JPH08184986A - 電子写真用トナー - Google Patents
電子写真用トナーInfo
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- JPH08184986A JPH08184986A JP6336942A JP33694294A JPH08184986A JP H08184986 A JPH08184986 A JP H08184986A JP 6336942 A JP6336942 A JP 6336942A JP 33694294 A JP33694294 A JP 33694294A JP H08184986 A JPH08184986 A JP H08184986A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は低い定着温度で定着すること
ができ、非オフセット性、保存性においても実用上なん
ら問題を発生せず、転写紙への定着強度と画像特性の優
れた電子写真用トナーを提供することにある。 【構成】 本発明はメルトフローレートが100g/1
0min以上で、デュロメータ硬さが70〜90である
エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有することを特徴と
する電子写真用トナー。
ができ、非オフセット性、保存性においても実用上なん
ら問題を発生せず、転写紙への定着強度と画像特性の優
れた電子写真用トナーを提供することにある。 【構成】 本発明はメルトフローレートが100g/1
0min以上で、デュロメータ硬さが70〜90である
エチレン−酢酸ビニル共重合体を含有することを特徴と
する電子写真用トナー。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関
し、特に熱ロール定着を採用している複写機又はプリン
ター用の電子写真用トナーに関する。
し、特に熱ロール定着を採用している複写機又はプリン
ター用の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機及び
プリンターは、その普及が広まるにつれて、家庭への普
及及び複写機又はプリンターの多機能化を主な目的とし
た低エネルギー化(消費電力の削減)、印刷機と複写機
との境に位置するいわゆるグレイエリアへの普及を目的
とした高速化、あるいは機械コストを下げるための定着
ロールの簡素化のための低ロール圧力化が望まれてお
り、また、複写機の高級化にともない両面コピー機能や
原稿自動送り装置の搭載された複写機が広く普及されて
きたため、複写機及びプリンターに使用される電子写真
用トナーには定着温度が低く、耐オフセット性が優れ
て、且つ両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置にお
ける汚れの発生を防止するため複写機への定着温度の優
れた電子写真用トナーが要求されている。
プリンターは、その普及が広まるにつれて、家庭への普
及及び複写機又はプリンターの多機能化を主な目的とし
た低エネルギー化(消費電力の削減)、印刷機と複写機
との境に位置するいわゆるグレイエリアへの普及を目的
とした高速化、あるいは機械コストを下げるための定着
ロールの簡素化のための低ロール圧力化が望まれてお
り、また、複写機の高級化にともない両面コピー機能や
原稿自動送り装置の搭載された複写機が広く普及されて
きたため、複写機及びプリンターに使用される電子写真
用トナーには定着温度が低く、耐オフセット性が優れ
て、且つ両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置にお
ける汚れの発生を防止するため複写機への定着温度の優
れた電子写真用トナーが要求されている。
【0003】上記の要求に対して従来技術では、下記の
ように結着樹脂の分子量や分子量分布を改良したもの等
の提案がなされている。具体的には、結着樹脂を低分子
量化し、定着温度を低くしようとする試みがなされてい
た。しかしながら、低分子量化することにより融点は低
下したが同時に粘度も低下したため定着ロールへのオフ
セット現象が発生する問題が生じていた。このオフセッ
ト現象を防ぐため、該結着樹脂の分子量分布の低分子量
領域と高分子量領域を広くする方法や、あるいは高分子
部分を架橋させたりすることが行なわれていた。しかし
ながら、この方法に於いては定着性を充分に持たせるた
めに、樹脂のガラス転移温度を下げざるを得ず、トナー
としたときの保存性を損なうことが避けられなかった。
また、結着樹脂の低分子部分を多くするとトナー自体が
脆くなり両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置にお
ける汚れが発生していた。
ように結着樹脂の分子量や分子量分布を改良したもの等
の提案がなされている。具体的には、結着樹脂を低分子
量化し、定着温度を低くしようとする試みがなされてい
た。しかしながら、低分子量化することにより融点は低
下したが同時に粘度も低下したため定着ロールへのオフ
セット現象が発生する問題が生じていた。このオフセッ
ト現象を防ぐため、該結着樹脂の分子量分布の低分子量
領域と高分子量領域を広くする方法や、あるいは高分子
部分を架橋させたりすることが行なわれていた。しかし
ながら、この方法に於いては定着性を充分に持たせるた
めに、樹脂のガラス転移温度を下げざるを得ず、トナー
としたときの保存性を損なうことが避けられなかった。
また、結着樹脂の低分子部分を多くするとトナー自体が
脆くなり両面コピー時の汚れや、原稿自動送り装置にお
ける汚れが発生していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は低い定着温度で定着することができ、オフセット性、
保存性においても実用上何等問題を発生せず、転写紙へ
の定着強度の優れた電子写真用トナーを提供することに
ある。
は低い定着温度で定着することができ、オフセット性、
保存性においても実用上何等問題を発生せず、転写紙へ
の定着強度の優れた電子写真用トナーを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の概要はメルトフ
ローレートが100g/10min以上で、デュローメ
ータ硬さが70〜90であるエチレン−酢酸ビニル共重
合体を含有することを特徴とする電子写真用トナーであ
る。
ローレートが100g/10min以上で、デュローメ
ータ硬さが70〜90であるエチレン−酢酸ビニル共重
合体を含有することを特徴とする電子写真用トナーであ
る。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体は下記
の構造を有するものである。
おいて用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体は下記
の構造を有するものである。
【0007】
【化1】
【0008】本発明に使用するエチレン−酢酸ビニル共
重合体の特性としてはメルトフローインレート(以下M
FRと称す)が大きいほどトナーの溶融開始温度および
溶融粘度が低下し、低温定着性が良好となり好ましい形
態である。しかしながらエチレン−酢酸ビニル共重合体
の硬さが低いと、トナーの保存性が悪化し好ましくな
い。従って使用する場合にはMFRが大きく、かつ硬度
が大きいものを選択することにより、低温定着性と保存
性の両者を満足することができる。本発明ではJIS
K6730の方法で測定したエチレン−酢酸ビニル共重
合体のMFRが100g/10min以上のものが低温
定着性が良好となる点で好ましく用いられる。MFRが
100g/10minより低いと、トナーの溶融開始温
度を下げる効果が少ないので低温定着性が悪くなり好ま
しくない。MFRはより好ましくは100〜3,000
g/minである。MFRが3,000g/min以上
であると、トナーの溶融粘度が下がりすぎて高温オフセ
ットが発生するおそれがある。またエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体は、JIS K7215の方法で測定したデ
ュロメータ硬さ(HDA)が70〜90のものが必要で
ある。70より低いとトナーの保存性が悪化するので好
ましくない。90を超えるとトナーの溶融粘度が高くな
りすぎて定着性が悪化するので好ましくない。これらの
特性を満足するエチレン−酢酸ビニル共重合体中のビニ
ルアセテートモノマーの含有量は大略10〜35重量%
程度であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体の数平均分
子量は大略3,000〜100,000程度のものが好
適に用いられる。
重合体の特性としてはメルトフローインレート(以下M
FRと称す)が大きいほどトナーの溶融開始温度および
溶融粘度が低下し、低温定着性が良好となり好ましい形
態である。しかしながらエチレン−酢酸ビニル共重合体
の硬さが低いと、トナーの保存性が悪化し好ましくな
い。従って使用する場合にはMFRが大きく、かつ硬度
が大きいものを選択することにより、低温定着性と保存
性の両者を満足することができる。本発明ではJIS
K6730の方法で測定したエチレン−酢酸ビニル共重
合体のMFRが100g/10min以上のものが低温
定着性が良好となる点で好ましく用いられる。MFRが
100g/10minより低いと、トナーの溶融開始温
度を下げる効果が少ないので低温定着性が悪くなり好ま
しくない。MFRはより好ましくは100〜3,000
g/minである。MFRが3,000g/min以上
であると、トナーの溶融粘度が下がりすぎて高温オフセ
ットが発生するおそれがある。またエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体は、JIS K7215の方法で測定したデ
ュロメータ硬さ(HDA)が70〜90のものが必要で
ある。70より低いとトナーの保存性が悪化するので好
ましくない。90を超えるとトナーの溶融粘度が高くな
りすぎて定着性が悪化するので好ましくない。これらの
特性を満足するエチレン−酢酸ビニル共重合体中のビニ
ルアセテートモノマーの含有量は大略10〜35重量%
程度であり、エチレン−酢酸ビニル共重合体の数平均分
子量は大略3,000〜100,000程度のものが好
適に用いられる。
【0009】電子写真用トナーを構成する全成分中のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体の含有量は、電子写真用ト
ナーを構成するその他の結着樹脂と着色剤等を含むトナ
ー成分中に1〜30重量%程度含有させることが好まし
い。1重量%未満であると電子写真用トナーの溶融開始
温度を下げる効果が少ないので低い定着温度で定着した
場合、転写紙への十分な定着強度を得にくく、30重量
%より多いとトナーのブロッキング性が悪くなるおそれ
があり、かつまた溶融粘度が下がりすぎ、定着ロールに
対する非オフセット性が悪化するおそれがあるので好ま
しくない。これらの特性を考慮すると、トナー中のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の添加量はより好ましくは5
重量%〜20重量%がより好ましい。上記の特性を満足
するエチレン−酢酸ビニル共重合体の例としては東ソー
株式会社製 商品名;Ultrathene 680、
681、720、735、1217、1250、3B0
43Xなどがある。
チレン−酢酸ビニル共重合体の含有量は、電子写真用ト
ナーを構成するその他の結着樹脂と着色剤等を含むトナ
ー成分中に1〜30重量%程度含有させることが好まし
い。1重量%未満であると電子写真用トナーの溶融開始
温度を下げる効果が少ないので低い定着温度で定着した
場合、転写紙への十分な定着強度を得にくく、30重量
%より多いとトナーのブロッキング性が悪くなるおそれ
があり、かつまた溶融粘度が下がりすぎ、定着ロールに
対する非オフセット性が悪化するおそれがあるので好ま
しくない。これらの特性を考慮すると、トナー中のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の添加量はより好ましくは5
重量%〜20重量%がより好ましい。上記の特性を満足
するエチレン−酢酸ビニル共重合体の例としては東ソー
株式会社製 商品名;Ultrathene 680、
681、720、735、1217、1250、3B0
43Xなどがある。
【0010】本発明の電子写真用トナーは前記成分以外
の結着樹脂、着色剤を含有するものであり、必要に応じ
て、磁性体、帯電制御剤、流動化剤などの特性改良剤が
使用可能である。以下本発明で用いられる材料について
説明する。
の結着樹脂、着色剤を含有するものであり、必要に応じ
て、磁性体、帯電制御剤、流動化剤などの特性改良剤が
使用可能である。以下本発明で用いられる材料について
説明する。
【0011】本発明の電子写真用トナーのその他の結着
樹脂としてはスチレンアクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂を用い
ることができる。なかでも帯電性、定着特性などが良好
な点でスチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂が好適
に用いられる。
樹脂としてはスチレンアクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の樹脂を用い
ることができる。なかでも帯電性、定着特性などが良好
な点でスチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂が好適
に用いられる。
【0012】本発明の電子写真用トナーにおいて用いら
れる着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染
料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエ
ロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、
キノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フタロ
シアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、ラ
ンプブラック、ローズベンガル、これらの混合物、その
他を挙げることができる。これらの着色剤は、十分な濃
度の可視像が形成されるに十分な割合で含有されること
が必要であり、通常結着樹脂100重量部に対して1〜
20重量部程度の割合とされる。1重量部未満では着色
が不十分で、20重量部を越えると着色には効果的でな
い着色剤を含有することになる。
れる着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシン染
料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロムイエ
ロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、
キノリンイエロー、メチレンブルークロライド、フタロ
シアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレート、ラ
ンプブラック、ローズベンガル、これらの混合物、その
他を挙げることができる。これらの着色剤は、十分な濃
度の可視像が形成されるに十分な割合で含有されること
が必要であり、通常結着樹脂100重量部に対して1〜
20重量部程度の割合とされる。1重量部未満では着色
が不十分で、20重量部を越えると着色には効果的でな
い着色剤を含有することになる。
【0013】本発明で用いられる磁性体としては、フェ
ライト、マグネタイトをはじめとする鉄、コバルト、ニ
ッケルなどの強磁性を示す金属若しくは合金又はこれら
の元素を含む化合物、或いは強磁性元素を含まないが適
当な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる
合金、例えばマンガン−銅−アルミニウム、マンガン−
銅−錫などのマンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼
ばれる種類の合金、又は二酸化クロム、その他を挙げる
ことができる。これらの磁性体は平均粒径0.1〜1ミ
クロンの微粉末の形で結着樹脂中に均一に分散される。
そしてその含有量は、トナー中に20〜70重量%、好
ましくは40〜70重量%である。この場合磁性体が2
0重量%より少ないと、トナーの磁力が不十分で磁気ブ
ラシの形成ができないので画像形成に問題が生じる。
又、70重量%より多いと、トナーの磁力が強過ぎて画
像濃度が不足する。また定着性が悪化するので好ましく
ない。
ライト、マグネタイトをはじめとする鉄、コバルト、ニ
ッケルなどの強磁性を示す金属若しくは合金又はこれら
の元素を含む化合物、或いは強磁性元素を含まないが適
当な熱処理を施すことによって強磁性を示すようになる
合金、例えばマンガン−銅−アルミニウム、マンガン−
銅−錫などのマンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼
ばれる種類の合金、又は二酸化クロム、その他を挙げる
ことができる。これらの磁性体は平均粒径0.1〜1ミ
クロンの微粉末の形で結着樹脂中に均一に分散される。
そしてその含有量は、トナー中に20〜70重量%、好
ましくは40〜70重量%である。この場合磁性体が2
0重量%より少ないと、トナーの磁力が不十分で磁気ブ
ラシの形成ができないので画像形成に問題が生じる。
又、70重量%より多いと、トナーの磁力が強過ぎて画
像濃度が不足する。また定着性が悪化するので好ましく
ない。
【0014】本発明の電子写真用トナーは、上記の如き
組成を有するものであるが、特により低温での定着性を
向上して優れた定着強度を達成するためには、溶融開始
温度が60℃以上100℃以下であることが望ましい。
溶融開始温度が100℃より高いと定着性が十分でな
く、60℃より低いとブロッキング性が悪化し保存性に
問題を生じるおそれがある。なお、本発明でいう溶融開
始温度とは下記の測定機及び測定条件におけるプランジ
ャーの降下開始温度を指すこととする。 測定機;島津製作所製 高化式フローテスターCF−500 測定条件; プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1mm ダイの長さ :1mm 荷重 :20kgF 予熱温度 :50〜80℃ 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6℃/min
組成を有するものであるが、特により低温での定着性を
向上して優れた定着強度を達成するためには、溶融開始
温度が60℃以上100℃以下であることが望ましい。
溶融開始温度が100℃より高いと定着性が十分でな
く、60℃より低いとブロッキング性が悪化し保存性に
問題を生じるおそれがある。なお、本発明でいう溶融開
始温度とは下記の測定機及び測定条件におけるプランジ
ャーの降下開始温度を指すこととする。 測定機;島津製作所製 高化式フローテスターCF−500 測定条件; プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1mm ダイの長さ :1mm 荷重 :20kgF 予熱温度 :50〜80℃ 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6℃/min
【0015】本発明の電子写真用トナーは、フェライト
粉や鉄粉等より成るキャリアと混合されて二成分系現像
剤とされる。またトナー中に磁性体が含有されるときは
キャリアと混合しないでそのまま一成分系現像剤として
静電荷像の現像に使用されるか、あるいはキャリアと混
合されて二成分系現像剤として使用してもよい。さらに
は非磁性一成分の現像方法にも適用可能である。
粉や鉄粉等より成るキャリアと混合されて二成分系現像
剤とされる。またトナー中に磁性体が含有されるときは
キャリアと混合しないでそのまま一成分系現像剤として
静電荷像の現像に使用されるか、あるいはキャリアと混
合されて二成分系現像剤として使用してもよい。さらに
は非磁性一成分の現像方法にも適用可能である。
【0016】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において部とは重量部を示す。 実施例1 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミルで粉砕
し、その後乾式気流分級機で分級して平均粒子径が11
μmのトナー粒子を得た。そして該粒子100部と疎水
性シリカ(日本アエロジル社製 商品名;R−972)
0.3部とをヘンシェルミキサー内で1分間攪拌し、該
粒子の表面に疎水性シリカを付着させ本発明の電子写真
用トナーを得た。
お、実施例において部とは重量部を示す。 実施例1 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミルで粉砕
し、その後乾式気流分級機で分級して平均粒子径が11
μmのトナー粒子を得た。そして該粒子100部と疎水
性シリカ(日本アエロジル社製 商品名;R−972)
0.3部とをヘンシェルミキサー内で1分間攪拌し、該
粒子の表面に疎水性シリカを付着させ本発明の電子写真
用トナーを得た。
【0017】実施例2 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0018】実施例3 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0019】実施例4 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0020】実施例5 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0021】実施例6 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0022】実施例7 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0023】実施例8 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0024】実施例9 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0025】実施例10 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0026】比較例1 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0027】比較例2 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0028】比較例3 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0029】比較例4 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0030】比較例5 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0031】比較例6 上記トナー用原料を実施例1と同様に処理してトナーを
作成した。
作成した。
【0032】比較例7 エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用しない以外は実施
例1と全く同様な配合のものを同様に処理して比較用の
トナーを作成した。
例1と全く同様な配合のものを同様に処理して比較用の
トナーを作成した。
【0033】次に前記実施例及び比較例について下記の
項目の試験を行なった。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例及び比較例で得た各電子写真用トナー
4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パウ
ダーテック社製 商品名;FL−1020)96部とを
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名;SF−9
800)にてA4の複写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。
項目の試験を行なった。 (1)非オフセット温度領域 まず、前記実施例及び比較例で得た各電子写真用トナー
4部と樹脂被覆を施してないフェライトキャリア(パウ
ダーテック社製 商品名;FL−1020)96部とを
混合して二成分系現像剤を作製した。次に該現像剤を使
用して市販の複写機(シャープ社製 商品名;SF−9
800)にてA4の複写紙に縦2cm、横5cmの帯状
の未定着画像を複数作製した。
【0034】次に、表層がフッ素樹脂(デュポン社製
商品名;テフロン)で形成された熱定着ロールと、表層
がシリコーンゴムで形成された圧力定着ロールが対にな
って回転する定着機を、ロール圧力が1kg/cm2 及
びロールスピードが50mm/secになるように調節
し、該熱定着ロールの表面温度を5℃ごとに段階的に変
化させて、各表面温度において上記未定着画像を有した
転写紙のトナー像の定着を行なった。この時余白部分に
トナー汚れが生じるか否かの観察を行ない、汚れが生じ
ない温度領域を非オフセット温度領域とした。 (2)非オフセット温度幅 上記の非オフセット温度領域の最大値と最小値の差を非
オフセット温度幅とした。
商品名;テフロン)で形成された熱定着ロールと、表層
がシリコーンゴムで形成された圧力定着ロールが対にな
って回転する定着機を、ロール圧力が1kg/cm2 及
びロールスピードが50mm/secになるように調節
し、該熱定着ロールの表面温度を5℃ごとに段階的に変
化させて、各表面温度において上記未定着画像を有した
転写紙のトナー像の定着を行なった。この時余白部分に
トナー汚れが生じるか否かの観察を行ない、汚れが生じ
ない温度領域を非オフセット温度領域とした。 (2)非オフセット温度幅 上記の非オフセット温度領域の最大値と最小値の差を非
オフセット温度幅とした。
【0035】(3)定着強度 前記熱定着ロールの設定温度を140℃に設定し、前記
未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着を行なっ
た。そして、形成された定着画像に対して綿パッドによ
る摺擦を施し、下記式によって定着強度を算出し低エネ
ルギー定着性の指標とした。なお、画像濃度はマクベス
社製の反射濃度計RD−914を使用した。 定着強度(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦
前の定着画像の画像濃度)×100(%)
未定着画像を有した転写紙のトナー像の定着を行なっ
た。そして、形成された定着画像に対して綿パッドによ
る摺擦を施し、下記式によって定着強度を算出し低エネ
ルギー定着性の指標とした。なお、画像濃度はマクベス
社製の反射濃度計RD−914を使用した。 定着強度(%)=(摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦
前の定着画像の画像濃度)×100(%)
【0036】(4)溶融開始温度 前記の測定装置及び方法による。
【0037】(5)保存性 前記実施例、比較例で得られたトナーの保存性の評価を
行った。保存性の評価は、150CCのボトルに前記実
施例及び比較例で得られたトナーを20g充填し、50
℃の恒温槽中で、8時間放置した後、トナーのケーキン
グ状態(ブロッキング性)を目視により確認した。その
結果を表2に示す。判定の条件は以下に示す。 ○:ブロッキングの発生なし △:ソフトブロッキングが見られるが指で押せば軽くほ
ぐれる状態で、画像への影響なし ×:トナーがブロッキングし振盪しても崩れない 上記項目の評価結果を表1に示す。
行った。保存性の評価は、150CCのボトルに前記実
施例及び比較例で得られたトナーを20g充填し、50
℃の恒温槽中で、8時間放置した後、トナーのケーキン
グ状態(ブロッキング性)を目視により確認した。その
結果を表2に示す。判定の条件は以下に示す。 ○:ブロッキングの発生なし △:ソフトブロッキングが見られるが指で押せば軽くほ
ぐれる状態で、画像への影響なし ×:トナーがブロッキングし振盪しても崩れない 上記項目の評価結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1の結果より明らかなとおり、本発明の
各実施例の電子写真用トナーは熱定着ロールの温度が1
40℃という低温度でも定着強度が90%以上有し、保
存性も良好なものであった。これに対して比較例1,
2,3,6の電子写真用トナーは保存性と非オフセット
温度幅を良好に保つことができず、実用上問題があるこ
とが確認された。また、比較例4,5,7の電子写真用
トナーは定着強度を良好に保つことができず実用上問題
があることが確認された。
各実施例の電子写真用トナーは熱定着ロールの温度が1
40℃という低温度でも定着強度が90%以上有し、保
存性も良好なものであった。これに対して比較例1,
2,3,6の電子写真用トナーは保存性と非オフセット
温度幅を良好に保つことができず、実用上問題があるこ
とが確認された。また、比較例4,5,7の電子写真用
トナーは定着強度を良好に保つことができず実用上問題
があることが確認された。
【0040】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、熱定着ロ
ールの温度が低くても十分な定着強度を有し、複写機あ
るいはプリンター等に適用した場合、消費電力が削減す
ることができ、低ロール圧力化による機械コストの低
減、複写速度の高速化等の効果を奏する。
ールの温度が低くても十分な定着強度を有し、複写機あ
るいはプリンター等に適用した場合、消費電力が削減す
ることができ、低ロール圧力化による機械コストの低
減、複写速度の高速化等の効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】 メルトフローレートが100g/10m
in以上で、デュロメータ硬さが70〜90であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体を含有することを特徴とする
電子写真用トナー。 - 【請求項2】 トナー中におけるエチレン−酢酸ビニル
共重合体の含有量が1〜30重量%であることを特徴と
する請求項1記載の電子写真用トナー。 - 【請求項3】 トナーの溶融開始温度が60℃以上10
0℃以下であることを特徴とする請求項1記載の電子写
真用トナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336942A JPH08184986A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 電子写真用トナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336942A JPH08184986A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 電子写真用トナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08184986A true JPH08184986A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18304054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6336942A Withdrawn JPH08184986A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 電子写真用トナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08184986A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11184152A (ja) * | 1997-12-18 | 1999-07-09 | Tomoegawa Paper Co Ltd | 静電荷現像用トナー |
JP2014041339A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-03-06 | Kyocera Document Solutions Inc | 静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 |
US9658550B2 (en) | 2015-05-27 | 2017-05-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner for use in electrophotographic systems |
EP3239778A1 (en) | 2016-04-28 | 2017-11-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner |
DE102017120230A1 (de) | 2016-09-06 | 2018-03-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner und verfahren zum herstellen von toner |
JP2018054837A (ja) * | 2016-09-28 | 2018-04-05 | キヤノン株式会社 | トナーおよびトナーの製造方法 |
EP3309619A1 (en) | 2016-10-17 | 2018-04-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and method for producing toner |
US10203619B2 (en) | 2016-09-06 | 2019-02-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and method for producing toner |
US10216106B2 (en) | 2015-05-27 | 2019-02-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Method for producing toner |
US10234779B2 (en) | 2016-09-28 | 2019-03-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and method of producing toner |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP6336942A patent/JPH08184986A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102017120230A1 (de) | 2016-09-06 | 2018-03-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner und verfahren zum herstellen von toner |
US10078281B2 (en) | 2016-09-06 | 2018-09-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner and method for producing toner |
DE102017120230B4 (de) | 2016-09-06 | 2022-02-03 | Canon Kabushiki Kaisha | Toner und verfahren zum herstellen von toner |
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