JP2720279B2 - 中空異形断面を有するグリルガード - Google Patents
中空異形断面を有するグリルガードInfo
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- JP2720279B2 JP2720279B2 JP21503493A JP21503493A JP2720279B2 JP 2720279 B2 JP2720279 B2 JP 2720279B2 JP 21503493 A JP21503493 A JP 21503493A JP 21503493 A JP21503493 A JP 21503493A JP 2720279 B2 JP2720279 B2 JP 2720279B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の前方部に設け
られるラジエータ及びラジエータグリルの保護を図るグ
リルガードに関するものであり、特に、フロントメン
バ、リヤメンバを熱可塑性の樹脂材にて形成するととも
に、これら部材(メンバ)を熱溶着手段にて接合するこ
とによって、全体として中空異形断面を形成させるよう
にしたグリルガードに関するものである。
られるラジエータ及びラジエータグリルの保護を図るグ
リルガードに関するものであり、特に、フロントメン
バ、リヤメンバを熱可塑性の樹脂材にて形成するととも
に、これら部材(メンバ)を熱溶着手段にて接合するこ
とによって、全体として中空異形断面を形成させるよう
にしたグリルガードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近におけるレジャービークルあるいは
ワゴンタイプの自動車においては、図6に示す如く、ラ
ジエータグリルの前面にグリルガードを設けるようにし
たものがある。このものは、車体の中央部にあってラジ
エータグリル90等を保護するパイプ状フレーム10、
20等からなるグリルガード及びバンパガードと、これ
らグリルガード等を形成する上記パイプ状フレーム1
0、20等を車体側に取付ける取付ブラケット30等か
らなるものである。
ワゴンタイプの自動車においては、図6に示す如く、ラ
ジエータグリルの前面にグリルガードを設けるようにし
たものがある。このものは、車体の中央部にあってラジ
エータグリル90等を保護するパイプ状フレーム10、
20等からなるグリルガード及びバンパガードと、これ
らグリルガード等を形成する上記パイプ状フレーム1
0、20等を車体側に取付ける取付ブラケット30等か
らなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、鋼管等からなるパイプ状フレームからなるもの
であり、単なる機能部品としての役目を果たしているに
すぎない。従って、重量(質量)も重く、美観上もあま
り好ましいものではない。また、金属製パイプ材等から
なるものであるため、その断面形状等に制約があり、デ
ザイン上見栄えの良いものとすることが難かしい。これ
らの問題点を解決することとした、軽量で、かつ、デザ
イン的にも優れたグリルガードを提供しようとするの
が、本発明の目的(課題)である。
ものは、鋼管等からなるパイプ状フレームからなるもの
であり、単なる機能部品としての役目を果たしているに
すぎない。従って、重量(質量)も重く、美観上もあま
り好ましいものではない。また、金属製パイプ材等から
なるものであるため、その断面形状等に制約があり、デ
ザイン上見栄えの良いものとすることが難かしい。これ
らの問題点を解決することとした、軽量で、かつ、デザ
イン的にも優れたグリルガードを提供しようとするの
が、本発明の目的(課題)である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、自動車の前方部に設けられるラジエータ
及び当該ラジエータのグリル等を保護するグリルガード
に関して、熱可塑性樹脂材からなるものであって、コ字
状の断面形状を有し、かつ、各断面形状が下方に行くに
従って大きくなるように形成されるとともに、全体とし
て門型のフレーム形態を有するフロントメンバと、同じ
く熱可塑性樹脂材からなるものであって、コ字状の断面
形状を有し、かつ、各断面形状が下方に行くに従って大
きくなるように形成されるとともに、全体として門型の
フレーム形態を有するリヤメンバと、これらフロントメ
ンバとリヤメンバとの間に挿入されるリーンフォースメ
ントと、からなり、これらフロントメンバとリヤメンバ
とがそれぞれのフランジ部を介して熱溶着手段にて接合
され、これによって全体として中空異形断面部材が形成
されるとともに、当該中空異形断面部材内にリーンフォ
ースメントがインサートされてなるグリルガード本体を
基礎にして、当該グリルガード本体の下方部に形成され
るバンパガード部の外側に設けられるバンパガードカバ
ー、更には、バンパへの取付部付近に設けられるランプ
カバー等からなる構成を採ることとした。
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、自動車の前方部に設けられるラジエータ
及び当該ラジエータのグリル等を保護するグリルガード
に関して、熱可塑性樹脂材からなるものであって、コ字
状の断面形状を有し、かつ、各断面形状が下方に行くに
従って大きくなるように形成されるとともに、全体とし
て門型のフレーム形態を有するフロントメンバと、同じ
く熱可塑性樹脂材からなるものであって、コ字状の断面
形状を有し、かつ、各断面形状が下方に行くに従って大
きくなるように形成されるとともに、全体として門型の
フレーム形態を有するリヤメンバと、これらフロントメ
ンバとリヤメンバとの間に挿入されるリーンフォースメ
ントと、からなり、これらフロントメンバとリヤメンバ
とがそれぞれのフランジ部を介して熱溶着手段にて接合
され、これによって全体として中空異形断面部材が形成
されるとともに、当該中空異形断面部材内にリーンフォ
ースメントがインサートされてなるグリルガード本体を
基礎にして、当該グリルガード本体の下方部に形成され
るバンパガード部の外側に設けられるバンパガードカバ
ー、更には、バンパへの取付部付近に設けられるランプ
カバー等からなる構成を採ることとした。
【0005】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明においては
次のような作用を呈することとなる。すなわち、本発明
にかかるグリルカードを製造するにあたっては、まず、
図1に示す如く、断面形状がコ字状の形態からなるフロ
ントメンバ1とリヤメンバ3とを、間にリーンフォース
メント2を挟んだ状態で接合する。ところで、この接合
に当っては、上記両メンバ1、3は共に熱可塑性樹脂材
からなるものであるので、それぞれのフランジ部11、
31を突き合せ、更にこの部分を熱溶着手段等により溶
着させる方法が採られる。このような熱溶着手段による
接合によって、図2に示すような、内部にリーンフォー
スメント2の装着された中空断面形状のグリルガード本
体5が形成される。
次のような作用を呈することとなる。すなわち、本発明
にかかるグリルカードを製造するにあたっては、まず、
図1に示す如く、断面形状がコ字状の形態からなるフロ
ントメンバ1とリヤメンバ3とを、間にリーンフォース
メント2を挟んだ状態で接合する。ところで、この接合
に当っては、上記両メンバ1、3は共に熱可塑性樹脂材
からなるものであるので、それぞれのフランジ部11、
31を突き合せ、更にこの部分を熱溶着手段等により溶
着させる方法が採られる。このような熱溶着手段による
接合によって、図2に示すような、内部にリーンフォー
スメント2の装着された中空断面形状のグリルガード本
体5が形成される。
【0006】ところで、本発明にかかる上記グリルガー
ド本体5は、それぞれの構成メンバ1、3が、図1に示
す如く、コ字状の断面形態を有するとともに、下方に行
くに従って断面形状が大きくなるようになっているの
で、これら両メンバ1、3の接合によって形成されるグ
リルガード本体5の各断面形状も下方に行くに従って大
きくなっている。すなわち、各断面形状は、図3、図4
に示すように異形断面形状となっており、バンパへの取
付点であるバンパ取付部55付近が最大となるようにな
っている。また、内部には、図1、図3、図4に示す如
く、リーンフォースメント2が挿入されており、当該リ
ーンフォースメント2は、ビス4等を介してフロントメ
ンバ1に連結されている構成からなるものである。従っ
て、当該グリルガード本体5は、非常に強度・剛性の高
いものとなっている。しかも、熱可塑性樹脂材からなる
中空体にて形成されているので質量が軽くなっている。
すなわち、軽量化が図られている。
ド本体5は、それぞれの構成メンバ1、3が、図1に示
す如く、コ字状の断面形態を有するとともに、下方に行
くに従って断面形状が大きくなるようになっているの
で、これら両メンバ1、3の接合によって形成されるグ
リルガード本体5の各断面形状も下方に行くに従って大
きくなっている。すなわち、各断面形状は、図3、図4
に示すように異形断面形状となっており、バンパへの取
付点であるバンパ取付部55付近が最大となるようにな
っている。また、内部には、図1、図3、図4に示す如
く、リーンフォースメント2が挿入されており、当該リ
ーンフォースメント2は、ビス4等を介してフロントメ
ンバ1に連結されている構成からなるものである。従っ
て、当該グリルガード本体5は、非常に強度・剛性の高
いものとなっている。しかも、熱可塑性樹脂材からなる
中空体にて形成されているので質量が軽くなっている。
すなわち、軽量化が図られている。
【0007】このような、所定の強度・剛性の確保さ
れ、かつ、軽量化の図られているグリルガード本体5を
ベースにして、図5に示す如く、当該グリルガード本体
5のバンパ取付部55にランプカバー6が取付けられ、
また、下方部のバンパガード部にはバンパガードカバー
19が取付けられ、これらによって、全体として、見栄
えにも優れた中空異形断面を有するグリルガードが形成
される。そしてこのようなグリルガードが取付ブラケッ
ト7を介して車体に取付けられることとなる。
れ、かつ、軽量化の図られているグリルガード本体5を
ベースにして、図5に示す如く、当該グリルガード本体
5のバンパ取付部55にランプカバー6が取付けられ、
また、下方部のバンパガード部にはバンパガードカバー
19が取付けられ、これらによって、全体として、見栄
えにも優れた中空異形断面を有するグリルガードが形成
される。そしてこのようなグリルガードが取付ブラケッ
ト7を介して車体に取付けられることとなる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例について、図1ないし図5を
基に説明する。本実施例の構成は、図1に示す如く、熱
可塑性樹脂材からなり、コ字状の断面形状を有するとと
もに、当該断面形状が下方に行くに従って大きくなって
いる門型のフレーム形態からなるフロントメンバ1と、
同じく、熱可塑性樹脂材からなり、コ字状の断面形状を
有するとともに、当該断面形状が下方に行くに従って大
きくなっている門型のフレーム形態からなるリヤメンバ
3と、これら両メンバ1、3の間に挿入されるリーンフ
ォースメント2とからなることを基本とするものであ
る。
基に説明する。本実施例の構成は、図1に示す如く、熱
可塑性樹脂材からなり、コ字状の断面形状を有するとと
もに、当該断面形状が下方に行くに従って大きくなって
いる門型のフレーム形態からなるフロントメンバ1と、
同じく、熱可塑性樹脂材からなり、コ字状の断面形状を
有するとともに、当該断面形状が下方に行くに従って大
きくなっている門型のフレーム形態からなるリヤメンバ
3と、これら両メンバ1、3の間に挿入されるリーンフ
ォースメント2とからなることを基本とするものであ
る。
【0009】このような基本構成において、上記フロン
トメンバ1及びリヤメンバ3は、本実施例においては、
ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材からなるものであ
り、そのいずれもが、生産性等を考慮して射出成形手段
等によってコ字状断面形態を有するように成形されてい
るものである。
トメンバ1及びリヤメンバ3は、本実施例においては、
ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材からなるものであ
り、そのいずれもが、生産性等を考慮して射出成形手段
等によってコ字状断面形態を有するように成形されてい
るものである。
【0010】上記構成からなるフロントメンバ1及びリ
ヤメンバ3の間に挿入されるリーンフォースメント2
は、板金製のチャンネル状部材からなるものであり、そ
れぞれの取付けられる位置によって強度・剛性が最も高
められるように3つの部分に分割され、それぞれが断面
係数(Z)が最大になるように溶接手段により連結され
ている。すなわち、図1に示す如く、上側の水平部分は
アッパリーンフォースメント21にて形成され、中間の
縦桁の部分はサイドリーンフォースメント22にて形成
され、下側のバンパガードを兼用する部分はロアリーン
フォースメント23にて形成されている。なお、当該ロ
アリーンフォースメント23の一部には、車体への取付
部をなす取付ブラケット7が設けられている構成となっ
ている。また、上記サイドリーンフォースメント22と
ロアリーンフォースメント23との連結部には、バンパ
への取付部55が形成されており、このバンパ取付部5
5をもって、グリルガード本体5は、ボルト・ナット等
の締結手段によりバンパ側にも連結されるようになって
いる。
ヤメンバ3の間に挿入されるリーンフォースメント2
は、板金製のチャンネル状部材からなるものであり、そ
れぞれの取付けられる位置によって強度・剛性が最も高
められるように3つの部分に分割され、それぞれが断面
係数(Z)が最大になるように溶接手段により連結され
ている。すなわち、図1に示す如く、上側の水平部分は
アッパリーンフォースメント21にて形成され、中間の
縦桁の部分はサイドリーンフォースメント22にて形成
され、下側のバンパガードを兼用する部分はロアリーン
フォースメント23にて形成されている。なお、当該ロ
アリーンフォースメント23の一部には、車体への取付
部をなす取付ブラケット7が設けられている構成となっ
ている。また、上記サイドリーンフォースメント22と
ロアリーンフォースメント23との連結部には、バンパ
への取付部55が形成されており、このバンパ取付部5
5をもって、グリルガード本体5は、ボルト・ナット等
の締結手段によりバンパ側にも連結されるようになって
いる。
【0011】このような構成からなるフロントメンバ
1、リヤメンバ3、リーンフォースメント2が一体化さ
れ、図2に示すような中空異形断面を有するグリルガー
ド本体5が形成される。具体的には、図3及び図4に示
す如く、まず、フロントメンバ1に設けられたボス部1
5にビス4等をもってチャンネル状のリーンフォースメ
ント2が取付けられ、このようなリーンフォースメント
2の取付けられた状態のフロントメンバ1のフランジ部
11の先端部に、リヤメンバ3のフランジ部31の先端
部を突き合せし、接合する。なお、この接合に当って
は、本実施例においては、両メンバ1、3がポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂材からなるものであるところか
ら、熱板溶着等の熱溶着手段が用いられる。このように
して、フロントメンバ1とリヤメンバ3とは内部にリー
ンフォースメント2を取込んだ状態で一体化され、全体
として中空状の異形断面形状を有するグリルガード本体
5が形成されることとなる。
1、リヤメンバ3、リーンフォースメント2が一体化さ
れ、図2に示すような中空異形断面を有するグリルガー
ド本体5が形成される。具体的には、図3及び図4に示
す如く、まず、フロントメンバ1に設けられたボス部1
5にビス4等をもってチャンネル状のリーンフォースメ
ント2が取付けられ、このようなリーンフォースメント
2の取付けられた状態のフロントメンバ1のフランジ部
11の先端部に、リヤメンバ3のフランジ部31の先端
部を突き合せし、接合する。なお、この接合に当って
は、本実施例においては、両メンバ1、3がポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂材からなるものであるところか
ら、熱板溶着等の熱溶着手段が用いられる。このように
して、フロントメンバ1とリヤメンバ3とは内部にリー
ンフォースメント2を取込んだ状態で一体化され、全体
として中空状の異形断面形状を有するグリルガード本体
5が形成されることとなる。
【0012】なお、このような中空状の異形断面形態
は、上部の水平部分、例えば図2におけるAA断面部等
は、図3に示す如く、小形のものにて形成されている。
また、下方部のバンパ取付部55に近い部分、例えば図
2におけるBB断面部等は、図4に示す如く、大形のも
のにて形成されている。なお、このような中空断面部
は、図2に示す如く、バンパ取付部55から上方のみに
おいて形成されているものである。従って、当該バンパ
取付部55から下方の部分は、ロアリーンフォースメン
ト23と、当該ロアリーンフォースメント23にて形成
されるバンパガード部を保護するためのバンパガードカ
バー19と、上記ロアリーンフォースメント23に設け
られた取付ブラケット7とからなる構成となる。
は、上部の水平部分、例えば図2におけるAA断面部等
は、図3に示す如く、小形のものにて形成されている。
また、下方部のバンパ取付部55に近い部分、例えば図
2におけるBB断面部等は、図4に示す如く、大形のも
のにて形成されている。なお、このような中空断面部
は、図2に示す如く、バンパ取付部55から上方のみに
おいて形成されているものである。従って、当該バンパ
取付部55から下方の部分は、ロアリーンフォースメン
ト23と、当該ロアリーンフォースメント23にて形成
されるバンパガード部を保護するためのバンパガードカ
バー19と、上記ロアリーンフォースメント23に設け
られた取付ブラケット7とからなる構成となる。
【0013】なお、フロントメンバ1とリヤメンバ3と
の熱板溶着手段による接合部の構造は、例えば図3に示
すような、それぞれのフランジ部11、31を単に突き
合せ接合するタイプのものと、図4に示す如く、それぞ
れのフランジ部11’、31’の突き合せ面に接合溝1
11、311を設けることとしたタイプのものとが考え
られる。接合溝111、311を有する図4のタイプの
ものは、接合溝111、311を特別に設けねばならな
いが、接合した後に溶着バリが外観面に表れないため、
バリ取り作業を省けるという利点がある。従って、これ
らの接合タイプは、それぞれ個々の場合に応じて適宜採
用されることとなる。
の熱板溶着手段による接合部の構造は、例えば図3に示
すような、それぞれのフランジ部11、31を単に突き
合せ接合するタイプのものと、図4に示す如く、それぞ
れのフランジ部11’、31’の突き合せ面に接合溝1
11、311を設けることとしたタイプのものとが考え
られる。接合溝111、311を有する図4のタイプの
ものは、接合溝111、311を特別に設けねばならな
いが、接合した後に溶着バリが外観面に表れないため、
バリ取り作業を省けるという利点がある。従って、これ
らの接合タイプは、それぞれ個々の場合に応じて適宜採
用されることとなる。
【0014】このような構成からなるグリルガード本体
5のバンパ取付部55周りにランプカバー6が取付けら
れ、図5に示すような中空異形断面を有する樹脂製のグ
リルガードが形成される。そしてこのようなグリルガー
ドが取付ブラケット7等を介して車体側に取付けられ、
ラジエータ及び当該ラジエータのグリル等を保護するよ
うになっている。
5のバンパ取付部55周りにランプカバー6が取付けら
れ、図5に示すような中空異形断面を有する樹脂製のグ
リルガードが形成される。そしてこのようなグリルガー
ドが取付ブラケット7等を介して車体側に取付けられ、
ラジエータ及び当該ラジエータのグリル等を保護するよ
うになっている。
【0015】上記構成からなる本実施例の作用等につい
て説明する。まず、本実施例にかかるグリルガードを製
造するに当っては、まず、図1に示す如く、断面形状が
コ字状の形態からなるフロントメンバ1とリヤメンバ3
とを、間にリーンフォースメント2を挟んだ状態で接合
する。ところで、この接合に当っては、上記両メンバ
1、3はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材からなるも
のであるので、本実施例においては、それぞれのフラン
ジ部11、31を突き合せし、更にこの部分を熱板溶着
手段等の熱溶着手段により溶着させることとする。この
ような熱板溶着手段による接合によって、図2に示すよ
うな、内部にリーンフォースメント2の装着された中空
断面形状のグリルガード本体5が形成される。
て説明する。まず、本実施例にかかるグリルガードを製
造するに当っては、まず、図1に示す如く、断面形状が
コ字状の形態からなるフロントメンバ1とリヤメンバ3
とを、間にリーンフォースメント2を挟んだ状態で接合
する。ところで、この接合に当っては、上記両メンバ
1、3はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材からなるも
のであるので、本実施例においては、それぞれのフラン
ジ部11、31を突き合せし、更にこの部分を熱板溶着
手段等の熱溶着手段により溶着させることとする。この
ような熱板溶着手段による接合によって、図2に示すよ
うな、内部にリーンフォースメント2の装着された中空
断面形状のグリルガード本体5が形成される。
【0016】ところで、本実施例にかかる上記グリルガ
ード本体5は、それぞれの構成メンバ1、3が、図1に
示す如く、コ字状の断面形態を有するとともに、下方に
行くに従って断面形状が大きくなるようになっているの
で、これら両メンバ1、3の接合によって形成されるグ
リルガード本体5の各断面形状も下方に行くに従って大
きくなっている。すなわち、各断面形状は、図3、図4
に示すように異形断面となっており、バンパへの取付点
であるバンパ取付部55付近が最大となるようになって
いる。また、内部には、図1、図3、図4に示す如く、
リーンフォースメント2が挿入されており、当該リーン
フォースメント2は、ビス4等を介してフロントメンバ
1に連結されている構成からなるものである。従って、
当該グリルガード本体5は、非常に強度・剛性の高いも
のとなっている。しかも熱可塑性樹脂材からなる中空体
にて形成されているので質量が軽くなっている。すなわ
ち、軽量化が図られている。
ード本体5は、それぞれの構成メンバ1、3が、図1に
示す如く、コ字状の断面形態を有するとともに、下方に
行くに従って断面形状が大きくなるようになっているの
で、これら両メンバ1、3の接合によって形成されるグ
リルガード本体5の各断面形状も下方に行くに従って大
きくなっている。すなわち、各断面形状は、図3、図4
に示すように異形断面となっており、バンパへの取付点
であるバンパ取付部55付近が最大となるようになって
いる。また、内部には、図1、図3、図4に示す如く、
リーンフォースメント2が挿入されており、当該リーン
フォースメント2は、ビス4等を介してフロントメンバ
1に連結されている構成からなるものである。従って、
当該グリルガード本体5は、非常に強度・剛性の高いも
のとなっている。しかも熱可塑性樹脂材からなる中空体
にて形成されているので質量が軽くなっている。すなわ
ち、軽量化が図られている。
【0017】このように、所定の強度・剛性が確保さ
れ、かつ、軽量化の図られているグリルガード本体5を
ベースにして、図5に示す如く、当該グリルガード本体
5のバンパ取付部55にランプカバー6が取付けられる
ことによって、全体として、見栄えにも優れた中空異形
断面を有するグリルガードが形成されることとなる。そ
してこのようなグリルガードが取付ブラケット7を介し
て車体に取付けられることとなる。
れ、かつ、軽量化の図られているグリルガード本体5を
ベースにして、図5に示す如く、当該グリルガード本体
5のバンパ取付部55にランプカバー6が取付けられる
ことによって、全体として、見栄えにも優れた中空異形
断面を有するグリルガードが形成されることとなる。そ
してこのようなグリルガードが取付ブラケット7を介し
て車体に取付けられることとなる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、自動車の前方部に設け
られるラジエータ及び当該ラジエータのグリルを保護す
るグリルガードに関して、熱可塑性樹脂材からなるもの
であって、コ字状の断面形状を有し、かつ、各断面形状
が下方に行くに従って大きくなるように形成されるとと
もに、全体として門型のフレーム形態を有するフロント
メンバと、同じく熱可塑性樹脂材からなるものであっ
て、コ字状の断面形状を有し、かつ、各断面形状が下方
へ行くに従って大きくなるように形成されるとともに、
全体として門型のフレーム形態を有するリヤメンバと、
これらフロントメンバとリヤメンバとの間に挿入される
リーンフォースメントと、からなり、これらフロントメ
ンバとリヤメンバとがそれぞれのフランジ部を介して熱
溶着手段にて接合され、これによって中空異形断面部材
が形成されるとともに、当該中空異形断面部材内にリー
ンフォースメントがインサートされてなる構成を採るこ
ととしたので、全体として、上方の水平部分はスリムな
形態を有するとともに、縦桁構造部の下方部は強度・剛
性の高い頑丈な形態を有することとなり、デザイン的に
見栄えの優れたものとなるとともに、軽量化が図られる
ようになった。また、それぞれの構成メンバはオープン
断面形態の射出成形品等からなり、これらが熱板溶着等
の熱溶着手段にて接合されることによってグリルガード
本体が形成されることとなるので、製造工程が簡素化さ
れ、全体として製造コストの低減化が図られるようにな
った。
られるラジエータ及び当該ラジエータのグリルを保護す
るグリルガードに関して、熱可塑性樹脂材からなるもの
であって、コ字状の断面形状を有し、かつ、各断面形状
が下方に行くに従って大きくなるように形成されるとと
もに、全体として門型のフレーム形態を有するフロント
メンバと、同じく熱可塑性樹脂材からなるものであっ
て、コ字状の断面形状を有し、かつ、各断面形状が下方
へ行くに従って大きくなるように形成されるとともに、
全体として門型のフレーム形態を有するリヤメンバと、
これらフロントメンバとリヤメンバとの間に挿入される
リーンフォースメントと、からなり、これらフロントメ
ンバとリヤメンバとがそれぞれのフランジ部を介して熱
溶着手段にて接合され、これによって中空異形断面部材
が形成されるとともに、当該中空異形断面部材内にリー
ンフォースメントがインサートされてなる構成を採るこ
ととしたので、全体として、上方の水平部分はスリムな
形態を有するとともに、縦桁構造部の下方部は強度・剛
性の高い頑丈な形態を有することとなり、デザイン的に
見栄えの優れたものとなるとともに、軽量化が図られる
ようになった。また、それぞれの構成メンバはオープン
断面形態の射出成形品等からなり、これらが熱板溶着等
の熱溶着手段にて接合されることによってグリルガード
本体が形成されることとなるので、製造工程が簡素化さ
れ、全体として製造コストの低減化が図られるようにな
った。
【図1】本発明の全体構成を示す展開斜視図である。
【図2】本発明の主要部をなすグリルガード本体の全体
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図3】本発明にかかるグリルガードの具体的構造を示
す横断面図であり、図2のAA断面図である。
す横断面図であり、図2のAA断面図である。
【図4】本発明にかかるグリルガードの具体的構造を示
す横断面図であり、図2のBB断面図である。
す横断面図であり、図2のBB断面図である。
【図5】本発明の全体構成を示す斜視図である。
【図6】従来例の全体構成を示す斜視図である。
1 フロントメンバ 11 フランジ部 11’ フランジ部 111 接合溝 15 ボス部 19 バンパガードカバー 2 リーンフォースメント 21 アッパリーンフォースメント 22 サイドリーンフォースメント 23 ロアリーンフォースメント(バンパガード部) 3 リヤメンバ 31 フランジ部 31’ フランジ部 311 接合溝 4 ビス 5 グリルガード本体 55 バンパ取付部 6 ランプカバー 7 取付ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−34957(JP,U) 実開 平2−294(JP,U) 実開 平3−109824(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂材からなるものであって、
コ字状の断面形状を有し、かつ、各断面形状が下方に行
くに従って大きくなるように形成されるとともに、全体
として門型のフレーム形態を有するフロントメンバと、
同じく熱可塑性樹脂材からなるものであって、コ字状の
断面形状を有し、かつ、各断面形状が下方へ行くに従っ
て大きくなるように形成されるとともに、全体として門
型のフレーム形態を有するリヤメンバと、これらフロン
トメンバとリヤメンバとの間に挿入されるリーンフォー
スメントと、からなり、これらフロントメンバとリヤメ
ンバとがそれぞれのフランジ部を介して熱溶着手段にて
接合され、これによって全体として中空異形断面部材が
形成されるとともに、当該中空異形断面部材内に上記リ
ーンフォースメントがインサートされた構成からなるこ
とを特徴とする中空異形断面を有するグリルガード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21503493A JP2720279B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 中空異形断面を有するグリルガード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21503493A JP2720279B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 中空異形断面を有するグリルガード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747893A JPH0747893A (ja) | 1995-02-21 |
JP2720279B2 true JP2720279B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=16665662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21503493A Expired - Fee Related JP2720279B2 (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 中空異形断面を有するグリルガード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720279B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP21503493A patent/JP2720279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747893A (ja) | 1995-02-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |