JPH1075157A - 90度移相回路 - Google Patents

90度移相回路

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JPH1075157A
JPH1075157A JP8231016A JP23101696A JPH1075157A JP H1075157 A JPH1075157 A JP H1075157A JP 8231016 A JP8231016 A JP 8231016A JP 23101696 A JP23101696 A JP 23101696A JP H1075157 A JPH1075157 A JP H1075157A
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signal
time constant
pass filter
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JP8231016A
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Inventor
Toshiharu Kawaguchi
俊治 川口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/18Networks for phase shifting
    • H03H7/21Networks for phase shifting providing two or more phase shifted output signals, e.g. n-phase output
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/16Networks for phase shifting
    • H03H11/20Two-port phase shifters providing an adjustable phase shift
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/16Networks for phase shifting
    • H03H11/22Networks for phase shifting providing two or more phase shifted output signals, e.g. n-phase output
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/18Networks for phase shifting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】素子ばらつきによる2つの出力信号間の90度
からの位相誤差および振幅誤差を低減させることであ
る。 【解決手段】可変時定数低域通過フィルタ2と可変時定
数高域通過フィルタ3より出力される第1および第2の
移相信号の90度からの位相差を位相誤差検出手段6a
にて検出し、フィルタ2,3の時定数を逆方向に制御す
る。また、第1および第2の移相信号の振幅差を振幅誤
差検出手段6bにて検出し、第1および第2の移相信号
間の位相差が90度となり振幅が等しくなるように、時
定数可変低域通過フィルタおよび時定数可変高域通過フ
ィルタ時定数を同方向に制御する。これにより素子のば
らつきに起因して生じる移相信号の、90度からの位相
誤差および振幅誤差を低減させることができ、高精度の
直交キャリアを生成させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送な
どの変調信号を検波するときなどに必要となる、直交キ
ャリアを生成するための90度移相回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば衛星放送やCATVなどのデジタ
ル放送では、QPSK(Quadrature Phase Shift Keyin
g )、多値QAM(Quadrature amplitude modulation
)などの直交変調方式が用いられている。これらの変
調信号を検波するためには、互いに90度位相をずらし
た直交キャリアを用いる。また、いわゆるイメージ除去
ミキサやSSB(Single Side Band)方式の周波数変換
方式においても、直交キャリアを用いる。これらの用途
では、この直交キャリアの位相精度が検波器や周波数変
換器の精度を制限するため、高精度の直交キャリアを用
いることが、不可欠となってきている。
【0003】図10は、従来より一般的に用いられてい
る90度移相回路である。すなわちこの回路は、抵抗R
31およびコンデンサC31からなる低域通過フィルタ
にて、入力端子1に入力された入力信号の位相を45度
遅らせ、抵抗R32およびコンデンサC32からなる高
域通過フィルタにて、入力信号の位相を45度進ませる
ことにより、互いに90度だけ位相の異なる2つ出力信
号を、出力端子4,5より出力させる、というものであ
る。
【0004】しかしながら、この回路をIC内で用いる
場合、抵抗やコンデンサの素子ばらつきなどによって、
それぞれのフィルタの移相量や振幅が変化する。例え
ば、素子値の絶対ばらつきにより抵抗値あるいは容量値
が一律に増えた場合は、低域通過フィルタの時定数も高
域通過フィルタの時定数も大きくなる。低域通過フィル
タ出力では、入力信号の位相遅れが45度以上となり振
幅がより小さくなり、高域通過フィルタ出力では、入力
信号の位相進みが45度以下となり振幅がより大きくな
る。また、素子値の相対ばらつきにより低域通過フィル
タの抵抗値あるいは容量値が相対的に増えた場合は、低
域通過フィルタの時定数のみが大きくなるので、低域通
過フィルタ出力では、入力信号の位相遅れのみが45度
以上となり振幅がより小さくなる。このため、素子の相
対ばらつきに対しては、出力端子4,5に導出される2
つの出力信号間の相対位相誤差が90度からずれてしま
い、素子の絶対ばらつきに対しては、2つの出力信号間
の振幅誤差が生じてしまう。
【0005】ところで、2つの出力信号の直交キャリア
は変調信号の検波などのとき、リミッタ動作させること
が多い。このとき、2つの出力信号間の振幅誤差がある
と、リミッタ動作により位相ずれが生じる。特に高周波
の信号においてはこの傾向が顕著である。よって、2つ
の出力信号間に振幅誤差があると、信号処理を行う間
に、結局位相誤差となってしまう。
【0006】このように、2つの出力信号間に位相誤差
があると、例えばデジタル放送用の直交変調された変調
信号などを検波するときに、検波誤差を生じる。この検
波誤差は結局、デジタル信号復調時に、ビットエラーレ
ートを悪化させる、という問題がある。また、例えばイ
メージ除去ミキサやSSB方式の周波数変換器に用いる
と、イメージ除去量や不要側帯波の除去量が劣化する、
という問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
90度移相回路は、抵抗やコンデンサの素子値の相対ば
らつきによって、2つの出力信号間の相対位相誤差が9
0度からずれてしまい、絶対ばらつきによって、振幅誤
差が生じてしまう、という問題があった。
【0008】この発明の目的は、素子ばらつきによる2
つの出力信号間の90度からの位相誤差および振幅誤差
を低減させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明の90度移相回路では、信号入力端子
より入力される入力信号の位相を可変させて、第1の移
相信号を第1の信号出力端子より取り出す時定数可変低
域通過フィルタと、前記信号入力端子より入力される入
力信号の位相を可変させて、前記第1の移相信号に対し
てほぼ90度の位相差を持つ第2の移相信号を第2の信
号出力端子より取り出す時定数可変高域通過フィルタ
と、前記時定数可変低域通過フィルタの時定数を制御す
る信号を入力するための第1の制御信号入力端子と、前
記時定数可変高域通過フィルタの時定数を制御する信号
を入力するための第2の制御信号入力端子と、前記第1
および第2の移相信号の位相と振幅の少なくとも一方の
誤差を検出して出力する検出手段と、前記検出手段の誤
差出力に基づいて、前記第1および第2の移相出力の9
0度からの位相誤差と振幅誤差を低減させるように、前
記時定数可変低域通過フィルタと時定数可変高域通過フ
ィルタの時定数を制御するための制御信号を、前記第1
および第2の制御信号入力端子に供給するための制御手
段とを具備したことを特徴とする。
【0010】上記した手段により、第1および第2の移
相信号の90度からの位相差を位相誤差検出手段にて検
出し、時定数可変低域通過フィルタおよび時定数可変高
域通過フィルタの時定数を逆方向に制御でき、および/
または第1および第2の移相信号の振幅差を振幅誤差検
出手段にて検出し、第1および第2の移相信号間の位相
差が90度となり振幅が等しくなるように、時定数可変
低域通過フィルタおよび時定数可変高域通過フィルタ時
定数を同方向に制御できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、こ
の発明の一実施の形態について説明するためのシステム
図である。このシステムの構成とともに動作について説
明する。すなわち、入力端子1から入力される入力信号
を、時定数可変低域通過フィルタ2にて、ほぼ45度だ
け位相を遅らせ、出力端子4から第1の移相信号を出力
する。また、入力信号は、時定数可変高域通過フィルタ
3にも入力し、ほぼ45度だけ位相を進ませ、出力端子
5から第2の移相信号を出力する。ここで、素子ばらつ
きなどがあると、第1および第2の移相信号間には90
度からの位相誤差や振幅誤差が生じる。
【0012】そこで位相誤差検出手段6aにおいて、第
1、第2の移相信号の90度からの位相誤差を検出す
る。また振幅誤差検出手段6bにおいて、第1、第2の
移相信号の振幅誤差を検出する。そして制御手段7に
て、この位相誤差検出手段6aの出力結果に基づいて、
可変時定数低域通過フィルタ2および可変時定数高域通
過フィルタ3の移相量を制御するための制御信号を生成
する。この制御信号を用いて時定数可変低域通過フィル
タ2および時定数可変高域通過フィルタ3の時定数を制
御する。
【0013】この結果、抵抗やコンデンサの素子ばらつ
きによる時定数可変低域通過フィルタ2および時定数可
変高域通過フィルタ3の時定数ばらつきを相殺できるの
で、出力端子4,5間には、移相差が90度で振幅の等
しい、1組の直交キャリアが得られる。
【0014】このように、出力端子4,5に導出される
出力信号の位相誤差および振幅誤差を直接検出するの
で、特にデジタル放送用の、QPSK,多値QAMなど
の変調信号の検波用途や、イメージ除去ミキサやSSB
方式の周波数変換方式の用途に適した高精度の直交キャ
リアを得ることができる。
【0015】図2は、図1の信号制御について、より詳
しく説明するためのベクトル図である。図2(a)は、
位相誤差検出手段6aによる時定数制御動作について説
明するための説明図である。
【0016】入力端子1から入力される入力信号をaベ
クトルとして表わすと、時定数可変低域通過フィルタ2
および時定数可変高域通過フィルタ3の出力では、理想
的には45度だけ遅れた信号と、45度だけ進んだ信号
が得られる。
【0017】しかし、例えば素子値の相対ばらつきによ
り時定数可変高域通過フィルタ3の抵抗値あるいは容量
値が相対的に減った場合、時定数可変低域通過フィルタ
2の出力はbベクトルのように理想状態であるが、時定
数可変高域通過フィルタ3の時定数が小さくなる。フィ
ルタ出力は、cベクトルのように、入力信号からの位相
進みが45度以上となり振幅がより小さくなる。位相誤
差検出手段6aでは、出力端子4,5の出力信号間の9
0度からの位相誤差を検出する。この場合、制御手段7
では、時定数可変低域通過フィルタ2の時定数を減少さ
せることにより、bベクトルをb’ベクトルの方向に変
化させ、時定数可変高域通過フィルタ3の時定数を増加
させることにより、cベクトルをc’ベクトルの方向に
変化させるような移相制御を行う。
【0018】なお、この制御だけでは出力信号間の振幅
誤差はなくならないが、移相制御前に比べると小さくな
る方向である。このため、振幅誤差がさほど重要でない
用途においては、振幅誤差検出手段6bがなくてもシス
テムは成り立つ。
【0019】図2a(b)は振幅誤差検出手段6bによ
る時定数制御動作について説明するための説明図であ
る。
【0020】例えば、素子値の絶対ばらつきにより時定
数可変低域通過フィルタ2および時定数可変高域通過フ
ィルタ3の抵抗値あるいは容量値が絶対的に減った場
合、時定数可変低域通過フィルタ2および時定数可変高
域通過フィルタ3の時定数が小さくなるので、時定数可
変低域通過フィルタ2の出力はdベクトルのように、入
力信号からの位相遅れが45度以下となり振幅がより大
きくなり、時定数可変高域通過フィルタ3の出力はeベ
クトルのように、入力信号からの位相進みが45度以上
となり振幅がより小さくなる。振幅誤差検出手段6bで
は、2出力信号の振幅誤差を検出する。この場合、制御
手段7では、時定数可変低域通過フィルタ2の時定数を
増加させることによりdベクトルをd’ベクトルの方向
に変化させ、時定数可変高域通過フィルタ3の時定数を
増加させることによりeベクトルをe’ベクトルの方向
に変化させるような移相制御を行う。
【0021】この制御により振幅も同時に変化するの
で、2出力信号間の振幅誤差がなくなる。素子の絶対ば
らつきに対しては、dベクトルおよびeベクトルの90
度からの位相誤差は生じない。このため、素子の相対ば
らつきが少ない場合は、位相誤差検出手段6aがなくて
もシステムは成り立つ。
【0022】このように、使用する条件によって位相誤
差検出手段6aと振幅誤差検出手段6bのうち、少なく
とも何れか一方があれば、システムは成り立つので、比
較的少ない素子数で高精度の直交キャリアを得ることが
できる。また、キャリアの移相を行う信号処理経路には
時定数可変フィルタしか挿入されておらず、簡単な構成
であるが故、不要な誤差要因がない、というメリットが
ある。
【0023】また、位相誤差検出手段6aと振幅誤差検
出手段6bとによる、時定数可変フィルタの移相制御
は、制御の方向が逆であるので、互いの制御を妨害しあ
うこともなく、両ループの共存が可能である。
【0024】図3は、図1の位相誤差検出手段6aの構
成例である。すなわち、出力端子4および出力端子5に
出力される第1および第2の移相信号を平衡変調器11
にて互いに掛け算する。このとき、平衡変調器11の出
力には第1および第2の移相信号の2倍の周波数成分
と、第1および第2の移相信号の位相差が90度からず
れた分に応じた、直流成分が生じる。よって、平衡変調
器11の出力に接続された低域通過フィルタ12で、平
衡変調器11の直流成分のみを取り出すことにより、出
力端子13から第1および第2の移相信号の、90度か
らの位相誤差情報を取り出すことができる。
【0025】図4は、図1の振幅誤差検出手段6aの具
体的な構成例である。すなわち、ピークホールド回路1
4および15にて、出力端子4,5間に出力される第1
および第2の移相信号の振幅情報を取り出す。そして比
較器16にて、第1および第2の振幅情報を比較するこ
とにより、出力端子17から第1および第2の移相信号
の振幅誤差情報を取り出すことができる。
【0026】図5は、図1の時定数可変低域通過フィル
タ2の具体的な構成例である。この構成例の動作は次の
ようになる。すなわち、トランジスタQ1のエミッタ抵
抗と固定抵抗R1と、コンデンサC1よりなる低域通過
フィルタである。制御手段7の出力より、入力端子21
に制御電流を入力すると、この制御電流値に応じてトラ
ンジスタQ1のエミッタ抵抗が変化し、結果的に低域通
過フィルタの時定数が変化する。例えば、制御電流を減
らすとエミッタ抵抗が増えるため、出力信号の位相を入
力信号に対してさらに遅らせ、出力信号の振幅を減少さ
せることができる。
【0027】図6は、図1の時定数可変高域通過フィル
タ3の構成例である。この構成例の動作は次のようにな
る。すなわち、この回路はトランジスタQ2のエミッタ
抵抗と固定抵抗R2と、コンデンサC2よりなる高域通
過フィルタである。制御手段7の出力より、入力端子2
3に制御電流を入力すると、この制御電流値に応じてト
ランジスタQ2のエミッタ抵抗が変化し、結果的に高域
通過フィルタの時定数が変化する。例えば制御電流を増
やすとエミッタ抵抗が減るため、出力信号の位相を入力
信号に対してさらに進ませ、出力信号の振幅を増加させ
ることができる。
【0028】なお、図5、図6の構成例において、固定
抵抗R1,R2は、エミッタ抵抗の変化に対する時定数
全体の変化割合を決めるためのものであり、これらの固
定抵抗が短絡状態でも基本的な動作には支障ない。ま
た、これら時定数可変低域通過フィルタおよび時定数可
変高域通過フィルタは、上記実施の形態に限られるもの
ではない。
【0029】図7は、図1の時定数可変低域通過フィル
タ2の、他の具体的な構成例である。この構成例の動作
は次のようになる。すなわち、この回路はFETQ3の
ON抵抗とコンデンサC3よりなる低域通過フィルタで
ある。入力端子21に制御手段7の出力からの制御電圧
を与えると、この制御電圧に応じてFETQ3のON抵
抗が変化し、結果的に低域通過フィルタの時定数が変化
する。例えば制御電圧を減らすとON抵抗が増えるた
め、出力信号の位相を入力信号に対してさらに遅らせ、
出力信号の振幅を減少させることができる。
【0030】図8は、図1の時定数可変高域通過フィル
タ3の、他の具体的な構成例である。この構成例の動作
は次のようになる。すなわち、この回路はFETQ4の
ON抵抗とコンデンサC4よりなる高域通過フィルタで
ある。入力端子23に制御手段の出力から制御電圧を与
えると、この制御電圧に応じてFETQ4のON抵抗が
変化し、結果的に高域通過フィルタの時定数が変化す
る。例えば、制御電圧を減らすとON抵抗が増えるた
め、出力信号の位相を入力信号に対してさらに遅らせ、
出力信号の振幅を減少させることができる。
【0031】なお、図7、図8の構成例において、FE
TのON抵抗に直列に固定抵抗を挿入すればFETのO
N抵抗の変化に対する時定数全体の変化割合を変えるこ
とができる、ということは言うまでもない。
【0032】ところで、上記時定数可変低域通過フィル
タおよび時定数可変高域通過フィルタは、その構成上、
入力信号振幅に依存して時定数が変化し、等価的に信号
の偶数次ひずみとなる。このひずみが大きくなると、信
号の位相情報が変化する。この場合は、上記時定数可変
低域通過フィルタおよび時定数可変高域通過フィルタを
それぞれ2系統だけ用意し、信号を差動で伝送させるよ
うにすればよい。そしてこの出力を差動−シングル変換
することにより、偶数次ひずみをキャンセルさせること
ができる。
【0033】図9は、図1の制御手段7の具体的な構成
例である。すなわちこの回路は、電流源I1の電流を、
入力端子26に入力される振幅誤差検出手段6bからの
振幅誤差検出信号に基づいて分流し、この分流された電
流を、さらに入力端子25に入力される位相誤差検出手
段6aからの位相誤差検出信号に基づいて分流し、この
分流出力を制御電流としてそれぞれ入力端子21および
23から出力させる。
【0034】これにより、位相誤差検出信号に対して
は、入力端子21,23から差動モードで制御させるこ
とができ、振幅誤差検出信号に対しては、入力端子2
1、23から同相モードで制御させることができる。例
えば、図5、図6のように可変時定数を電流制御させる
場合は、この出力電流をそのまま用いればよい。また例
えば図7、図8のように可変時定数を電圧制御させる場
合は、この出力電流を抵抗などを用いて制御電圧に変換
して、用いればよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の90度移
相回路によれば、素子のばらつきに起因して生じる移相
信号の、90度からの位相誤差および振幅誤差を低減さ
せることができ、高精度の直交キャリアを生成させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態について説明するため
のシステム図。
【図2】図1の動作について説明するためのベクトル
図。
【図3】図1の位相誤差検出手段の具体的な構成例につ
いて説明するためのブロック図。
【図4】図1の振幅誤差検出手段の具体的な構成例につ
いて説明するためのブロック図。
【図5】図1の時定数可変低域通過フィルタの具体的な
構成例について説明するためのブロック図。
【図6】図1の時定数可変高域通過フィルタの具体的な
構成例について説明するためのブロック図。
【図7】図1の時定数可変低域通過フィルタの他の具体
的な構成例について説明するためのブロック図。
【図8】図1の時定数可変高域通過フィルタの他の具体
的な構成例について説明するためのブロック図。
【図9】図1の制御回路の具体的な構成例について説明
するためのブロック図。
【図10】従来の90度移相回路について説明するため
の回路図。
【符号の説明】
1…入力端子、2…時定数可変低域通過フィルタ、3…
時定数可変高域通過フィルタ、4,5…出力端子、6a
…位相誤差検出手段、6b…振幅誤差検出手段、7…制
御手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子より入力される入力信号の
    位相を可変させて、第1の移相信号を第1の信号出力端
    子より取り出す時定数可変低域通過フィルタと、 前記信号入力端子より入力される入力信号の位相を可変
    させて、前記第1の移相信号に対してほぼ90度の位相
    差を持つ第2の移相信号を第2の信号出力端子より取り
    出す時定数可変高域通過フィルタと、 前記時定数可変低域通過フィルタの時定数を制御する信
    号を入力するための第1の制御信号入力端子と、 前記時定数可変高域通過フィルタの時定数を制御する信
    号を入力するための第2の制御信号入力端子と、 前記第1および第2の移相信号の位相と振幅の少なくと
    も一方の誤差を検出して出力する検出手段と、 前記検出手段で検出された誤差出力に基づいて、前記第
    1および第2の移相出力の90度からの位相誤差と振幅
    誤差を低減させるように、前記時定数可変低域通過フィ
    ルタと時定数可変高域通過フィルタの時定数を制御する
    ための制御信号を、前記第1および第2の制御信号入力
    端子に供給するための制御手段とを具備したことを特徴
    とする90度移相回路。
  2. 【請求項2】 前記位相誤差検出手段は、 前記第1の信号出力端子から取り出される前記第1の移
    相信号と、前記第2の信号出力端子から取り出される前
    記第2の移相信号とを掛け算するための平衡変調器と、
    前記平衡変調器の出力から直流成分を抽出して位相誤差
    検出出力端子より取り出すための低域通過フィルタとか
    ら構成してなることを特徴とする請求項1記載の90度
    移相回路。
  3. 【請求項3】 前記振幅誤差検出手段は、 前記第1の信号出力端子から取り出される前記第1の移
    相信号の振幅情報を取り出すための第1のピークホール
    ド回路と、前記第2の信号出力端子から取り出される前
    記第2の移相信号の振幅情報を取り出すための第2のピ
    ークホールド回路と、前記第1および第2のピークホー
    ルド回路の出力を比較して振幅誤差を振幅検出出力端子
    より取り出すための比較器とから構成してなるることを
    特徴とする請求項1記載の90度移相回路。
  4. 【請求項4】 前記時定数可変低域通過フィルタは、 ベースが前記信号入力端子に接続され、エミッタが前記
    第1の制御信号入力端子に接続された第1のトランジス
    タと、一端が前記トランジスタのエミッタに接続され他
    端が前記第1の信号出力端子に接続された第1の抵抗
    と、一端が前記第1の信号出力端子に接続され他端が接
    地された第1のコンデンサとからなり、 前記時定数可変高域通過フィルタは、 ベースが基準電位に接続され、エミッタが前記第2の制
    御信号入力端子に接続された第2のトランジスタと、一
    端が前記トンジスタのエミッタに接続され他端が前記第
    2の信号出力端子に接続された第2の抵抗と、一端が前
    記信号入力端子に接続され他端が前記第2の信号出力端
    子に接続された第2のコンデンサとから構成してなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の90度
    移相回路。
  5. 【請求項5】 前記時定数可変低域通過フィルタは、 ドレインが前記信号入力端子に接続され、ゲートが前記
    第1の制御信号入力端子に接続され、ソースが前記第1
    の信号出力端子に接続された第1のFETと、一端が前
    記第1の信号出力端子に接続され他端が接地された第3
    のコンデンサとからなり、 前記時定数可変高域通過フィルタは、 ソースが接地され、ゲートが前記第2の制御信号入力端
    子に接続され、ドレインが前記第2の信号出力端子に接
    続された第2のFETと、一端が前記信号入力端子に接
    続され他端が前記第2の信号出力端子に接続された第4
    のコンデンサと、からなることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の90度移相回路。
  6. 【請求項6】 前記時定数可変低域通過フィルタおよび
    前記時定数可変高域通過フィルタは、それぞれ2系統の
    回路を具備し、入力信号を差動で伝送させるようにした
    ことを特徴とする請求項4または5記載の90度移相回
    路。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、 両エミッタが共通接続され、両ベースが位相誤差検出信
    号入力端子に接続され、両コレクタがそれぞれ第1およ
    び第2の制御信号入力端子に接続された第3および第4
    のトランジスタと、 両エミッタが共通接続されるとともに電流源に接続さ
    れ、両ベースが振幅誤差検出信号入力端子に接続され、
    いずれか一方のコレクタが前記第3および第4のトラン
    ジスタの共通エミッタに接続された第5および第6のト
    ランジスタとからなることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の90度移相回路。
  8. 【請求項8】 信号入力端子より入力される入力信号ベ
    クトルを基に、ほぼ45度位相を遅らせた第1の出力信
    号ベクトルと、ほぼ45度位相を進ませた第2の出力信
    号ベクトルとを生成し、 前記第1の出力信号ベクトルと前記第2の出力信号ベク
    トルの位相誤差を検出して、その位相差が90度になる
    ように前記第1および第2の出力信号ベクトルの位相を
    逆方向に変化させ、前記第1の出力信号ベクトルと前記
    第2の出力信号ベクトルの振幅誤差を検出して、その振
    幅が等しくなるように前記第1および第2の出力信号ベ
    クトルの位相を同方向に変化させるように、前記時定数
    可変低域通過フィルタと前記時定数可変高域通過フィル
    タの時定数を制御することを特徴とする90度移相回
    路。
  9. 【請求項9】 入力信号を位相して90度の位相差を持
    った出力信号を得る90度位相回路において、 前記90度の位相差を持った出力信号の位相と振幅の少
    なくとも一方の誤差を制御信号として検出し、該検出さ
    れた誤差に基づいて前記出力信号の位相を制御してなる
    ことを特徴とする90度移相回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6356131B1 (en) 1999-10-19 2002-03-12 Nec Corporation 90-degree phase shifter
JP2014103668A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Tektronix Inc 直交回路網及び直交信号生成方法
JP2015201679A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 三菱電機株式会社 複数チャンネル同時受信装置
JP6242553B1 (ja) * 2016-02-17 2017-12-06 三菱電機株式会社 ポリフェーズフィルタおよびフィルタ回路

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