JPH08182874A - 環縫いにおける縫い糸のほつれ止め構造 - Google Patents

環縫いにおける縫い糸のほつれ止め構造

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JPH08182874A
JPH08182874A JP33992094A JP33992094A JPH08182874A JP H08182874 A JPH08182874 A JP H08182874A JP 33992094 A JP33992094 A JP 33992094A JP 33992094 A JP33992094 A JP 33992094A JP H08182874 A JPH08182874 A JP H08182874A
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sewing
sewing thread
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生地に環縫いで縫い付けた縫い糸のほつれを
簡単に且つ確実に防止することができるほつれ止め構造
を提供する。 【構成】 ほつれ止め構造は、生地1に縫い糸2を環縫
いでハート形に縫い付けるとともに、生地1の縫い糸2
と重なる一部分に縫い糸2より融点の低い熱溶融性糸3
を縫い付け、熱溶融性糸3を加熱により縫い糸2及び生
地1に融着させてなる。前記一部分は、縫い糸2の縫い
始め端であり、かつ縫い終わり端である。そして、熱溶
融性糸3は、前記一部分を含む2mm角〜5mm角程度
の範囲Eに縫い付けられ、その縫い目数は4〜50針で
ある。なお、前記ハート形の全域にわたる所定幅の範囲
に熱溶融性糸3を縫い付けることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫い糸を連鎖状に絡ま
せて生地に縫い付ける環縫いにおいて、生地に縫い付け
た縫い糸のほつれ止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環縫いは、縫い糸を連鎖状に絡ませて生
地に縫い付けるので、伸縮性に富むという利点はある
が、縫い端がしっかり止まっていなかったり、縫製後に
一箇所で切れたりすると、その縫い端や切れた箇所から
縫い糸が次々とほつれる欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、生地に環縫いで縫い付けた縫い糸のほつれを簡単に
且つ確実に防止することができるほつれ止め構造を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては次のような手段を採った。 (1)生地に縫い糸を環縫いで縫い付けるとともに、生
地の縫い糸と重なる一部分に縫い糸より融点の低い熱溶
融性糸を縫い付け、熱溶融性糸を加熱により縫い糸及び
生地に融着させてなる環縫いにおける縫い糸のほつれ止
め構造。
【0005】(2)縫い糸に該縫い糸より融点の低い熱
溶融性糸を撚り合わせ、生地に撚り合わせた縫い糸及び
熱溶融性糸を環縫いで縫い付けるとともに、熱溶融性糸
を加熱により縫い糸及び生地に融着させてなる環縫いに
おける縫い糸のほつれ止め構造。
【0006】(3)縫い糸より融点の低い熱溶融性糸を
織って熱溶融性布とし、生地に熱溶融性布を芯地として
重ね合わせ、生地及び熱溶融性布に縫い糸を環縫いで縫
い付け、熱溶融性布を加熱により縫い糸及び生地に融着
させてなる環縫いにおける縫い糸のほつれ止め構造。
【0007】ここで、生地、縫い糸及び熱溶融性糸の材
質は特定のものに限定されるものではないが、熱溶融性
糸と生地及び縫い糸との融着性の高いものが好ましい。
また、熱溶融性糸は透明なものが好ましいが、使い方に
よっては着色されたものでもよい。また、環縫いには種
々の具体的種類があるが、その種類は問わない。
【0008】
【作用】本発明の縫い糸のほつれ止め構造において、熱
溶融性糸(又は布)が縫い糸及び生地に融着した部分で
は、縫い糸が熱溶融性糸を介して生地にしっかり接合さ
れるので、同部分でのほつれの発生が防止されるととも
に、他部分からのほつれの伝線も停止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した縫い糸のほつれ止
め構造の実施例を図面に基づいて説明する。まず、図1
〜図3は、第一実施例のほつれ止め構造を示している。
このほつれ止め構造は、生地1に縫い糸2を環縫いでハ
ート形に縫い付けるとともに、生地1の縫い糸2と重な
る一部分(前記ハート形の下端部分)に縫い糸2より融
点の低い透明な熱溶融性糸3を縫い付け、熱溶融性糸3
を加熱により縫い糸2及び生地1に融着させてなるもの
である。
【0010】前記ハート形の下端部分は、縫い糸2の縫
い始め端であり、かつ縫い終わり端である。そして、熱
溶融性糸3は、前記ハート形の下端部分を含む2mm角
〜5mm角程度の範囲Eに縫い付けられ、その縫い目数
は4〜50針である。これらの範囲未満だと前記融着作
用が弱くなる。なお、前記ハート形の全域にわたる所定
幅の範囲に熱溶融性糸3を縫い付けることもできる。熱
溶融性糸3としては、例えばグリロン社の商品「グリロ
ン糸」(溶融温度約90℃)や、東レ社の商品「エルダ
ー糸」等を使用できる。
【0011】この実施例は、次のような方法で形成され
る。まず、図1及び図2に示すように、生地1の前記範
囲Eに熱溶融性糸3を環縫いで縫い付ける。図2におい
て、5は環縫いミシンのかぎ針であり、6はかぎ針5が
挿通する針板であり、7は針板6の下側に設けられて縫
い糸を供給するルーパである。この環縫いミシンは刺繍
ミシンであり、生地1は針板6の上側において刺繍枠
(図示略)に展張されている。そして、かぎ針5の上下
動と刺繍枠による生地1の送りに伴い、多数のループが
連鎖状に絡んで縫い目が形成される。
【0012】続いて、図1及び図3に示すように、生地
1に縫い糸2を環縫いでハート形に縫い付ける。図3は
このときの範囲Eを示し、縫い糸2は前記熱溶融性糸3
と重なっている。なお、熱溶融性糸3と縫い糸2の縫い
付け順序は逆でもよい。
【0013】そして、生地1を蒸気加熱器(図示略)に
セットし、図3に示すように、生地1の上下面に高温蒸
気8を吹き付け、熱溶融性糸3を加熱して縫い糸2及び
生地1に融着させればよい。このように熱溶融性糸3が
縫い糸2及び生地1に融着した部分では、縫い糸2が熱
溶融性糸3を介して生地1にしっかり接合されるので、
同部分でのほつれの発生が防止されるとともに、他部分
からのほつれの伝線も停止される。また、本実施例で
は、特にほつれやすい縫い糸2の縫い始め端かつ縫い終
わり端を含む小範囲Eのみに熱溶融性糸3を縫い付ける
ので、熱溶融性糸3の使用量が最少限で済む。
【0014】次に、図4は、第二実施例のほつれ止め構
造を示している。このほつれ止め構造は、縫い糸2に該
縫い糸2より融点の低い熱溶融性糸3を撚り合わせ、生
地1にこの撚り合わせた縫い糸2及び熱溶融性糸3を環
縫いで縫い付けるとともに、熱溶融性糸3を加熱により
縫い糸2及び生地1に融着させてなるものである。
【0015】この実施例によれば、第一実施例と同様の
ほつれ止め効果が、縫い糸2の全域にわたって得られ
る。
【0016】また、図5は、第三実施例のほつれ止め構
造を示している。このほつれ止め構造は、縫い糸2より
融点の低い熱溶融性糸3を織って熱溶融性布4とし、生
地1に熱溶融性布4を芯地として重ね合わせ、生地1及
び熱溶融性布4に縫い糸2を環縫いで縫い付け、熱溶融
性布4を加熱により縫い糸2及び生地1に融着させてな
るものである。
【0017】この実施例によれば、第一実施例と同様の
ほつれ止め効果が、生地1及び熱溶融性布4に縫い付け
られた縫い糸2の全域にわたって得られる。
【0018】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜
変更して具体化することもできる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の環縫いに
おける縫い糸のほつれ止め構造によれば、生地に環縫い
で縫い付けた縫い糸のほつれを簡単に且つ確実に防止す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る縫い糸のほつれ止め
構造の平面図である。
【図2】同実施例において熱溶融性糸を縫い付けるとき
の拡大断面図である。
【図3】同実施例において縫い糸を縫い付けたときの拡
大断面図である。
【図4】本発明の第二実施例に係る縫い糸のほつれ止め
構造の拡大断面図である。
【図5】本発明の第三実施例に係る縫い糸のほつれ止め
構造の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 生地 2 縫い糸 3 熱溶融性糸 4 熱溶融性布

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生地に縫い糸を環縫いで縫い付けるとと
    もに、前記生地の前記縫い糸と重なる一部分に前記縫い
    糸より融点の低い熱溶融性糸を縫い付け、前記熱溶融性
    糸を加熱により前記縫い糸及び生地に融着させてなる環
    縫いにおける縫い糸のほつれ止め構造。
  2. 【請求項2】 縫い糸に該縫い糸より融点の低い熱溶融
    性糸を撚り合わせ、生地に前記の撚り合わせた縫い糸及
    び熱溶融性糸を環縫いで縫い付けるとともに、前記熱溶
    融性糸を加熱により前記縫い糸及び生地に融着させてな
    る環縫いにおける縫い糸のほつれ止め構造。
  3. 【請求項3】 縫い糸より融点の低い熱溶融性糸を織っ
    て熱溶融性布とし、生地に前記熱溶融性布を芯地として
    重ね合わせ、前記生地及び熱溶融性布に縫い糸を環縫い
    で縫い付け、前記熱溶融性布を加熱により前記縫い糸及
    び生地に融着させてなる環縫いにおける縫い糸のほつれ
    止め構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018193635A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 山華企業股▲ふん▼有限公司 織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法
JP2019127663A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 アラコ株式会社 皮革製品

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018193635A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 山華企業股▲ふん▼有限公司 織物の縫目構造及び該織物の縫目構造の使用法
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