JPH08186970A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JPH08186970A
JPH08186970A JP33973294A JP33973294A JPH08186970A JP H08186970 A JPH08186970 A JP H08186970A JP 33973294 A JP33973294 A JP 33973294A JP 33973294 A JP33973294 A JP 33973294A JP H08186970 A JPH08186970 A JP H08186970A
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Kazuo Kayama
一夫 香山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータを枢支する含油軸受とステータとを内
外に嵌着するハウジングの円筒部内に嵌め込まれるスラ
スト受けの外径を段階的に変化させてスラスト受けの嵌
入を円滑にすると共に毛細管作用を生じさせて含油軸受
内の油の外部への漏れを防止する。 【構成】 ハウジング2の中心部に突出する円筒部4内
に嵌入され、ロータのシャフト19のスラストを受ける
スラストチップ7を有するスラスト受け6の外径を小径
部23,中径部24および大径部25から形成し、小径
部23はスラスト受け6の案内部とし、中径部24は毛
細管現象による油漏れ防止部とし、大径部を嵌入部と
し、スラスト受け6の嵌入の容易化と、変形防止を図る
と共に、含油軸受5の油漏れの防止を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インペラのシャフトの
スラスト受けを有すると共に該シャフトを含油軸受で枢
支する構造のファンモータ等のブラシレスモータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブラシレスモータとしては各種形式のも
のがあるが、インペラのシャフトをころがり軸受等より
安価な含油軸受で枢支すると共にインペラのスラスト力
を受けるスラスト受けを有する型式のものが採用されて
いる。特開平6−284637号公報の「ファン装置」
はその公知技術の一例である。
【0003】前記公報に開示するように、この「ファン
装置」のロータのロータマグネットの磁気中心とステー
タの磁気中心とは軸線方向(スラスト方向)にずれて配
置され、ロータマグネット側が上方に配置される。従っ
て駆動時においては磁力によりロータは下方に向かって
押圧される。そのためロータのシャフトはスラスト受け
によりその下端側をスラスト支持されることが必要にな
る。また、図示のように、シャフトは含油軸受により枢
支される。この公知技術は以下に説明する本発明と含油
軸受およびスラスト受けを有する点において近似する構
造のものからなるが、この公知技術はスラスト受けとこ
れに嵌着されるハウジングの円筒部の挿着部に係合部を
設けスラスト受けの係脱を容易にすると共に、スラスト
受けに回転トルクを与えるための工具差し込み溝が凹設
される構造に特徴を有するものである。
【0004】図3は含油軸受5aとスラスト受け6aを
有する従来のブラシレスモータ1aのスラスト受け6a
まわりの詳細構造を示す部分拡大図である。図略のハウ
ジングの円筒部4aには図示のように含油軸受5aが嵌
着され円筒部4aの下端側にはスラスト受け6aが嵌着
される。スラスト受け6aにはスラストチップ7aが嵌
着される。図略のロータのシャフト19aの下端に形成
される基端面22aがスラストチップ7aに圧接しロー
タのスラスト受けを行う。また、スラスト受け6aの上
方側の内周にはシャフト19aの周溝26aに係合して
抜け止めを行なうワッシャ8aが嵌着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すように、従
来のスラスト受け6aは挿入方向の上端側が円筒部4a
に嵌着する構造のものからなる。この構造の場合、スラ
スト受け6aを真直に円筒部4a内に嵌入しないとスラ
スト受け6aと円筒部4aとの嵌合面が周方向に均一の
圧入状態にならない。しかしながら、スラスト受け6a
を真直に嵌入することは困難であり、そのためスラスト
受け6aと円筒部4aとの間には嵌合不均一に基づく微
少隙間が生じる。従って、含油軸受5aの油が前記隙間
を介して下方に漏出する問題点が生じる。更に、スラス
ト受け6aが不均一に嵌入されるとスラスト受け6aの
上端側に嵌着されたワッシャ8aに不均一な力が作用
し、ワッシャ8aを変形させる問題点が生じる。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決するもの
で、スラスト受けが円筒部に無理なく嵌入され、油漏れ
がなく、ワッシャの変形等も生じないブラシレスモータ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、皿状の底板とその中心から垂直方向に
突出する円筒部を一体的に形成するハウジングと、前記
円筒部に外嵌されるステータと、前記円筒部の内側に嵌
入される含油軸受およびスラスト受けと、前記含油軸受
に枢支されその下端部を前記スラスト受けにスラスト支
持されるシャフトとこれに嵌着されるロータおよびヨー
クを介してロータ内部に固定されるロータマグネットと
前記ロータの外周側に羽根部とを有するインペラと、ス
テータに電気を供給する回路基板とを備えるブラシレス
モータにおいて、前記スラスト受けの外周にその挿入方
向から順に小径部と中径部および大径部を形成し、前記
小径部は前記円筒部の内径よりもやや小さく、前記中径
部は前記円筒部の内径と微少間隙分だけ小径に形成さ
れ、前記大径部は円筒部の内径よりも嵌合代分だけ大径
に形成するブラシレスモータを構成するものである。ま
た、前記スラスト受けの小径部の内周側には前記シャフ
トの抜け止め用のワッシャが嵌着されることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】スラスト受けが小径部,中径部,大径部から形
成され、大径部が最も下端側に形成されている。そのた
め、スラスト受けは小径部を案内部として円筒部側に円
滑に挿入される。また、中径部の存在により含油軸受側
からの油がスラスト受け側に流れてきても中径部と円筒
部間の微少隙間に基づく毛細管現像が生じ、油がそれ以
上下方に流出しない。そのため、油漏れが完全に防止さ
れる。また、ワッシャがスラスト受けの小径部内に嵌着
されているため無理な力が作用せず変形が生じない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の主要部の詳細構造を示す部分拡大軸
断面図、図2は本実施例の適用されているブラシレスモ
ータの全体構造を示す軸断面図である。
【0010】まず、図2により、本実施例のブラシレス
モータ1の構造を説明する。ハウジング2は皿状の底板
3とその中心から軸線方向に突出する円筒部4からな
る。円筒部4の内部には、後に詳説する含油軸受5と、
スラストチップ7およびワッシャ8を有するスラスト受
け6が嵌着される。
【0011】ステータ9はステータコア10と、ステー
タコアを上下で挟持する上方側インシュレータ11及び
下方側インシュレータ12と、これ等に巻回するコイル
13等からなり、円筒部4に外嵌される。
【0012】回路基板14は円筒部4に外嵌されると共
に下方側インシュレータ12の下面に当接して配置され
る。また、下方側インシュレータ12に装着された導電
ピン15にはコイル13がからげにより接続され、この
導電ピン15が回路基板14に半田付けされ、コイル1
3が回路基板14に接続される。
【0013】インペラ16は、羽根部17を有するロー
タ18と、ロータ18にインサート成型により固定され
るシャフト19と、ロータ18の内部にヨーク20を介
して固定されるロータマグネット21等から構成され
る。シャフト19は含油軸受5に枢着され、その下端側
に形成される基端面22はスラスト受け6のスラストチ
ップ7に当接し軸線方向(スラスト方向)に支持され
る。
【0014】次に、図1によりスラスト受け6まわりの
詳細構造を説明する。スラスト受け6は本実施例では外
径が3段階に変化する段付状のものからなり、最上部に
小径部23が形成され、中間に中径部24,最下部に大
径部25がそれぞれ形成される。なお、小径部23の内
側にワッシャ8が嵌着される。なお、ワッシャ8の内径
はシャフト19の先端部に形成された周溝26の外径よ
り小径に形成され、シャフト19の抜け止め用として機
能する。
【0015】小径部23は円筒部4の内径よりもやや小
径のものからなり挿入時にスラスト受け6を円筒部4に
案内する役目を果たす。中径部24はこれに対応する円
筒部4の内径よりも微少間隙分だけ小径に形成される。
大径部25はスラスト受け6を円筒部4に嵌着するため
のものでその外径は対応する円筒部4の内径よりも嵌合
代分だけ大径に形成される。なお、スラストチップ7及
びシャフト19の基端面22は硬度上げ処理され、摩耗
防止を図っている。
【0016】以上の構造のブラシレスモータ1を組み立
てる場合には、スラスト受け6が円筒部4にその下方側
から挿入される。スラスト受け6は小径部23により案
内され真直に円筒部4内に挿入される。中径部24によ
りスラスト受け6は更に挿入姿勢を真直に補正されなが
ら大径部25が円筒部4に嵌着される。以上の挿入,嵌
入作業によりスラスト受け6は円筒部4内に真直に挿入
される。従って従来技術のように圧入面に均一な圧力が
殆ど作用しない。小径部23は円筒部4の内周に当接し
ないため変形がなくワッシャ8の変形が生じない。ま
た、中径部24も変形しない。一方、含油軸受5側から
の油は小径部23と円筒部4間の隙間を通して下降する
が中径部24と円筒部4の内周の微少隙間により毛細管
現象に基づく作用を受けるため油は下方に進まない。従
って、油漏れがほぼ完全に防止される。
【0017】回路基板14からステータ9側に通電する
ことによりステータ9とロータマグネット21に磁力が
生じ、インペラ16は回転し羽根部17が送風を行う。
ステータ9の磁気中心とロータマグネット21の磁気中
心とを軸方向にずらせたことにより、シャフト19を下
方に押圧するスラスト力が作用するが、スラストチップ
7と基端面22との圧接によりスラスト力は保持され
る。以上により、インペラは含油軸受5に枢支され、ス
ラスト力を保持された状態で円滑に回転する。勿論前記
したように油漏れもない。
【0018】本実施例は図2に示した形状のブラシレス
モータに適用されたが、勿論それに限定するものではな
い。また、スラスト受けの段付形状は3段階に限定する
ものではない。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 1)スラスト受けを挿入側が小径で次第に拡径する外径
の相違する段付状のものから形成することによりスラス
ト受けが真直に円筒部に挿入され均一の圧入が行われ
る。また、小径部が円筒部に当接しないためスラスト受
けは圧入により殆ど変形しない。そのため抜け止め用の
ワッシャ等の変形が生じない。 2)中径部と円筒部との微少間隙により含油軸受内の油
は毛細管現象に基づく作用を受け油漏れが生じない。 3)油漏れが生じないため、高価なころがり軸受を使用
せず含油軸受を用いることが出来る。これにより製造コ
ストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の主要部の詳細構造を示す部
分拡大軸断面図。
【図2】本発明の実施例の適用されるブラシレスモータ
の全体構造を示す軸断面図。
【図3】従来のブラシレスモータのスラスト受けまわり
の詳細構造を示す部分拡大軸断面図。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 ハウジング 3 底板 4 円筒部 5 含油軸受 6 スラスト受け 7 スラストチップ 8 ワッシャ 9 ステータ 18 ロータ 19 シャフト 21 ロータマグネット 23 小径部 24 中径部 25 大径部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皿状の底板とその中心から垂直方向に突
    出する円筒部を一体的に形成するハウジングと、前記円
    筒部に外嵌されるステータと、前記円筒部の内側に嵌入
    される含油軸受およびスラスト受けと、前記含油軸受に
    枢支されその下端部を前記スラスト受けにスラスト支持
    されるシャフトとこれに嵌着されるロータおよびヨーク
    を介してロータ内部に固定されるロータマグネットと前
    記ロータの外周側に羽根部とを有するインペラと、ステ
    ータに電気を供給する回路基板とを備えるブラシレスモ
    ータにおいて、前記スラスト受けの外周にその挿入方向
    から順に小径部と中径部および大径部を形成し、前記小
    径部は前記円筒部の内径よりもやや小さく、前記中径部
    は前記円筒部の内径と微少間隙分だけ小径に形成され、
    前記大径部は円筒部の内径よりも嵌合代分だけ大径に形
    成されることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記スラスト受けの小径部の内周側には
    前記シャフトの抜け止め用のワッシャが嵌着されてなる
    請求項1のブラシレスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005337341A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Ntn Corp 動圧軸受装置及びこれを用いたモータ
US8002471B2 (en) 2004-05-25 2011-08-23 Ntn Corporation Fluid dynamic bearing apparatus and a motor using the same

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