JPH1141063A - 自動移相制御回路 - Google Patents

自動移相制御回路

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JPH1141063A
JPH1141063A JP13935698A JP13935698A JPH1141063A JP H1141063 A JPH1141063 A JP H1141063A JP 13935698 A JP13935698 A JP 13935698A JP 13935698 A JP13935698 A JP 13935698A JP H1141063 A JPH1141063 A JP H1141063A
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JP
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phase shift
phase
circuit
signal
control circuit
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JP13935698A
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Toshihiro Yamaguchi
敏宏 山口
Shinichi Kitazono
真一 北園
Koichi Otani
晃一 大谷
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】入力された交流信号の移相量を正確に設定する
ことができる移相制御回路の提供。 【解決手段】 100は移相する交流の信号源、110
は入力バッフア回路、120は移相信号を形成するため
の移相制御回路である。130A、130Bは移相制御
回路120で所定の位相差を付加した二つの平衡出力信
号がそれぞれ入力されている出力バッフア回路で、同時
に位相比較回路140に供給されている。位相比較回路
140は移相制御回路120で移相された出力信号の位
相と、移相される前の信号の位相とを比較し、その位相
差に対応した信号を検出しその移相量がπ/2の時は、
π/2よりづれた±△φに対応する値を求め、その信号
を次の低域通過型のフイルタに入力する。そしてこの低
域通過型のローパスフイルタ(LPF)150で平均的
な直流成分を検出し、その信号が誤差増幅器160を介
して移相制御回路120の制御信号として供給され、回
路の構成素子によって発生する移相誤差を解消するよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された信号を
移相する移相回路に係わり、特に移相量が広い周波数範
囲で正確に設定できる自動移相制御回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】交流信号の位相を進めたり、遅らせたり
するような移相回路は、各種の回路によって具体化され
ているが、例えば、抵抗とコンデンサからなる回路素子
を使用したアナログ回路で構成する場合は、広い周波数
範囲で一定の移相量となる移相回路を形成することは困
難になる。これは、コンデンサのインピーダンスや抵抗
値が集積化された回路では、その絶対的なバラツキによ
って精度の高い移相量を設定することが困難になる点、
入力される交流信号の周波数によって回路に浮遊する容
量等の影響を受けて移相量が変化するためであり、この
ような移相回路では広い周波数範囲で一定の角度だけ移
相する移相回路を形成するはきわめて困難になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、集積回路で移相
回路を構成する場合は、回路の抵抗値のバラツキや、回
路に派生する浮遊容量によって、入力された信号に対し
て所望の移相量を与えることが困難になり、さらに、入
力信号の周波数が変化するような回路では、移相回路を
構成する抵抗及びコンデンサ等を外付けしても、常に、
正確な移相量を与えることが困難になるという問題があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の自動移相制御回
路はかかる問題点を解消するためになされたものであっ
て、制御信号によって移相量が可変となるように構成さ
れている位相制御回路と、この位相制御回路から出力さ
れる所定の移相量を持つ二つの信号を比較する位相比較
回路と、前記位相比較回路から出力された位相差信号の
直流成分を抽出する低域周波数抽出回路とを備えてお
り、この低域周波数抽出回路の出力を前記移相制御回路
に帰還することによって所望の位相差を有する信号が得
られるようにしたものである。移相回路は特に移相量を
π/2とするような場合に好適であり、また、バランス
タイプのアナログ回路を集積回路とすることにより、集
積配線パターンにに基づく移相誤差も少なくすることが
できる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自動移相制御回路
のブロック図を示したものであって、100は信号源、
110は入力バッフア回路、120は移相信号を形成す
るための移相制御回路である。この移相制御回路120
の実施例としては、後で述べるようにπ/2(90度)
の移相制御回路とした場合について述べる。130A、
130Bは移相制御回路120で所定の位相差を付加し
た二つの平衡出力信号がそれぞれ入力されている出力バ
ッフア回路であり、その出力は平衡信号として出力端子
T(I) T(Q) より他の回路に供給されるが、同時に位相
比較回路140に供給されている。
【0006】位相比較回路140は移相制御回路120
で移相された出力信号の位相と、移相される前の信号の
位相とを比較し、その位相差に対応した信号を検出する
ものであって、例えば移相制御回路120による移相量
がπ/2とされているときは、出力信号がπ/2よりづ
れた±△φに対応する値を求め、その信号を次の低域通
過型のフイルタに入力する。そしてこの低域通過型のロ
ーパスフイルタ(LPF)150で平均的な直流成分を
検出し、その信号が誤差増幅器160を介して移相制御
回路120の制御信号として供給されるように構成され
ている。
【0007】移相制御回路120は後で述べるように低
域通過型のフイルタと高域通過型のフイルタの組み合わ
せによって構成されており、この低域通過型のフイル
タ、及び高域通過型のフイルタを構成する抵抗、及びコ
ンデンサ回路に流入する電流値を制御することによって
移相量が可変するように構成されている。また、位相比
較回路140は差動増幅器を使用した乗算回路によって
構成され、例えば移相量がπ/2とされているときは、
移相前の交流信号Sinωtと、移相された後の交流信
号Sin(ωt+π/2+φ)を乗算することによっ
て、その位相差φに対応する数値を求めるものであり、
移相回路がπ/2の時は、SinωtとCos(ωt+
φ)の乗算値から、信号SM =1/2{(Sin2ωt+
φ)+Sinφ}を求める。そして、次のローパスフイル
タ150によって交流成分を除去する事によって、位相
誤差に対応する直流成分Sinφの値を求めることができ
る。
【0008】この直流成分は、誤差増幅器160を介し
て制御信号SC とされ、移相制御回路120に帰還さ
れ、移相量をコントロールすることにより、移相誤差φ
が小さく(φ=0)なるように制御される。その結果、
このフイードバック制御によってφ=0となるように移
相制御回路120の移相量が設定され、その出力に相互
にπ/2位相がづれた二つの信号S0 とS90を得ること
ができる。
【0009】図2は図1に示した位相比較回路140の
具体例を示したものである。この図はトランジスタQ
1、Q2からなる第1の差動増幅回路D1Aと、トラン
ジスタQ3、Q4よりなる第2の差動増幅器D1Bを備
え、これらの共通エミッタをトランジスタQ5、Q6か
らなる第3の差動増幅器で制御するようにした第1の掛
算器M1によって構成されている。なお、この第1の掛
算器M1に対して平衡性を保つために、トランジスタQ
7、Q8からなる第4の差動増幅器D2Aと、トランジ
スタQ9、Q10からなるなる第5の差動増幅器DB2
が設けられ、その共通エミッタを同じく第6の差動増幅
器を構成するトランジスタQ11、Q12によって制御
する第2の掛算器M2を備えている。
【0010】そして、第1の掛算器M1を構成する一対
の差動増幅回路DA1,DA2に対して移相される前の
信号S0 を入力端子T11から供給すると共に、その共通
エミッタ電流を差動増幅器を構成するトランジスタQ
5、Q6に対して入力端子T12から移相された信号S90
を供給して制御するようにしている。また、第2の掛算
器M2を構成する一対の差動増幅回路D2A、D2Bに
は、移相された後の信号S90が入力端子T21から供給さ
れ、その共通エミッタ電流を制御するトランジスタQ1
1、Q12には移相される前の信号S0 が入力端子T22
から供給されている。そして、両方の掛算器で演算され
た信号が負荷抵抗RLで合成されて、出力端子Tout に
出力される。
【0011】この二つの掛算器M1、M2は入力された
π/2の位相差を有する信号S0 、S90を乗算するが、
先に述べたようにS0 =Sinωt、S90=Cos(ωt±
φ)とすると、この移相誤差φに関する演算出力が端子
Tout から出力され、その信号の直流成分が次ぎの低域
通過フイルタ150によって抽出されると共に、その信
号が誤差増幅器160を介して、次に述べる移相制御回
路120の移相量を制御するものとなる。
【0012】図3は移相制御回路120として特にπ/
2(以下90度という)移相を行うための移相制御回路
の具体例を示したもので、A1〜A6はバッフア作用を
有するアンプであり、そのゲインは1とすることができ
る。また、DA1〜DA3は差動増幅器を示す。アンプ
A1、及びA2には平衡信号とされている入力交流信号
ein,−einが供給されており、差動増幅器DA2の出
力にはπ/2移相された信号S90 が出力され、差動増幅
器DA1、及びDA3の合成出力が基準位相となる信号
S0 を出力する。
【0013】このπ/2移相制御回路は入力端子から平
衡信号einと−einが入力され、抵抗R1、R2、及
びコンデンサC(C1+C2)によって分圧されてい
る。そして、コンデンサC、及び抵抗R1 、R2 で分圧
された位相差の生じている電圧がアンプA3〜A6を介
して出力される。抵抗R1の端子に相当する電圧をeR
1、コンデンサCの端子電圧をeC、抵抗R2の端子電
圧をeR2としたときに差動増幅器DA1、差動増幅器
DA2、および差動増幅器DA3から出力される電圧、
eR1、ec 、およびeR2 は次のような数式1で表さ
れる。
【数1】 ここで、R1=R2=1/ω1 C(但しω1 はある特定
の入力交流信号の周波数)となるように設定しておく
と、入力信号の周波数がω1 の場合、各電圧の信号レベ
ルはeR1+eR2≒eCであり、コンデンサCの両端
の電圧を出力している電圧eCと、抵抗R1、R2の両
端の端子電圧を出力している電圧eR1+eR2の位相
差はJ、すなわち、ほぼπ/2とすることができると共
に、信号S0 とS90のレベルをほぼ等しくすることがで
きる。なお、ω1 以外の周波数ではレベルが等しくなら
ないが位相はπ/2となる。
【0014】低域通過フイルタを構成するボリューム抵
抗RV1とコンデンサC3、及びボリューム抵抗RV2
とコンデンサC4の時定数を調整すると、位相差π/2
をさらに±φ移相することが可能になり、後で述べるよ
うにボリュームRV1、RV2の値を電気的に調整する
ことにより、二つの出力電圧S0 、S90の移相差をπ/
2±φに制御することができる。よって、出力T0から出
力される信号S0 に対して、出力端子T90から出力され
る信号S90は90度の位相差を持つように調整する移相
制御回路となる。なお、コンデンサC1、C2の中点は
仮想的に接地電位となり、1個のコンデンサを使用して
もよいが、C1とC2に分離することによって集積化さ
れた際に回路的にバランスをよくすることができるとい
う効果がある。
【0015】図4は図3に示したπ/2移相制御回路の
具体例を集積回路で構成した実施例である。この図で一
点鎖線で囲った部分が図3のアンプA1〜A6と差動増
幅器DA1〜DA3の部分を示す。この図に見られるよ
うに各アンプA1〜6はトランジスタのエミッタフロワ
ー回路によって構成されており、その利得が1となるよ
うに構成されている。また、差動対のトランジスタによ
って差動増幅器DA1〜DA3が構成されていることが
わかる。さらに、位相制御を行うためのボリュームVR
1とボリュームVR2はトランジスタQ11とQ12によっ
て構成されており、可変電流源IC を前記した誤差増幅
器160の出力によってコントロールすることにより、
トランジスタQ11、Q12の電流を可変し、上記したよう
に出力端子T0 とT90から得られる信号S0とS90の移相
量を90度±φだけ可変できるようになされている。
【0016】なお、π/2移相制御回路は図3に示され
ている回路の他に、図5に示すように抵抗R1、R2及
びコンデンサC(C1+C2)からなる第1の時定数回
路と、この第1の時定数回路に対して逆回路をとなる抵
抗R3、R4とコンデンサC3、C4からなる第2の時
定数回路によって構成し、この時定数回路にアンプA1
〜A4を介して入力信号ein、−einを供給し、第1及
び第2の時定数回路の分圧点の出力をカップリングコン
デンサC0 を介して差動増幅器DA1,DA2で取り出
すように構成してもよい。このπ/2移相回路は抵抗R
1〜R4と、コンデンサC、C1、C2を所定の値に設
定することにより、出力信号信号S(I) が入力信号ein
に対してπ/4進み、出力信号S(Q) が入力信号einに
対してπ/4遅れることにより、相互にπ/2の位相差
を有する信号が得られるが、図3の場合と同様に、調整
用のコンデンサC5〜C8とボリューム抵抗RV1〜R
V4を設けてその時定数をコントロールすることによ
り、π/2の移相量を調整することができる。また、こ
の回路は後で述べるようにTV受信回路において、+π
/4、及び−π/4の移相回路25A、25Bとして使
用することができる。
【0017】図6は前記した位相比較回路(図2)の実
施例を示したもので、、位相比較回路140の演算出力
は二つのエミッタフロアからなるトランジスタQ1、Q
2に入力され、そのエミッタ出力電圧が差動対回路を構
成するトランジスタQ3、Q4で増幅される。差動対の
トランジスタQ3 、Q4 の出力電圧は抵抗R1(R2)
とコンデンサC1(C2)からなるローパスフイルタを
介して高周波成分が抑圧され、位相比較回路140から
出力される交流成分から直流成分(Sin±φ)を抽出す
る。
【0018】図7は前記ローパスフイルタ150の出力
を増幅する好適な誤差増幅器160の実施例を示す。こ
の実施例も誤差信号成分が二つのエミッタフロワによっ
て構成されているトランジスタQ1、Q2に入力され、
その出力が差動対を構成するトランジスタQ3、Q4で
増幅されるように構成されている。トランジスタQ5、
Q6はカレントミラ回路を構成しており、差動対に流れ
る差動信号がトランジスタQ7、Q8を介して出力端子
Tout に出力され、その出力を制御信号EC として、前
記した図4の実施例では、可変電流源IC を制御して移
相量の調整を行うようにしている。
【0019】コンデンサC0 は高周波成分を抑圧するコ
ンデンサであり、高周波成分が帰還されないようにする
ことによって、自動移相制御回路の安定性を保つために
挿入されている。また、トランジスタQ9、Q10、Q
11、Q12、及びダイオードD1、D2は出力端子T
OUT に対して例えば0.8V程度のバイアス電圧を付加
するレベルシフト回路を構成するものであり、制御用の
可変電流源IC の動作にオフセットがないようにするも
のである。
【0020】図8は本発明の自動移相制御回路をTVの
受信回路に応用した場合のブロック図である。この図に
おいてアンテナ、またはケーブル等を介して入力された
放送信号はTV複同調回路10において希望の放送チャ
ンネルが選択される。そして選択された例えば周波数が
fD とされた信号が、アナログ回路で構成されている集
積回路20に入力される。集積回路20に入力された放
送信号は、まずAGCアンプ21によって所定の信号レ
ベルとなるように増幅され第1及び第2の周波数混合器
22A、22Bに供給される。第1の周波数混合器22
A及び第2の周波数混合器22Bには、局部発振器23
の発振周波数fLOを移相するπ/2移相回路24から、
相互に90度の位相差を有するローカル信号がそれぞれ
入力されており、このローカル信号の周波数と入力され
ている選局チャンネルの周波数の差成分が中間周波数f
IFとして出力される
【0021】この第1及び第2の周波数混合器22A、
22Bから出力される中間周波数は、次に+π/4移相
回路25A、及び−π/4移相回路にそれぞれ供給さ
れ、加算回路26において等レベルで加算し合成信号と
してして中間周波数増幅回路27に出力される。なお、
28はTV受信機において使用されている局部発振周波
数を形成するためのPLL(Phase-Locked Loop) 回路
であり、基準信号周波数源に基づいて正確な局部発振周
波数を形成すると共に、その発振周波数に対応する情報
とAFTシステムによる制御によって複同調回路の通過
周波数を可変するように構成されている。また、29は
TV受像器のチャンネル選択や、全体的のコントロール
を行うシステムコントローラを示している。
【0022】このTVの受信回路は上記実施の形態に示
されているように選局された周波数fD に対して90度
移相された二つのローカル周波数fLO(I)(Q)をπ/2移
相回路24で形成し、周波数混合器22A、22Bに供
給して、選局周波数fDと乗算するミキシング方式をとっ
ているため、以下に述べるように、イメージ妨害周波数
が存在するときでも、この周波数成分で発生する妨害波
を出力しないようにキャンセルすることができる。
【0023】所望の選局された信号をACos (ωs t+
φs )、イメージ妨害となる周波数をBCos (ωi t+
φi )、ローカル周波数をCos (ωL t+φL )とする
と、第1の周波数混合器22Aの出力周波数fMIX(1)は
数式2によって示される。
【数2】 そして、上記数式2の演算出力に対してローパスフイル
タ等を介して差信号成分のみを抽出すると数式3の
(1)に示すような中間周波数fIF(1) が出力される。
【数3】
【0024】次に第2の周波数混合器22Bにおいては
ローカル周波数がπ/2移相された周波数Sin(ωL t
+φL )が供給されているから、その混合出力周波数f
mix(2)は数式4に示すようになる。
【数4】 そしてこの場合もローパスフイルタを介して差信号成分
を抽出すると数式5に示すような中間周波数信号fIF
(2) が出力される。
【数5】
【0025】前記した数式3及び数式5の信号成分を比
較すると、両信号成分は位相差がπ/2づれている二つ
の信号成分によって形成されているから、両者の位相差
がπ/2となるような位相回路、つまり図8の場合、一
方の信号を+π/4移相する移相回路25Aに供給し、
他方の信号を−π/4移相する移相回路25Bに供給し
てやると、相互にπ/2移相した状態になる。すると、
上記数式3の(1)式の信号fIF(1) は、数式3の
(2)式、fIM(1) (π/2) となり、この式と数式5の
第2項は極性が異なっているが同一の信号を示している
ことになるから、この両者の信号fIF(1) (π/2)と
fIF(2) の信号を加算回路で合成すると、数式6に示す
ように希望の受信周波数fD (ωD)と、ローカル周波
数fL (ωL )の差信号を中間周波数とする信号A* S
in{(ωL −ωs)t+φL −φs}のみを得ることが
できる。
【数6】
【0026】この加算回路26の出力には妨害波となる
周波数成分fIMの信号成分が除去されているため、中間
周波数アンプ27の出力にはイメージ信号成分が出力さ
れないことになり、復調後の映像信号の画質が劣化しな
いことになる。また、上記した集積回路は例えば差動増
幅器を基本として、プッシュプル方式の回路(平衡回
路)で構成することによって信号処理を行うと信号成分
の2次の高調波歪みをなくすることができる。さらに、
入力側で多少のイメージ妨害となる周波数が入力された
場合でも十分にイメージ中間周波数を除去することがで
きるため、入力側の選局回路を簡易化することができる
という利点がある。
【0027】ところで、上記したようなイメージキャン
セル方式の受信回路では、数式1ないし数式6で示され
ているように、π/2移相回路24が正確に90度の位
相差を有する二つのローカル周波数を提供することが必
要になるが、TV放送波のように高い周波数帯域とされ
ている周波数領域内で完全にπ/2移相を行うような集
積回路を構成することは、高い精度の製造技術が要求さ
れ実用的ではない。そこで、本発明ではπ/2移相回路
24として図1に示すような自動移相制御回路を使用
し、その応用例としてローカル周波数で正確にπ/2の
位相差となっている2系統のローカル信号が出力される
ようにしたものである。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動移相
制御回路は、移相回路の移相量が自動的に設定された移
相量となるように補正できるように構成されているの
で、被移相入力信号の周波数が大きく変化するような場
合でも、正確に所定の移相量とされた移相信号を得るこ
とができる。また、この自動移相制御回路を半導体集積
基板上に形成したときでも、回路を構成する素子の絶対
的なバラツキを、位相比較結果をフイードバックする回
路によって吸収することができるため、比較的少ない素
子を使用して安価に製造することができるという効果が
あると共に、調整作業は大幅に節減でき、コストダウン
を図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動移相制御回路の概要を示すブロッ
ク図である。
【図2】自動移相制御回路を制御する信号を得るための
位相比較回路の具体例を示す回路図である。
【図3】外部からの信号によって移相量を制御できる移
相制御回路のブロック図である。
【図4】図3の回路を実現するための具体的な回路例を
示す集積回路図である。
【図5】移相制御回路の他の実施例を示す回路図を示
す。
【図6】比較信号を抽出低域通過型のフイルタを示す回
路図である。
【図7】移相誤差信号を増幅する移相誤差増幅器の回路
図である。
【図8】自動移相制御回路を使用したTV受信回路のブ
ロック図である。
【符号の説明】
100 信号源、120 移相制御回路 140位相比
較回路 150 ローパスフイルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号によって移相量が可変となるよう
    に構成されている位相制御回路と、 前記位相制御回路から出力される所定の移相量を有する
    二つの出力信号の位相差を比較する位相比較回路と、 前記位相比較回路から出力された位相差信号から直流成
    分を抽出する低域周波数抽出回路と、 前記低域周波数抽出回路の出力を制御信号として前記移
    相制御回路に帰還する帰還回路を備えていることを特徴
    とする自動移相制御回路。
  2. 【請求項2】前記位相制御回路はπ/2移相制御回路と
    されていることを特徴とする請求項1に記載の自動移相
    制御回路。
  3. 【請求項3】上記自動移相制御回路はバランスタイプの
    アナログ回路を集積化した集積回路によって構成されて
    いることを特徴とする請求項1、又は2に記載の自動移
    相制御回路。
JP13935698A 1997-05-23 1998-05-21 自動移相制御回路 Withdrawn JPH1141063A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7282979B2 (en) 2004-09-16 2007-10-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Phase shifting device
JP2010081250A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Corp 高周波スイッチ回路

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