JPH0590841A - 変調器 - Google Patents

変調器

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JPH0590841A
JPH0590841A JP3249855A JP24985591A JPH0590841A JP H0590841 A JPH0590841 A JP H0590841A JP 3249855 A JP3249855 A JP 3249855A JP 24985591 A JP24985591 A JP 24985591A JP H0590841 A JPH0590841 A JP H0590841A
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phase
circuit
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carrier wave
amplitude control
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JP3249855A
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Inventor
Yasuhide Tanaka
康英 田中
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Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】汎用集積回路化にも好都合で、かつ角度変調お
よび直交変調の両方が行なえる変調器を提供すること。 【構成】入力搬送波を差動変換回路21で変換した正お
よび逆相搬送波の振幅を制御信号に基づいて縦続接続し
た振幅制御回路32および33にて制御し、振幅制御さ
れた正および逆相搬送波を位相変換回路24にて位相変
換し、位相変換された2つの搬送波間の位相差と90度
との偏差を位相差検出回路31にて検出し、直交変調の
とき前記偏差を制御信号としかつ角度変調のとき角度変
調信号を制御信号として振幅制御回路33に供給し、位
相変換された2つの搬送波出力とベースバンド信号の正
弦および余弦成分とを各別にミキサー回路4および5に
て混合し、差信号を制御信号として振幅制御回路32に
帰還し、混合出力を加算して変調された出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル移動通信に好適
な変調器に関し、さらに詳言すれば角度(アナログ)変
調および直交(デジタル)変調の両方が行なえる変調器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直交変調器はベースバンド信号の
正弦成分および余弦成分と位相が90度異なる2つの搬
送波とをそれぞれ各別に乗算し、乗算出力を加算するこ
とによって直交変調波を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記した従来の
直交変調器によれば、90度位相の異なる2つの搬送波
を生成する回路を構成する回路素子のばらつき、回路素
子の回路定数の温度による偏差および搬送波周波数の変
動の影響を受けて、高精度な位相が90度異なる2つの
搬送波を得ることができず、汎用集積回路化する場合の
問題点となっている。一方、移動通信機のデジタル化、
小型化に伴い角度(アナログ)変調および直交(デジタ
ル)変調の両方の変調が行える変調器が求められてい
る。
【0004】本発明は所望位相差を有する2つの搬送波
を生成する回路を構成する回路素子のばらつき、該回路
素子の温度による回路定数の偏差および搬送波周波数の
変動の影響を受けず、高精度な位相差を有する2つの搬
送波を得ることができ、かつ汎用集積回路化にも好都合
で、かつ角度変調および直交変調の両方が行なえる変調
器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1請求項の変
調器は、入力搬送波を正相搬送波および逆相搬送波に変
換する差動変換回路と、差動変換回路で変換された正相
および逆相搬送波の振幅を制御信号に基づいてそれぞれ
制御する第1振幅制御回路と、第1振幅制御回路から出
力された正相および逆相搬送波の振幅を制御信号に基づ
いてそれぞれ制御する第2振幅制御回路と、第2振幅制
御回路から出力された正相および逆相搬送波の位相変換
をする位相変換回路と、位相変換回路から出力された2
つの搬送波間の位相差と90度との差信号を検出する位
相差検出回路と、直交変調のときに前記差信号を制御信
号としかつ角度変調のとき角度変調信号を制御信号とし
て第2振幅制御回路に供給するスイッチ手段と、位相変
換回路から出力されたそれぞれの搬送波とベースバンド
信号の正弦成分および余弦成分とを各別に乗算する乗算
手段と、乗算手段からの乗算出力を加算する加算手段と
を備え、前記差信号を制御信号として第1振幅制御回路
に帰還することを特徴とする。
【0006】本発明の第2請求項の変調器は、入力搬送
波を正相搬送波および逆相搬送波に変換する差動変換回
路と、差動変換回路で変換された正相および逆相搬送波
の振幅を制御信号に基づいてそれぞれ制御する第1振幅
制御回路と、差動変換回路で変換された正相および逆相
搬送波の振幅を角度変調信号に基づいてそれぞれ制御す
る第3振幅制御回路と、直交変調のとき第1振幅制御回
路から出力された正相および逆相搬送波を選択しかつ角
度変調のとき第3振幅制御回路から出力された正相およ
び逆相搬送波を選択するスイッチ手段と、スイッチ手段
から出力された正相および逆相搬送波の位相変換をする
位相変換回路と、位相変換回路から出力された2つの搬
送波間の位相差と90度との差信号を検出して差信号を
第1振幅制御回路に制御信号として出力する位相差検出
回路と、位相変換回路から出力されたそれぞれの搬送波
とベースバンド信号の正弦成分および余弦成分とを各別
に乗算する乗算手段と、乗算手段からの乗算出力を加算
する加算手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の第1請求項の変調器によれば、差動変
換回路によって入力搬送波から正相および逆相搬送波が
生成され、直交変調のときは位相差検出回路からの差信
号が第2振幅制御回路に制御信号としてスイッチ手段を
介して供給されるため、タンデムに接続された第1およ
び第2の振幅制御回路が差信号によって振幅制御される
ことになる。
【0008】第2振幅制御回路からの出力搬送波は位相
変換回路によって位相変換され、位相変換された2つの
搬送波間の位相差が90度となるように、第1および第
2振幅制御回路が協働して正相および逆相搬送波の振幅
が前記差信号に基づいて制御されて、位相変換回路から
位相が90度異なる2つの搬送波が得られる。位相変換
回路から出力された位相が90度異なる2つの搬送波の
それぞれとベースバンド信号の正弦成分および余弦成分
とが各別に乗算手段によって乗算され、乗算出力が加算
手段によって加算されて直交変調波を得ることができ
る。
【0009】角度変調のときはスイッチ手段によって制
御信号として第2振幅制御回路に角度変調信号が供給さ
れ、第1振幅制御回路には直交変調の場合と同様に前記
差信号が制御信号として供給されていて、前記差信号に
基づいて位相差を90度に制御するべく第1振幅制御回
路から出力された正相および逆相搬送波の振幅が制御さ
れる。
【0010】第1振幅制御回路によって振幅制御された
正相および逆相搬送波は第2振幅制御回路によって角度
変調信号のレベルに基づいてその振幅が制御され、第2
振幅制御回路によって振幅制御された正相および逆相搬
送波を位相変換した搬送波の一方の搬送波と第2振幅制
御回路によって振幅制御された正相搬送波との間の位相
角は角度変調信号のレベルに基づいて変化する。したが
って、例えばベースバンド信号の正弦成分を零に、余弦
成分を一定レベルとし、一定レベルとされた余弦成分と
前記一方の搬送波との乗算出力によって角度変調された
出力を得ることができる。
【0011】本発明の第2請求項の変調器によれば、差
動変換回路によって入力搬送波から正相および逆相搬送
波が生成され、位相差検出回路からの差信号に基づいて
第1振幅制御回路の出力搬送波の振幅が制御されて、直
交変調のときは第1振幅制御回路の出力がスイッチ手段
を介して位相変換回路に供給されて、位相変換回路から
出力された2つの搬送波間の位相差が90度に制御され
て、位相が90度異なる2つの搬送波が得られる。
【0012】位相変換回路から出力された位相が90度
異なる2つの搬送波のそれぞれとベースバンド信号の正
弦成分および余弦成分とが各別に乗算手段によって乗算
され、乗算出力が加算手段によって加算されて直交変調
波を得ることができる。この場合第2振幅制御回路の出
力は選択されていないために、第2振幅制御回路は直交
変調には直接関与しない。
【0013】第3振幅制御回路には制御信号として角度
変調信号が供給されており、角度変調のときはスイッチ
手段によって第3振幅制御回路の出力が選択される。差
動変換回路によって生成された入力搬送波から正相およ
び逆相搬送波の振幅は角度変調信号のレベルに基づいて
制御され、この振幅制御された正相および逆相搬送波が
位相変換回路に供給されて、第3振幅制御回路によって
振幅制御された正相および逆相搬送波を位相変換した出
力搬送波の一方の搬送波と第3振幅制御回路によって振
幅制御された正相搬送波との間の位相角は角度変調信号
のレベルに基づいて変化する。したがって、ベースバン
ド信号の正弦成分を零に、余弦成分を一定レベルとし、
一定レベルとされた余弦成分と前記一方の搬送波との乗
算出力によって角度変調された出力を得ることができ
る。この場合第1振幅制御回路の出力は選択されていな
いために、第1振幅制御回路は角度変調には直接関与し
ない。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例により説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例の構成を示すブ
ロック図である。
【0016】搬送波発振器1から出力された搬送波は位
相差を有する2つ搬送波を生成する搬送波生成回路2に
供給して、搬送波出力E1およびE2を生成する。2つ
の搬送波出力E1およびE2は位相差制御回路3に供給
して、搬送波出力E1とE2間の位相差と90度との差
に対応した位相誤差信号を出力させ、位相誤差信号を搬
送波生成回路2に帰還して搬送波出力E1およびE2間
の位相差を90度に選択的に制御する。
【0017】入力ベースバンド信号の余弦成分Iと搬送
波生成回路2にて生成された搬送波出力E1とはミキサ
ー回路4に供給して周波数混合し、入力ベースバンド信
号の正弦成分Qと搬送波生成回路2にて生成された搬送
波出力E2とはミキサー回路5に供給して周波数混合す
る。
【0018】ミキサー回路4の出力およびミキサー回路
5の出力は同相加算回路6に供給して加算して、直交変
調波として、または角度変調された信号として出力す
る。
【0019】搬送波生成回路2は差動変換回路21を備
え、搬送波発振器1から出力された搬送波を差動変換回
路21に供給して入力搬送波を差動変換し、正相搬送波
出力n1および逆相搬送波出力n2を出力する。正相搬
送波出力n1と逆相搬送波出力n2とは位相差制御回路
3の1部を構成する第1振幅制御回路32に供給して正
相搬送波出力n1と逆相搬送波出力n2の振幅を後記の
位相誤差信号に基づいて制御し、振幅制御された正相搬
送波出力m1および逆相搬送波出力m2を得る。
【0020】正相搬送波出力m1および逆相搬送波出力
m2は位相差制御回路3の1部を構成する第2振幅制御
回路33に供給して、第2振幅制御回路33から振幅制
御された正相搬送波出力v1および逆相搬送波出力v2
を得る。正相搬送波出力v1および逆相搬送波出力v2
は位相変換回路24に入力して位相変換して搬送波出力
e1および搬送波出力e2を出力させ、搬送波出力e1
をリミッタ回路25に供給して振幅制限し、搬送波出力
e2をリミッタ回路26に供給して振幅制限された搬送
波出力E1およびE2を得る。
【0021】リミッタ回路25から出力された搬送波出
力E1およびリミッタ回路26から出力された搬送波出
力E2は位相差制御回路3の1部を構成する位相差検出
回路31に供給して両入力の位相差が90度か否かを検
出し、その偏差を位相誤差信号として第1振幅制御回路
32に供給して、位相誤差信号に基づいて正相搬送波出
力n1と逆相搬送波出力n2との振幅を制御する。ま
た、位相誤差信号と角度変調信号とはスイッチ34を介
して選択的に第2振幅制御回路33に供給して正相搬送
波出力m1と逆相搬送波出力m2の振幅を制御する。
【0022】ここで、第1振幅制御回路32は例えば図
2に示すように、トランジスタQ1 〜Q6 で構成した二
重平衡差動増幅器で構成し、トランジスタQ1 およびQ
4 のベースに正相搬送波出力n1を、トランジスタQ2
およびQ3 のベースに逆相搬送波出力n2を印加し、ト
ランジスタQ5 およびQ6 のベースに位相誤差信号を印
加し、トランジスタQ5 のエミッタとトランジスタQ6
のエミッタとの間に感度調整のための抵抗RE1を接続
し、トランジスタQ1 およびQ3 のコレクタ出力を第2
振幅制御回路33へ供給してある。
【0023】さらに、第2振幅制御回路33も第1振幅
制御回路32と同様に例えば図2に示すように、トラン
ジスタQ1'〜Q6'で構成した二重平衡差動増幅器で構成
し、トランジスタQ1'およびQ4'のベースにトランジス
タQ1 のコレクタ出力すなわち正相搬送波出力m1を、
トランジスタQ2'およびQ3'のベースにトランジスタQ
3 のコレクタ出力すなわち逆相搬送波出力m2を印加
し、トランジスタQ5'およびQ6'のベースにスイッチ3
4からの出力を印加し、トランジスタQ5'のエミッタと
トランジスタQ6'のエミッタとの間に感度調整のための
抵抗RE'1 を接続し、トランジスタQ1'およびQ3'のコ
レクタ出力をそれぞれ正相搬送波出力v1、逆相搬送波
出力v2として位相変換回路24へ供給してある。
【0024】また、位相変換回路24は例えば図3に示
すようにCR並列位相変換回路で構成してある。位相変
換回路24は、コンデンサC1と抵抗R1との直列回路
と、抵抗R2とコンデンサC2との直列回路とを逆並列
接続して構成し、コンデンサC1と抵抗R2との接続点
に正相搬送波出力v1を印加し、コンデンサC2と抵抗
R1との接続点に逆相搬送波出力v2を印加し、コンデ
ンサC1と抵抗R1との接続点から搬送波出力e1を得
ると共に、抵抗R2とコンデンサC2との接続点から搬
送波出力e2を得るように構成してある。
【0025】上記のように構成した第1実施例の作用を
説明する。
【0026】搬送波発振器1から出力された搬送波は差
動変換回路21によって正相搬送波出力n1および逆相
搬送波出力n2に変換される。直交変調のときは差動変
換回路21で変換された正相搬送波出力n1および逆相
搬送波出力n2の振幅は、第1振幅制御回路32および
第2振幅制御回路33において位相差検出回路31から
出力された位相誤差信号に基づいて制御される。
【0027】第1振幅制御回路32および第2振幅制御
回路33との協働による振幅制御によって、第2振幅制
御回路33から出力される正相搬送波出力v1と逆相搬
送波出力v2を受けた位相変換回路24からの搬送波出
力e1と搬送波出力e2のとの間の位相差が90度とな
るように制御される。
【0028】図2に示した第1振幅制御回路32では、
位相誤差信号に基づいてトランジスタQ5 のベース電圧
およびトランジスタQ6 のベース電圧が変わり、トラン
ジスタ(Q1 、Q2 )とトランジスタ(Q3 、Q4 )の
それぞれの差動対の出力振幅のバランスが位相誤差信号
に基づいて変化する。ここではトランジスタQ1 のコレ
クタ出力とトランジスタQ3 のコレクタ出力が第2振幅
制御回路33に供給される。位相誤差信号によるトラン
ジスタQ5 のベース電圧およびトランジスタQ 6 のベー
ス電圧の変化の感度は抵抗RE1の抵抗値によって定ま
る。ここでは抵抗RE1の抵抗値を高く設定して、制御信
号に対する感度を低く設定してある。
【0029】直交変調器として使用するときはスイッチ
34を介して位相誤差信号が第2振幅制御回路33に供
給されて、第2振幅制御回路33は上記した第1振幅制
御回路32と同一動作をする。
【0030】正相搬送波出力v1および逆相搬送波出力
v2が供給された位相変換回路24において、コンデン
サC1および抵抗R1の直列回路に流れる電流をi1と
し、抵抗R2およびコンデンサC2の直列回路に流れる
電流をi2とし、コンデンサC1およびC2の静電容量
をそれぞれc1およびc2とし、抵抗R1およびR2の
抵抗値をそれぞれr1およびr2とする。
【0031】まず直交変調の場合について説明する。い
ま仮に第1振幅制御回路32および第2振幅制御回路3
3において振幅制御がなされず、振幅の等しい正相搬送
波出力v1および逆相搬送波出力v2が位相変換回路2
4に入力された場合には、第1振幅制御回路32から出
力される正相搬送波出力m1および逆相搬送波出力m2
の振幅は等しく、第2振幅制御回路33から出力される
正相搬送波出力v1(=m1)および逆相搬送波出力v
2(=m2)の振幅は等しく、位相変換回路24で位相
変換された搬送波出力e1および搬送波出力e2は例え
ば図4(a)に示す如くになる。この場合において搬送
波出力e1と搬送波出力e2との間の位相差はψ0 であ
り、位相差ψ0 は90度とは異なる角度である。ωは搬
送波出力の角速度を示す。
【0032】しかるに、リミッタ回路25および26に
よって振幅制御された搬送波出力E1およびE2の位相
差と90度との差を検出した位相差検出回路31からは
90度と位相差ψ0 との差に対応した偏差が位相誤差信
号として第1振幅制御回路32に供給され、正相搬送波
出力n1と逆相搬送波出力n2との振幅が制御される。
この振幅制御の結果、正相搬送波出力m1の振幅および
逆相搬送波出力m2の振幅はそれぞれm1’、m2’に
される。
【0033】正相搬送波出力m1の振幅m1’および逆
相搬送波出力m2の振幅m2’は位相誤差信号に基づい
て第2振幅制御回路33によってそれぞれ振幅制御さ
れ、正相搬送波出力v1は振幅v1’に、逆相搬送波出
力v2は振幅v2’に制御され、位相変換回路24から
出力される搬送波出力e1および搬送波出力e2の間の
位相差は変更される。そこで、直交変調の場合には、正
相搬送波出力n1および逆相搬送波出力n2が振幅制御
されて振幅v1’の正相搬送波出力v1および振幅v
2’の逆相搬送波出力v2に制御されることになり、位
相変換回路24によって位相変換された搬送波出力e
1’およびe2’間の位相差は図4(b)に示す如く9
0度(=ψ2)に制御される。
【0034】したがって、直交変調器として使用する場
合は、上記のように第2振幅制御回路33は第1振幅制
御回路32と協働して位相誤差信号を零にするように作
用して、位相変換回路24で位相変換された結果、搬送
波出力e1’とe2’との間の位相差が90度になる。
この場合、搬送波出力e1’およびe2’は位相と共に
振幅も変化しているため、リミッタ回路25および26
によって各別に搬送波出力e1’およびe2’の振幅が
制限されて、搬送波出力E1と搬送波出力E2とされ
る。
【0035】搬送波出力E1と入力ベースバンド信号の
余弦成分Iとがミキサー回路4で周波数混合され、搬送
波出力E1に対し位相が90度異なる搬送波出力E2と
入力ベースバンド信号の正弦成分Qとがミキサー回路5
で周波数混合され、ミキサー回路4の出力およびミキサ
ー回路5の出力は同相加算回路6で加算されて、同相加
算回路6から直交変調された出力、すなわち直交変調波
が出力される。
【0036】そこで、第1および第2振幅制御回路32
および33による振幅制御によって搬送波出力e1およ
びe2間の位相差が制御されるため、搬送波生成回路2
を構成する回路素子の回路定数にばらつきがあっても、
温度によって該回路素子の回路定数に偏差が生じても、
搬送波の周波数に変動があっても、振幅制御によって搬
送波出力E1と搬送波出力E2との位相差は正確に90
度に制御されることになる。
【0037】次に角度変調器として使用する場合につい
て説明する。角度変調器として使用するときは、スイッ
チ34を介して第2振幅制御回路33に制御信号として
角度変調信号が供給され、第1振幅制御回路32には位
相誤差信号が供給される。したがって、位相誤差信号に
基づいて第1振幅制御回路32から出力される正相搬送
波出力m1と逆相搬送波出力m2の振幅が制御される。
この正相搬送波出力m1と逆相搬送波出力m2とは第2
振幅制御回路33に供給され、それぞれの振幅が第2振
幅制御回路33において角度変調信号レベルに基づいて
制御されて、正相搬送波出力v1の振幅がv1”に制御
され、逆相搬送波出力v2の振幅がv2”に制御され
る。
【0038】角度変調の場合を図2の回路で示せば、位
相誤差信号に代わって角度変調信号のレベルに基づいて
トランジスタQ5'のベース電圧およびトランジスタQ6'
のベース電圧が変わり、トランジスタ(Q1'、Q2')と
トランジスタ(Q3'、Q4')のそれぞれの差動対の出力
振幅のバランスが角度変調信号レベルに基づいて変化す
る。トランジスタQ1'のコレクタ出力とトランジスタQ
3'のコレクタ出力が位相変換回路24に供給される。位
相誤差信号によるトランジスタQ5'のベース電圧および
トランジスタQ6'のベース電圧の変化の感度は抵抗R
E'1 の抵抗値によって定まる。ここでは、抵抗RE'1
抵抗値を低く設定して、制御信号に対する感度を高く設
定してある。
【0039】第2振幅制御回路33から出力される正相
搬送波出力v1の振幅v1”および逆相搬送波出力v2
の振幅v2”は図4(c)に示す如くであって、振幅v
1”の正相搬送波出力v1および振幅v2”の逆相搬送
波出力v2を受けた位相変換回路24から出力される搬
送波出力e1”およびe2”は図4(c)に示すように
なる。ここで、振幅v1”の正相搬送波v1と搬送波出
力e1”との間の位相差φ2 は角度変調信号のレベルに
基づいて変化する。さらにまた、この場合も振幅制御に
よって搬送波出力e1”およびe2”の振幅も変化する
ためリミッタ回路25および26によって所定振幅に制
御されて、搬送波出力E1およびE2として出力され
る。
【0040】この場合、位相変換された搬送波出力e
1”と正相搬送波出力v1との間の位相差φ2 が角度変
調信号のレベルに基づいて変化するのは、本第1実施例
においては抵抗R1 およびR1'の抵抗値を大きく設定す
ることによって、感度は鈍く設定されているためであっ
て、直交変調のときはタンデムに接続することによって
協働して作用し、搬送波出力e1’と搬送波出力e2’
との間に90度の位相差を得ることができ、角度変調の
ときは第1振幅制御回路32による振幅制御にかかわら
ず、この出力を第2振幅制御回路33による振幅制御で
正相搬送波出力n1の振幅がv1”に制御され、逆相搬
送波出力n2の振幅がv2”に制御されて、位相差φ2
が角度変調信号のレベルに基づいて変化することにな
る。
【0041】そこで、角度変調器として使用する場合に
おいてベースバンド入力の例えば正弦成分Qを零とし、
ベースバンド入力の例えば余弦成分Iに一定信号を入力
し、この信号とリミッタ回路25からの搬送波出力E1
とをミキサー回路4で混合することによって、ミキサー
回路4から角度変調された出力が得られる。一方、ベー
スバンド入力の正弦成分Qは零であるため、ミキサー回
路5の出力も零であり、同相加算回路6から角度変調さ
れた出力が得られる。
【0042】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0043】図2は本発明の第2実施例の主要部の構成
を示すブロック図である。
【0044】本第2実施例は、差動変換回路21から出
力される正相搬送波出力n1および逆相搬送波出力n2
は第1振幅制御回路32Aおよび第2振幅制御回路33
と同一に構成された第3振幅制御回路33Aに供給し、
第1振幅制御回路32Aには制御信号として位相差検出
回路31から出力される位相誤差信号を供給して、差動
変換回路21から出力される正相および逆相搬送波出力
の振幅を位相誤差信号に基づいて制御し、第3振幅制御
回路33Aには角度変調信号を制御信号として供給し
て、差動変換回路21から出力される正相および逆相搬
送波出力の振幅を角度変調信号のレベルに基づいて制御
する。
【0045】第1振幅制御回路32Aの出力と第3振幅
制御回路33Aの出力をスイッチ34Aに供給して、直
交変調の場合は第1振幅制御回路32Aの出力を選択
し、角度変調の場合は第3振幅制御回路33Aの出力を
選択して出力する。スイッチ34Aの出力は位相変換回
路24に供給する。その他の構成は本発明の第1実施例
の場合と同様に構成してある。
【0046】また、第1振幅制御回路32Aおよび第3
振幅制御回路33Aはそれぞれ、例えば図2に示す場合
と同様に構成してあるが、互いにタンデムに接続されて
おらず、差動変換回路21の出力に対して並列接続され
ている。なお、本第2実施例の場合は抵抗RE1およびR
E '1はそれぞれ低抵抗値に設定してあって、制御信号に
対する感度は高く設定されている。
【0047】上記のように構成された本第2実施例にお
いて、直交変調の場合はスイッチ34Aによって第1振
幅制御回路32Aの出力が選択されて、差動変換回路2
1からの正相および逆相搬送波出力n1およびn2の振
幅が第1振幅制御回路32Aにおいて位相誤差信号に基
づいて制御され、第1振幅制御回路32Aから出力され
る正相および逆相搬送波出力が位相変換回路24によっ
て位相変換され、位相変換された両搬送波出力の位相差
が90度となるように制御される。この場合は第1振幅
制御回路32Aの感度が高いために、第1振幅制御回路
32Aの1段による振幅制御でよい。
【0048】したがって、前記第1実施例の場合と同様
に同相加算回路6の出力から直交変調出力が得られるこ
とになる。この場合、第3振幅制御回路33Aの出力は
選択されていないために、第3振幅制御回路33Aの搬
送波出力は直交変調に関与しない。
【0049】角度変調の場合は、スイッチ34Aによっ
て第3振幅制御回路33Aの出力が選択されて、差動変
換回路21からの正相および逆相搬送波出力の振幅が第
3振幅制御回路33Aにおいて角度変調信号レベルに基
づいて制御され、第3振幅制御回路33Aから出力され
る正相および逆相搬送波出力が位相変換回路24によっ
て位相変換され、位相変換された一方の搬送波出力と正
相搬送波出力との間の位相差φ2 は角度変調信号レベル
に対応した角度となる。この場合は第3振幅制御回路3
3Aの感度が高いために、第3振幅制御回路33Aの1
段による振幅制御でよい。
【0050】そこで、前記第1実施例の場合と同様に、
ベースバンド入力の例えば正弦成分Qを零とし、ベース
バンド入力の例えば余弦成分Iに一定信号を入力し、こ
の信号とリミッタ回路25からの搬送波出力E1とをミ
キサー回路4で混合することによって、ミキサー回路4
から角度変調された出力が得られる。一方、ベースバン
ド入力の正弦成分Qは零であるため、ミキサー回路5の
出力も零であり、同相加算回路6から角度変調された出
力が得られる。
【0051】また、角度変調の場合は、第1振幅制御回
路32Aの出力は選択されていないために、第1振幅制
御回路32Aの搬送波出力は直角変調に関与しない。
【0052】
【発明の効果】以上説明した如く第1および第2請求項
の発明によれば、直交変調の場合は位相差制御手段の制
御のもとに位相が90度異なる2つの搬送波が搬送波生
成手段から得られるために、搬送波生成手段を構成する
回路素子のばらつき、該回路素子の回路定数の温度によ
る偏差および搬送波周波数の変動による影響を受けない
直交変調器が得られるという効果がある。また汎用集積
回路化した場合、温度および搬送周波数の変動に影響さ
れない汎用集積回路となる効果がある。
【0053】第1および第2請求項の発明によれば、角
度変調の場合は角度変調信号のレベルに対応した位相差
を有する搬送波が得られるため、角度変調された出力が
得られ、直交変調と角度変調とが選択できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例における第1および第2振
幅制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1実施例における位相変換回路の構
成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1実施例の作用の説明に供するベク
トル図である。
【図5】本発明の第2実施例の主要部の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】 1…搬送波発振器 2…搬送波生成回路 3…位相差制御回路 4、5…ミキサー回路 6…同相加算回路 21…差動変換回路 24…位相変換回路 25、26…リミッタ回路 31…位相差検出回路 32、32A…第1振幅制御回路 33…第2振幅制御回路 33A…第3振幅制御回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力搬送波を正相搬送波および逆相搬送波
    に変換する差動変換回路と、差動変換回路で変換された
    正相および逆相搬送波の振幅を制御信号に基づいてそれ
    ぞれ制御する第1振幅制御回路と、第1振幅制御回路か
    ら出力された正相および逆相搬送波の振幅を制御信号に
    基づいてそれぞれ制御する第2振幅制御回路と、第2振
    幅制御回路から出力された正相および逆相搬送波の位相
    変換をする位相変換回路と、位相変換回路から出力され
    た2つの搬送波間の位相差と90度との差信号を検出す
    る位相差検出回路と、直交変調のときに前記差信号を制
    御信号としかつ角度変調のとき角度変調信号を制御信号
    として第2振幅制御回路に供給するスイッチ手段と、位
    相変換回路から出力されたそれぞれの搬送波とベースバ
    ンド信号の正弦成分および余弦成分とを各別に乗算する
    乗算手段と、乗算手段からの乗算出力を加算する加算手
    段とを備え、前記差信号を制御信号として第1振幅制御
    回路に帰還することを特徴とする変調器。
  2. 【請求項2】入力搬送波を正相搬送波および逆相搬送波
    に変換する差動変換回路と、差動変換回路で変換された
    正相および逆相搬送波の振幅を制御信号に基づいてそれ
    ぞれ制御する第1振幅制御回路と、差動変換回路で変換
    された正相および逆相搬送波の振幅を角度変調信号に基
    づいてそれぞれ制御する第3振幅制御回路と、直交変調
    のとき第1振幅制御回路から出力された正相および逆相
    搬送波を選択しかつ角度変調のとき第3振幅制御回路か
    ら出力された正相および逆相搬送波を選択するスイッチ
    手段と、スイッチ手段から出力された正相および逆相搬
    送波の位相変換をする位相変換回路と、位相変換回路か
    ら出力された2つの搬送波間の位相差と90度との差信
    号を検出して差信号を第1振幅制御回路に制御信号とし
    て出力する位相差検出回路と、位相変換回路から出力さ
    れたそれぞれの搬送波とベースバンド信号の正弦成分お
    よび余弦成分とを各別に乗算する乗算手段と、乗算手段
    からの乗算出力を加算する加算手段とを備えたことを特
    徴とする変調器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5450043A (en) * 1993-06-30 1995-09-12 Japan Radio Co., Ltd. Quadrature modulator with distortion compensation
US5894249A (en) * 1996-01-12 1999-04-13 Nec Corporation Digital and analog modulator in a simplified circuit structure
KR100815413B1 (ko) * 2000-11-22 2008-03-20 니혼 앗사쿠단시세이조 가부시키가이샤 프린트 배선판용 커넥터

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