JP2014043064A - ブロー成形品のインサート部材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造が容易で、インサート部材の保持強度が大きい、ブロー成形品の外壁にインサート部材を埋設して取付けるインサート部材の取付構造を提供する。
【解決手段】ブロー成形品1の外壁2にインサート部材20の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材20の取付構造において、インサート部材20は、ブロー成形品1の外壁2を貫通する筒状部と、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部23を有する。フランジ部23は、ブロー成形品1の外壁2に埋設されるとともに、複数の孔24を形成して、ブロー成形時に複数の孔24にパリソン50を流入させて、フランジ部23の両面をパリソン50で融着して、パリソン50が硬化してインサート部材20の外壁と一体的に形成されたフランジカバー部で挟持した。
【選択図】図1

Description

本発明は、 ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造に関する。特に、ブロー成形により成形される自動車用燃料タンクに取付けるインサート部材に使用することができる。
自動車用燃料タンクには、燃料タンク内に燃料を注入するフィラーチューブが燃料タンクに取付けられている。
このような燃料タンクは、従来、金属製のものが用いられていたが、近年車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性樹脂製のものも用いられるようになってきた。
そして、その製造が容易なため、ブロー成形により製造されたブロー成形品である燃料タンク1が使用されている。このような熱可塑性樹脂製のブロー成形品である燃料タンク1においても、図7に示すように、各種のホースやケーブルとともに、燃料タンク1に液体又は気体を注入又は排出するための各種のチューブやパイプを取付けるためのチューブ取付部材120が、燃料タンク1の外壁に取付けられている。
例えば、図12に示すように、ブロー成形により製造されたブロー成形品である熱可塑性合成樹脂製の燃料タンク101の外壁にチューブ取付部材120が溶着されている(例えば、特許文献1参照。)。このチューブ取付部材120は、溶着座123を設けてタンク外壁102に溶着座123を溶着している。そして、溶着座123には、エア抜き孔124が形成されている。このエア抜き孔124は、ブロー成形時にパリソンと溶着座123との間の空気を逃がすためのものである。
このような構造においては、溶着座123の溶着面がフラットな形状であるため、チューブ取付部材120の溶着面を高温に予熱しないと、充分な溶着ができない。また、溶着代が薄いため、チューブ取付部材120への燃料タンク1の外部から加えられる抜き、曲げ及び回転方向の荷重に対して、溶着座123の溶着強度を充分に確保し難い。さらに、溶着座123の溶着面のみで溶着しているため、曲げ及び回転方向の荷重に対して、溶着強度を充分に確保し難い。
特開2003−236920号公報
そこで本発明は、製造が容易で、インサート部材の保持強度が大きい、ブロー成形品の外壁にインサート部材を埋設して取付けるインサート部材の取付構造を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造において、
インサート部材は、ブロー成形品の外壁を貫通する筒状部と、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部を有し、フランジ部は、ブロー成形品の外壁に埋設されるとともに、複数の孔を形成して、ブロー成形時に複数の孔にパリソンを流入させて、フランジ部の両面をパリソンで融着してパリソンが硬化してインサート部材の外壁と一体的に形成されたフランジカバー部で挟持したことを特徴とするインサート部材の取付構造である。
請求項1の本発明では、ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造において、インサート部材は、ブロー成形品の外壁を貫通する筒状部と、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部を有する。このため、フランジ部をブロー成形品の外壁に埋設することにより、筒状部をブロー成形品に取付けて、ブロー成形品の開口とすることができる。この開口を通じて、液体や気体をブロー成形品内部へ注入することや、内部から排出することができる。
フランジ部ブロー成形品の外壁に埋設されるとともに、複数の孔を形成して、ブロー成形時に複数の孔にパリソンを流入させて、フランジ部の両面をパリソンで融着してパリソンが硬化してインサート部材の外壁と一体的に形成されたフランジカバー部で融着して挟持した。このため、複数の孔に流入したパリソンが、フランジ部の両面を強固に保持することができるとともに、ブロー成形時に、フランジ部の両面をパリソンで融着して挟持したため、フランジ部とフランジカバー部の融着面積が大きくなり、融着強度が増大する。さらに、パリソンが硬化した後はフランジ部をブロー成形品の外壁の内部に埋設して、ブロー成形品の外壁と一体的に形成されたフランジカバー部でフランジ部を挟持するため、さらにフランジ部を強固に保持することができる。従って、筒状部に抜き、曲げ及び回転方向の荷重が加わっても、インサート部材を確実に保持することができる。
請求項2の本発明は、複数の孔は、フランジ部に円周上に等間隔で形成されたインサート部材の取付構造である。
請求項2の本発明では、複数の孔は、フランジ部に円周上に等間隔で形成されたため、パリソンがフランジ部の全周に亘り均一に回り込んで、パリソンの硬化後は、フランジカバー部でフランジ部を全周で確実に強固に挟持することができる。
請求項3の本発明は、複数の孔は、長円又は円形に形成されたインサート部材の取付構造である。
請求項3の本発明では、複数の孔は、長円又は円形に形成されたため、パリソンがスムースに複数の孔に流入することができる。長円に形成された場合には、流入するパリソンが多く、フランジ部と外面と内面のパリソンが硬化したフランジカバー部で強固に挟持することができる。円形に形成された場合には、フランジ部の円周上に多数の穴を形成することができ、均一にフランジ部を挟持することができる。
請求項4の本発明は、インサート部材の筒状部は、ブロー成形品の外側に突出する外筒部と、ブロー成形品の内側に突出する内筒部とを有し、内筒部の外面にインサート部材の外壁と一体的に形成された内筒カバー部が融着したインサート部材の取付構造である。
請求項4の本発明では、インサート部材の筒状部は、ブロー成形品の外側に突出する外筒部と、ブロー成形品の内側に突出する内筒部とを有し、内筒部の外面にインサート部材の外壁と一体的に形成された内筒カバー部が融着した。このため、インサート部材は、フランジ部のみならず、内筒部もパリソンが融着しているため、インサート部材の保持強度が大きくなり、外筒部に抜き、曲げ及び回転方向の荷重が加わっても、インサート部材を確実に保持することができる。
請求項5の本発明は、インサート部材は、フランジ部の外面側にパリソンが入り込む凹部を形成したインサート部材の取付構造である。
請求項5の本発明では、インサート部材は、フランジ部の外面側にパリソンが入り込む凹部を形成したため、フランジ部の根元まで確実にパリソンを回り込ませて、フランジ部の外面側に回り込んだパリソンの先端部分を凹部で保持して、フランジ部を確実に強固に挟持することができる。
請求項6の本発明は、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、インサート部材は、自動車用燃料タンクに液体または気体を注入又は排出するチューブを燃料タンクに取付けるチューブ取付部材であるインサート部材の取付構造である。
請求項6の本発明では、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、インサート部材は、自動車用燃料タンクに液体または気体を注入又は排出するチューブを燃料タンクに取付けるチューブ取付部材である。このため、チューブ取付部材の強度が向上して、チューブが確実に保持されるとともに、自動車用燃料タンクとチューブ取付部材との間のシール性が向上して、燃料や燃料蒸気の漏れを防止することができる。
フランジ部は、ブロー成形品の外壁に埋設されるとともに、複数の孔を形成して、ブロー成形時に複数の孔にパリソンを流入させて、フランジ部の両面をパリソンで融着して、パリソンが硬化してインサート部材の外壁と一体的に形成されたフランジカバー部で挟持したため、複数の孔に流入したパリソンがフランジ部を強固に保持することができるとともに、フランジ部の両面をフランジカバー部で融着して挟持したため、フランジ部とフランジカバー部の融着面積が大きくなり、融着強度が増大する。パリソンが硬化したフランジカバー部でフランジ部を挟持するため、筒状部に抜き、ブロー成形品の外部から曲げ及び回転方向の荷重が加わっても、インサート部材を確実に保持することができる。
本発明の第1の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材を取付ける部分の図2におけるA−A線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材の平面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材を取付ける部分の図4におけるB−B線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材の平面図である。 本発明の第3の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材の平面図である。 本発明の第4の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材の平面図である。 燃料タンクの断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付けた状態のブロー成形金型の一部断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付け、パリソンがチューブ取付部材に当接した状態のブロー成形金型の一部断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付け、パリソンがチューブ取付部材に当接した後、パリソンをブローピンで突き破った状態のブロー成形金型の一部断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付け、パリソンをブローピンで突き破った後、パリソンにチューブ取付部材が取付けられた状態のブロー成形金型の一部断面図である。 従来の燃料タンクのチューブ取付部材の取付け部分の断面図である。
本発明を、燃料タンク1のタンク外壁2にチューブ取付部材20を取付けた取付構造を例にとり説明するが、燃料タンク1以外の他のブロー成形品にインサート部材を取付ける場合にも広く実施することができる。
本発明の実施の形態を図1〜図7に基づき説明する。
まず、第1の実施の形態について図1、2及び7に基づき説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態のチューブ取付部材20の取付構造が使用される燃料タンク1の断面図である。図1は、第1の実施の形態のインサート部材であるチューブ取付部材20をブロー成形品である燃料タンク1のタンク外壁2に取付けた取付構造の断面図である。
図7に示すように、燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、タンク外壁2は一体に形成されている。タンク外壁2は、熱可塑性合成樹脂の1層で形成することもできるし、熱可塑性合成樹脂の複数の層を有するように形成することもできる。
複数の層で形成された場合は、剛性を有する層と、燃料透過性の低い層を組み合わせて形成することができる。
複数の層で形成された場合は、例えば、中央の層がエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)又はナイロンで形成された燃料透過を防止するバリヤー層と、そのバリヤー層の上下に変性ポリエチレンから形成される接着層と、その接着層のそれぞれの外面に高密度ポリエチレン(HDPE)から形成される外層から構成される。
タンク外壁2の上部には、図1に示すチューブ取付部材20と、チューブ取付部材20を取付けるタンク取付部10が形成されている。チューブ取付部材20は、燃料タンク1内に燃料を注入するフィラーチューブや、燃料タンク1から燃料をエンジンに供給する燃料パイプを取付けるものである。
また、タンク外壁2の上部には、ブリーザポート取付部7も形成されている。ブリーザポート取付部7は、燃料給油時に燃料タンク1内のガスをタンク外に逃がすためブリーザホース(図示せず)を取付けるものである。また、8は燃料タンク1から車輌転倒時の燃料漏れを防ぐカットオフバルブである。
なお、タンク外壁2の上面には、燃料移送用ホース等の各種のホースを保持するホースクランプを設けてもよい。これらのブリーザポート取付部7やホースクランプ等のパイプやホースの取付部材もチューブ取付部材20と同様に本発明を使用することができる。
タンク外壁2の上面には、さらに開口部6が形成され、開口部6からタンク外壁2の下部の内面にサブタンク5が取付けられる。開口部6は、蓋体60で塞がれて、蓋体60はロックプレート51で開口部6に周囲を螺着される。開口部6と蓋体60の間にはシールリング52が取付けられて、開口部6と蓋体60の間がシールされる。
そして、サブタンク5内に燃料ポンプユニット4が取付けられている。サブタンク5は、車両が傾いたり振動したりしたときに、燃料タンク1内の燃料を燃料ポンプユニット4が確実にエンジンに送り出すことができるように設けられている。燃料ポンプユニット4は蓋体60に取付けられて、修理やメンテナンスが行われる。燃料ポンプユニット4からパイプが延びて、タンク外壁2の上部の蓋体60にフューエルメインポート取付部9が接続している。フューエルメインポート取付部9にはエンジンに燃料を送る燃料パイプ(図示せず)が取付けられている。
図1に示すように、燃料タンク1のタンク外壁2の上部に、タンク取付部10が形成されている。タンク取付部10は、後述するチューブ取付部材20を取付ける燃料タンク1のタンク外壁2に、燃料タンク1をブロー成形するときに形成されている。タンク取付部10は、後述するように、ブロー成形のパリソン50が硬化して、チューブ取付部材20のタンク内筒部22と溶着した内筒カバー部11、フランジ孔部24と溶着したフランジ孔充填部13とフランジカバー部を有し、フランジカバー部は、フランジ部23の外面と溶着したフランジカバー上部14、フランジ部23の内面と溶着したフランジカバー下部15を有する。
次に、図1と図2に基づき、本発明の第1の実施の形態であるチューブ取付部材20について説明する。
チューブ取付部材20は、燃料タンク1とは別に射出成形により成形される。その材料は、耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂が使用され、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド等の合成樹脂を使用することができるが、ブロー成形のパリソン50と溶融可能な材料が使用される。
インサート部材であるチューブ取付部材20は、燃料タンク1のタンク外壁2を貫通する筒状部と、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部23を有する。筒状部は、タンク外壁2の外側に突出するタンク外筒部21と、タンク外壁2の内側に突出するタンク内筒部22から構成される。タンク外筒部21の外周には、フランジ部23に近接してタンク外筒突条部21aが形成されている。タンク外筒突条部21aは、タンク外筒部21にチューブを挿入するときに、チューブの先端のストッパーとなり、チューブを保持することができる。
タンク内筒部22の外面には、ブロー成形時に、タンク外壁2を形成するパリソン50が融着し、硬化後は、内筒カバー部11を構成する。このため、チューブ取付部材20は、フランジ部23のみならず、タンク内筒部22もパリソン50が融着しているため、チューブ取付部材20の保持強度が大きくなり、タンク外筒部21に、抜き荷重や外部から曲げ及び回転方向等の荷重が加わっても、チューブ取付部材20を確実に保持することができる。
パリソン50が硬化した後は、タンク内筒部22の外面には、内筒カバー部11がタンク内筒部22と溶着して形成され、内筒カバー部11の先端には、パリソン50が融着して、内筒カバー部11から連続してタンク内筒部22の先端を覆うように、カバー先端部12が形成されている。このため、タンク内筒部22の先端部とパリソン50との融着のため、タンク外壁2とチューブ取付部材20との間のシール性が向上する。
フランジ部23は、タンク外筒部21とタンク内筒部22との境界部分の外周に円盤状に張り出して形成されている。
フランジ部23は、図2に示すように、円周状に均等に複数のフランジ孔部24が形成されている。第1の実施の形態では、フランジ孔部24は長円状に3個形成されている。フランジ孔部24には、ブロー成形時にパリソン50を流入させて、フランジ部23の両面をパリソン50で融着し、パリソン50が硬化した後は、流入したパリソン50は、フランジ孔充填部13となり、タンク外壁2で融着して挟持している。
このため、フランジ孔部24に流入したパリソン50が、フランジ部23の両面を覆うことができ、その両面を覆ったパリソン50をフランジ孔部24に存在するパリソン50で連結するため、フランジ部23を強固に保持することができるとともに、フランジ部23の両面をパリソン50で融着して挟持したため、フランジ部23とパリソン50の融着面積が大きくなり、タンク外壁2とパリソン50との融着強度が増大する。
さらに、パリソン50が硬化した後は、タンク取付部10の部分において、フランジ部23の外面側をフランジカバー上部14が覆い、フランジ部23の内面側をフランジカバー下部16で覆ことができ、フランジ部23を燃料タンク1のタンク外壁2の内部に埋設して、タンク外壁2のタンク取付部10でフランジ部23の全体を挟持するため、さらにフランジ部23を強固に保持することができる。従って、タンク外筒部21に外部から抜き、曲げ及び回転方向等の荷重が加わっても、チューブ取付部材20を確実に保持することができる。
チューブ取付部材20は、フランジ部23の外面側に、根元付近に円周状にパリソン50が入り込むフランジ凹部25を形成することができる。この場合には、ブロー成形時に、フランジ部23の根元のフランジ凹部25まで確実にパリソン50を回り込ませることができる。そのため、フランジ部23の外面側に回り込んだフランジ凹部25の部分のパリソン50の先端部分をフランジ凹部25で保持して、フランジ部23の根元まで、タンク外壁2で確実に強固に挟持することができる。
フランジ部23の内面側に、複数のフランジ突条部28を形成することができる。この場合には、ブロー成形時に、フランジ部23の内面側のフランジ突条部28の複数本がパリソン50の内部に食い込んで、フランジ部23の内面側とフランジカバー下部15とが強固に固定されて、フランジ部23の内面側とタンク外壁2との間のシール性が向上するため、チューブ取付部材20とタンク外壁2との間から燃料蒸気等が漏れることがない。なお、フランジ突条部28は、一本のみ形成してもよい。
次に、図3と図4に基づき、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、フランジ部23の形状とタンク内筒部22の先端の形状が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分について説明し、同じ部分の説明は省略する。
本発明の第2の実施の形態は、フランジ部23のフランジ孔部24は、フランジ部23の円周上に長円状に8個形成されている。このため、フランジ部23の両面にあるパリソン50とパリソン50が硬化した後のタンク外壁2のフランジカバー上部14とフランジカバー下部15が8個のフランジ孔部24で強固に接続して、チューブ取付部材20を8か所で強固に保持することができる。
また、フランジ突条部28は形成されていないが、フランジ孔部24を多く形成したため、フランジ部23の保持力は維持されることができる。
図3に示すように、タンク内筒部22の先端には、2本のタンク内筒先端突条部22aが形成されている。タンク内筒先端突条部22aにより、カバー先端部12がブロー成形時にパリソン50の内部に食い込んで、パリソン50をタンク内筒部22の先端に保持しやすく、パリソン50がタンク内筒部22の先端まで溶着されることができる。このため、チューブ取付部材20が強硬に保持されることができる。
次に、図5と図6に基づき、本発明の第3と第4の実施の形態について説明する。第3と第4の実施の形態は、第1の実施の形態とは、フランジ部23のフランジ孔部24の形状が異なり、他の部分は同じであるため、異なる部分について説明し、同じ部分の説明は省略する。
図5に示す本発明の第3の実施の形態では、チューブ取付部材20のフランジ部23に設けられたフランジ孔部24は、円周状にそれぞれ90度離れて長円形に4個形成されている。このため、フランジ部23の4か所でパリソン50が外面と内面が連結されて接続されている。フランジ孔部24の数が4個であるため、フランジ部23の強度が低下することなく、チューブ取付部材20を強固に保持することができる。
図6に示す本発明の第4の実施の形態では、チューブ取付部材20のフランジ部23に設けられたフランジ孔部24は、円周状にそれぞれ等間隔に離れて円形に10個形成されている。このため、フランジ部23の10か所でのフランジ孔部24パリソン50が外面と内面が連結されて接続されているため、均一にパリソン50がフランジ部23を挟持することができる。フランジ孔部24が円形であるため、フランジ部23の強度を低下させることなく、フランジ部23の円周上に多数のフランジ孔部24を形成することができ、均一にフランジ部23を挟持することができる。
なお、フランジ孔部24は、円形、長円形以外の形状で形成することができる。
次に、図8〜図11に基づき、インサート部材であるチューブ取付部材20をブロー成形品である燃料タンク1のタンク外壁2に取付ける方法について説明する。
タンク外壁2にチューブ取付部材20を取付けるには、燃料タンク1を成形するブロー成形金型30を使用して、燃料タンク1のブロー成形と同時に取付ける。
ブロー成形金型30には、チューブ取付部材20のタンク外筒部21を嵌め込むブロー成形金型外筒凹部31が形成され、ブロー成形金型外筒凹部31の奥には、後述するブローピン40が進退自在に摺動可能なブロー成形金型ブローピン孔部32が形成されている。ブロー成形金型外筒凹部31は、タンク外筒部21を嵌め込んだときに、ブローピン40が摺動可能なように、タンク外筒部21の内径とブロー成形金型ブローピン孔部32の内径が同じになるように形成されている。
チューブ取付部材20をタンク外壁2に取付けるためには、まず、チューブ取付部材20をブロー成形金型30の開口部6を形成する部分設けられたブロー成形金型外筒凹部31に嵌め込む。そうすると、図8に示すように、チューブ取付部材20のフランジ部23とタンク内筒部22は、ブロー成形金型30のキャビティ面33からキャビティの内側に突出して取付けられる。
次に、図9に示すように、ブロー成形金型30内に燃料タンク1のタンク外壁2を形成するパリソン50が導入される。このとき、チューブ取付部材20のタンク内筒部22は、キャビティの内側に突出しているため、パリソン50の外面に当接するが、パリソン50は、まだブロー成形金型30のキャビティ面33には接触していない。
ブロー成形金型30には、チューブ取付部材20のタンク外筒部21を嵌め込むブロー成形金型外筒凹部31が形成され、ブロー成形金型外筒凹部31の奥には、後述するブローピン40が進退自在に摺動可能なブロー成形金型ブローピン孔部32が形成されている。ブロー成形金型外筒凹部31は、タンク外筒部21を嵌め込んだときに、ブローピン40が摺動可能なように、タンク外筒部21の内径とブロー成形金型ブローピン孔部32の内径が同じになるように形成されている。
チューブ取付部材20をタンク外壁2に取付けるためには、まず、チューブ取付部材20をブロー成形金型30の開口部6を形成する部分設けられたブロー成形金型外筒凹部31に嵌め込む。そうすると、図13に示すように、チューブ取付部材20のフランジ部23とタンク内筒部22は、ブロー成形金型30のキャビティ面33からキャビティの内側に突出して取付けられる。
次に、図14に示すように、ブロー成形金型30内に燃料タンク1のタンク外壁2を形成するパリソン50が導入される。このとき、チューブ取付部材20のタンク内筒部22は、キャビティの内側に突出しているため、パリソン50の外面に当接するが、パリソン50は、まだブロー成形金型30のキャビティ面33には接触していない。
ブロー成形後は、ブローピン40はタンク内筒部22とタンク外筒部21の内部を摺動して、ブロー成形金型ブローピン孔部32まで後退する。
そうすると、パリソン50が硬化して形成されたタンク外壁2では、フランジ部23を両面からフランジカバー上部14とフランジカバー15がフランジ孔充填部13により連結されて、挟持して、強固にチューブ取付部材20を保持することができる。
その後、ブロー成形金型30から燃料タンク1を取出して、ブロー成形が終了する。
この様にして、燃料タンク1のブロー成形と同時に、チューブ取付部材20をタンク外壁2に取付けることができる。
1 燃料タンク
2 タンク外壁
10 タンク取付部
13 フランジ孔充填部
20 チューブ取付部材
21 タンク外筒部
22 タンク内筒部
23 フランジ部
24 フランジ孔部
25 フランジ凹部

Claims (6)

  1. ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造において、
    上記インサート部材は、上記ブロー成形品の外壁を貫通する筒状部と、該筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部を有し、該フランジ部は、上記ブロー成形品の外壁に埋設されるとともに、複数の孔を形成して、ブロー成形時に上記複数の孔にパリソンを流入させて、上記フランジ部の両面をパリソンで融着して、該パリソンが硬化して上記インサート部材の外壁と一体的に形成されたフランジカバー部で挟持したことを特徴とするインサート部材の取付構造。
  2. 上記複数の孔は、フランジ部に円周上に等間隔で形成された請求項1に記載のインサート部材の取付構造。
  3. 上記複数の孔は、長円又は円形に形成された請求項1又は請求個2に記載のインサート部材の取付構造。
  4. 上記インサート部材の筒状部は、上記ブロー成形品の外側に張り出す外筒部と、上記ブロー成形品の内側に張り出す内筒部とを有し、該内筒部の外面に上記インサート部材の外壁と一体的に形成された内筒カバー部が融着した請求項1乃至請求個3のいずれか一項に記載のインサート部材の取付構造。
  5. 上記インサート部材は、上記フランジ部の外面側に上記パリソンが入り込む凹部を形成した請求項1乃至請求個4のいずれか一項に記載のインサート部材の取付構造。
  6. 上記ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、上記インサート部材は、上記自動車用燃料タンクに液体または気体を注入又は排出するチューブを燃料タンクに取付けるチューブ取付部材である請求項1乃至請求個5のいずれか一項に記載のインサート部材の取付構造。
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