。動作制御
部10は、CPU(制御部)11、RAM(ランダム・
アクセス・メモリ、(記憶部))12、ROM(リード
・オンリ・メモリ)13、時計部14及び特殊機能設定
部15を備えている。RAM12には、手順制御データ
20が記憶されている。このデータの内容は後で説明す
ることにし、装置の各部の機能説明を順番に行う。
【0019】読取部1は、原稿から画像データを読み取
り、電気信号に変換する部分である。記録部2は、受信
した画像データを用紙に印刷する部分である。操作表示
部3は、オペレータがファクシミリ通信を行う場合に操
作するキーやディスプレイ等により構成される。符号/
復号化部4は、送信すべき画像データを符号化したり、
受信した画像データの復号化を行う部分である。
【0020】変復調部5は、送信データをアナログ信号
に変換したり、受信データをディジタル信号に変換する
部分である。回線制御部6は、図示しない回線に接続さ
れ、ファクシミリ送受信のための制御を行う部分であ
る。動作制御部10のCPU11は、ファクシミリ装置
の動作全体を制御するためのもので、この発明における
通信手順の制御も、このCPU11が行う。
【0021】ROM13は、CPU11の動作用プログ
ラムを記憶した部分である。また、RAM12は、CP
U11が通信制御動作、その他の動作を行う場合に必要
なパラメータや情報を格納しておく部分である。このR
AM12に、ファクシミリ通信手順を示す手順制御デー
タ20が記憶されている。時計部14は、現在時刻を表
示し、これをCPU11に伝える部分である。特殊機能
設定部15は、操作表示部3の操作によって、手順制御
データ20に格納された、後で説明する情報の書き換え
を行う機能を持つ部分である。
【0022】図2は、一般のファクシミリ通信手順を示
すシーケンスチャートである。この図を用いて、上記の
ファクシミリ装置の一般的な動作を説明する。この通信
手順は、ITU−T勧告T.30に規定されたものであ
る。この図は、装置Aと装置Bとがこの通信手順に従っ
てファクシミリ送受信を行う例を示している。まず、装
置Aが発呼すると、呼び出し信号が装置Bに到来する
(ステップS1)。装置Bは、装置Aに対しCED信号
(被呼局が非音声端末であることを示すトーン信号)を
送出する(ステップS2)。
【0023】続いて装置Bは、装置Aに対して、NSF
信号(非標準機能識別信号)、CSI信号(被呼端末識
別信号)及びDIS信号(ディジタル識別信号)を送出
する(ステップS3)。これらの信号が、装置Bから装
置Aに送られることによって、装置Aが装置Bの能力の
確認をする。装置Aは、NSF信号とCSI信号とDI
S信号とを認識すると、相手機の能力と自分の能力から
共通部分を認識し、最高の能力で通信を行うことができ
る条件を決定し、装置Bに対して、TSI信号(送信端
末識別信号)、NSS信号(非標準機能設定信号)ある
いはDIS信号を送出する(ステップS4)。
【0024】こうして、装置Bは装置Aの電話番号と、
通信条件を認識する。その後、装置Aから装置BにTC
F信号(トレーニングチェック信号)が送出される(ス
テップS5)。これにより、通信回線の状態等がチェッ
クされる。
【0025】装置Bは、その後、CFR信号(受信準備
確認信号)を装置Aに送出する(ステップS6)。こう
してその後、装置Aから装置Bに対して、メッセージ
(画信号)が送出される(ステップS7)。
【0026】図3には、DIS信号が認識不可のときの
通信手順シーケンスを示す。図に示す装置Cと装置D
は、互いに製造メーカーが異なり、機能が異なるファク
シミリ装置とする。図のステップS1,S2の通信手
順、即ち呼び出し信号の送受信、CED信号の送受信
は、図2で説明したのと同様である。
【0027】次のステップS3では、装置Dから装置C
に対して、NSF信号、CSI信号及びDIS信号が送
出される。ところが、ここで、装置Cは、これらの信号
の認識ができないとする。この場合、装置Dは、勧告
T.30に定められたT4秒間装置Cの応答を待って、
同一のNSF信号、CSI信号、DIS信号を再送す
る。この場合にも、これらの信号が装置Cに認識されな
いと、装置Cは、同様の信号の再送を繰り返す(ステッ
プS4、ステップS5)。そして、ステップS3から勧
告T.30に規定されているT1秒が経過すると、装置
Dは、通信が失敗したと判断し、装置Cに対しDCN信
号を送出する(ステップS6)。
【0028】こうして回線が切断される。即ち、ステッ
プS3からステップS5までの信号再送が失敗すると、
ファクシミリ通信が開始されないまま回線が切断され
る。この原因は、既に説明したように、DIS信号に、
NSF信号やCIS信号を付加して送信したとき、装置
Cが通信に最低限必要なDIS信号すら認識できなくな
るためである。本発明では、こうした場合に、NSF信
号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行するよう
に、通信手順を切り換える手段を提供する。
【0029】図4には、具体例1の手順制御データ説明
図を示す。図1を用いて説明したRAM12に記憶され
た手順制御データ20には、この図に示すように、特殊
機能設定状態21と手順T.30でNSF信号、CSI
信号及びDIS信号に付加して送出すべきデータが記憶
されている。なお、手順T.30によって送出すべきデ
ータの内容は既知のものであって本発明には関係ないの
で、具体例の図示を省略している。
【0030】上記特殊機能設定状態21の内容は、例え
ばここではオン(ON)またはオフ(OFF)、例えば
1ビットのディジタル信号であればオンが“1”、オフ
が“0”という内容となる。この内容は、図1に示した
特殊機能設定部15によって自由に書き換えられる。書
き換え操作は、操作者の手作業による。
【0031】特殊機能設定状態21の内容がオンの場合
には、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理
を実行する通信手順が選択される。また、特殊機能設定
状態21の内容がオフの場合には、NSF信号とDIS
信号の送出処理を実行する通信手順が選択される。図1
に示したCPU11は、この手順制御データ20を参照
しながら指定された通信手順を選択してファクシミリ通
信を実行する。その状態を図4の手順制御データ20の
右側に図示した。
【0032】図5に、具体例1の装置の動作フローチャ
ートを示す。まず、この発明を実施する前に、予め図3
に示した装置Cの操作者は、装置Dの操作者に連絡を行
い、装置Dの特殊機能設定状態をオンにするよう依頼す
る。装置Dの操作者は、この依頼を受けて、図1に示し
た操作表示部3を操作し、特殊機能設定部15の処理に
よって、手順制御データ20の中の特殊機能設定状態2
1(図4)の内容を変更する。即ち、この内容をオフか
らオンに書き換える(図5ステップS1)。この状態
で、ファクシミリ通信が開始される。
【0033】まず、ステップS2で、着信信号が装置D
に到来するとステップS3に進み、装置DはCED信号
を装置Cに送出する。ステップS4では、特殊機能設定
状態がオンかどうかを判断する。この図の例では、特殊
機能設定状態がオンになっているため、ステップS5を
パスしてステップS6に進み、装置DはCSI信号の送
出を実行する。そして、更にステップS7に進み、DI
S信号の送出を行う。これにより、NSF信号の送出を
しないでDIS信号の送出を行う。従って、装置CはD
IS信号の認識が可能になり、メッセージの送受信が開
始される。一方、特殊機能設定状態がオフの場合には、
上記ステップS4からステップS5に進み、NSF信号
の送出が行われる。
【0034】図6には、具体例1の動作シーケンスチャ
ートを示す。図5を用いて説明したフローチャートに従
ってファクシミリ通信手順を実行すると、このシーケン
スチャートに示すようになる。即ち、図の装置Cは、ス
テップS1において、装置Dに呼び出し信号を送出し、
ステップS2で、装置DはCED信号を装置Cに送出す
る。
【0035】そして、ステップS3で、装置Dは、CS
I信号とDIS信号とを装置Cに送出し、装置Cがその
認識を行う。装置CはステップS4において、TSI信
号とDCS信号を装置Dに送出する。以下に続く手順は
既に図3を用いて説明したとおりなので省略する。即
ち、このようにして、DIS信号が装置Cに認識され、
通常のファクシミリ通信が可能になる。
【0036】〈具体例1の効果〉以上のように、手順制
御データに含まれる特殊機能設定状態の内容に従って、
NSF信号とDIS信号の送出処理を実行する通信手順
と、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を
実行する通信手順のうち、いずれか一方の通信手順を、
制御部が選択するようにしたので、NSF信号とDIS
信号を受信した場合、DIS信号を認識できない装置と
の間のファクシミリ通信の失敗を防止することができ
る。
【0037】〈具体例2〉具体例1では、装置の操作者
が特殊機能設定部を操作して、通信手順の選択を行うよ
うにした。しかしながら、この場合には、双方に装置の
操作者がいないと、正常にファクシミリ通信をすること
ができるという保証がない。そこで、この具体例では、
所定の時間範囲を指定し、その時間範囲では、受信側の
装置がNSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理
を実行するというパターンにし、時間範囲の選択によっ
てファクシミリ通信の失敗を防止する。
【0038】図7には、具体例2の手順制御データ説明
図を示す。この図に示す手順制御データ20には、特殊
機能開始時刻t1と特殊機能終了時刻t2とが含められ
る。これらの時刻t1,t2と、時計部14の出力とが
CPU11によって比較されて、所定の時間範囲即ち時
刻t1から時刻t2までの時間範囲について、他の時間
範囲とは異なる通信手順を選択する。
【0039】即ち、この例では、時刻t1から時刻t2
までの時間の間は、NSF信号を送出しないでDIS信
号の送出処理を実行する通信手順を採用する。その他の
時間では、NSF信号とDIS信号の送出処理を実行す
る通信手順を選択する。従って、予め相手方のファクシ
ミリ装置にNSF信号とDIS信号の認識能力がないと
いうことを送信側の操作者が知っていれば、時刻t1か
ら時刻t2の時間範囲を選んでファクシミリ通信を行え
ばよい。
【0040】なお、ここでは、この時刻t1から時刻t
2の範囲では、NSF信号を送出しないでDIS信号の
送出処理を実行する通信手順を選択することにしたが、
逆に、この時間範囲でNSF信号とDIS信号の送出処
理を実行する通信手順を選択するようなシステムであっ
ても差し支えない。CPU11は、こうして、時間範囲
の起点を指定する特殊機能開始時刻t1と時間範囲の終
点を指定する特殊機能終了時刻t2と、時計部14の出
力する現在時刻tとを参照しながら、所定の通信手順を
選択すればよい。
【0041】図8に、具体例2の装置の動作フローチャ
ートを示す。この例では、受信側の操作者の介在を必要
としない。ステップS1において、受信側のファクシミ
リ装置Dに着信信号が到来すると、ステップS2におい
て、装置Dは装置Cに対してCED信号を送出する。そ
して、ステップS3において、現在時刻が特殊機能開始
時刻よりも後かどうかを判断し、特殊機能開始時刻より
も後であると判断された場合は、ステップS4に進み、
現在時刻は特殊機能終了時刻よりも前かどうかを判断す
る。
【0042】つまり、t1とt2の間の時間範囲であれ
ばステップS2からステップS6にジャンプして、それ
以外の時間範囲であればステップS2からステップS5
に進む。ステップS2からステップS6にジャンプした
場合には、NSF信号を送出しないで、CSI信号とD
IS信号の送出を行う(ステップS6,ステップS
7)。一方、ステップS2からステップS5に進んだ場
合には、NSF信号とCSI信号とDIS信号の送出を
行う通信手順となる。
【0043】〈具体例2の効果〉以上のように、所定の
時間範囲を指定する情報を手順制御データに含めてお
き、該当する時間範囲で、例えばNSF信号を送出しな
いでDIS信号の送出処理を実行する通信手順を採用す
れば、受信側のファクシミリ装置の操作者による介在無
しに、失敗の無いファクシミリ通信を実現できる。
【0044】〈具体例3〉この具体例では、上記のよう
な時間的な制約を受けないで、任意の時刻に、NSF信
号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行する通信
手順を選択できるようにした。ここでは、図3に示した
ように、手順制御データ20に、DISカウンタを含め
た。このDISカウンタは、DIS信号とNSF信号と
を送出しても応答が得られない場合に、その無応答回数
をカウントする。数回以上無応答の場合には、DIS信
号のみを送信する通信手順を選択するような制御を行
う。
【0045】図9には、具体例3の手順制御データ説明
図を示す。この手順制御データ20には、上記の目的を
達成するために、DISカウンタ22を含める。このD
ISカウンタ22には、NSF信号とDIS信号の送出
処理を実行したとき、無応答であった回数が格納され
る。例えば、図3のステップS3において、NSF信号
とDIS信号を装置Dが装置Cに送信して、無応答であ
ればDISカウンタ22の内容を“1”にする。
【0046】次に、ステップS4において、装置DはN
SF信号とDIS信号の再送を行う。この場合にも、装
置Cからの応答が得られないとしたとき、DISカウン
タの値を+1して“2”とする。従来は、ここで、更に
NSF信号とDIS信号の再送を行った。ところが、こ
の発明では、DISカウンタが“2”になった場合に
は、次はNSF信号を送出しないでDIS信号の送出処
理を実行する通信手順を選択する。これによって、図3
に示した装置DはDIS信号を認識し、その後のメッセ
ージ送受信が開始される。
【0047】図10には、具体例3の装置の動作フロー
チャートを示す。部3に示したように、装置Cが送信
側、装置Dが受信側とする。まず、ステップS1におい
て、装置Dが着信信号の到来を待つ。そして、着信信号
が到来すると、ステップS2に進み、DISカウンタを
“0”にする。次に、ステップS3において、装置Dは
装置Cに対してCED信号を送出し、ステップS4にお
いて、DISカウンタの値が“2”以下かどうかを判断
する。“2”以下であればステップS5に進み、NSF
信号を送出する。即ち、装置Dは装置Cに対してNSF
信号とDIS信号とを送出する通信手順を実行する。
【0048】そして、ステップS6に進み、CSI信号
を送出し、ステップS7でDIS信号を送出し、ステッ
プS8において、DISカウンタをインクリメントす
る。装置Dは、ステップS9で、勧告T.30の応答を
受信したかどうかを判断する。もし、無応答であればス
テップS4に戻り、DISカウンタが“2”以下かどう
かの判断をする。もし、DISカウンタが“1”ならば
ステップS5に進み、ステップS6,S7,S8,S9
の処理を繰り返す。
【0049】一方、DISカウンタの値が“2”になっ
た場合には、ステップS5をパスしてステップS6に進
む。即ち、ここで装置Dは、NSF信号を送出しないで
DIS信号の送出処理を実行する通信手順を選択する。
こうして、既に説明した通り、装置CがDIS信号を認
識し、正常なメッセージの送受信が開始される。例え
ば、図3に示したT4秒が3秒間であった場合には、通
信の開始から約6秒間の待ち時間を経て通信手順の選択
が切り換えられることになる。
【0050】〈具体例3の効果〉以上のように、NSF
信号とDIS信号との送出処理を実行する通信手順に失
敗した場合、DISカウンタによってその無応答回数を
カウントし、一定回数以上無応答の場合に、NSF信号
を送出しないでDIS信号の送出処理を実行する通信手
順を選択すれば、ファクシミリ通信の失敗を防止でき
る。
【0051】〈具体例4〉この具体例では、通信を失敗
し、回線が切断されてしまった後の次の着信に対し、再
びファクシミリ通信の失敗が生じるのを防止する。
【0052】図11に、具体例4の手順制御データ説明
図を示す。この手順制御データ20には、通信結果種別
23が含められる。この通信結果種別には、直前のファ
クシミリ通信が正常終了したかどうかの情報が含められ
る。図3を用いて説明したように、NSF信号とDIS
信号の送出処理を実行し、これを繰り返しても無応答の
場合、呼が切断される。その場合に、この例では、通信
結果種別23の部分に有為信号(NSF信号とDIS信
号に対する応答信号)を受信できず、正常終了でなかっ
た旨の情報を、例えば“1”と登録する。正常に終了し
た場合には“0”と登録する。
【0053】通常、ファクシミリ装置は通信に失敗する
と、再発呼を行う機能を持つ。このため新たな着信があ
った場合は、この通信結果種別23を参照し、直前の通
信が有為信号を受信できずに正常終了しなかった場合に
は、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を
実行する通信手順を選択する。その他の場合には、通常
のNSF信号とDIS信号の送出処理を実行する通信手
順を選択する。これによって、再発呼等の新たな着呼の
場合、ファクシミリ通信が正常に行われる可能性が高ま
る。
【0054】図12には、具体例4の装置の動作フロー
チャートを示す。これも図3に示す受信側の装置Dの動
作である。まず、ステップS1において、装置Dは着信
信号の到来を待ち、着信信号が到来すると、ステップS
2において、装置Cに対してCED信号を送出する。次
に、ステップS3において、通信結果種別が“1”かど
うかを判断する。通信結果種別が“1”でなければ直前
の通信が正常終了もしくは有為信号を受信しているか
ら、ステップS4において、NSF信号を送出し、ステ
ップS5においてCSI信号を送出し、ステップS6に
おいて、DIS信号を送出する。
【0055】そして、ステップS7において、勧告T.
30の応答受信をしたかどうかを判断し、応答を受信し
ていれば通信を続行する。もし、勧告T.30の応答を
受信していないと判断されると、ステップS8に進み、
勧告T.30のT1秒が経過したかどうかの判断をす
る。これは、図3に示す手順と同様で、無応答の場合に
はステップS3に戻り、ステップS3からステップS8
の処理を繰り返す。勧告T.30のT1秒が経過したと
きは、通信を切断する。ここで、通信結果種別が“1”
に書き換えられる。
【0056】ステップS3において通信結果種別が
“1”の場合には、ステップS4をパスし、ステップS
5,S6の処理を経てステップS7に進む。即ち、NS
F信号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行する
通信手順を選択する。
【0057】〈具体例4の効果〉以上のように、通信結
果種別を手順制御データ中に含めておき、この内容を参
照することによって、再発呼等の新たな着呼の際、NS
F信号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行する
通信手順を選択するので、再発呼の場合のファクシミリ
通信失敗を防止できる。
【0058】〈具体例5〉NSF信号とDIS信号とを
送出した場合に、受信側でDIS信号の解析ができない
原因の一つとして、DIS信号のFIF部(能力の詳細
を示すデータ部)の拡張部分が解析できないことが挙げ
られる。この拡張部分は、勧告T.30の内容が改定さ
れて生まれたものである。従って、この勧告が改定され
る以前に製造されたファクシミリ装置では、DIS信号
の拡張部分を正しく解析することができず、通信に失敗
する。そこで、以下の例では、拡張部分のないDIS信
号と拡張部分のあるDIS信号とを区別して、いずれか
を選択して送信する。
【0059】図13には、このDIS信号のFIF部比
較図を示す。図の(a)は、拡張部分のないDIS信号
である。ビット番号が1番〜24番がDIS信号のFI
F部である。(b)は、拡張部分を含むDIS信号のF
IF部の内容である。ビット番号が25〜48の拡張部
分は、これまでのFIF部に含まれていなかった。この
拡張部分の差が問題になっている。
【0060】図14は、具体例5の手順制御データ説明
図を示す。この手順制御データ20には、特殊機能設定
状態21に関する情報が含められている。これは、具体
例1と同様の内容の情報である。この情報を具体例1と
同様の手法により書き換えることによって、図13に示
した拡張部分のないDIS信号と拡張部分のあるDIS
信号のいずれか一方を、選択して送出する通信手順を選
択する。
【0061】図の例の場合、特殊機能設定状態21の内
容がオンならばDIS−1即ち拡張機能のないDIS信
号の送出を行う。また、特殊機能設定状態21の内容が
オフの場合、DIS−2即ち拡張機能を備えたDIS信
号の送出を実行する。DIS信号の内容は、手順制御デ
ータ20の後半部分に含められており、そのうち、どの
部分の情報を読み取って、通信手順の際に相手方ファク
シミリ装置に送信するかという制御の選択をする。
【0062】図15に、具体例5の装置の動作フローチ
ャートを示す。これも、受信側の装置Dに動作である。
まず、ステップS1において、具体例1の場合と同様
に、受信側の装置Dの操作者は特殊機能をオンにする。
ステップS2において、着信信号が到来したかどうかの
判断をする。次に、着信信号が到来すると、ステップS
3に進み、装置DはCED信号を送出し、ステップS4
において、NSF信号を送出する。ステップS5では、
CSI信号を送出する。
【0063】そして、ステップS6では、特殊機能設定
状態がオンかどうかの判断をする。この例では、特殊機
能設定状態がオンであるからステップS7に進み、DI
S−1信号の送出を行う。なお、特殊機能設定状態がオ
フであれば、ステップS8において、DIS−2信号の
送出を行う。
【0064】このように、DIS信号の内容を選択する
ことによって、NSF信号を付加した状態であっても、
相手方のファクシミリ装置がDIS信号を認識し、正常
なファクシミリ通信を行うことが可能になる。もちろん
ファクシミリ装置の機種やメーカーによって様々である
から、状況に応じて、具体例1と具体例5のいずれかの
構成を採用すればよい。
【0065】図16は、具体例5の動作シーケンスチャ
ートである。このシーケンスチャートは、DIS−1信
号の送出の場合の動作を示す。即ち、ステップS1にお
いて、装置Cが装置Dを発呼し、ステップS2では、装
置DがCED信号を装置Cに送信する。また、ステップ
S3では、装置DがNSF信号とDIS−1信号を装置
Cに送出し、装置Cはこれを認識して、TSI信号とD
CS信号を装置Dに送出する(ステップS4)。こうし
て、標準のDIS信号を用いた通信手順によってファク
シミリ通信が開始される。
【0066】〈具体例5の効果〉以上のように、特殊機
能設定状態の内容に応じて、NSF信号と標準のDIS
信号の送出処理を実行するか、NSF信号と拡張された
DIS信号の送出処理を実行するかのいずれか一方の通
信手順を制御部が選択するようにすれば、送信側のファ
クシミリ装置がDIS信号を認識して、ファクシミリ通
信の失敗を防止することができる。
【0067】〈具体例6〉具体例6は、具体例2と同様
に、特殊機能開始時刻t1と特殊機能終了時刻t2とを
利用し、所定の時間範囲を区切ってDIS−1信号を送
出するか、DIS−2信号を送出するかの選択をする。
【0068】図17に、具体例6の手順制御データ説明
図を示す。この手順制御データ20には、特殊機能開始
時刻t1と特殊機能終了時刻t2とが記憶される。これ
らの情報は具体例2と同様に、時計部14の出力と共に
CPU11に入力して、時間範囲の判断が行われる。
【0069】即ち、時刻t1から時刻t2の間では、D
IS−1信号即ち標準のDIS信号の送出処理が実行さ
れる。また、それ以外の時間範囲では、DIS−2信号
即ち拡張されたDIS信号の送出が行われる。従って、
時間範囲を選択することによって、標準のDIS信号し
か認識できないファクシミリ装置に対する通信が可能と
なる。
【0070】図18には、具体例6の装置の動作フロー
チャートを示す。図において、これも受信側のファクシ
ミリ装置Dの動作である。ステップS1で、着信信号を
待ち、着信信号が到来すると、ステップS2において、
CED信号を送出する。ステップS3では、NSF信号
を送出し、ステップS4では、CSI信号を送出する。
ステップS5では、現在時刻が上記時間範囲に含まれる
かどうかの判断を行う。
【0071】即ち、現在時刻が特殊機能開始時刻t1よ
り後かどうかを判断し、後であればステップS6に進
み、現在時刻が特殊機能終了時刻t2より前かどうかの
判断をする。所定時間範囲であると判断されると、ステ
ップS7に進み、DIS−1信号の送出が行われる。そ
の時間範囲外であればステップS8に進み、DIS−2
信号の送出が行われる。
【0072】〈具体例6の効果〉以上のように、時間範
囲を設定し、その間だけ、受信側のファクシミリ装置
が、例えば標準のDIS信号を送出するようにすれば、
その間に標準のDIS信号のみしか認識できないファク
シミリ装置との通信が可能となる。
【0073】〈具体例7〉この具体例は、具体例3と同
様に、DIS信号に対する無応答回数をカウントする。
そして、無応答回数が一定以上の場合は、DIS−1信
号を送出する。
【0074】図19には、具体例7の手順制御データ説
明図を示す。この手順制御データ20には、DISカウ
ンタ22を設ける。これは、具体例3のDISカウンタ
と全く同様の内容の情報である。従って、具体例3と同
様に、図3に示す手順に従って無応答回数をカウントす
る。そして、無応答回数が“2”以上になった場合に
は、これまで拡張されたDIS信号を送出していた手順
を切り換えて、標準のDIS信号、DIS−1信号を送
出する。これによって、送信側のファクシミリ装置がD
IS信号の認識をし、ファクシミリ通信が可能になる。
【0075】図20には、具体例7の装置の動作フロー
チャートを示す。まず、ステップS1において、着信信
号の到来を待ち、着信信号の到来があると、ステップS
2に進み、DISカウンタを“0”にする。そして、ス
テップS3において、CED信号を送出し、ステップS
4において、NSF信号を送出する。ステップS5で
は、CSI信号を送出し、ステップS6では、DISカ
ウンタの内容を判断する。
【0076】DISカウンタが“2”に満たない場合に
は、ステップS8に進み、DIS−2信号即ち拡張され
たDIS信号の送出を行う。そして、ステップS9にお
いて、カウンタをインクリメントし、ステップS10に
おいて、勧告T.30の応答受信があったかどうかの判
断をする。応答受信がなければステップS4に戻り、ス
テップS4〜ステップS9の動作を繰り返す。
【0077】DISカウンタが“2”になった場合に
は、ステップS6からステップS7に進み、DIS−1
信号の送出を行う。即ち、拡張されたDIS信号の代わ
りに標準のDIS信号を送出する。これによって、標準
のDIS信号のみしか認識できないファクシミリ装置と
の通信が可能になる。
【0078】〈具体例7の効果〉具体例3と同様に、N
SF信号と拡張されたDIS信号との送出処理を行い、
無応答であった回数をカウントし、その回数が一定以上
になった場合には、NSF信号と標準のDIS信号を送
出するよう動作するので、回線を切断する前に相手方フ
ァクシミリ装置にDIS信号を認識させ、ファクシミリ
通信を継続できる。
【0079】〈具体例8〉具体例8では、具体例4と同
様に、ファクシミリ装置の再発呼機能を利用する。図2
1は、具体例8の手順制御データ説明図である。図の手
順制御データ20は、具体例4と同様、通信結果種別2
3を含む。この情報は、直前の通信が正常終了したかど
うかを示す情報である。直前の通信が正常終了した場合
には、拡張されたDIS信号即ちDIS−2信号の送出
が選択される。また、有為信号(拡張されたDIS信号
に対する応答信号)を受信せずに終了した場合は、次の
新たな着呼に対し、標準のDIS信号即ちDIS−1信
号の送出が行われる。
【0080】図22に、具体例8の装置の動作フローチ
ャートを示す。まず、ステップS1において、着信信号
の到来を待ち、着信信号の到来があるとステップS2に
おいて、CED信号の送出が行われる。ステップS3で
は、NSF信号の送出を行い、ステップS4では、CS
I信号の送出を行う。
【0081】次にステップS5において、通信結果種別
が“1”かどうかを判断する。通信結果種別が“1”で
あれば直前の通信は正常終了していない。正常終了して
いればステップS7に進み、拡張された信号DIS−2
の送出が行われる。また、直前の通信が有為信号を受信
せずに終了していれば、ステップS6に進み、標準のD
IS信号即ち信号DIS−1の送出が行われる。
【0082】そして、ステップS8において、勧告T.
30の応答受信があったかどうかの判断をする。応答受
信があれば通信が続行され、応答受信がなければステッ
プS9に進み、勧告T.30のT1秒間が経過したかど
うかを判断する。そして、この時間内にステップS3〜
ステップS8までの処理を繰り返す。その他の部分につ
いては、これまで説明したのと同様のため、詳細な説明
を省略する。
【0083】〈具体例8の効果〉以上のように、相手方
ファクシミリ装置の再発呼機能を期待し、再発呼の際、
直前の通信の終了状況を示す情報を参照し、前記T1秒
間に応答受信をしていなければ標準のDIS信号の送出
処理を実行する通信手順を選択するようにしたので、拡
張されたDIS信号を認識することができないファクシ
ミリ装置に対する通信の失敗を防止できる。
【0084】〈具体例9〉この具体例では、受信側のフ
ァクシミリ装置が、相手方の電話番号を手順制御データ
に登録し、送信側の電話番号により送信側の能力を認識
し、その能力に応じて、NSF信号とDIS信号の送出
処理を実行する通信手順を選択するか、NSF信号を送
出しないでDIS信号の送出処理を実行する通信手順を
選択するかの判断を行う。なお、以下の例では、着呼に
伴って発信者電話番号を受信側に通知する発信者電話番
号通知サービスを利用する。ファクシミリ通信手順中に
も送信側の電話番号を通知する信号があるが、DIS信
号の送出より後に実行されるため、以下の具体例には利
用が難しいからである。
【0085】図23には、具体例9のファクシミリ装置
ブロック図を示す。この具体例9以下の例を実行する場
合は、この図に示すように、動作制御部10に設けたデ
ータ登録部30を用いて、手順制御データ20の中の相
手方電話番号やその他の情報の登録を行う。その他のブ
ロック構成は、図1を用いて説明したファクシミリ装置
と同様のため詳細な説明を省略する。
【0086】図24に、具体例9の手順制御データ説明
図を示す。この手順制御データ20には、登録データ3
1が記憶されている。この登録データ31は、自機電話
番号32と相手電話番号リスト33とを含む。相手電話
番号リストは、ワンタッチダイヤルや短縮ダイヤルを利
用して発呼するときに参照される電話番号である。この
相手電話番号リストが、送信先の機能の識別に利用され
る。このために、相手電話番号34と、NSF送出禁止
データ35とが対応するように記憶されている。
【0087】例えば、図に示す相手電話番号のうち、シ
リアル番号が“00”のもの、“08”のもの及び“1
2”のものは、いずれもNSF送出禁止データがオンと
なっている。NSF送出禁止データがオンとなっている
相手方からファクシミリを受信する場合には、NSF信
号を送出しないでDIS信号の送出を実行する通信手順
を選択する。その他の相手方からファクシミリを受信す
る場合には、NSF信号とDIS信号の送出処理を実行
する通信手順を選択する。このような相手電話番号リス
ト33は、予め相手方から情報を収集して生成される。
【0088】情報の収集は、ファクシミリ装置の操作者
が行う。情報を収集すると、その都度、図23に示した
データ登録部30を通じて、手順制御データ20への登
録を実行する。なお、このようなデータ登録部30の動
作は、相手電話番号を検索して、該当箇所にNSF送出
禁止データを書き込むといった一般的なデータ読み書き
機能のため、さらに具体的な説明は省略する。
【0089】図25には、具体例9の装置の動作フロー
チャートを示す。まず、ステップS1において、操作者
は相手電話番号と相手毎のNSF送出オン/オフを設定
する。即ち、操作者は、通信の対象となる様々なファク
シミリ装置の操作者等から情報を収集し、その相手先電
話番号とNSF送出禁止データとを対応付けて、手順制
御データ20に登録しておく
【0090】そして、ステップS2において、着信信号
の到来を待ち、着信信号が到来すると、ステップS3に
おいて、CED信号を送出する。ステップS4では、送
信側から発信者電話番号の受信をしたかどうかを判断す
る。発信者電話番号が受信されるとステップS5に進
み、既に説明した相手電話番号リストに登録された相手
電話番号と一致するかどうかを判断する。
【0091】一致するものがあれば、その相手電話番号
に対応するNSF送出禁止データが存在するかどうかを
判断する。即ち、NSF送出禁止データがオンになって
いるかどうかを判断し、オンになっていればステップS
7に進み、NSF信号を送出しない動作を選択する。オ
ンになっていなければステップS10に進み、NSF信
号を送出する動作を選択する。そして、ステップS8に
進んで、CSI信号を送出し、ステップS9において、
DIS信号の送出を行う。その後は、通常のファクシミ
リ通信手順を実行する。
【0092】〈具体例9の効果〉以上のように、手順制
御データ中に相手電話番号を登録する部分と、NSF信
号送出を禁止するかどうかを示す情報を含めて、送信側
のファクシミリ装置から発信者電話番号を受信しなかっ
た場合と、発信者電話番号を受信し、該当する相手電話
番号が登録されていなかった場合と、登録されていた場
合であっても、NSF信号の送出が禁止されていない場
合には、いずれもNSF信号を付加したDIS信号を送
出するように通信手順を選択する。一方、発信者電話番
号が、登録された相手電話番号と一致し、更にNSF信
号の送出を禁止するようになっていた場合には、NSF
信号を送出せず、DIS信号のみを送出する。このよう
にすれば、NSF信号とDIS信号の認識ができないフ
ァクシミリ装置からファクシミリを受信する場合に、通
信に失敗するのを防止できる。
【0093】なお、NSF信号を送出すると正常に通信
できない相手方の電話番号のみを登録しても良いし、逆
にNSF信号を送出しても正常に通信できる相手方の電
話番号のみを登録しても良い。また、登録されていない
相手方については、いずれの方法を採用するように制御
しても差し支えない。更に、具体例5から具体例8に示
したように、標準のDIS信号と拡張されたDIS信号
のいずれか一方を送信するモードを選択するようにして
も良い。
【0094】〈具体例10〉上記の例では、予め相手方
の電話番号と、その相手方に対しNSF信号を送出する
か、送出を禁止するかといった情報を登録しておくよう
にした。しかしながら、受信側のファクシミリ操作者
は、この場合予め相手方のファクシミリ装置操作者を呼
び出して、情報を収集するといった作業が必要になる。
ここではこのような情報の収集を自動化する。即ち、こ
の具体例では、ファクシミリ装置が相手方のファクシミ
リ装置に対しNSF信号とDIS信号を送出して、通信
に失敗した場合には、上記の電話番号リストを更新す
る。即ち、1度通信を試みて、その通信結果に応じてN
SF信号送出禁止データを登録する。
【0095】図26には、具体例10の装置の動作フロ
ーチャートを示す。まず、ステップS1において、操作
者は相手電話番号と相手毎のNSF信号送出オンオフを
設定する。この作業は、予め受信側の操作者が分かって
いる範囲でよい。その他の場合は、全てNSF信号送出
可、というように設定しておく。即ち、NSF送出禁止
データをオフにしておく。そして、ステップS2におい
て、着信信号を待ち、ステップS3において、CED信
号の送出を行う。
【0096】ステップS4では、発信者電話番号の受信
を判断し、ステップS5では、発信者電話番号が自機に
登録された相手電話番号と一致したかどうかの判断をす
る。この判断に応じて、ステップS7ではNSF信号を
送出せず、ステップS11ではNSF信号を送出する。
ここまでは、具体例9と同様の手順である。その後、ス
テップS8で、CSI信号を送出し、ステップS9で、
DIS信号を送出する。
【0097】ステップS10では、勧告T.30の応答
受信をしたかどうかを判断する。応答受信をした場合に
はメッセージ受信動作に移る。一方、応答受信しない場
合にはステップS12に進み、勧告T.30に規定され
たT1秒即ち35±5秒の時間が経過したかどうかを判
断する。時間が経過していなければステップS4〜ステ
ップS10の処理を繰り返す。これは、図3に示したD
IS信号またはNSF信号を付加したDIS信号の再送
処理である。
【0098】ここで、勧告T.30に規定されたT4秒
即ち、自動装置の場合3.0秒±15%おきにDIS信
号を再送し、無応答で勧告T.30のT1秒が経過する
と、ステップS12からステップS13に進む。そし
て、発信者電話番号を受信したか判断する。発信者電話
番号が受信されていれば、ステップS14において、発
信者電話番号が既に登録された相手電話番号と一致する
かどうかの判断をする。一致した場合には、その登録さ
れた相手電話番号のNSF送出禁止設定を行う。即ち、
NSF送出禁止データをオンにして、この相手方に対す
る通信手順は、NSF信号を送出せず、DIS信号を送
出する手順とする。こうして、電話番号リストが更新さ
れる。
【0099】相手方の電話番号が既に登録されたものと
一致しない場合には、そのまま通信を切断する。なお、
このとき相手方の電話番号を新たに登録し、これにNS
F送出禁止データを書き込むようにしても差し支えな
い。
【0100】〈具体例10の効果〉以上のように、発信
者電話番号の通知を受けて、そのファクシミリ装置がD
IS信号の認識に失敗した場合には、その電話番号に対
応するNSF送出禁止データを書き換えて、NSF信号
を送出しないでDIS信号を送出するよう通信手順を選
択するので、その後同じ相手とファクシミリ通信を行っ
た場合に、相手方ファクシミリ装置との通信を正常に行
うことができる。なお、この例でも、具体例5〜具体例
8に示したように、標準のDIS信号と拡張されたDI
S信号との選択を行うような制御としても良い。
【0101】〈具体例11〉この具体例では、ファクシ
ミリ通信を行った場合に、発信者電話番号とその通信結
果とを記憶しておく。この内容を操作者がディスプレイ
等に表示しあるいは印刷をさせることによって認識し、
必要に応じて相手電話番号に対応するNSF送出禁止デ
ータの登録を行う。これによって、具体例9や具体例1
0の制御が可能になる。
【0102】図27は、具体例11の手順制御データ説
明図を示す。図の手順制御データ20には、登録データ
31が含められる。この登録データ31は、自機電話番
号32、相手電話番号リスト33及び受信した発信者電
話番号と通信結果37を含む。相手電話番号34とNS
F送出禁止データ35を含む相手電話番号リスト33の
内容は、具体例9や具体例10で説明したものと同様で
ある。
【0103】この具体例では、通常のファクシミリ通信
を行い、その相手先の発信者電話番号38を受信し、相
手先の発信者電話番号38とその通信結果39とを、登
録データ31中に登録しておく。この内容は、図23に
示す操作表示部3に自由に表示させることができる。操
作者は、この発信者電話番号38と通信結果39とを参
照することによって、相手電話番号リスト33の内容を
変更することができる。例えば通信が正常終了しなかっ
たケースでは通信結果39が“1”、通信が正常終了し
たケースでは通信結果39が“0”と記憶されるとす
る。
【0104】操作者は、通信結果が“1”のケースを調
べ、そのケースが発生した発信者電話番号が相手電話番
号リスト33になければ、追加登録をする。対応するN
SF送出禁止データ35はオンにする。そのケースが発
生した発信者電話番号が相手電話番号リスト33に存在
した場合には、そのNSF送出禁止データ35をオンに
する。こうして、その相手方に対しては、NSF信号を
送出せず、DIS信号を送出する通信手順を選択するよ
うに指示する。
【0105】図28は、具体例11の装置の動作フロー
チャートである。まず、ステップS1において、操作者
は相手電話番号と相手毎のNSF送出オン/オフを設定
する。相手先の発信者電話番号38とその通信結果39
とを表示した通信結果データがあれば、それを参照しな
がらこの作業を行う。以下、ステップS12までは、具
体例10と同様である。ステップS2において、着信信
号の到来を待ち、ステップS3で、CED信号を送出す
る。ステップS4では、発信者電話番号を受信したかど
うかを判断し、受信した場合には、ステップS5に進
み、発信者電話番号が自機に登録された相手電話番号と
一致したかどうかを判断する。
【0106】一致していれば、ステップS6に進み、登
録された相手電話番号のNSF送出禁止データがオンに
なっているかどうかを判断する。禁止であればステップ
S7に進み、NSF信号を送出しない手順を選択し、禁
止でなければステップS8に進み、NSF信号を送出す
る手順を選択する。そして、ステップS9で、CSI信
号を送出し、ステップS10で、DIS信号を送出す
る。
【0107】ステップS11では、勧告T.30の応答
受信をしたかどうかを判断し、応答受信していない場合
には、ステップS12に進み、勧告T.30のT1秒間
を経過したかどうかの判断を行う。こうして、図3にて
説明したDIS信号またはNSF信号を付加したDIS
信号の再送を行い、T1秒即ち35±5秒間経過をする
と、ステップS13に進み、発信者電話番号を受信した
かどうかの判断を行う。そして、ステップS14で、発
信者電話番号と通信結果とを登録し、通信結果データを
生成する。
【0108】なお、上記の例では、NSF信号を付加し
たDIS信号送出を行い、相手方ファクシミリ装置がN
SF信号を付加したDIS信号を認識できなかった場合
にのみ、発信者電話番号と通信結果を登録した。しかし
ながら、全ての通信結果と相手方の発信者電話番号とを
登録するようにしても差し支えない。
【0109】〈具体例11の効果〉以上のように、NS
F信号を付加したDIS信号を相手方ファクシミリが認
識しなかった場合に、発信者電話番号と通信結果による
通信結果データを手順制御データ中に記憶しておき、そ
の内容を操作者に表示し知らせることによって、相手電
話番号リスト33の内容を調整し、NSF信号を付加し
たDIS信号を認識することができないファクシミリ装
置に対してNSF信号送出をせず、DIS信号のみを送
出する通信手順を選択するので、ファクシミリ通信を正
常に行うことが可能になる。なお、この例においても、
拡張されたDIS信号と標準のDIS信号とを選択する
ような処理にしても差し支えない。
【0110】〈具体例12〉上記の例では、操作者が、
手順制御データ20に記憶された発信者電話番号と通信
結果を参照して、相手電話番号リスト33を修正すると
いった方法を採用した。この具体例では、相手電話番号
リストと通信結果データのいずれかを参照して、自動的
にNSF信号を送出するかどうかを判断するという手法
を採用する。従って、操作者の手を煩わさない方法とな
る。
【0111】図29には、具体例12の装置の動作フロ
ーチャートを示す。このフローチャートは、図28のフ
ローチャートに対して、ステップS15を追加したもの
である。即ち、具体例12を実施して通信結果データの
登録をすると、ステップS5とステップS6で相手電話
番号リストを参照し、あるいは、ステップS15で通信
結果データを参照する。そのいずれか一方で、NSF信
号を送出しない通信手順を選択するべき相手かどうかを
判定する。
【0112】まず、図のステップS1,S2,S3まで
の手順は、具体例11と全く同一である。ステップS4
では、発信者電話番号の受信を行う。そして、受信され
た場合には、ステップS5に進む。受信されない場合に
は、ステップS8に進む。ステップS5では、相手電話
番号が自機に登録された相手電話番号と一致するかどう
かを判断する。そして、一致していれば、登録された相
手電話番号のNSF送出禁止データの内容を判断する
(ステップS6)。
【0113】相手電話番号リストに登録されていなけれ
ばステップS15に進み、通信結果リストを参照する。
即ち、ここで、発信者電話番号と通信結果とを記録した
データを参照し、NSF信号を送出すると通信できない
相手方と判断した場合には、ステップS7に進み、NS
F信号を送出しない通信手順を選択する。
【0114】以下は具体例11と同様にして、ステップ
S7またはステップS8を経てステップS9に進む。ス
テップS9では、CSI信号を送出し、ステップS10
で、DIS信号を送出する。その後のステップS11,
S12,S13,S14の処理は具体例11と全く同一
である。以上のように、相手電話番号リスト33に登録
をしていない相手方との通信の場合においても、通信結
果データを参照し、適切な通信手順の選択が可能にな
る。
【0115】なお、通信結果を基に自動的に相手電話番
号リスト33の内容を書き換えるようにしても差し支え
ない。即ち、通信結果が通信失敗という内容の場合に
は、その該当する相手電話番号を探し出して、NSF送
出禁止データの内容をオンにする。また、相手電話番号
が登録されていない場合には、新たに相手電話番号を登
録し、NSF送出禁止データ35を同時にオンにしてお
くといった処理も可能である。
【0116】〈具体例12の効果〉以上のように、相手
電話番号リストと通信結果データの両方を参照してNS
F信号を送出するかどうかの判断を自動的に行うように
すれば、相手方のファクシミリ装置の能力に応じて正常
なファクシミリ通信が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】具体例1のファクシミリ装置を示すブロック図
である。
【図2】一般のファクシミリ通信手順を示すシーケンス
チャートである。
【図3】DIS信号が認識不可のときの通信手順シーケ
ンスである。
【図4】具体例1の手順制御データ説明図である。
【図5】具体例1の装置の動作フローチャートである。
【図6】具体例1の動作シーケンスチャートである。
【図7】具体例2の手順制御データ説明図である。
【図8】具体例2の装置の動作フローチャートである。
【図9】具体例3の手順制御データ説明図である。
【図10】具体例3の装置の動作フローチャートであ
る。
【図11】具体例4の手順制御データ説明図である。
【図12】具体例4の装置の動作フローチャートであ
る。
【図13】DIS信号のFIF部比較図である。
【図14】具体例5の手順制御データ説明図である。
【図15】具体例5の装置の動作フローチャートであ
る。
【図16】具体例5の動作シーケンスチャートである。
【図17】具体例6の手順制御データ説明図である。
【図18】具体例6の装置の動作フローチャートであ
る。
【図19】具体例7の手順制御データ説明図である。
【図20】具体例7の装置の動作フローチャートであ
る。
【図21】具体例8の手順制御データ説明図である。
【図22】具体例8の装置の動作フローチャートであ
る。
【図23】具体例9のファクシミリ装置ブロック図であ
る。
【図24】具体例9の手順制御データ説明図である。
【図25】具体例9の装置の動作フローチャートであ
る。
【図26】具体例10の装置の動作フローチャートであ
る。
【図27】具体例11の手順制御データ説明図である。
【図28】具体例11の装置の動作フローチャートであ
る。
【図29】具体例12の装置の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 読取部 2 記録部 3 操作表示部 4 符号/復号化部 5 変復調部 6 回線制御部 10 動作制御部 11 CPU(制御部) 12 RAM(記憶部) 13 ROM 14 時計部 15 特殊機能設定部 20 手順制御データ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記手順制御データに含まれる特殊機能設定状態の内容
    を書き換える特殊機能設定部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記特殊機能設定状態の内容は、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順と、 NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行
    する通信手順のうち、いずれか一方の通信手順を前記制
    御部が選択するための情報からなることを特徴とするフ
    ァクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記手順制御データには、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順と、 NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行
    する通信手順のうち、いずれか一方の通信手順を前記制
    御部が選択するための時間範囲の起点を指定する特殊機
    能開始時刻情報と、前記時間範囲の終点を指定する特殊
    機能終了時刻情報とが含まれることを特徴とするファク
    シミリ装置。
  3. 【請求項3】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記手順制御データには、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を実行したとき無応答であ
    った回数をカウントするDISカウンタ情報が含まれ、 前記制御部は、 DISカウンタ情報のカウント値が所定値を越えたと
    き、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を
    実行する通信手順を選択することを特徴とするファクシ
    ミリ装置。
  4. 【請求項4】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記手順制御データには、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を繰り返しても有為信号を
    受信しなかったことを示す通信結果種別情報が含まれ、 前記制御部は、 通信結果種別情報が通信が有為信号を受信しなかったこ
    とを示すとき、NSF信号を送出しないでDIS信号の
    送出処理を実行する通信手順を選択することを特徴とす
    るファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記手順制御データに含まれる特殊機能設定状態の内容
    を書き換える特殊機能設定部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記特殊機能設定状態の内容は、 NSF信号(非標準機能識別信号)と標準のDIS信号
    (ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順
    と、 NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張されたDIS
    信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信
    手順のうち、いずれか一方の通信手順を前記制御部が選
    択するための情報からなることを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  6. 【請求項6】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記手順制御データには、 NSF信号(非標準機能識別信号)と標準のDIS信号
    (ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順
    と、 NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張されたDIS
    信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信
    手順のうち、いずれか一方の通信手順を前記制御部が選
    択するための時間範囲の起点を指定する特殊機能開始時
    刻情報と、前記時間範囲の終点を指定する特殊機能終了
    時刻情報とが含まれることを特徴とするファクシミリ装
    置。
  7. 【請求項7】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記手順制御データには、 NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張されたDIS
    信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行したとき
    無応答であった回数をカウントするDISカウンタ情報
    が含まれ、 前記制御部は、 DISカウンタ情報のカウント値が所定値を越えたと
    き、NSF信号(非標準機能識別信号)と標準のDIS
    信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行する通信
    手順を選択することを特徴とするファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記手順制御データには、 NSF信号(非標準機能識別信号)と拡張されたDIS
    信号(ディジタル識別信号)の送出処理を繰り返しても
    有為信号を受信しなかったことを示す通信結果種別情報
    が含まれ、 前記制御部は、 通信結果種別情報が通信が有為信号を受信しなかったこ
    とを示すとき、NSF信号(非標準機能識別信号)と標
    準のDIS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実
    行する通信手順を選択することを特徴とするファクシミ
    リ装置。
  9. 【請求項9】 ファクシミリ通信手順を指定する手順制
    御データを記憶した記憶部と、 前記手順制御データに含まれる登録データの内容を書き
    換えるデータ登録部と、 前記ファクシミリ通信手順を実行する制御部とを備え、 前記登録データには、 一つ以上の特定の通信相手先の電話番号と、その各々の
    通信相手に対して、NSF信号(非標準機能識別信号)
    とDIS信号(ディジタル識別信号)の送出処理を実行
    する通信手順の代わりに、 NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を実行
    する通信手順を、前記制御部が選択するように指示す
    る、NSF送出禁止データが含まれることを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のファクシミリ装置に
    おいて、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順を選択
    して、相手から有為信号を受信しなかったとき、 前記登録データ中に、 該当する通信相手先の電話番号と、その通信相手に対し
    てNSF信号を送出しないでDIS信号の送出処理を実
    行する通信手順を、前記制御部が選択するように指示す
    る、NSF送出禁止データが書き込まれることを特徴と
    するファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のファクシミリ装置に
    おいて、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順を選択
    して、相手から有為信号を受信しなかったとき、 前記登録データ中に、 該当する通信相手先の電話番号と、その通信相手から有
    為信号を受信しなかった旨の通信結果を表示する通信結
    果データを登録して、操作表示部に表示することを特徴
    とするファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のファクシミリ装置に
    おいて、 NSF信号(非標準機能識別信号)とDIS信号(ディ
    ジタル識別信号)の送出処理を実行する通信手順を選択
    して、相手から有為信号を受信しなかったとき、 前記登録データ中に、 該当する通信相手先の電話番号と、その通信相手から有
    為信号を受信しなかった旨の通信結果を表示する通信結
    果データを登録し、 前記制御部は、 前記通信結果データを参照して、該当する通信相手先に
    対して、NSF信号を送出しないでDIS信号の送出処
    理を実行する通信手順を選択することを特徴とするファ
    クシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006081769A1 (en) * 2005-02-03 2006-08-10 Huawei Technologies Co., Ltd. A method for t.38 gateway processing non-standard frame
CN101102383B (zh) * 2006-07-03 2010-12-01 冲电气工业株式会社 通信装置以及fax通信系统

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