JPH08183129A - 遮音制振材 - Google Patents

遮音制振材

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JPH08183129A
JPH08183129A JP6328302A JP32830294A JPH08183129A JP H08183129 A JPH08183129 A JP H08183129A JP 6328302 A JP6328302 A JP 6328302A JP 32830294 A JP32830294 A JP 32830294A JP H08183129 A JPH08183129 A JP H08183129A
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sound
weight
damping material
resin
temperature range
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JP6328302A
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English (en)
Inventor
Koji Kobayashi
幸司 小林
Yoshiaki Fushiya
良明 伏屋
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CCI KK
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C C I KK
CCI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの部材として取り扱うことができ、しか
も優れた遮音性と制振性とを兼備する遮音制振材を提供
する。 【構成】 樹脂マトリックス中にフィラーを充填してな
る遮音制振材であって、当該遮音制振材の−20℃〜1
00℃の温度範囲における貯蔵弾性率(E′)が108
dyne/cm2 以上であり、かつ同遮音制振材の−2
0℃〜100℃の温度範囲における損失弾性率(E″)
の最大値が2×109 dyne/cm 2 以上であること
を特徴とする遮音制振材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、内装材、建
材、家電機器などの振動抑制並びに騒音抑制を目的とし
て適用される遮音制振材に関する。詳細には、−20℃
〜100℃の温度範囲において優れた制振性と遮音性と
を兼備する遮音制振材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会生活に欠かせない自動車から
発生する騒音、振動は社会問題としてクローズアップさ
れ、法的規制が強化される過程で、その発生防止対策が
強く要望されるようになった。一方、ドライバーや乗客
の側からの車内における振動、騒音といった快適性に対
する要望もある。
【0003】また、工場や住宅、学校などの構造物に使
用される内装材や建材など建築資材についても、構造物
外部からの振動、騒音による被害や、構造物内部に発生
する振動、騒音の外部への拡散による被害が取り沙汰さ
れるようになり、騒音、振動対策が望まれている。
【0004】また、構造物内部における振動、騒音の発
生源となる家電機器についても、より快適な生活を志向
するという思想の広がりにより、使用者の振動、騒音対
策製品に対するニーズが高まっている。
【0005】従来、その具体的な振動、騒音対策とし
て、自動車、内装材、建材、家電機器などの振動、騒音
の発生する部分に、塩化ビニルシート、ゴムシート等の
遮音材料、フェルトやグラスウール等の繊維材料、ポリ
ウレタンフォーム、ポリエチレンフォームなどの発泡樹
脂などの多孔質材料よりなる吸音材料、アスファルトや
樹脂等の粘弾性特性を有する制振材料といった異なる材
料を、その目的に合うように組み合わせて使用する方法
が採られていた。
【0006】例えば自動車のフロア部はエンジンやタイ
ヤからの透過音と振動による放射音の対策が必要とな
る。そこで、自動車のフロアパネルにはアスファルトシ
ート、10mm厚のフェルト、厚さ10mm前後のウレ
タンが積層され、その上にカーペットが敷設されるとい
う異なる材料を組み合わせた複層構造を採っていた。
【0007】このように遮音材料、吸音材料、制振材料
といった異なる材料を組み合わせて振動、騒音対策を講
じていた従来の方法では、振動、騒音対策のため複数の
材料を用意し、これらを一つづつ貼設して積層するな
ど、多くの手間を要していた。また、振動、騒音対策の
ための材料が複数であることから、1つの部材として取
り扱えず、取り扱い性が悪いという点もあった。更に上
記のような遮音材料、吸音材料、制振材料の組み合せに
係るものには、制振性、遮音性のいずれにも十分な効果
を有するものはなかった。
【0008】本発明の一の目的は、1つの部材として取
り扱うことができ、しかも優れた遮音性と制振性とを兼
備する遮音制振材を提供することである。
【0009】また、従来の方法において使用されている
遮音材料や制振材料、例えば前記アスファルトなどは、
夏期には高い温度に曝されて軟化し、冬期には冷やされ
て硬化するなど、温度変化の影響を受け易く、常に十分
な性能が発揮されないという不具合があった。
【0010】本発明の他の目的は、常温域から高温域ま
で、低温域から常温域まで、あるいは低温域から高温域
までなど、広い温度領域にわたって優れた制振性、遮音
性を有する遮音制振材を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明は、樹脂マトリックス中
にフィラーを充填してなる遮音制振材であって、当該遮
音制振材の−20℃〜100℃の温度範囲における貯蔵
弾性率(E′)が108 dyne/cm2 以上であり、
かつ同遮音制振材の−20℃〜100℃の温度範囲にお
ける損失弾性率(E″)の最大値が2×109 dyne
/cm2 以上であることを特徴とする遮音制振材をその
要旨とした。
【0012】請求項2記載の発明は、フィラーがマイカ
鱗片であることを特徴とする遮音制振材をその要旨とし
た。
【0013】請求項3記載の発明は、フィラーがマイカ
鱗片と炭酸カルシウムであることを特徴とする遮音制振
材をその要旨とした。
【0014】請求項4記載の発明は、樹脂マトリックス
が、損失係数のピーク温度が異なる少なくとも2種の樹
脂とゴムとから構成されてなることを特徴とする遮音制
振材をその要旨とした。
【0015】以下、本発明の遮音制振材を更に詳しく説
明する。本発明の遮音制振材は樹脂マトリックス中にフ
ィラーを充填してなるものであり、樹脂が本来持つとこ
ろの遮音性、制振性を、フィラーの充填で飛躍的に向上
させたものである。
【0016】本発明者は、遮音制振材を研究していく過
程で驚くべき事実を発見した。それは、樹脂マトリック
ス中にフィラーを充填してなる部材で、−20℃〜10
0℃の温度範囲における貯蔵弾性率(E′)が108
yne/cm2 以上であり、かつ−20℃〜100℃の
温度範囲における損失弾性率(E″)の最大値が2×1
9 dyne/cm2 以上のものは、優れた制振性を備
えていることである。
【0017】周知の如く樹脂は内部に粘性と弾性とを持
つ粘弾性体である。このため、樹脂に応力(σ)を与え
たときの動力学的性質は、式:σ=σ´+iσ″で与え
られる。すなわち、応力(σ)は歪と同じ位相を持つ実
数部(弾性成分)σ´と位相が90°だけ進んだ虚数部
(粘性成分)σ″とからなる複素数で、全体として歪よ
りδだけ位相が進む。ただし、tanδ=σ″/σ´
で、0<δ<π/2である。
【0018】応力と歪の比として弾性率を定義すれば、
この場合の弾性率は複素数となり、しかも角周波数ωの
関数である。これを記号E*(ω) で表せば、E*(ω) =
E´(ω)+iE″(ω)となり、tanδ=E″(ω)/E
´(ω)となる。このE*(ω) を複素弾性率、実数部E´
(ω)を貯蔵弾性率(または動的弾性率)、虚数部E″
(ω)を損失弾性率(または動的損失)と呼ぶ。
【0019】ここに示されたE″/E´=tanδ(材
料自体の減衰能力)の関係を有する貯蔵弾性率(E′)
が、−20℃〜100℃の温度範囲において108 dy
ne/cm2 以上であり、かつ−20℃〜100℃の温
度範囲における損失弾性率(E″)の最大値が2×10
9 dyne/cm2 以上のものは優れた制振性を備えて
いるということである。
【0020】本発明者の実験によれば、−20℃〜10
0℃の温度範囲における損失弾性率(E″)の最大値が
7.5×109 dyne/cm2 を越えるものは制振材
として十分な制振性を示し、1010dyne/cm2
越えるものに至ってはきわめて優れた制振性を発揮する
ということが確認された。
【0021】一方、−20℃〜100℃の温度範囲にお
ける貯蔵弾性率(E′)が108 dyne/cm2 を下
回り、又は−20℃〜100℃の温度範囲における損失
弾性率(E″)の最大値が2×109 dyne/cm2
を下回るものは、十分な制振性を示さないということも
確認された。
【0022】本発明者は、本研究過程でさらに驚くべき
事実を発見した。それは、上に述べた樹脂マトリックス
にフィラーが充填され、−20℃〜100℃の温度範囲
における貯蔵弾性率(E′)が108 dyne/cm2
以上であり、かつ−20℃〜100℃の温度範囲におけ
る損失弾性率(E″)の最大値が2×109 dyne/
cm2 以上であるものは、優れた制振性を有すると同時
に優れた遮音性も兼備しているということである。この
ため、適用する部品の使用温度に合わせて樹脂を選択
し、その使用温度域で制振性が最も発揮されるようにす
れば、同時にその使用温度域で遮音性が最も発揮される
ことになる。
【0023】また、−20℃〜100℃の温度範囲にお
ける貯蔵弾性率(E′)が108 dyne/cm2 を下
回り、又は−20℃〜100℃の温度範囲における損失
弾性率(E″)の最大値が2×109 dyne/cm2
を下回るものは、制振性も遮音性も十分な性能を示さな
いということも確認された。
【0024】上記樹脂マトリックスを構成する樹脂とし
ては、粘弾性に優れており、自動車、内装材、建材、家
電機器などの振動、騒音の発生する部分の使用時におけ
る温度において、良好な制振性、遮音性が発揮されるも
のが望ましい。具体的にはポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−酢ビ共重合体、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン、ポリイソプ
レン、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体といった樹脂、これらをブレンドしたものなど、当該
遮音制振材を適用する用途や使用状態における温度領域
に合わせて適宜選択して用いることができる。中でもポ
リ塩化ビニルは、成形性がよく、安価である点で好まし
い。
【0025】フィラーは、これを充填することにより、
同フィラーが持つ優れた遮音性、制振性を樹脂に付与し
て、樹脂が本来持つところの遮音性、制振性を飛躍的に
向上させる機能を持つものである。具体的には、マイ
カ、黒鉛、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、フェライ
ト、アスベスト、硫酸バリウム、酸化チタンなどの鱗状
物、粒状物、あるいは繊維状物を挙げることができる。
【0026】本発明者の実験によれば、上記フィラーの
中でもマイカ、特に鱗片状マイカは優れた制振性、遮音
性を有しており、これを樹脂マトリックス中に充填する
ことで、樹脂本来が持つところの制振性、遮音性からは
予測し得ない優れた制振性、遮音性が発揮されることが
明かとなった。
【0027】使用するマイカ鱗片の重量平均フレーク径
としては90〜1000μmの範囲のものがよい。とい
うのは、重量平均フレーク径が90μm以下のものは、
樹脂中に混合し易く、かつ分散性がよいという利点はあ
るものの、これを充填したことによる十分な制振性、遮
音性の向上を期待することができない。一方、重量平均
フレーク径が1000μmを越えるマイカ鱗片にあって
は、制振性及び遮音性は向上するものの、嵩高となるた
め、樹脂への充填が難しく、かつマイカ鱗片を樹脂全体
に均一に分散できなくなり、樹脂のマトリックス全体に
わたって制振性及び遮音性が均一に向上するという効果
が得られないことになる。
【0028】またマイカ鱗片の樹脂への充填量として
は、1〜60重量%、好ましくは20〜50重量%であ
る。この範囲以外の場合には、十分な制振性及び遮音性
の向上が得られなかったり、成形できなかったり、ある
いは耐衝撃性、強度が低下したりするなどの不具合を生
じることになる。
【0029】またマイカ鱗片とともに炭酸カルシウムを
充填することもできる。これにより、マイカ鱗片の充填
による遮音性、制振性が更に向上するという効果が導き
出されることになる。炭酸カルシウムとしては、従来よ
り遮音材用充填材として使用されている軽質炭酸カルシ
ウム、重質炭酸カルシウムなどを用いることができる。
【0030】例えば樹脂マトリックスを構成する樹脂と
して安価で成形性がよいポリ塩化ビニルを用い、これに
マイカ鱗片とともに炭酸カルシウムを充填して遮音制振
材を作製しようとするとき、これらの配合割合として
は、樹脂10〜40重量%、マイカ鱗片10〜30重量
%、炭酸カルシウム50〜70重量%が好ましい。これ
は、樹脂重量がこの範囲外の場合には、成形不能となっ
たり、耐衝撃性及び強度の低下を招く恐れがあり、マイ
カ鱗片の配合割合が上記範囲よりも少ないか炭酸カルシ
ウム量が多い場合には、十分な制振性、遮音性が得られ
ず、マイカ鱗片量が多いか炭酸カルシウム量が少ない場
合には、成形不能となったり、不経済となったりすると
いう不具合を招くことになる。
【0031】上述の樹脂、フィラーは、所定の割合で配
合し、これをバンバリーミキサーやロール等で混練し、
その後カレンダー法や押し出し法などにより、用途、目
的に応じた形状に成形することで、自動車や内装材、建
材などの振動、騒音対策用の材料として用いることがで
きる。
【0032】次に、本発明の別の目的である常温域から
高温域まで、低温域から常温域まで、あるいは低温域か
ら高温域までなど、広い温度領域にわたって優れた制振
性、遮音性を有する遮音制振材を提供するための手段に
ついて説明する。上記の如く、優れた制振性及び遮音性
が発揮される遮音制振材は、その使用される用途も様々
な分野が予想される。例えば自動車の車室内に適用する
場合、常温域(10℃〜30℃)でのみ優れた制振性、
遮音性が発揮されるものであれば、夏の炎天下では車室
内の温度も60℃〜80℃程まで上がり、冷房が利くま
での間は十分な制振性、遮音性が発揮されず、エンジン
やタイヤからの振動や騒音を我慢しなければならない。
冬の厳寒下でも同様に暖房が利くまでの間は十分な制振
性、遮音性が発揮されず、エンジンやタイヤからの振動
や騒音を我慢しなければならない。
【0033】このような使用時に予測される不具合を解
消するため、本発明は、前記フィラーを充填する樹脂マ
トリックスを損失係数のピーク温度が異なる少なくとも
2種の樹脂とゴムとから構成し、広い温度領域で優れた
制振性と遮音性とが発揮されるようにした。
【0034】樹脂マトリックスを構成する損失係数のピ
ーク温度が異なる少なくとも2種の樹脂としては、例え
ば10℃〜30℃の常温域に損失係数のピーク温度を有
するものと80℃〜130℃の高温域に損失係数のピー
ク温度を有するものとからなるもの、−20℃〜10℃
の低温域に損失係数のピーク温度を有するものと高温域
に損失係数のピーク温度を有するものとからなるもの、
低温域に損失係数のピーク温度を有するものと常温域に
損失係数のピーク温度を有するものと高温域に損失係数
のピーク温度を有するものとからなるものなどを挙げる
ことができ、その組み合せは当該遮音制振材を適用する
部品の使用温度に合わせて適宜決定するとよい。
【0035】ここで、損失係数とは、振動及び騒音を抑
制しようとする部材(被抑制部材)に当該遮音制振材を
適用したときの制振性の度合を示す数値である。
【0036】上記樹脂を混合すると、同種分子間の相互
作用と異種分子間の相互作用の大小により、分子オーダ
ーの混合状態から、それぞれ殆ど独立の相とみなせる相
分離に近い状態まで、種々の混合状態が達成されること
になる。本発明においては、上記目的を達成するため、
両成分が二相に分離した状態と完全均一の一相状態との
中間状態、つまりミクロ相分離の状態であればよい。
尚、混合する樹脂として溶解性パラメータδが近いもの
を選択すると、ピーク値を所定の温度領域に調整するこ
とができるので好ましい。
【0037】各樹脂の配合量としては特に限定されない
が、一の樹脂の配合量が他の樹脂の配合量に比べて大部
分を占めてしまうような配合の場合には、当該遮音制振
材の損失係数のピーク温度が一の樹脂の持つピーク温度
側に移動することになる。一方、他の樹脂の配合量が一
の樹脂に比べて多い場合には、当該遮音制振材の損失係
数のピークは他の樹脂のピーク温度側へと移動するよう
になる。このように、当該遮音制振材の損失係数のピー
ク温度は配合量の多い樹脂のピーク温度側へと移動する
ので、樹脂の配合量を適宜調節することで、当該遮音制
振材の損失係数のピーク温度を目的の温度領域とするこ
とができる。
【0038】尚、上記記述は損失係数のピーク温度が異
なる樹脂の配合割合によって、当該遮音制振材の損失係
数のピーク温度が、配合量の多い樹脂の損失係数のピー
ク温度に近づいていくという内容であるが、このことは
遮音性についても同様な関係があり、音圧レベルのピー
ク温度が異なる樹脂の配合割合によって、当該遮音制振
材の音圧レベルのピーク温度が、配合量の多い樹脂のピ
ーク温度に近づいていく。
【0039】損失係数のピーク温度が異なる少なくとも
2種類の樹脂としては、例えばジ−2−エチルヘキシル
フタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DB
P)、ジイソノニルフタレート(DINP)などの可塑
剤を樹脂100重量部に対して40重量部の割合で添加
したポリ塩化ビニル(損失係数のピーク温度が10℃〜
20℃のもの)と、ポリメタクリル酸メチル(損失係数
のピーク温度は130℃〜150℃)との組合せを好ま
しい例として挙げることができる。
【0040】その他、損失係数のピーク温度が異なる少
なくとも2種類の樹脂の組合せとしては、前記可塑剤を
添加したポリ塩化ビニル(損失係数のピーク温度が20
℃のもの)とエチレン−酢ビ共重合体、同じくポリ塩化
ビニルとABS樹脂、ポリ塩化ビニルとポリスチレン、
ポリ塩化ビニルとポリエチレン、ポリメタクリル酸メチ
ル(損失係数のピーク温度は130℃〜150℃)とポ
リフッ化ビニリデン、同じくポリメタクリル酸メチルと
AS樹脂、ポリスチレンとポリイソプレンなどを挙げる
ことができる。
【0041】こうして選択された損失係数のピーク温度
が異なる2種若しくは3種以上の樹脂に対し合成ゴムが
配合されている。合成ゴムは、図1のグラフa、bに示
すような各々の損失係数のピーク温度を有する樹脂に対
して、これらの損失係数のピーク温度の幅を広げるよう
作用する。同時に音圧レベルのピーク温度の幅を広げる
よう作用することにもなる。つまり、合成ゴムを配合す
ることで、当該遮音制振材は、図1のグラフc、d、e
に示すように、グラフaのピーク温度からグラフbのピ
ーク温度に至る広範な温度領域に損失係数のピーク温度
を持つようになる。尚、図面には示さないが、遮音性に
ついても同様にグラフaのピーク温度からグラフbのピ
ーク温度に至る広範な温度領域に音圧レベルのピーク温
度を持つようになる。
【0042】このように損失係数のピーク温度が異なる
樹脂に対し合成ゴムを配合することで、当該遮音制振材
は広範な温度領域で遮音性及び制振性が発揮されるよう
になる。その理由は明かではないが、合成ゴム分子内の
橋かけ構造部が損失係数のピーク温度の異なる各樹脂に
作用して上記現象が起きているのではないかと思われ
る。
【0043】合成ゴムとしては、アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム(NBR)、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(N
R)、イソプレンゴム(IR)などがある。この合成ゴ
ムの配合量としては、前記樹脂のの重量が100重量部
に対して1〜50重量部、好ましくは15〜35重量部
とするのがよい。というのは、この範囲よりも配合量が
多かったり少なかったりした場合には、当該遮音制振材
が広範な温度領域で遮音性及び制振性が発揮されるよう
になるという十分な効果が得られなくなるからである。
【0044】このようにして損失係数のピーク温度が異
なる樹脂に対し合成ゴムが配合された樹脂マトリックス
中に前記フィラーを充填することで、フィラーが持つ優
れた遮音性、制振性が樹脂に付与され、樹脂が本来持つ
ところの遮音性、制振性が飛躍的に向上し、広い温度領
域において優れた制振性と遮音性とが発揮されるという
効果が導き出されることになる。
【0045】尚、樹脂へは制振性、遮音性の向上を目的
とするフィラーの他に、短繊維などの当該遮音制振材の
機械的強度を向上させるためのフィラーを充填すること
もできる。
【0046】
【実施例】
実施例1 ポリ塩化ビニル(平均重合度800〜1300、株式会
社鈴鋼製作所製)100重量部に対し40重量部の割合
でジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)を添加
したポリ塩化ビニルを160℃に設定した混練ロールに
投入し、この後、20重量%のマイカ鱗片(クラライト
マイカ鱗片、60C、株式会社クラレ製)を投入して1
3分間混練した。
【0047】次いで、得られた混練物を180℃に加熱
した金型間に挟んで180秒間加熱し、この後プレス機
で80kg・f/cm2 の圧力で30秒間加圧し、1m
mの厚さにシート化する。得られたシートを損失係数測
定用として67mm×9mmの寸法に、音圧レベル測定
用として350mm×350mmの寸法に切断し、試験
片とする。
【0048】実施例2 マイカ鱗片の充填量を40重量%とした以外は実施例1
と同様にして試験片を得た。
【0049】実施例3 マイカ鱗片の充填量を50重量%とした以外は実施例1
と同様にして試験片を得た。
【0050】実施例4 マイカ鱗片の充填量を60重量%とした以外は実施例1
と同様にして試験片を得た。
【0051】比較例1 マイカ鱗片に換えて炭酸カルシウム(乾式重質炭酸カル
シウム、スーパーSSS、丸尾カルシウム株式会社製)
を20重量%投入して混練した以外は実施例1と同様に
して試験片を得た。
【0052】比較例2 炭酸カルシウムの充填量を40重量%とした以外は実施
例1と同様にして試験片を得た。
【0053】実施例5 炭酸カルシウムの充填量を60重量%とした以外は実施
例1と同様にして試験片を得た。
【0054】実施例6 炭酸カルシウムの充填量を80重量%とした以外は実施
例1と同様にして試験片を得た。
【0055】実施例7 マイカ鱗片の充填量を10重量%、炭酸カルシウムの充
填量を50重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0056】実施例8 マイカ鱗片の充填量を10重量%、炭酸カルシウムの充
填量を62重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0057】実施例9 マイカ鱗片の充填量を10重量%、炭酸カルシウムの充
填量を70重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0058】実施例10 マイカ鱗片の充填量を14重量%、炭酸カルシウムの充
填量を50重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0059】実施例11 マイカ鱗片の充填量を14重量%、炭酸カルシウムの充
填量を58重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0060】実施例12 マイカ鱗片の充填量を14重量%、炭酸カルシウムの充
填量を66重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0061】実施例13 マイカ鱗片の充填量を20重量%、炭酸カルシウムの充
填量を50重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0062】実施例14 マイカ鱗片の充填量を20重量%、炭酸カルシウムの充
填量を54重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0063】実施例15 マイカ鱗片の充填量を20重量%、炭酸カルシウムの充
填量を62重量%とした以外は実施例1と同様にして試
験片を得た。
【0064】損失係数及び音圧レベルの測定 上記実施例1〜15、並びに比較例1及び2の試験片に
ついて、E´(動的弾性率)とE″(損失弾性率)、損
失係数(η)並びに音圧レベルを測定した。損失係数の
測定は、各試験片について動的粘弾性測定試験装置(レ
オバイブロンDDV−25FP、株式会社オリエンテッ
ク製)によって得られたデータを下記の如く処理するこ
とで求めた。
【0065】上記装置からは、E* (複素弾性率)とE
´(動的弾性率)とE″(損失弾性率)とtanδとが
得られる。上記装置では、動的荷重(△F)、動的変位
(△L)、tanδを自動測定し、その結果よりE*
次式により算出されるようになっている。E* =△F/
S×Lt/△L、△F:動的荷重、S:試験片断面積、
Lt:試験片長さ、△L:動的変位。
【0066】また、tanδからは位相角δを用いて次
式により動的弾性率と損失弾性率とに分けることができ
る。 tanδ=E″/E´、E´=E* cosδ、E″=E
* sinδ。
【0067】次に、E″から次式により損失係数(η)
を算出する。尚、算出する損失係数(η)は、各試験片
の厚さ1mmの鋼板に貼り付けた場合(非拘束型制振
材)の複合体の損失係数を求める。
【0068】 η ≒14η2 (E2 /E1 )(h2 /h12 η2 ≒tanδ=E″2 /E´2 、E´2 =E2 η ≒14(E″2 /E1 )(h2 /h12 η2 :試験片単体の損失係数、E1 :基板の弾性率(2
10GPa) E2 :試験片の弾性率、E´2 :試験片の動的弾性率、 E″2 :試験片の損失弾性率、h2 :試験片の厚み
(1.0mm)、 h1 :基板の厚み(1.0mm)
【0069】一方、音圧レベルの測定は、0℃、20
℃、40℃及び60℃の各温度において、図2に示すよ
うに、各試験片1を鋼板2に接着し、この鋼板2の非接
着面側にゴルフボール3を当てた時に生じた騒音を鋼板
2の接着面側に1mの間隔をおいて設置した騒音計7
(LA−210、小野測器株式会社製)で拾い、その電
気信号をFFTアナライザー6(CF−350、小野測
器株式会社製)で数値化して読み取るという方法で測定
した。
【0070】各試験片の動的弾性率、損失弾性率、及び
損失係数を図3、図8、図13(実施例1、2、3、
4)、図4、図9、図14(実施例5、6並びに比較例
1及び2)、図5、図10、図15(実施例7、8、
9)、図6、図11、図16(実施例10、11、1
2)及び図7、図12、図17(実施例13、14、1
5)に示した。一方、上記音圧レベルの測定結果を図1
8(実施例1、2、3、4、5、比較例1、2)に示し
た。
【0071】上記図面より明かなように、実施例に係る
試験片、すなわち−20℃〜100℃の温度範囲におけ
る貯蔵弾性率(E′)が108 dyne/cm2 以上で
あり、かつ−20℃〜100℃の温度範囲における損失
弾性率(E″)の最大値が2×109 dyne/cm2
以上である試験片は、いずれも良好な制振性と遮音性と
を示した。特に貯蔵弾性率(E′)が109 dyne/
cm2 以上であり、かつ−20℃〜100℃の温度範囲
における損失弾性率(E″)の最大値が1010dyne
/cm2 以上である実施例3、4、6、8、9、10、
11、及び12の各試験片の制振性は大変に優れてお
り、その遮音性も頗る良い。
【0072】実施例16 ポリ塩化ビニル(平均重合度800〜1300、株式会
社鈴鋼製作所製)100重量部に対し40重量部の割合
でジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)を添加
したポリ塩化ビニルを75重量部、ポリメタクリル酸メ
チル(スミベックL02、住友化学株式会社製)を1
7.5重量部、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(N
BR)(N202S、日本合成ゴム株式会社製)を25
重量部、前記ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、及びアクリロニトリル−ブタジエンゴムの総重量5
0重量%に対しマイカ鱗片(クラライトマイカ鱗片、6
0C、株式会社クラレ製)を50重量%の重量比で調合
した各試料を、160℃に設定した混練ロールにポリ塩
化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、マイカ鱗片、及び
アクリロニトリル−ブタジエンゴムの順で投入し、13
分間混練した。
【0073】次いで、得られた混練物を180℃に加熱
した金型間に挟んで180秒間加熱し、この後プレス機
で80kg・f/cm2 の圧力で30秒間加圧し、1m
mの厚さにシート化する。得られたシートを損失係数測
定用として67mm×9mmの寸法に、音圧レベル測定
用として350mm×350mmの寸法に切断し、試験
片とする。
【0074】実施例17 ポリ塩化ビニル(平均重合度800〜1300、株式会
社鈴鋼製作所製)100重量部に対し40重量部の割合
でジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)を添加
したポリ塩化ビニルを75重量部、ポリメタクリル酸メ
チル(スミベックL02、住友化学株式会社製)を1
7.5重量部、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(N
BR)(N202S、日本合成ゴム株式会社製)を25
重量部、前記ポリ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチ
ル、及びアクリロニトリル−ブタジエンゴムの総重量2
0重量%に対し、マイカ鱗片(クラライトマイカ鱗片、
60C、株式会社クラレ製)を20重量%、及び炭酸カ
ルシウム(乾式重質炭酸カルシウム、スーパーSSS、
丸尾カルシウム株式会社製)を60重量%の重量比で調
合した各試料を、160℃に設定した混練ロールに、ポ
リ塩化ビニル、ポリメタクリル酸メチル、マイカ鱗片、
炭酸カルシウム、及びアクリロニトリル−ブタジエンゴ
ムの順で投入し、13分間混練した以外は実施例16と
同様に試験片を作製した。
【0075】実施例18 ポリメタクリル酸メチルに代えてABS樹脂(ダイヤペ
ットABS、3001G、三菱レイヨン株式会社製)を
用い、ポリ塩化ビニル/ABS樹脂/アクリロニトリル
−ブタジエンゴムが75重量部/25重量部/17.5
重量部の割合で配合し、これらポリ塩化ビニル、ABS
樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンゴムの総重量50
重量%に対して、マイカ鱗片(クラライトマイカ鱗片、
60C、株式会社クラレ製)を50重量%の重量比で調
合した各試料を、160℃に設定した混練ロールにポリ
塩化ビニル、ABS樹脂、マイカ鱗片、及びアクリロニ
トリル−ブタジエンゴムの順で投入し、13分間混練し
た以外は実施例16と同様に試験片を作製した。
【0076】実施例19 ポリメタクリル酸メチルに代えてABS樹脂(ダイヤペ
ットABS、3001G、三菱レイヨン株式会社製)を
用い、ポリ塩化ビニル/ABS樹脂/アクリロニトリル
−ブタジエンゴムが75重量部/25重量部/17.5
重量部の割合で配合し、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、
及びアクリロニトリル−ブタジエンゴムの総重量20重
量%に対し、マイカ鱗片(クラライトマイカ鱗片、60
C、株式会社クラレ製)を20重量%、及び炭酸カルシ
ウム(乾式重質炭酸カルシウム、スーパーSSS、丸尾
カルシウム株式会社製)を60重量%の重量比で調合し
た各試料を、160℃に設定した混練ロールに、ポリ塩
化ビニル、ABS樹脂、マイカ鱗片、炭酸カルシウム、
及びアクリロニトリル−ブタジエンゴムの順で投入し、
13分間混練した以外は実施例16と同様に試験片を作
製した。
【0077】上記実施例16〜19についてもE´(動
的弾性率)とE″(損失弾性率)、損失係数(η)及び
音圧レベルの測定を行った。上記E´、E″及び損失係
数の測定結果を図19、図20及び図21に示した。一
方、上記音圧レベルの測定結果を図22に示した。
【0078】上記図面より明かなように、実施例16〜
実施例19に係る試験片は、いずれも−20℃〜100
℃の温度範囲における貯蔵弾性率(E′)が109 dy
ne/cm2 以上であり、かつ−20℃〜100℃の温
度範囲における損失弾性率(E″)の最大値が1010
yne/cm2 以上であり、一般的に制振効果があると
言われている損失係数が0.05以上の温度領域を見て
みると、実施例16のものが約−14℃〜約60℃、実
施例17のものが約−17℃〜約77℃、実施例18の
ものが約−4℃〜約54℃、実施例19のものが約−1
0〜約53℃となっており、いずれも広い温度領域にわ
たって優れた制振性を有している。特に実施例17のも
のにおける制振性は約−17℃〜約77℃までと低温域
から高温域までのきわめて広い範囲にわたり、しかも6
0℃前後の温度域では損失係数が0.1というきわめて
高い制振性を示している。
【0079】一方、図22に示す各試験片の遮音性を見
てみると、遮音制振材を使用していない場合、音圧レベ
ルが約90dBであるのに対して、実施例16及び17
のものは各温度で86dBを下回り、4dB以上の低下
がみられる。実施例18及び19についても60℃の温
度の場合を除き4dB以上レベルが低下している。この
ことから、これら実施例16〜19の遮音制振材が各温
度で優れた遮音性を発揮していることが解る。また、実
施例17のものについては各温度で6dB以上レベルが
低下しており、広い温度領域で優れた遮音性を示してい
ることが解る。特に60℃の場合は約8dB近くレベル
が低下しており、きわめて高い遮音性を示している。
【0080】また、実施例16及び17に比べて実施例
18及び19の良好な制振性及び遮音性を示す温度範囲
は狭くなっているが、反面樹脂としてABS樹脂を使用
していることから耐衝撃性に優れており、扇風機や換気
扇のファンなどの常温で使用される遮音性、制振性を兼
備した素材として適していると思われる。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の遮音制振材にあっては、
−20℃〜100℃の温度範囲における貯蔵弾性率
(E′)が108 dyne/cm2 以上であり、かつ−
20℃〜100℃の温度範囲における損失弾性率
(E″)の最大値が2×109 dyne/cm2 以上で
あり、優れた制振性とともに遮音性を兼備しており、し
かも一つの部材に両性質が備わっていることから、遮音
材料、吸音材料、制振材料といった異なる材料を用途に
合わせて選択して用意し、これらを組み合わせ、取り付
けるといった面倒な手間が要らず、取り扱い性が頗るよ
い。
【0082】請求項2記載の遮音制振材にあっては、樹
脂マトリックス中に充填するフィラーをマイカ鱗片とし
たことで、優れた制振性、遮音性を有する。
【0083】請求項3記載の遮音制振材にあっては、樹
脂マトリックス中に充填するフィラーとしてマイカ鱗片
とともに炭酸カルシウムを用いたので、その制振性、遮
音性はマイカ鱗片のみの充填のものに比べて飛躍的に向
上している。
【0084】請求項4記載の遮音制振材にあっては、フ
ィラーを充填する樹脂マトリックスを損失係数のピーク
温度が異なる少なくとも2種の樹脂とゴムとから構成し
たので、優れた制振性及び遮音性が広い温度領域におい
て発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂を混合したとき、及び樹脂を混合し更にゴ
ムを加えたときの制振性を示すグラフ。
【図2】遮音性を測定するための装置を示した模式図。
【図3】実施例1、2、3、4の各試験片の−20℃〜
100℃における貯蔵弾性率を示したグラフ。
【図4】実施例5、6及び比較例1及び2の各試験片の
−20℃〜100℃における貯蔵弾性率を示したグラ
フ。
【図5】実施例7、8、9の各試験片の−20℃〜10
0℃における貯蔵弾性率を示したグラフ。
【図6】実施例10、11、12の各試験片の−20℃
〜100℃における貯蔵弾性率を示したグラフ。
【図7】実施例13、14、15の各試験片の−20℃
〜100℃における貯蔵弾性率を示したグラフ。
【図8】実施例1、2、3、4の各試験片の−20℃〜
100℃における損失弾性率を示したグラフ。
【図9】実施例5、6及び比較例1及び2の各試験片の
−20℃〜100℃における損失弾性率を示したグラ
フ。
【図10】実施例7、8、9の各試験片の−20℃〜1
00℃における損失弾性率を示したグラフ。
【図11】実施例10、11、12の各試験片の−20
℃〜100℃における損失弾性率を示したグラフ。
【図12】実施例13、14、15の各試験片の−20
℃〜100℃における損失弾性率を示したグラフ。
【図13】実施例1、2、3、4の各試験片の−20℃
〜100℃における損失係数を示したグラフ。
【図14】実施例5、6及び比較例1及び2の各試験片
の−20℃〜100℃における損失係数を示したグラ
フ。
【図15】実施例7、8、9の各試験片の−20℃〜1
00℃における損失係数を示したグラフ。
【図16】実施例10、11、12の各試験片の−20
℃〜100℃における損失係数を示したグラフ。
【図17】実施例13、14、15の各試験片の−20
℃〜100℃における損失係数を示したグラフ。
【図18】実施例1、2、3、4、5及び比較例1及び
2の各試験片の0℃、20℃、40℃及び60℃におけ
る音圧レベルを示したグラフ。
【図19】実施例16、17、18、19の各試験片の
−20℃〜100℃における貯蔵弾性率を示したグラ
フ。
【図20】実施例16、17、18、19の各試験片の
−20℃〜100℃における損失弾性率を示したグラ
フ。
【図21】実施例16、17、18、19の各試験片の
損失係数を示したグラフ。
【図22】実施例16、17、18、19の各試験片の
0℃、20℃、40℃及び60℃における音圧レベルを
示したグラフ。
【符号の説明】
1・・・試験片 2・・・鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:16 B29L 31:58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂マトリックス中にフィラーを充填し
    てなる遮音制振材であって、 当該遮音制振材の−20℃〜100℃の温度範囲におけ
    る貯蔵弾性率(E′)が108 dyne/cm2 以上で
    あり、かつ同遮音制振材の−20℃〜100℃の温度範
    囲における損失弾性率(E″)の最大値が2×109
    yne/cm2以上であることを特徴とする遮音制振
    材。
  2. 【請求項2】 前記フィラーがマイカ鱗片であることを
    特徴とする請求項1記載の遮音制振材。
  3. 【請求項3】 前記フィラーがマイカ鱗片と炭酸カルシ
    ウムであることを特徴とする請求項1記載の遮音制振
    材。
  4. 【請求項4】 前記樹脂マトリックスが、損失係数のピ
    ーク温度が異なる少なくとも2種の樹脂とゴムとから構
    成されてなることを特徴とする請求項1記載の遮音制振
    材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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