JPH0818287B2 - 湾曲板の展開装置および展開方法 - Google Patents

湾曲板の展開装置および展開方法

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JPH0818287B2
JPH0818287B2 JP27744393A JP27744393A JPH0818287B2 JP H0818287 B2 JPH0818287 B2 JP H0818287B2 JP 27744393 A JP27744393 A JP 27744393A JP 27744393 A JP27744393 A JP 27744393A JP H0818287 B2 JPH0818287 B2 JP H0818287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長手方向に直交した断
面における形状が湾曲形状である湾曲板を長手方向に沿
って搬送しつつ、高周波電力を用いることにより加熱軟
化し、加熱軟化された湾曲板を長手方向に沿って搬送し
つつ平板化する展開装置および展開方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、湾曲板の一種である竹材を平板
に展開する方法としては、古くは、順次曲率が大きくな
るように配列された穴筒状の成形盤に、蒸気や熱空気等
でもって竹材を加熱しつつ、強制的に送り込むことによ
り、竹材を展開する方法(特公昭5−2893号、特公
昭7−1856号)が提案されているが、この方法は竹
材の性質を無視した方法となっていて、縦方向に生じる
割裂の発生を防止できない。
【0003】そのため、節部分を切り離した節間部分か
らなる短尺の竹材を多大な時間を要して平板としたり、
あるいは縦方向の割れの発生を防止するため、予め、上
記竹材の内周面に縦方向に多数の切り込みを入れた後に
展開する方法、および切り込みによって生じた楔状間隙
に接着剤を充填する方法が提案されていた(特開昭62
−90202号、特開昭59−48103号)。
【0004】また、上記切り込みを入れた竹材を加熱油
槽中で煮沸しながら、竹延展用機具を利用して平板化す
る方法(特公昭36−794号)、あるいは半月状に切
断された竹材を加熱状態でプレスすることにより平板化
する方法であって、竹材の木端部を、幅を狭くする方向
に加圧しながら平板化することにより、割れの防止を図
りつつ竹材を平板に展開する方法が提案されている(特
開平1−294003号)。
【0005】しかしながら上記方法のいずれを用いた場
合にも、展開しようとする竹材を、展開条件および展開
装置に適合する寸法形状(特に長さの制限がある)に加
工する必要があり、且つプレス機械等の付帯設備が必要
になる。また竹材の加熱軟化と展開とに要する時間が長
く、効率が極めて悪い。
【0006】また上記の方法では、展開を行うとき、過
度の展開荷重が無理に加えられることになるため、竹材
が節を含む場合では、展開が困難であり、割れが生じた
り、あるいは展開が不均一となって、展開された製品品
質を実用的な品質に維持することが困難であった。
【0007】上記のことから、特願平2−180172
なる従来技術が提案されており、以下にこの従来技術
を示す。
【0008】この装置では、長手方向に搬送される縦割
長尺竹の外周面に高周波電力を印加するグリッド電極を
設けており、縦割長尺竹を搬送しつつ加熱するという連
続的な加熱方法を採用している。
【0009】また展開面の曲率を、縦割長尺竹の曲率に
対応した曲率値から順次その値を増大させる曲率とし、
最終的には直線となる展開テーブルと、この展開テーブ
ルに設けられ、展開される縦割長尺竹の木端部を、木端
部近傍の周面の接線方向に押圧する展開ガイドとによっ
て展開を行っている。そのため展開時においては、展開
ガイドが、縦割長尺竹を、木端部から幅方向に押圧する
ので、この押圧力でもって、展開時の割れの発生を防止
する構成としている。
【0010】また縦割長尺竹を加熱するその他の従来技
術としては、木端部のそれぞれに電極を接触させる方
式、あるいは外周面と内周面との双方に電極を接触させ
る方式がある(特公昭23−672)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、縦割長
尺竹の展開に展開テーブルと展開ガイドとを用いた場合
では、展開される縦割長尺竹の外周面が展開テープルに
極めて強い力でもって押圧されることになり、縦割長尺
竹の外周面に生じる摩擦力が極めて大きくなる。そのた
め縦割長尺竹の内周面に接触しつつ回転することにより
縦割長尺竹を搬送するローラが、内周面に対してスリッ
プするという事態が生じ、縦割長尺竹の搬送が不安定に
なるという問題を生じていた。
【0012】本発明は上記課題を解決するため創案され
たものであって、請求項1および2記載の発明の目的
は、加熱軟化後の湾曲板の展開時の搬送を容易にするこ
とのできる湾曲板の展開装置および展開方法を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明の湾曲板の展開装置は、 長手方向に
直交した断面における形状が湾曲形状である湾曲板を、
加熱軟化した後、長手方向に沿って搬送しつつ平板化す
る湾曲板の展開装置に適用しており、 搬送経路に沿って
設けられたローラ群であり、各ローラには湾曲板の内周
面を押圧する中膨らみ部が形成され、各ローラの軸方向
に沿った断面における中膨らみ部の曲率値は、搬送経路
における位置に対応して、湾曲板の内周面の湾曲に対応
した値から順次その値を増加させると共に搬送経路の最
後に位置するローラは 中膨らみ部が略円筒状である下部
ローラ群と、 湾曲板を挟んで下部ローラ群の各々と対応
して設けられたローラ群であり、各ローラには湾曲板の
外周面を押圧する中凹み部が形成され、各ローラの軸方
向に沿った断面における中凹み部の曲率値が、下部ロー
ラ群の対応するローラの中膨らみ部の曲率値に対応した
値である上部ローラ群と、 下部ローラ群のそれぞれのロ
ーラは、その中膨らみ部の軸方向の端部両側に形成され
た鍔部とを備えた構成としている。 そして 下部ローラ
群と上部ローラ群との対となるローラのそれぞれにおい
て、湾曲板の内周面および外周面を押圧し、且つ、下部
ローラ群のそれぞれのローラの中膨らみ部の軸方向の端
部両側に形成された鍔部により、湾曲板の木端部をその
断面における木端部近傍の周面の接線方向に押圧してい
る。
【0014】また請求項2記載の発明の湾曲板の展開方
法は、 長手方向に直交した断面における形状が湾曲形状
である湾曲板を、加熱軟化した後、長手方向に沿って搬
送しつつ平板化する湾曲板の展開方法に適用しており、
搬送経路に沿って設けられ、湾曲板の内周面を押圧する
中膨らみ部が形成された複数のローラであり、各ローラ
の軸方向に沿った断面における中膨らみ部の曲率値が、
搬送経路における位置に対応して、湾曲板の内周面の湾
曲に対応した値から順次その値を増加させると共に搬送
経路の最後に位置するローラの中膨らみ部が略円筒状で
ある下部ローラ群によって内周面を押圧し、 且つ、下部
ローラ群のそれぞれのローラに対応して設けられたロー
ラ群であり、各ローラには湾曲板の外周面を押圧する中
凹み部が形成され、各ローラの軸方向に沿った断面にお
ける中凹み部の曲率値が、下部ローラ群の対応するロー
ラの中膨らみ部の曲率値に対応した値である上部ローラ
群によって、下部ローラ群により湾曲板の内周面が押圧
された位置に対応する外周面を押圧し、 且つ、下部ロー
ラ群のそれぞれのローラの中膨らみ部の軸方向の端部両
側に形成された鍔部により、湾曲板の木端部をその断面
における木端部近傍の周面の接線方向に押圧する方法を
用いている。
【0015】
【作用】請求項1および請求項2記載の発明の作用を以
下に示す。 上部ローラ群のローラの中凹み部の曲率は、
下部ローラ群の対応するローラの中膨らみ部の曲率に対
応している。また鍔部は、下部ローラ群の中膨らみ部の
両側端部に設けられている。そして中膨らみ部は湾曲板
の内周面を押圧し、中凹み部は外周面を押圧し、鍔部は
湾曲板の端部を周面の接線方向に押圧する。そのため湾
曲板は、中膨らみ部の曲率でもって外周面と内周面とが
押圧され、且つ端部から周面の接線方向に押圧される。
つまり湾曲板は、幅方向に加圧されているので、縦方向
の割れを生じることなく、湾曲が除去される方向に展開
される。
【0016】また中膨らみ部の曲率は、搬送経路におけ
る位置に対応して、湾曲板の内周面の湾曲に対応した値
から順次その値を増加させると共に搬送経路の最後に位
置するローラは中膨らみ部が略円筒状であるので、これ
らのローラ群によって徐々に湾曲が除去されることとな
り、最後のローラによって平板となる。
【0017】また下部ローラ群と上部ローラ群とは、湾
曲板の湾曲を除去する搬送経路を構成することから、湾
曲板の展開時の搬送はローラによる搬送となり、搬送時
の摩擦力は、転がり摩擦によって生じる力のみとなる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の一実施例について図面を参
照しつつ説明する。 図1は、本発明の一実施例の概略を
示す側面図である。
【0019】図において、本実施例は、湾曲板が半割り
にされた長尺竹である場合の装置となっており、大別す
ると、節が除去されると共に半割りにされ、且つ幅方向
における周長さが略一定に加工された長尺竹11を、長
手方向(矢印Aにより示す)に沿って搬送しつつ、高周
波電力を用いて加熱軟化する湾曲板の加熱装置(以下で
は単に加熱装置と称する)1と、長手方向(矢印A)に
沿った搬送経路におい て、加熱軟化された長尺竹11を
平板に展開する湾曲板の展開装置(以下では単に展開装
置と称する)2とにより構成されている。
【0020】図2は、第1および第2の電極の概略を示
す外観斜視図、図3は、搬送経路に直交した断面におけ
る第1および第2の電極と長尺竹11との互いの位置関
係を示す説明図である。なお図2においては、長尺竹1
1の搬送方向は矢印Bにより示されている。
【0021】加熱装置1は、第1の電極4、第2の電極
5、2つの送込ローラ6、および高周波電源7を主要部
として構成されており、送込ローラ6は、その外周部が
長尺竹11の内周面に接し、図示されていないモータに
よって回転するローラとなっていて、長尺竹11を搬送
経路に沿って移動させる。
【0022】また第1の電極4は、搬送経路に沿って細
長い略直方体状の金属板であり、送込ローラ6により搬
送経路に沿って搬送される長尺竹11の外周面111の
略中央部に、バネ9の力によって押圧接触する電極とな
っている。
【0023】また第2の電極5は、金属板501と支持
体502とが張り合わされた略長方形状の一対の電極と
なっており、各電極5のそれぞれは、バネ10の力によ
り、長尺竹11の長手方向に沿った断面における湾曲端
部であり、且つ長手方向に沿った端部である木端部11
2に押圧接触する。
【0024】また第2の電極5のそれぞれは、長尺竹1
1の木端部112への接触の度合いが、長尺竹11の湾
曲のばらつきに影響されることを防止するため、水平に
対する傾き角度θが約45度となるように取り付けられ
ている。また第1、2の電極4、5の搬送方向における
入口側端部には、長尺竹11の進入時のずれの許容のた
め、外部側に開く湾曲部403と503が形成されてい
る。
【0025】また高周波電源7は、40MHZ近傍の高
周波電力を発生する装置となってい て、出力の一方の端
子は第1の電極4に接続され、出力の他方の端子は、第
2の電極5に導かれている。
【0026】図4は、下部ローラ群と上部ローラ群とに
おける対となるローラの概略を示す外観斜視図、図5
は、同ローラの形状を示す断面図である。 展開装置2
は、搬送経路に沿って設けられ、長尺竹11の内周面を
押圧する下部ローラ群12と、外周面を押圧する上部ロ
ーラ群13とを主要部として構成されている。
【0027】そして下部ローラ群12の各ローラ121
には、図4、図5に示すように、長尺竹11の内周面1
13を押圧する中膨らみ部15が形成されており、各ロ
ーラ121の軸方向に沿った断面における中膨らみ部1
5の曲率値は、搬送経路における位置に対応した値とな
っている。
【0028】つまり搬送経路の入口側では、加熱直後の
長尺竹11の内周面113の湾曲に対応した値となって
おり(ローラ121b)、以下、その並びの順序に従っ
て順次その値を増加させる。そして搬送経路の最後に位
置するローラ121aは、中膨らみ部としての膨らみが
無い円筒状のローラとなっている。
【0029】また上部ローラ群13は、長尺竹11を挟
んで下部ローラ群12の各ローラ121と対応して設け
られた複数のローラ131からなるローラ群であり、各
ローラ131には長尺竹11の外周面111を押圧する
中凹み部16が形成されている。そして、各ローラ13
1の軸方向に沿った断面における中凹み部16の曲率値
は、それぞれのローラ131に対応するローラ121の
中膨らみ部の曲率値に対応している(図5参照)。
【0030】また下部ローラ群12の各ローラ121の
中膨らみ部15の軸方向の端部両側には、中膨らみ部1
5によって内周面113が押圧され、中凹み部16によ
って外周面112が押圧された長尺竹11の木端部11
2を、木端部112近傍の湾 曲の接線方向(矢印Eによ
り示す)に押圧する鍔部17が、中膨らみ部15と一体
に形成されている。
【0031】なお下部ローラ群12の各ローラ121
は、図示されていないモータによって矢印C方向に回転
駆動されるローラであり、長尺竹11を搬送するローラ
となっている。また上部ローラ群13の各ローラ131
は、長尺竹11の搬送に従って矢印D方向に従動的に回
転するローラとなっている。
【0032】図6は、長尺竹11の展開における押圧力
の押圧方向を示す説明図である。必要に応じて同図を参
照しつつ、以下に、本発明の一実施例の動作を説明す
る。
【0033】図示されていない装置によって、節が予め
削除されると共に、湾曲に沿った周長さが略一定となる
ように加工された長尺竹11は、搬送経路に設けられた
案内ローラ群21によって案内される。このとき、長尺
竹11の外周面の略中央位置の高さは、第1の電極4の
下面(接触面)の高さより少し高くなる高さでもって搬
送される。そのため長尺竹11の先端部は、進入時にお
いて、第1、2の電極4、5の湾曲部403と503で
誘導挿入される。このようにして進入した長尺竹11
は、第1の電極4が、バネ9によって、長尺竹11の外
周面111の略中央位置に押圧接触され、また第2の電
極5も、バネ10により長尺竹11の木端部112に押
圧接触されながら搬送される。
【0034】次いで、長尺竹11の先端部が送込ローラ
6に達したときには、送込ローラ6によって、長尺竹1
1の外周面111が第1の電極4から離れないように持
ち上げながら送り込まれる。
【0035】一方、第1の電極4と第2の電極5とに
は、高周波電源7の出力が導かれていることから、長尺
竹11には、高周波電源7から供給される高周波電力が
流れ、電極4、5に接触している期間では継続的に加熱
軟化される。そのため長尺竹11は、展開のために必要
な所望温度となり、軟化される。
【0036】なお、上記加熱において高周波電力が流れ
る経路は、第1の電極4と第2の電極5との間に介在す
る長尺竹11を流れる電流経路と、第1の電極4と第2
の電極5との間に高周波的に介在することとなる図示さ
れていない台座、あるいは取り付け具等を介した電流経
路との2つの経路がある。しかし前者は、その経路長が
後者の経路長より充分に短いことから、高周波電力は、
その大部分が長尺竹11に流れ、台座、取り付け具等に
流れる高周波電力は極めて微小である。
【0037】次いで、所望温度に加熱軟化された長尺竹
11は、その湾曲の曲率に対応した曲率の中膨らみ部1
5が形成されたローラ121b、131bによって、外
周面111と内周面113とが押圧されると共に、鍔部
17によって木端部112が押圧される。つまり長尺竹
11は、図6(a)の矢印により示す押圧力の分布でも
って加圧されることから、長尺竹11は、ローラ121
bの中膨らみ部15の曲率に先ず展開される。
【0038】以下、長尺竹11は、曲率を増大させつつ
並ぶ下部ローラ群12、上部ローラ群13により、搬送
されつつ、外周面111に均等に分布した押圧力、内周
面113に均等に分布した押圧力、および木端部112
への押圧力でもって順次展開される。
【0039】そのため搬送経路の略中程まで進んだとき
には、長尺竹11に加えられる押圧力は、図6(b)に
示す分布となり、湾曲がかなりの程度に除去される。そ
してローラ121aに達したときには、図6(c)に示
すような押圧力の分布となり、平板状に押圧されると共
に、木端部から幅方向に押圧される。そのため長尺竹1
1は、目的とする平板に亀裂を生じることなく展開され
ることとなる。
【0040】なお、この展開においては、上部ローラ群
13が従動ローラであり、各ローラ131が、矢印C方
向に回転しつつ、長尺竹11の外周面111を押圧す
る。そのため長尺竹11は、下部ローラ群12を回転駆
動するのみで、内周面113と 下部ローラ群12との間
におけるスリップを生じることもなく、滑らかに搬送さ
れ、平板に展開される。
【0041】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
第2の電極5の傾き角度θについては、45度とした場
合について説明したが、30度〜55度の範囲で、実験
的に良好な結果を得られる角度とすることが可能であ
る。
【0042】また湾曲板については、長尺竹11とした
場合について説明したが、その他の湾曲板として、例え
ばプラスチック板、あるいは木材板等の、誘電加熱が可
能な材質からなる湾曲板とすることが可能である。
【0043】
【発明の効果】請求項1および2記載の湾曲板の展開装
置および展開方法は、搬送経路に沿って並ぶ下部ローラ
群と上部ローラ群とでもって外周面と内周面とを押圧す
る構成としており、ローラ群の各ローラの曲率を、湾曲
板の湾曲に対応した曲率から順次その値を増加させ、最
後に位置するローラを略円筒状としている。また下部ロ
ーラ群のそれぞれのローラの中膨らみ部の軸方向の端部
両側に形成された鍔部によって、外周面と内周面とが押
圧された湾曲板を、湾曲の接線方向に端部から押圧して
いる。そのため湾曲板は、幅方向において圧縮されるの
で、内周面側の広がりによる割裂の発生が抑止されつつ
展開される。また展開時の搬送はローラによる搬送とな
り、搬送時の摩擦力は、転がり摩擦によって生じる力の
みとなることから、湾曲板の展開時の搬送を容易にする
ことが可能となっている。また加熱等の手段によって変
形を容易とした平板を、搬送経路の出口側から入口側に
向かって逆方向に搬送するときには、平板を所望の湾曲
に加工することが可能であるという効果を併せ持ってい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略を示す側面図である。
【図2】第1および第2の電極の概略を示す外観斜視図
である。
【図3】搬送経路に直交した断面における第1および第
2の電極と湾曲板との互いの位置関係を示す説明図であ
る。
【図4】下部ローラ群と上部ローラ群とにおける対とな
るローラの概略を示す外観斜視図である。
【図5】下部ローラ群と上部ローラ群とにおける対とな
るローラの形状を示す断面図である。
【図6】展開時に長尺板に加えられる押圧力の分布を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 湾曲板の加熱装置 2 湾曲板の展開装置 4 第1の電極 5 第2の電極 7 高周波電源 11 湾曲板 15 中膨らみ部 16 中凹み部 112 木端部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に直交した断面における形状が
    湾曲形状である湾曲板を,加熱軟化した後,長手方向に
    沿って搬送しつつ平板化する湾曲板の展開装置におい
    て、 搬送経路に沿って設けられたローラ群であり、各ローラ
    には湾曲板の内周面を押圧する中膨らみ部が形成され、
    各ローラの軸方向に沿った断面における中膨らみ部の曲
    率値は、搬送経路における位置に対応して、湾曲板の内
    周面の湾曲に対応した値から順次その値を増加させると
    共に搬送経路の最後に位置するローラは中膨らみ部が略
    円筒状である下部ローラ群と、 湾曲板を挟んで下部ローラ群の各々と対応して設けられ
    たローラ群であり、各ローラには湾曲板の外周面を押圧
    する中凹み部が形成され、各ローラの軸方向に沿った断
    面における中凹み部の曲率値が、下部ローラ群の対応す
    るローラの中膨らみ部の曲率値に対応した値である上部
    ローラ群と、 下部ローラ群のそれぞれのローラは、その中膨らみ部の
    軸方向の端部両側に形成された鍔部とを備え、 下部ローラ群と上部ローラ群との対となるローラのそれ
    ぞれにおいて、湾曲板の内周面および外周面を押圧し、
    且つ、下部ローラ群のそれぞれのローラの中膨らみ部の
    軸方向の端部両側に形成された鍔部により、湾曲板の木
    端部をその断面における木端部近傍の周面の接線方向に
    押圧することを特徴とする湾曲板の展開装置。
  2. 【請求項2】 長手方向に直交した断面における形状が
    湾曲形状である湾曲板を,加熱軟化した後,長手方向に
    沿って搬送しつつ平板化する湾曲板の展開方法におい
    て、 搬送経路に沿って設けられ、湾曲板の内周面を押圧する
    中膨らみ部が形成された複数のローラであり、各ローラ
    の軸方向に沿った断面における中膨らみ部の曲率値が、
    搬送経路における位置に対応して、湾曲板の内周面の湾
    曲に対応した値から順次その値を増加させると共に搬送
    経路の最後に位置するローラの中膨らみ部が略円筒状で
    ある下部ローラ群によって内周面を押圧し、 且つ、下部ローラ群のそれぞれのローラに対応して設け
    られたローラ群であり、各ローラには湾曲板の外周面を
    押圧する中凹み部が形成され、各ローラの軸方向に沿っ
    た断面における中凹み部の曲率値が、下部ローラ群の対
    応するローラの中膨らみ部の曲率値に対応した値である
    上部ローラ群によって、下部ローラ群により湾曲板の
    周面が押圧された位置に対応する外周面を押圧し、 且つ、下部ローラ群のそれぞれのローラの中膨らみ部の
    軸方向の端部両側に形成された鍔部により、湾曲板の木
    端部をその断面における木端部近傍の周面の接線方向に
    押圧することを特徴とする湾曲板の展開方法。
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