JP2000119258A - シアノピリミジン類の製造法 - Google Patents

シアノピリミジン類の製造法

Info

Publication number
JP2000119258A
JP2000119258A JP10286818A JP28681898A JP2000119258A JP 2000119258 A JP2000119258 A JP 2000119258A JP 10286818 A JP10286818 A JP 10286818A JP 28681898 A JP28681898 A JP 28681898A JP 2000119258 A JP2000119258 A JP 2000119258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
antimony
vanadium
phosphorus
cyanopyrimidines
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10286818A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhide Obara
克英 小原
Takayuki Shoji
孝幸 小路
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Koei Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koei Chemical Co Ltd filed Critical Koei Chemical Co Ltd
Priority to JP10286818A priority Critical patent/JP2000119258A/ja
Publication of JP2000119258A publication Critical patent/JP2000119258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルキルピリミジン類をアンモニア及び分子
状酸素と気相接触反応させてシアノピリミジン類を好収
率で製造できる方法を提供すること。 【解決手段】 アルキルピリミジン類をアンモニア及び
分子状酸素と気相接触反応させてシアノピリミジン類を
製造するに際し、触媒として式(1): VaSbbcd (1) (式中、添字a、b、c及びdは、それぞれバナジウ
ム、アンチモン、リン及び酸素の原子比を示し、aを1
としたとき、bは0〜8、cは0〜5、dは他の元素の
原子価から求まる値である。ただし、b及びcが共に0
であることはない。)で表される酸化物を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、触媒の存在下にア
ルキルピリミジン類をアンモニア及び分子状酸素と気相
接触反応せしめる、すなわち、アルキルピリミジン類の
アンモ酸化によるシアノピリミジン類の製造方法に関す
る。シアノピリミジン類は医、農薬原料として有用な化
合物である。
【0002】
【従来技術】アルキルピリミジン類をアンモ酸化してシ
アノピリミジン類を製造する方法としては、薬学雑誌,
98(11),1491−1497(1978)に、1
重量%Cr23及び10重量%V25を軽石に担持させ
た触媒を用い、この触媒の存在下に2−メチルピリミジ
ン又は5−メチルピリミジンをアンモ酸化して2−シア
ノピリミジン又は5−シアノピリミジンを生成せしめる
方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
文献には、アンモ酸化の反応条件、2−メチルピリミジ
ン及び5−メチルピリミジンの転化率、並びに反応によ
り生成する2−シアノピリミジン及び5−シアノピリミ
ジンの収率等の具体的な記載が一切ない。そこで本発明
者は、上記従来法の触媒を調製し、得られた触媒を用い
た2−メチルピリミジンのアンモ酸化について検討した
ところ、後述の比較例に示すとおり2−シアノピリミジ
ンの収率は最高でも45.5%であり、さらに収率のよ
い製造方法が望まれる結果となった。したがって本発明
の目的は、アルキルピリミジン類のアンモ酸化によって
シアノピリミジン類を好収率で製造し得る方法を提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために鋭意検討を行った結果、アルキルピリ
ミジン類のアンモ酸化における触媒としてバナジウム並
びにアンチモン及び/又はリンを含む酸化物を用いる
と、シアノピリミジン類を好収率で製造できることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明は、触媒の存在下、アルキ
ルピリミジン類をアンモニア及び分子状酸素と気相接触
反応させてシアノピリミジン類を製造するに際し、触媒
としてバナジウム並びにアンチモン及び/又はリンを含
有する酸化物を使用することを特徴とするシアノピリミ
ジン類の製造法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明において使用するアルキルピリミジン類と
は、少なくとも1個のアルキル基、好ましくは炭素原子
数1〜4の低級アルキル基が、ピリミジン環の炭素原子
に結合した化合物である。特に好ましいアルキル基は、
メチル基及びエチル基である。上記アルキルピリミジン
類は、アルキル基のほか、さらに本発明のアンモ酸化に
不活性な基、例えば、ハロゲン原子、アリール基及びシ
アノ基から選ばれる基を1個又は2個以上有していても
よい。アルキルピリミジン類の具体例としては、例え
ば、2−メチルピリミジン、4−メチルピリミジン、5
−メチルピリミジン、2−エチルピリミジン、4−エチ
ルピリミジン、5−エチルピリミジン、2,4−ジメチ
ルピリミジン、2,5−ジメチルピリミジン、4,5−
ジメチルピリミジン、2,4,5−トリメチルピリミジ
ン、2,4,6−トリメチルピリミジン、4,5,6−
トリメチルピリミジン、2,4,5,6−テトラメチル
ピリミジン及びこれらが更にハロゲン原子、アリール基
及びシアノ基から選ばれる基を1個又は2個以上有する
化合物等が挙げられ、特に好ましくはメチルピリミジ
ン;2−メチルピリミジン、4−メチルピリミジン、5
−メチルピリミジンである。
【0007】そして本発明のアンモ酸化により、上記ア
ルキルピリミジン類が有するアルキル基の少なくとも1
個がシアノ基となったシアノピリミジン類が得られる。
シアノピリミジン類の具体例としては、例えば、2−シ
アノピリミジン、4−シアノピリミジン、5−シアノピ
リミジン、2−シアノ−4−メチルピリミジン、2−シ
アノ−5−メチルピリミジン、2,4−ジシアノピリミ
ジン、2,5−ジシアノピリミジン、2−シアノ−4,
5−ジメチルピリミジン、2−シアノ−4,6−ジメチ
ルピリミジン及びこれらがさらにハロゲン原子、アリー
ル基及び及びシアノ基から選ばれる基を1個又は2個以
上有する化合物等が挙げられ、好ましくは2−シアノピ
リミジン、4−シアノピリミジン、5−シアノピリミジ
ンである。
【0008】本発明においては、触媒としてバナジウム
並びにアンチモン及び/又はリンを含有する酸化物を使
用する。好ましくは、式(1): VaSbbcd (1) (式中、添字a、b、c及びdは、それぞれバナジウ
ム、アンチモン、リン及び酸素の原子比を示し、aを1
としたとき、bは0〜8、cは0〜5、dは他の元素の
原子価から求まる値である。ただし、b及びcが共に0
であることはない。)で表される酸化物である。
【0009】本発明の触媒を調製するにあたって原料と
して使用する各触媒構成元素の化合物には特に限定はな
く、酸化物触媒の調製に通常使用されている化合物を用
いることができる。例えばバナジウム化合物としては、
メタバナジン酸アンモニウム、五酸化バナジウム、蓚酸
バナジル、リン酸バナジル等が、アンチモン化合物とし
ては、金属アンチモン、三酸化二アンチモン、五酸化二
アンチモン、三塩化アンチモン等が、リン化合物として
はリン酸、メタリン酸、亜リン酸、リン酸塩(例えばリ
ン酸アンモニウムなど)等が挙げられる。
【0010】本発明の触媒の調製法としては、一般に広
く知られている触媒調製方法を採用でき、共沈法、混練
法、含浸法等のいずれの方法によっても本発明の触媒が
容易に得られる。調製法の一例としては、上記触媒構成
元素の化合物を水中で、攪拌下、加熱した後、得られた
混合物を濃縮、乾燥し、次いで焼成する方法が挙げら
れ、焼成は300〜800℃の温度で空気及び/又は不
活性ガス雰囲気下で行うことができる。
【0011】本発明においては、上記のようにして調製
されたバナジウム並びにアンチモン及び/又はリンを含
有する酸化物をそのまま用いてアンモ酸化を行うことが
できるが、バナジウム並びにアンチモン及び/又はリン
を含有する酸化物を担体に担持したものを触媒として用
いてアンモ酸化を行ってもよい。担体としては、触媒の
担体として広く使用されているものが挙げられ、例え
ば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ
−アルミナ、シリカ−チタニア、炭化ケイ素、ケイソウ
土及びゼオライト等が挙げられる。好ましくは、ケイ
素、アルミニウム及びチタンからなる群より選ばれる少
なくとも1種の元素の酸化物(例えば、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア
等)である。なお、バナジウム並びにアンチモン及び/
又はリンを含有する酸化物を、担体としてのケイ素、ア
ルミニウム及びチタンからなる群より選ばれる少なくと
も1種の元素の酸化物に担持した触媒には、バナジウム
並びにアンチモン及び/又はリンを含有する酸化物が担
体上に分散して支持されたもの、バナジウム、アンチモ
ン及びリンから選ばれる少なくとも1種の元素が担体に
おけるケイ素、アルミニウム及びチタンからなる群より
選ばれる少なくとも1種の元素と複合酸化物を形成して
担体に支持されたもの、並びにこれらの混合物が含まれ
る。
【0012】バナジウム並びにアンチモン及び/又はリ
ンを含有する酸化物を担体に担持した触媒は、従来公知
の方法によって調製することができる。例えば、上記担
体に本発明の触媒構成元素の化合物を含有する溶液を含
浸して乾燥、焼成する方法、まずバナジウム並びにアン
チモン及び/又はリンを含有する酸化物を調製し、次い
で得られた酸化物を担体と混練或いは得られた酸化物で
担体を被覆する方法等が挙げられる。また上記触媒構成
元素の化合物を上記担体粉末及び/又は担体原料と、水
中で、攪拌下、加熱した後、得られた混合物を濃縮、乾
燥し、次いで焼成する方法によって調製することもで
き、担体原料としては、例えば、担体がケイ素、アルミ
ニウム及びチタンからなる群より選ばれる少なくとも1
種の元素の酸化物であるとき、コロイド状のシリカ、ア
ルミナ及びチタニア、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸アンモ
ニウム等)、アルコキシシラン(テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン等)、水酸化アルミニウム、
硫酸アルミニウム等が挙げられる。
【0013】以上のようにして調製された触媒は、円柱
状、円筒状、球状、粒状、粉末状等、所望の形状に成形
して、固定床触媒又は流動床触媒として使用することが
できる。なお、担体に担持した触媒の場合は、予め所望
の形状に成形した担体を用いて上記のようにして触媒を
調製してもよい。
【0014】本発明のアンモ酸化は、上記触媒の存在下
にアルキルピリミジン類を、アンモニア及び分子状酸素
と気相接触反応させて行われる。アンモ酸化におけるア
ルキルピリミジン類とアンモニア及び分子状酸素の使用
割合は、通常、アルキルピリミジン類1モルに対してア
ンモニア0.7〜50モル、好ましくは1〜40モル、
分子状酸素0.5〜15モル、好ましくは1〜6モルで
ある。分子状酸素としては、通常空気を使用するが、純
酸素又はこれと空気との混合物を使用することができ
る。また本発明のアンモ酸化においては、アルキルピリ
ミジン類、アンモニア及び分子状酸素の混合ガスを希釈
剤により希釈してもよく、希釈剤としては、窒素、水蒸
気等の不活性ガスを使用することができる。不活性ガス
を使用するとき、その使用量はアルキルピリミジン類1
モルに対して、通常、1〜50モルである。
【0015】本発明のアンモ酸化は、固定床反応器又は
流動床反応器で実施することができる。以下、本発明の
アンモ酸化を固定床反応器を用いて実施する場合につい
て説明する。反応管に本発明の触媒を充填し、触媒充填
部を通常250〜550℃、好ましくは300〜500
℃に昇温する。そして当該触媒充填部に上記割合のアル
キルピリミジン類、アンモニア、分子状酸素及び必要で
あれば希釈剤からなる混合ガスを、空間速度(以下、S
Vという。)通常300〜20000hr-1、好ましく
は500〜10000hr-1にて供給して接触反応せし
めれば、シアノピリミジン類が好収率で生成する。反応
は、常圧下、減圧下又は加圧下で実施することができ
る。
【0016】本発明のアンモ酸化により得られる反応生
成ガスに含まれるシアノピリミジン類の回収は、次のよ
うにして行うことができる。反応器から流出する反応生
成ガスをそのまま冷却してシアノピリミジン類を凝縮せ
しめるか又は反応生成ガスを適当な溶媒に通じてシアノ
ピリミジン類を溶媒に溶解する。次いで得られた凝縮物
又は溶液から、蒸留、再結晶等の方法を組み合わせるこ
とによりシアノピリミジン類を単離することができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明を実施例のみに限定するものではな
い。なお、転化率、収率及び選択率は以下の定義に従っ
て計算した。
【0018】
【数1】
【0019】
【数2】
【0020】
【数3】
【0021】実施例1 イオン交換水250g及び85重量%リン酸105.5
gの混合物を、攪拌下、95℃に昇温した後、得られた
混合物に五酸化バナジウム83.5g及び20重量%シ
リカゾル275.0gを加え、攪拌下、80℃に1時間
保った。次いで得られた混合物を濃縮し、濃縮物を13
0℃で7時間乾燥後、空気気流中、670℃で4時間焼
成した。このようにしてバナジウム及びリンを含有する
酸化物を、ケイ素の酸化物に担持した触媒を得た。得ら
れた触媒の酸素を除く原子比はV 11/Si1である。
上記で得た触媒の粒径を1.0〜1.7mm(10〜1
6メッシュ)に揃え、その10mlを内径16mmφの
パイレックス製反応管に充填した。反応管の触媒充填部
を450℃に昇温し、該触媒充填部に2−メチルピリミ
ジン、アンモニア、空気及び水からなる混合ガス(混合
モル比は2−メチルピリミジン:アンモニア:空気:水
=1:30:20:1であった。)を反応管上部よりS
V=1420hr-1で供給して反応させた。混合ガス供
給開始から2時間後、反応管から排出される反応ガスを
エタノール100ml中に10分間通じて反応ガスから
反応生成物を捕集した。得られた捕集液を液体クロマト
グラフィーにより分析した結果、2−メチルピリミジン
の転化率は90.8%、2−シアノピリミジンの収率は
47.7%(選択率52.5%)であった。またピリミ
ジンが収率6.9%(選択率7.6%)で生成してい
た。
【0022】実施例2 イオン交換水1200g、メタバナジン酸アンモニウム
40.0g、三酸化アンチモン200g、シリカゲル1
50g、酸化チタン110g及び60%硝酸126gの
混合物を、攪拌下、95℃に2時間保った。次いで得ら
れた混合物に28%アンモニア水溶液を加えてpHを5
に調整した後、濃縮し、濃縮物を130℃で7時間乾燥
した。得られた乾燥物を、空気気流中、300℃で5時
間、次いで770℃で3時間焼成した。このようにして
バナジウム及びアンチモンを含有する酸化物を、ケイ素
及びチタンの酸化物に担持した触媒を得た。得られた触
媒の酸素を除く原子比は、V1Sb4/Si7.3Ti4であ
る。実施例1における酸素を除く原子比がV11/Si
1の触媒に代えて上記で得た酸素を除く原子比がV1Sb
4/Si7.3Ti4の触媒を用い、触媒充填部の温度を4
20℃に及びSVを2000hr-1に代えた以外は実施
例1と同様にして2−シアノピリミジンの製造を行っ
た。ただし、反応ガスからの反応生成物の捕集は、混合
ガス供給開始から3時間後に行った。その結果、2−メ
チルピリミジンの転化率は82.8%、2−シアノピリ
ミジンの収率は53.4%(選択率64.5%)であっ
た。またピリミジンが収率2.1%(選択率2.5%)
で生成していた。
【0023】実施例3 実施例2においてシリカゲルに代えてリン酸水素二アン
モニウム50.0gを使用した以外は実施例2と同様に
して触媒の調製を行い、バナジウム、アンチモン及びリ
ンを含有する酸化物を、チタンの酸化物に担持した触媒
を得た。得られた触媒の酸素を除く原子比は、V1Sb4
1.1/Ti4である。実施例1における酸素を除く原子
比がV11/Si1の触媒に代えて上記で得た酸素を除
く原子比がV1Sb41.1/Ti4の触媒を用い、触媒充
填部の温度を460℃に及びSVを1360hr-1に代
えた以外は実施例1と同様にして2−シアノピリミジン
の製造を行った。ただし、反応ガスからの反応生成物の
捕集は、混合ガス供給開始から5時間後に行った。その
結果、2−メチルピリミジンの転化率は98.9%、2
−シアノピリミジンの収率は47.7%(選択率48.
2%)であった。またピリミジンが収率4.4%(選択
率4.4%)で生成していた。
【0024】比較例1 軽石30g及び9%塩酸150gを混合し、攪拌下、6
0℃で1時間加熱した後、濾過した。得られた濾滓をイ
オン交換水2リットルで洗浄した後、150℃で1.5
時間乾燥した。得られた乾燥物の粒径を1.0〜1.7
mm(10〜16メッシュ)に揃え、この10gに、イ
オン交換水20gに蓚酸2.0g、メタバナジン酸アン
モニウム1.46g及び重クロム酸アンモニウム0.1
9gを加えて得られた溶液を含浸し、100℃で2時間
乾燥、次いで150℃で3.5時間乾燥後、空気気流
中、400℃で3時間焼成した。このようにして10重
量%V25及び1重量%Cr23に相当するバナジウム
及びクロムを含有する酸化物を軽石に担持した触媒を得
た。実施例1における酸素を除く原子比がV11/Si
1の触媒に代えて上記で得たバナジウム及びクロムを含
有する酸化物を軽石に担持した触媒を用い、触媒充填部
の温度を表1に示す温度に及びSVを1370hr-1
代えた以外は実施例1と同様にして反応を行った。結果
を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】実施例4 イオン交換水500g及び85%リン酸45.6gを、
攪拌下、混合して90℃に昇温した後、五酸化バナジウ
ム30.0g、シリカゲル19.8g及び10重量%ア
ルミナゾル84.1gを加え、同温度で20分反応させ
た。得られた反応液を濃縮し、濃縮物を150℃で一昼
夜乾燥後、空気気流中、640℃で4時間焼成した。こ
のようにしてバナジウム及びリンを含有する酸化物を、
ケイ素及びアルミニウムの酸化物に担持した触媒を得
た。得られた触媒の酸素を除く原子比は、V11.2/S
1Al0.5である。上記で得た触媒の粒径を1.0〜
1.7mm(10〜16メッシュ)に揃え、その10m
lを内径20mmφのパイレックス製反応管に充填し、
反応管の触媒充填部を460℃に昇温した。この触媒充
填部に2−メチルピリミジン、アンモニア、窒素及び空
気からなる混合ガス(混合モル比は2−メチルピリミジ
ン:アンモニア:空気:窒素=1:3:10:22であ
った。)を反応管上部よりSV=1420hr-1で供給
して反応を行った。混合ガス供給開始から3.3時間
後、反応管から排出される反応ガスをメタノール中に1
0分間通じて反応ガスから反応生成物を捕集した。得ら
れた捕集液をガスクロマトグラフィーにより分析したと
ころ、2−メチルピリミジンの転化率は80.3%及び
2−シアノピリミジンの収率は53.5%(選択率6
6.6%)であった。またピリミジンが収率1.1%
(選択率1.4%)で生成していた。
【0027】比較例2 実施例4における酸素を除く原子比がV11.2/Si1
Al0.5の触媒に代えて比較例1で得たバナジウム及び
クロムを含有する酸化物を軽石に担持した触媒を用い、
触媒充填部の温度を表2に示す温度に及びSVを140
0hr-1に代えた以外は実施例4と同様にして2−シア
ノピリミジンの製造を行った。結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G069 AA02 AA08 BA01A BA02A BA02B BA04A BB06A BB06B BC26A BC26B BC54A BC54B BC60A BC60B BD07A BD07B BD17C CB53 DA06 4H039 CA70 CL50

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒の存在下、アルキルピリミジン類を
    アンモニア及び分子状酸素と気相接触反応させてシアノ
    ピリミジン類を製造するに際し、触媒としてバナジウム
    並びにアンチモン及び/又はリンを含有する酸化物を使
    用することを特徴とするシアノピリミジン類の製造法。
  2. 【請求項2】 バナジウム並びにアンチモン及び/又は
    リンを含有する酸化物が、式(1): VaSbbcd (1) (式中、添字a、b、c及びdは、それぞれバナジウ
    ム、アンチモン、リン及び酸素の原子比を示し、aを1
    としたとき、bは0〜8、cは0〜5、dは他の元素の
    原子価から求まる値である。ただし、b及びcが共に0
    であることはない。)で表される酸化物である請求項1
    又は2記載の方法。
  3. 【請求項3】 バナジウム並びにアンチモン及び/又は
    リンを含有する酸化物が、さらにケイ素、アルミニウム
    及びチタンからなる群より選ばれる少なくとも1種の元
    素を含有する酸化物である請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルキルピリミジン類がメチルピリミジ
    ンである請求1、2又は3記載の方法。
JP10286818A 1998-10-08 1998-10-08 シアノピリミジン類の製造法 Pending JP2000119258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10286818A JP2000119258A (ja) 1998-10-08 1998-10-08 シアノピリミジン類の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10286818A JP2000119258A (ja) 1998-10-08 1998-10-08 シアノピリミジン類の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000119258A true JP2000119258A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17709451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10286818A Pending JP2000119258A (ja) 1998-10-08 1998-10-08 シアノピリミジン類の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000119258A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187783A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Koei Chem Co Ltd シアノイソキノリン類の製造方法
CN103145625A (zh) * 2013-03-29 2013-06-12 吴江信凯医药科技有限公司 一种2-氰基嘧啶的制备方法
JP2016034928A (ja) * 2014-08-05 2016-03-17 広栄化学工業株式会社 ニトリル化合物の製造方法
CN115364891A (zh) * 2021-05-19 2022-11-22 中国石油化工股份有限公司 一种合成3-氰基吡啶催化剂及其制备方法和应用

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001187783A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Koei Chem Co Ltd シアノイソキノリン類の製造方法
CN103145625A (zh) * 2013-03-29 2013-06-12 吴江信凯医药科技有限公司 一种2-氰基嘧啶的制备方法
JP2016034928A (ja) * 2014-08-05 2016-03-17 広栄化学工業株式会社 ニトリル化合物の製造方法
CN115364891A (zh) * 2021-05-19 2022-11-22 中国石油化工股份有限公司 一种合成3-氰基吡啶催化剂及其制备方法和应用
CN115364891B (zh) * 2021-05-19 2024-03-29 中国石油化工股份有限公司 一种合成3-氰基吡啶催化剂及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0228898B1 (en) Process for producing cyclic amines
US4788317A (en) Ammoxidation of paraffins and catalysts therefor
JP2000229929A (ja) 不飽和ニトリル類の製造のための高度な活性および選択性を有する触媒、その製造法および使用法
JPH08333321A (ja) アミノ−またはヒドロキシベンゾニトリルを製造するための方法および触媒
JP2000119258A (ja) シアノピリミジン類の製造法
JP2001114726A (ja) メタクリル酸の製造方法
EP0003158B1 (en) Oxidation and ammoxidation catalysts, their production and use
JPH05177141A (ja) メタクリル酸の製造法
JP5080081B2 (ja) シアノピリジンを製造するための方法とそれに適した触媒
JPH0517392A (ja) アクリル酸の製造方法
JPS5838424B2 (ja) オレフイン アンモニア オヨビ サンソカラフホウワニトリルオ セイゾウスルセツシヨクホウ
JP4723090B2 (ja) ヘテロ芳香族アルデヒド類の製造方法
JP4686001B2 (ja) シアノイソキノリン類の製造方法
JP2631866B2 (ja) ピリミジン類の製造法
EP0141228B1 (en) A process for producing polychlorobenzonitrile
JP3989226B2 (ja) ピルビン酸の製造方法
JP2000119259A (ja) シアノピリミジン類の製造方法
JPH1135561A (ja) ヘテロ芳香族アルデヒド類の製造方法
JP3500676B2 (ja) リン−バナジウム酸化物触媒前駆体の製造方法
JPH0153853B2 (ja)
JP3078596B2 (ja) アミノ置換シアノピリジン類の製造法
EP1518853B1 (en) Method for producing alkyl and/or cycloalkyl-substituted cyclic nitrile
JPH10158209A (ja) 3−ホルミルシクロアルケノン類の製造方法
JPH07145133A (ja) フェノキシ置換ベンゾニトリルを製造する方法
JP3487516B2 (ja) フェノキシ置換ベンゾニトリルの製造法