JPH0818397A - 90度移相器 - Google Patents

90度移相器

Info

Publication number
JPH0818397A
JPH0818397A JP14432194A JP14432194A JPH0818397A JP H0818397 A JPH0818397 A JP H0818397A JP 14432194 A JP14432194 A JP 14432194A JP 14432194 A JP14432194 A JP 14432194A JP H0818397 A JPH0818397 A JP H0818397A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
phase shifter
signal
signals
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14432194A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Yamamoto
昭夫 山本
Satoshi Adachi
聡 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP14432194A priority Critical patent/JPH0818397A/ja
Publication of JPH0818397A publication Critical patent/JPH0818397A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、広帯域な入力信号周波数にわ
たって安定な90度位相差の2信号を出力する90度位
相回路を提供することにある。 【構成】本発明の90度移相器は移相器、増幅器、位相
合成器、位相検波器及び振幅誤差検出器より構成され
る。移相器の定数を外部から制御することで、移相器出
力の2信号間の振幅を等しくすることができる。また、
移相器の出力を位相合成することで90度位相差の信号
を生成することができる。さらに、位相検波器で位相合
成器出力の位相を検出して誤差信号を移相器に帰還する
ことで位相合成器出力信号を正確に90度位相差に保つ
PLLループを構成する。 【効果】本構成により、入力信号の周波数によらず90
度位相差信号を出力する広帯域90度移相器が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号復調回
路等の直交検波回路に用いられる90度位相回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の90度移相器として、文献The 3r
d Asia-Pacific Microwave Conference Tokyo 1990 "Lo
w power quadratue Modulator ICS for Digital Mobile
Radros"に示されているように抵抗と容量を用いたRC
形90度移相器がある。RC移相器は、構成が簡単であ
り、また、動作周波数が高くても安定に動作するという
特徴を備えているため、IC化90度移相器としてよく
用いられる。しかしながら、RC移相器はIC化した際
の素子ばらつきに影響をうけたり、90度移相器として
用いる場合は、非常に狭い帯域の信号しか90度移相で
きない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、広帯
域な入力信号周波数にわたって安定な90度位相差の2
信号を出力する90度位相回路を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】可変RC移相器、増幅
器、位相合成回路、位相検波回路を用いる。信号を可変
RC移相器に入力し、概ね90度位相差の2信号を出力
する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合
成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成さ
れる。このベクトル合成回路からの出力信号は位相検波
回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤差
成分を可変RC移相器に帰還して、ベクトル合成回路か
らの出力信号を90度位相差に制御するPLLループを
構成する。
【0005】他の手段として、可変RC移相器、増幅
器、位相検波回路を用いる。信号を可変RC移相器に入
力し、概ね90度位相差の2信号を出力する。可変RC
移相器の2出力は増幅器を介して位相検波回路に入力さ
れる。可変RC移相器の2出力は位相検波回路で90度
からの位相誤差が検出され、この位相誤差成分を可変R
C移相器に帰還して、可変RC移相器からの出力信号を
90度位相差に制御するPLLループを構成する。
【0006】また、他の手段として、可変RC移相器、
増幅器、振幅差検波器、位相合成回路、位相検波回路を
用いる。信号を可変RC移相器に入力し、概ね90度位
相差の2信号を出力する。可変RC移相器の2出力は増
幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和信
号と差信号が生成される。また、増幅器の2出力は、振
幅差検出器にも入力され、可変RC移相器の2出力の振
幅誤差を検出して、誤差が0となるように増幅器の利得
を制御する。さらにベクトル合成回路からの出力信号は
位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、この
位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、ベクトル合
成回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLL
ループを構成する。
【0007】さらに他の手段として、可変RC移相器、
増幅器、振幅差検波器、位相合成回路を用いる。信号を
可変RC移相器に入力し、概ね90度位相差の2信号を
出力する。可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位
相合成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生
成される。また、増幅器の2出力は、振幅差検出器にも
入力され、可変RC移相器の2出力の振幅誤差を検出し
て、誤差が0となるように可変RC移相器を制御する。
【0008】可変RC移相器としては、RにFET(M
OS、MESなど)をもちい、ゲート電圧を制御する手
段や、Cにダイオードを用い、接合容量を制御する手段
がある。
【0009】
【作用】可変RC移相器では入力信号を概ね90度位相
差の2信号として出力する。可変RC移相器の2出力は
増幅器を介して位相合成回路でベクトル的に合成され和
信号と差信号が生成される。可変RC移相器からの出力
信号に90度からの位相誤差があってもベクトル合成す
ることでほぼ90度位相差の信号とすることができる。
しかしながら可変RC移相器からの2出力に振幅誤差が
あるとベクトル合成しても90度位相差出力が得られな
いため、このベクトル合成回路からの出力信号は位相検
波回路で90度からの位相誤差が検出され、この位相誤
差成分を可変RC移相器に帰還して、可変RC移相器か
らの2出力信号の振幅誤差を0となるようにRC移相器
定数を可変し、ベクトル合成回路からの出力信号を90
度位相差に制御するPLLループを構成することができ
る。
【0010】同様に、位相合成回路を用いない場合にお
いても、可変RC移相器からの2出力信号の90度から
の位相誤差を位相検波回路で検出して位相検波回路出力
信号を可変RC移相器に帰還してRC移相器定数を可変
し、可変RC移相器からの2出力信号の90度からの位
相誤差を90度位相差に制御するPLLループを構成す
ることができる。
【0011】また、同様に、可変RC移相器、増幅器、
振幅差検波器、位相合成回路、位相検波回路を用いる場
合は、可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合
成回路でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成さ
れる。可変RC移相器からの出力信号に90度からの位
相誤差があってもベクトル合成することでほぼ90度位
相差の信号とすることができる。しかしながら増幅器か
らの2出力に振幅誤差があるとベクトル合成しても90
度位相差出力が得られないため、増幅器からの2信号の
振幅を振幅差検出器で検出し、誤差信号を増幅器に帰還
して増幅器の利得を制御して増幅器からの2信号の振幅
を等しくする。また、ベクトル合成回路からの出力信号
は位相検波回路で90度からの位相誤差が検出され、こ
の位相誤差成分を可変RC移相器に帰還して、可変RC
移相器からの2出力信号の振幅誤差を0となるようにR
C移相器定数を可変し、ベクトル合成回路からの出力信
号を90度位相差に制御するPLLループを構成するこ
とができる。
【0012】また、同様に、可変RC移相器、増幅器、
振幅差検波器、位相合成回路、を用いる場合は、可変R
C移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路でベク
トル的に合成され和信号と差信号が生成される。可変R
C移相器からの出力信号に90度からの位相誤差があっ
てもベクトル合成することでほぼ90度位相差の信号と
することができる。しかしながら増幅器からの2出力に
振幅誤差があるとベクトル合成しても90度位相差出力
が得られないため、増幅器からの2信号の振幅を振幅差
検出器で検出し、誤差信号を可変RC移相器に帰還して
可変RC移相器の定数を制御して増幅器からの2信号の
振幅を等しくする。従って、ベクトル合成回路からの出
力信号は90度位相差が得られる。
【0013】可変RC移相器としては、RにFET(M
OS、MESなど)をもちい、ゲート電圧を制御するこ
とでチャネル抵抗値を可変することができる。また、C
にダイオードを用い、ダイオードのカソードまたはアノ
ードに制御電圧を印加し、接合容量を可変することがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0015】図1は本発明による広帯域90度移相器の
一実施例を示すブロック図である。図1において、1は
信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相
合成器、6は位相検波器、7、8は出力端子を示す。以
下本ブロック図の動作について説明する。信号入力端子
1より入力された信号は移相器2で概ね90度位相差の
2信号9、10に分配される。移相器2は、制御端子1
6への制御信号で出力信号9、10の振幅差を制御でき
る。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、
位相合成器5に入力される。いま、信号9をI信号、信
号10をQ信号とすると位相合成器では信号IとQをベ
クトル的に合成し、I+Q、I−Qの2信号を出力す
る。I+Qは位相合成器5出力の信号13であり、I−
Qは位相合成器5出力の信号14である。IとQをベク
トル合成すると、移相器2の出力信号9、10の振幅が
等しければI+QとI−Qの信号の位相差は90度が得
られるが、一般的に信号9、10の振幅は異なるために
信号13、14の位相差は90度からの位相誤差が存在
する。そこで信号13、14は位相検波器6に入力さ
れ、信号13と14の位相差の90度からのずれを検出
して誤差信号15を出力する。この誤差信号15は移相
器2の制御端子16に帰還され、移相器2の出力信号
9、10の振幅差を可変して位相合成回路5の出力信号
13、14の位相差を90度となるように制御する。
【0016】本実施例によれば、移相器2の2出力信号
9、10を位相合成器5でベクトル合成しすることで移
相器2の2出力信号9、10の位相差の90度からのず
れ(位相誤差)を補正することができ、また、位相合成
器5の出力信号13、14の位相誤差を検出して誤差信
号15を移相器2に帰還して移相器の定数を可変するこ
とで移相器2の2出力信号9、10の振幅差を等しく
し、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を90
度に制御することができる。
【0017】また、本実施例によれば、端子1より入力
される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数
を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の
入力信号にわたって等しく制御することが可能である。
従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を
広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることが
できる。
【0018】図2は本発明による広帯域90度移相器の
一実施例を示すブロック図である。図2において、1は
信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、6は位相
検波器、7、8は出力端子を示す。以下本ブロック図の
動作について説明する。信号入力端子1より入力された
信号は移相器2で概ね90度位相差の2信号9、10に
分配される。移相器2は、制御端子16への制御信号で
出力信号9、10の位相差あるいは振幅差を制御でき
る。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、
増幅器の出力信号11、12は位相検波器6に入力さ
れ、信号11と12の位相差の90度からのずれを検出
して誤差信号15を出力する。この誤差信号15は移相
器2の制御端子16に帰還され、移相器2の出力信号
9、10の振幅差あるいは位相差を可変して増幅器3、
4の出力信号11、12の位相差を90度となるように
PLL制御する。
【0019】本実施例によれば、移相器2の2出力信号
9、10の位相差の90度からのずれ(位相誤差)を位
相検波器6で検出し、誤差信号15を移相器2に帰還し
て移相器の定数を可変することで移相器2の2出力信号
9、10の振幅差を等しくし、また位相差を90度に制
御することができる。
【0020】また、本実施例によれば、端子1より入力
される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数
を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の
入力信号にわたって等しく、また位相差を90度に制御
することが可能である。従って、位相合成器5の出力信
号13、14の位相差を広帯域な入力信号にわたって9
0度位相差とすることができる。
【0021】図3は本発明による広帯域90度移相器の
一実施例を示すブロック図である。図3において、1は
信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相
合成器、6は位相検波器、17は振幅誤差検出器、7、
8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について
説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器
2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。
移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、
10の振幅差を制御できる。信号9、10は振幅誤差検
出器17に入力され、振幅差を検出されて振幅誤差信号
18を移相器2の制御端子16に入力して信号9、10
の振幅を等しくするように制御する。また、信号9、1
0はそれぞれ増幅器3、4で増幅され、位相合成器5に
入力される。いま、信号9をI信号、信号10をQ信号
とすると位相合成器では信号IとQをベクトル的に合成
し、I+Q、I−Qの2信号を出力する。I+Qは位相
合成器5出力の信号13であり、I−Qは位相合成器5
出力の信号14である。IとQをベクトル合成すると、
移相器2の出力信号9、10の振幅が等しければI+Q
とI−Qの信号の位相差は90度が得られる。本実施例
では振幅誤差検出回路17による制御で移相器2の出力
信号9、10の振幅は等しくなっており、位相合成器5
の出力信号13、14の位相差はほぼ90度が得られ
る。さらに位相差制度の向上をはかるため、本実施例で
は信号13、14の位相差を位相検波回路6で検出し、
誤差信号15を増幅器3、4に帰還して増幅器3、4の
利得を可変することで位相合成器5出力の信号13、1
4の位相差を90度にするように制御をかける。
【0022】本実施例によれば、移相器2の2出力信号
9、10の振幅を振幅誤差検出回路17で当振幅となる
ように制御し、位相合成器5でベクトル合成しすること
で90度位相差の2信号を得ることができる。さらに、
位相合成器出力信号の位相誤差を位相検波器6で検出し
て誤差信号15で増幅器3、4の利得を可変することで
位相合成器5の出力信号13、14の位相差を正確に9
0度に制御することができる。
【0023】また、本実施例によれば、端子1より入力
される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数
を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の
入力信号にわたって等しく制御することが可能である。
従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を
広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることが
できる。
【0024】図4は本発明による広帯域90度移相器の
一実施例を示すブロック図である。図4において、1は
信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相
合成器、17は振幅誤差検出器、7、8は出力端子を示
す。以下本ブロック図の動作について説明する。信号入
力端子1より入力された信号は移相器2で概ね90度位
相差の2信号9、10に分配される。移相器2は、制御
端子16への制御信号で出力信号9、10の振幅差を制
御できる。信号9、10はそれぞれ増幅器3、4で増幅
され、増幅器3、4の出力信号11、12は振幅誤差検
出器17に入力され、振幅差を検出されて振幅誤差信号
18を増幅器3、4に帰還して信号11、12の振幅を
等しくするように制御する。また、信号11、12は位
相合成器5にも入力される。いま、信号11をI信号、
信号12をQ信号とすると位相合成器では信号IとQを
ベクトル的に合成し、I+Q、I−Qの2信号を出力す
る。I+Qは位相合成器5出力の信号13であり、I−
Qは位相合成器5出力の信号14である。IとQをベク
トル合成すると、増幅器3、4の出力信号11、12の
振幅が等しければI+QとI−Qの信号の位相差は90
度が得られる。本実施例では振幅誤差検出回路17によ
る制御で増幅器3、4の出力信号11、12の振幅は等
しくなっており、位相合成器5の出力信号13、14の
位相差は90度が得られる。また、移相器2の出力信号
9、10の振幅は端子16に印加する信号で自由に設定
することができるため、入力端子1から入力される信号
の周波数に応じて外部から設定することでより広帯域な
入力信号に対して90度移相器が得られる。
【0025】本実施例によれば、移相器2の後段に配置
した増幅器3、4の出力信号11、12の振幅を振幅誤
差検出回路17で当振幅となるように制御し、位相合成
器5でベクトル合成しすることで90度位相差の2信号
を得ることができる。さらに、移相器2の定数を端子1
6からの信号で可変することでより広帯域な90度移相
器が得られる。
【0026】図5は本発明による広帯域90度移相器の
一実施例を示すブロック図である。図5において、1は
信号入力端子、2は移相器、3、4は増幅器、5は位相
合成器、6は位相検波器、17は振幅誤差検出器、7、
8は出力端子を示す。以下本ブロック図の動作について
説明する。信号入力端子1より入力された信号は移相器
2で概ね90度位相差の2信号9、10に分配される。
移相器2は、制御端子16への制御信号で出力信号9、
10の振幅差を制御できる。信号9、10はそれぞれ増
幅器3、4で増幅され、出力信号11、12は振幅誤差
検出器17に入力され、振幅差を検出されて振幅誤差信
号18を移相器2の制御端子16に入力して信号9、1
0の振幅を等しくするように制御する。また、出力信号
11、12は同様に位相合成器5にも入力される。い
ま、信号11をI信号、信号12をQ信号とすると位相
合成器では信号IとQをベクトル的に合成し、I+Q、
I−Qの2信号を出力する。I+Qは位相合成器5出力
の信号13であり、I−Qは位相合成器5出力の信号1
4である。IとQをベクトル合成すると、移相器2の出
力信号9、10の振幅が等しければI+QとI−Qの信
号の位相差は90度が得られる。本実施例では振幅誤差
検出回路17による制御で移相器2の出力信号9、10
の振幅は等しくなっており、位相合成器5の出力信号1
3、14の位相差はほぼ90度が得られる。
【0027】本実施例によれば、増幅器3、4の2出力
信号11、12の振幅を振幅誤差検出回路17で当振幅
となるように制御し、位相合成器5でベクトル合成しす
ることで90度位相差の2信号を得ることができる。
【0028】また、本実施例によれば、端子1より入力
される信号の周波数を広帯域に変えても移相器2の定数
を可変とするため、出力信号9、10の振幅を広帯域の
入力信号にわたって等しく制御することが可能である。
従って、位相合成器5の出力信号13、14の位相差を
広帯域な入力信号にわたって90度位相差とすることが
できる。
【0029】図6に移相器2の具体的な実施例を示す。
抵抗19と容量20からなるRCローパスフィルタ27
と、CRハイパスフィルタ28から構成されており、端
子1より入力された信号はフィルタ27、28にそれぞ
れ入力され、増幅器3、4を介して概ね90度位相差の
2信号11、12を出力する。ここえ、抵抗19と22
および容量20と21はそれぞれ等しい値に設定するた
め、抵抗19と容量20で決まる遮断周波数f=1/2
πRCの信号が端子1より入力されると出力信号11、
12は90度位相差で等振幅の信号が得られる。ここ
で、端子1より入力される信号を広帯域にわたって90
度位相差で等振幅の出力信号に変換するため、図6の実
施例(a)においては容量20、21を、(b)におい
ては抵抗19、22を、(c)においては容量20、2
1、抵抗19、22を可変してフィルタ27、28の遮
断周波数f=1/2πRCを可変し、端子1より入力さ
れる信号に応じて抵抗、容量の値を設定できる構成とし
た。本構成により、広帯域の入力信号にわたって、90
度位相差で等振幅の出力信号11、12が得られる。
【0030】図7に可変容量と可変抵抗の実施例を示
す。(a)は可変容量の実施例であり、ダイオードの接
合容量を用いたものである。ダイオードのアノードとカ
ソード間の電圧を制御することで容量値を可変すること
ができる。(b)可変抵抗の実施例であり、FET(M
ES、MOS等)のゲートに印加する電圧を可変するこ
とでFETのドレイン−ソース間のャネル抵抗値を可変
するものである。
【0031】図8に移相器2の具体的な実施例を示す。
この実施例は、図6の実施例と異なり、入力、出力とも
差動形式で構成したものである。抵抗19、19’と容
量20からなるRCローパスフィルタ27と、容量2
1、21’と抵抗22からなるCRハイパスフィルタ2
8から構成されており、端子1、1’より入力された信
号はフィルタ27、28にそれぞれ入力され、増幅器
3、4を介して概ね90度位相差の差動信号11、1
1’および12、12’を出力する。ここで、抵抗1
9、19’と22および容量20と21、21’はそれ
ぞれ等しい値に設定するため、抵抗19、19’と容量
20で決まる遮断周波数f=1/2πRCの信号が端子
1、1’より入力されると差動の出力信号11、11’
および12、12’は90度位相差で等振幅の信号が得
られる。ここで、端子1、1’より入力される信号を広
帯域にわたって90度位相差で等振幅の出力信号に変換
するため、図6の実施例(a)においては容量20、2
1、21’を、(b)においては抵抗19、19’、2
2を、(c)においては容量20、21、21’抵抗1
9、19’、22を可変してフィルタ27、28の遮断
周波数f=1/2πRCを可変し、端子1より入力され
る信号に応じて抵抗、容量の値を設定できる構成とし
た。本構成により、広帯域の入力信号にわたって、90
度位相差で等振幅の差動出力信号11、11’および1
2、12’が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、可変RC移相器では
入力信号を概ね90度位相差の2信号として出力する。
可変RC移相器の2出力は増幅器を介して位相合成回路
でベクトル的に合成され和信号と差信号が生成される。
可変RC移相器からの出力信号に90度からの位相誤差
があってもベクトル合成することでほぼ90度位相差の
信号とすることができる。しかしながら可変RC移相器
からの2出力に振幅誤差があるとベクトル合成しても9
0度位相差出力が得られないため、このベクトル合成回
路からの出力信号は位相検波回路で90度からの位相誤
差が検出され、この位相誤差成分を可変RC移相器に帰
還して、可変RC移相器からの2出力信号の振幅誤差を
0となるようにRC移相器定数を可変し、ベクトル合成
回路からの出力信号を90度位相差に制御するPLLル
ープを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明第2の実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明第3の実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明第4の実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明第5の実施例を示すブロック図である。
【図6】移相器の実施例を示す回路図である。
【図7】移相器の実施例を示す回路図である。
【図8】移相器の実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1…入力端子、 2…移相器、 3、4…増幅器、 5…位相合成器、 6…位相検波器、 17…振幅誤差検出回路、 19、19’、22〜2…抵抗、 20、21、21’…容量、 23、24…ダイオード、 26…FET。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された信号をほぼ90度位相差の2信
    号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増
    幅する第1および第2の増幅器、第1、第2の増幅器の
    出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成器、位相
    合成器の2系統の出力信号の位相差を検出する位相検波
    器を備え、位相検波器からの誤差信号を前記移相器に帰
    還することを特徴とした90度移相器。
  2. 【請求項2】入力された信号をほぼ90度位相差の2信
    号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増
    幅する第1および第2の増幅器、増幅器の2系統の出力
    信号の位相差を検出する位相検波器を備え、位相検波器
    からの誤差信号を前記移相器に帰還することを特徴とし
    た90度移相器。
  3. 【請求項3】入力された信号をほぼ90度位相差の2信
    号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号の振
    幅差を検出する振幅誤差検出器、移相器の2系統出力信
    号を増幅する第1および第2の増幅器、第1、第2の増
    幅器の出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成
    器、位相合成器の2系統の出力信号の位相差を検出する
    位相検波器を備え、前記振幅誤差検出器からの振幅誤差
    信号を前記移相器に帰還し、位相検波器からの位相誤差
    信号を前記第1および第2の移相器に帰還することを特
    徴とした90度移相器。
  4. 【請求項4】入力された信号をほぼ90度位相差の2信
    号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増
    幅する第1および第2の増幅器、増幅器の2系統出力信
    号の振幅差を検出する振幅誤差検出器、第1、第2の増
    幅器の出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成器
    を備え、前記振幅誤差検出器からの振幅誤差信号を前記
    増幅器に帰還することを特徴とした90度移相器。
  5. 【請求項5】入力された信号をほぼ90度位相差の2信
    号に分配出力する移相器、移相器の2系統出力信号を増
    幅する第1および第2の増幅器、増幅器の2系統出力信
    号の振幅差を検出する振幅誤差検出器、第1、第2の増
    幅器の出力信号の和信号と差信号を生成する位相合成器
    を備え、前記振幅誤差検出器からの振幅誤差信号を前記
    移相器に帰還することを特徴とした90度移相器。
  6. 【請求項6】請求項1〜5項のいずれか1項において、
    前記移相器を抵抗と容量を用いたRC移相器で構成した
    ことを特徴とした90度移相器。
  7. 【請求項7】請求項1〜5項のいずれか1項において、
    前記移相器の抵抗としてFETのチャネル抵抗を用い、
    FETのゲート印加電圧でチャネル抵抗値を可変するこ
    とを特徴とした90度移相器。
  8. 【請求項8】請求項1〜5項のいずれか1項において、
    前記移相器の容量としてダイオードの接合容量を用い、
    ダイオードのアノードとカソード間の印加電圧で接合容
    量を可変することを特徴とした90度移相器。
JP14432194A 1994-06-27 1994-06-27 90度移相器 Pending JPH0818397A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14432194A JPH0818397A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 90度移相器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14432194A JPH0818397A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 90度移相器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0818397A true JPH0818397A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15359382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14432194A Pending JPH0818397A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 90度移相器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0818397A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6054883A (en) * 1997-06-26 2000-04-25 Nec Corporation High accuracy 90° phase shift circuit error detection
KR100465912B1 (ko) * 2002-07-30 2005-01-13 한국과학기술원 직각위상차 신호발생기
JP2006157161A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Mitsubishi Electric Corp 位相同期回路
KR100699862B1 (ko) * 2005-08-26 2007-03-27 삼성전자주식회사 반도체 장치의 이중 기준 입력 수신기 및 이의 입력 데이터신호 수신방법
US7282979B2 (en) 2004-09-16 2007-10-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Phase shifting device
JP2014103668A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Tektronix Inc 直交回路網及び直交信号生成方法
WO2017141367A1 (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 三菱電機株式会社 ポリフェーズフィルタおよびフィルタ回路
WO2017149699A1 (ja) * 2016-03-02 2017-09-08 三菱電機株式会社 移相精度校正回路、ベクトル合成型移相器及び無線通信機

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6054883A (en) * 1997-06-26 2000-04-25 Nec Corporation High accuracy 90° phase shift circuit error detection
KR100465912B1 (ko) * 2002-07-30 2005-01-13 한국과학기술원 직각위상차 신호발생기
US7282979B2 (en) 2004-09-16 2007-10-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Phase shifting device
JP2006157161A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Mitsubishi Electric Corp 位相同期回路
JP4558458B2 (ja) * 2004-11-25 2010-10-06 三菱電機株式会社 位相同期回路
KR100699862B1 (ko) * 2005-08-26 2007-03-27 삼성전자주식회사 반도체 장치의 이중 기준 입력 수신기 및 이의 입력 데이터신호 수신방법
JP2014103668A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Tektronix Inc 直交回路網及び直交信号生成方法
WO2017141367A1 (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 三菱電機株式会社 ポリフェーズフィルタおよびフィルタ回路
WO2017149699A1 (ja) * 2016-03-02 2017-09-08 三菱電機株式会社 移相精度校正回路、ベクトル合成型移相器及び無線通信機
JP6271101B1 (ja) * 2016-03-02 2018-01-31 三菱電機株式会社 移相精度校正回路、ベクトル合成型移相器及び無線通信機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3098464B2 (ja) 90度移相回路
US6417712B1 (en) Phase shifter using sine and cosine weighting functions
US5896053A (en) Single ended to differential converter and 50% duty cycle signal generator and method
JP2006086857A (ja) 移相装置
KR100382864B1 (ko) 개선된 90°이상기
JP2002026726A (ja) 半導体集積回路
US4599743A (en) Baseband demodulator for FM and/or AM signals
US4677690A (en) Baseband demodulator for FM and/or AM signals
JPH0818397A (ja) 90度移相器
US4253118A (en) Synchronous detection system
US6313680B1 (en) Phase splitter
JPH05327808A (ja) 直交変調回路
JPS60117804A (ja) 周波数二倍回路
JP3606373B2 (ja) フィルタ具備装置
JPH0723069A (ja) 直交変調器
JPH07303028A (ja) 90度移相回路
WO2019171506A1 (ja) イメージリジェクションミクサ及び通信回路
EP0432895B1 (en) Phase splitter arrangement
JPH0391304A (ja) ひずみを減少させたfm検波器
JP3361170B2 (ja) 位相検波器、移相器及びディジタル信号復調装置
JP2520337B2 (ja) 直交変調器
JPH0590841A (ja) 変調器
JPH07123123A (ja) 4相位相変調回路
US6680639B1 (en) Phase shifting arrangement for generating mutually orthogonal signals
JPH1141063A (ja) 自動移相制御回路