JPH1172950A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH1172950A
JPH1172950A JP18661298A JP18661298A JPH1172950A JP H1172950 A JPH1172950 A JP H1172950A JP 18661298 A JP18661298 A JP 18661298A JP 18661298 A JP18661298 A JP 18661298A JP H1172950 A JPH1172950 A JP H1172950A
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JP18661298A
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Yoichiro Watanabe
陽一郎 渡辺
Keiko Shiraishi
桂子 白石
Noboru Kuroda
昇 黒田
Kosuke Suzuki
浩介 鈴木
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着時に使用する離型オイルを極力減少させ
或いは離型オイルを使用せずにオフセット現象を防止す
るとともに、転写性や耐久性に優れた静電荷像現像用ト
ナーを提供すること。 【解決手段】 少なくともバインター樹脂、着色剤、離
型剤からなるトナーにおいて、該離型剤がその離型剤を
吸油可能な微粒子を含有していることを特徴とする静電
荷像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真や静電記
録等に於ける静電荷を現像するためのトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真法等により現像され
た、乾式のトナー像を転写紙等に定着する方法としては
熱ローラーによる圧着加熱方法が採用されている。この
方法は熱効率が良く、高速定着が可能である反面、熱ロ
ーラー表面と溶融状態のトナーとを加圧下で接触するた
めに、トナー像の一部が定着ローラー表面に付着して別
の画像上に転移する、いわゆるオフセット現象が生じ
る。
【0003】このオフセット現象を防止することを目的
として、離型性に優れたシリコンゴムやフッ素樹脂で定
着ローラー表面を形成し、さらにその定着ローラー表面
にシリコーンオイル等の離型オイルを塗布する方法が一
般に採用されている。この方法は、トナーのオフセット
を防止する点では極めて有効であるが、離型オイルを供
給するための装置が必要であり、定着装置が大型化しコ
スト高になってしまう欠点がある。
【0004】このため最近では、トナー中に離型剤を含
有させることにより、定着ローラーに離型オイルを塗布
しない方法が採用される傾向にある。しかし、トナー中
に離型剤を含有させるとトナーの付着力が高まり転写紙
への転写性が低下し、さらにトナー中の離型剤がキャリ
ア等の摩擦帯電部材を汚染し、帯電性を低下させること
により耐久性が低下するという問題を生じる。さらに、
最近は高画質を得るためにトナーを小粒径化する傾向に
あり、この点からみても転写性にはますます不利な状況
となってきている。
【0005】この転写性を改善する有効な手段として、
疎水化処理をされたサブミクロンの微粒子を外添すると
いう技術が提案されている。ここで外添とは外部添加の
ことであり、トナー粒子の廻りに微粒子をまぶした構成
とし、トナーの接触面積を減少させ、付着力を低下させ
るものである。しかし、外添された微粒子はトナーの最
表面に存在するため、トナーの特性に大きな影響を及ぼ
す。例えば、温度や湿度といった環境に対して帯電量の
変化が大きくなったり、感光体の磨耗やフィルミングを
助長し、トナーの定着性を阻害するといった弊害も多
い。また、外添された微粒子は使用とともにトナー中に
埋没し転写性に劣るトナー粒子も生成してくる。従っ
て、信頼性の高いトナー・現像剤を得るためには一般的
に外添する微粒子は必要最小限の量としているのが実情
である。
【0006】さらに、特開昭56−1946号公報で
は、シリカ微粒子を外添すると同時にトナー中にもシリ
カ微粒子を含有(内添)させて、トナーの信頼性を高め
る提案がなされている。しかし、このシリカ微粒子を単
に含有させたトナーは溶融粘度が高まり、定着性が低下
するという新たな問題を生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、定着時に使
用する離型オイルを極力減少させ、あるいは離型オイル
を使用せずにオフセット現象を防止するとともに、転写
性や耐久性に優れた静電荷像現像用トナーを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、定着ローラー
表面にシリコーンオイル等の離型オイルを供給しないオ
イルレス定着或いは微量オイル塗布定着に適した、離型
剤を含有したトナーでありながら、前述した従来の欠点
を改良した新規なトナー構成からなる。
【0009】すなわち、本発明によれば、少なくともバ
インター樹脂、着色剤、離型剤からなるトナーに於い
て、該離型剤がその離型剤を吸油可能な微粒子を含有し
ていることを特徴とする静電荷像現像用トナーが提供さ
れる。ここで、該微粒子の該離型剤に対する吸油率が1
0重量%以上であり、該微粒子の体積平均粒子径を1μ
m以下とし、該微粒子の添加量を該離型剤の全量を吸油
する量以下とし、および/または、トナー中に含有する
離型剤の量を0.5〜20重量%とすることによりその
効果を確実なものとすることができる。吸油率が10重
量%以下であると配合する微粒子量が他のトナー構成成
分に対して過剰となり、帯電性、定着性といったトナー
の基本特性に影響を及ぼす。
【0010】また、本発明によれば、該微粒子には疎水
化された二酸化珪素、疎水化処理された二酸化チタン、
疎水化処理されたアルミナが特に好ましく用いられ、バ
インダー樹脂にはエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リオール樹脂が特に好ましく用いられ、離型剤にはポリ
エチレンワックス、カルナウバワックスが好ましく用い
られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、離型剤にその離型剤
を吸油可能な微粒子を含有させていることが最大の特徴
である。離型剤はその目的から、定着時の加熱により速
やかに低粘度のオイル状になる必要があるためバインダ
ー樹脂に比べて低分子量の物質であり、変形や破壊され
やすいため付着力が高く、他の物質を汚染しやすいた
め、転写性や耐久性と言った信頼性を低下させる原因と
なりやすい。また、離型剤は定着時にトナー表面に速や
かに染み出さねばならず、バインダー樹脂とは非相溶で
ミクロドメインとしてトナー中に分散している。この離
型剤のミクロドメインを微小化することにより粉砕時の
離型剤の露出とも関連して転写性や耐久性を改善するこ
とができる。
【0012】本発明は離型剤にその離型剤を吸油可能な
微粒子を含有させることにより、離型剤のミクロドメイ
ンを微小化できるとともに、その分散粒径効果以上に転
写性や耐久性が改善されることが見出されたことに基づ
いてなされたものである。その理由として、離型剤が微
粒子を含有することにより、トナー混練時にバインダー
樹脂との粘度差が減少し微分散したこと、離型剤が微粒
子を含有することによる補強効果により変形や破壊され
ずらくなったこと等が推察される。
【0013】本発明で用いられる離型剤を吸油可能な微
粒子としては各種の金属酸化物微粒子やセラミックス微
粒子、顔料、金属微粒子、有機樹脂微粒子、CCA(電
荷制御剤)等があげられる。例えば、金属酸化物微粒子
としては、Si、Ti、Al、Mg、Ca、Sr、B
a、In、Ga、Ni、Mn、W、Fe、Co、Zn、
Cr、Mo、Cu、Ag、V、Zr等の酸化物や複合酸
化物が挙げられる。セラミックス微粒子としては、Si
C、Si34、TiC、TiN、WC、サイアロン等が
挙げられる。顔料としては、クレー、タルク、炭酸カル
シウム、べんがら、カーボンブラック、銅フタロシアニ
ン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム等が挙げられ
る。有機樹脂微粒子としてはPMMA、ポリスチレン、
スチレン−(メタ)アクリレート共重合体等の樹脂微粒
子が挙げられる。これらのうち二酸化珪素(シリカ)、
二酸化チタン(チタニア)、アルミナの微粒子が好適に
用いられる。
【0014】また、これらのうち吸油量が不足するもの
に対しては、疎水性処理剤等により表面改質処理するこ
とが有効である。この疎水化処理剤の代表例としては以
下のものが挙げられる。ジメチルジクロルシラン、トリ
メチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリル
ジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラ
ン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメ
チルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラ
ン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチル
ジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラ
ン、p−クロルフェニルトリクロルシラン、3−クロル
プロピルトリクロルシラン、3−クロルプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメト
キシシラン、ビニル−トリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニルジクロル
シラン、ジメチルビニルクロルシラン、オクチル−トリ
クロルシラン、デシル−トリクロルシラン、ノニル−ト
リクロルシラン、(4−t−プロピルフェニル)−トリ
クロルシラン、(4−t−ブチルフェニル)−トリクロ
ルシラン、ジベンチル−ジクロルシラン、ジヘキシル−
ジクロルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジノニ
ル−ジクロルシラン、ジデシル−ジクロルシラン、ジド
デシル−ジクロルシラン、ジヘキサデシル−ジクロルシ
ラン、(4−t−ブチルフェニル)−オクチル−ジクロ
ルシラン、ジオクチル−ジクロルシラン、ジデセニル−
ジクロルシラン、ジノネニル−ジクロルシラン、ジ−2
−エチルヘキシル−ジクロルシラン、ジ−3,3−ジメ
チルベンチル−ジクロルシラン、トリヘキシル−クロル
シラン、トリオクチル−クロルシラン、トリデシル−ク
ロルシラン、ジオクチル−メチル−クロルシラン、オク
チル−ジメチル−クロルシラン、(4−t−プロピルフ
ェニル)−ジエチル−クロルシラン、オクチルトリメト
キシシラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサエチルジ
シラザン、ジエチルテトラメチルジシラザン、ヘキサフ
ェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。この他
チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリ
ング剤も使用可能である。
【0015】なお、本発明で言う吸油率は以下の方法に
より測定した。離型剤2gを融点以上に加熱し、ヘラで
練り合わせながら微粒子を徐々に加えていき、加えるこ
とができなくなったときにそれまで加えた微粒子の重量
を求め、離型剤重量(2g)を加えた微粒子重量で除し
百分率で表した。 吸油率 =(離型剤重量/加えられた微粒子重量)× 1
00(%)
【0016】本発明で用いられる離型剤としては、低分
子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、酸化ポリ
エチレン等の低分子量ポリオレフィン類、蜜ロウ、カル
ナウバワックス、モンタンワックス等の天然ワックス
類、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の高
級脂肪酸、及びこれら高級脂肪酸の金属塩やアミド等が
挙げられる。これらは1種又は2種以上を併用して用い
ることが出来るが、融点が60〜160℃の範囲のもの
を使用するのが好ましい。融点が60℃以下であるとト
ナーの保存性やブロッキング性に不具合が生じやすく、
160℃以上では定着時に溶融しずらく、離型効果が減
少する。これらの離型剤の使用量は、トナーに対して
0.5〜20重量%程度が好適である。
【0017】離型剤にその離型剤を吸油可能な微粒子
(疎水化処理されたものを含む)を含有させるには、た
とえばこれら粉体同士をミキサー等で混合した後、加熱
溶融しさらに撹拌混合すればよい。
【0018】本発明のトナーに使用されるバインダー樹
脂としては従来公知のものを広く使用することができ
る。例えば、スチレン、パラクロルスチレン、ビニルト
ルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチ
ル、(メタ)アクリロニトリル酸、(メタ)アクリアミ
ド、(メタ)アクリル酸、ビニルメチルエーテル、ビニ
ルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニル
メチルケトン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリ
ジン、ブタジエン等の単量体の重量体、又は、これらの
単量体の2種類以上からなる共重合体、或いはそれらの
混合物が挙げられる。その他、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ロジン、変性ロジ
ン、テルベン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂肪族
系炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂などが単独あるいは
混合して使用できる。
【0019】本発明で用いる着色剤としては以下のもの
が用いられる。これらは、1種または2種以上を使用す
ることができる。
【0020】黒色顔料としては、カーボンブラック、オ
イルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプ
ブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等の
アジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属
酸化物が挙げられる。
【0021】黄色顔料としては、カドミウムイエロー、
ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、
ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイ
エローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエロー
GR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエロー
NCG、タートラジンレーキが挙げられる。
【0022】橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、
パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バ
ルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジ
RK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリア
ントオレンジGKが挙げられる。
【0023】赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウム
レッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピ
ラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レ
ーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレ
ーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリ
アントカーミン3Bが挙げられる。
【0024】紫色顔料としては、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
【0025】青色顔料としては、コバルトブルー、アル
カリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニン
ブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニン
ブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダ
ンスレンブルーBCが挙げられる。
【0026】緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化
クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレ
ーキ等がある。
【0027】本発明のトナーには従来公知の荷電制御剤
を用いることができる。例えば、ニグロシン、炭素数2
〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−
1627号公報)、塩基性染料(例えばC.I.Bas
ic Yello 2(C.I.41000)、C.
I.Basic Yello 3、C.I.Basic
Red 1(C.I.45160)、C.I.Basi
c Red 9(C.I.42500)、C.I.Ba
sic Violet 1(C.I.42535)、
C.I.Basic Violet 3(C.I.42
555)、C.I.Basic Violet 10
(C.I.45170)、C.I.Basic Vio
let 14(C.I.42510)、C.I.Bas
ic Blue 1(C.I.42025)、C.I.
Basic Blue 3(C.I.51005)、
C.I.Basic Blue 5(C.I.4214
0)、C.I.Basic Blue 7(C.I.4
2595)、C.I.BasicBlue 9(C.
I.52015)、C.I.Basic Blue 2
4(C.I.52030)、C.I.Basic Bl
ue 25(C.I.52025)、C.I.Basi
c Blue 26(C.I.44045)、C.I.
Basic Green 1(C.I.42040)、
C.I.BasicGreen 4(C.I.4200
0)など、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.
Solvent Black 8(C.I.2615
0)、ベンゾイルメチルヘキサデシルアンモニウムクロ
ライド、デシルトリメチルクロライド、等の4級アンモ
ニウム塩あるいは、ジブチル又はジオクチルなどのジア
ルキル錫化合物、ジアルキル錫ボレート化合物、グアニ
ジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、ア
ミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、
特公昭41−20153号公報、特公昭43−2759
6号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−
26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属
錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7
385号公報に記載されているサルチル酸、ジアルキル
サルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、
Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタ
ロシアニン顔料が挙げられる。
【0028】本発明においては、流動性や現像性・転写
性を改善するため、さらにシリカ、酸化チタン、アルミ
ナ等の疎水化された微粒子や樹脂微粒子等をトナーに外
添することも可能である。これら疎水化された微粒子や
樹脂微粒子は粒径0.01〜1μmくらいのものが好ま
しい。
【0029】本発明のトナーは、一成分現像用、二成分
現像用ともに用いることができ、また磁性材料を含有さ
せて磁性トナーとしても使用し得る。本発明のトナーを
二成分現像剤用として用いる場合にはキャリア粉と混合
して用いられる。この場合のキャリアとしては、公知の
ものがすべて使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト
粉、マグネタイト粉、ニッケル粉、ガラスビーズ等及び
これらの表面を樹脂などで被覆処理したものなどが挙げ
られる。
【0030】本発明のトナーの製造法は従来公知の方法
が適用できるが、トナーを混練する装置としては、バッ
チ式の2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸
押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し
機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2
軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本
鉄工所社製KEX型2軸押出機や、連続式の1軸混練
機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が好適に用いられ
る。以上により得られた溶融混練物は冷却した後粉砕さ
れるが、粉砕は、例えば、ハンマーミル等を用いて粗粉
砕し、更にジェット気流を用いた微粉砕機などを使用す
ることができる。粉砕は、平均粒径が3〜15μmにな
るように行うのが望ましい。さらに、粉砕物は風力式分
級機等により、5〜20μmに粒度調整される。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。
【0032】実施例1 [離型剤Aの調製]以下に示した処方にて離型剤(低分
子量のポリプロピレン)と疎水化されたシリカ微粒子を
ミキサーで混合した後、160℃に設定したニーダーに
て15分間混合し離型剤Aを得た。なお、疎水性シリカ
(R−972)の低分子量ポリプロピレン(660P)
に対する吸油率は182重量%であった。 低分子量のポリプロピレン (三洋化成工業社製、660P) 100重量部 BET比表面積約110m2/g(体積平均粒子径1μm 以下)の疎水性シリカ微粒子 (日本アエロジル社製、R−972) 20重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 スチレン/ブチルアクリレート共重合体 (Mw=20万) 100重量部 カーボンブラック 10重量部 離型剤A 6重量部 含クロムアゾ染料 2重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径10μmの黒
トナーを得た。
【0033】次に、このトナー4重量部を、粒径50μ
mのシリコン樹脂を被覆したキャリア100重量部と混
合し、2成分系現像剤を作成した。得られた現像剤を
(株)リコー製複写機imagioMF−530に入
れ、10万枚のランニング試験を行い耐久性、転写性、
耐オフセット性を評価した。ランニング試験開始時及び
10万枚複写後の現像剤の帯電量を表1に示す。
【0034】表1からこのトナー及び現像剤は帯電量の
変化は少なく、優れた耐久性を示すことが判る。転写性
は1万枚複写時におけるトナー消費量とクリーニング装
置で回収されたトナー量から転写率を求め評価したが、
転写率91%と良好な転写性を示した。また、10万枚
の複写画像の全てにオフセット現象の発生はなく、良好
な耐オフセット性を示した。なお、imagioMF−
530の定着装置は、シリコーンオイル塗布装置をはず
した後5000枚の通紙を行いオイルレス状態としたも
のを使用した。
【0035】実施例2 [離型剤Bの調製]以下に示した処方にて離型剤(低分
子量のポリエチレンワックス)と疎水化されたチタニア
微粒子をミキサーで混合した後、120℃に設定したニ
ーダーにて15分間混合し離型剤Bを得た。なお、疎水
性チタニア(STT−30A)の低分子量ポリエチレン
ワックスに対する吸油率は51重量%であった。 低分子量のポリエチレンワックス(融点:95℃) 100重量部 BET比表面積約90m2/g(体積平均粒径1μm以下) の疎水性チタニア微粒子 (チタン工業社製、SST−30A) 50重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 ポリエステル樹脂(Mw=10万) 100重量部 カーボンブラック 10重量部 離型剤B 7.5重量部 含クロムアゾ染料 2重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径8μmの黒ト
ナー母体を得た。次いで、このトナー母体100重量部
に対して、BET比表面積約150m2/g(体積平均
粒子径1μm以下)の疎水性シリカ(日本アエロジル社
製、R805)0.2重量部を添加、混合して(外添し
て)トナーとした。
【0036】次に、このトナー4重量部を、粒径50μ
mのシリコン樹脂をコートしたキャリア100重量部と
混合し、2成分系現像剤を作製した。得られた現像剤を
(株)リコー製複写機imagioMF−530に入
れ、実施例1と同様に10万枚のランニング試験を行い
耐久性、転写性、耐オフセット性を評価した。ランニン
グ試験開始時及び10万枚複写後の現像剤の帯電量を表
1に示す。
【0037】表1からこのトナー及び現像剤は帯電量の
変化は少なく、優れた耐久性を示すことが判る。転写性
は、転写率93%と良好な転写性を示した。また、10
万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発生はなく、
良好な耐オフセット性を示した。
【0038】実施例3 [離型剤Cの調製]以下に示した処方にて離型剤(カル
ナウバワックス)と疎水化されたアルミナ微粒子をミキ
サーで混合した後、110℃に設定したニーダーにて1
5分間混合し離型剤Cを得た。なお、疎水性アルミナ
(C604)のカルナウバワックスに対する吸油率は8
3重量%であった。 カルナウバワックス(融点:83℃) 100重量部 BET比表面積約95m2/g(体積平均粒子径1μm以下) の疎水性アルミナ微粒子 (日本アエロジル社製、C604) 10重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 エポキシ樹脂(Mw=2万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 離型剤C 5.5重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径8μmのシア
ン色トナー母体を得た。次いで、このトナー母体100
重量部に対してBET比表面積約150m2/g(体積
平均粒子径1μm以下)の疎水性シリカ(日本アエロジ
ル社製、R805)0.4重量部を添加、混合して(外
添して)トナーとした。
【0039】次に、このトナー4重量部を、粒径50μ
mのシリコン樹脂をコートしたキャリア100重量部と
混合し、2成分系現像剤を作製した。得られた現像剤
を、定着ユニットのシリコーンオイル塗布装置をはずし
た(株)リコー製フルカラー複写機PRETER500
に入れ、シングルカラーモードで実施例1と同様に10
万枚のランニング試験を行い耐久性、転写性、耐オフセ
ット性を評価した。ランニング試験開始時及び10万枚
複写後の現像剤の帯電量を表1に示す。
【0040】表1からこのトナー及び現像剤は帯電量の
変化は少なく、優れた耐久性を示すことが判る。転写性
は、転写率90%と良好な転写性を示した。また、10
万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発生はなく、
良好な耐オフセット性を示した。
【0041】実施例4 [離型剤Dの調製]以下に示した処方にて離型剤(低分
子量のポリエチレンワックス)と疎水化されたシリカ微
粒子をミキサーで混合した後、130℃に設定したニー
ダーにて15分間混合し離型剤Dを得た。なお、疎水性
シリカ(HDKH2000)の低分子量ポリエチレンワ
ックスに対する吸油率は96重量%であった。 低分子量のポリエチレンワックス(融点:110℃) 100重量部 BET比表面積約140m2/g(体積平均粒径1μm以下) の疎水性シリカ微粒子 (ワッカー社製、HDK2000) 60重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 エポキシ樹脂(Mw=1.7万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 離型剤D 4.8重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径8μmのシア
ン色トナー母体を得た。次いで、このトナー母体100
重量部に対して疎水性シリカ(ワッカー社製、HDK2
000)0.5重量部を添加、混合して(外添して)ト
ナーとした。
【0042】次に、このトナー5重量部を、粒径50μ
mのシリコン樹脂をコートしたキャリア100重量部と
混合し、2成分系現像剤を作製した。得られた現像剤
を、定着ユニットのシリコーンオイル塗布装置をはずし
た(株)リコー製フルカラー複写機PRETER500
に入れ、シングルカラーモードで実施例1と同様に10
万枚のランニング試験を行い耐久性、転写性、耐オフセ
ット性を評価した。ランニング試験開始時及び10万枚
複写後の現像剤の帯電量を表1に示す。
【0043】表1からこのトナー及び現像剤は帯電量の
変化は少なく、優れた耐久性を示すことが判る。転写性
は、転写率95%と良好な転写性を示した。また、10
万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発生はなく、
良好な耐オフセット性を示した。
【0044】実施例5 [離型剤Eの調製]以下に示した処方にて離型剤(低分
子量のポリエチレンワックス)と銅フタロシアニン顔料
微粒子をミキサーで混合した後、130℃に設定したニ
ーダーにて15分間混合し離型剤Eを得た。なお、銅フ
タロシアニン顔料の低分子量ポリエチレンワックスに対
する吸油率は68重量%であった。 低分子量のポリエチレンワックス(融点:110℃) 100重量部 銅フタロシアニン顔料微粒子 40重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 ポリエステル樹脂(Mw=1.8万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 4重量部 離型剤E 3.5重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径8μmのシア
ン色トナー母体を得た。次いで、このトナー母体100
重量部に対して疎水性シリカ(ワッカー社製、HDK
H2000)0.3重量部及び疎水性チタニア(チタン
工業社製、SST−30A)0.2重量部を添加、混合
して(外添して)トナーとした。
【0045】次に、このトナー4重量部を、粒径50μ
mのシリコン樹脂をコートしたキャリア100重量部と
混合し、2成分系現像剤を作製した。得られた現像剤
を、定着ユニットのシリコーンオイル塗布量を通常の1
/10となるように改造した(株)リコー製フルカラー
複写機PRETER500に入れ、シングルカラーモー
ドで実施例1と同様に10万枚のランニング試験を行い
耐久性、転写性、耐オフセット性を評価した。ランニン
グ試験開始時及び10万枚複写後の現像剤の帯電量を表
1に示す。
【0046】表1からこのトナー及び現像剤は帯電量の
変化は少なく、優れた耐久性を示すことが判る。転写性
は、転写率95%と良好な転写性を示した。また、10
万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発生はなく、
良好な耐オフセット性を示した。
【0047】実施例6 [離型剤Fの調製]以下に示した処方にて離型剤(カル
ナウバワックス)と架橋されたPMMA微粒子をミキサ
ーで混合した後、90℃に設定したニーダーにて5分間
混合し離型剤Fを得た。なお、PMMA微粒子のカルナ
ウバワックスに対する吸油率は102重量%であった。 カルナウバワックス(融点:83℃) 100重量部 体積平均粒子径0.2μmのPMMA微粒子 10重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 ポリエステル樹脂(Mw=1.8万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 離型剤F 3.3重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径8μmのシア
ン色トナー母体を得た。次いで、このトナー母体100
重量部に対してBET比表面積約100m2/g(体積
平均粒子径1μm以下)の疎水性シリカ(キャボット社
製、TS−720)0.3重量部及び疎水性チタニア
(チタン工業社製、SST−30A)0.2重量部を添
加、混合して(外添して)トナーとした。
【0048】次に、このトナー4重量部を、粒径50μ
mのシリコン樹脂をコートしたキャリア100重量部と
混合し、2成分系現像剤を作製した。得られた現像剤
を、定着ユニットのシリコーンオイル塗布量を通常の1
/10となるように改造した(株)リコー製フルカラー
複写機PRETER500に入れ、シングルカラーモー
ドで実施例1と同様に10万枚のランニング試験を行い
耐久性、転写性、耐オフセット性を評価した。ランニン
グ試験開始時及び10万枚複写後の現像剤の帯電量を表
1に示す。
【0049】表1からこのトナー及び現像剤は帯電量の
変化は少なく、優れた耐久性を示すことが判る。転写性
は、転写率89%と良好な転写性を示した。また、10
万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発生はなく、
良好な耐オフセット性を示した。
【0050】実施例7 [離型剤Gの調製]以下に示した処方にて離型剤と平均
粒径1.2μmの架橋されたPMMA微粒子をミキサー
で混合した後、90℃に設定したニーダーにて5分間混
合し離型剤Gを得た。 カルナウバワックス(融点:83℃) 100重量部 体積平均粒径1.2μmのPMMA微粒子 10重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 ポリエステル樹脂(Mw=1.8万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 離型剤G 3.3重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 上記のように実施例6のトナー処方に於いて粒径の大き
いPMMA微粒子を含有させたカルナウバワックスを用
いた以外は、実施例6と同様にしてトナー及び現像剤を
作成し、実施例6と同様に評価を行った。
【0051】ランニング試験開始時及び10万枚複写後
の現像剤の帯電量を表1に示す。表1からこのトナー及
び現像剤は帯電量の低下が大きく10万枚の画像は地肌
カブリを生じることが判る。転写率は73%であり、幾
分か劣っていた。オフセット性は、10万枚の複写画像
の全てにオフセット現象の発生は無く、良好な耐オフセ
ット性を示した。
【0052】実施例8 [離型剤Hの調製]以下に示した処方にて離型剤(カル
ナウバワックス)とシラン系カップリング剤で疎水化処
理されたマグネタイト微粒子をミキサーで混合した後、
110℃に設定したニーダーにて15分間混合し離型剤
Hを得た。なお、疎水性マグネタイト微粒子のカルナウ
バワックスに対する吸油率は18重量%であった。 カルナウバワックス(融点:83℃) 100重量部 BET比表面積約4.7m2/g(体積平均粒径1μm 以下)の疎水性マグネタイト微粒子 250重量部 [トナーの調製]以下に示したトナー処方をミキサーに
て混合した。 ポリエステル樹脂(Mw=1.8万) 100重量部 カーボンブラック 7重量部 離型剤H 7重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 3重量部 この混合物を2軸押し出し混練機にて加熱溶融混練し、
圧延冷却後、粉砕、分級して体積平均粒径9μmの黒色
トナー母体を得た。次いで、このトナー母体100重量
部に対して疎水性シリカ(キャボット社製、TS−72
0)0.3重量部及び疎水性チタニア(チタン工業社
製、SST−30A)0.2重量部を添加、混合して
(外添して)トナーとした。
【0053】得られたトナーを、ミノルタ社製カラープ
リンターColor Page Works(定着装置
はベルト方式で微量のシリコーンオイルを塗布)に入
れ、10万枚のランニング試験を行い耐久性、転写性、
耐オフセット性を評価した。ランニング試験開始時及び
10万枚プリント後までオフセット現象の発生はなく、
鮮明な画像が得られた。転写性は、転写率92%と良好
な転写性を示した。
【0054】 比較例1 スチレン/ブチルアクリレート共重合体(Mw=20万) 100重量部 カーボンブラック 10重量部 低分子量のポリプロピレン(三洋化成工業社製、660P) 5重量部 含クロムアゾ染料 2重量部 上記のように実施例1のトナー処方に於いて疎水性シリ
カ微粒子を含有しない低分子量のポリプロピレンを用い
た以外は、実施例1と同様にしてトナー及び現像剤を作
成し、実施例1と同様に評価を行った。
【0055】ランニング試験開始時及び10万枚複写後
の現像剤の帯電量を表1に示す。表1からこのトナー及
び現像剤は帯電量の低下が大きく10万枚の画像は地肌
カブリを生じることが判る。転写率は72%であり、実
施例に比べて明らかに転写性は劣っていた。オフセット
性は、10万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発
生は無く、良好な耐オフセット性を示した。
【0056】 比較例2 ポリエステル樹脂(Mw=10万) 100重量部 カーボンブラック 10重量部 低分子量のポリエチレンワックス(融点:95℃) 5重量部 含クロムアゾ染料 2重量部 上記のように実施例2のトナー処方に於いて疎水性チタ
ニア微粒子を含有しない低分子量のポリエチレンワック
スを用いた以外は、実施例2と同様にしてトナー及び現
像剤を作成し、実施例2と同様に評価を行った。
【0057】ランニング試験開始時及び10万枚複写後
の現像剤の帯電量を表1に示す。表1からこのトナー及
び現像剤は帯電量の低下が大きく10万枚の画像は地肌
カブリを生じることが判る。転写率は75%であり、実
施例に比べて明らかに転写性は劣っていた。オフセット
性は、10万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発
生は無く、良好な耐オフセット性を示した。
【0058】 比較例3 エポキシ樹脂(Mw=2万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 カルナウバワックス(融点:83℃) 5重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 上記のように実施例3のトナー処方に於いて疎水性アル
ミナ微粒子を含有しないカルナウバワックスを用いた以
外は、実施例3と同様にしてトナー及び現像剤を作成
し、実施例3と同様に評価を行った。
【0059】ランニング試験開始時及び10万枚複写後
の現像剤の帯電量を表1に示す。表1からこのトナー及
び現像剤は帯電量の低下が大きく10万枚の画像は地肌
カブリを生じることが判る。転写率は67%であり、実
施例に比べて明らかに転写性は劣っていた。オフセット
性は、10万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発
生は無く、良好な耐オフセット性を示した。
【0060】 比較例4 ポリオール樹脂(Mw=1.7万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 低分子量のポリエチレンワックス(融点:110℃) 3重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 上記のように実施例4のトナー処方に於いて疎水性シリ
カ微粒子を含有しない低分子量のポリエチレンワックス
を用いた以外は、実施例4と同様にしてトナー及び現像
剤を作成し、実施例4と同様に評価を行った。
【0061】ランニング試験開始時及び10万枚複写後
の現像剤の帯電量を表1に示す。表1からこのトナー及
び現像剤は帯電量の低下が大きく10万枚の画像は地肌
カブリを生じることが判る。転写率は77%であり、実
施例に比べて明らかに転写性は劣っていた。オフセット
性は、10万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発
生は無く、良好な耐オフセット性を示した。
【0062】 比較例5 ポリエステル樹脂(Mw=1.8万) 100重量部 銅フタロシアニン顔料 5重量部 低分子量のポリエチレンワックス(融点:110℃) 2.5重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 2重量部 上記のように実施例5のトナー処方に於いて銅フタロシ
アニン顔料微粒子を含有しない低分子量のポリエチレン
ワックスを用いた以外は、実施例5と同様にしてトナー
及び現像剤を作成し、実施例5と同様に評価を行った。
【0063】ランニング試験開始時及び10万枚複写後
の現像剤の帯電量を表1に示す。表1からこのトナー及
び現像剤は帯電量の低下が大きく10万枚の画像は地肌
カブリを生じることが判る。転写率は79%であり、幾
分か劣っていた。オフセット性は、10万枚の複写画像
の全てにオフセット現象の発生は無く、良好な耐オフセ
ット性を示した。
【0064】 比較例6 ポリエステル樹脂(Mw=1.8万) 100重量部 カーボンブラック 7重量部 カルナウバワックス(融点:83℃) 2重量部 3,5−ジターシャリーブチルサリチル酸亜鉛錯体 3重量部 上記のように実施例8のトナー処方に於いて疎水性マグ
ネタイト微粒子を含有しないカルナウバワックスを用し
た以外は、実施例8と同様にしてトナー及び現像剤を作
成し、実施例7と同様に評価を行った。
【0065】ランニング試験開始後1万枚ほどで現像装
置のドクター部(トナー規制部材)にトナーが固着し、
画像に白スジが発生した。転写率は76%であり、実施
例8に比べて明らかに転写性は劣っていた。オフセット
性は、1万枚の複写画像の全てにオフセット現象の発生
は無く、良好な耐オフセット性を示した。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、離型剤を吸油可能な微
粒子を含有した離型剤をトナー中に配合することによ
り、定着ローラーにシリコーンオイル等の離型オイルを
塗布しないか或いはオイル塗布量を極く少量としても、
オフセット現象を防止できるとともに、離型剤を配合し
たトナーの欠点であった耐久性や転写性の低下を大幅に
改善することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 浩介 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインター樹脂、着色剤、離
    型剤からなるトナーにおいて、該離型剤がその離型剤を
    吸油可能な微粒子を含有していることを特徴とする静電
    荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 該微粒子の該離型剤に対する吸油率が1
    0重量%以上であることを特徴とする請求項1記載の静
    電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 該微粒子が疎水化処理された二酸化珪素
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の静電荷像
    現像用トナー。
  4. 【請求項4】 該微粒子が疎水化処理された二酸化チタ
    ンであることを特徴とする請求項1〜又は2記載の静電
    荷像現像用トナー。
  5. 【請求項5】 該微粒子が疎水化処理されたアルミナで
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の静電荷像現
    像用トナー。
  6. 【請求項6】 該微粒子の体積平均粒子径が1μm以下
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の静電荷像現像用トナー。
  7. 【請求項7】 該微粒子の添加量が該離型剤の全量を吸
    油する量以下であることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  8. 【請求項8】 トナー中に含有する該離型剤の量が0.
    5〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれかに記載の静電荷像現像用トナー。
  9. 【請求項9】 該離型剤がポリエチレンワックス、カル
    ナウバワックスから選ばれる少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の静電荷像
    現像用トナー。
  10. 【請求項10】 バインダー樹脂がエポキシ樹脂、ポリ
    エステル樹脂、ポリオール樹脂から選ばれる少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の静電荷像現像用トナー。
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