JPH08183774A - モノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方法 - Google Patents
モノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方法Info
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- JPH08183774A JPH08183774A JP6340255A JP34025594A JPH08183774A JP H08183774 A JPH08183774 A JP H08183774A JP 6340255 A JP6340255 A JP 6340255A JP 34025594 A JP34025594 A JP 34025594A JP H08183774 A JPH08183774 A JP H08183774A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Pyridine Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 3−シアノピリジンの気相塩素化では極めて
低収率及び/又は実質的に生成しない異性体の生成割合
を高めて好収率でモノクロロ−3−シアノピリジン類を
製造できる方法を提供する。 【構成】 3−シアノピリジンを塩素と、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅の酸化物及び/又は塩化物の1種或は
2種以上を含有する塩素化触媒の存在下で気相接触反応
せしめて、式(1): 【化1】 で示されるモノクロロ−3−シアノピリジン類を製造す
る。
低収率及び/又は実質的に生成しない異性体の生成割合
を高めて好収率でモノクロロ−3−シアノピリジン類を
製造できる方法を提供する。 【構成】 3−シアノピリジンを塩素と、鉄、コバル
ト、ニッケル、銅の酸化物及び/又は塩化物の1種或は
2種以上を含有する塩素化触媒の存在下で気相接触反応
せしめて、式(1): 【化1】 で示されるモノクロロ−3−シアノピリジン類を製造す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モノクロロ−3−シア
ノピリジンの製造方法に関する。さらに詳しくは、3−
シアノピリジンを塩素と、塩素化触媒の存在下で気相接
触反応せしめることを特徴とするモノクロロ−3−シア
ノピリジン類の製造方法に関する。モノクロロ−3−シ
アノピリジン類は医、農薬原料として有用な化合物であ
る。
ノピリジンの製造方法に関する。さらに詳しくは、3−
シアノピリジンを塩素と、塩素化触媒の存在下で気相接
触反応せしめることを特徴とするモノクロロ−3−シア
ノピリジン類の製造方法に関する。モノクロロ−3−シ
アノピリジン類は医、農薬原料として有用な化合物であ
る。
【0002】
【従来の技術】気相において3−シアノピリジンと塩素
との反応によりモノクロロ−3−シアノピリジン類を製
造する方法としては、触媒の不存在下で3−シアノピリ
ジンと塩素とをバイコール ハイ−シリカ リアクター
へ導入して気相反応せしめる方法(米国特許第3591
597号)等が知られている。
との反応によりモノクロロ−3−シアノピリジン類を製
造する方法としては、触媒の不存在下で3−シアノピリ
ジンと塩素とをバイコール ハイ−シリカ リアクター
へ導入して気相反応せしめる方法(米国特許第3591
597号)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
法においては、モノクロロ−3−シアノピリジンの収率
は24%程度と低い。そして生成物としては2−クロロ
−5−シアノピリジンが選択的に得られ、その異性体で
ある2−クロロ−3−シアノピリジンの収率は約2%と
極めて低く、また3−クロロ−5−シアノピリジン及び
4−クロロ−3−シアノピリジンは実質的に生成してい
ない。したがって、この方法は上記異性体を製造する方
法としては不利である。本発明の目的は、3−シアノピ
リジンを塩素と気相接触反応せしめてモノクロロ−3−
シアノピリジン類を製造するにあたり、上記異性体のい
ずれか1種又は2種以上の生成割合を高めてモノクロロ
−3−シアノピリジン類を好収率で製造することのでき
る方法を提供することにある。
法においては、モノクロロ−3−シアノピリジンの収率
は24%程度と低い。そして生成物としては2−クロロ
−5−シアノピリジンが選択的に得られ、その異性体で
ある2−クロロ−3−シアノピリジンの収率は約2%と
極めて低く、また3−クロロ−5−シアノピリジン及び
4−クロロ−3−シアノピリジンは実質的に生成してい
ない。したがって、この方法は上記異性体を製造する方
法としては不利である。本発明の目的は、3−シアノピ
リジンを塩素と気相接触反応せしめてモノクロロ−3−
シアノピリジン類を製造するにあたり、上記異性体のい
ずれか1種又は2種以上の生成割合を高めてモノクロロ
−3−シアノピリジン類を好収率で製造することのでき
る方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、特定の塩素化触媒の存在下で3−シアノピ
リジンを塩素と気相接触反応せしめると、上記目的を達
成できることを見出し本発明に至った。
重ねた結果、特定の塩素化触媒の存在下で3−シアノピ
リジンを塩素と気相接触反応せしめると、上記目的を達
成できることを見出し本発明に至った。
【0005】即ち本発明は、3−シアノピリジンを塩素
と、金属の酸化物及び/又は塩化物を含有する塩素化触
媒の存在下で気相接触反応せしめることを特徴とする式
(1):
と、金属の酸化物及び/又は塩化物を含有する塩素化触
媒の存在下で気相接触反応せしめることを特徴とする式
(1):
【化2】 で示されるモノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方
法に関する。
法に関する。
【0006】本発明に用いられる塩素化触媒は、鉄、コ
バルト、ニッケル、銅等の金属の酸化物及び/又は塩化
物の1種或は2種以上を活性成分として含有するもので
ある。本発明において塩素化触媒は、上記活性成分を単
独で使用することができるが、上記活性成分を担体に担
持したものが好ましい。
バルト、ニッケル、銅等の金属の酸化物及び/又は塩化
物の1種或は2種以上を活性成分として含有するもので
ある。本発明において塩素化触媒は、上記活性成分を単
独で使用することができるが、上記活性成分を担体に担
持したものが好ましい。
【0007】塩素化触媒の調製において使用する活性成
分の原料化合物としては特に限定はなく、通常の酸化物
触媒の原料化合物として用いられるものであればいずれ
も使用でき、例えば鉄、コバルト、ニッケル及び銅の各
々の塩化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩等が用いられ
る。
分の原料化合物としては特に限定はなく、通常の酸化物
触媒の原料化合物として用いられるものであればいずれ
も使用でき、例えば鉄、コバルト、ニッケル及び銅の各
々の塩化物、水酸化物、硝酸塩、硫酸塩等が用いられ
る。
【0008】上記活性成分を担体に担持する場合、担体
としては、シリカ、シリカ−アルミナ、アルミナ、ゼオ
ライト等を使用することができる。担体に担持した塩素
化触媒の調製において担体の原料化合物としては、上記
担体粉末をそのまま使用でき、その他コロイド状のシリ
カ又はアルミナ、アルカリ金属の珪酸塩、水ガラス、液
体硫酸バンド等を用いることができる。
としては、シリカ、シリカ−アルミナ、アルミナ、ゼオ
ライト等を使用することができる。担体に担持した塩素
化触媒の調製において担体の原料化合物としては、上記
担体粉末をそのまま使用でき、その他コロイド状のシリ
カ又はアルミナ、アルカリ金属の珪酸塩、水ガラス、液
体硫酸バンド等を用いることができる。
【0009】本発明に使用する塩素化触媒の調製法とし
ては、一般に広く知られる方法が適用でき、例えば原料
化合物を含む液に沈殿剤を添加して不溶性の沈殿物とし
て共沈させ、得られた沈殿物を乾燥、焼成する方法、原
料化合物をニーダー等で混練し、乾燥、焼成する方法、
或は原料化合物を含む液中に担体を浸して含浸担持し、
乾燥、焼成する方法等で調製することができる。
ては、一般に広く知られる方法が適用でき、例えば原料
化合物を含む液に沈殿剤を添加して不溶性の沈殿物とし
て共沈させ、得られた沈殿物を乾燥、焼成する方法、原
料化合物をニーダー等で混練し、乾燥、焼成する方法、
或は原料化合物を含む液中に担体を浸して含浸担持し、
乾燥、焼成する方法等で調製することができる。
【0010】本発明において塩素化触媒の存在下、3−
シアノピリジンを塩素と気相接触せしめてモノクロロ−
3−シアノピリジン類を製造するにあたり、反応供給ガ
ス中の3−シアノピリジンと塩素の混合比は、通常3−
シアノピリジン1モルあたり塩素が0.2〜6モルであ
る。しかし3−シアノピリジンに対する塩素のモル比が
高くなると、副生成物であるジクロロ−3−シアノピリ
ジン及びトリクロロ−3−シアノピリジン等の高度に塩
素化された化合物の生成量が増加する傾向にあるため、
モノクロロ−3−シアノピリジン類を好収率で製造する
には、塩素は3−シアノピリジン1モルあたり2モル以
下とするのが好ましい。
シアノピリジンを塩素と気相接触せしめてモノクロロ−
3−シアノピリジン類を製造するにあたり、反応供給ガ
ス中の3−シアノピリジンと塩素の混合比は、通常3−
シアノピリジン1モルあたり塩素が0.2〜6モルであ
る。しかし3−シアノピリジンに対する塩素のモル比が
高くなると、副生成物であるジクロロ−3−シアノピリ
ジン及びトリクロロ−3−シアノピリジン等の高度に塩
素化された化合物の生成量が増加する傾向にあるため、
モノクロロ−3−シアノピリジン類を好収率で製造する
には、塩素は3−シアノピリジン1モルあたり2モル以
下とするのが好ましい。
【0011】本発明は、3−シアノピリジンと塩素とを
含む反応供給ガス中にさらに不活性希釈剤を混合して反
応を行うこともできる。不活性希釈剤は燃焼やタール状
生成物の副生等を抑制する機能を有するものであり、本
発明方法においては不活性希釈剤を用いて反応を行うの
が好ましい。不活性希釈剤としては、それ自身が塩素化
されないものであればいずれも使用することができ、例
えば窒素、水蒸気等を挙げることができ、好ましくは窒
素の存在下で塩素化が行われる。なお不活性希釈剤の使
用量は、3−シアノピリジンと塩素の混合比等の違いに
より一概に規定できないが、通常は3−シアノピリジン
1モルあたり1〜10モルである。
含む反応供給ガス中にさらに不活性希釈剤を混合して反
応を行うこともできる。不活性希釈剤は燃焼やタール状
生成物の副生等を抑制する機能を有するものであり、本
発明方法においては不活性希釈剤を用いて反応を行うの
が好ましい。不活性希釈剤としては、それ自身が塩素化
されないものであればいずれも使用することができ、例
えば窒素、水蒸気等を挙げることができ、好ましくは窒
素の存在下で塩素化が行われる。なお不活性希釈剤の使
用量は、3−シアノピリジンと塩素の混合比等の違いに
より一概に規定できないが、通常は3−シアノピリジン
1モルあたり1〜10モルである。
【0012】本発明において塩素化触媒の単位体積あた
りの3−シアノピリジンの供給速度(以下、LHSVと
いう。)は、通常0.01〜1.0g/(ml・Hr)
であり、好ましくは0.03〜0.5g/(ml・H
r)である。また、3−シアノピリジン、塩素及び不活
性希釈剤からなる反応供給ガスの空間速度は、通常10
0〜10000Hr-1であり、好ましくは300〜50
00Hr-1である。
りの3−シアノピリジンの供給速度(以下、LHSVと
いう。)は、通常0.01〜1.0g/(ml・Hr)
であり、好ましくは0.03〜0.5g/(ml・H
r)である。また、3−シアノピリジン、塩素及び不活
性希釈剤からなる反応供給ガスの空間速度は、通常10
0〜10000Hr-1であり、好ましくは300〜50
00Hr-1である。
【0013】反応温度は通常250〜500℃である。
生成物中の2−クロロ−3−シアノピリジン、3−クロ
ロ−5−シアノピリジン、4−クロロ−3−シアノピリ
ジンの生成割合を増加させるには、低温側で反応を行う
のが好ましい。反応は通常常圧で行われるが、減圧又は
加圧下においても実施することができる。反応器は固定
床形式のものや流動床形式のものを使用することができ
る。
生成物中の2−クロロ−3−シアノピリジン、3−クロ
ロ−5−シアノピリジン、4−クロロ−3−シアノピリ
ジンの生成割合を増加させるには、低温側で反応を行う
のが好ましい。反応は通常常圧で行われるが、減圧又は
加圧下においても実施することができる。反応器は固定
床形式のものや流動床形式のものを使用することができ
る。
【0014】特に塩素化触媒が活性成分として銅の酸化
物及び/又は塩化物を含む場合には、生成物中に高い生
成割合で2−クロロ−3−シアノピリジン及び/又は3
−クロロ−5−シアノピリジンを生成させ得る。生成物
中の3−クロロ−5−シアノピリジンの生成割合は反応
条件、特に反応温度によって制御することが可能であ
る。3−クロロ−5−シアノピリジンの生成割合を高め
るためには、反応温度を250〜350℃とするのが好
ましい。
物及び/又は塩化物を含む場合には、生成物中に高い生
成割合で2−クロロ−3−シアノピリジン及び/又は3
−クロロ−5−シアノピリジンを生成させ得る。生成物
中の3−クロロ−5−シアノピリジンの生成割合は反応
条件、特に反応温度によって制御することが可能であ
る。3−クロロ−5−シアノピリジンの生成割合を高め
るためには、反応温度を250〜350℃とするのが好
ましい。
【0015】こうして得られる生成物は、モノクロロ−
3−シアノピリジン類の異性体混合物であり、この混合
物から夫々を単離するには、まず反応によって得られる
反応生成ガスを四塩化炭素等の適当な溶媒を用いて捕集
し、この捕集液から蒸留及び再結晶等の方法を組み合わ
せて実施すればよい。
3−シアノピリジン類の異性体混合物であり、この混合
物から夫々を単離するには、まず反応によって得られる
反応生成ガスを四塩化炭素等の適当な溶媒を用いて捕集
し、この捕集液から蒸留及び再結晶等の方法を組み合わ
せて実施すればよい。
【0016】
【実施例】次に実施例により本発明を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。なお転化
率、収率及び選択率はそれぞれ次の計算式にしたがって
計算した。
明は以下の実施例に限定されるものではない。なお転化
率、収率及び選択率はそれぞれ次の計算式にしたがって
計算した。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】
【数3】
【0020】実施例1 蒸留水3.5リットルを80℃に加熱し、水ガラス(S
iO229%含有)466.1gを加えた後、30%硫
酸250gを加えて硫酸溶液とした。この硫酸溶液中に
硝酸銅三水和物60.4gを加えて溶解し、次いで28
%アンモニア水を添加してpHを8に調整して沈殿物を
生成させ、室温まで冷却した。生成した沈殿物を濾過
し、水7リットルで洗浄した後、沈殿物を110℃で乾
燥し、次いで空気中550℃で5時間焼成して酸化銅及
びシリカ(Cu:Si(原子比)=1:9)からなる触
媒を得た。このようにして得た触媒の粒径を10〜16
メッシュに揃え、内径20mmφのパイレックス製反応
管に25mlを充填した。触媒充填部を350℃に加熱
し、ここに3−シアノピリジンのLHSVを0.2g/
(ml・Hr)とし、3−シアノピリジン:塩素:窒素
のモル比が1:1:5の混合ガスを通した(空間速度:
350Hr-1)。反応生成ガスを四塩化炭素に10分間
吸収して捕集し、捕集液をガスクロマトグラフィーで分
析した。 3−シアノピリジン 転化率=57% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=26%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=26%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=21%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 3%(選択
率= 5%)
iO229%含有)466.1gを加えた後、30%硫
酸250gを加えて硫酸溶液とした。この硫酸溶液中に
硝酸銅三水和物60.4gを加えて溶解し、次いで28
%アンモニア水を添加してpHを8に調整して沈殿物を
生成させ、室温まで冷却した。生成した沈殿物を濾過
し、水7リットルで洗浄した後、沈殿物を110℃で乾
燥し、次いで空気中550℃で5時間焼成して酸化銅及
びシリカ(Cu:Si(原子比)=1:9)からなる触
媒を得た。このようにして得た触媒の粒径を10〜16
メッシュに揃え、内径20mmφのパイレックス製反応
管に25mlを充填した。触媒充填部を350℃に加熱
し、ここに3−シアノピリジンのLHSVを0.2g/
(ml・Hr)とし、3−シアノピリジン:塩素:窒素
のモル比が1:1:5の混合ガスを通した(空間速度:
350Hr-1)。反応生成ガスを四塩化炭素に10分間
吸収して捕集し、捕集液をガスクロマトグラフィーで分
析した。 3−シアノピリジン 転化率=57% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=26%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=26%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=21%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 3%(選択
率= 5%)
【0021】実施例2 触媒充填部を300℃に加熱した以外は、実施例1と同
様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=38% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=10%(選択
率=26%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率= 8%(選択
率=21%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=39%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 5%(選択
率=13%)
様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=38% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=10%(選択
率=26%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率= 8%(選択
率=21%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=39%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 5%(選択
率=13%)
【0022】実施例3 硝酸銅三水和物の代わりに硝酸ニッケル六水和物72.
7gを用いた以外は、実施例1と同様にして触媒の調製
を行い酸化ニッケル及びシリカ(Ni:Si(原子比)
=1:9)からなる触媒を調製した。この触媒を用い、
3−シアノピリジン:塩素:窒素のモル比を1:2:4
とした以外は、実施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=72% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=20%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=33%(選択
率=45%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率<1% 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率<1%
7gを用いた以外は、実施例1と同様にして触媒の調製
を行い酸化ニッケル及びシリカ(Ni:Si(原子比)
=1:9)からなる触媒を調製した。この触媒を用い、
3−シアノピリジン:塩素:窒素のモル比を1:2:4
とした以外は、実施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=72% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=20%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=33%(選択
率=45%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率<1% 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率<1%
【0023】実施例4 硝酸銅三水和物の代わりに硝酸鉄九水和物101.0g
を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒の調製を行
い酸化鉄及びシリカ(Fe:Si(原子比)=1:9)
からなる触媒を調製した。この触媒を用いた以外は、実
施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=44% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=28%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=19%(選択
率=44%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率< 1% 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 2%(選択
率= 5%)
を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒の調製を行
い酸化鉄及びシリカ(Fe:Si(原子比)=1:9)
からなる触媒を調製した。この触媒を用いた以外は、実
施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=44% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=28%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=19%(選択
率=44%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率< 1% 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 2%(選択
率= 5%)
【0024】実施例5 硝酸銅三水和物の代わりに硝酸コバルト六水和物72.
8gを用いた以外は、実施例1と同様にして触媒の調製
を行い酸化コバルト及びシリカ(Co:Si(原子比)
=1:9)からなる触媒を調製した。この触媒を用いた
以外は、実施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=47% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=25%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=19%(選択
率=40%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率= 2%(選択
率= 4%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 6%(選択
率=13%)
8gを用いた以外は、実施例1と同様にして触媒の調製
を行い酸化コバルト及びシリカ(Co:Si(原子比)
=1:9)からなる触媒を調製した。この触媒を用いた
以外は、実施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=47% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=25%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=19%(選択
率=40%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率= 2%(選択
率= 4%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 6%(選択
率=13%)
【0025】実施例6 シリカ粉末135.2gに、蒸留水100mlに塩化第
二銅二水和物42.6gを溶解した溶液を加えて含浸、
担持した後、100℃で乾燥し、次いで空気中400℃
で5時間焼成して塩化銅及びシリカ(Cu:Si(原子
比)=1:9)からなる触媒を得た。この触媒を用い、
3−シアノピリジンのLHSVを0.3g/(ml・H
r)として3−シアノピリジン:塩素:窒素=1:1:
5の混合ガスを空間速度400Hr-1で通した以外は、
実施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=51% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=24%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=23%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率=13%(選択
率=25%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 3%(選択
率= 5%)
二銅二水和物42.6gを溶解した溶液を加えて含浸、
担持した後、100℃で乾燥し、次いで空気中400℃
で5時間焼成して塩化銅及びシリカ(Cu:Si(原子
比)=1:9)からなる触媒を得た。この触媒を用い、
3−シアノピリジンのLHSVを0.3g/(ml・H
r)として3−シアノピリジン:塩素:窒素=1:1:
5の混合ガスを空間速度400Hr-1で通した以外は、
実施例1と同様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=51% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=24%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=12%(選択
率=23%) 3−クロロ−5−シアノピリジン 収率=13%(選択
率=25%) 4−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 3%(選択
率= 5%)
【0026】比較例1 触媒の代わりに粒径10〜16メッシュのカーボランダ
ム(SiC)を反応管に充填した以外は、実施例1と同
様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=22% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 4%(選択
率=19%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=69%) 3−クロロ−5−シアノピリジン及び4−クロロ−3−
シアノピリジンの生成は極微量であった。
ム(SiC)を反応管に充填した以外は、実施例1と同
様の操作を行った。 3−シアノピリジン 転化率=22% 2−クロロ−3−シアノピリジン 収率= 4%(選択
率=19%) 2−クロロ−5−シアノピリジン 収率=15%(選択
率=69%) 3−クロロ−5−シアノピリジン及び4−クロロ−3−
シアノピリジンの生成は極微量であった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、従来方法では極めて低
い収率でしか生成しない異性体及び/又は実質的に生成
していない異性体の生成割合を高めてモノクロロ−3−
シアノピリジン類を好収率で得ることができる。
い収率でしか生成しない異性体及び/又は実質的に生成
していない異性体の生成割合を高めてモノクロロ−3−
シアノピリジン類を好収率で得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/75 23/755 27/10 X 27/122 X 27/128 X // C07B 61/00 300 B01J 23/74 321 X
Claims (4)
- 【請求項1】 3−シアノピリジンを塩素と、金属の酸
化物及び/又は塩化物を含有する塩素化触媒の存在下で
気相接触反応せしめることを特徴とする、式(1): 【化1】 で示されるモノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方
法。 - 【請求項2】 塩素化触媒が、鉄、コバルト、ニッケ
ル、銅の酸化物及び/又は塩化物の1種或は2種以上を
含有する請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 金属が銅であって、式(1)で示される
モノクロロ−3−シアノピリジン類が2−クロロ−3−
シアノピリジン及び/又は3−クロロ−5−シアノピリ
ジンである請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 反応を250〜350℃で行う請求項3
記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340255A JPH08183774A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | モノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6340255A JPH08183774A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | モノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08183774A true JPH08183774A (ja) | 1996-07-16 |
Family
ID=18335190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6340255A Pending JPH08183774A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | モノクロロ−3−シアノピリジン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08183774A (ja) |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6340255A patent/JPH08183774A/ja active Pending
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