JPH1076586A - 鋼板補強材 - Google Patents

鋼板補強材

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JPH1076586A
JPH1076586A JP25087496A JP25087496A JPH1076586A JP H1076586 A JPH1076586 A JP H1076586A JP 25087496 A JP25087496 A JP 25087496A JP 25087496 A JP25087496 A JP 25087496A JP H1076586 A JPH1076586 A JP H1076586A
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JP
Japan
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weight
parts
layer
reinforcing material
pts
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JP25087496A
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English (en)
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Yusuke Umetani
有亮 梅谷
Yoshimi Miyazaki
好美 宮崎
Hirobumi Kondo
博文 近藤
Masahiro Nojima
雅寛 野島
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Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自動車製造ラインの化成処理工程において拘束
層にガラスクロス等を使用した場合には、ガラスクロス
に含まれるケイ素が化成処理液中のフッ化水素と反応
し、化成処理液中の遊離酸度が低下し、化成処理液の濃
度が低下する。 【解決手段】拘束層と、(a)数平均分子量500〜2
0000のゴム5〜95重量%と、(b)熱可塑性エラ
ストマーから選ばれた少なくとも一種類5〜95重量%
とからなる混合物[(a)+(b)]100重量部に対
し(c)無機質充填材5〜1000重量部、(d)粘着
付与剤1〜200重量部、(e)軟化剤0〜200重量
部、(f)架橋剤1〜100重量部、(g)発泡剤1〜
100重量部を配合してなる熱硬化性樹脂層とからなる
鋼板補強材であって、当該拘束層は樹脂を含浸してなる
紙であり、また、当該補強材は補強すべき鋼板にかけて
上層が拘束層で下層が熱硬化性樹脂層よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板補強材に関
し、各種の生産機械、輸送機械、産業用機械に貼着して
使用される鋼板補強材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車は、省エネルギー、省燃費の要請
により軽量化が図られており、このためボデイを構成す
る鋼板の厚さは現在では0.65〜0.8mmという厚
さになっている。鋼板の強度は安全上も充分なのである
が、一定面積以上の鋼板部分は外部応力に対して変形し
易いことがあり、この対策として外側から見えない裏側
に鋼板補強材を貼着することにより、鋼板の剛性を高め
るという方法が採られている。これらの補強材はアルキ
ッド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、ユリア樹脂等の合成樹脂材料及び硬化剤に、適宜充
填材、添加剤を配合し、混合混練して適当な加工手段に
よって所望の大きさ、形状に加工し、被補強部分に貼着
後、所定の条件にて熱硬化させている。
【0003】ところで、補強材には、制振効果を同時に
付与させる事で、制振材の省略により、より一層の軽量
化が図れるため、本出願人は特開平7−68696号に
より特定の材料からなる拘束層、粘弾性層、熱硬化性樹
脂層の順に積層してなる鋼板制振補強シートに関する発
明を出願している。
【0004】一方、自動車に上記補強シートを貼着、熱
硬化させる場合には、自動車の塗装乾燥ラインによる加
熱乾燥炉の熱を利用して発泡、熱融着させるのが効率的
である。自動車メーカの製造ラインは、鋼板面の防錆油
の洗浄脱脂、化成処理、電着塗装という工程を経て各種
塗装作業工程になるが、補強材は外板部の裏側に貼着さ
せるため、ボデイ組立前の段階で貼着させる必要があ
り、洗浄脱脂の前若しくは後に貼着させるのが適当であ
る。その場合には補強材が貼着された状態で化成処理を
行なうことになるが、補強材を構成する各種材料が、化
成処理液と反応するようなものであっては好ましくな
い。上記発明の制振補強シートの拘束層にガラスクロス
等を使用した場合には、ガラスクロスに含まれるケイ素
が、化成処理液中のフッ化水素と反応し、その結果、化
成処理液中の遊離酸度(FA)が低下するため、化成処
理液の濃度が低下する等の結果を招来する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の主な
課題は、自動車製造ライン、特にボデイ化成処理工程に
おいて遊離酸度の低下等の問題を生じない鋼板補強材を
開発するという点にある。本発明の前記ならびにその他
の目的と新規な特徴は、本明細書全体の記述からも明ら
かになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、特定の拘束層を使
用することにより、ことごとく課題を解決できることを
見出したものであり、しかして本発明の要旨は、以下に
存する。
【0007】拘束層と熱硬化性樹脂層とからなる鋼板補
強材であって、当該拘束層は樹脂を含浸してなる紙であ
り、また、当該補強材は補強すべき鋼板にかけて上層が
拘束層で下層が熱硬化性樹脂層よりなることを特徴とす
る鋼板補強材。熱硬化性樹脂層が、(a)数平均分子量
500〜20000のゴム5〜95重量%と、(b)熱
可塑性エラストマーから選ばれた少なくとも一種類5〜
95重量%とからなる混合物[(a)+(b)]100
重量部に対し(c)無機質充填材5〜1000重量部、
(d)粘着付与剤1〜200重量部、(e)軟化剤0〜
200重量部、(f)架橋剤1〜100重量部、(g)
発泡剤1〜100重量部を配合してなることを特徴とす
る、上記鋼板補強材。
【0008】拘束層は、紙に各種の樹脂を含浸してなる
樹脂含浸紙を使用することを必須とする。紙は特に限定
されるものではないが、樹脂を含浸する際の浸漬操作に
おいて吸収効率の悪いものは、その含浸に時間がかかる
ため、避けることが好ましい。含浸に使用される樹脂の
例としては、ポリエステル、アクリル、フェノール、エ
ポキシ、塩化ビニル、ウレタン、アミノアルキッド、メ
ラミン等各種合成樹脂が挙げられる。2種以上を併用す
ることもできる。
【0009】紙に樹脂を含浸する方法に関しては、特に
限定はなく、従来公知の方法が適用できる。例えば、液
状化した樹脂を容器に入れ、この容器の中を、ロール状
の紙が通過するようにガイドローラ等で誘導し、引き上
げられた紙から余分の樹脂を吸収するために吸水ローラ
ー等で余剰樹脂を除去して、要すれば、加熱により乾燥
させ、樹脂含浸紙を得ることができる。
【0010】紙に対する樹脂の含浸量は、10g/m2
〜500g/m2好ましくは20g/m2〜100g/m
2の範囲が望ましい。10g/m2未満の含浸量であると
充分な剛性が顕現されず、必要な拘束効果が得られ難
く、500g/m2を超えて含浸した場合には、拘束層
が硬くなりすぎ、補強材を貼り付け作業する際に、被補
強層が曲面であるような場合にはその形状に良好に追従
しきれずに、端部が剥れてしまう。
【0011】樹脂含浸紙は、引っ張り強さが3kgf/
mm2〜20kgf/mm2であることが望ましい。3k
gf/mm2未満の引っ張り強さである場合には、必要
な剛性が顕現されず、拘束層として機能し得ない虞れが
ある。20kgf/mm2を超える引っ張り強さである
場合、補強させる鋼板面が曲面である場合、その曲面に
良好に追従しきれずに、一時的に貼り付けが出来たとし
ても、端部が剥れてしまうことがある。
【0012】また、樹脂含浸紙は、曲げ勾配が3kgf
/mm〜10kgf/mmであることが望ましい。3k
gf/mm未満の曲げ勾配である場合には、必要な物性
が顕現されず、拘束層として機能し得ない虞れがある。
10kgf/mmを超える曲げ勾配である場合、補強さ
せる鋼板面が曲面である場合、その曲面に充分な追従が
なされずに、貼り付け作業が困難であったり、一時的に
貼り付けが出来たとしても、端部が剥がれてしまう虞れ
がある。
【0013】さらに、樹脂含浸紙は、耐水性を有してい
ることが望ましい。これは、自動車製造ラインの初期
で、鋼板に防錆油が付着している段階で貼り付け作業を
行なうために、その後の脱脂洗浄工程、化成処理工程、
電着塗装工程を経る段階で水分を吸収してしまうと、加
熱乾燥炉を通過する際に拘束層が収縮してしまい、熱硬
化性樹脂層との密着が低下するという不具合が発生して
しまうからである。
【0014】熱硬化性樹脂層に使用される(a)成分の
ゴムとしては、ポリブタジエンゴム、1,2−ポリブタ
ジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルニト
リル−ブタジエンゴム、ポイソプレンゴム、クロロプレ
ンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム等の共役ジエン
系重合体が挙げられる。特に−OH、−COOH、−N
2、−NCO、−CH=CH2等の官能基を有するゴム
が挙げられる。特にポリブタジエンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、イソブチレン−イソプレンゴムが推奨さ
れる。その数平均分子量は、500〜20000、好ま
しくは1000〜10000である。数平均分子量が5
00未満であると油面で処理された鋼板への粘着強度が
低下する虞れがあり、20000を超えると形状追従性
が悪くなる虞れがある。これらのゴム成分の配合量は、
5〜95重量%、好ましくは30〜90重量%である。
ゴム成分の配合量が5重量%未満であると、粘着性、形
状追従性が低下する。95重量%を超えて配合すると架
橋前の組成物の粘度が低くなり、油面処理された鋼板へ
の粘着強度が低下する。
【0015】熱硬化性樹脂層に使用される(b)成分の
熱可塑性エラストマーとしては、1,2−ポリブタジエ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、芳香族ビニル化合
物と共役ジエン化合物との共重合体及びこれらの水添
物、アイオノマ−、ポリオレフインのカルボキシ変性体
等が挙げられる。上記熱可塑性エラストマ−にエポキシ
樹脂、ポリイソシアネート等を併用したものも使用でき
る。上記のうち1,2−ポリブタジエン、芳香族ビニル
化合物と共役ジエン化合物との共重合体、特にそのブロ
ック共重合体及びポリオレフインの酸変性体及びこれら
にエポキシ樹脂、ポリイソシアネートを配合したものが
好ましい。1,2−ポリブタジエンとしては、1,2結
合含有量が70%以上、好ましくは85%以上で、結晶
化度が5%以上、好ましくは10〜40%のものが推奨
される。分子量は混練加工性及び架橋発泡性を得るため
には、[η](トルエン30℃)が0.5dl/gr以
上であることが好ましい。
【0016】熱硬化性樹脂層に使用される(c)成分の
無機質充填材としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、水酸化マグネシウム、マイカ、タルク、クレー、ケ
イ酸、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料類、カー
ボン繊維、コットンフロック等の繊維状充填材等が使用
できる。無機質充填材の配合量としては、[(a)+
(b)]100重量部に対し5〜1000重量部、好ま
しくは50〜800重量部である。5重量部未満の配合
量であると混練性に劣り、また全体の価格が上昇するた
めコスト的に不利である。一方、1000重量部を超え
て配合した場合、粘弾性性及び強度が低下する。
【0017】熱硬化性樹脂層に使用される(d)成分の
粘着付与剤としては、ロジン樹脂、テルペン系樹脂、ク
マロンインデン樹脂、脂肪族及び芳香族系石油樹脂が例
示できる。粘着付与剤の配合量としては、[(a)+
(b)]100重量部に対し1〜200重量部である。
1重量部未満の配合量であると鋼板及び拘束層への粘着
性が低下する。一方、200重量部を超えて配合した場
合、強度が低下する。
【0018】熱硬化性樹脂層に使用される(e)成分の
軟化剤としては、一般にプロセスオイル、エクステンダ
ーオイルと呼ばれる鉱物油系のゴム用軟化剤が挙げられ
る。上記他成分との相溶性の点からナフテン系及び芳香
族系のものが好ましい。その他、アタクチックポリプロ
ピレン、アスファルト等の瀝青質物が例示できる。これ
ら(e)成分の配合量としては、[(a)+(b)]成
分100重量部に対して0〜200重量部、好ましくは
10〜150重量部である。200重量部を超えて配合
した場合、混練作業性が低下する。
【0019】熱硬化性樹脂層に使用される(f)成分の
架橋剤としては、硫黄、又は加熱により硫黄を生成する
化合物とか架橋促進剤との組み合わせ、有機過酸化物、
イソシアネ−ト化合物、アミン系化合物等が挙げられ
る。紫外線、電子線、X線等により架橋する方法も使用
できる。硫黄としては粉末硫黄、コロイド硫黄等一般的
な硫黄が使用でき、加熱により硫黄を発生する化合物と
してはテトラメチルチラウムジスルフィド、テトラエチ
ルチラウムジスルフイド等が例示できる。これら(f)
成分の配合量としては、[(a)+(b)]成分100
重量部に対して1〜100重量部、好ましくは3〜30
重量部である。1重量部未満の配合量の場合、架橋度が
不足して補強効果が得られない。100重量部を超えて
配合した場合、脆弱となり実用性に劣る。
【0020】熱硬化性樹脂層に使用される(g)成分の
発泡剤としては、公知の無機あるいは有機発泡剤が使用
できる。重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、アゾジ
カルボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、ジニトロソテレフタルアミド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾジカルボン酸バリウム、スルホニルヒド
ラジド、トルエンスルホニルヒドラジド等を挙げること
ができる。尿素、尿素誘導体等の発泡助剤との併用もで
きる、上記のうち好ましいのはアゾジカルボンアミド、
ジニトロソペンタメチレンテトラミンの各々あるいは併
用と、尿素、尿素誘導体等の発泡助剤との組み合わせで
ある。これら(g)成分の配合量としては、[(a)+
(b)]成分100重量部に対して1〜100重量部、
好ましくは5〜70重量部である。1重量部未満の配合
量の場合所望の発泡効果が得られない。100重量部を
超えて配合した場合、発泡剤から発生するガスにより良
好な外観が得られない。
【0021】熱硬化性樹脂層を製造するには、上記各配
合物をデイゾルバ−、バンバリーミキサ−、オ−プンニ
−ダ−、真空ニ−ダ−等の従来公知の混合分散機によっ
て分散混練後、カレンダーロール、押出成形機等の加工
機械によってシ−ト上に加工することにより製造され
る。
【0022】補強材は、拘束層と熱硬化性樹脂層とを圧
着一体化することにより得ることができる。補強材は、
各種の生産機械、輸送機械、産業用機械分野で使用で
き、例えば、自動車分野では、自動車の施工部位に応じ
てプレス機等の従来公知の加工機により打ち抜き加工さ
れ、主として自動車製造工場のボディショップと呼ばれ
る部署において貼着作業により施工される。
【0023】
【発明の実施の形態】
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解
に供する。当然のことながら本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0025】実施例1 1)拘束層として、ポリエステル樹脂を10g/m2
浸させた含浸紙 2)熱硬化性樹脂層として数平均分子量2000の変性
液状ポリブタジエンゴム40重量部、1,2−ポリブタ
ジエン60重量部の合計100重量部に対して、炭酸カ
ルシウム150重量部、脂肪族系石油樹脂50重量部、
プロセスオイル10重量部、硫黄10重量部、加硫促進
剤5重量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミド5重量
部をオ−プンニ−ダ−で混合分散し、カレンダーロール
にて厚さ0.6mmに形成したもの 上記1)〜2)を積層貼着し補強材1を得た。
【0026】実施例2 1)拘束層として、アミノアルキッド樹脂を10g/m
2含浸させた含浸紙、 2)熱硬化性樹脂層として数平均分子量2000の変性
液状ポリブタジエンゴム40重量部、1,2−ポリブタ
ジエン60重量部の合計100重量部に対して、炭酸カ
ルシウム150重量部、脂肪族系石油樹脂50重量部、
プロセスオイル10重量部、硫黄10重量部、加硫促進
剤5重量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミド5重量
部をオ−プンニ−ダ−で混合分散し、カレンダーロール
にて厚さ0.6mmに形成したもの、 上記1)〜2)を積層貼着し補強材2を得た。
【0027】比較例1 1)拘束層として、実施例1及び実施例2で使用した紙
に、何も樹脂を含浸させずにそのまま使用した。 2)熱硬化性樹脂層として数平均分子量2000の変性
液状ポリブタジエンゴム40重量部、1,2−ポリブタ
ジエン60重量部の合計100重量部に対して、炭酸カ
ルシウム150重量部、脂肪族系石油樹脂50重量部、
プロセスオイル10重量部、硫黄10重量部、加硫促進
剤5重量部、発泡剤としてアゾジカルボンアミド5重量
部をオ−プンニ−ダ−で混合分散し、カレンダーロール
にて厚さ0.6mmに形成したもの、 上記1)〜2)を積層貼着し補強材3を得た。
【0028】試験方法: (A)補強力: 1)補強材1〜3を、厚さ0.8mmの自動車用鋼板
(防錆油の付着した状態)に貼り付け、180℃にて2
0分の加熱を行ない熱硬化性樹脂層を発泡させ、鋼板及
び樹脂含浸拘束層の双方に熱融着させた。 2)引っ張り試験機の下側試験台の上に、鋼板が上に、
補強材が下になるように鋼板に熱融着した試料を設置し
た。 3)試験機の上側には、2つの楔形の中央部に、同じ形
状の楔形が上部から降りてくるように楔形をセットし
て、丁度上側楔形が鋼板に接する状態に高さを調整し
た。この状態から試験機を1mm/min.の速度で上
の楔形を降下させ、補強シートが1mm変形した時の加
重を試験機のロードセルによって測定し、この値に重力
加速度を乗じて、これを補強力とした。 (B)制振性 共振法(日本音響材料協会刊「騒音対策ハンドブック」
438頁)により、20℃、40℃、60℃の各温度に
おける損失係数を測定し、当該数字により制振性を評価
した。尚、損失係数は、その値が大きいほど制振性能が
高いとされ、0.05以上の値であれば制振性があると
判断される。試験結果を、表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明になる補強材は、拘束層にガラス
クロスを使用していないため、自動車製造ラインの化成
処理工程においてフッ化水素イオンと反応する物質がな
く、従って、化成処理液中の遊離酸度(FA)が低下
し、本来必要な化成処理液の濃度が低下するという事態
を回避し得る。これは、化成処理前の段階で補強材を貼
り付け作業できることになり、自動車のあらゆる箇所へ
の使用が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 21/00 C08L 21/00 //(C08L 21/00 101:00) (72)発明者 近藤 博文 東京都北区豊島8丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社自動車製品事業本部内 (72)発明者 野島 雅寛 東京都北区豊島8丁目16番15号 日本特殊 塗料株式会社自動車製品事業本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拘束層と熱硬化性樹脂層とからなる鋼板
    補強材であって、当該拘束層は樹脂を含浸してなる紙で
    あり、また、当該補強材は補強すべき鋼板にかけて上層
    が拘束層で下層が熱硬化性樹脂層よりなることを特徴と
    する鋼板補強材。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂層が、(a)数平均分子量
    500〜20000のゴム5〜95重量%と、(b)熱
    可塑性エラストマーから選ばれた少なくとも一種類5〜
    95重量%とからなる混合物[(a)+(b)]100
    重量部に対し(c)無機質充填材5〜1000重量部、
    (d)粘着付与剤1〜200重量部、(e)軟化剤0〜
    200重量部、(f)架橋剤1〜100重量部、(g)
    発泡剤1〜100重量部を配合してなることを特徴とす
    る、請求項1に記載された鋼板補強材。
JP25087496A 1996-09-03 1996-09-03 鋼板補強材 Pending JPH1076586A (ja)

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