JP2792567B2 - ファクシミリ装置の伝送制御方法 - Google Patents

ファクシミリ装置の伝送制御方法

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JP2792567B2
JP2792567B2 JP1144184A JP14418489A JP2792567B2 JP 2792567 B2 JP2792567 B2 JP 2792567B2 JP 1144184 A JP1144184 A JP 1144184A JP 14418489 A JP14418489 A JP 14418489A JP 2792567 B2 JP2792567 B2 JP 2792567B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、伝送制御手順に要する時間を短縮できるフ
ァクシミリ装置の伝送制御方法に関する。
[従来の技術] グループ3ファクシミリ装置の伝送制御手順では、画
情報伝送前にそのときに使用する伝送機能を取り決める
ため、着呼検出した受信装置から送信装置に対して自端
末で設定可能な伝送機能を通知し、送信装置では、受信
装置から通知された伝送機能のうち、そのときの画情報
伝送で使用する伝送機能を選択し、その選択した伝送機
能を受信装置に通知した後に、画情報伝送状態に移行し
ている。
受信装置から送信装置に伝送機能を通知するための信
号としては、標準的な機能を通知するためのデジタル識
別信号DISと、非標準的な機能を通知するための非標準
機能識別信号NSFの2種類がある。
また、送信装置から受信装置に使用する伝送機能を通
知するための信号としては、標準的な機能を通知するた
めのデジタル命令信号DCSと、非標準的な機能を通知す
るための非標準機能設定信号NSSの2種類がある。
デジタル識別信号DISおよびデジタル命令信号DCSは、
それぞれ標準的な信号であり、その内容が規定されてい
るが、非標準機能識別信号NSFおよび非標準機能設定信
号NSSの内容は、それぞれのファクシミリ装置を製造す
るメーカにより独自に定められており、基本的には、第
7図に示すような形式を持つ。
すなわち、信号を識別するための信号コード、製造さ
れた国を識別するための国コード、メーカを識別するた
めのメーカコード、および、1つ以上の機能コード(8
ビットデータ)をこの順序に配列してなる。また、機能
コードは、非標準機能識別信号NSFの場合には、自端末
に装備されている全ての伝送機能をおのおのあらわして
おり、非標準機能設定信号NSSの場合には、そのときに
使用する1つ以上の伝送機能をおのおのあらわしてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような形式の非標準機能識別信号
NSFおよび非標準機能設定信号NSSを用いると、この情報
量が多いために、伝送機能を設定するために必要な時間
が長くなり、総合的な伝送時間が長くなるという不都合
が生じていた。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、
伝送時間を短縮できるファクシミリ装置の伝送制御方式
を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、非標準的な機能の識別および設定に、伝送
機能の組み合わせをあらわす機能コードを使用すること
で、それらの伝送手順信号の情報量を低減したものであ
る。
[作用] したがって、伝送手順信号の情報量が減少するので、
伝送機能を設定するために必要な時間が短くなり、画情
報伝送にかかる時間を短縮することができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳
細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例にかかるファクシミリ装
置を示している。
同図において、システム制御部1は、このファクシミ
リ装置の各部の制御処理を行うものであり、システムメ
モリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログ
ラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な
各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1
のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモ
リ3は、このファクシミリ装置に特有な各種の情報、例
えば、ワンタッチダイアルに登録されている宛先情報を
記憶するワンタッチダイアル情報などを記憶するための
ものである。
スキャナ4は、所定の解像度で原稿画像を読み取るた
めのものであり、プロッタ5は、所定の解像度で画像を
記録出力するためのものであり、操作表示部6は、この
ファクシミリ装置を操作するための各種の操作キー、お
よび、各種の表示器からなる。
符号化復号化部7は、画信号を符号化圧縮するととも
に、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化
するためのものであり、画像蓄積装置8は、符号化圧縮
された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
通信制御部9は、誤り訂正伝送モードを含む所定のフ
ァクシミリ伝送制御手順を実行するためのものであり、
モデム10は、アナログ回線である公衆電話回線網を用い
てデジタルデータを伝送するための変復調処理を行うも
のであり、網制御装置11は、このファクシミリ装置を公
衆電話回線網に接続するためのものである。また、この
網情報装置11は、自動発着信機能を備えている。
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パ
ラメータメモリ3、スキャナ4、プロッタ5、操作表示
部6、符号化復号化部7、画像蓄積装置8、および、通
信制御部9は、システムバス12に接続されており、これ
らの各要素間でのデータのやりとりは、このシステムバ
ス12を介して行われている。
第2図(a)は、システムメモリ2に記憶されている
機能コードテーブルの一例を示している。
この機能コードテーブルは、複数の伝送機能の組み合
わせからなる機能コードを登録したものであり、非標準
機能識別信号NSFおよび非標準機能設定信号NSSによって
伝送機能を通知するために用いられる。
この実施例では、同図(b)に示すような特殊な形式
の非標準機能識別信号NSFおよび非標準機能設定信号NSS
を用いている。
すなわち、信号を識別するための信号コード、製造さ
れた国を識別するための国コード、メーカを識別するた
めのメーカコード、特殊形式の信号であることをあらわ
すヘッダ、および、機能コードテーブルに登録されてい
る1つの機能コードをこの順序に配列してなる。
以上の構成で、第1図のファクシミリ装置が相互間で
画情報を伝送する場合、まず、送信装置が受信装置を発
呼し、相互間において電話回線が確率すると、第3図
(a)に示すように、受信装置は、まず、自端末が非音
声端末であることを表示する被呼局識別信号CEDを応答
し、次いで、自端末が持つ標準的な伝送機能を通知する
ためのデジタル識別信号DIS、自端末が持つ非標準的な
伝送機能を通知するための第2図(b)の信号形式の非
標準機能識別信号NSF、および、被呼端末を識別するた
めの被呼端末識別信号CSIを順次応答する。
送信装置は、その画情報送信で使用する伝送機能を通
知するための第2図(b)の信号形式の非標準機能設定
信号NSSおよび送信端末を識別するための送信端末識別
信号TSIを受信装置に順次送信し、その時に設定した伝
送速度でモデムトレーニングのためのトレーニングチェ
ック信号TCFを受信装置に送信する。
受信装置は、非標準機能設定信号NSSで設定された伝
送速度でトレーニングチェック信号TCFを受信し、その
ときのデータエラーが規定ビット数以下であるかどうか
を判定する。このとき、トレーニングチェック信号TCF
の受信時にデータエラーが規定ビット数以下であると、
受信側ファクシミリ装置は、そのときの伝送速度を使用
可能であると判定し、その旨をあらわす受信準備確認信
号CFRを送信装置に応答する。
これにより、送信装置は、画情報PIXを受信側ファク
シミリ装置に伝送し、その伝送を終了すると、画情報伝
送を終了することをあらわす手順終了信号EOPを送信す
る。なお、この場合、1ページの送信原稿を送信する場
合を示している。
受信装置は、そのときに受信した画情報に含まれてい
る伝送誤りが規定値以下である場合に、受信結果が良好
であることをあらわすメッセージ確認信号MCFを応答す
る。
送信側ファクシミリ装置は、メッセージ確認信号MCF
を受信すると、回線を切断することをあらわす切断命令
信号DCNを送信して、回線を復旧する。
このようにして、送信装置から受信装置に、画情報が
伝送される。また、このとき、非標準機能識別信号NSF
および非標準機能設定信号NSSとして、第2図(b)の
信号形式の信号を用いるので、それらの信号の情報量が
少なくなり、画情報伝送に要する時間を短縮することが
できる。
また、この場合、送信情報が実行する処理例を第4図
に示す。
送信装置は、送信準備が整ってオペレータより送信開
始が指令入力されると、そのときに指定された宛先を発
呼し、宛先が着呼応答して送出する被呼局識別信号CE
D、デジタル識別信号DIS、非標準機能識別信号NSF、お
よび、被呼端末識別信号CSIを順次受信する(処理10
1)。
そして、そのときに受信した非標準機能識別信号NSF
が第2図(b)の信号形式に一致するかどうかを調べ
(判断102)、判断102の結果がYESになるときには、そ
の非標準機能識別信号NSFに含まれている機能コードを
抽出して、対応する伝送機能を判定し、そのときに使用
する伝送機能の組み合わせを選択する。(処理103)。
そして、その選択した伝送機能に対応する機能コード
を上記機能コードテーブルより取り出して、非標準機能
設定信号NSSを形成して送出し(処理104)、そのときに
設定した伝送速度でモデムトレーニングを実行した後に
(処理105)、画情報送信を行なう(処理106)。
また、判断102の結果がNOになるときには、そのとき
に受信したデジタル識別信号DISの内容に基づいて使用
する伝送機能を設定し(処理107)、その設定した伝送
機能をデジタル命令信号DCSにより受信装置に通知する
(処理108)。
そして、そのときに設定した伝送速度でモデムトレー
ニングを実行した後に(処理109)、画情報送信を行な
う(処理110)。
このようにして、送信装置は、受信装置から受信した
非標準機能識別信号NSFが第2図(b)の信号形式に一
致するときには、非標準的な機能設定を行ない、不一致
の場合には標準的な機能設定を行なって、機能設定に要
する時間を短縮している。
また、受信装置が実行する処理例を第5図に示す。
受信装置は、着呼検出すると、まず、被呼局識別信号
CEDを送出してから(処理201)、第2図(b)の形式の
非標準機能識別信号NSF、デジタル識別信号DIS、およ
び、被呼端末識別信号CSIを順次送出する(処理202)。
そして、送信装置からの送出される設定信号を受信す
ると、それが非標準機能識別信号NSFと同一形式の非標
準機能設定信号NSSであるかどうかを調べ(判断203)、
判断203の結果がYESになるときには、非標準機能設定信
号NSSに含まれている機能コードを抽出して、対応する
伝送機能を判定し、そのときに使用する伝送機能を自端
末装置に設定する(処理205)。
そして、そのときに設定した伝送速度でモデムトレー
ニングを実行したのちに(処理206)、画情報を受信す
る(処理207)。
また、送信装置が第2図(b)の形式の非標準機能識
別信号NSFを解析できずに、デジタル命令信号DCSを送出
してきて判断203の結果がNOになるときには、そのデジ
タル命令信号DCSの内容を解析して使用する伝送機能を
判定し(処理208)、その伝送機能を自端末に設定する
(処理209)。
そして、そのときに設定した伝送速度でモデムトレー
ニングを実行したのちに(処理210)、画情報を受信す
る(処理211)。
このようにして、受信装置は、送信装置から第2図
(b)の形式の非標準機能識別信号NSFが通知されたと
きには、その非標準機能識別信号NSFに含まれている機
能コードに基づいて伝送機能を設定し、デジタル命令信
号DCSが通知されたときには、そのデジタル命令信号DCS
を解析して伝送機能を設定する。
ところで、送信装置が宛先で使用可能な伝送機能を、
おのおのの宛先について記憶しておくと、例えば、第3
図(b)に示したような伝送手順を用いることができ
る。
すなわち、この場合、送信装置は、受信装置を発呼し
たのちに、受信装置が着信応答して被呼局識別信号CED
を送出したことを検出すると、その受信装置が使用可能
な伝送機能に対応した機能コードを含む第2図(b)に
示した形式の非標準機能設定信号NSSを送出したのち
に、送信端末識別信号TSIを送出し、その時に設定した
伝送速度でモデムトレーニングのためのトレーニングチ
ェック信号TCFを受信装置に送信する。
受信装置は、そのときに受信した非標準機能設定信号
NSSで通知されている伝送機能を使用できるときには、
そのままトレーニング手順を行なって、それ以降の手順
を実行する。
これによって、さらに伝送手順に要する時間を短縮す
ることができる。
一方、受信装置がそのときに受信した非標準機能設定
信号NSSで通知されている伝送機能を使用できないとき
には、同図(c)に示すように、最初に受信したトレー
ニングチェック信号TCFを無視して、トレーニングチェ
ック信号TCFの受信終了後に自端末機能を通知するため
の非標準機能識別信号NSF、デジタル識別信号DIS、およ
び、被呼端末識別信号DISを送出し、それ以降は、同図
(a)と同様の手順を実行する。
この場合、送信装置は、例えば、第6図に示すよう
に、ワンタッチダイアルに登録されている宛先情報を記
憶するためのワンタッチダイアル情報に、おのおのの宛
先に設定した伝送機能に対応した機能コードを追加登録
することで、それぞれの宛先の伝送機能を記憶する。ま
た、その機能コードの登録は、その宛先に画情報送信す
る度に、常に最新の内容に更新する。
[発明の効果] 以上説明したように、非標準的な機能の識別および設
定に、伝送機能の組み合わせをあらわす機能コードを使
用することで、それらの伝送手順信号の情報量を低減し
ているので、伝送機能を設定するために必要な時間が短
くなり、画情報伝送にかかる時間を短縮することができ
るという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるファクシミリ装置を
示すブロック図、第2図(a)は機能コードテーブルの
一例を示す概略図、同図(b)は非標準機能識別信号お
よび非標準機能設定信号の信号形式の一例を示す概略
図、第3図(a)は伝送手順の一例を示すタイムチャー
ト、同図(b)は伝送手順の他の例を示すタイムチャー
ト、同図(c)は伝送手順のさらに他の例を示すタイム
チャート、第4図は送信装置の処理例を示すフローチャ
ート、第5図は受信装置の処理例を示すフローチャー
ト、第6図はワンタッチダイアル情報の一例を示す概略
図、第7図は標準的な非標準機能識別信号および非標準
機能設定信号の信号形式を示す概略図である。 1……システム制御部、2……システムメモリ、3……
パラメータメモリ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送機能の組み合わせからなる機能コード
    を登録した機能コードテーブルを記憶する機能コードテ
    ーブル記憶手段を備え、伝送前手順において、受信装置
    は、上記機能コードにより自端末の伝送機能を送信装置
    に通知し、送信装置は、受信装置より通知された上記機
    能コードに基づいて画情報伝送に使用する伝送機能を設
    定し、上記機能コードテーブル記憶手段よりその設定し
    た伝送機能に対応した機能コードを読み出し、その読み
    出した機能コードを受信装置に通知した後に画情報送信
    状態に移行することを特徴とするファクシミリ装置の伝
    送制御方法。
  2. 【請求項2】伝送機能の組み合わせからなる機能コード
    を登録した機能コードテーブルを記憶する機能コードテ
    ーブル記憶手段と、宛先が設定可能な伝送機能に対応し
    た機能コードをあらわす宛先管理情報を記憶する宛先管
    理情報記憶手段を備え、送信装置は、指定された宛先に
    対応した宛先管理情報を上記宛先管理情報記憶手段より
    読み出して宛先に設定可能な機能コードを判別し、受信
    装置が着呼応答すると当該機能コードを受信装置に通知
    する一方、受信装置は、着呼応答時に送信装置から通知
    された機能コードに対応した伝送機能を設定可能な場合
    には当該伝送機能を自端末に設定して画情報受信状態に
    移行し、着呼応答時に送信装置から通知された機能コー
    ドに対応した伝送機能を設定不可能な場合には、自端末
    で使用可能な伝送機能に対応した機能コードを送信装置
    に通知するとともに、送信装置は、受信装置が着呼応答
    したときに通知した機能コードを受信装置が受け入れた
    ときには最初に設定した伝送機能で画情報送信状態に移
    行し、当該機能コードを受信装置が受け入れずに他の機
    能コードを応答してきたときには、受信装置より通知さ
    れた上記機能コードに基づいて画情報伝送に使用する伝
    送機能を設定し、上記機能コードテーブル記憶手段より
    その設定した伝送機能に対応した機能コードを読み出
    し、その読み出した機能コードを受信装置に通知した後
    に画情報送信状態に移行することを特徴とするファクシ
    ミリ装置の伝送制御方法。
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