JP2631866B2 - ピリミジン類の製造法 - Google Patents
ピリミジン類の製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、分子状酸素の存在下、1,4,5,6−テトラヒ
ドロピリミジン類を金属酸化物を含む触媒上、気相にて
酸化脱水素してピリミジン類を製造する方法に関する。
ドロピリミジン類を金属酸化物を含む触媒上、気相にて
酸化脱水素してピリミジン類を製造する方法に関する。
ピリミジン類は医、農薬の原料として有用なものであ
る。
る。
従来の技術 従来、ピリミジンを気相で製造する方法としては、次
の方法が公知である。
の方法が公知である。
(1)1,3−ジアミノプロパンとメタノールおよび/
又は一酸化炭素をアルカリ金属で促進されたパラジウム
触媒を用い気相で反応させピリミジンを製造する方法、
および(2)2−メチルピリミジンをバナジウム系触媒
の存在下、気相脱アルキルしてピリミジンを製造する方
法。
又は一酸化炭素をアルカリ金属で促進されたパラジウム
触媒を用い気相で反応させピリミジンを製造する方法、
および(2)2−メチルピリミジンをバナジウム系触媒
の存在下、気相脱アルキルしてピリミジンを製造する方
法。
さらにアルキルピリミジン類を気相で製造する方法と
しては、次の方法が公知である。
しては、次の方法が公知である。
(3)1,3−ジアミノプロパンとアルデヒド類とをア
ルミナに白金およびロジウムを担持した触媒を使用し、
気相環化して2−アルキルピリミジン類を製造する方
法。および(4)酸素の不存在下、アルミナ等に白金あ
るいはパラジウムを担持した触媒を用い2−アルキルテ
トラヒドロピリミジンを脱水素して2−アルキルピリミ
ジン類を製造する方法。
ルミナに白金およびロジウムを担持した触媒を使用し、
気相環化して2−アルキルピリミジン類を製造する方
法。および(4)酸素の不存在下、アルミナ等に白金あ
るいはパラジウムを担持した触媒を用い2−アルキルテ
トラヒドロピリミジンを脱水素して2−アルキルピリミ
ジン類を製造する方法。
発明が解決しようとする課題 前記(1)の従来方法(特開昭61−103875)はピリミ
ジン収率が28%と低く工業的に満足出来るものではな
い。又、前記(2)の従来方法(EP137,567)は原料で
ある2−メチルピリミジンが高価なうえ、反応率が75
%、ピリミジン選択率が55%であり、2−メチルピリミ
ジンからのピリミジン収率に換算すると41%(反応率×
選択率)と低く、この方法も工業的に満足出来る方法で
はない。
ジン収率が28%と低く工業的に満足出来るものではな
い。又、前記(2)の従来方法(EP137,567)は原料で
ある2−メチルピリミジンが高価なうえ、反応率が75
%、ピリミジン選択率が55%であり、2−メチルピリミ
ジンからのピリミジン収率に換算すると41%(反応率×
選択率)と低く、この方法も工業的に満足出来る方法で
はない。
又、前記(3)の従来方法(薬学雑誌97(4)373〜3
81(1977))は触媒として高価な白金およびロジウムを
使用しなければならない欠点を有する。さらに前記
(4)の従来方法(特開昭59−164757)も(3)の従来
法と同様に触媒として白金又はパラジウムを使用しなけ
ればならない欠点を有する。
81(1977))は触媒として高価な白金およびロジウムを
使用しなければならない欠点を有する。さらに前記
(4)の従来方法(特開昭59−164757)も(3)の従来
法と同様に触媒として白金又はパラジウムを使用しなけ
ればならない欠点を有する。
課題を解決するための手段 本発明者らは工業的に満足出来るピリミジン類の製造
法について鋭意検討した結果、分子状酸素の存在下、1,
4,5,6−テトラヒドロピリミジン類を気相にて酸化脱水
素すれば白金、パラジウム又はロジウム等の高価な貴金
属触媒を使用しなくとも、例えば酸化バナジウム等の酸
化物触媒にて貴金属を用いた従来方法と同等もしくはそ
れ以上の収率でピリミジン類が得られることを見出し
た。
法について鋭意検討した結果、分子状酸素の存在下、1,
4,5,6−テトラヒドロピリミジン類を気相にて酸化脱水
素すれば白金、パラジウム又はロジウム等の高価な貴金
属触媒を使用しなくとも、例えば酸化バナジウム等の酸
化物触媒にて貴金属を用いた従来方法と同等もしくはそ
れ以上の収率でピリミジン類が得られることを見出し
た。
すなわち、本発明は分子状酸素の存在下、式(I)で
示される1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類を 式; 金属酸化物を含む触媒上、気相にて酸化脱水素して式
(II)で示される、ピリミジン類を (式中R1,R2,R3およびR4は前述に同じ) 製造する方法に関する。
示される1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類を 式; 金属酸化物を含む触媒上、気相にて酸化脱水素して式
(II)で示される、ピリミジン類を (式中R1,R2,R3およびR4は前述に同じ) 製造する方法に関する。
本発明の方法は気相で分子状酸素の存在下、1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン類を酸化能力を有する触媒に
接触させて、酸化脱水素を行い高収率でピリミジン類を
得るものである。後述の比較例に示すごとく、分子状酸
素の不存在下で反応を行うとピリミジン収率は22.1%と
本発明の酸化脱水素に比べて極めて低い。
−テトラヒドロピリミジン類を酸化能力を有する触媒に
接触させて、酸化脱水素を行い高収率でピリミジン類を
得るものである。後述の比較例に示すごとく、分子状酸
素の不存在下で反応を行うとピリミジン収率は22.1%と
本発明の酸化脱水素に比べて極めて低い。
本発明における1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類
と分子状酸素のモル比は水生成反応の理論量以上であれ
ばよいが、理論量以下で実施してもよい。好ましい1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン類と分子状酸素のモル比
は1:1〜5である。分子状酸素としては通常空気を使用
するが、純酸素あるいは空気との混合物も使用できる。
と分子状酸素のモル比は水生成反応の理論量以上であれ
ばよいが、理論量以下で実施してもよい。好ましい1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン類と分子状酸素のモル比
は1:1〜5である。分子状酸素としては通常空気を使用
するが、純酸素あるいは空気との混合物も使用できる。
本発明の方法は、希釈剤を使用しないでも実施できる
が、窒素、アンモニア、ヘキサン、シクロヘキサン、ピ
リジン等で希釈しても実施できる。好ましい希釈剤とし
ては窒素、アンモニア、ピリジン等があげられる。
が、窒素、アンモニア、ヘキサン、シクロヘキサン、ピ
リジン等で希釈しても実施できる。好ましい希釈剤とし
ては窒素、アンモニア、ピリジン等があげられる。
反応供給ガス中の1,4,5,6−テトラヒドロヒドロピリ
ミジン類の濃度は0.5〜20モル%が好ましい。
ミジン類の濃度は0.5〜20モル%が好ましい。
本発明における反応温度は300〜600℃であり、好まし
くは350〜550℃である。空間速度(以下SVという)は10
0〜20,000Hr-1であり、好ましくは300〜15,000Hr-1であ
る。
くは350〜550℃である。空間速度(以下SVという)は10
0〜20,000Hr-1であり、好ましくは300〜15,000Hr-1であ
る。
本発明における1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類
は工業的には1,3−ジアミノプロパン類とアルデヒド類
あるいはカルボン酸類との環化反応によって容易に製造
できる。
は工業的には1,3−ジアミノプロパン類とアルデヒド類
あるいはカルボン酸類との環化反応によって容易に製造
できる。
式(I)および式(II)におけるR1,R2,R3,R4はそれ
ぞれ水素原子または炭素数1から6までの炭化水素基を
示し、当該炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、
ヘプチル基、ヘキシル基などがあげられる。
ぞれ水素原子または炭素数1から6までの炭化水素基を
示し、当該炭化水素基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、
ヘプチル基、ヘキシル基などがあげられる。
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類としては例えば
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、2−メチル−1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン、2−エチル−1,4,5,6−
テトラヒドロピリミジン、2−イソプロピル−1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、2−t−ブチル−1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、4−メチル−1,4,5,6−テ
トラヒドロピリミジン、5−メチル−1,4,5,6−テトラ
ヒドロピリミジン、6−メチル−1,4,5,6−テトラヒド
ロピリミジン等があげられる。
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、2−メチル−1,4,
5,6−テトラヒドロピリミジン、2−エチル−1,4,5,6−
テトラヒドロピリミジン、2−イソプロピル−1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、2−t−ブチル−1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、4−メチル−1,4,5,6−テ
トラヒドロピリミジン、5−メチル−1,4,5,6−テトラ
ヒドロピリミジン、6−メチル−1,4,5,6−テトラヒド
ロピリミジン等があげられる。
本発明における金属酸化物を含む触媒は一般的に知ら
れている酸化用触媒ならいずれも使用できる。好ましい
金属酸化物としてはバナジウム、クロム、スズ、アンチ
モン、モリブデン、タングステンおよびビスマスの中か
ら選ばれる元素の酸化物があげられ、またこれらの酸化
物の2種以上の組合せからなる触媒である。
れている酸化用触媒ならいずれも使用できる。好ましい
金属酸化物としてはバナジウム、クロム、スズ、アンチ
モン、モリブデン、タングステンおよびビスマスの中か
ら選ばれる元素の酸化物があげられ、またこれらの酸化
物の2種以上の組合せからなる触媒である。
本発明における触媒の調整には一般に知られている調
製方法が適用出来る。例えば触媒の構成元素の化合物を
水あるいは有機化合物の存在下、混合し、蒸発乾固した
のち空気存在下焼成する。焼成温度は400〜1,000℃が好
ましい。
製方法が適用出来る。例えば触媒の構成元素の化合物を
水あるいは有機化合物の存在下、混合し、蒸発乾固した
のち空気存在下焼成する。焼成温度は400〜1,000℃が好
ましい。
本発明における触媒は、担体を用いてもよく、特にシ
リカ、アルミナ、シリカアルミナ、炭化ケイ素、酸化チ
タン、ケイソウ土およびゼオライトが好ましい。担体の
量は特に制限はないが、触媒に対して10〜90%が好まし
い。
リカ、アルミナ、シリカアルミナ、炭化ケイ素、酸化チ
タン、ケイソウ土およびゼオライトが好ましい。担体の
量は特に制限はないが、触媒に対して10〜90%が好まし
い。
本発明における触媒は他の元素を含有していてもよ
い。他の元素としては鉄、コバルト、銅、ジルコニウ
ム、亜鉛、タリウム、ニッケル、ニオブ、セリウム、マ
ンガン、ホウ素、セシウム、ナトリウム、リチウムある
いはリン等があげられる。
い。他の元素としては鉄、コバルト、銅、ジルコニウ
ム、亜鉛、タリウム、ニッケル、ニオブ、セリウム、マ
ンガン、ホウ素、セシウム、ナトリウム、リチウムある
いはリン等があげられる。
反応は通常常圧で行われるが減圧あるいは加圧下にお
いても実施することができる。反応器は通常固定床で行
えるが、流動床あるいは移動床を用いることもできる。
いても実施することができる。反応器は通常固定床で行
えるが、流動床あるいは移動床を用いることもできる。
次に実施例により本発明を説明する。
なお、反応率および収率は次の定義に従って計算し
た。
た。
実施例−1 80〜90℃に加温された水35ccにシュウ酸(COOH)2・
2H2O43.3gを加え溶解させ、これに五酸化バナジウム17.
3gを徐々に加えシュウ酸バナジル溶液を得た。
2H2O43.3gを加え溶解させ、これに五酸化バナジウム17.
3gを徐々に加えシュウ酸バナジル溶液を得た。
シュウ酸(COOH)2・2H2O71.3gを水63ccに加え、加
熱しながら三酸化クロムCrO319.0gを徐々に加えシュウ
酸クロム溶液を得た。
熱しながら三酸化クロムCrO319.0gを徐々に加えシュウ
酸クロム溶液を得た。
更にホウ酸H3BO35.9gを水350ccに加え60〜70℃に加熱
し溶解させてホウ酸水溶液を得た。これら3種類の溶液
を混合して得られた混合液にシリカゾル20%水溶液173.
4gを加え、よく撹拌しのち、濃縮、乾燥した。乾燥物を
空気存在下250℃で12時間、さらに550℃で12時間焼成
し、酸化物触媒を得た。得られた触媒中の、バナジウ
ム、クロム、ホウ素、ケイ素の含有比率はV1Cr1B0.5Si3
であった。この触媒10ccを内径12.6mmφのパイレックス
製反応管に充填し、反応管の触媒充填部を380℃に保持
したところに1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、窒素
及び空気のモル比を1:20:10に混合したガスを、SV1,800
Hr-1で通し、反応ガスを水に20分間吸収させ捕集し、ガ
スクロマトグラフィーで分析したところ、反応率100%
およびピリミジン収率71.0%であった。
し溶解させてホウ酸水溶液を得た。これら3種類の溶液
を混合して得られた混合液にシリカゾル20%水溶液173.
4gを加え、よく撹拌しのち、濃縮、乾燥した。乾燥物を
空気存在下250℃で12時間、さらに550℃で12時間焼成
し、酸化物触媒を得た。得られた触媒中の、バナジウ
ム、クロム、ホウ素、ケイ素の含有比率はV1Cr1B0.5Si3
であった。この触媒10ccを内径12.6mmφのパイレックス
製反応管に充填し、反応管の触媒充填部を380℃に保持
したところに1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、窒素
及び空気のモル比を1:20:10に混合したガスを、SV1,800
Hr-1で通し、反応ガスを水に20分間吸収させ捕集し、ガ
スクロマトグラフィーで分析したところ、反応率100%
およびピリミジン収率71.0%であった。
比較例 空気を使用せず且つSVを1,220Hr-1とする以外は実施
例−1と同様にして反応を行なった。その結果は反応率
100%およびピリミジン収率22.1%であった。
例−1と同様にして反応を行なった。その結果は反応率
100%およびピリミジン収率22.1%であった。
実施例−2 水600ccに三酸化アンチモンSb2O360g、メタバナジン
酸アンモンNH4VO324g、85%リン酸H3PO423.7gシリカゲ
ルSiO274gを混合した懸濁液に56.5%硝酸HNO3を加えた
のち、撹拌しながら85〜90℃で2時間反応させた。反応
液をアンモニア水でpH5としたのち濃縮、乾燥した。乾
燥物を空気存在下500℃で6時間、さらに700℃で4時間
焼成し、酸化物触媒を得た。得られた触媒中のアンチモ
ン、バナジウム、リン、ケイ素の含有比率はSb2V1P1Si6
であった。この触媒10ccを実施例−1と同様に反応管に
充填し、触媒充填部の温度を400℃に保持したところに
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、アンモニア及び空
気のモル比を1:15:10に混合したガスをSV900Hr-1で通
し、実施例−1と同様に反応ガスの捕集およびガスクロ
マトグラフィー分析を行なったところ、反応率100%、
およびピリミジン収率95%であった。
酸アンモンNH4VO324g、85%リン酸H3PO423.7gシリカゲ
ルSiO274gを混合した懸濁液に56.5%硝酸HNO3を加えた
のち、撹拌しながら85〜90℃で2時間反応させた。反応
液をアンモニア水でpH5としたのち濃縮、乾燥した。乾
燥物を空気存在下500℃で6時間、さらに700℃で4時間
焼成し、酸化物触媒を得た。得られた触媒中のアンチモ
ン、バナジウム、リン、ケイ素の含有比率はSb2V1P1Si6
であった。この触媒10ccを実施例−1と同様に反応管に
充填し、触媒充填部の温度を400℃に保持したところに
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン、アンモニア及び空
気のモル比を1:15:10に混合したガスをSV900Hr-1で通
し、実施例−1と同様に反応ガスの捕集およびガスクロ
マトグラフィー分析を行なったところ、反応率100%、
およびピリミジン収率95%であった。
実施例−3 水25ccに85%リン酸H3PO460.1g、三酸化モリブデンM0
O350g、パラタングステン酸アンモン5(NH4)2O・12WO
3・5H2O45.4gおよび20%アルミナゾル13.3gを加え、よ
く撹拌しながら85℃に加熱し2時間反応させたのち濃
縮、乾燥した。乾燥物を空気存在下550℃で5時間焼成
し、酸化物触媒を得た。得られた触媒中のモリブデン、
タングステン、リン、アルミニウムの含有比率はMo2W1P
3Al1.5であった。
O350g、パラタングステン酸アンモン5(NH4)2O・12WO
3・5H2O45.4gおよび20%アルミナゾル13.3gを加え、よ
く撹拌しながら85℃に加熱し2時間反応させたのち濃
縮、乾燥した。乾燥物を空気存在下550℃で5時間焼成
し、酸化物触媒を得た。得られた触媒中のモリブデン、
タングステン、リン、アルミニウムの含有比率はMo2W1P
3Al1.5であった。
この触媒を用い、触媒充填部の温度を450℃、SVを1,0
00Hr-1とする以外は実施例−1と同様に反応、反応ガス
の捕集およびガスクロマトグラフィー分析を行なったと
ころ、反応率100%およびピリミジン収率91.0%であっ
た。
00Hr-1とする以外は実施例−1と同様に反応、反応ガス
の捕集およびガスクロマトグラフィー分析を行なったと
ころ、反応率100%およびピリミジン収率91.0%であっ
た。
実施例−4 水300ccにモリブデン酸アンモニウム(NH4)6Mo7O24.
4H2O127.4gを加熱し溶解した。その溶液を撹拌したとこ
ろに硝酸ビスマスBi(NO3)35H2O29gを67.5%硝酸HNO36
cc、水30ccに溶かした溶液、硝酸コバルトCo(NO3)・6
H2O70gを水20ccに溶かした液さらに硝酸鉄Fe(NO3)3
・9H2O24.3gを水20ccに溶かした溶液の3種類を混合し
た混合液を徐々に加えたのち、濃縮、乾燥した。乾燥物
を空気存在下450℃で6時間焼成し、酸化物触媒を得
た。得られた触媒中のモリブデン、ビスマス、鉄、コバ
ルトの含有比率はMo12Bi1Fe1Co4であった。この触媒を
用い、触媒充填部の温度を420℃、SVを1,000Hr-1とする
以外は実施例−1と同様に反応し、反応ガスの捕集およ
びガスクロマトグラフィー分析を行なったところ反応率
100%およびピリミジン収率83.2%であった。
4H2O127.4gを加熱し溶解した。その溶液を撹拌したとこ
ろに硝酸ビスマスBi(NO3)35H2O29gを67.5%硝酸HNO36
cc、水30ccに溶かした溶液、硝酸コバルトCo(NO3)・6
H2O70gを水20ccに溶かした液さらに硝酸鉄Fe(NO3)3
・9H2O24.3gを水20ccに溶かした溶液の3種類を混合し
た混合液を徐々に加えたのち、濃縮、乾燥した。乾燥物
を空気存在下450℃で6時間焼成し、酸化物触媒を得
た。得られた触媒中のモリブデン、ビスマス、鉄、コバ
ルトの含有比率はMo12Bi1Fe1Co4であった。この触媒を
用い、触媒充填部の温度を420℃、SVを1,000Hr-1とする
以外は実施例−1と同様に反応し、反応ガスの捕集およ
びガスクロマトグラフィー分析を行なったところ反応率
100%およびピリミジン収率83.2%であった。
実施例−5 67.5%硝酸180gに金属スズ粉末35.6gを溶かした。そ
の溶液に67.5%硝酸60gを加え、金属アンチモン7.3gを
溶かした。黄褐色のガスの発生がなくなったらこのスラ
リーをろ過し水で充分に水洗した。この沈殿物に20%シ
リカゾル181.5gを加え、撹拌しながら濃縮、乾燥した。
乾燥物を空気存在下900℃で2時間焼成し酸化物触媒を
得た。得られた触媒中のスズ、アンチモン、ケイ素の含
有比率はSn5sb1Si10であった。
の溶液に67.5%硝酸60gを加え、金属アンチモン7.3gを
溶かした。黄褐色のガスの発生がなくなったらこのスラ
リーをろ過し水で充分に水洗した。この沈殿物に20%シ
リカゾル181.5gを加え、撹拌しながら濃縮、乾燥した。
乾燥物を空気存在下900℃で2時間焼成し酸化物触媒を
得た。得られた触媒中のスズ、アンチモン、ケイ素の含
有比率はSn5sb1Si10であった。
この触媒を使用し、触媒充填部を400℃、SVを1,200hr
-1とする以外は実施例−2と同様に反応し、反応ガスの
捕集およびガスクロマトグラフィー分析を行なったとこ
ろ反応率100%、ピリミジン収率70.5%であった。
-1とする以外は実施例−2と同様に反応し、反応ガスの
捕集およびガスクロマトグラフィー分析を行なったとこ
ろ反応率100%、ピリミジン収率70.5%であった。
実施例−6 水200ccに85%リン酸H3PO463gを95〜100℃に加熱した
ところに、五酸化バナジウムV2O550gを加えて、黄色沈
殿が析出した反応液を得た。この反応液を濃縮、乾燥し
たのち、空気存在下500℃で8時間焼成し酸化物触媒を
得た。得られた触媒中のバナジウムとリンの含有比率は
V1P1であった。この触媒を使用し、触媒充填部の温度を
400℃、SVを750hr-1とする以外は実施例−1と同様に反
応し反応ガスの捕集およびガスクロマトグラフィー分析
を行なったところ、反応率100%およびピリミジン収率9
2.5%であった。
ところに、五酸化バナジウムV2O550gを加えて、黄色沈
殿が析出した反応液を得た。この反応液を濃縮、乾燥し
たのち、空気存在下500℃で8時間焼成し酸化物触媒を
得た。得られた触媒中のバナジウムとリンの含有比率は
V1P1であった。この触媒を使用し、触媒充填部の温度を
400℃、SVを750hr-1とする以外は実施例−1と同様に反
応し反応ガスの捕集およびガスクロマトグラフィー分析
を行なったところ、反応率100%およびピリミジン収率9
2.5%であった。
実施例−7 実施例−6の触媒を用い、2−t−ブチル−1,4,5,6
−テトラヒドロピリミジン、ピリジン、アンモニア及び
空気のモル比を1:5:15:12に混合したガスを、SV600Hr-1
で通す以外は実施例−1と同様に反応し、反応ガスの捕
集およびガスクロマトグラフィー分析を行なったところ
2−t−ブチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンの
反応率は100%、および2−t−ブチルピリミジン収率8
5.3%であった。
−テトラヒドロピリミジン、ピリジン、アンモニア及び
空気のモル比を1:5:15:12に混合したガスを、SV600Hr-1
で通す以外は実施例−1と同様に反応し、反応ガスの捕
集およびガスクロマトグラフィー分析を行なったところ
2−t−ブチル−1,4,5,6−テトラヒドロピリミジンの
反応率は100%、および2−t−ブチルピリミジン収率8
5.3%であった。
発明の効果 本発明方法を実施することにより、医、農薬の原料と
して有用なポリミジンが、白金、パラジウム又はロジウ
ム等の高価な触媒を使用しなくても例えば収率70%以上
という格段に高い収率で得られ、従来法に比べて工業的
に有利に製造することができる。
して有用なポリミジンが、白金、パラジウム又はロジウ
ム等の高価な触媒を使用しなくても例えば収率70%以上
という格段に高い収率で得られ、従来法に比べて工業的
に有利に製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】分子状酸素の存在下、式(I)で示される
1,4,5,6−テトラヒドロピリミジン類を 式; 金属酸化物を含む触媒上、気相にて酸化脱水素して、式
(II)で示されるピリミジン類を 式; (式中、R1,R2,R3およびR4は前述に同じ) 製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16187088A JP2631866B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | ピリミジン類の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16187088A JP2631866B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | ピリミジン類の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0211577A JPH0211577A (ja) | 1990-01-16 |
JP2631866B2 true JP2631866B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15743535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16187088A Expired - Fee Related JP2631866B2 (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | ピリミジン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2631866B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4219789A1 (de) * | 1992-06-17 | 1993-12-23 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Pyrimidinen |
JPH07166114A (ja) * | 1993-10-12 | 1995-06-27 | Orient Chem Ind Ltd | 発色性記録材料用修正液 |
CN110449152B (zh) * | 2019-08-01 | 2022-05-10 | 安徽师范大学 | 利用金@氧化铈核壳结构纳米材料催化合成三嗪类化合物或嘧啶类化合物的方法 |
-
1988
- 1988-06-29 JP JP16187088A patent/JP2631866B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0211577A (ja) | 1990-01-16 |
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