JPH08183385A - 可変配光ヘッドランプ装置 - Google Patents
可変配光ヘッドランプ装置Info
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- JPH08183385A JPH08183385A JP33882294A JP33882294A JPH08183385A JP H08183385 A JPH08183385 A JP H08183385A JP 33882294 A JP33882294 A JP 33882294A JP 33882294 A JP33882294 A JP 33882294A JP H08183385 A JPH08183385 A JP H08183385A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F21—LIGHTING
- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S41/00—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
- F21S41/60—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution
- F21S41/67—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on reflectors
- F21S41/675—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by a variable light distribution by acting on reflectors by moving reflectors
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のこの種の可変配光ヘッドランプ装置で
は、灯具全体を回転するものでは正面光が不足して視認
性が低下し、補助反射鏡を回転するものでは旋回方向へ
の光量が不足し、何れも性能を満足するには到らない問
題点がある。 【構成】 本発明により、リフレクタ２は中心軸Ｘから
上方に１０〜３０mmの位置の略水平線Ｗで上下に２分割
され、下側が固定されて固定配光用リフレクタ２１とさ
れ、上側が略光源３の位置を通る垂直線Ｙを回動軸とし
回動自在とされて可動配光用リフレクタ２２とされると
共に、固定配光用リフレクタ２１は全光量に対し５０〜
６０％の光量として設定した可変配光ヘッドランプ装置
１０とすることで、固定配光用リフレクタ２１により正
面光を失うことなく、車両の旋回方向への照射を可能と
し、両リフレクタ２１、２２の光量をほヾ同一のものと
したことで旋回方向の明るさも充分に保証できるものと
し課題を解決する。
は、灯具全体を回転するものでは正面光が不足して視認
性が低下し、補助反射鏡を回転するものでは旋回方向へ
の光量が不足し、何れも性能を満足するには到らない問
題点がある。 【構成】 本発明により、リフレクタ２は中心軸Ｘから
上方に１０〜３０mmの位置の略水平線Ｗで上下に２分割
され、下側が固定されて固定配光用リフレクタ２１とさ
れ、上側が略光源３の位置を通る垂直線Ｙを回動軸とし
回動自在とされて可動配光用リフレクタ２２とされると
共に、固定配光用リフレクタ２１は全光量に対し５０〜
６０％の光量として設定した可変配光ヘッドランプ装置
１０とすることで、固定配光用リフレクタ２１により正
面光を失うことなく、車両の旋回方向への照射を可能と
し、両リフレクタ２１、２２の光量をほヾ同一のものと
したことで旋回方向の明るさも充分に保証できるものと
し課題を解決する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は車両用のヘッドランプに
関するものであり、詳細にはハンドルの操作が行われた
ときなど、車両に進路の変更が予想されるときには、そ
の進路方向に照射範囲を拡げる可変配光ヘッドランプに
係るものである。
関するものであり、詳細にはハンドルの操作が行われた
ときなど、車両に進路の変更が予想されるときには、そ
の進路方向に照射範囲を拡げる可変配光ヘッドランプに
係るものである。
【０００２】従来のこの種のものとしては、図７に示す
ように例えばハンドルの操作に連動してヘッドランプ９
０の灯具の全体が旋回方向を向くもの、あるいは、図８
に示すように灯具８０内に主リフレクタ８１と補助リフ
レクタ８２とが設けられ、前記補助リフレクタ８２のみ
がハンドルの操作に連動して旋回方向に向くもの、更に
は、図９に示すように適宜な角度で側方を照射する補助
ランプ７０をヘッドランプ６０とは別体として設けてお
き＜上記したハンドルの操作に伴い旋回する側の補助ラ
ンプ７０を点灯させるものなどが提案されている。
ように例えばハンドルの操作に連動してヘッドランプ９
０の灯具の全体が旋回方向を向くもの、あるいは、図８
に示すように灯具８０内に主リフレクタ８１と補助リフ
レクタ８２とが設けられ、前記補助リフレクタ８２のみ
がハンドルの操作に連動して旋回方向に向くもの、更に
は、図９に示すように適宜な角度で側方を照射する補助
ランプ７０をヘッドランプ６０とは別体として設けてお
き＜上記したハンドルの操作に伴い旋回する側の補助ラ
ンプ７０を点灯させるものなどが提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のものにおいて、先ず、図７に示したものでは、
路面を照射している配光全体が移動するので、自分の車
両の正面が暗くなってしまい、また照射範囲の移動によ
り煩わしく感じるなどの問題点があった。
た従来のものにおいて、先ず、図７に示したものでは、
路面を照射している配光全体が移動するので、自分の車
両の正面が暗くなってしまい、また照射範囲の移動によ
り煩わしく感じるなどの問題点があった。
【０００４】また、図８に示したものでは、主リフレク
タ８１内に補助リフレクタ８２を収納する構成であるた
めに、寸法的制約などにより補助リフレクタ８２を充分
な面積として設定できず、これにより補助リフレクタ８
２からの光量が不足して、車両が旋回する方向への充分
な視認性の向上が図れない問題点を生じている。
タ８１内に補助リフレクタ８２を収納する構成であるた
めに、寸法的制約などにより補助リフレクタ８２を充分
な面積として設定できず、これにより補助リフレクタ８
２からの光量が不足して、車両が旋回する方向への充分
な視認性の向上が図れない問題点を生じている。
【０００５】同時に、図８のものでは灯具８０としての
配光特性は、補助リフレクタ８２が回動していない状態
を基準としてレンズ８３のレンズカット８３ａが設計さ
れるものであるので、補助リフレクタ８２が回動した状
態では設計が行われたのと異なる角度で前記したレンズ
カットを通過するものとなり、旋回に適した配光特性が
得られ難い問題点も生じている。
配光特性は、補助リフレクタ８２が回動していない状態
を基準としてレンズ８３のレンズカット８３ａが設計さ
れるものであるので、補助リフレクタ８２が回動した状
態では設計が行われたのと異なる角度で前記したレンズ
カットを通過するものとなり、旋回に適した配光特性が
得られ難い問題点も生じている。
【０００６】加えて、図８のものは上記にも記載したよ
うに寸法的制約などが多く、補助リフレクタ８２に充分
な回動角を与えることが至難となり、これにより、例え
ば交差点での旋回時などほヾ直角となる急角度の旋回に
は、現実には対応が不可能である問題点も生じている。
うに寸法的制約などが多く、補助リフレクタ８２に充分
な回動角を与えることが至難となり、これにより、例え
ば交差点での旋回時などほヾ直角となる急角度の旋回に
は、現実には対応が不可能である問題点も生じている。
【０００７】また、図９に示したものでは、充分な側方
の視認性を確保するためにはヘッドランプと同程度の明
るさが要求されて補助ランプ７０が大型化して設置スペ
ースなどの問題点を生じると共に、前記補助ランプ７０
が固定されていることで、例えば交差点での旋回時に対
応するものとするときには高速走行時には不満足な特性
のものとなるなど性能上の問題点を生じるものとなり、
これらの点の解決が課題とされるものとなっている。
の視認性を確保するためにはヘッドランプと同程度の明
るさが要求されて補助ランプ７０が大型化して設置スペ
ースなどの問題点を生じると共に、前記補助ランプ７０
が固定されていることで、例えば交差点での旋回時に対
応するものとするときには高速走行時には不満足な特性
のものとなるなど性能上の問題点を生じるものとなり、
これらの点の解決が課題とされるものとなっている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、操舵角や車
両の挙動などのデータから車両の旋回状況を検出し、該
旋回状況に基づいて適宜にヘッドランプの照射範囲を調
整する可変配光ヘッドランプ装置において、前記可変配
光ヘッドランプ装置のリフレクタは中心軸より上方に略
水平線で上下に２分割し、下側が固定されて固定配光用
リフレクタとされ、上側が略光源の位置を通る垂直線を
回動軸として回動自在な可動配光用リフレクタとされる
ことを特徴とする可変配光ヘッドランプ装置を提供する
ことで課題を解決するものである。
課題を解決するための具体的な手段として、操舵角や車
両の挙動などのデータから車両の旋回状況を検出し、該
旋回状況に基づいて適宜にヘッドランプの照射範囲を調
整する可変配光ヘッドランプ装置において、前記可変配
光ヘッドランプ装置のリフレクタは中心軸より上方に略
水平線で上下に２分割し、下側が固定されて固定配光用
リフレクタとされ、上側が略光源の位置を通る垂直線を
回動軸として回動自在な可動配光用リフレクタとされる
ことを特徴とする可変配光ヘッドランプ装置を提供する
ことで課題を解決するものである。
【０００９】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図１および図２に符号１で示すもの
は本発明に係る可変配光ヘッドランプ装置１０の灯具１
であり、この灯具１のリフレクタ２は光源３を通る中心
軸Ｘから上方に１０〜３０mmの位置となる水平線で上下
に２分割され、下側が固定されて固定配光用リフレクタ
２１とされている。
て詳細に説明する。図１および図２に符号１で示すもの
は本発明に係る可変配光ヘッドランプ装置１０の灯具１
であり、この灯具１のリフレクタ２は光源３を通る中心
軸Ｘから上方に１０〜３０mmの位置となる水平線で上下
に２分割され、下側が固定されて固定配光用リフレクタ
２１とされている。
【００１０】これに対して、上側は前記光源３を通る垂
直線Ｙを軸として回動自在とするように回動軸２２ａで
軸支されて可動配光用リフレクタ２２とされている。こ
こで、前記固定配光用リフレクタ２１と可動配光用リフ
レクタ２２とは、リフレクタ２、即ち、全体として反射
する全光量を前記固定配光用リフレクタ２１が５０〜６
０％を受け持つように分割されるものであり、従って、
前記の水平線で分割される位置は、この条件により定め
られるものとなる。
直線Ｙを軸として回動自在とするように回動軸２２ａで
軸支されて可動配光用リフレクタ２２とされている。こ
こで、前記固定配光用リフレクタ２１と可動配光用リフ
レクタ２２とは、リフレクタ２、即ち、全体として反射
する全光量を前記固定配光用リフレクタ２１が５０〜６
０％を受け持つように分割されるものであり、従って、
前記の水平線で分割される位置は、この条件により定め
られるものとなる。
【００１１】ここで、前記固定配光用リフレクタ２１と
可動配光用リフレクタ２２との構成について説明を行え
ば、前記固定配光用リフレクタ２１は基本的な配光特性
を形成するものであり、例えば左側通行用など左右が非
対称の配光特性を厳密に形成する必要があるので、前面
に設けるレンズ４に施すレンズカット４ａにより配光特
性形成に自由度の高い回転放物面として形成することが
好ましい。
可動配光用リフレクタ２２との構成について説明を行え
ば、前記固定配光用リフレクタ２１は基本的な配光特性
を形成するものであり、例えば左側通行用など左右が非
対称の配光特性を厳密に形成する必要があるので、前面
に設けるレンズ４に施すレンズカット４ａにより配光特
性形成に自由度の高い回転放物面として形成することが
好ましい。
【００１２】これに対して、前記可動配光用リフレクタ
２２は、上下が狭く左右に適宜な拡がりを有するやや下
向きの略スポット状の配光特性を得られれば良いもので
あり、左右非対称形状などは要求されることはないの
で、光源３からの光を適宜に左右方向に拡散する放物柱
面あるいは自由曲面として形成すれば、前面のレンズは
省略可能となり、構成の簡素化の面で好ましいものとな
る。
２２は、上下が狭く左右に適宜な拡がりを有するやや下
向きの略スポット状の配光特性を得られれば良いもので
あり、左右非対称形状などは要求されることはないの
で、光源３からの光を適宜に左右方向に拡散する放物柱
面あるいは自由曲面として形成すれば、前面のレンズは
省略可能となり、構成の簡素化の面で好ましいものとな
る。
【００１３】更に、前記可動配光用リフレクタ２２の回
動軸２２ａにはクランク、歯車、ベルトなど適宜な連結
機構２２ｂが設けられ、ポテンショメータ５ａにより回
転角を正確に制御可能としたモータ５に連結されて、前
記可動配光用リフレクタ２２に所定の回転角が与えられ
るものとされている。
動軸２２ａにはクランク、歯車、ベルトなど適宜な連結
機構２２ｂが設けられ、ポテンショメータ５ａにより回
転角を正確に制御可能としたモータ５に連結されて、前
記可動配光用リフレクタ２２に所定の回転角が与えられ
るものとされている。
【００１４】図３は上記モータ５の駆動回路６の例を示
すものであり、この駆動回路６にはマイクロコンピュー
タなどによる演算回路６ａと、モータ制御回路６ｂとが
設けられ、前記演算回路６ａには操舵角信号ＳＲ、車速
信号ＶＲ、方向指示器操作信号ＴＳなどがデータとして
入力され、前記演算回路６ａはこれらのデータに基づき
可動配光用リフレクタ２２に対する回転方向と回転量と
を演算し出力する。
すものであり、この駆動回路６にはマイクロコンピュー
タなどによる演算回路６ａと、モータ制御回路６ｂとが
設けられ、前記演算回路６ａには操舵角信号ＳＲ、車速
信号ＶＲ、方向指示器操作信号ＴＳなどがデータとして
入力され、前記演算回路６ａはこれらのデータに基づき
可動配光用リフレクタ２２に対する回転方向と回転量と
を演算し出力する。
【００１５】このときに、前記灯具１は車両に左右の一
対、即ち、右用灯具１Ｒおよび左用灯具１Ｌとして設け
られるものであるので、本発明の演算回路６ａでは、必
要に応じて前記右用灯具１Ｒ用と、左用灯具１Ｌ用とに
個別の制御信号を出力するものとされている。
対、即ち、右用灯具１Ｒおよび左用灯具１Ｌとして設け
られるものであるので、本発明の演算回路６ａでは、必
要に応じて前記右用灯具１Ｒ用と、左用灯具１Ｌ用とに
個別の制御信号を出力するものとされている。
【００１６】そして、前記演算回路６ａからの出力を受
けたモータ制御回路６ｂはモータ５を所定量だけ回転さ
せて可動配光用リフレクタ２２を所定方向に所定角度回
転させるものとなる。このときには前記モータ５あるい
は可動配光用リフレクタ２２に取付けられたポテンショ
メータ５ａの出力がモータ制御回路６ｂに帰還され、可
動配光用リフレクタ２２が正しく所定位置に向かうもの
となったことが確認され、正しくないときには補正が行
われる。
けたモータ制御回路６ｂはモータ５を所定量だけ回転さ
せて可動配光用リフレクタ２２を所定方向に所定角度回
転させるものとなる。このときには前記モータ５あるい
は可動配光用リフレクタ２２に取付けられたポテンショ
メータ５ａの出力がモータ制御回路６ｂに帰還され、可
動配光用リフレクタ２２が正しく所定位置に向かうもの
となったことが確認され、正しくないときには補正が行
われる。
【００１７】次いで、上記の構成とした本発明の可変配
光ヘッドランプ装置１０の作用および効果について説明
を行う。先ず、図４は車両の直進状態での右用灯具１Ｒ
と左用灯具１Ｌとを総合した直進時配光特性ＤＮであ
り、この状態では両灯具１Ｒ、１Ｌの可動配光用リフレ
クタ２２は共に車両の正面に向かっている。尚、図は左
側通行用の灯具１Ｒ、灯具１Ｌの例で示してある。
光ヘッドランプ装置１０の作用および効果について説明
を行う。先ず、図４は車両の直進状態での右用灯具１Ｒ
と左用灯具１Ｌとを総合した直進時配光特性ＤＮであ
り、この状態では両灯具１Ｒ、１Ｌの可動配光用リフレ
クタ２２は共に車両の正面に向かっている。尚、図は左
側通行用の灯具１Ｒ、灯具１Ｌの例で示してある。
【００１８】この直進状態では前記直進時配光特性ＤＮ
は、この種の可変配光システムが設けられない通常のヘ
ッドランプと全くに同様なすれ違いビームの配光特性を
形成しているものであり、このときに、前記直進時配光
特性ＤＮは上記にも説明したようにすれ違いビーム特有
の非対称の形状が固定配光用リフレクタ２１で形成さ
れ、それにやや下向きで左右を対称形状とした可動配光
用リフレクタ２２からの配光特性が重複されている。従
って、直進時配光特性ＤＮにおいては５０ルクス以上の
高照度帯ＨＬは車両の正面に位置する。
は、この種の可変配光システムが設けられない通常のヘ
ッドランプと全くに同様なすれ違いビームの配光特性を
形成しているものであり、このときに、前記直進時配光
特性ＤＮは上記にも説明したようにすれ違いビーム特有
の非対称の形状が固定配光用リフレクタ２１で形成さ
れ、それにやや下向きで左右を対称形状とした可動配光
用リフレクタ２２からの配光特性が重複されている。従
って、直進時配光特性ＤＮにおいては５０ルクス以上の
高照度帯ＨＬは車両の正面に位置する。
【００１９】図５は右方向にハンドル操作が行われたと
きの旋回時配光特性ＤＣを示すものであり、このときに
は、前記演算回路６ａは操舵角信号ＳＲ、車速信号ＶＲ
（図３参照）などから、例えば右旋回であれば右方向と
言うように、前記可動配光用リフレクタ２２に対する適
切な方向および量（角度）を演算し、この演算に基づき
モータ制御回路６ｂを介して可動配光用リフレクタ２２
を駆動する。
きの旋回時配光特性ＤＣを示すものであり、このときに
は、前記演算回路６ａは操舵角信号ＳＲ、車速信号ＶＲ
（図３参照）などから、例えば右旋回であれば右方向と
言うように、前記可動配光用リフレクタ２２に対する適
切な方向および量（角度）を演算し、この演算に基づき
モータ制御回路６ｂを介して可動配光用リフレクタ２２
を駆動する。
【００２０】尚、本発明の構成では、後に交差点での旋
回時の項でも説明するように可動配光用リフレクタ２２
の回動角として、例えば正面から左右６０°など非常に
大きい角度を与えることが可能であるので、この実施例
では、固定配光用リフレクタ２１からの光と可動配光用
リフレクタ２２からの光とに分離を生じないように、図
示の右旋回の場合には、旋回の内側となる右側灯具１Ｒ
には演算上の規定角、例えば３０°を与え、旋回の外側
となる左側灯具１Ｌには規定角の半分、例えば１５°を
与え補間を行った例で示してある。
回時の項でも説明するように可動配光用リフレクタ２２
の回動角として、例えば正面から左右６０°など非常に
大きい角度を与えることが可能であるので、この実施例
では、固定配光用リフレクタ２１からの光と可動配光用
リフレクタ２２からの光とに分離を生じないように、図
示の右旋回の場合には、旋回の内側となる右側灯具１Ｒ
には演算上の規定角、例えば３０°を与え、旋回の外側
となる左側灯具１Ｌには規定角の半分、例えば１５°を
与え補間を行った例で示してある。
【００２１】ここで、図５を検討してみると可動配光用
リフレクタ２２を車両の旋回方向に向かわせたことで、
車両の進行方向が明らかに明るく照射されるものとなっ
ている。更に加えて、本発明によればすれ違いビームと
しての基本形状は固定配光用リフレクタ２１で形成する
ものであるので、その形状は失われることなく依然とし
て車体正面方向に位置するものであり、従って、正面方
向の視認性が低下したり、煩わしく感じさせることがな
い。
リフレクタ２２を車両の旋回方向に向かわせたことで、
車両の進行方向が明らかに明るく照射されるものとなっ
ている。更に加えて、本発明によればすれ違いビームと
しての基本形状は固定配光用リフレクタ２１で形成する
ものであるので、その形状は失われることなく依然とし
て車体正面方向に位置するものであり、従って、正面方
向の視認性が低下したり、煩わしく感じさせることがな
い。
【００２２】また、このとき同時に、本発明では固定配
光用リフレクタ２１と可動配光用リフレクタ２２とがほ
ヾ同じ明るさを有するものとされていることで、両リフ
レクタ２１、２２の明るさの加算である旋回時配光特性
ＤＣでは高照度帯ＨＬも旋回方向に移動する。従って、
運転者の視線もこの高照度帯ＨＬに誘導されて車両の旋
回方向に向かうものとなり、視線が安定してハンドル操
作なども円滑且つ適正に行えるものとなる。
光用リフレクタ２１と可動配光用リフレクタ２２とがほ
ヾ同じ明るさを有するものとされていることで、両リフ
レクタ２１、２２の明るさの加算である旋回時配光特性
ＤＣでは高照度帯ＨＬも旋回方向に移動する。従って、
運転者の視線もこの高照度帯ＨＬに誘導されて車両の旋
回方向に向かうものとなり、視線が安定してハンドル操
作なども円滑且つ適正に行えるものとなる。
【００２３】図６は同じく本発明の可変配光ヘッドラン
プ装置１０による交差点通過時の状態を模式的に示すも
のであり、このとき演算回路６ａには方向指示器操作信
号ＴＳが例えば左折として入力される（図３参照）もの
となるので、車速信号ＶＲが低速（例えば２０Ｋｍ／ｈ
以下）を示している場合には、演算回路６ａは操舵角信
号ＳＲの有無に係わらず、可動配光用リフレクタ２２を
最大角度（例えば６０°）に左向きとして、大角度の旋
回時の進行方向を照射する。
プ装置１０による交差点通過時の状態を模式的に示すも
のであり、このとき演算回路６ａには方向指示器操作信
号ＴＳが例えば左折として入力される（図３参照）もの
となるので、車速信号ＶＲが低速（例えば２０Ｋｍ／ｈ
以下）を示している場合には、演算回路６ａは操舵角信
号ＳＲの有無に係わらず、可動配光用リフレクタ２２を
最大角度（例えば６０°）に左向きとして、大角度の旋
回時の進行方向を照射する。
【００２４】このときに、前記にも説明したように車両
の旋回の内側となる灯具１Ｒの可動配光用リフレクタ２
２を最大角度まで左向きとして主補助配光Ｓ１を得るも
のとし、旋回の外側となる灯具１Ｌの可動配光用リフレ
クタ２２を最大角度の略１／２の角度左向きとして補間
補助配光Ｓ２を得るものとすれば、補間補助配光Ｓ２に
より主補助配光Ｓ１と主配光Ｍとの間隙を埋め、進行方
向となる路面の歩行者なども確認しやすくなる。
の旋回の内側となる灯具１Ｒの可動配光用リフレクタ２
２を最大角度まで左向きとして主補助配光Ｓ１を得るも
のとし、旋回の外側となる灯具１Ｌの可動配光用リフレ
クタ２２を最大角度の略１／２の角度左向きとして補間
補助配光Ｓ２を得るものとすれば、補間補助配光Ｓ２に
より主補助配光Ｓ１と主配光Ｍとの間隙を埋め、進行方
向となる路面の歩行者なども確認しやすくなる。
【００２５】尚、方向指示器操作信号ＴＳは走行中の車
線変更時などにも入力されるので、前記車速信号ＶＲの
値を勘案し、例えば車速が増加するにつれて可動配光用
リフレクタ２２の回転角を減じるように演算回路６ａ内
に設定を行えば、例えば高速道路上での車線変更時など
にも違和感なく対応させることが可能となる。
線変更時などにも入力されるので、前記車速信号ＶＲの
値を勘案し、例えば車速が増加するにつれて可動配光用
リフレクタ２２の回転角を減じるように演算回路６ａ内
に設定を行えば、例えば高速道路上での車線変更時など
にも違和感なく対応させることが可能となる。
【００２６】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、リ
フレクタは中心軸から上方に１０〜３０mmの位置の略水
平線で上下に２分割され、下側が固定されて固定配光用
リフレクタとされ、上側が略光源の位置を通る垂直線を
回動軸とし回動自在とされて可動配光用リフレクタとさ
れると共に、前記固定配光用リフレクタは全光量に対し
５０〜６０％の光量として設定されている可変配光ヘッ
ドランプ装置とすることで、固定配光用リフレクタによ
り正面光を失うことなく、車両の旋回方向への照射を可
能とするものであり、このときに、両リフレクタの光量
をほヾ同一のものとしたことで旋回方向の明るさも充分
に保証できるものとし、以て、運転操作を安定化させる
など、この種の可変配光ヘッドランプ装置の性能向上に
極めて優れた効果を奏するものである。
フレクタは中心軸から上方に１０〜３０mmの位置の略水
平線で上下に２分割され、下側が固定されて固定配光用
リフレクタとされ、上側が略光源の位置を通る垂直線を
回動軸とし回動自在とされて可動配光用リフレクタとさ
れると共に、前記固定配光用リフレクタは全光量に対し
５０〜６０％の光量として設定されている可変配光ヘッ
ドランプ装置とすることで、固定配光用リフレクタによ
り正面光を失うことなく、車両の旋回方向への照射を可
能とするものであり、このときに、両リフレクタの光量
をほヾ同一のものとしたことで旋回方向の明るさも充分
に保証できるものとし、以て、運転操作を安定化させる
など、この種の可変配光ヘッドランプ装置の性能向上に
極めて優れた効果を奏するものである。
【００２７】また、固定配光用リフレクタが回転放物面
で形成され、可動配光用リフレクタが放物柱面または自
由曲面で形成されているものとしたことで、すれ違いビ
ームの基本形状を形成する固定配光用リフレクタ側では
配光形状の形成にレンズカットなどによる自由度を与
え、可動配光用リフレクタ側においてはレンズを不要と
するなど構成の簡素化を可能とするものであり、加え
て、右側用灯具と左側用灯具とで可動配光用リフレクタ
の回転角を変えて補間を行わせ違和感などを解消し、更
には、方向指示器の操作信号が入力され、この操作信号
が検出されたときには優先して前記可動配光用リフレク
タの回動が行われるものとすることで、交差点通過時あ
るいは車線変更時にも対応可能として、この種の可変配
光ヘッドランプ装置を一層に性能向上させる効果を奏す
るものである。
で形成され、可動配光用リフレクタが放物柱面または自
由曲面で形成されているものとしたことで、すれ違いビ
ームの基本形状を形成する固定配光用リフレクタ側では
配光形状の形成にレンズカットなどによる自由度を与
え、可動配光用リフレクタ側においてはレンズを不要と
するなど構成の簡素化を可能とするものであり、加え
て、右側用灯具と左側用灯具とで可動配光用リフレクタ
の回転角を変えて補間を行わせ違和感などを解消し、更
には、方向指示器の操作信号が入力され、この操作信号
が検出されたときには優先して前記可動配光用リフレク
タの回動が行われるものとすることで、交差点通過時あ
るいは車線変更時にも対応可能として、この種の可変配
光ヘッドランプ装置を一層に性能向上させる効果を奏す
るものである。
【図１】 本発明に係る可変配光ヘッドランプ装置の灯
具部分の一実施例を示す正面図である。
具部分の一実施例を示す正面図である。
【図２】 図１のＡ―Ａ線に沿う断面図である。
【図３】 同じく本発明に係る可変配光ヘッドランプ装
置の駆動回路部分の一実施例を示すブロック図である。
置の駆動回路部分の一実施例を示すブロック図である。
【図４】 同じく本発明に係る可変配光ヘッドランプ装
置の車両の直進時における配光特性を示すグラフであ
る。
置の車両の直進時における配光特性を示すグラフであ
る。
【図５】 同じく本発明に係る可変配光ヘッドランプ装
置の車両の旋回時における配光特性を示すグラフであ
る。
置の車両の旋回時における配光特性を示すグラフであ
る。
【図６】 同じく本発明に係る可変配光ヘッドランプ装
置の交差点通過時の状態を示す説明図である。
置の交差点通過時の状態を示す説明図である。
【図７】 従来例を示す説明図である。
【図８】 別の従来例を示す説明図である。
【図９】 更に別の従来例を示す説明図である。
１……灯具 １Ｒ……右用灯具 １Ｌ……左用灯具 ２……リフレクタ ２１……固定配光用リフレクタ ２２……可動配光用リフレクタ ２２ａ……回動軸 ２２ｂ……連結機構 ３……光源 ４……レンズ ４ａ……レンズカット ５……モータ ５ａ……ポテンショメータ ６……駆動回路 ６ａ……演算回路 ６ｂ……モータ制御回路 １０……可変配光ヘッドランプ装置 Ｘ……中心軸 Ｙ……光源を通る垂直線 ＤＮ……直進時配光特性 ＤＣ……旋回時配光特性 ＨＬ……高照度帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二見 隆 神奈川県川崎市中原区上小田中1073 (72)発明者 岡本 政人 神奈川県川崎市宮前区有馬５―11―23
Claims (4)
- 【請求項１】 操舵角や車両の挙動などのデータから車
両の旋回状況を検出し、該旋回状況に基づいて適宜にヘ
ッドランプの照射範囲を調整する可変配光ヘッドランプ
装置において、前記可変配光ヘッドランプ装置のリフレ
クタは中心軸より上方に略水平線で上下に２分割し、下
側が固定されて固定配光用リフレクタとされ、上側が略
光源の位置を通る垂直線を回動軸として回動自在な可動
配光用リフレクタとされることを特徴とする可変配光ヘ
ッドランプ装置。 - 【請求項２】 前記固定配光用リフレクタが回転放物面
で形成され、前記可動配光用リフレクタが放物柱面また
は自由曲面で形成されていることを特徴とする請求項１
記載の可変配光ヘッドランプ装置。 - 【請求項３】 前記可変配光ヘッドランプ装置は同一構
成の一対の灯具として構成され、車両の旋回時には旋回
の内側となる灯具の前記可動配光用リフレクタを前記検
出した車両の旋回状況に基づく値として回転し、旋回の
外側となる灯具の前記可動配光用リフレクタを前記内側
となる灯具の回転量より小さい値として回転させること
を特徴とする請求項１または請求項２記載の可変配光ヘ
ッドランプ装置。 - 【請求項４】 前記可変配光ヘッドランプ装置には方向
指示器の操作信号が入力され、この操作信号が検出され
たときにはあらかじめ前記可動配光用リフレクタを前記
方向指示器の操作方向側に回動させることを特徴とする
請求項１、請求項２または請求項３記載の可変配光ヘッ
ドランプ装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6338822A JP2955199B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 可変配光ヘッドランプ装置 |
| US08/577,300 US5711590A (en) | 1994-12-29 | 1995-12-22 | Headlight having variable light distribution |
| DE19549077A DE19549077C2 (de) | 1994-12-29 | 1995-12-29 | Scheinwerfer mit veränderlicher Lichtverteilung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6338822A JP2955199B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 可変配光ヘッドランプ装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08183385A true JPH08183385A (ja) | 1996-07-16 |
| JP2955199B2 JP2955199B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=18321776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6338822A Expired - Fee Related JP2955199B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 可変配光ヘッドランプ装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5711590A (ja) |
| JP (1) | JP2955199B2 (ja) |
| DE (1) | DE19549077C2 (ja) |
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| US6547424B2 (en) | 2000-03-28 | 2003-04-15 | Ichikoh Industries, Ltd. | Vehicle front lamp steering controlled light distribution system |
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