JP6463565B1 - イメージリジェクションミクサ及び通信回路 - Google Patents
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Abstract
Description
ミクサは、ローカル信号を高周波信号に乗算することで、高周波信号の周波数を変換する。
ミクサは、高周波信号の周波数とローカル信号の周波数との和周波数成分と、高周波信号の周波数とローカル信号の周波数との差周波数成分とを出力する。
このとき、ミクサの後段の回路は、和周波数成分と差周波数成分とのうち、いずれか一方の周波数成分を所望信号として用いる。
したがって、通信回路は、和周波数成分と差周波数成分とのうち、所望信号として用いられない方の周波数成分を抑圧するフィルタなどを実装する必要がある。
非特許文献1に開示されているイメージリジェクションミクサは、フィルタなどを用いることなく、所望信号として用いられない方の周波数成分を抑圧することができるミクサである。
しかし、従来のイメージリジェクションミクサは、90度移相器における高周波信号の移相量が90度からずれてしまうと、所望信号として用いられない方の周波数成分を抑圧することができなくなるという課題があった。
また、この発明は、所望信号以外の周波数成分を抑圧することができるイメージリジェクションミクサを備える通信回路を得ることを目的とする。
図1は、実施の形態1によるイメージリジェクションミクサ1を備える通信回路を示す構成図である。
図1において、イメージリジェクションミクサ1は、例えば、第1の信号として、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)信号が入力され、第2の信号として、LO(Local Oscillator:局部発振器)信号が入力される。
イメージリジェクションミクサ1は、IF信号とLO信号とを混合し、IF信号とLO信号との混合結果を示すRF(Radio Frequency:高周波)信号を増幅器2に出力する。
LO信号は、正相のLO信号(以下、「LO信号_正相」と称する。)と、逆相のLO信号(以下、「LO信号_逆相」と称する。)とを含む差動信号である。
RF信号は、正相のRF信号(以下、「RF信号_正相」と称する。)と、逆相のRF信号(以下、「RF信号_逆相」と称する。)とを含む差動信号である。
アンテナ3は、増幅器2から出力されたRF信号を空間に放射する。
ここでは、通信回路が、送信機として用いられる例を示しているが、通信回路が、受信機として用いられるものであってもよい。
通信回路が、受信機として用いられる場合、イメージリジェクションミクサ1は、第1の信号として、RF信号が入力される。
また、通信回路が、受信機として用いられる場合、図1に示されている増幅器2は、向きが左右逆になる。
実施の形態1のイメージリジェクションミクサ1では、第1の信号として、IF信号_正相及びIF信号_逆相のそれぞれが入力される例を説明する。
図2において、IF入出力端子11aは、IF信号_正相を入出力するための端子である。
IF入出力端子11bは、IF信号_逆相を入出力するための端子である。
LO入力端子12aは、LO信号_正相を入力するための端子である。
LO入力端子12bは、LO信号_逆相を入力するための端子である。
RF入出力端子13aは、RF信号_正相を入出力するための端子である。
RF入出力端子13bは、RF信号_逆相を入出力するための端子である。
分配回路14は、IF入出力端子11bからIF信号_逆相が入力されると、IF信号_逆相を2つに分配して、一方のIF信号_逆相を遅延素子15aに出力し、他方のIF信号_逆相を第2の混合回路17のap端子17aに出力する。
遅延素子15aは、分配回路14から出力された一方のIF信号_正相を遅延量dだけ遅延させ、遅延後のIF信号_正相を第1の混合回路16のap端子16aに出力する。
遅延素子15aは、分配回路14から出力された一方のIF信号_逆相を遅延量dだけ遅延させ、遅延後のIF信号_逆相を第1の混合回路16のan端子16bに出力する。
遅延素子15bは、LO入力端子12aからLO信号_正相が入力されると、LO信号_正相を遅延量dだけ遅延させ、遅延後のLO信号_正相を第2の混合回路17のbn端子17dに出力する。
遅延素子15bは、LO入力端子12bからLO信号_逆相が入力されると、LO信号_逆相を遅延量dだけ遅延させ、遅延後のLO信号_逆相を第2の混合回路17のbp端子17cに出力する。
なお、遅延素子15aにおける遅延量dと、遅延素子15bにおける遅延量dとは、同じ遅延量である。
第1の混合回路16は、第1の信号として、ap端子16aからIF信号_正相が入力され、第1の信号として、an端子16bからIF信号_逆相が入力される。
また、第1の混合回路16は、第2の信号として、bn端子16dからLO信号_正相が入力され、第2の信号として、bp端子16cからLO信号_逆相が入力される。
第1の混合回路16は、第1の信号と第2の信号とを混合し、第1の信号と第2の信号との混合結果を示す第3の信号を合成回路18に出力する。
第1の混合回路16は、第3の信号として、cp端子16eからRF信号_正相を合成回路18に出力し、第3の信号として、cn端子16fからRF信号_逆相を合成回路18に出力する。
第2の混合回路17は、第1の信号として、an端子17bからIF信号_正相が入力され、第1の信号として、ap端子17aからIF信号_逆相が入力される。
また、第2の混合回路17は、第2の信号として、bn端子17dからLO信号_正相が入力され、第2の信号として、bp端子17cからLO信号_逆相が入力される。
第2の混合回路17は、第1の信号と第2の信号との混合し、第1の信号と第2の信号との混合結果を示す第4の信号を合成回路18に出力する。
第2の混合回路17は、第4の信号として、cp端子17eからRF信号_正相を合成回路18に出力し、第4の信号として、cn端子17fからRF信号_逆相を合成回路18に出力する。
合成回路18は、第1の混合回路16から出力されたRF信号_逆相と、第2の混合回路17から出力されたRF信号_逆相とを合成し、合成したRF信号_逆相をRF入出力端子13bに出力する。
なお、イメージリジェクションミクサ1が備える分配回路14、遅延回路15、第1の混合回路16、第2の混合回路17及び合成回路18のそれぞれは、差動構成である。
図3Aにおいて、第1の混合回路16は、トランジスタ21a〜21d及びトランジスタ22a,22bを備えている。
トランジスタ21aは、ベース端子がap端子16aと接続され、コレクタ端子がcp端子16eと接続され、エミッタ端子がトランジスタ22aのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ21bは、ベース端子がan端子16bと接続され、コレクタ端子がcn端子16fと接続され、エミッタ端子がトランジスタ22aのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ21cは、ベース端子がan端子16bと接続され、コレクタ端子がcp端子16eと接続され、エミッタ端子がトランジスタ22bのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ21dは、ベース端子がap端子16aと接続され、コレクタ端子がcn端子16fと接続され、エミッタ端子がトランジスタ22bのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ22aは、ベース端子がbn端子16dと接続され、コレクタ端子がトランジスタ21a,21bのエミッタ端子と接続され、エミッタ端子が接地されている。
トランジスタ22bは、ベース端子がbp端子16cと接続され、コレクタ端子がトランジスタ21c,21dのエミッタ端子と接続され、エミッタ端子が接地されている。
図3Bにおいて、第2の混合回路17は、トランジスタ31a〜31d及びトランジスタ32a,32bを備えている。
トランジスタ31aは、ベース端子がbn端子17dと接続され、コレクタ端子がcn端子17fと接続され、エミッタ端子がトランジスタ32aのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ31bは、ベース端子がbp端子17cと接続され、コレクタ端子がcp端子17eと接続され、エミッタ端子がトランジスタ32aのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ31cは、ベース端子がbp端子17cと接続され、コレクタ端子がcn端子17fと接続され、エミッタ端子がトランジスタ32bのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ31dは、ベース端子がbn端子17dと接続され、コレクタ端子がcp端子17eと接続され、エミッタ端子がトランジスタ32bのコレクタ端子と接続されている。
トランジスタ32aは、ベース端子がan端子17bと接続され、コレクタ端子がトランジスタ31a,31bのエミッタ端子と接続され、エミッタ端子が接地されている。
トランジスタ32bは、ベース端子がap端子17aと接続され、コレクタ端子がトランジスタ31c,31dのエミッタ端子と接続され、エミッタ端子が接地されている。
分配回路14は、IF入出力端子11aからIF信号_正相cos(ω1t)が入力されると、IF信号_正相cos(ω1t)を2つに分配する。
そして、分配回路14は、分配した一方のIF信号_正相cos(ω1t)を遅延素子15aに出力し、分配した他方のIF信号_正相cos(ω1t)を第2の混合回路17のan端子17bに出力する。
分配回路14は、IF入出力端子11bからIF信号_逆相−cos(ω1t)が入力されると、IF信号_逆相−cos(ω1t)を2つに分配する。
そして、分配回路14は、分配した一方のIF信号_逆相−cos(ω1t)を遅延素子15aに出力し、分配した他方のIF信号_逆相−cos(ω1t)を第2の混合回路17のap端子17aに出力する。
また、遅延素子15aは、分配回路14からIF信号_逆相−cos(ω1t)を受けると、IF信号_逆相−cos(ω1t)を遅延量dだけ遅延させ、遅延後のIF信号_逆相−cos(ω1t+d)を第1の混合回路16のan端子16bに出力する。
また、遅延素子15bは、LO入力端子12bから入力されたLO信号_逆相−cos(ω2t)を遅延量dだけ遅延させ、遅延後のLO信号_逆相−cos(ω2t+d)を第2の混合回路17のbp端子17cに出力する。
トランジスタ21b及びトランジスタ21cのそれぞれのベース端子には、遅延素子15aから出力されたIF信号_逆相−cos(ω1t+d)が入力される。
トランジスタ22aのベース端子には、LO入力端子12aから入力されたLO信号_正相cos(ω2t)が入力される。
トランジスタ22bのベース端子には、LO入力端子12bから入力されたLO信号_逆相−cos(ω2t)が入力される。
トランジスタ32bのベース端子には、IF入出力端子11bから入力されたIF信号_逆相−cos(ω1t)が入力される。
トランジスタ31a及びトランジスタ31dのそれぞれのベース端子には、遅延素子15bから出力されたLO信号_正相cos(ω2t+d)が入力される。
トランジスタ31b及びトランジスタ31cのそれぞれのベース端子には、遅延素子15bから出力されたLO信号_逆相−cos(ω2t+d)が入力される。
cn端子16fと接続されているトランジスタ21bのコレクタ端子には、以下に示す電流I2が流れ、cn端子16fと接続されているトランジスタ21dのコレクタ端子には、以下に示す電流I4が流れる。
また、cn端子17fと接続されているトランジスタ31aのコレクタ端子には、以下に示す電流I5が流れ、cn端子17fと接続されているトランジスタ31cのコレクタ端子には、以下に示す電流I7が流れる。
cp端子17eと接続されているトランジスタ31bのコレクタ端子には、以下に示す電流I6が流れ、cp端子17eと接続されているトランジスタ31dのコレクタ端子には、以下に示す電流I8が流れる。
Aは、トランジスタ22a,22b,32a,32bにおけるそれぞれの電圧利得である。
±Acosωxt(x=1,2)の項は、それぞれのトランジスタのエミッタ電圧である。
また、cp端子17eとcn端子17fのそれぞれから出力される信号は、差動信号で考えることができる。
したがって、式(1)において、n=2である場合、電流I1〜I8は、(a±b)2のように表され、(a±b)2のうち、2乗成分(=a2+b2)はキャンセルされるため、電流I1〜I8は、±2abの項だけを考えればよい
電流I1〜I8における±2abの項は、以下の式(2)のように表される。
また、合成回路18は、第1の混合回路16から出力されたRF信号_逆相と、第2の混合回路17から出力されたRF信号_逆相とを合成し、合成したRF信号_逆相をRF入出力端子13bに出力する。
合成回路18からRF入出力端子13aに出力されるRF信号_正相と、合成回路18からRF入出力端子13bに出力されるRF信号_逆相とは、以下の式(3)のように表される。
RF信号_正相=OUT_P=I1+I3+I6+I8
RF信号_逆相=OUT_N=I2+I4+I5+I7
(3)
したがって、イメージリジェクションミクサ1は、RF入出力端子13aから出力されるRF信号_正相と、RF入出力端子13bから出力されるRF信号_逆相との差分をとれば、所望信号として、差動成分(OUT_P−OUT_N)を得ることができる。
差動成分(OUT_P−OUT_N)は、式(5)に示すように、遅延素子15a,15bの遅延量dに応じた値になる。
ここでは、所望信号として、差動成分(OUT_P−OUT_N)を得るイメージリジェクションミクサ1を示しているが、所望信号として、差動成分(OUT_P−OUT_N)をsin(d)で除算した値を得るイメージリジェクションミクサ1であってもよい。例えば、差動成分(OUT_P−OUT_N)をsin(d)で除算する除算処理部がRF入出力端子13a,13bに接続されていれば、イメージリジェクションミクサ1が、差動成分(OUT_P−OUT_N)をsin(d)で除算した値を得ることができる。
このとき、イメージリジェクションミクサ1から出力される信号は、所望信号だけであり、不要信号として、例えば、和周波成分(ω1+ω2)が出力されることはない。
イメージリジェクションミクサ1は、遅延量dが、例えば、90度の移相量に対応する値でなくても所望信号を得ることができる。つまり、イメージリジェクションミクサ1は、遅延量dの設定精度に影響されずに、所望信号を得ることができる。
ただし、遅延量dが、0度又は180度である場合、差動成分(OUT_P−OUT_N)が零になるため、遅延量dとしては、0度と180度を用いることができない。
第1の混合回路16及び第2の混合回路17のそれぞれは、乗算する機能があればよく、例えば、スイッチミクサであってもよい。
図4Aは、第1の混合回路16がスイッチミクサである場合の第1の混合回路16を示す構成図であり、図4Bは、第2の混合回路17がスイッチミクサである場合の第2の混合回路17を示す構成図である。
図4Aに示す第1の混合回路16は、図3Aに示す第1の混合回路16が備えるトランジスタ22a,22bを備えていない。
図4Aに示す第1の混合回路16は、トランジスタ21a,21bのエミッタ端子にbn端子16dが接続され、トランジスタ21c,21dのエミッタ端子にbp端子16cが接続されている。
図4Bに示す第2の混合回路17は、図3Bに示す第2の混合回路17が備えるトランジスタ32a,32bを備えていない。
図4Bに示す第2の混合回路17は、トランジスタ31a,31bのエミッタ端子にan端子17bが接続され、トランジスタ31c,31dのエミッタ端子にap端子17aが接続されている。
例えば、図5に示すように、遅延素子15aが分配回路14と第2の混合回路17との間に接続され、遅延素子15bがLO入力端子12a,12bと第1の混合回路16との間に接続されているイメージリジェクションミクサ1であってもよい。
図5は、実施の形態1による他のイメージリジェクションミクサ1を示す構成図である。
第1の信号として、RF信号_正相及びRF信号_逆相のそれぞれが入力されるイメージリジェクションミクサ1では、図6又は図7に示すように構成される。
図6及び図7は、実施の形態1による他のイメージリジェクションミクサ1を示す構成図である。
図6及び図7に示すイメージリジェクションミクサ1では、IF入出力端子11aからIF信号_正相が出力され、IF入出力端子11bからIF信号_逆相が出力される。
また、図6及び図7に示すイメージリジェクションミクサ1では、分配回路14が合成回路として用いられ、合成回路18が分配回路として用いられる。
図7に示すイメージリジェクションミクサ1では、遅延素子15aが合成回路18と第2の混合回路17との間に接続され、遅延素子15bがLO入力端子12a,12bと第1の混合回路16との間に接続されている。
図7に示すイメージリジェクションミクサ1では、第1の混合回路16を示す構成図は、図8Aとなり、第2の混合回路17を示す構成図は、図8Bとなる。
しかし、RF信号_正相cos(ω1t)及びRF信号_逆相−cos(ω1t)のそれぞれが例えば受信信号である場合、RF信号_正相cos(ω1t)及びRF信号_逆相−cos(ω1t)のそれぞれの振幅は、受信信号の信号レベルによって決定される。
したがって、第1の混合回路16では、受信信号の信号レベルによっては、トランジスタ21a〜21dにおけるそれぞれの利得と、トランジスタ22a,22bにおけるそれぞれの利得との利得誤差が発生することがある。
また、第2の混合回路17では、受信信号の信号レベルによっては、トランジスタ31a〜31dにおけるそれぞれの利得と、トランジスタ32a,32bにおけるそれぞれの利得との利得誤差が発生することがある。
図8Aに示す第1の混合回路16では、トランジスタ22a,22b(以下、「下段のトランジスタ」と称する。)におけるそれぞれのベース端子に、RF信号(RF信号_正相又はRF信号_逆相)が入力される。
仮に、上段のトランジスタのベース端子にRF信号が入力され、下段のトランジスタのベース端子にLO信号が入力される場合、利得誤差が発生すると、上段のトランジスタのスイッチングを行うことができなくなることがある。しかし、図8Aに示す第1の混合回路16では、上段のトランジスタのベース端子にLO信号が入力され、下段のトランジスタのベース端子にRF信号が入力される。したがって、利得誤差が発生したとしても、上段のトランジスタのスイッチングを行うことができる。
図8Bに示す第2の混合回路17では、トランジスタ32a,32b(以下、「下段のトランジスタ」と称する。)におけるそれぞれのベース端子に、RF信号(RF信号_正相又はRF信号_逆相)が入力される。
仮に、上段のトランジスタのベース端子にRF信号が入力され、下段のトランジスタのベース端子にLO信号が入力される場合、利得誤差が発生すると、上段のトランジスタのスイッチングを行うことができなくなることがある。しかし、図8Bに示す第2の混合回路17では、上段のトランジスタのベース端子にLO信号が入力され、下段のトランジスタのベース端子にRF信号が入力される。したがって、利得誤差が発生したとしても、上段のトランジスタのスイッチングを行うことができる。
実施の形態3では、図2に示すイメージリジェクションミクサ1において、IF入出力端子11a,11bの入力信号と、LO入力端子12a,12bの入力信号とが、同じ周波数ωの信号であり、かつ、互いに異なる位相の信号であるとする。IF入出力端子11a,11bの入力信号の位相と、LO入力端子12a,12bの入力信号の位相との位相差は、φである。
IF入出力端子11aの入力信号は、IF信号_正相cos(ωt+φ)であり、IF入出力端子11bの入力信号は、IF信号_逆相−cos(ωt+φ)である。
LO入力端子12aの入力信号は、LO信号_正相cos(ωt)であり、LO入力端子12bの入力信号は、LO信号_逆相−cos(ωt)である。
図9Aに示す第1の混合回路16において、電流I1〜I8は、以下の式(6)のように表される。
合成回路18からRF入出力端子13aに出力されるRF信号_正相と、合成回路18からRF入出力端子13bに出力されるRF信号_逆相とは、以下の式(8)のように表される。
RF信号_正相=OUT_P=I1+I3+I6+I8
RF信号_逆相=OUT_P=I2+I4+I5+I7
(8)
したがって、イメージリジェクションミクサ1は、RF入出力端子13aから出力されるRF信号_正相と、RF入出力端子13bから出力されるRF信号_逆相との差分をとれば、所望信号として、差動成分(OUT_P−OUT_N)を得ることができる。
差動成分(OUT_P−OUT_N)は、式(10)に示すように、遅延素子15a,15bの遅延量dに応じた値になる。
ここでは、所望信号として、差動成分(OUT_P−OUT_N)を得るイメージリジェクションミクサ1を示しているが、所望信号として、差動成分(OUT_P−OUT_N)をsin(d)で除算した値を得るイメージリジェクションミクサ1であってもよい。例えば、差動成分(OUT_P−OUT_N)をsin(d)で除算する除算処理部がRF入出力端子13a,13bに接続されていれば、イメージリジェクションミクサ1が、差動成分(OUT_P−OUT_N)をsin(d)で除算した値を得ることができる。
このとき、イメージリジェクションミクサ1から出力される信号は、所望信号だけであり、不要信号として、例えば、和周波成分(ω1+ω2)が出力されることはない。
また、差動成分(OUT_P−OUT_N)は、2倍波成分がキャンセルされているため、2倍波成分を除去するためのフィルタを実装する必要がない。
図2に示すイメージリジェクションミクサ1では、第1の信号として、IF信号_正相及びIF信号_逆相のそれぞれが入力される例を示しているが、第1の信号として、RF信号_正相及びRF信号_逆相のそれぞれが入力されるものであってもよい。
第1の信号として、RF信号_正相及びRF信号_逆相のそれぞれが入力されるイメージリジェクションミクサ1では、図6又は図7に示すように構成される。
また、この発明は、イメージリジェクションミクサを備える通信回路に適している。
Claims (4)
- 第1の信号を2つに分配する差動の分配回路と、
前記分配回路により分配された一方の第1の信号と、一方の第2の信号とを混合し、前記一方の第1の信号と前記一方の第2の信号との混合結果を示す第3の信号を出力する第1の差動の混合回路と、
前記分配回路により分配された他方の第1の信号と、他方の第2の信号とを混合し、前記他方の第1の信号と前記他方の第2の信号との混合結果を示す第4の信号を出力する第2の差動の混合回路と、
前記第1の差動の混合回路から出力され、互いに差動の関係にある複数の第3の信号及び前記第2の差動の混合回路から出力され、互いに差動の関係にある複数の第4の信号のうち、互いに符号が異なる第3の信号及び第4の信号をそれぞれ合成する合成回路と、
前記分配回路により分配された前記一方の第1の信号と前記第2の差動の混合回路に与えられる前記他方の第2の信号とを同じ遅延量だけ遅延させ、あるいは、前記分配回路により分配された前記他方の第1の信号と前記第1の差動の混合回路に与えられる前記一方の第2の信号とを同じ遅延量だけ遅延させる遅延回路と
を備えたイメージリジェクションミクサ。 - 前記分配回路、前記第1の差動の混合回路、前記第2の差動の混合回路、前記合成回路及び前記遅延回路のそれぞれが差動構成であることを特徴とする請求項1記載のイメージリジェクションミクサ。
- 前記分配回路により分配される第1の信号と、前記遅延回路が遅延させる前の前記一方の第2の信号及び前記他方の第2の信号とが、同じ周波数の信号であり、かつ、互いに異なる位相の信号であり、
前記合成回路により合成された信号の差動成分には、前記第1の信号の位相と前記第2の信号の位相との差を引数とするsin関数の値に正比例する直流成分が含まれていることを特徴とする請求項2記載のイメージリジェクションミクサ。 - 第1の信号と第2の信号とを混合し、前記第1の信号と前記第2の信号との混合結果を示す信号を出力するイメージリジェクションミクサを備え、
前記イメージリジェクションミクサは、
前記第1の信号を2つに分配する差動の分配回路と、
前記分配回路により分配された一方の第1の信号と、一方の第2の信号とを混合し、前記一方の第1の信号と前記一方の第2の信号との混合結果を示す第3の信号を出力する第1の差動の混合回路と、
前記分配回路により分配された他方の第1の信号と、他方の第2の信号とを混合し、前記他方の第1の信号と前記他方の第2の信号との混合結果を示す第4の信号を出力する第2の差動の混合回路と、
前記第1の差動の混合回路から出力され、互いに差動の関係にある複数の第3の信号及び前記第2の差動の混合回路から出力され、互いに差動の関係にある複数の第4の信号のうち、互いに符号が異なる第3の信号及び第4の信号をそれぞれ合成する合成回路と、
前記分配回路により分配された前記一方の第1の信号と前記第2の差動の混合回路に与えられる前記他方の第2の信号とを同じ遅延量だけ遅延させ、あるいは、前記分配回路により分配された前記他方の第1の信号と前記第1の差動の混合回路に与えられる前記一方の第2の信号とを同じ遅延量だけ遅延させる遅延回路と
を備えたことを特徴とする通信回路。
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