JP3547825B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、インペラのシャフトのスラスト受けを有すると共に該シャフトを含油軸受で枢支する構造のファンモータ等のブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブラシレスモータとしては各種形式のものがあるが、インペラのシャフトをころがり軸受等より安価な含油軸受で枢支すると共にインペラのスラスト力を受けるスラスト受けを有する型式のものが採用されている。特開平6−284637号公報の「ファン装置」はその公知技術の一例である。
【0003】
前記公報に開示するように、この「ファン装置」のロータのロータマグネットの磁気中心とステータの磁気中心とは軸線方向(スラスト方向)にずれて配置され、ロータマグネット側が上方に配置される。従って駆動時においては磁力によりロータは下方に向かって押圧される。そのためロータのシャフトはスラスト受けによりその下端側をスラスト支持されることが必要になる。また、図示のように、シャフトは含油軸受により枢支される。この公知技術は以下に説明する本発明と含油軸受およびスラスト受けを有する点において近似する構造のものからなるが、この公知技術はスラスト受けとこれに嵌着されるハウジングの円筒部の挿着部に係合部を設けスラスト受けの係脱を容易にすると共に、スラスト受けに回転トルクを与えるための工具差し込み溝が凹設される構造に特徴を有するものである。
【0004】
図3は含油軸受5aとスラスト受け6aを有する従来のブラシレスモータ1aのスラスト受け6aまわりの詳細構造を示す部分拡大図である。図略のハウジングの円筒部4aには図示のように含油軸受5aが嵌着され円筒部4aの下端側にはスラスト受け6aが嵌着される。スラスト受け6aにはスラストチップ7aが嵌着される。図略のロータのシャフト19aの下端に形成される基端面22aがスラストチップ7aに圧接しロータのスラスト受けを行う。また、スラスト受け6aの上方側の内周にはシャフト19aの周溝26aに係合して抜け止めを行なうワッシャ8aが嵌着される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示すように、従来のスラスト受け6aは挿入方向の上端側が円筒部4aに嵌着する構造のものからなる。この構造の場合、スラスト受け6aを真直に円筒部4a内に嵌入しないとスラスト受け6aと円筒部4aとの嵌合面が周方向に均一の圧入状態にならない。しかしながら、スラスト受け6aを真直に嵌入することは困難であり、そのためスラスト受け6aと円筒部4aとの間には嵌合不均一に基づく微少隙間が生じる。従って、含油軸受5aの油が前記隙間を介して下方に漏出する問題点が生じる。更に、スラスト受け6aが不均一に嵌入されるとスラスト受け6aの上端側に嵌着されたワッシャ8aに不均一な力が作用し、ワッシャ8aを変形させる問題点が生じる。
【0006】
本発明は、以上の問題点を解決するもので、スラスト受けが円筒部に無理なく嵌入され、油漏れがなく、ワッシャの変形等も生じないブラシレスモータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するために、皿状の底板とその中心から垂直方向上側に突出し、かつ垂直方向の貫通孔を有する円筒部を一体的に形成するハウジングと、前記円筒部に外嵌されるステータと、前記円筒部の内側に嵌入される含油軸受と、前記円筒部の下端部の内側に、下側から嵌着されるスラスト受けと、前記含油軸受に枢支されその下端部を前記スラスト受けにスラスト支持されるシャフトと、 前記シャフトの上端部に嵌着されるロータヨークを介してロータ内部に固定されるロータマグネット、および前記ロータの外周側に羽根部とを有するインペラと、前記ステータに電気を供給する回路基板とを備えるブラシレスモータにおいて、前記スラスト受けの外周は、その挿入方向から順に外径が異なる小径部と中径部大径部形成し、前記円筒部の下端部の内径は、最下端から順に、前記小径部とともに圧入状態をなしうる部位と、挿入された前記中径部とともに前記含油軸受から流出した油が毛細管現象により保持される程度の微小間隙を形成する部位と、挿入された前記小径部とともに前記微小間隙よりも間隙幅が大きい間隙を形成する部位と、を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】
スラスト受けが小径部,中径部,大径部から形成され、大径部が最も下端側に形成されている。そのため、スラスト受けは小径部を案内部として円筒部側に円滑に挿入される。また、中径部の存在により含油軸受側からの油がスラスト受け側に流れてきても中径部と円筒部間の微少隙間に基づく毛細管現像が生じ、油がそれ以上下方に流出しない。そのため、油漏れが完全に防止される。また、ワッシャがスラスト受けの小径部内に嵌着されているため無理な力が作用せず変形が生じない。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明の主要部の詳細構造を示す部分拡大軸断面図、図2は本実施例の適用されているブラシレスモータの全体構造を示す軸断面図である。
【0010】
まず、図2により、本実施例のブラシレスモータ1の構造を説明する。ハウジング2は皿状の底板3とその中心から軸線方向に突出する円筒部4からなる。円筒部4の内部には、後に詳説する含油軸受5と、スラストチップ7およびワッシャ8を有するスラスト受け6が嵌着される。
【0011】
ステータ9はステータコア10と、ステータコアを上下で挟持する上方側インシュレータ11及び下方側インシュレータ12と、これ等に巻回するコイル13等からなり、円筒部4に外嵌される。
【0012】
回路基板14は円筒部4に外嵌されると共に下方側インシュレータ12の下面に当接して配置される。また、下方側インシュレータ12に装着された導電ピン15にはコイル13がからげにより接続され、この導電ピン15が回路基板14に半田付けされ、コイル13が回路基板14に接続される。
【0013】
インペラ16は、羽根部17を有するロータ18と、ロータ18にインサート成型により固定されるシャフト19と、ロータ18の内部にヨーク20を介して固定されるロータマグネット21等から構成される。シャフト19は含油軸受5に枢着され、その下端側に形成される基端面22はスラスト受け6のスラストチップ7に当接し軸線方向(スラスト方向)に支持される。
【0014】
次に、図1によりスラスト受け6まわりの詳細構造を説明する。スラスト受け6は本実施例では外径が3段階に変化する段付状のものからなり、最上部に小径部23が形成され、中間に中径部24,最下部に大径部25がそれぞれ形成される。なお、小径部23の内側にワッシャ8が嵌着される。なお、ワッシャ8の内径はシャフト19の先端部に形成された周溝26の外径より小径に形成され、シャフト19の抜け止め用として機能する。
【0015】
小径部23は円筒部4の内径よりもやや小径のものからなり挿入時にスラスト受け6を円筒部4に案内する役目を果たす。中径部24はこれに対応する円筒部4の内径よりも微少間隙分だけ小径に形成される。大径部25はスラスト受け6を円筒部4に嵌着するためのものでその外径は対応する円筒部4の内径よりも嵌合代分だけ大径に形成される。なお、スラストチップ7及びシャフト19の基端面22は硬度上げ処理され、摩耗防止を図っている。
【0016】
以上の構造のブラシレスモータ1を組み立てる場合には、スラスト受け6が円筒部4にその下方側から挿入される。スラスト受け6は小径部23により案内され真直に円筒部4内に挿入される。中径部24によりスラスト受け6は更に挿入姿勢を真直に補正されながら大径部25が円筒部4に嵌着される。以上の挿入,嵌入作業によりスラスト受け6は円筒部4内に真直に挿入される。従って従来技術のように圧入面に均一な圧力が殆ど作用しない。小径部23は円筒部4の内周に当接しないため変形がなくワッシャ8の変形が生じない。また、中径部24も変形しない。一方、含油軸受5側からの油は小径部23と円筒部4間の隙間を通して下降するが中径部24と円筒部4の内周の微少隙間により毛細管現象に基づく作用を受けるため油は下方に進まない。従って、油漏れがほぼ完全に防止される。
【0017】
回路基板14からステータ9側に通電することによりステータ9とロータマグネット21に磁力が生じ、インペラ16は回転し羽根部17が送風を行う。ステータ9の磁気中心とロータマグネット21の磁気中心とを軸方向にずらせたことにより、シャフト19を下方に押圧するスラスト力が作用するが、スラストチップ7と基端面22との圧接によりスラスト力は保持される。以上により、インペラは含油軸受5に枢支され、スラスト力を保持された状態で円滑に回転する。勿論前記したように油漏れもない。
【0018】
本実施例は図2に示した形状のブラシレスモータに適用されたが、勿論それに限定するものではない。また、スラスト受けの段付形状は3段階に限定するものではない。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような顕著な効果を奏する。
1)スラスト受けを挿入側が小径で次第に拡径する外径の相違する段付状のものから形成することによりスラスト受けが真直に円筒部に挿入され均一の圧入が行われる。また、小径部が円筒部に当接しないためスラスト受けは圧入により殆ど変形しない。そのため抜け止め用のワッシャ等の変形が生じない。
2)中径部と円筒部との微少間隙により含油軸受内の油は毛細管現象に基づく作用を受け油漏れが生じない。
3)油漏れが生じないため、高価なころがり軸受を使用せず含油軸受を用いることが出来る。これにより製造コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の主要部の詳細構造を示す部分拡大軸断面図。
【図2】本発明の実施例の適用されるブラシレスモータの全体構造を示す軸断面図。
【図3】従来のブラシレスモータのスラスト受けまわりの詳細構造を示す部分拡大軸断面図。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ
2 ハウジング
3 底板
4 円筒部
5 含油軸受
6 スラスト受け
7 スラストチップ
8 ワッシャ
9 ステータ
18 ロータ
19 シャフト
21 ロータマグネット
23 小径部
24 中径部
25 大径部

Claims (2)

  1. 皿状の底板とその中心から垂直方向上側に突出し、かつ垂直方向の貫通孔を有する円筒部を一体的に形成するハウジングと、
    前記円筒部に外嵌されるステータと、
    前記円筒部の内側に嵌入される含油軸受と、
    前記円筒部の下端部の内側に、下側から案内嵌着されるスラスト受けと、
    前記含油軸受に枢支されその下端部を前記スラスト受けにスラスト支持されるシャフトと、
    前記シャフトの上端部に嵌着されるロータ、ヨークを介してロータ内部に固定されるロータマグネット、および前記ロータの外周側に羽根部と、を有するインペラと、
    前記ステータに電気を供給する回路基板と、を備えるブラシレスモータにおいて、
    前記スラスト受けの外周は、その挿入方向から順に外径が異なる小径部と中径部と大径部とを形成し、
    前記円筒部の下端部の内径は、最下端から順に、前記大径部とともに圧入状態を形成する部位と、挿入された前記中径部とともに前記含油軸受から流出した油が毛細管現象により保持される程度の微小間隙を形成する部位と、挿入された前記小径部とともに前記微小間隙よりも間隙幅が大きい間隙を形成する部位と、を有することを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記スラスト受けの小径部の内周側には前記シャフトの抜け止め用のワッシャが嵌着されてなる請求項1のブラシレスモータ。
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