JPH081848Y2 - 合成樹脂製エアダクト - Google Patents

合成樹脂製エアダクト

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JPH081848Y2
JPH081848Y2 JP12658389U JP12658389U JPH081848Y2 JP H081848 Y2 JPH081848 Y2 JP H081848Y2 JP 12658389 U JP12658389 U JP 12658389U JP 12658389 U JP12658389 U JP 12658389U JP H081848 Y2 JPH081848 Y2 JP H081848Y2
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JP
Japan
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duct
bracket
air
welding
welding seat
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JP12658389U
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JPH0365853U (ja
Inventor
諭治 川村
俊彦 土師
Original Assignee
株式会社土屋製作所
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、特に自動車用エンジンの吸排気系エアダク
トとして用いられる合成樹脂製ダクトに関する。
従来の技術 近年、ガラス容器に替わる食品や化粧品の容器用とし
て開発されたプラスチック中空成形技術は、自動車エン
ジンの吸排気系エアダクトにも採用されることが多くな
ってきている。
加熱軟化させた熱可塑性パリソンに流体(空気、水)
を吹き込み、流体圧により自由膨張させるブロー成形に
よって吸気系又は排気系のエアダクトが成形される。こ
のエアダクトは車体に次のような構造でもって取り付け
られる。成形中又は成形直後で軟化状態にあるエアダク
トの本体に、インサート成形により樹脂製ブラケットが
溶着され、このブラケットには金属製ナットを埋込んで
あるか、もしくは直接雌ねじが形成してある。このねじ
部にボルトを締め込むことにより、本体を車体の所定位
置に固定するものである。
ところで、こうした構造のエアダクトの場合、ブラケ
ットが溶着されるダクト本体としては、管状の外表面が
平坦な場合は、平坦面にブラケットを馴染ませて強固に
溶着することができる。しかし、多くの場合、断面形状
が円形又は楕円形で、表面が曲面になっていることか
ら、ブラケットの溶着中にダクト本体との間に未溶着空
所や気泡の巻き込みによるボイドが生じ易い。従って、
ブラケットを十分な接合強度で溶着できず、ブラケット
の剥離に至れば、車体の取付個所からエアダクト全体が
脱落するといった恐れがある。
また、近年、自動車の高性能化に伴い、エンジンルー
ム内が更に高温化し、先のようなエアダクトもより耐熱
性に優れたものが要求されている。
以上のような背景を踏まえ、先に本願出願人によって
提案された合成樹脂製エアダクトの場合、ブラケットの
下部にスカート状に拡大させた溶着座が設けてある。こ
の溶着座をダクト本体に溶着させるにあたり、溶着座の
周端に設けたアンダーカット凹溝を食い付き部として、
溶着中にダクト本体に食い込む形で溶着させる。これに
より、ブラケットの溶着強度が高まり、ダクト本体から
の剥離や脱落を防止している。
考案が解決しようとする課題 この本願出願人により提案されたアンダーカット凹溝
による溶着構造の場合、従来の同種の構造に比べ、ブラ
ケットの溶着強度は向上し、剥離や脱落防止に対して相
応の効果が認められる。
しかしながら、ブラケットのアンダーカット凹溝に対
して、この凹溝に溶融樹脂が深く回りきらず、先端部の
みに溶融樹脂が食い込む傾向がある。その結果、所要の
溶着強度を望むには多少の不安を残している。
本考案の目的は、ブラケットの溶着構造に更に改良を
加え、十分な接合強度が得られて脱落等に対する不安を
解消した合成樹脂製ダクトを提供することにある。
問題点を解決するための手段 本考案による合成樹脂製ダクトは、取付部材がスカー
ト状の溶着座を有し、この溶着座を介して取付部材がダ
クト本体に突出して溶着された合成樹脂製ダクトであ
り、溶着座の内部に主面にほぼ平行な方向へ1つ以上の
貫通孔を設け、貫通孔にダクト本体の溶融樹脂を通し硬
化させた構造である。
作用 単体成形された取付部材に対して、例えばブロー成形
によりダクト本体を成形する際、ダクト本体を形成する
溶融樹脂を取付部材の溶着座の貫通孔に侵入させる。貫
通孔に侵入した溶融樹脂が硬化すると、この効果樹脂部
が1本のリブ状となり、ダクト本体から取付部材が抜け
るのを防ぐ補強材となる。
従って、取付け部材の接合が強固となり、ダクト本体
の固定が確実となって信頼性が増す。
実施例 以下、本考案による合成樹脂製ダクトの実施例を図面
に基づいて説明する。
第1図及び第2図はエアダクトの一部を示しており、
ダクト本体10の所定位置には合成樹脂製のブラケット
(取付部材)20が溶着され、このブラケット20を介して
車体の所定個所にエアダクト全体が吊設される。単体成
形されるブラケット20はボス部21を有し、このボス部21
には雌ねじ部22が設けてあり、雌ねじ部22にボルト(図
示せず)をねじ込むことで固定される。雌ねじ部22に替
えて、金属製ナットをボス部21にインサート成形で埋設
する構造もある。
また、ボス部21の下端にはスカート状に拡径した溶着
座23が設けられている。第1図の断面A−A線による第
2図において、平面がほぼ円形の溶着座23には、この中
心から複数本の貫通孔24が主面にほぼ平行で放射状に形
成されている。また、これら各貫通孔24に対してエア抜
き孔25がほぼ垂直に交差して設けられ、このエア抜き孔
25の上開口端は溶着座23の表面に臨んでいる。
この実施例の合成樹脂製ダクトの製作態様及び作用
は、加熱軟化されたダクト本体10がパリソンをもって金
型によりブロー成形される。このダクト本体10の成形中
で軟化状態にあるうちに、ダクト本体10の溶着位置にブ
ラケット20がインサート成形又は圧着により溶着され
る。
即ち、ブラケット20の溶着座23では、放射状に配置さ
れた貫通孔24にダクト本体10の溶融樹脂が流れ込む。こ
の際、貫通孔24中に残存している気泡やエアは、溶融樹
脂の流れ込み時の圧力によってエア抜き孔25から大気に
放出される。即ち、エア抜き孔25からの大気放出によ
り、気泡やエアの巻き込みによる溶融樹脂の流れ込みに
は支障がない。
ダクト本体10の硬化に伴い、溶着座23の各貫通孔24に
流入したダクト本体10の溶融樹脂も硬化し、溶着座23の
内部で放射状に延びるリブ11が形成されることになる。
即ち、このリブ11は溶着座23の内部を一方から他方へ貫
通している。従って、成形終了後のブラケット20として
は、数本のリブ11を介してダクト本体10に溶着接合され
ることになり、ダクト本体10からの抜けに対して強化さ
れる。勿論、この数本のリブ11のみでブラケット20全体
の接合強度が補償されている訳ではなく、溶着座23全体
がダクト本体10に対して溶着硬化後にある程度の強度で
接合される。更には、エア抜き孔25にも溶着樹脂が侵入
して硬化するから、この棒状に硬化した樹脂も又補強部
材となっている。
一方、第3図は前述の実施例の変形例を示す。ブラケ
ット20の溶着座23に設けられた数本の貫通孔24は互いに
中央部で交差し、この交差部から縦方向に中心貫通孔26
が設けられている。また、エア抜き孔25にはホース27が
接続され、吸引ポンプ(図示せず)を運転してエア等の
大気放出を強性的に行なう構造となっている。
従って、第1図及び第2図の実施例のように、ダクト
本体10のブロー成形に際し、各貫通孔24にダクト本体10
の溶融樹脂が流れ込む。この時、貫通孔24中に残存して
いる気泡やエアは、エア抜き孔25からホース27を介して
吸引され、大気中に放出される。即ち、エア抜き孔25か
らの大気放出により、気泡やエアの巻き込みによる溶融
樹脂の流れ込みには支障がない。
ダクト本体10の硬化に伴い、溶着座23の各貫通孔24に
流入したダクト本体10の溶融樹脂も硬化し、溶着座23の
内部で放射状に延びるリブ11が形成されることになる。
更に、中心貫通孔26にも溶融樹脂が流れ込み、硬化した
縦リブ12を介してダクト本体10に接続する。図でいう左
右方向に延びる数本のリブ11は溶着座23の内部を一方か
ら他方へ貫通している。従って、成形終了後のブラケッ
ト20としては、数本のリブ11及び縦リブ12を介してダク
ト本体10に溶着接合されることになり、ダクト本体10か
らの抜けに対して強化される。勿論、この数本のリブ11
のみでブラケット20全体の接合強度が補償されている訳
ではなく、溶着座23全体がダクト本体10に対して溶着硬
化後にある程度の強度で接合される。更には、エア抜き
孔25にも溶着樹脂が侵入して硬化するから、この棒状に
硬化した樹脂も又補強部材となっている。
また、第4図は本考案の他の実施例を示す。取付部材
であるブラケット20に替えて、ダクト本体10にやはり樹
脂製のパイプ(取付部材)30をインサート成形した例で
ある。このパイプ30もスカート状の溶着座33を有し、管
中心から同様に複数本の貫通孔34と、これからほぼ垂直
に立ち上げてエア抜き孔35が設けてある。これらの作用
は先の2つの実施例の通りである。
考案の効果 以上説明したように、本考案による合成樹脂製ダクト
は、ダクト本体に溶着されるブラケット側の溶着座に、
一方端から他方端に向けて数本の貫通孔が設けてあるた
めに、ブロー成形中のダクト本体の溶融樹脂が各貫通孔
に流れ込み、硬化後これらがリブとして成形される。こ
のリブが補強材として作用し、ダクト本体にブラケット
が強固に接合されることにより、ダクト本体から剥離脱
落する恐れが解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本考案による合成樹脂製ダクトの
実施例を示し、第1図は成形後の組立断面図、第2図は
第1図のA−A線による平面断面図である。第3図は変
形例の組立断面図であり、第4図は他の実施例の組立断
面図。 10……ダクト本体、11……溶融樹脂が硬化したリブ、20
……ブラケット(取付部材)、23……溶着座、24……貫
通孔、25……エア抜き孔、26……中心貫通孔、27……エ
ア抜き用ホース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付部材がスカート状の溶着座を有し、こ
    の溶着座を介して取付部材がダクト本体に突出して溶着
    された合成樹脂製ダクトであり、溶着座の内部に主面に
    ほぼ平行な方向へ1つ以上の貫通孔を設け、貫通孔にダ
    クト本体の溶融樹脂を通し硬化させたことを特徴とする
    合成樹脂製エアダクト。
JP12658389U 1989-10-31 1989-10-31 合成樹脂製エアダクト Expired - Lifetime JPH081848Y2 (ja)

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JP12658389U JPH081848Y2 (ja) 1989-10-31 1989-10-31 合成樹脂製エアダクト

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JPH0365853U JPH0365853U (ja) 1991-06-26
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JP2014043064A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Fts:Kk ブロー成形品のインサート部材の取付構造
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