JP2017087500A - ブロー成形品のインサート部材の取付構造 - Google Patents

ブロー成形品のインサート部材の取付構造 Download PDF

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英樹 岩田
純一 杉本
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純一 杉本
正也 石井
Masaya Ishii
正也 石井
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Abstract

【課題】インサート部材の融着状態の確認が容易な、ブロー成形品の外壁にインサート部材を埋設して取付けるブロー成形品のインサート部材の取付構造を提供する。【解決手段】ブロー成形品1の外壁2にインサート部材20の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材20の取付構造において、インサート部材20は、筒状部とフランジ部23を有する。フランジ部23は、ブロー成形品1の外壁2に埋設され、筒状部は、外筒部21と内筒部22とを有する。 フランジ部23は、フランジ上面部23aとフランジ張出部23dを有する。フランジ上面部23aにフランジ上面部23aの中心から外方向にフランジ上面突起部23cを形成する。フランジ上面突起部23cは、ブロー成形品1の外壁2と融着するとともに、ブロー成形品1の外壁2の表面から視認可能に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、 ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造に関する。特に、ブロー成形により成形される自動車用燃料タンクに取付けるインサート部材に使用することができる。
自動車用燃料タンクには、燃料タンク内に燃料を注入するフィラーチューブが燃料タンクに取付けられている。
このような燃料タンクは、従来、金属製のものが用いられていたが、近年車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性樹脂製のものも用いられるようになってきた。
そして、その製造が容易なため、ブロー成形により製造されたブロー成形品である燃料タンク1が使用されている。このような熱可塑性樹脂製のブロー成形品である燃料タンク1においても、図8に示すように、各種のホースやケーブルとともに、燃料タンク1に液体又は気体を注入又は排出するための各種のチューブやパイプを取付けるためのチューブ取付部材120が、燃料タンク1の外壁に取付けられている。
例えば、図9に示すように、ブロー成形により製造されたブロー成形品である熱可塑性合成樹脂製の燃料タンク101のタンク外壁102にチューブ取付部材120が融着されている(例えば、特許文献1参照。)。このチューブ取付部材120は、融着座123を設けてタンク外壁102に融着座123を融着している。
このような構造においては、融着座123の融着面がフラットな形状であるため、チューブ取付部材120の融着面を高温に予熱しないと、フラットな接触面の全面を充分に融着することができない。しかしながら、この予熱によりチューブ取付部材120の剛性が低下して、変形する場合がある。
また、図10に示すように、熱可塑性合成樹脂製の燃料タンク210のタンク外壁202にチューブ取付部材220を埋設し、融着しているものがある。この場合には、チューブ取付部材220は、フランジ部223がタンク外壁202に埋設されて、タンク外壁202に融着されているため、充分に融着されている場合は、取付強度を確保することができる。
この場合においても、タンク外壁202にチューブ取付部材220が埋設するときに、タンク外壁202を形成する溶融状態にあるパリソンの熱と、必要な場合は、チューブ取付部材220の加熱により、タンク外壁202にチューブ取付部材220を融着して、埋設している。
しかしながら、タンク外壁202の表面からは、図11に示すように、フランジ上面部223aのみが見えることとなり、タンク外壁202の内部に融着されたフランジ部223の融着状態を外部から確認することが困難であった。
特開2003−236920号公報
そこで本発明は、インサート部材の融着状態の確認が容易な、ブロー成形品の外壁にインサート部材を埋設して取付けるインサート部材の取付構造を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造において、
インサート部材は、ブロー成形品の外壁を貫通する筒状部と、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部を有し、フランジ部は、ブロー成形品の外壁に埋設され、筒状部は、ブロー成形品の外側に張り出す外筒部と、ブロー成形品の内側に張り出す内筒部とを有し、
フランジ部は、ブロー成形品の外壁の外面に取付けられるフランジ上面部と、ブロー成形品の外壁の内部に埋設されるフランジ張出部を有し、
フランジ上面部は、板状に形成され、フランジ上面部の外周端部に中心から外方向にフランジ上面突起部を形成し、フランジ上面突起部は、ブロー成形品の外壁と溶着するとともに、ブロー成形品の外壁の表面から視認可能に形成されたことを特徴とするブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項1の本発明では、ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設して取付けるインサート部材の取付構造において、インサート部材は、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部を有し、フランジ部は、ブロー成形品の外壁に埋設されている。このため、フランジ部をブロー成形品の外壁に埋設することにより、インサート部材が安定して取付けられて、筒状部をブロー成形品に取付けて、ブロー成形品の開口とすることができる。この開口を通じて、液体や気体をブロー成形品内部へ注入することや、内部から排出することができる。
インサート部材は、ブロー成形品の外壁を貫通する筒状部を有し、筒状部は、ブロー成形品の外側に張り出す外筒部と、ブロー成形品の内側に張り出す内筒部とを有する。このため、筒状部をブロー成形品に取付けて、ブロー成形品の開口とすることができる。インサート部材の筒状部は、ブロー成形品の外側に突出する外筒部と、ブロー成形品の内側に突出する内筒部とを有し、外筒部は、ブロー成形品の外側に突出して、ホースやチューブを取付けることができ、内筒部は、液体や気体をブロー成形品から排出したり、ブロー成形品の中へ注入できる。
フランジ部は、ブロー成形品の外壁の外面に取付けられるフランジ上面部と、ブロー成形品の外壁の内部に埋設されるフランジ張出部を有する。このため、フランジ張出部がブロー成形品の外壁の内部に埋設されて、強固に融着されて、固定されることができる。フランジ上面部は、ブロー成形品の外壁の外面に取付けられて、ブロー成形品の外側に位置することができ、フランジ張出部がブロー成形品の外壁の内部の所定の深さに取付けられるようにすることができる。
フランジ上面部は、板状に形成され、フランジ上面部の外周端部に中心から外方向にフランジ上面突起部を形成し、フランジ上面突起部は、ブロー成形品の外壁と溶着するとともに、ブロー成形品の外壁の表面から視認可能に形成されている。このため、ブロー成形後に、フランジ上面突起部とブロー成形品の外壁との融着状態が、外面から確実に確認することができる。フランジ上面突起部がブロー成形品の外壁と融着すれば、フランジ張出部はブロー成形品の外壁と融着していることが確認できる。
請求項2の本発明は、フランジ上面部の外周端部にフランジ上面部の中心方向に凹んだフランジ上面凹部を形成し、フランジ上面凹部にフランジ上面部の中心から外方向にフランジ上面突起部を形成されたブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項2の本発明では、フランジ上面部の外周端部にフランジ上面部の中心方向に凹んだフランジ上面凹部を形成し、フランジ上面凹部にフランジ上面部の中心から外方向にフランジ上面突起部を形成されている。このため、フランジ上面凹部の内部に溶融したパリソンを導入して、フランジ上面突起部に溶融したパリソンを接触させて、フランジ上面突起部をパリソンと融着することができる。パリソンがインサート部材に対して接触するときに、フランジ上面凹部にパリソンが侵入する時間がフランジ張出部よりも遅くなり、フランジ上面突起部がブロー成形品の外壁と融着すれば、フランジ張出部はブロー成形品の外壁と融着していることが確認できる。
請求項3の本発明は、フランジ上面突起部は複数個形成されたブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項3の本発明では、フランジ上面突起部は複数個形成されたため、インサート部材のフランジ部の全周に亘り、パリソンと融着がされているか確認することができる。
請求項4の本発明は、フランジ上面突起部の形状は、先端部分の断面形状が三角形、台形、多角形のいずれかであるブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項4の本発明では、フランジ上面突起部の形状は、先端部分の断面形状が三角形、台形、多角形のいずれかであるため、フランジ上面突起部の先端がパリソンの熱を受熱しやすく、パリソンと融着しやすく、容易にパリソンと融着がされているか確認することができる。
請求項5の本発明は、フランジ上面突起部の形状は、先端部分の角が丸く形成されたブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項5の本発明では、フランジ上面突起部の形状は、先端部分の角が丸く形成されたため、フランジ上面突起部の先端部分の角を尖らせる必要が無く、先端部分を金型で成形しやすい。先端部分の角が丸くなっても容易にパリソンと融着することができ、パリソンと融着がされているか確認することができる。
請求項6の本発明は、フランジ上面凹部の深さは、フランジ上面突起部の高さと同じか、又はフランジ上面突起部の高さよりも深く形成されたブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項6の本発明では、フランジ上面凹部の深さは、フランジ上面突起部の高さと同じか、又はフランジ上面突起部の高さよりも深く形成されたため、パリソンがフランジ上面凹部に侵入した後に、フランジ上面突起部と融着することができ、フランジ上面突起部がブロー成形品の外壁と融着すれば、フランジ張出部はブロー成形品の外壁と融着していることがわかる。
請求項7の本発明は、フランジ上面凹部の幅は、8〜15mmであるブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項7の本発明では、フランジ上面凹部の幅は、8〜15mmであるため、パリソンが確実にフランジ上面凹部に侵入することができ、確実にフランジ上面突起部と融着して、インサート部材のフランジ部の融着状態を確認することができる。フランジ上面凹部の幅が8mm未満の場合には、パリソンがフランジ上面凹部に侵入しにくくなる場合があり、フランジ上面凹部の幅が15mmを超える場合には、フランジ上面凹部が大きくなり、フランジ上面部の強度が低下する場合がある。
請求項8の本発明は、フランジ上面突起部は、高さが1〜3mmであり、底部の幅は1〜3mmであるブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項8の本発明では、フランジ上面突起部は、高さが1〜3mmであるため、パリソンに対して融着しているか確認が容易である。フランジ上面突起部の高さが1mm未満の場合には、フランジ上面突起部が小さくてパリソンに対して融着しているか確認が困難な場合があり、フランジ上面突起部の高さが3mmを超える場合には、フランジ上面突起部が大きくなり、パリソンの熱でフランジ上面突起部が溶融し難くなる場合がある。
フランジ上面突起部の底部の幅は1〜3mmであるため、フランジ上面突起部の剛性が充分であり、パリソンの流れにおいて、破損することが無い。フランジ上面突起部の底部の幅が1mm未満の場合は、フランジ上面突起部が小さくなり、パリソンとフランジ上面突起部が融着しているか確認が困難な場合があり、フランジ上面突起部の底部の幅が3mmを超える場合は、フランジ上面突起部の先端の角度が大きくなり、パリソンによる溶融が、し難くなる場合がある。
請求項9本発明は、フランジ張出部に、フランジ張出突起部を形成し、フランジ張出突起部は、ブロー成形品の外壁の内部と融着するブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項9の本発明では、フランジ張出部に、フランジ張出突起部を形成し、フランジ張出突起部は、ブロー成形品の外壁の内部と融着するため、フランジ張出突起部が確実にパリソンと融着して、フランジ張出部がブロー成形品の外壁の内部に強固に固定される。
請求項10の本発明は、フランジ張出部は、複数のフランジ張出孔部を形成して、ブロー成形時に複数のフランジ張出孔部にパリソンを流入させて、フランジ部の両面をパリソンで融着して挟持したブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項10の本発明では、フランジ張出部は、複数のフランジ張出孔部を形成して、ブロー成形時に複数のフランジ張出孔部にパリソンを流入させて、フランジ部の両面をパリソンで融着して挟持した。このため、複数のフランジ張出孔部に流入したパリソンが、フランジ張出部の両面を強固に保持することができるとともに、フランジ張出部の両面をパリソンで融着して、パリソンの硬化後は、フランジ張出部をパリソンで挟持したため、フランジ張出部とパリソンの融着面積が大きくなり、融着強度が増大する。さらに、パリソンが硬化した後はフランジ張出部をブロー成形品の外壁の内部に埋設して、ブロー成形品の外壁でフランジ張出部を挟持するため、さらにフランジ部を強固に保持することができる。従って、筒状部に抜き、曲げ及び回転方向の荷重が加わっても、インサート部材を確実に保持することができる。
請求項11の本発明は、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、インサート部材は、自動車用燃料タンクに液体または気体を注入又は排出するチューブを燃料タンクに取付けるチューブ取付部材であるブロー成形品のインサート部材の取付構造である。
請求項11の本発明では、ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、インサート部材は、自動車用燃料タンクに液体または気体を注入又は排出するチューブを燃料タンクに取付けるチューブ取付部材である。このため、チューブ取付部材の強度が向上して、チューブが確実に保持されるとともに、自動車用燃料タンクとチューブ取付部材との間のシール性が向上して、燃料や燃料蒸気の漏れを防止することができる。
フランジ上面突起部は、ブロー成形品の外壁と融着するとともに、ブロー成形品の外壁の表面から視認可能に形成されたため、フランジ上面突起部とブロー成形品の外壁との融着状態が、外面から確実に確認することができ、フランジ上面突起部がブロー成形品の外壁と融着すれば、フランジ張出部はブロー成形品の外壁と融着していることが確認できる。
本発明の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材を取付ける部分の断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材のフランジ上面部の断面図であり、図1におけるA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施の形態を示すもので、燃料タンクのチューブ取付部材のフランジ上面突起部の拡大断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付けた状態のブロー成形金型の一部断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付け、パリソンがチューブ取付部材に当接した状態のブロー成形金型の一部断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付け、パリソンがチューブ取付部材に当接した後、パリソンをブローピンで突き破った状態のブロー成形金型の一部断面図である。 本発明の燃料タンクにチューブ取付部材を取付ける工程を示すもので、ブロー成形金型にチューブ取付部材を取付け、パリソンをブローピンで突き破った後、パリソンにチューブ取付部材が取付けられた状態のブロー成形金型の一部断面図である。 燃料タンクの断面図である。 従来の燃料タンクのチューブ取付部材の取付け部分の断面図である。 従来の他の燃料タンクのチューブ取付部材を取付ける部分の断面図である。 従来の他の燃料タンクのチューブ取付部材のフランジ上面部の断面図であり、図10におけるB−B線に沿った断面図である。
本発明のブロー成形品のインサート部材の取付構造について、燃料タンク1のタンク外壁2にチューブ取付部材20を取付けた取付構造を例にとり説明するが、燃料タンク1以外の他のブロー成形品にインサート部材を取付ける場合にも広く実施することができる。
本発明の実施の形態を図1〜図8に基づき説明する。
まず、本発明の実施の形態のチューブ取付部材20の取付構造について図1〜3及び図8に基づき説明する。
図8は本発明の実施の形態のチューブ取付部材20の取付構造が使用される燃料タンク1の断面図である。図1は、本発明の実施の形態のインサート部材であるチューブ取付部材20をブロー成形品である燃料タンク1のタンク外壁2に取付けた取付構造の断面図である。
図8に示すように、燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、タンク外壁2は一体に形成されている。タンク外壁2は、熱可塑性合成樹脂の1層で形成することもできるし、熱可塑性合成樹脂の複数の層を有するように形成することもできる。
複数の層で形成された場合は、剛性を有する層と、燃料透過性の低い層を組み合わせて形成することができる。
複数の層で形成された場合は、例えば、中央の層がエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)又はナイロンで形成された燃料透過を防止するバリヤー層と、そのバリヤー層の上下に変性ポリエチレンから形成される接着層と、その接着層のそれぞれの外面に高密度ポリエチレン(HDPE)から形成される外層から構成される。
タンク外壁2の上部には、図1に示すチューブ取付部材20と、チューブ取付部材20を取付けるタンク取付部10が形成されている。チューブ取付部材20は、燃料タンク1内に燃料を注入するフィラーチューブや、燃料タンク1から燃料をエンジンに供給する燃料パイプを取付けるものである。
また、タンク外壁2の上部には、ブリーザポート取付部7も形成されている。ブリーザポート取付部7は、燃料給油時に燃料タンク1内のガスをタンク外に逃がすためブリーザホース(図示せず)を取付けるものである。また、8は燃料タンク1から車輌転倒時の燃料漏れを防ぐカットオフバルブである。
なお、タンク外壁2の上面には、燃料移送用ホース等の各種のホースを保持するホースクランプを設けてもよい。これらのブリーザポート取付部7やホースクランプ等のパイプやホースの取付部材もチューブ取付部材20と同様に本発明を使用することができる。
タンク外壁2の上面には、さらに開口部6が形成され、開口部6からタンク外壁2の下部の内面にサブタンク5が取付けられる。開口部6は、蓋体60で塞がれて、蓋体60はロックプレート51で開口部6に周囲を螺着される。開口部6と蓋体60の間にはシールリング52が取付けられて、開口部6と蓋体60の間がシールされる。
そして、サブタンク5内に燃料ポンプユニット4が取付けられている。サブタンク5は、車両が傾いたり振動したりしたときに、燃料タンク1内の燃料を燃料ポンプユニット4が確実にエンジンに送り出すことができるように設けられている。燃料ポンプユニット4は蓋体60に取付けられて、修理やメンテナンスが行われる。燃料ポンプユニット4からパイプが延びて、タンク外壁2の上部の蓋体60にフューエルメインポート取付部9が接続している。フューエルメインポート取付部9にはエンジンに燃料を送る燃料パイプ(図示せず)が取付けられている。
図1に示すように、燃料タンク1のタンク外壁2の上部に、タンク取付部10が形成されている。タンク取付部10は、後述するチューブ取付部材20を取付ける燃料タンク1のタンク外壁2に、燃料タンク1をブロー成形するときに形成されている。タンク取付部10は、後述するように、ブロー成形のパリソン50が硬化して、チューブ取付部材20のタンク内筒部22と融着した内筒カバー部11、タンク内筒部22の先端に形成されたカバー先端部12、後述するフランジ張出孔部23eと融着したフランジ孔充填部13、及び後述するフランジ上面部23aと同一平面上に形成された表層部14を有する。
次に、図1〜図3に基づき、本発明の第1の実施の形態であるチューブ取付部材20について説明する。
チューブ取付部材20は、燃料タンク1とは別に射出成形により成形される。その材料は、耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂が使用され、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド等の合成樹脂を使用することができるが、ブロー成形のパリソン50と溶融可能な材料が使用される。
インサート部材であるチューブ取付部材20は、燃料タンク1のタンク外壁2を貫通する筒状部と、筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部23を有する。筒状部は、タンク外壁2の外側に突出するタンク外筒部21と、タンク外壁2の内側に突出するタンク内筒部22から構成される。タンク外筒部21の外周には、フランジ部23に近接してタンク外筒突条部21aが形成されている。タンク外筒突条部21aは、タンク外筒部21にチューブを挿入するときに、チューブの先端のストッパーとなり、チューブを保持することができる。
タンク内筒部22の外面には、ブロー成形時に、タンク外壁2を形成するパリソン50が融着し、硬化後は、内筒カバー部11が形成されている。このため、チューブ取付部材20は、フランジ部23のみならず、タンク内筒部22もパリソン50が融着しているため、チューブ取付部材20の保持強度が大きくなり、タンク外筒部21に、抜き荷重や外部から曲げ及び回転方向等の荷重が加わっても、チューブ取付部材20を確実に保持することができる。
パリソン50が硬化した後は、タンク内筒部22の外面には、内筒カバー部11がタンク内筒部22と融着して形成され、内筒カバー部11の先端には、パリソン50が融着して、内筒カバー部11から連続してタンク内筒部22の先端を覆うように、カバー先端部12が形成されている。このため、タンク内筒部22の先端部とパリソン50との融着のため、タンク外壁2とチューブ取付部材20との間のシール性が向上する。
フランジ部23は、タンク外筒部21とタンク内筒部22との境界部分の外周に円盤状に張り出して形成されている。
フランジ部23は、円盤状に形成され、タンク外壁2の外面に取付けられるフランジ上面部23aと、円盤状に形成され、タンク外壁2の内部に埋設されるフランジ張出部23dを有する。
フランジ上面部23aは、図1に示すように、タンク外壁2の外面に取付けられると、タンク外壁2の上面である表層部14と同一平面上に取付けられて、燃料タンク1の外側からフランジ上面部23aを視認することができる。また、フランジ上面部23aがタンク外壁2の表層部14と同一平面上に取付けられるため、フランジ張出部23dがタンク外壁2の内部に埋設される位置が確定して、フランジ張出部23dがタンク外壁2の内部の所定の深さに取付けられるようにすることができる。
フランジ上面部23aは、板状に形成され、図2に示すように、フランジ上面部23aの外周端部に、フランジ上面部23aの中心方向に凹んだフランジ上面凹部23bが形成されている。フランジ上面凹部23bにフランジ上面部23aの中心から外方向にフランジ上面突起部23cが形成されている。本発明の実施の形態では、フランジ上面凹部23bを形成し、フランジ上面凹部23bにフランジ上面突起部23cが形成されているが、フランジ上面凹部23bを形成せずに、フランジ上面部23aの外周端部にフランジ上面突起部23を形成することができる。
後述するように、パリソン50により燃料タンク1を成形するときに、パリソン50にチューブ取付部材20を取付けるが、そのとき、フランジ上面凹部23bの内部に溶融したパリソン50を導入して、フランジ上面突起部23cに溶融したパリソン50を接触させて、パリソン50の熱で、フランジ上面突起部23cを溶融して、パリソン50と融着することができる。
フランジ上面部23aとフランジ上面部23aに形成されたフランジ上面突起部23cは、燃料タンク1のタンク外壁2の表面から視認可能に形成されている。このため、フランジ上面突起部23cが溶融されて、パリソン50と融着された状態、パリソン50の硬化後は、フランジ上面突起部23cの先端が溶融されて、タンク外壁2との融着状態が、外面から確実に確認することができる。
パリソン50にチューブ取付部材20を埋設するときに、パリソン50がチューブ取付部材20に対して接触するが、まず、フランジ張出部23dにパリソン50が接触して、フランジ上面凹部23bにパリソン50が侵入する時間がフランジ張出部23dよりも遅くなるため、フランジ上面突起部23cが溶融されて、タンク外壁2と融着すれば、フランジ張出部23dは、確実にタンク外壁2の内部で融着していることが確認できる。
フランジ上面凹部23bとフランジ上面突起部23cは、フランジ上面部23aの外周に複数個形成することが好ましい。本発明の実施の形態では、図2に示すように、対角線上に2個形成しているが、フランジ上面部23aの外周に3個以上することもできる。複数個形成した場合には、チューブ取付部材20のフランジ部23の全周に亘り、フランジ上面突起部23cが溶融されて、パリソン50と融着がされているか確認することができる。
フランジ上面突起部23cの形状は、図3に示すように、断面形状の先端部分が三角形、台形、または先端に角を有する多角形のいずれかで形成することが好ましい。この場合には、フランジ上面突起部23cの先端が、パリソン50の熱により溶融されやすく、パリソン50と融着しやすく、フランジ上面突起23c部の先端を確認することで、容易にパリソン50と融着がされているか確認することができる。
フランジ上面突起部23cの断面形状の先端部分が三角形の場合には、図3に示したフランジ上面突起部23cの先端部分が、加熱されやすいため、パリソン50により溶融されやすく、フランジ上面突起部23cが溶融されて、パリソン50と確実に融着することができる。
例えば、図3(a)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、幅の広い台形に形成され、その先端部が溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(b)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、細長い台形に形成され、その先端部が溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(c)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、幅の広い3角形に形成され、その先端部が溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(d)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、細長い3角形に形成され、その先端部が溶融されて、パリソン50と融着される。
なお、図3(a)と(b)では、(a)のフランジ上面突起部23cの方が先端部の角度が広いため、パリソン50との接触時に変形が少なく、(b)のフランジ上面突起部23cの方が先端部の角度が狭いため、パリソン50の熱により溶融されやすくなる。
図3(e)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、両側に溝が形成された3角形に形成され、その先端部が溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(f)〜(j)に示す形状では、フランジ上面突起部23cの形状は、多角形の先端が丸く形成されている。この場合には、フランジ上面突起部23cの先端部分の角を尖らせることが無く、多角形の先端部分を金型で成形しやすく、容易にパリソン50と融着することができ、パリソン50と融着がされているか確認することも容易である。
例えば、図3(f)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、幅の広い5角形に形成され、その先端部分の角が丸く形成されて溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(g)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、細長い5角形に形成され、その先端部が丸く形成されて溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(h)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、幅の広い3角形に形成され、その先端部分の角が丸く形成されて溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(i)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、細長い3角形に形成され、その先端部分の角が丸く形成されて溶融されて、パリソン50と融着される。
図3(j)に示す形状では、フランジ上面突起部23cは、両側に溝が形成された3角形に形成され、その先端部分の角が丸く形成されて溶融されて、パリソン50と融着される。
フランジ上面突起23c部は、高さが1〜3mmであることが好ましい。この場合には、パリソン50に対して融着しているか確認が容易である。フランジ上面突起部23cの高さが1mm未満の場合には、フランジ上面突起部23cが小さくて、フランジ上面突起部23cの先端が溶融されて、パリソン50に対して融着しているか確認が困難な場合があり、フランジ上面突起部23cの高さが3mmを超える場合には、フランジ上面突起部23cが大きくなり、パリソン50の熱でフランジ上面突起部23cが溶融し難くなる場合がある。
フランジ上面突起部23cの底部の幅は1〜3mmであるため、パリソン50に対して融着しているか確認が容易である。フランジ上面突起部23cの高さが1mm未満の場合には、フランジ上面突起部23cが小さくて溶融されて、パリソン50に対して融着しているか確認が困難な場合があり、フランジ上面突起部23cの高さが3mmを超える場合には、フランジ上面突起部23cが大きくなり、パリソン50の熱でフランジ上面突起部23cが溶融し難くなる場合がある。
フランジ上面部23aのフランジ上面凹部23bの深さは、フランジ上面突起部23cの高さと同じか、又はフランジ上面突起部23cの高さよりも深く形成することが好ましい。この場合には、パリソン50内にチューブ取付部材20を取付けるときに、パリソン50がフランジ上面凹部23bに侵入した後に、フランジ上面突起部23cと融着することができ、フランジ張出部23dがパリソン50と接触した後に、フランジ上面突起部23cが溶融されて、タンク外壁2と融着すれば、フランジ張出部23dはタンク外壁2と融着していることがわかる。
フランジ上面凹部23bの幅は、8〜15mmであることが好ましい。この場合には、パリソン50が確実にフランジ上面凹部23bに侵入することができ、確実にフランジ上面突起部23cが溶融されt、パリソン50と融着して、チューブ取付部材20のフランジ部23の融着状態を確認することができる。
フランジ上面凹部23bの幅が8mm未満の場合には、フランジ上面凹部23bの幅が狭くなり、パリソン50がフランジ上面凹部23bに侵入しにくくなる場合があり、フランジ上面凹部23bの幅が15mmを超える場合には、フランジ上面凹部23bの幅が広くなり、フランジ上面部23aの強度が低下する場合がある。
次に、フランジ部23のフランジ張出部23dについて説明する。フランジ張出部23dは、パリソン50の内部に埋設されて、燃料タンク1が成形された後は、タンク外壁2の内部に埋設される。このため、フランジ張出部23dは、タンク外壁2と強固に融着されて、固定されることができる。
図1に示すように、フランジ張出部23dの下面に、フランジ張出突起部23fを形成することが好ましい。この場合には、フランジ張出突起部23fは、パリソン50がフランジ張出部23dを包んで、フランジ張出部23dを取付けるときに、フランジ張出突起部23fは溶融されて、溶融状態のパリソン50と容易に融着することができる。そのため、フランジ張出突起部23fが確実にパリソン50と融着して、フランジ張出部23dがタンク外壁2の内部に強固に固定される。
フランジ部23は、図1に示すように、フランジ張出部23dの円周状に均等に複数のフランジ張出孔部23eが形成することができる。本発明の実施の形態では、フランジ張出孔部23eは長円状に複数個形成されている。フランジ張出孔部23eを形成する場合には、フランジ張出孔部23eにはブロー成形時にパリソン50を流入させて、フランジ張出部23dの両面をパリソン50で融着する。パリソン50が硬化した後は、流入したパリソン50は、フランジ孔充填部13となり、フランジ孔充填部13がフランジ張出孔部23eを融着して挟持している。
フランジ張出孔部23eは円形に形成することができ、また3個以上多数、形成することができる。フランジ張出孔部23eにより、パリソン50がフランジ張出部23dの両面に流入して、上述の表層部14と内筒カバー部11がフランジ張出部23dを挟持し易くなる。
このため、フランジ張出孔部23eに流入したパリソン50が、フランジ張出部23dの両面を覆うことができ、その両面を覆ったパリソン50をフランジ張出孔部23eに存在するパリソン50のフランジ充填部13で連結するため、フランジ張出部23dを強固に保持することができるとともに、フランジ張出部23dの両面をパリソン50で融着して挟持したため、フランジ張出部23dとパリソン50の融着面積が大きくなり、タンク外壁2とパリソン50との融着強度が増大する。
チューブ取付部材20は、フランジ部23のフランジ上面部23aとフランジ張出部23dの間に円周状にパリソン50が入り込むフランジ上面溝部23gを形成することができる。この場合には、ブロー成形時に、フランジ部23の根元のフランジ上面溝部23gまで確実にパリソン50を回り込ませることができる。そのため、フランジ張出部23dの外面側に回り込んだフランジ上面溝部23gの部分のパリソン50がフランジ張出部23dを保持して、パリソン50の硬化後は、タンク外壁2の内部にフランジ張出部23dが埋設されて、フランジ張出部23dをタンク外壁2で確実に強固に挟持することができる。
次に、図4〜図7に基づき、インサート部材であるチューブ取付部材20をブロー成形品である燃料タンク1のタンク外壁2に取付ける方法について説明する。
タンク外壁2にチューブ取付部材20を取付けるには、燃料タンク1を成形するブロー成形金型30を使用して、燃料タンク1のブロー成形と同時に取付ける。
図4に示すように、ブロー成形金型30には、チューブ取付部材20のタンク外筒部21を嵌め込むブロー成形金型外筒凹部31が形成され、ブロー成形金型外筒凹部31の奥には、後述するブローピン40が進退自在に摺動可能なブロー成形金型ブローピン孔部32が形成されている。ブロー成形金型外筒凹部31は、タンク外筒部21を嵌め込んだときに、ブローピン40が摺動可能なように、タンク外筒部21の内径とブロー成形金型ブローピン孔部32の内径が同じになるように形成されている。
チューブ取付部材20をタンク外壁2に取付けるためには、まず、チューブ取付部材20をブロー成形金型30のタンク取付部10を形成する部分に設けられたブロー成形金型外筒凹部31に嵌め込む。そうすると、図4に示すように、チューブ取付部材20のフランジ部23とタンク内筒部22は、ブロー成形金型30のキャビティ面33からキャビティの内側に突出して取付けられる。
次に、図5に示すように、ブロー成形金型30内に燃料タンク1のタンク外壁2を形成するパリソン50が導入される。このとき、チューブ取付部材20のタンク内筒部22は、キャビティの内側に突出しているため、パリソン50の外面に当接するが、パリソン50は、まだブロー成形金型30のキャビティ面33には接触していない。
その後、図6に示すように、ブローピン40がブロー成形金型ブローピン孔部32とタンク内筒部22の内部を摺動して、ブローピン先端部41がパリソン50を突き破る。そうすると、パリソン50には、タンク内筒部22の内径と同じ大きさの孔が開けられるとともに、タンク内筒部22の先端にパリソン50が融着される。そのとき、フランジ張出突起部23fが溶融されるとともに、フランジ上面突起部23cが溶融される。タンク内筒部22の先端には、カバー先端部12が形成されて、カバー先端部12とタンク内筒部先端部22aが融着される。
次に、図7に示すように、ブローピン40はそのままで、パリソン50の内部に空気が吹き込まれると、パリソン50は、ブロー成形金型30のキャビティ面33に押圧されて、燃料タンク1のタンク外壁2を形成する。このとき、パリソン50は、溶融状態にあるため、フランジ張出部23dのフランジ張出突起部23fを融着して、パリソン50とタンク内筒部22を融着するとともに、フランジ部23にも融着する。
フランジ張出部23dと融着したパリソン50は、フランジ張出部23dに設けられたフランジ張出孔部23eを通り、フランジ張出部23dの外面側に達して、フランジ上面部23aのフランジ上面凹部23bにも充填されて、フランジ上面突起部23cを溶融する。
ブロー成形後は、ブローピン40はタンク内筒部22とタンク外筒部21の内部を摺動して、ブロー成形金型ブローピン孔部32まで後退する。
そうすると、パリソン50が硬化して、フランジ張出部23dを両面から表層部14と内筒カバー部11がフランジ孔充填部13により連結されて、挟持して、強固にチューブ取付部材20を保持することができる。
その後、ブロー成形金型30から燃料タンク1を取出して、ブロー成形が終了する。
この様にして、燃料タンク1のブロー成形と同時に、チューブ取付部材20をタンク外壁2に取付けることができる。
1 燃料タンク
2 タンク外壁
10 タンク取付部
20 チューブ取付部材
21 タンク外筒部
22 タンク内筒部
23 フランジ部
23a フランジ上面部
23b フランジ上面凹部
23c フランジ上面突起部
23d フランジ張出部
23e フランジ張出孔部
23f フランジ張出突起部

Claims (11)

  1. ブロー成形品の外壁にインサート部材の少なくとも一部を埋設されるインサート部材の取付構造において、
    上記インサート部材は、上記ブロー成形品の外壁を貫通する筒状部と、該筒状部の外面に幅方向に張り出したフランジ部を有し、該フランジ部は、上記ブロー成形品の外壁に埋設され、上記筒状部は、上記ブロー成形品の外側に張り出す外筒部と、上記ブロー成形品の内側に張り出す内筒部とを有し、
    上記フランジ部は、上記ブロー成形品の外壁の外面に取付けられるフランジ上面部と、上記ブロー成形品の外壁の内部に埋設されるフランジ張出部を有し、
    上記フランジ上面部は、板状に形成され、上記フランジ上面部の外周端部に中心から外方向にフランジ上面突起部を形成し、該フランジ上面突起部は、ブロー成形品の外壁と溶着するとともに、上記ブロー成形品の外壁の表面から視認可能に形成されたことを特徴とするブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  2. 上記フランジ上面部の外周端部に上記フランジ上面部の中心方向に凹んだフランジ上面凹部を形成し、該フランジ上面凹部に上記フランジ上面部の中心から外方向にフランジ上面突起部を形成された請求項1に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  3. 上記フランジ上面突起部は複数個形成された請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  4. 上記フランジ上面突起部の形状は、先端部分の断面形状が三角形、台形、多角形のいずれかである請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  5. 上記フランジ上面突起部の形状は、先端部分の角が丸く形成された請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  6. 上記フランジ上面凹部の深さは、上記フランジ上面突起部の高さと同じか、又は上記フランジ上面突起部の高さよりも深く形成された請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  7. 上記フランジ上面凹部の幅は、8〜15mmである請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  8. 上記フランジ上面突起部は、高さが1〜3mmであり、底部の幅は1〜3mmである請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  9. 上記フランジ張出部に、フランジ張出突起部を形成し、該フランジ張出突起部は、上記ブロー成形品の外壁の内部と融着する請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  10. 上記フランジ張出部は、複数のフランジ張出孔部を形成して、ブロー成形時に複数の上記フランジ張出孔部にパリソンを流入させて、上記フランジ張出部の両面を上記パリソンで融着して挟持した請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
  11. 上記ブロー成形品は、自動車用燃料タンクであり、上記インサート部材は、上記自動車用燃料タンクに液体または気体を注入又は排出するチューブを燃料タンクに取付けるチューブ取付部材である請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載のブロー成形品のインサート部材の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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