JPH0768696A - 鋼板制振補強シート - Google Patents

鋼板制振補強シート

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JPH0768696A
JPH0768696A JP23724993A JP23724993A JPH0768696A JP H0768696 A JPH0768696 A JP H0768696A JP 23724993 A JP23724993 A JP 23724993A JP 23724993 A JP23724993 A JP 23724993A JP H0768696 A JPH0768696 A JP H0768696A
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裕史 鈴木
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万喜夫 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車等に使用されている0.65〜0.8
mmの厚さの鋼板を外部応力による変形から守るために
使用される、軽量にして補強効果が高く、同時に制振性
能を有する補強シートを開発する。 【構成】 拘束層、粘弾性層、熱硬化樹脂層、あるいは
拘束層、粘弾性層、拘束層、熱硬化樹脂層、の順に積層
してなる鋼板制振補強シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の生産機械、輸送機
械、産業用機械の鋼板に貼着して使用される鋼板制振補
強シートに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の場合、重量の軽減化、鋼板強度
の進歩によって現在使用されている自動車用鋼板の厚さ
は0.65〜0.8mmである。鋼板の構造上の強度は
充分なのであるが、ある一定面積以上の鋼板部分は外部
応力にたいして変形し易いことから、外部からは見えな
い内側に鋼板補強材を貼着することにより外部応力によ
る鋼板の変形を防いでいる。これらの補強材は、アルキ
ド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、
ユリア樹脂等の合成樹脂系材料と硬化剤に適宜充填材、
添加材を配合して混合混練し、適当な加工手段によって
所望の大きさ、形状に加工し、鋼板補強部に貼着し、所
定の条件で熱硬化させることにより鋼板を補強してい
る。
【0003】しかし、所望の補強効果を得るためには相
当の厚さの補強材が必要であり、自動車の燃費向上のた
めの軽量化の要求には相反する重量増となっていた。ま
た、上記の樹脂組成物は一般に高価であるため、より安
価で、しかも軽量で鋼板補強効果のある補強シートが求
められている。さらに鋼板補強性に加えて、補強シート
に制振性能が付与出来ればより広い範囲に使用できるた
め、制振性を有する補強シートの実現が要請されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、補強
シート自体の重量を軽量化して車両重量の軽減化に寄与
し、しかも価格対性能比が高く制振性能を有する鋼板補
強シートを開発することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して本発明者らは鋭意研究の結果、拘束層、あるいは2
枚の拘束層と、−20℃〜80℃の温度において損失正
接0.8以上の値を有する粘弾性層及び特定の熱硬化性
樹脂から選ばれる熱硬化樹脂層とからなる鋼板補強材で
あれば極めて軽量にして、価格対性能比の高い鋼板制振
補強シートが顕現できることを見出したものである。す
なわち本発明は以下に存する。
【0006】拘束層と粘弾性層と熱硬化樹脂層とからな
る鋼板補強シートであって、粘弾性層は−20℃〜80
℃の温度において損失正接0.8以上の値を有し、拘束
層、粘弾性層、熱硬化樹脂層の順に積層してなることを
特徴とする鋼板制振補強シート。2つの拘束層と粘弾性
層と熱硬化樹脂層とからなる鋼板補強シートであって、
粘弾性層は−20℃〜80℃の温度において損失正接
0.8以上の値を有し、拘束層、粘弾性層、拘束層、熱
硬化樹脂層の順に積層してなることを特徴とする鋼板制
振補強シート。拘束層が、ガラスクロス、カーボンファ
イバー、有機繊維系不織布、金属箔のいずれかから選ば
れる少なくとも一種以上の材料からなる上記鋼板制振補
強シート。熱硬化樹脂層が、エポキシ系樹脂、アクリル
系樹脂、ゴム系樹脂のいずれかから選ばれる少なくとも
一種以上の熱硬化性樹脂からなる上記鋼板制振補強シー
ト。
【0007】本発明で使用される粘弾性層への組成物と
しては、損失正接が−20℃〜80℃の温度において
0.8以上であれば特に制限はないが、樹脂に粘着付与
剤、軟化剤、充填材、老化防止剤、架橋剤等を適宜配合
し、混合分散したものが例示できる。樹脂としては、ス
チレン系、オレフィン系、ウレタン系、1,2−ポリブ
タジエン系等の各種熱可塑性エラストマー、液状ゴム等
のゴム系樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂等のアクリル
系樹脂、シリコン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
樹脂、ストレートアスファルト、ブローンアスファル
ト、ゴム変性アスファルト等の瀝青質物等が例示出来
る。
【0008】粘弾性層に使用される粘着付与剤として
は、ロジン樹脂、テルペン系樹脂、クマロンインデン系
樹脂、脂肪族及び芳香族系石油樹脂等が例示できる。
【0009】粘弾性層に使用される充填材としては、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、マ
イカ、タルク、クレー、ケイ酸、酸化チタン、カーボン
ブラック等の顔料類、カーボン繊維、コットンフロック
等の繊維状充填材等が例示出来る。
【0010】粘弾性層に使用される軟化剤としては一般
にプロセスオイル、エクステンダーオイルと呼ばれる鉱
物油系のゴム用軟化剤が挙げられる。上記他成分との相
溶性の点からナフテン系及び芳香族系のものが好まし
い。その他、アタクチックポリプロピレン、アスファル
ト等の瀝青質物が例示できる。
【0011】粘弾性層に使用される架橋剤としては硫
黄、又は加熱により硫黄を生成する化合物と加硫促進剤
との組合せ、有機過酸化物、イソシアネート化合物、ア
ミン系化合物等が挙げられる。紫外線、電子線、X線等
により架橋する方法も使用できる。硫黄としては粉末硫
黄、コロイド硫黄等一般的な硫黄が使用出来、加熱によ
り硫黄を生成する化合物としてはテトラメチルチラウム
ジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド等が
例示出来る。
【0012】粘弾性層に使用される老化防止剤として
は、ゴム用の各種老化防止剤が使用できる。
【0013】本発明になる粘弾性層を製造するには、上
記の各種配合物をディゾルバー、バンバリーミキサー、
プラネタリーミキサー、オープンニーダー、真空ニーダ
ー等の従来公知の混合分散機によって分散混練後、カレ
ンダーロール、押出成形機等の加工機械によってシート
状に加工することにより製造される。
【0014】粘弾性層の形態としては、加熱により接着
能を有し、冷却により硬化するホットメルト型、溶剤に
分散させる事により溶剤の揮散に伴って硬化する溶剤
型、O/W型、W/O型等の各種のエマルション型、紫
外線照射や電子線照射により硬化する紫外線硬化型、電
子線硬化型等が使用できる。
【0015】本発明の粘弾性層に積層される拘束層とし
ては、出来るだけ軽量で、薄膜であり、発泡樹脂層に強
靱性を付与出来、しかも発泡樹脂層と密着一体化しやす
い材料が好ましい。具体的には、ガラスクロス、カーボ
ンファイバー、有機系合成樹脂繊維不織布、アルミニウ
ムやスチール、各種金属の合金類等の金属箔等が例示で
きる。上記のうちコスト、重量、密着性、強度を勘案す
るとガラスクロス、アルミニウム箔が特に好ましい。2
つの拘束層を使用して粘弾性層を挾みこむ形に積層する
場合には、同じ種類の拘束層を使用しても良いが、異な
る種類の拘束層を使用しても差し支えない。
【0016】熱硬化樹脂層に使用される(a)成分のゴ
ムとしては、ポリブタジエンゴム、1,2−ポリブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルニトリ
ル−ブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、クロロピレ
ンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム等の共役ジエン
系重合体が挙げられる。特に−OH、−COOH、−N
2、−NCO、−CH=CH2等の官能基を有するゴム
が挙げられる。特にポリブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、イソブチレン−イソプレンゴムが推奨さ
れる。その数平均分子量は500〜20000、好まし
くは1000〜10000である。数平均分子量が50
0未満であると油面で処理された鋼板への粘着強度が低
下する虞れがあり、20000を越えると形状追従性が
悪くなる虞れがある。これらのゴム成分の配合量は5〜
95重量%、好ましくは30〜90重量%である。ゴム
成分の配合量が5重量%未満であると粘着性、形状追従
性が低下する。95重量%を越えて配合すると架橋前の
組成物の粘度が低くなり、油面処理された鋼板への粘着
強度が低下する。
【0017】(b)成分の熱可塑性エラストマーとして
は、1,2−ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、芳香
族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体及びこ
れらの水添物、アイオノマー、ポリオレフィンのカルボ
キシ変性体等が挙げられる。上記熱可塑性エラストマー
にエポキシ樹脂、ポリイソシアネート等を併用したもの
も使用できる。上記のうち1,2−ポリブタジエン、芳
香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体、特
にそのブロック共重合体及びポリオレフィンの酸変性体
及びこれらにエポキシ樹脂、ポリイソシアネートを配合
したものである1,2−ポリブタジエンとしては、1,
2結合含量が70%以上、好ましくは85%以上のもの
であり、結晶化度が5%以上、好ましくは10〜40%
のものが推奨される。分子量は混練加工性及び架橋発泡
性を得るためには、[η](トルエン30℃)が0.5
dl/gr以上であることが好ましい。
【0018】本発明に使用される(c)成分の無機質充
填材としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化
マグネシウム、マイカ、タルク、クレー、ケイ酸、酸化
チタン、カーボンブラック等の顔料類、カーボン繊維、
コットンフロック等の繊維状充填材等が使用できる。無
機質充填材の配合量としては、[(a)+(b)]成分
100重量部に対して5〜1000重量部、好ましくは
50〜800重量部である。5重量部未満の配合量であ
ると混練性に劣り、また全体の価格が上昇するためコス
ト的に不利である。一方1000重量部を越えて配合し
た場合、粘着性及び強度が低下する。
【0019】本発明に使用される(d)成分の粘着付与
剤としては、ロジン樹脂、テルペン系樹脂、クマロンイ
ンデン系樹脂、脂肪族及び芳香族系石油樹脂が例示でき
る。粘着付与剤の配合量としては、[(a)+(b)]
成分100重量部に対して1〜200重量部である。1
重量部未満の配合量であると鋼板及び拘束層への粘着性
が低下する虞れがあり、一方200重量部を越えて配合
した場合、強度が低下する。
【0020】本発明に使用される(e)成分の軟化剤と
しては一般にプロセスオイル、エクステンダーオイルと
呼ばれる鉱物油系のゴム用軟化剤が挙げられる。上記他
成分との相溶性の点からナフテン系及び芳香族系のもの
が好ましい。その他、アタクチックポリプロピレン、ア
スファルト等の瀝青質物が例示できる。これら(e)成
分の配合量としては、[(a)+(b)]成分100重
量部に対して0〜200重量部、好ましくは10〜15
0重量部である。200重量部を越えて配合した場合、
混練加工性が著しく低下する。
【0021】本発明に使用される(f)成分の架橋剤と
しては硫黄、又は加熱により硫黄を生成する化合物と加
硫促進剤との組合せ、有機過酸化物、イソシアネート化
合物、アミン系化合物等が挙げられる。紫外線、電子
線、X線等により架橋する方法も使用できる。硫黄とし
ては粉末硫黄、コロイド硫黄等一般的な硫黄が使用出
来、加熱により硫黄を生成する化合物としてはテトラメ
チルチラウムジスルフィド、テトラエチルチウラムジス
ルフィド等が例示出来る。これら(f)成分の架橋剤の
配合量としては、[(a)+(b)]成分100重量部
に対して1〜100重量部、好ましくは3〜30重量部
である。1重量部未満の配合量の場合架橋度が不足して
補強性能が得られない。100重量部を越えて配合した
場合、脆弱となり実用性に劣る。
【0022】本発明に使用される(g)成分の発泡剤と
しては、公知の無機あるいは有機発泡剤が使用できる。
重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸アンモニウム、アゾジカルボンアミド、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン、ジニトロソテレフタル
アミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン
酸バリウム、スルホニルヒドラジド、トルエンスルホニ
ルヒドラジド等を挙げることが出来る。尿素、尿素誘導
体等の発泡助剤との併用も出来る。上記のうち好ましい
のはアゾジカルボンアミド、ジニトロソペンタメチレン
テトラミンの各々あるいは併用と尿素、尿素誘導体等の
発泡助剤との組合せである。これら(g)成分の発泡剤
の配合量としては、[(a)+(b)]成分100重量
部に対して1〜100重量部、好ましくは5〜70重量
部である。特に好ましくは10〜50重量部である。1
重量部未満の配合量の場合所望の発泡効果が得られな
い。また、100重量部を越えて配合した場合、発泡剤
から発生するガスにより良好な外観が得られない虞れが
ある。
【0023】熱硬化樹脂層を製造するには、上記の各種
配合物をディゾルバー、バンバリーミキサー、プラネタ
リーミキサー、オープンニーダー、真空ニーダー等の従
来公知の混合分散機によって分散混練後、カレンダーロ
ール、押出成形機等の加工機械によってシート状に加工
することにより製造される。
【0024】本発明の樹脂発泡層に積層される拘束層と
しては、出来るだけ軽量で、薄膜であり、発泡樹脂層に
強靱性を付与出来、しかも発泡樹脂層と密着一体化しや
すい材料が好ましい。具体的には、ガラスクロス、カー
ボンファイバー、有機系合成樹脂繊維不織布、アルミニ
ウムやスチール、各種金属の合金類等の金属箔等が例示
できる。上記のうちコスト、重量、密着性、強度を勘案
するとガラスクロス、アルミニウム箔が特に好ましい。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解
に供する。当然のことながら本発明は以下の実施例のみ
に限定されるものではない。
【0026】
【実施例1】 1)拘束層として厚さ0.2mmのガラスクロス。 2)粘弾性層としてゴム系樹脂に粘着付与剤を配合した
粘着剤を厚さ0.1mmに塗布。 3)熱硬化樹脂層として数平均分子量2000の変性液
状ポリブタジエン40重量部、1,2ポリブタジエン
(JSR RB:日本合成ゴム(株)製)60重量部の合
計100重量部に対して、炭酸カルシウム150重量
部、脂肪族系石油樹脂50重量部、プロセスオイル10
重量部、硫黄10重量部、加硫促進剤5重量部、発泡剤
5重量部をオープンニーダーにて混合、混練しカレンダ
ーロールにて厚さ0.6mmに形成されたもの。これら
上記1〜3を積層貼着して、制振補強シート1を得た。
【0027】
【実施例2】 1)拘束層として厚さ0.2mmのガラスクロス。 2)粘弾性層としてゴム系樹脂に粘着付与剤を配合した
粘着剤を厚さ0.1mmに塗布。 3)拘束層として厚さ0.1mmのアルミ箔。 4)熱硬化樹脂層として数平均分子量2000の変性液
状ポリブタジエン40重量部、1,2ポリブタジエン
(JSR RB:日本合成ゴム(株)製)60重量部の合
計100重量部に対して、炭酸カルシウム150重量
部、脂肪族系石油樹脂50重量部、プロセスオイル10
重量部、硫黄10重量部、加硫促進剤5重量部、発泡剤
5重量部をオープンニーダーにて混合、混練しカレンダ
ーロールにて厚さ0.6mmに形成されたもの。これら
上記1〜4を積層貼着して、制振補強シート2を得た。
【0028】
【実施例3】 1)拘束層として厚さ0.05mmのアルミ箔。 2)粘弾性層としてアクリル系樹脂に粘着付与剤を配合
した粘着剤を厚さ0.1mmに塗布。 3)拘束層として厚さ0.05mmのアルミ箔。 4)熱硬化樹脂層として数平均分子量2000の変性液
状ポリブタジエン40重量部、1,2ポリブタジエン
(JSR RB:日本合成ゴム(株)製)60重量部の合
計100重量部に対して、炭酸カルシウム150重量
部、脂肪族系石油樹脂50重量部、プロセスオイル10
重量部、硫黄10重量部、加硫促進剤5重量部、発泡剤
5重量部をオープンニーダーにて混合、混練しカレンダ
ーロールにて厚さ0.6mmに形成されたもの。これら
上記1〜4を積層貼着して、制振補強シート3を得た。
【0029】
【比較例1】 1)拘束層として厚さ0.2mmのガラスクロス。 2)熱硬化樹脂層としてエポキシ樹脂に炭酸カルシウム
を充填させた熱硬化性樹脂シート厚さ1.6mm。 上記1〜2を積層貼着して、補強シート4を得た。
【0030】
【比較例2】 1)拘束層として厚さ0.2mmのガラスクロス。 2)粘弾性層としてゴム系樹脂に粘着付与剤を配合した
粘着剤を厚さ0.1mmに塗布。 上記1〜2を積層貼着して、補強シート5を得た。
【0031】
【試験方法】
(1)各補強シートの1m2あたりの重量を測定した。 (2)各補強シートの離型紙を剥がして、厚さ0.8m
mの長方形のダル鋼板に貼着し、180℃にて20分加
熱して、熱硬化樹脂層を発泡、熱硬化させ、鋼板に密着
させた。 (3)引張り試験機を使用し、スパン100mmの楔型
試料台の上に、鋼板が上に、鋼板補強シートが下になる
様に設置し、スパンの中央部から同じく楔型の測定器を
降下させ、鋼板に接する状態とした。該状態から測定器
を1mm/minの速度で降下させ、補強シートを貼着
した鋼板の試料が1mm変位した時の荷重を測定し、こ
れに重力加速度を乗じて補強性を算出した。 (4)共振法(日本音響材料協会 出版「騒音対策ハン
ドブック」438頁参照)により、20℃、40℃、6
0℃の各温度における損失係数ηを測定した。なお、損
失係数ηはその値が大きい程測定材料の制振性が高いと
され、0.05以上の値であれば制振性があると判断さ
れる。
【0032】
【結果】
【0033】
【発明の効果】本発明になる鋼板制振補強シートは発
泡、熱硬化型であるため、従来の鋼板補強材に比較して
極めて軽量で優れた補強性を顕現している。従って、自
動車に使用した場合には軽量化に寄与することが可能で
ある。さらに高価な合成樹脂を使用した従来品と比較す
ると大幅なコストダウンを実現しており、主としてコス
トの面から使用が困難であった分野にも鋼板補強シート
を使用する事が出来る。例えば、電気洗濯機、電気冷蔵
庫等の、鋼板製の家庭電気製品にも使用出来、応用範囲
は極めて広い。また、従来の補強シートでは制振性がほ
とんどなかったが、本発明による鋼板制振補強シート
は、20℃〜60℃という実用温度域における制振性能
に極めて優れ、鋼板を補強すると同時に振動を減衰する
効果も期待出来、極めて効率が良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 25/10 F16F 15/02 Q 9138−3J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拘束層と粘弾性層と熱硬化樹脂層とから
    なる鋼板補強シートであって、粘弾性層は−20℃〜8
    0℃の温度において損失正接0.8以上の値を有し、拘
    束層、粘弾性層、熱硬化樹脂層の順に積層してなること
    を特徴とする鋼板制振補強シート。
  2. 【請求項2】 2つの拘束層と粘弾性層と熱硬化樹脂層
    とからなる鋼板補強シートであって、粘弾性層は−20
    ℃〜80℃の温度において損失正接0.8以上の値を有
    し、拘束層、粘弾性層、拘束層、熱硬化樹脂層の順に積
    層してなることを特徴とする鋼板制振補強シート。
  3. 【請求項3】 拘束層が、ガラスクロス、カーボンファ
    イバー、有機繊維系不織布、金属箔のいずれかから選ば
    れる少なくとも一種以上の材料からなることを特徴とす
    る、請求項1及び請求項2に記載された鋼板制振補強シ
    ート。
  4. 【請求項4】 熱硬化樹脂層が、(a)数平均分子量5
    00〜20000のゴム5〜95重量%と(b)熱可塑
    性エラストマーから選ばれた少なくとも一種類5〜95
    重量%とからなる混合物[(a)+(b)]100重量
    部に対し(c)無機質充填材5〜1000重量部(d)
    粘着付与剤1〜200重量部(e)軟化剤0〜200重
    量部(f)架橋剤1〜100重量部(g)発泡剤1〜1
    00重量部を配合してなることを特徴とする、請求項1
    及び請求項2に記載された鋼板制振補強シート。
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