JPH0818339A - 水晶発振回路 - Google Patents

水晶発振回路

Info

Publication number
JPH0818339A
JPH0818339A JP15005494A JP15005494A JPH0818339A JP H0818339 A JPH0818339 A JP H0818339A JP 15005494 A JP15005494 A JP 15005494A JP 15005494 A JP15005494 A JP 15005494A JP H0818339 A JPH0818339 A JP H0818339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
level
voltage
output
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15005494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3259528B2 (ja
Inventor
Takehiro Seki
毅裕 関
Mitsuo Soneda
光生 曽根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP15005494A priority Critical patent/JP3259528B2/ja
Publication of JPH0818339A publication Critical patent/JPH0818339A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3259528B2 publication Critical patent/JP3259528B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】発振用インバータ回路の貫通電流を低減でき、
低消費電力化を図れる水晶発振回路を実現する。 【構成】水晶振動子X1が並列に接続された電圧増幅器
用CMOSインバータ1およびその出力段に接続された
波形整形用CMOSインバータ2に、電源電圧V CCを所
定電圧(しきい値電圧Vth分)だけ降圧させた電圧DV
CCを供給するダイオード接続されたMOSトランジスタ
からなる降圧回路5,6を設け、さらに、降圧電圧に基
づく振幅のDVCC(=VCC−Vth)の発振パルスをVCC
レベルに論理レベル変換するレベルシフタ3を設ける。
これにより、インバータ1,2の貫通電流を低減し、低
消費電力化を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶振動子とインバー
タを用いた水晶発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、水晶振動子とCMOSインバー
タを用いた水晶発振回路の基本的な回路構成を示す図で
ある。
【0003】この回路は、水晶振動子X1の両端と接地
との間に2つのキャパシタC1およびC2が設けられ、
また、水晶振動子X1に対して並列に電圧増幅用CMO
Sインバータ1が接続されている。電圧増幅用CMOS
インバータ1の出力側ノードN2から入力側ノード1間
には、CMOSインバータ1に対して並列に帰還抵抗素
子R1が接続され、出力ノードN2と水晶振動子X1お
よびキャパシタC2の接続点との間に安定発振動作のた
めの安定抵抗素子R2が接続されている。そして、電圧
増幅用CMOSインバータ1の出力側ノードN2に波形
整形用CMOSインバータ2の入力が接続されている。
また、帰還抵抗素子R1の抵抗値としては、安定抵抗素
子の抵抗値より大きな値が選定されている。
【0004】この水晶発振回路においては、水晶振動子
X1と2つのキャパシタC1,C2の共振により正弦波
が発振され、この正弦波がCMOSインバータ1で増幅
され、続いてCMOSインバータ2で波形整形されて出
力される。このように、水晶振動子とCMOSインバー
タとを用いた水晶発振回路は、周囲温度や電源電圧の変
化に対して周波数安定度の高い発振器として広く用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た発振回路の発振波形、すなわちノードN1およびN2
の波形は正弦波となるために、その正弦波が入力される
電圧増幅用CMOSインバータ1と波形整形用CMOS
インバータ2には、論理しきい値付近で大きな貫通電流
が流れ、低消費電力で動作させる場合に大きな問題とな
っていた。
【0006】この貫通電流による消費電力を低減するた
めに、図9に示すように、電圧増幅用CMOSインバー
タ1の電源と接地側に電流制限用抵抗素子R3,R4を
それぞれ挿入する方法も用いられているが、バッテリー
駆動等での動作を考える場合には、より低消費電力の水
晶発振回路が求められていることから、好適な方法とは
いえない。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、貫通電流を低減でき、低消費電
力化を図れる水晶発振回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の水晶発振回路は、水晶振動子と、第1の電
源電位をあらかじめ設定した電圧だけ降下させる降圧回
路と、入力端および出力端に対し上記水晶振動子が並列
に接続され、入力端に現れたレベルに応じて、出力端を
上記降圧回路の出力または上記降圧回路により降圧され
た第1の電源電位より低い第2の電源電位に接続する少
なくとも2つのトランジスタからなるインバータ回路と
を有する。また、上記降圧回路は、抵抗素子ではなく、
ダイオード接続されたMOSトランジスタから構成され
る。
【0009】また、本発明の水晶発振回路は、上記イン
バータ回路から出力された降圧電圧に基づく振幅の発振
パルスを第1の電源電位レベルに論理レベル変換するレ
ベルシフタを有する。
【0010】また、本発明の水晶発振回路のレベルシフ
タは、第1の電源電位をあらかじめ設定した電圧だけ降
下させる降圧回路と、入力端が上記インバータ回路に接
続され、出力端を入力レベルに応じて上記降圧回路の出
力または第2の電源電位に接続するインバータ回路と、
2つの電流入出力端を有し、一の電流入出力端が上記降
圧回路の出力ラインに接続され、他の電流入出力端が上
記インバータ回路の出力端に接続され、上記インバータ
回路の出力端が上記降圧回路の出力に接続されていると
きに一の電流入出力端に電流が流れるとともに、他の電
流入出力端に電流が流れ、当該インバータ回路の出力端
レベルを第1の電源電位レベルに昇圧させるカレントミ
ラー回路とを有する。
【0011】
【作用】本発明の水晶発振回路によれば、第1の電源電
位(たとえば3.3V)を降圧させた低い電圧(たとえ
ば2.0V)で発振動作が行われる。その結果、発振さ
れた正弦波によるインバータ回路の貫通電流が低減され
る。
【0012】また、インバータ回路から出力された降圧
電圧に基づく振幅の発振パルスは、レベルシフタにより
第1の電源電位レベルに論理レベル変換されて出力され
る。具体的には、たとえばインバータ回路の出力がロー
レベル(第2の電源電位レベル)でレベルシフタのイン
バータ回路に入力されると、レベルシフタのインバータ
回路の出力端は降圧回路の出力に接続され、出力端は降
圧された電源電位レベルに充電される。このとき、カレ
ントミラー回路には電流が流れ、出力端は第1の電源電
位レベルに昇圧される。これに対して、たとえばインバ
ータ回路の出力がハイレベル(降圧された電源電位レベ
ル)でレベルシフタのインバータ回路に入力されると、
レベルシフタのインバータ回路の出力端は第2の電源電
位に接続され、出力端は第2の電源電位レベルに引き込
まれる。このとき、カレントミラー回路には電流が流れ
ないことから、、出力端は第2の電源電位レベルに安定
に保持される。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る水晶発振回路の第1の
実施例を示す回路図であって、従来例を示す図8と同一
構成部分は同一符号をもって表す。すなわち、VCCは電
源電圧、X1は水晶振動子、C1,C2はキャパシタ、
R1は帰還抵抗素子、R2は安定抵抗素子、1は電圧増
幅用CMOSインバータ、2は波形整形用CMOSイン
バータ、3はレベルシフタ、4は出力用CMOSインバ
ータ、5,6は降圧回路をそれぞれ示している。
【0014】電圧増幅用CMOSインバータ1は、PM
OSトランジスタ11およびNMOSトランジスタ12
のドレイン同士、並びにゲート同士が接続され、PMO
Sトランジスタ11のソースが降圧回路5の出力に接続
され、NMOSトランジスタ12のソースが接地されて
構成されている。PMOSトランジスタ11およびNM
OSトランジスタ12のゲート同士の接続点によりノー
ドN1が構成され、ドレイン同士の接続点によりノード
N2が構成されている。ノードN1は帰還抵抗素子R1
の一端、水晶振動子X1の一端、およびキャパシタC1
の一方の電極にそれぞれ接続されている。ノードN2は
帰還抵抗素子R1の他端および安定抵抗素子R2の一端
にそれぞれ接続され、安定抵抗素子R2の他端が水晶振
動子X1の他端およびキャパシタC2の一方の電極にそ
れぞれ接続されている。そして、キャパシタC1および
C2の他方の電極は接地されている。電圧増幅用CMO
Sインバータ1は、このように接続された水晶振動子X
1と2つのキャパシタC1、C2の共振により発振され
た正弦波に対する増幅およびレベル反転作用を行う。
【0015】波形整形用CMOSインバータ1は、PM
OSトランジスタ21およびNMOSトランジスタ22
のドレイン同士、並びにゲート同士が接続され、PMO
Sトランジスタ21のソースが降圧回路6の出力に接続
され、NMOSトランジスタ22のソースが接地されて
構成されている。さらに、入力となるPMOSトランジ
スタ21およびNMOSトランジスタ22のゲート同士
の接続点がノードN2に接続され、ドレイン同士の接続
点によりノードN3が構成され、ノードN3はレベルシ
フタ3の入力に接続されている。この波形整形用CMO
Sインバータ2は、電圧増幅用CMOSインバータ1の
出力信号に対する増幅および波形整形作用を行う。
【0016】レベルシフタ3は、カレントミラー回路3
1、CMOSインバータ32、降圧回路33、およびト
ランスミッションゲート34により構成されている。カ
レントミラー回路31は、PMOSトランジスタ31
1,312からなり、両トランジスタ311,312の
ソースが電源電圧VCCの供給ラインに接続され、PMO
Sトランジスタ311のドレインがPMOSトランジス
タ311および312の各ゲートに接続されて構成され
ている。また、PMOSトランジスタ311のドレイン
は降圧回路33を構成するNMOSトランジスタ331
のドレインに接続されている。
【0017】CMOSインバータ32は、PMOSトラ
ンジスタ321およびNMOSトランジスタ322のド
レイン同士、並びにゲート同士が接続され、PMOSト
ランジスタ321のソースが降圧回路33を構成するN
MOSトランジスタ331のソースに接続され、NMO
Sトランジスタ322のソースが接地されて構成されて
いる。さらに、入力となるPMOSトランジスタ321
およびNMOSトランジスタ322のゲート同士の接続
点がノードN3に接続され、ドレイン同士の接続点によ
りノードN4が構成されている。そして、ノードN4と
PMOSトランジスタ312のドレインとの間にトラン
スミッションゲート34を構成するNMOSトランジス
タ341が接続され、PMOSトランジスタ312のド
レインとトランスミッションゲート34との接続点によ
り、本レベルシフタ3の出力ノードN5が構成されてい
る。また、降圧回路33を構成するNMOSトランジス
タ331のゲートおよびトランスミッションゲート34
を構成するNMOSトランジスタ341のゲートは電源
電圧VCCの供給ラインに接続されている。
【0018】出力用CMOSインバータ4は、PMOS
トランジスタ41およびNMOSトランジスタ42のド
レイン同士、並びにゲート同士が接続され、PMOSト
ランジスタ41のソースが電源電圧VCCの供給ラインに
接続され、NMOSトランジスタ42のソースが接地さ
れて構成されている。さらに、入力となるPMOSトラ
ンジスタ41およびNMOSトランジスタ42のゲート
同士の接続点がレベルシフタ3の出力ノードN5に接続
され、ドレイン同士の接続点により出力ノードN6が構
成されている。
【0019】降圧回路5は、NMOSトランジスタ51
からなり、NMOSトランジスタ51のドレインおよび
ゲートは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ソース
が電圧増幅用CMOSインバータ1のPMOSトランジ
スタ11のソースに接続されている。降圧回路5は、た
とえば3.3Vの電源電圧VCCからしきい値電圧Vth
(基板バイアス効果によるしきい値増加を含む)分、た
とえば1.3V分だけ降圧させた電圧DVCC(VCC−V
th)、たとえば2Vを電圧増幅用CMOSインバータ1
に供給する。
【0020】降圧回路6は、NMOSトランジスタ61
からなり、NMOSトランジスタ61のドレインおよび
ゲートは電源電圧VCCの供給ラインに接続され、ソース
が波形整形用CMOSインバータ2のPMOSトランジ
スタ21のソースに接続されている。降圧回路6は、電
源電圧VCC(3.3V)からしきい値電圧Vth(基板バ
イアス効果によるしきい値増加を含む1.3V)分だけ
降圧させた電圧DVCC(VCC−Vth=2.0V)を波形
整形用CMOSインバータ2に供給する。
【0021】このように、本水晶発振回路は、降圧され
た電圧DVCCが電圧増幅用CMOSインバータ1および
波形整形用CMOSインバータ2に供給されることか
ら、発振パルスの振幅はVCCではなく(VCC−Vth)で
あり、この振幅をレベルシフタ3によりVCCレベルに論
理レベル変換して出力する。
【0022】次に、上記構成による動作を説明する。降
圧回路5により電源電圧VCC(3.3V)からしきい値
電圧Vth(1.3V)分だけ降圧させた電圧DVCC(V
CC−Vth=2.0V)が電圧増幅用CMOSインバータ
1に供給される。同様に、降圧回路6により電源電圧V
CC(3.3V)からしきい値電圧Vth(1.3V)分だ
け降圧させた電圧DVCC(VCC−Vth=2.0V)が波
形整形用CMOSインバータ2に供給される。すなわ
ち、CMOSインバータ1,2の降圧電圧DVCCに基づ
いて動作する。
【0023】このような状態で、水晶振動子X1と2つ
のキャパシタC1、C2の共振により正弦波が発振され
る。発振パルスは、電圧増幅用CMOSインバータ1で
増幅およびレベル反転作用を受け、ノードN2に現れ、
波形整形用CMOSインバータ2に入力される。波形整
形用CMOSインバータ2では、入力発振パルスに対す
る波形整形が行われ、発振時のパルスと同相のパルスが
ノードN3からレベルシフタ3に出力される。この場合
の発振パルスの振幅はVCCではなく(VCC−Vth)であ
ることから、CMOSインバータ1および2の貫通電流
は大幅に低減される。
【0024】振幅(VCC−Vth)のパルスは、レベルシ
フタ3のCMOSインバータ32に入力される。このと
き、入力レベルがローレベルの場合、CMOSインバー
タ32のPMOSトランジスタ321がオン状態とな
り、NMOSトランジスタ322がオフ状態となる。そ
の結果、カレントミラー回路31のPMOSトランジス
タ311→降圧回路33のNMOSトランジスタ331
→CMOSインバータ32のPMOSトランジスタ32
1のパスで電流が、ノードN4が降圧回路33で電源電
圧V CCからしきい値電圧Vth分だけ降圧された電圧DV
CC(VCC−Vth)に充電される。
【0025】このとき、カレントミラー回路31によっ
てPMOSトランジスタ311に流れた電流と同じ電流
がPMOSトランジスタ312にも流れる。これによ
り、ノードN5は電源電圧VCCに充電され、VCCレベル
の信号がレベルシフタ3から出力用CMOSインバータ
4に出力される。すなわち、レベルシフタ3の入力され
たローレベル(接地レベル)の信号は、VCCレベルに変
換されて出力される。出力用CMOSインバータ4で
は、VCCレベルの信号の入力に伴い、PMOSトランジ
スタ41がオフ状態となり、NMOSトランジスタ42
がオン状態となる。その結果、出力ノードN6が接地レ
ベルに引き込まれ、出力はローレベルとなる。
【0026】これに対して、レベルシフタ3の入力レベ
ルがハイレベルの場合、CMOSインバータ32のPM
OSトランジスタ321がオフ状態となり、NMOSト
ランジスタ322がオン状態となる。この場合、カレン
トミラー回路31のPMOSトランジスタ311には電
流が流れないことから、PMOSトランジスタ312に
も電流が流れない。このとき、トランスミッションゲー
ト34のNMOSトランジスタ341は常時オン状態に
なっていることから、CMOSインバータ32のノード
N4のみならず、レベルシフタ3の出力ノードN5も、
電源から接地への貫通電流なしに接地レベルに引き込ま
れ、ローレベルの信号がレベルシフタ3から出力用CM
OSインバータ4に出力される。すなわち、レベルシフ
タ3の入力されたハイレベル(DVCCレベル)の信号
は、ローレベルに変換されて出力される。出力用CMO
Sインバータ4では、ローレベルの信号の入力に伴い、
PMOSトランジスタ41がオン状態となり、NMOS
トランジスタ42がオフ状態となる。その結果、出力ノ
ードN6がVCCレベルに充電され、出力はVCCレベルと
なる。
【0027】図2〜図5は、図1の回路に基づくシミュ
レーション結果を示す図である。図2は、図1の回路
(本発明品)および図7に示す従来回路(従来品)の電
圧振幅用CMOSインバータ1の入力ノードN1および
出力ノードN2におけるパルス波形を示す図である。図
2において、横軸は時間を、縦軸は電圧をそれぞれ表し
ている。また、図3は、図1の回路(本発明品)および
図7に示す従来回路(従来品)の電圧振幅用CMOSイ
ンバータ1に流れる電流波形を示し、横軸は時間を、縦
軸は電流をそれぞれ表している。
【0028】図2に示すように、降圧されていない電源
電圧VCCで動作する従来回路のCMOSインバータ1の
出力振幅は3.3V程度であるのに対し、降圧された電
圧DVCCで動作する本発明回路の出力振幅は1.9V程
度であり、この場合のCMOSインバータ1に流れる電
流を考察すると、図3からわかるように、従来回路では
貫通電流が大きく流れているが、本発明回路ではほとん
ど流れていない。このように、水晶発振回路の電圧増幅
用CMOSインバータ1は、降圧された電圧DVCCで動
作されることにより、貫通電流が大幅に低減される。同
様に、波形整形用CMOSインバータ2も降圧された電
圧DVCCで動作させることにより、貫通電流を大幅に低
減できることが推察される。
【0029】また、図4は、図1の回路全体(本発明
品)および図7に示す従来回路全体(従来品)に流れる
電流波形を示し、横軸は時間を、縦軸は電流をそれぞれ
表している。図4に示すように、回路全体のおける消費
電流においても、本発明回路は従来回路に比べて大幅に
低減されている。
【0030】また、図5は、図1の回路全体の各ノード
N1,N2,N3およびN5におけるパルス波形を示し
ており、横軸は時間を、縦軸は電圧をそれぞれ表してい
る。本発明回路によれば、図5に示すように、1.9V
程度の小振幅で発振されたパルスは、レベルシフタ3に
より3.3Vの電源電圧VCCレベルにレベルに変換され
ている。
【0031】以上説明したように、本実施例によれば、
水晶振動子X1が並列に接続された電圧増幅器用CMO
Sインバータ1およびその出力段に接続された波形整形
用CMOSインバータ2に、電源電圧VCCを所定電圧
(しきい値電圧Vth分)だけ降圧させた電圧DVCCを供
給するダイオード接続されたMOSトランジスタからな
る降圧回路5,6を設け、さらに、降圧電圧に基づく振
幅のDVCC(=VCC−Vth)の発振パルスをVCCレベル
に論理レベル変換するレベルシフタ3を設けたので、正
弦波の劣化した入力波形によるインバータの貫通電流を
低減でき、低消費電力化が可能である。また、レベルシ
フタ3を有することから、内部を電源電圧よりも低い電
圧で駆動しつつ、外部にはVCCレベルのパルスを出力で
き、貫通電流無しに論理レベル変換ができるため、高速
化、低消費電力化を実現できる利点がある。
【0032】なお、発振された正弦波の振幅はダイオー
ド接続されたトランジスタの段数によって変えることが
できるので、たとえば(VCC−Vth)≦(Vthn +Vth
p )(Vthn はNMOSトランジスタのしきい値、Vth
p はPMOSトランジスタのしきい値)とすれば、正弦
波の劣化した入力波形によるCMOSインバータ1、2
の貫通電流を低減することができ、極めて低消費な発振
回路を構成することができる。
【0033】図6は、本発明に係る水晶発振回路の第2
の実施例を示す回路図である。本実施例が上述した第1
の実施例と異なる点は、レベルシフタ3における降圧レ
ベルDVCCと電源電圧VCCレベルとを分離するトランス
ミッションゲート34を省略したことにある。このよう
な構成においても、上述した第1の実施例の効果と同様
の効果を得ることができる。
【0034】図7は、本発明に係る水晶発振回路の第3
の実施例を示す回路図である。本実施例が上述した第1
の実施例と異なる点は、波型整形用CMOSインバータ
2の代わりに、インバータ型シュミットトリガ回路7を
用いたことにある。
【0035】このシュミットトリガ回路7は、PMOS
トランジスタ71〜73およびNMOSトランジスタ7
4〜76により構成されている。PMOSトランジスタ
71,72、並びにNMOSトランジスタ74,75が
降圧回路6と接地との間に直列に接続され、これらトラ
ンジスタ71,72,74,75のゲートがノードN2
に接続され、PMOSトランジスタ72のドレインとN
MOSトランジスタ74のドレインとの接続点によりノ
ードN3が構成されている。さらに、PMOSトランジ
スタ71,72の接続点と接地との間にPMOSトラン
ジスタ73が接続され、降圧回路6の出力とNMOSト
ランジスタ74,75の接続点との間にNMOSトラン
ジスタ76が接続され、これらPMOSトランジスタ7
3およびNMOSトランジスタ76のゲートがノードN
3に接続され、これらの接続点がレベルシフタ3の入力
に接続されている。
【0036】このようにシュミットトリガ回路を用いる
ことにより、論理しきい値付近での正弦波のノイズによ
る不要なパルスの発生を抑制することができ、ノイズ耐
性を向上させることができる。この場合においても、レ
ベルシフタ3のトランスミッションゲート34は、第2
の実施例と同様に省略可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の水晶発振
回路によれば、正弦波の劣化した入力波形によるインバ
ータの貫通電流を低減でき、低消費電力化が可能であ
る。また、レベルシフタを有することから、内部を電源
電圧よりも低い電圧で駆動しつつ、外部にはVCCレベル
のパルスを出力できる。このように、貫通電流無しに論
理レベル変換ができるため、高速化、低消費電力化を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水晶発振回路の第1の実施例を示
す回路図である。
【図2】シミュレーションによる図1の回路(本発明
品)および図7に示す従来回路(従来品)の電圧振幅用
CMOSインバータの入力ノードおよび出力ノードにお
けるパルス波形を示す図である。
【図3】シミュレーションによる図1の回路(本発明
品)および図7に示す従来回路(従来品)の電圧振幅用
CMOSインバータに流れる電流波形を示す図である。
【図4】シミュレーションによる図1の回路全体(本発
明品)および図7に示す従来回路全体(従来品)に流れ
る電流波形を示す図である。
【図5】シミュレーションによる図1の回路全体の各ノ
ードN1,N2,N3およびN5におけるパルス波形を
示す図である。
【図6】本発明に係る水晶発振回路の第2の実施例を示
す回路図である。
【図7】本発明に係る水晶発振回路の第3の実施例を示
す回路図である。
【図8】従来の一般的な水晶発振回路を示す回路図であ
る。
【図9】電圧増幅用CMOSインバータの電源と接地側
に電流制限用抵抗素子を挿入した水晶発振回路を示す回
路図である。
【符号の説明】
CC…電源電圧 X1…水晶振動子 C1,C2…キャパシタ R1…帰還抵抗素子 R2…安定抵抗素子 1…電圧増幅用CMOSインバータ 2…波形整形用CMOSインバータ 3…レベルシフタ 4…出力用CMOSインバータ 5,6…降圧回路 7…シュミットトリガ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶振動子と、 第1の電源電位をあらかじめ設定した電圧だけ降下させ
    る降圧回路と、 入力端および出力端に対し上記水晶振動子が並列に接続
    され、入力端に現れたレベルに応じて、出力端を上記降
    圧回路の出力または上記降圧回路により降圧された第1
    の電源電位より低い第2の電源電位に接続する少なくと
    も2つのトランジスタからなるインバータ回路とを有す
    る水晶発振回路。
  2. 【請求項2】 上記降圧回路は、ダイオード接続された
    MOSトランジスタからなる請求項1記載の水晶発振回
    路。
  3. 【請求項3】 上記インバータ回路から出力された降圧
    電圧に基づく振幅の発振パルスを第1の電源電位レベル
    に論理レベル変換するレベルシフタを有する請求項1ま
    たは請求項2記載の水晶発振回路。
  4. 【請求項4】 上記レベルシフタは、第1の電源電位を
    あらかじめ設定した電圧だけ降下させる降圧回路と、 入力端が上記インバータ回路に接続され、出力端を入力
    レベルに応じて上記降圧回路の出力または第2の電源電
    位に接続するインバータ回路と、 2つの電流入出力端を有し、一の電流入出力端が上記降
    圧回路の出力ラインに接続され、他の電流入出力端が上
    記インバータ回路の出力端に接続され、上記インバータ
    回路の出力端が上記降圧回路の出力に接続されていると
    きに一の電流入出力端に電流が流れるとともに、他の電
    流入出力端に電流が流れ、当該インバータ回路の出力端
    レベルを第1の電源電位レベルに昇圧させるカレントミ
    ラー回路とを有する請求項3記載の水晶発振回路。
JP15005494A 1994-06-30 1994-06-30 水晶発振回路 Expired - Fee Related JP3259528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15005494A JP3259528B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 水晶発振回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15005494A JP3259528B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 水晶発振回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0818339A true JPH0818339A (ja) 1996-01-19
JP3259528B2 JP3259528B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=15488504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15005494A Expired - Fee Related JP3259528B2 (ja) 1994-06-30 1994-06-30 水晶発振回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3259528B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175238A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Kyocera Crystal Device Corp 電子回路
US8384470B2 (en) 2010-03-29 2013-02-26 Seiko Instruments Inc. Internal power supply voltage generation circuit

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9263988B1 (en) 2014-07-30 2016-02-16 Cypress Semiconductor Corporation Crystal oscillation circuit

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8384470B2 (en) 2010-03-29 2013-02-26 Seiko Instruments Inc. Internal power supply voltage generation circuit
TWI493318B (zh) * 2010-03-29 2015-07-21 Seiko Instr Inc Internal supply voltage generation circuit
JP2012175238A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Kyocera Crystal Device Corp 電子回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP3259528B2 (ja) 2002-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3464372B2 (ja) 発振器
US5545941A (en) Crystal oscillator circuit
JPH0775330A (ja) 半導体装置
EP0361529B1 (en) Voltage controlled oscillator
CN105391419B (zh) 石英振荡电路及电子钟表
JP2002290230A (ja) Cmosインバータ
US11705865B2 (en) Relaxation oscillator, integrated circuit and electronic apparatus
KR19990077574A (ko) 발진회로
JP2008193499A (ja) 発振回路
JPH0818339A (ja) 水晶発振回路
JPH0254698B2 (ja)
TWI591459B (zh) Analog electronic clock
JP2001274627A (ja) 水晶発振器
JP4455734B2 (ja) 発振回路
JP2978671B2 (ja) 半導体メモリ装置
CN117254775B (zh) 一种自偏置振荡电路
JP2000194432A (ja) Cmosロジック用電源回路
JP2000183652A (ja) 発振回路
JP3242441B2 (ja) チャージポンプ回路
JP2004023195A (ja) 発振回路
JPH11163632A (ja) 発振回路
JP2002026715A (ja) レベルシフト回路
KR200362974Y1 (ko) 래치형 증폭기를 갖는 오실레이터
JPH0697732A (ja) 発振回路
JPH1028044A (ja) レベルシフト回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees