JP2922444B2 - ブロー成形品のインサート部品及びそのブロー成形品 - Google Patents

ブロー成形品のインサート部品及びそのブロー成形品

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に装備されるスポ
イラーや吸気ダクト等のブロー成形品に一部が一体に埋
設固定される固着具等を備えたインサート部品及び同イ
ンサート部品を一体的に固設してなるブロー成形品に関
し、更に詳しくは強度低下を伴わなずブロー成形品に対
する埋設強度をも同時に向上させる新規な埋設構造を有
するインサート部品と同部品が一体成形されてなるブロ
ー成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ブロー成形品に埋設固定されるボ
ルトやナット等を備えたインサート部品は、その埋設強
度を確保するため同インサート部品の埋設部の周縁に広
幅のフランジを形成している。このブロー成形品にイン
サート部品を埋設一体化する場合、所定の温度に加熱さ
れたブロー成形金型の成形面の所定部位にインサート部
品の埋設部をセットすると共に、合成樹脂材料からなる
パリソンを同成形金型内に挿入固定し、同パリソン内に
空気を吹き込んでインサート部品の埋設部が埋設された
状態で所望の形状のブロー成形品を成形する。
【0003】図8及び図9は従来のインサート部品1の
一部を埋設一体化したブロー成形品2の要部を示してい
る。図示例によるインサート部品1はプレス加工により
得られ、開口端縁に沿って連続するフランジ1aを有す
る金属製の薄箱状本体1−1と、同本体1−1の底部の
裏面中央から外方に突設されたボルトやナット等の固着
具1−2とから構成される。こうした構成をもつインサ
ート部品1は、ブロー成形により得られる成形品2の内
部に上記薄箱状本体1−1の側壁部分1bとフランジ1
aとが埋設一体化され、前記本体1−1の表面1cを外
部に露出すると共に上記固着具1−2を前記成形品2の
外方に突出させて一体成形される。 しかして、そのブ
ロー成形時には加熱溶融状態にあるパリソンに対して成
形金型の内面に向かう高圧ガスによる大きな膨張圧が作
用するため、図9に示すごとく溶融樹脂はインサート部
品1のフランジ1aの全周縁に沿って側壁部分1bの外
周面まで回り込み、同時にインサート部品1の本体表面
1cを面一にして一体的に成形される。このとき、前記
側壁部分1bの外周面とフランジ1aとの間では他の部
分よりもブロー比が大となるため、成形品2には薄箱状
本体1−1の側壁部分1bの外周部分において肉薄部分
2aが生じ、その周辺の肉厚部分2bと比較すると前記
肉薄部分2aの強度が極端に低下する。
【0004】かかるブロー成形品2を例えば自動車等に
装着した場合に、同成形品2の装着部、即ち固着具1−
2には多方向から大小様々な力が作用するが、特に固着
具1−2に対して図9に示すごとくインサート部品1の
薄箱状本体1−1の表面1cと直交する力Fが作用する
場合に、上記成形品2の肉薄部分2aに亀裂が発生しや
すく、ついには破断してブロー成形品2が装着部から脱
落するようになる。また、前記肉薄部分2aが極度に薄
くなった場合には成形が不能となるという不具合もあ
る。こうした不具合を解消するため、例えば実開平6−
23734号公報に開示されたブロー成形品における固
着具の固定構造ではフランジ部分と固着部分との間の結
合部をフランジ部分から固着部分にかけて漸次小径とし
たテーパー部とし、上記肉薄部分2aを極力少なくする
ようにして、固着具の埋設強度を向上させようとしてい
る。ここで埋設強度とは、インサート部品1の周辺部に
おける成形品部分の破壊強度をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記公報に
開示されたインサート部品の固着構造にあっても、イン
サート部品の固着部におけるブロー成形品の薄肉部分を
完全になくすことは、上述の理由からブロー成形法を採
用する限り不可能である。そこで、成形品の基本肉厚を
厚くすべくパリソンを肉厚にすることも考えられるが、
この場合、使用樹脂量が増加して、結果的にコストアッ
プにつながるばかりでなく、必要以上の大幅な重量増を
招く。
【0006】本発明の目的はこうした不具合を解決する
ことにあり、具体的には必要な肉厚のブロー成形品が得
られ、しかもインサート部品の埋設部において強固な埋
設強度を確保する固着構造をもつインサート部品と、同
インサート部品を成形により固着一体化したブロー成形
品とを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、本発明の
主要な構成をなすブロー成形品に一部が埋設される平板
材のインサート部品本体を備えたインサート部品であっ
て、前記インサート部品本体の周縁に所定の間隔をもっ
て露出面から裏面側に突出する凹陥部を断続的に有して
なることを特徴とするブロー成形品のインサート部品に
より達成される。
【0008】また本発明の好適な態様によれば、前記本
体周縁と前記凹陥部との連結側壁部が少なくとも傾斜面
をなしており、更には前記インサート部品本体の周縁部
に沿って形成された複数の前記凹陥部間の内側に同周縁
に沿った形状を有する溝状凹部が突出しているブロー成
形品のインサート部品によって達成される。そしてこの
場合に単一のインサート部品本体に露出面方向に突出す
る一以上の固着部材を固設することも可能である。ま
た、前記固着部材としてはボルト、ナットクリップ又は
リベット等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0009】更に、平板材からなるインサート部品本体
を備えたインサート部品の一部が埋設一体化されたブロ
ー成形品であって、前記インサート部品本体の周縁に所
定の間隔をもって露出面から裏面側に突出する凹陥部を
断続的に有しており、同凹陥部の表裏をブロー成形樹脂
の一部により略等しい肉厚で挟持一体化してなるブロー
成形品によっても達成される。このとき、インサート部
品の裏面に予め接着剤を塗付したり、あるいは成形樹脂
として金属との接着性を有する材料を使用することによ
り、ブロー成形樹脂がインサート部品本体に融着させる
こともあるが、この接着或いは融着状態にある場合も本
発明の上記挟持一体化に含まれるものである。
【0010】
【作用】本発明に係るインサート部品の埋設部をブロー
成形品に埋設一体化するには、ブロー成形金型の成形面
の所定部位にインサート部品本体の露出面を当接させた
状態でセットすると共に、成形材料たるパリソンを同成
形金型内に挿入して固定し、流動が可能な半溶融状態に
ある同パリソン内に空気を吹き込んで膨張させる。同時
に同半溶融樹脂はブロー圧によりインサート部品の露出
面を残して流動化する。このとき、本発明に係るインサ
ート部品本体の周縁部に断続的に形成された凹陥部に
は、半溶融状態にある樹脂がその外周縁から廻り込み同
凹陥部の内面を流動し、同樹脂はインサート部品と一体
化して所望の形状のブロー成形品が成形される。ここ
で、半溶融状態とはブロー圧により流動が可能ではある
が、何ら負荷のかからない状態では流動せず、未だ完全
に液状化していない状態をいう。
【0011】特に、前記凹陥部の前記本体周縁との連結
側壁面が傾斜面をなしていると、本体の周縁において同
周縁と前記側壁面とがなす角度、並びに同側壁面と底面
とがなす角度のそれぞれが、ブロー圧の作用する側で9
0°以上の角度を有するため、ブロー成形時にその隅角
部にブロー圧が集中することなく、同部において樹脂の
肉厚が極端に薄くなることがなく、凹陥部の表裏の樹脂
肉厚が同部周辺の樹脂肉厚と略同一に形成される。また
インサート部品本体の表裏に存在する溶融樹脂は、側壁
面が傾斜しているためブロー圧が作用すると側壁面の端
縁を越えて凹陥部の内部へと流入しやすくなり、同凹陥
部へより多量の樹脂が流入する。
【0012】成形完了後のインサート部品の一部を埋設
したブロー成形品にあっては、インサート部品本体の周
縁部に断続的に凹陥部をプレス加工等により形成してい
るため、部品自体が従来と同様の強度を確保しているこ
とに加えて、上述の如く樹脂が凹陥部に流入しやすく、
凹陥部の殆どが樹脂で満たされ、しかも同凹陥部の表裏
において挟持一体化した樹脂の肉厚は略等しくなり、極
端に薄肉となる部分が存在せず、成形品本体の基本肉厚
を厚くすることなく所定の埋設強度を確保する。更にイ
ンサート部品本体の周縁部に沿って形成された複数の凹
陥部間で且つ本体の内側に形成された溝状凹部を有する
場合には、同凹部が露出面から樹脂内に侵入した状態で
埋設されるためアンカー効果を奏すると共に、インサー
ト部品と樹脂との接触面積も増加して埋設強度も強化さ
れる。
【0013】また、前記インサート部品の本体に複数の
固着部材を並設する場合には、固着部材が複数あるため
位置決め精度が向上し、金型に対するセット時間を短縮
可能とし、更には相手方の取付部材に対する取付作業の
能率を向上させる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて具体的
に説明する。図1は本発明の代表的な第1実施例である
インサート部品10をブロー成形品20に一体化したと
きの斜視図を示し、図2及び図3は図1の各部位の断面
図を示している。図示例では、インサート部品としてイ
ンサートボルト10を例示している。
【0015】前記インサートボルト10は本体11と同
本体11の露出面から突出する固着部材として2本一対
のボルト部12とを有している。図示例では前記本体1
1として金属製板材を使用しているが、各種の硬質合成
樹脂材料を使用することもできる。本実施例において、
前記本体11は金属製平板材からプレス加工により楕円
形状に形成され、その周縁には所定の間隔をもって露出
面から裏面側に突出した複数の凹陥部11aが断続的に
形成されている。この凹陥部11aと本体11周縁とを
相対して連結する一対の側壁面11b,11bは傾斜面
をなしている。また、本実施例にあっては凹陥部11a
の奥壁面11cは露出面に垂直面として形成され、前記
3壁面11b,11b,11cに結合する凹陥部11a
の底面11dは露出面に平行とされている。更に、本実
施例におけるインサート部品本体11には、凹陥部11
a,11a間の内側に同周縁に沿った形状を有する溝状
凹部11eが形成されている。そして、上記各部11a
〜11eは一枚の金属板からプレス加工により製造され
る。勿論、インサート部品の本体10、又は同部品本体
11と上記ボルト部12とを金型内で一体成形すること
も可能である。
【0016】かかる構成を備えたインサートボルト10
の凹陥部11aをブロー成形品20に埋設一体化するに
は、図示せぬブロー成形金型の成形面の所定部位に前記
インサートボルト10の露出面を当接させた状態でセッ
トすると共に、成形材料たるパリソンを同成形金型内に
挿入して固定し、流動が可能な半溶融状態にある同パリ
ソン内に空気を吹き込んで膨張させる。同時に同半溶融
樹脂はブロー圧によりインサートボルト10の露出面を
残して流動化する。このとき、本発明に係るインサート
部品本体11の周縁部に断続的に形成された凹陥部11
aには、半溶融状態にある樹脂がその外周縁から廻り込
み同凹陥部11aの内面を流動し、同樹脂はインサート
ボルト10と一体化して所望の形状のブロー成形品20
が成形される。
【0017】図1のX−X線及びY−Y線の矢視断面図
をそれぞれ図2及び図3に示す。本実施例の特徴部であ
る凹陥部11aの表裏には、図2に示す如く成形樹脂が
ほぼ同一肉厚で挟持一体化されており、特に凹陥部11
aの相対する一対の側壁面11b付近では多量の樹脂が
充填している。これは相対する側壁面11bが傾斜面で
あり、本体11の周縁において同周縁と前記側壁面11
bとがなす角度、並びに同側壁面11bと底面11dと
がなす角度のそれぞれが、ブロー圧の作用する側で90
°以上の角度を有するため、ブロー成形時にその隅角部
にブロー圧が集中することがなく、同部において樹脂の
肉厚が極端に薄くなることがなく、凹陥部11aの表裏
の樹脂肉厚が同部周辺の樹脂肉厚と略同一に成形され
る。またインサート部品本体11の裏面に存在する半溶
融樹脂は、側壁面11bの傾斜しているためブロー圧が
作用すると側壁面11bの端縁を越えて凹陥部11aの
内部へと流入しやすくなり、同凹陥部11aにより多量
の樹脂が流入する。
【0018】これに加えて、本実施例では凹陥部11
a,11a間の内側に同周縁に沿った形状を有する溝状
凹部11eが裏面側に突出して形成されているため、同
溝状凹部11eの裏面により樹脂が本体11の周縁部に
向けて押しやられ、その樹脂は必然的に隣合う凹陥部1
1aの間へと流動しながら同凹陥部11aの内部へと流
入することになる。このとき、前記溝状凹部11eの裏
面にも図3に如くその曲面に沿って極端な肉薄部分を成
形することなく、樹脂が全面に略均等の厚さで一体化し
て成形されており、同凹部11eが露出面から樹脂内に
侵入した状態で埋設されるためアンカー効果を奏する。
また、この溝状凹部11eは樹脂の接触面積を増加させ
るため、樹脂とインサート部材とが接着又は溶着する場
合には、一層強固に一体化させるといった効果をも奏す
るものである。
【0019】このように本発明に係るインサートボルト
10は平板状本体11の周縁に断続的に凹陥部11aを
設けており、従来と同様の強度が確保されている上に、
同インサートボルト10の一部を埋設一体化したブロー
成形品20においてはインサートボルト10の凹陥部1
1aは殆ど樹脂により満たされ、同凹陥部11aは表裏
において略等しい肉厚の樹脂により挟持状態で一体化さ
れ、極端に薄肉となる部分もなくなり、成形品20の基
本肉厚を厚くすることなく大きな埋設強度を得ることが
できる。また、溝状凹部11eを形成することでインサ
ートボルト10と成形品20との接触面積が増加すると
共に、同凹部11e自体によるアンカー効果が期待で
き、一層強力な埋設強度を得ることができる。従って本
発明に係るインサートボルト10を使用したブロー成形
品20を例えば自動車等に取り付けたときにも、インサ
ートボルト10周辺において亀裂を生じたり、破断して
ブロー成形品20が装着部から脱落するといった不具合
はない。
【0020】図4は本発明の第2実施例を示しており、
この例におけるインサートボルト10′は上述の第1実
施例と同様に固着部材としてのボルト部12が本体1
1′に取り付けられて構成される。インサート部品本体
11′は楕円形状の金属製板材から成形され、本体1
1′の周縁に所定の間隔をもって成形品の露出面(表
面)から裏面側に突出した複数の凹陥部11a′が断続
的に形成され、前記凹陥部11a′,11a′間の内側
に同周縁に沿った形状を有する溝状凹部11eが形成さ
れる点は、上述の第1実施例と同様であるが、本第2実
施例においては、凹陥部11a′の形状が第1実施例の
凹陥部11aのそれと異なっている。即ち凹陥部11
a′の本体11周縁と連結する側壁面11b′,11
b′は三角形をなしており、凹陥部11a′の奥傾斜壁
面11c′も傾斜していて、凹陥部11a′は11
b′,11b′及び11c′の三面から構成され、第1
実施例での底面11bに相当する面を有していない。
【0021】図5は、図4におけるX′−X′線の矢視
断面図を示す。同図に示す如く、凹陥部11a′の同断
面は三角形となっており、同凹陥部11a′は完全に樹
脂で満たされている。これはブロー成形時において、三
つの壁面11b′,11b′,11c′がそれぞれ突出
方向に傾斜しているため、半溶融樹脂が凹陥部11a′
の周縁から円滑に廻り込んで、凹陥部11a′の内面を
流動し凹陥部11a′内に充填されるがためである。
【0022】この第2実施例においても、薄肉となる部
分は殆ど存在せず、凹陥部11a′周辺も略均一な肉厚
に成形されることになる。そのため、本実施例のブロー
成形品20においても、インサートボルト10′の凹陥
部11a′は完全に樹脂により満たされ、同凹陥部11
a′は表裏から樹脂により挟持一体化されており、成形
品20の基本肉厚を厚くすることなく大きな埋設強度を
得ることができる。
【0023】図6及び図7は本発明を自動車に装着され
るエアスポイラー21に適用した実施例を示す。同エア
スポイラー21はブロー成形と同時に上述のインサート
ボルトなどのインサート部品10の一部を自動車取付脚
部21bに埋設して一体に成形される。前記自動車取付
脚部21bは、ブロー成形時におけるブロー比がスポイ
ラー本体21aに比して大きいため元来が薄肉になりや
すい。従って、同自動車取付脚部21bに従来のインサ
ート部品の一部を埋設一体化すると、既述したように更
に肉厚が薄くなり、所望の埋設強度を得難くしていた。
【0024】しかるに、このスポイラー21に上述した
如き構成を有する本発明のインサート部品10を埋設し
て一体成形する場合には、インサート部品10自体の強
度を従来と同様に保持した上で、凹陥部11aの表裏の
肉厚が略等しくなり、薄肉となる部分がなくなると共に
アンカー効果をも有し、良好な埋設強度が得られる。ま
た、通常、エアスポイラーを自動車に取り付ける場合に
は、スポイラー本体21aから突設した2〜4箇所のイ
ンサートボルト10を、図示せぬトランクリッドに明け
られた穴に挿入して、裏側からナットで取り付けてい
る。このとき、図示例のごとくインサート部品10の固
着部材として2本のボルト部12を単一のインサート部
品本体11に並設する場合には、上述のごとくボルト部
12の位置決め精度が向上すると共に成形金型に対する
インサート部品のセット時間の短縮化が図れるばかりで
なく、トランクリッドに対する取付作業能率をも向上さ
せる。
【0025】なお、上述した実施例では図示せぬ他の部
材に対する取り付け部材としていずれもボルト部12を
採用しているがこれに限定されるものではなく、クリッ
プやナット等を採用することもできる。また、インサー
ト部品本体の形状も楕円形に限らず、平板状であればい
かなる形状でもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明の
インサート部品は本体の周縁に形成される断続的な凹陥
部においても前記本体周縁と同一肉厚からなるため、同
部品自体の強度は従来と何ら変わるところがなく、所望
の強度が維持され、また同インサート部品を使用したブ
ロー成形品によれば、前記本体周縁と凹陥部との連結部
において格別に肉薄部が発生せず、しかも凹陥部の表裏
において略等しい肉厚の樹脂により同凹陥部を挟持状態
で一体化するため、全体として局部的に強度が低下する
部分がなくなり所望の埋設強度が得られる。更に、本発
明のインサート部品において、上記凹陥部に加えて溝状
凹部を形成した場合には、インサート部品と成形品との
接触面積が増加すると共に、同凹部自体によるアンカー
効果が期待でき、一層強力な埋設強度を得ることができ
る。また、本発明において単一のインサート部品本体に
対して複数の固着部材を取り付ける場合には、固着部材
の位置決め精度が向上し、金型に対するセット時間の短
縮と相手方の取付部材に対する取付作業の能率化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるインサートボルトが
適用されたブロー成形品の要部斜視図である。
【図2】図1におけるX−X線の矢視断面図である。
【図3】図1におけるY−Y線の矢視断面図である。
【図4】本発明の第2実施例であるインサートボルトが
適用されたブロー成形品の要部斜視図である。
【図5】図4におけるX′−X′線の矢視断面図であ
る。
【図6】図1に示すインサート部品を適用したエアスポ
イラーの全体斜視図である。
【図7】図6におけるB−B線の矢視断面図である。
【図8】従来のインサートボルトが適用されたブロー成
形品の要部斜視図である。
【図9】図8におけるA−A線の矢視断面図である。
【符号の説明】
10 インサートボルト(部品) 11 本体 11′ 本体 11a 凹陥部 11a′ 凹陥部 11b 側壁面 11b′ 側壁面 11c 奥壁面 11c′ 奥傾斜壁面 11d 底面 11e 溝状凹部 12 ボルト部 20 ブロー成形品 21 エアスポイラー 21a スポイラー本体 21b 車取付脚部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形品に一部が埋設される平板材
    のインサート部品本体を備えたインサート部品であっ
    て、前記インサート部品本体の周縁に所定の間隔をもっ
    て露出面から裏面側に突出する凹陥部を断続的に有して
    なることを特徴とするブロー成形品のインサート部品。
  2. 【請求項2】 前記本体周縁と前記凹陥部との連結側壁
    部が少なくとも傾斜面をなしている請求項1記載のブロ
    ー成形品のインサート部品。
  3. 【請求項3】 前記インサート部品本体の周縁部に沿っ
    て形成された複数の前記凹陥部間の内側に同周縁に沿っ
    た形状を有する溝状凹部を突出させてなる請求項1又は
    2記載のブロー成形品のインサート部品。
  4. 【請求項4】 前記インサート部品本体に露出面方向に
    突出する一以上の固着部材を備えてなる請求項1〜3の
    いずれかに記載のインサート部品。
  5. 【請求項5】 前記固着部材が、ボルト、ナット又はク
    リップである請求項4記載のインサート部品。
  6. 【請求項6】 平板材からなるインサート部品本体を備
    えたインサート部品の一部が埋設一体化されてなるブロ
    ー成形品であって、インサート部品はその本体の周縁に
    所定の間隔をもって露出面から裏面側に突出する凹陥部
    を断続的に有しており、同凹陥部の表裏をブロー成形樹
    脂の一部により略等しい肉厚で挟持一体化してなること
    を特徴とするブロー成形品。
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