JPH1075158A - 移相回路 - Google Patents

移相回路

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JPH1075158A
JPH1075158A JP23101596A JP23101596A JPH1075158A JP H1075158 A JPH1075158 A JP H1075158A JP 23101596 A JP23101596 A JP 23101596A JP 23101596 A JP23101596 A JP 23101596A JP H1075158 A JPH1075158 A JP H1075158A
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phase
phase shift
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JP23101596A
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Inventor
Yoshitomo Omi
義智 近江
Toshiharu Kawaguchi
俊治 川口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタル放送などの周波数変換器に用いる90
度移相回路を、素子のバラツキや寄生成分などの影響に
よる2出力信号間の90度からの位相誤差を低減させる
ことである。 【解決手段】信号出力端子2,3より出力される出力信
号間の90度のからの位相誤差を検出し、その誤差信号
に基づいて可変移相回路10の移相量を制御し、90度
から位相誤差を低減させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送な
どの変調信号を検波するときなどに必要となる、直交キ
ャリアを生成するための90度移相回路に関し、特に、
入力信号を正確に90度の位相差と同じ振幅を持つ、2
つ信号として出力する90度移相回路に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば衛星放送やCATVなどのデジタ
ル放送では、QPSK(Quadrature Phase Shift Keyin
g )、多値QAM(Quadrature amplitude modulation
)などの直交変調方式が用いられている。これらの変
調信号を検波するためには、互いに90度位相をずらし
た直交キャリアを用いる。また、イメージ除去ミキサや
SSB(Single Side Band)方式の周波数変換方式にお
いても、直交キャリアを用いる。これらの用途では、こ
の直交キャリアの位相精度が検波器や周波数変換器の精
度を制限するため、高精度の直交キャリアを用いること
が、不可欠となってきている。
【0003】図12を用いて、直交変調信号の復調装置
やイメージ除去ミキサで用いる、位相差が90度異なる
2つの信号を得るための、従来の90度移相回路につい
て説明する。
【0004】この回路は、抵抗R5とコンデンサC5か
らなる高域通過フィルタで入力信号の位相を+45度位
相回転させ、抵抗R6とコンデンサC6からなる低域通
過フィルタにより入力信号の位相を−45度移相回転さ
せ、それぞれ出力させることで位相の互いに90度異な
る直交信号を生成するものである。
【0005】この回路をIC内で用いる場合、抵抗やコ
ンデンサの素子バラツキなどにより、それぞれの出力の
移相量が変化し、2つ出力信号間の位相差が90度より
ずれてしまう。そのため、例えばデジタル放送用の直交
変調された変調信号などを検波する際に検波誤差を生
じ、さらにこの検波誤差はデジタル信号復調時に、ビッ
トエラーレートを悪化させる、という問題が生じる。ま
た、イメージ除去ミキサやSSB方式の周波数変換器を
用いると、イメージ除去量や不要側帯波の除去量が劣化
する、という問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の90度
移相回路は、極一部では特性を満足するものの、移相器
を構成する素子のバラツキや、IC内の寄生成分の影響
により、出力信号の互いの位相差に90度に対する位相
誤差が生じる。
【0007】この発明の目的は、この素子バラツキや寄
生成分などの影響による2出力信号間の90度からの位
相誤差を低減させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記した課
題を解決するために、信号入力端子と、前記信号入力端
子より入力される入力信号をほぼ45度位相を変化さ
せ、第1の移相信号出力端子より第1の移相信号として
出力する第1の可変移相回路と、前記第1の可変移相回
路の移相量を制御するための第1の制御信号入力端子
と、前記入力信号と前記第1の移相信号とを減算して第
1の減算信号として出力する第1の減算回路もしくは、
前記入力信号を前記第1の移相信号とは逆方向にほぼ4
5度位相を変化させ、第2の移相信号出力端子より第2
の移相信号として出力する第2の可変移相回路および該
第2の可変移相回路の移相量を制御するための第2の制
御信号入力端子と、前記第1の移相信号と前記第1の減
算信号あるいは前記第2の移相信号とを加算して第1の
信号出力端子より出力する第1の加算回路もしくは入力
信号を出力する第1の信号出力端子と、第2の信号出力
端子と、前記第1の移相信号と前記第1の減算信号ある
いは前記第2の移相信号とを減算して前記第2の信号出
力端子より出力する第2の減算回路と、第2の信号出力
端子と、前記第1、第2の信号出力端子より出力される
出力信号の互いの位相差の90度からの位相誤差を検出
し、該位相誤差に応じた位相誤差検出信号を該第1ある
いは該第1、該第2の制御信号入力端子に供給するため
の位相誤差検出回路とを設けた。
【0009】上記した手段によれば、第1、第2の信号
出力端子より出力される2出力信号間の90度のからの
位相誤差を検出し、その誤差信号により第1あるいは第
1および第2の可変移相回路の移相量を制御したことに
より、2出力信号の互いの位相差を精度よく90度と
し、素子のばらつきや寄生成分などの影響に起因して生
じる出力信号の90度からの位相誤差を低減することが
でき、より直交性の高い信号の生成が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの
発明の第1の実施の形態について説明するためのブロッ
ク図である。入力端子1より入力された信号は、分配
し、一方は可変移相回路10によってほぼ45度移相さ
れた信号aとして出力し、他方は減算回路21により信
号aとの引き算を行い、信号bとして出力する。このと
き、信号a,bの互いの位相差はほぼ90度となってい
る。信号a,bは加算回路23、減算回路22にそれぞ
れ入力し、信号c,dとしてそれぞれ出力する。
【0011】このとき、信号cは、入力端子1より入力
された信号と同位相であり、信号dは、入力端子1より
入力された信号と比べ、ほぼ90度移相された関係にあ
る。信号c,dは、それぞれ出力端子2,3より出力す
るとともに、それぞれ位相誤差検出回路24に入力す
る。位相誤差検出回路24では、信号c,dの位相差の
90度からの位相誤差に応じた制御信号eを出力する。
制御信号eは可変移相回路10に入力し、可変移相回路
10の移相量を制御する。
【0012】この構成によれば、出力端子2,3に導出
される2つの出力信号の90度からの位相誤差を検出
し、信号aの位相を変化させ、誤差を減少させるよう可
変移相回路10を制御するので、高精度の直交キャリア
を得ることができる。
【0013】図2のベクトル図を用いて、図1の動作に
ついてさらに説明する。図2において、A〜Dのベクト
ルは、それぞれ図1の各部の信号a〜dにそれぞれ対応
している。また、入力信号のベクトルは信号cのCベク
トルと等しい。
【0014】入力端子1より入力された信号は、可変移
相回路10により45度移相されるが、このとき可変移
相回路10の素子値の絶対バラツキまたは寄生成分の影
響があると、入力信号からの位相遅れがAベクトルのよ
うに45度より小さくなってしまう。
【0015】また、入力端子1より入力された信号と信
号aは、減算回路21により減算され、すなわちC−A
=Bなるベクトル演算され、Bベクトルとなる。このと
き、Aベクトルに図2のように入力信号から45度以下
の位相遅れがあると、Bベクトルは45度より位相が進
んでしまう。AベクトルとBベクトルでは位相差が90
度になっているものの、ベクトルの長さすなわち信号振
幅が異なっている。そこで、AベクトルとBベクトルを
加算回路23、減算回路22によりベクトル演算し、つ
まりC=A+B,D=A−Bなるベクトル量を出力信号
として得ることにより、振幅が等しく位相が90度から
ずれるCベクトル、Dベクトルを生成、すなわち振幅誤
差から位相誤差へと変換する。
【0016】位相誤差検出回路24では、この2出力信
号ベクトルC,Dの90度からの位相誤差を検出し、位
相誤差に応じた制御信号で可変位相回路10の移相量を
制御し、AベクトルをA´ベクトルの方向に変化させ
る。これにより、BベクトルはB´ベクトルの方向に変
化し、DベクトルはD´ベクトルの方向に変化するため
2出力信号間の90度からの位相誤差は生じない。
【0017】ところで、第1の実施の形態において図2
のベクトル図を参照すると明らかなように、信号cと入
力端子1より入力された信号は同相である。すなわち、
図1における加算回路23は必ずしも必要ではない。し
かしながら、第1の実施の形態の方式では振幅のペア性
や2出力信号間の遅延が少ないなどの利点がある。
【0018】そこで、加算回路23を省略して簡単化し
たのが、図3のブロック図に示すこの発明の第2の実施
の形態である。図1と同一の機能を有する構成部分に
は、同一の参照符号を付して説明する。
【0019】入力端子1より入力された信号は、可変移
相回路10により、ほぼ45度移相された信号aとして
出力する。この出力は、減算回路21を用いて入力端子
1より入力さた信号との減算を行い、信号aに対してほ
ぼ90度移相された信号bとして出力する。信号bは、
減算回路22を用いて信号aと減算し、入力端子1より
入力さた信号に対してほぼ90度移相された信号dを
得、出力端子3より出力する。
【0020】出力端子2からは、入力端子1より入力さ
れた信号が出力されることになるので、位相誤差検出回
路24からの制御信号eにより可変移相回路10の移相
量を制御し、出力端子2,3から出力される信号の位相
差が90度となるように帰還がかかる。
【0021】この構成では回路規模が小さくなり、ばら
つき要因が少ないという利点がある。
【0022】図4は、この発明による第3の実施の形態
について説明するためのブロック図である。図1と同一
の構成部分には、同一の参照符合を付して説明する。入
力端子1より入力された信号は分配し、一方は可変移相
回路10によってほぼ45度移相された信号aとして出
力し、他方は可変移相回路11によって信号aとは逆方
向にほぼ45度移相された信号b´として出力する。
【0023】このとき、信号a,b´の互いの位相差は
ほぼ90度となっている。信号a,b´はそれぞれ加算
回路23、減算回路22に入力し、それぞれ信号c´,
d´として出力する。信号c´は、入力端子1より入力
された信号と同位相である。信号d´は、入力端子1よ
り入力された信号と比べて、ほぼ90度移相された状態
にある。
【0024】信号c´,d´は出力端子2,3より出力
するとともに、位相誤差検出回路24に入力する。位相
誤差検出回路24は、信号c´,d´の位相差の90度
からの位相誤差に応じた制御信号e´を出力する。制御
信号e´は、可変移相回路10,11に入力し、可変移
相回路10,11の移相量を制御する。
【0025】これにより、出力端子2,3から出力され
る信号の位相差が90度となるよう可変移相回路10,
11に帰還がかかるため、素子バラツキや寄生成分の影
響を相殺でき、精度よく90度の位相差を保つことがで
きる。
【0026】ところで、この実施の形態では信号c´と
入力端子1より入力された信号は同相であることから、
図1の加算回路23は必ずしも必要ではないが、信号経
路の差が少なく、遅延が小さいという利点がある。
【0027】そこで、第3の実施の形態の加算回路23
を省略し、簡単化したこの発明の第4の実施の形態を図
5のブロック図に示して説明する。ここで、図1と同一
の機能を有するものは、同一の符合とし重複する説明を
省略する。
【0028】入力端子1より入力された信号は分配し、
一方は可変移相回路10によってほぼ45度移相され信
号aとして出力し、他方は可変移相回路11によって信
号aとは逆方向にほぼ45度移相され信号b´として出
力する。このとき、信号a,b´の互いの位相差はほぼ
90度となっている。信号a,b´は減算回路22によ
って信号dとして出力し、信号dは入力端子1より入力
された信号と比べ、ほぼ90度移相されている。
【0029】信号dは、位相誤差検出回路24に入力
し、位相誤差検出回路24は2つの信号の位相差の90
度からの位相誤差に応じた制御信号e´を出力し、制御
信号e´は可変移相回路10,11に入力され、可変移
相回路10,11の移相量を制御する。
【0030】これにより、出力端子2,3から出力され
る信号の位相差が90度となるよう可変移相回路10、
11に帰還がかかるため、素子バラツキや寄生成分の影
響を相殺でき、精度よく90度の位相差を保つことがで
きる。
【0031】この実施の形態では、特にデジタル放送用
のQPSK、多値QAM等の変調信号の検波用途や、イ
メージ除去ミキサやSSB方式の周波数変換方式の用途
に適した高精度の直交キャリアを得ることができる。
【0032】ところで、上記した第1〜4の各実施の形
態において、位相誤差検出回路24は、平衡変調器と低
域通過フィルタより簡単に構成することができる。出力
端子2,3から出力される信号を平衡変調器により掛け
算して、その掛け算結果から直流成分を抽出する、すな
わち低域通過フィルタを通すことにより、制御信号eあ
るいはe´として出力させればよい。
【0033】図6は、上記した実施の形態における可変
移相回路10の第1の具体的な構成について説明するた
めの回路図である。この回路はトランジスタQ1のエミ
ッタ抵抗と固定抵抗R1、コンデンサC1からなる低域
通過フィルタである。
【0034】この構成例の動作は次のようになる。制御
信号入力端子101より制御電流を入力すると、この電
流値に応じてトランジスタQ1のエミッタ抵抗が変化
し、結果的に低域通過フィルタの時定数が変化する。そ
のため、移相信号出力端子201より出力される移相信
号の移相量を制御できる。例えば、電流値が減少すれば
エミッタ抵抗が増大し、その結果出力信号の位相を入力
信号に対してさらに遅らせることができる。
【0035】また図7は、上記した実施の形態における
可変移相回路10,11の第1の具体的な構成について
説明するための回路図である。この回路はトランジスタ
Q2のエミッタ抵抗と固定抵抗R2、コンデンサC2か
らなる低域通過フィルタである。
【0036】この構成例の動作は次のようになる。制御
信号入力端子101より制御電流を入力すると、この電
流値に応じてトランジスタQ2のエミッタ抵抗が変化
し、結果的に高域通過フィルタの時定数が変化する。例
えば、電流値が減少すればエミッタ抵抗が増大し、その
結果出力信号の位相を入力信号に対してさらに遅らせる
ことができる。
【0037】なお、図6、図7の実施の形態において、
固定抵抗R1,R2はエミッタ抵抗の変化に対する時定
数全体の変化の割合を決めるためのものであり、固定抵
抗R1,R2が短絡状態でも基本的な動作に支障はな
い。
【0038】図8は、上記した実施の形態における可変
移相回路10の第2の具体的な構成について説明するた
めの回路図である。図6と同一の構成部分には同一の参
照符号を付して説明する。この回路はFETトランジス
タM1のON抵抗とコンデンサC3からなる低域通過フ
ィルタである。
【0039】この構成例の動作は次のようになる。すな
わち、制御信号入力端子101より制御電圧を入力する
と、この制御電圧に応じてFETトランジスタM1のO
N抵抗が変化し、結果的に低域通過フィルタの時定数が
変化する。例えば、制御電圧が減少すればON抵抗が増
大し、その結果出力信号の位相を入力信号に対してさら
に遅らせることができる。
【0040】図9は、上記した実施の形態における可変
移相回路10,11の第2の具体的な構成について説明
するための回路図である。ここでも、図6と同一の構成
部分には同一の参照符号を付して説明する。この回路は
FETトランジスタM2のON抵抗とコンデンサC4か
らなる低域通過フィルタである。
【0041】この構成例の動作は次のようになる。制御
信号入力端子101より制御電圧を入力すると、この制
御電圧に応じてFETトランジスタM2のON抵抗が変
化し、結果的に低域通過フィルタの時定数が変化する。
例えば、制御電圧が減少すればON抵抗が増大し、その
結果出力信号の位相を入力信号に対してさらに遅らせる
ことができる。
【0042】なお、図8、図9の構成例において、FE
TトランジスタM1,M2のON抵抗に直列に固定抵抗
を挿入すればFETトランジスタのON抵抗の変化の対
する時定数全体の変化の割合を変えることができる。ま
た、図6から図9における構成例では容量を対接地で使
用するため寄生容量の影響を無視することができるとい
うメリットがある。
【0043】図10は、上記した実施の形態における可
変移相回路10の第3の具体的な構成について説明する
ための回路図である。図6と同一の機能を有する構成部
分には同一の参照符合を付して説明する。この回路は固
定抵抗R3とダイオードD1の空乏層容量からなる低域
通過フィルタである。
【0044】この構成例の動作は次のようになる。すな
わち、制御信号入力端子101より制御電圧を入力する
と、この制御電圧に応じてダイオードD1のアノード側
の電圧が変化し、そのためダイオードD1の空乏層容量
が変化し、結果的に低域通過フィルタの時定数が変化す
る。例えば、制御電圧が減少すれば空乏層容量が増大
し、その結果出力信号の位相を入力信号に対してさらに
遅らせることができる。
【0045】図11は、上記した実施の形態における可
変移相回路10の第4の具体的な構成について説明する
ための回路図である。図6と同一の機能を有するもの
は、同一の符合を付して説明する。この回路は固定抵抗
R4とダイオードD2,D3の空乏層容量からなる低域
通過フィルタである。この構成例の動作は次のようにな
る。
【0046】すなわち、制御信号入力端子101より制
御電圧を入力すると、この制御電圧に応じて制御電圧源
V1,V2の電圧が変化し、ダイオードD2のアノード
側、ダイオードD3のカソード側の電圧が変化し、その
ためダイオードの空乏層容量が変化し、結果的に低域通
過フィルタの時定数が変化する。例えば、制御電圧が減
少すれば空乏層容量が増大し、その結果出力信号の位相
を入力信号に対してさらに遅らせることができる。
【0047】また、この場合、入力信号の振幅によるダ
イオードの空乏層容量の変化を、ダイオードD2,D3
で相殺することができ、より精度のよい容量値制御がで
きる。
【0048】ところで、可変移相回路10,11は、そ
の構成上入力信号振幅に依存して時定数が変化し、等価
的に信号の偶数次ひずみとなる。このひずみが大きくな
ると、信号の位相情報が変化する。この場合は、可変移
相相回路10,11を2系統用意し、信号を差動で伝送
させるようにし、その出力を差動- シングル変換するこ
とにより、偶数次ひずみをキャンセルさせることができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の90度
移相回路によれば、2出力信号間の90度からの位相誤
差を検出し、可変移相回路の移相量を制御できるので、
2出力信号の互いの位相差を精度よく90度とし、素子
のばらつきや寄生成分などの影響に起因して生じる出力
信号の90度からの位相誤差を低減することができ、よ
り直交性の高い信号を生成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態について説明する
ためのブロック図。
【図2】図1の動作について説明するためのベクトル
図。
【図3】この発明の第2の実施の形態について説明する
ためのブロック図。
【図4】この発明の第3の実施の形態について説明する
ためのブロック図。
【図5】この発明の第4の実施の形態について説明する
ためのブロック図。
【図6】この発明に用いる可変移相回路10の第1の具
体的な構成例について説明するための回路図。
【図7】この発明に用いる可変移相回路10,11の第
1の具体的な構成例について説明するための回路図。
【図8】この発明に用いる可変移相回路10の第2の具
体的な構成例について説明するための回路図。
【図9】この発明に用いる可変移相回路10,11の第
2の具体的な構成例について説明するための回路図。
【図10】この発明に用いる可変移相回路10の第3の
具体的な構成例について説明するための回路図。
【図11】この発明に用いる可変移相回路10の第4の
具体的な構成例について説明するための回路図。
【図12】従来の90度移相回路について説明するため
のブロック図。
【符号の説明】
1…入力端子、2,3…出力端子、10,11…可変移
相回路、21,22…減算器、23…加算器、24…位
相誤差検出回路。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子より入力される入力信号を
    ほぼ45度位相を変化させ、第1の移相信号として出力
    する第1の可変移相回路と、 前記第1の可変移相回路の移相量を制御するための信号
    を入力する第1の制御信号入力端子と、 前記入力信号と前記第1の移相信号とを減算し、第1の
    減算信号として出力する第1の減算回路と、 前記第1の移相信号と前記第1の減算信号とを加算し、
    前記第1の出力信号として出力する第1の加算回路と、 前記第1の移相信号と前記第1の減算信号とを減算し、
    前記第2の出力信号として出力する第2の減算回路と、 前記第1、第2の出力信号の互いの位相差の90度から
    の位相誤差を検出し、該位相誤差に応じた位相誤差検出
    信号を前記第1の制御信号入力端子に供給するための位
    相誤差検出回路とを具備することを特徴とする移相回
    路。
  2. 【請求項2】 信号入力端子と、 前記信号入力端子より入力される入力信号を出力する第
    1の信号出力端子と、 第2の信号出力端子と、 前記入力信号をほぼ45度位相を変化させて第1の移相
    信号として出力する第1の可変移相回路と、 前記第1の可変移相回路の移相量を制御するための制御
    信号を入力する第1の制御信号入力端子と、 前記入力信号と前記第1の移相信号とを減算して第1の
    減算信号として出力する第1の減算回路と、 前記第1の移相信号と前記第1の減算信号とを減算して
    第2の出力信号として出力する第2の減算回路と、 前記第1、第2の出力信号の互いの位相差の90度から
    の位相誤差を検出し、該位相誤差に応じた位相誤差検出
    信号を、前記第1の制御信号端子に供給する位相誤差検
    出回路とを具備することを特徴とする移相回路。
  3. 【請求項3】 信号入力端子と、 第1、第2の信号出力端子と、 前記入力端子より入力される入力信号をほぼ45度位相
    を変化させ、第2の移相信号として出力する第2の可変
    移相回路と、 前記第2の可変移相回路の移相量を制御するための信号
    を入力する第2の制御信号入力端子と、 前記入力信号を前記第2の移相信号とは逆方向にほぼ4
    5度位相を変化させ、第3の移相信号として出力する第
    3の可変移相回路と、 前記第3の可変移相回路の移相量を制御するための信号
    を入力する第3の制御端子と、 前記第2の移相信号と前記第3の移相信号とを加算し、
    前記第1の信号出力端子より出力する第2の加算回路
    と、 前記第2の移相信号と前記第3の移相信号とを減算し、
    前記第2の信号出力端子より出力する第3の減算回路
    と、 前記第1、第2の信号出力端子より出力される出力信号
    の互いの位相差の90度からの位相誤差を検出し、該位
    相誤差に応じた位相誤差検出信号を前記第2および第3
    の制御端子に供給するための位相誤差検出回路とを具備
    することを特徴とする移送回路。
  4. 【請求項4】 信号入力端子と、 前記入力端子より入力される入力信号を出力する第1の
    信号出力端子と、 第2の信号出力端子と、 前記入力端子より入力される入力信号をほぼ45度位相
    を変化させ、第2の移相信号として出力する第2の可変
    移相回路と、 前記第2の可変移相回路の移相量を制御するための信号
    を入力する第2の制御信号入力端子と、 前記入力信号を前記第2の移相信号とは逆方向にほぼ4
    5度位相を変化させ、第3の移相信号として出力する第
    3の可変移相回路と、 前記第3の可変移相回路の移相量を制御するための信号
    を入力する第3の制御信号入力端子と、 前記第2の移相信号と前記第3の移相信号とを減算し、
    前記第2の信号出力端子より出力する第3の減算回路
    と、 前記第1、第2の信号出力端子より出力される出力信号
    の互いの位相差の90度からの位相誤差を検出し、該位
    相誤差に応じた位相誤差検出信号を、前記第2および第
    3の制御信号入力端子に供給するための位相誤差検出回
    路とを具備することを特徴とする移送回路。
  5. 【請求項5】 前記移相誤差検出回路は、 前記第1、第2の出力信号端子からの出力信号を掛け算
    して第1の乗算信号として出力する平衡変調器と、 前記第1の乗算信号より直流成分を抽出し、前記位相誤
    差検出信号として出力する低域通過フィルタとから構成
    してなることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載
    の移相回路。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2の可変移相回路は、 ベースが前記入力端子に接続され、エミッタが前記第1
    あるいは第2の制御信号入力端子に接続された第1のト
    ランジスタと、 一端が該第1のトランジスタのエミッタに、他端が前記
    第1あるいは第2の移相信号出力端子に接続された第1
    の抵抗と、 一端が前記第1あるいは第2の移相信号出力端子に接続
    され、他端が接地された第1のコンデンサとにより構成
    してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の移相回路。
  7. 【請求項7】 前記第1、3の可変移相回路は、 ベースが基準電位に接続され、エミッタが前記第1ある
    いは第3の制御信号入力端子に接続された第2のトラン
    ジスタと、 一端が該第2のトランジスタのエミッタに接続され、他
    端が前記第1あるいは第3の出力端子に接続された第2
    の抵抗と、 一端が前記信号入力端子に接続され、他端が前記第1あ
    るいは第3の移相信号出力端子に接続された第2のコン
    デンサとにより構成してなることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の移相回路。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2の可変移相回路は、 ドレインが前記信号入力端子に接続され、ゲートが前記
    第1あるいは第2の制御信号入力端子に接続され、ソー
    スが前記第1あるいは第2の移相信号出力端子に接続さ
    れた第1のFETと、 一端が前記第1あるいは第2の移相信号出力端子に接続
    され、他端が接地された第3のコンデンサとにより構成
    してなることを特徴とする前記第1〜4項記載の移相回
    路。
  9. 【請求項9】 前記第1、第3の可変移相回路は、 ドレインが前記第1あるいは第3の移相信号出力端子に
    接続され、ソースが接地され、ゲートが前記第1あるい
    は第3の制御信号入力端子に接続された第2のFET
    と、 一端が該第2のFETのドレインに接続され、他端が前
    記信号入力端子に接続された第4のコンデンサとにより
    構成してなることを特徴とする前記第1〜4項記載の移
    相回路。
  10. 【請求項10】 前記第1の可変移相回路は、 一端を前記信号入力端子に接続され、他端を前記第1の
    移相信号出力端子に接続される第3の抵抗と、 カソードが該第1の移相信号出力端子に接続され、アノ
    ードが前記第1の制御信号入力端子に接続されているダ
    イオードとにより構成してなることを特徴とする請求項
    1または2記載の移相回路。
  11. 【請求項11】 前記第1の可変移相回路は、 一端を前記信号入力端子に接続され、他端を前記第1の
    移相信号出力端子に接続される第4の抵抗と、 カソードが該第1の移相信号出力端子に接続された第2
    のダイオードと、 アノードが該第1の移相信号出力端子に接続された第3
    のダイオードと、 負電位側が該第2のダイオードのアノードと接続され、
    正電位側が基準電位と接続された第1の制御電圧源と、 正電位側が該第3のダイオードのカソードと接続され、
    負電位側が基準電位と接続された第2の制御電圧源とを
    具備し、 前記第1、第2の制御電圧源の出力電圧を、前記第1の
    制御信号入力端子から入力される制御信号により制御す
    ることを特徴とする請求項1または2記載の移相回路。
  12. 【請求項12】 前記第1〜3の可変移相回路は、それ
    ぞれ2系統の回路を具備し、入力信号を差動で伝送させ
    るようにしたことを特徴とする請求項5〜11のいずれ
    かに記載の移相回路。
  13. 【請求項13】 デジタル放送などの周波数変換器に用
    いる直交キャリアの生成回路において、 入力される信号の信号ベクトルに基づいて、ほぼ45度
    位相を変化させた第1の移相信号ベクトルと、前記第1
    の移相信号ベクトルとは逆方向にほぼ45度位相を変化
    させた第2の移相信号ベクトルとを生成し、 前記第1の移相信号ベクトルと前記第2の移相信号ベク
    トルとの加算ベクトルもしくは入力信号ベクトルと前記
    第1の移相信号ベクトルと該第2の移相信号ベクトルと
    の減算した減算ベクトルの90度からの位相誤差を検出
    し、その位相差が90度になるよう前記第1および第2
    の移相信号ベクトルの位相を同方向に変化させるよう
    に、前記第1の移相信号ベクトルの位相を制御すること
    を特徴とする移相回路。
  14. 【請求項14】 デジタル放送などの周波数変換器に用
    いる直交キャリアの生成回路において、 入力される信号の信号ベクトルに基づき、ほぼ45度位
    相を変化させた第3の移相信号ベクトルと、前記第3の
    移相信号ベクトルとは逆方向にほぼ45度位相を変化さ
    せた第4の移相信号ベクトルを生成し、 前記第3および第4の移相信号ベクトルとの加算ベクト
    ルもしくは前記入力信号ベクトルと前記第3および第4
    の移相信号ベクトルとの減算ベクトルの90度からの位
    相誤差を検出して、その位相差が90度になるように前
    記第3および第4の移相信号ベクトルの位相を同方向に
    変化させるように、前記第3および第4の移相信号ベク
    トルの位相を制御することを特徴とする移相回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013140712A1 (ja) * 2012-03-23 2013-09-26 パナソニック株式会社 自己検波ヘテロダインシステムおよびそれを備えたレーダ装置

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