JPH08180582A - 音声レベル制御装置 - Google Patents

音声レベル制御装置

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JPH08180582A
JPH08180582A JP33621094A JP33621094A JPH08180582A JP H08180582 A JPH08180582 A JP H08180582A JP 33621094 A JP33621094 A JP 33621094A JP 33621094 A JP33621094 A JP 33621094A JP H08180582 A JPH08180582 A JP H08180582A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声記録装置用の音声レベル制御装置をディ
ジタル回路で構成する。 【構成】 音声増幅用の係数器33,34の各音声出力
の絶対値のうち大きい方の値を比較ゲート38で取り出
し、この出力A8に基づきダイナミックレンジを越える
ような音声については小さい増幅度となるよう係数発生
部42で係数を発生する。この係数は、小時定数の包絡
線検波部40の出力A12と、出力A8を所定サンプル
数分平均化した後大きな立ち下がり時定数をもつ包絡線
検波部41で処理した出力A11のうち値が大きい方の
出力により生成される。平均化のための所定サンプル数
は出力A11の値が大きいほど大きい値に設定する。こ
れにより、大レベルの破裂音が1回のみ発生する音源、
或るいは複数回継続的に発生する音源等のいずれに対し
ても適応的に音声レベルが制御される。この音声レベル
制御装置はマイコンにより簡単なプログラムで構成する
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声記録装置に用いて
好適な音声レベル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、音声記録装置は、この装置の記
録可能なダイナミックレンジを越えるような大入力の音
声をそのまま記録すると再生音声の品質が著しく低下す
るため、このダイナミックレンジを越えたレベルの音声
が入力されたときには、この入力レベルに応じて速やか
に音声増幅回路のゲインを下げ、その後入力レベルが小
さくなったときにはゲインを元の値に復帰させるように
動作する音声レベル制御装置を内蔵している。
【0003】そして、このような音声レベル制御装置で
は、収録対象が電話或るいは会議等における人の会話で
ある場合には、上記のゲインを元の値に復帰させるとき
の復帰速度も大きく設定しておくことにより、収録対象
の音声を常に一定の大きさで記録できるように構成され
ている。然るに、収録対象が、例えば、拍手のような破
裂音と川のせせらぎのような低レベルの定常音とが混在
する音源である場合には、上記のように復帰速度を大き
く設定しておくと破裂音に応じて川のせせらぎの音がふ
わふわレベルが変わってしまう不自然な収音になるとい
う問題が生ずる。
【0004】これに対し、上記の復帰速度を小さく設定
しておけば、このような問題は起きないが、例えば、収
録対象が川のせせらぎで、かつ、この収録の最中に花火
のような破裂音が1回だけ発生したときには、ゲイン
が、この破裂音に応じたレベルに直ちに下げられて川の
せせらぎの音を十分な大きさで収録できず、しかも、復
帰速度が遅いため破裂音が発生する以前のレベルまでゲ
インが戻るのに時間がかかるという問題がある。
【0005】そこで、従来、アナログの音声レベル制御
装置では、以上のような復帰速度の問題を解決するため
に2重時定数による制御を採用している。これは、瞬間
的な大音量に対してはレベル制御の追従性を速くし、定
常的またはある一定時間以上継続されるエネルギーの大
きな音に対しては追従を遅くするものであり、ゲイン制
御信号を生成する際の音声の検波回路に、2つの時定数
の異なるアナログの積分回路を組み合わせて用いてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
2重時定数回路を用いた音声レベル制御装置では、積分
時定数が2つしか選べないため、入力音声の状況に応じ
た細かい追従が不可能である。また、積分の時定数を数
10秒となるように設定するため、これをディジタル回
路で構成しようとすると演算精度を上げる必要があり、
処理が複雑になるという欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による音声レベル
制御装置は、ディジタル音声信号に関する絶対値データ
を導出する手段と、該絶対値データについての所定サン
プル数分の平均値データを導出する手段と、該平均値デ
ータについての包絡線検波データを導出する手段と、前
記所定サンプル数の値を設定する手段と、前記絶対値デ
ータについての包絡線検波データを導出する手段と、前
記絶対値データについての包絡線検波データ及び前記平
均値データについての包絡線検波データのうち、値が大
きい方の包絡線検波データに基づいて音声信号増幅手段
のゲインを設定する手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0008】この場合、所定サンプル数の値を設定する
手段は、前記平均値データについての包絡線検波データ
に基づき該包絡線検波データのレベルが大きいほど所定
サンプル数の値を高く設定するように構成するのが好適
であり、また、複数のチャンネルの音声のレベルを制御
する場合には、絶対値データとして、複数チャンネルの
それぞれのディジタル音声信号の絶対値のうち最も値の
大きい絶対値を使用するのが望ましい。
【0009】
【作用】音源のレベルに応じてゲイン制御が行われ、か
つ、大入力の音声によって下げられたゲインが元のゲイ
ンへ戻るまでの復帰時間が、音源のレベルに応じて適応
的に制御される。
【0010】
【実施例】以下、本発明による音声レベル制御装置の1
実施例について図面を参照して説明する。図1は、かか
る音声レベル制御装置の設けられた音声信号処理段を示
す図であり、この音声信号処理段は、チャンネル1及び
チャンネル2の各アナログ入力音声信号を48KHzで
サンプリングして20.8μsの周期のディジタル音声
信号を出力するAD変換回路31及び32と、これらの
回路から出力されるディジタル音声信号A1及びA2に
対する可変増幅装置として機能する係数器33及び34
と、該係数器33及び34の各出力に基づいて、これら
の各係数器へ供給すべき係数kを生成するための点線で
囲まれたディテクターブロックとから構成される。
【0011】ディテクターブロックにおける係数kの生
成動作について説明すると、係数器33及び34の出力
A3及びA4は、まず、絶対値化処理部35及び36へ
入力されて、それぞれの絶対値A7及びA6が取り出さ
れる。これらの絶対値は比較ゲート部38へ入力され、
ここで、絶対値A7及びA6のうち大きい方の絶対値
(A8)のみが出力される。比較ゲート部38から出力
された絶対値信号A8は、平均化処理部39及び包絡線
検波部40へ入力される。
【0012】この包絡線検波部40における処理につい
て図2を参照して説明すると、図2における(1)は、
包絡線検波部40への入力A8を表し、(2)は、包絡
線検波部の出力A12を表す。ここで、入力A8に対す
る出力A12の追従特性は、音声信号のダイナミックレ
ンジに相当する40dBの入力変化に対して、立ち上が
り特性については20ms、立ち下がり特性については
20ms〜100ms程度に設定されており、A8は、
この図に示されるように、入力A8に対して小さい時定
数でほぼ忠実に追従した信号として得られる。
【0013】また、入力A8は、平均化処理部39へ入
力され、ここで、平均化サンプル数設定部37において
設定されたサンプル数Nに応じて平均化処理を施され
る。なお、このサンプル数Nは、平均化処理部39の出
力A9を包絡線検波部41において包絡線検波した出力
A11に基づいて設定される。次に、これらの処理部3
9、41、37における処理について、図3を参照して
説明する。
【0014】この図の(1)に示される入力A8に対し
て、平均化サンプル数設定部から与えられるサンプル数
Nに基づき平均化処理部39において次のような演算式
に従って平均化出力A9を導出する。 A9=(a1+a2+a3+・・・+aN)/N 但し、ここでa1,a2,a3,・・・,aNは、入力
A8の連続して入力されるN個の音声データを表す。ま
た、Nの値は、通常のレベルの音声が入力されている場
合には320程度の値となるように設計されており、こ
れにより、平均化出力A9として、この図の(2)に示
されるように6.6ms(=320×20.8μs)程
度の周期のデータが得られる。
【0015】次に、この平均化出力A9を包絡線検波部
41へ入力してもとの20.8μsの周期のデータへ変
換すると共に、更に、所定の立ち上がり特性及び立ち下
がり特性を付与する。ここで付与される立ち上がり特性
は、包絡線検波部40における立ち上がり特性と同様
に、40dBの入力変化に対しては20ms程度までの
追従ができるように設定し、立ち下がり特性については
数秒〜数10秒程度の時定数のきわめて大きいものに設
定する。以上のような処理を行うことにより、包絡線検
波部41の出力としてこの図の(3)に示されるような
出力A11を得る(なお、これらの(1)〜(3)に示
される信号図は簡略化したものであり、サンプル数及び
各サンプルデータのレベル等は正確に表されたものでは
ない)。
【0016】このようにして得られた出力A11のレベ
ルに基づいて、平均化処理部39へ与えるべきサンプル
数が平均化サンプル数設定部37において設定される
が、この場合、A11のレベルが大きい程サンプル数の
値を大きく設定する。そして、A11のレベルに対して
具体的にどのような特性に従ってNを設定するかは、求
められる音声レベル制御の制御特性に応じて決定すれば
よく、例えば、この図の(4)に示されるように、、
、等の様々な特性を採用することができる。
【0017】以上のようにして生成された包絡線検波出
力A11は、比較ゲート部43へ入力される。この比較
ゲート部において前述の包絡線検波出力A12と比較さ
れ、両入力A11及びA12のうちレベルの大きい方の
信号が出力A13として取り出される。この出力A13
は係数発生部42へ入力され、A13のレベルが大きい
ほど値の小さな係数kが発生される。そして、この係数
kを係数器33及び34へ供給することによりフィード
バック制御が実行され、所望のレベルに増幅されたディ
ジタル音声信号A3及びA4が得られる。
【0018】なお、この場合、各係数器の入出力間の増
幅特性が概ね図4に示されるような特性となるように設
計するのが望ましい。なお、この特性図では、レベルが
P以上の入力についてはその出力のレベルがLに抑えら
れており、この出力レベルLは、ダイナミックレンジ最
大に近い値に設定しておくことがS/Nの面で望まし
い。また、標準出力レベルが設定されている音声記録装
置の場合は標準出力レベルを少し越えた値に設定するの
が望ましい。
【0019】なお、以上に説明した実施例は、2チャン
ネルの音声を記録するものであるが、本発明は、これ以
外の任意のチャンネル数の音声を記録する装置にも適用
することができ、例えば、1チャンネルの音声のみを記
録する装置の場合には図1における比較ゲート部38は
不要であり、複数チャンネルの音声を記録する装置にあ
っては、そのチャンネル数分だけの絶対値化処理部を設
け、それらの絶対値化出力を全て比較ゲート部38へ入
力するように構成する。
【0020】次に、図1に示した音声レベル制御装置に
おける制御特性について、具体的な場合を例に挙げて説
明する。図5に示される(1)〜(4)は、低レベルの
定常音を収録している最中に高レベルの破裂音が1回だ
け発生した場合の信号A8,A12,A11,及びA1
3のそれぞれの包絡線波形を表したものである。この図
に示されるように、A8を図1の処理部40において包
絡線検波して取り出した出力A12は、A8とほぼ同じ
包絡線波形を有するのに対して、A8を図1における処
理部39及び41において平均化及び包絡線検波して取
り出した出力A11は、破裂音の発生期間において多少
立ち上がった後、緩やかに立ち下がる波形を有するもの
となる。
【0021】これにより、A11及びA12を比較ゲー
ト43へ入力して得られる出力A13は、この図の
(4)に示されるような包絡線波形を有するものとな
る。従って、このA13に基づいて発生される係数kの
値は、破裂音発生期間中は急激に小さくなって破裂音が
抑圧されると共に、該期間経過後はほぼ元の値まで戻る
ので低レベルの定常音を再び十分収録できるようにな
る。
【0022】また、図6に示される波形は、低レベルの
定常音を収録している最中に高レベルの破裂音が所定期
間繰り返し発生した場合の信号A8,A12,A11,
及びA13のそれぞれの包絡線波形を表したものであ
る。この図の場合には、出力A11は、立ち下がり特性
が緩やかであるため破裂音の発生毎にレベルが上昇して
ゆき、破裂音の繰り返し発生期間の経過後は、緩やかに
立ち下がる波形を有するものとなる。
【0023】これにより、A11及びA12を比較ゲー
ト43へ入力して得られる出力A13は、この図の
(4)に示されるような包絡線波形を有するものとな
る。即ち、このように破裂音が繰り返し発生する場合に
は、1つの破裂音が終わってから次の破裂音が発生する
までの期間におけるA13のレベルが逐次上昇してゆく
ので、この期間に発生している低レベルの定常音の録音
レベルは次第に低いレベルに保持されてゆき、従来のよ
うに定常音の録音レベルがふわふわ変動することがな
い。
【0024】更に、A11のレベルが高くなる程A8に
基づいてA11を生成する際の平均化のサンプル数が大
きくなるように設定されているので、A11の波形の立
ち下がり特性は、A11のレベルが高くなる程ゆるやか
なものとなる。つまり、破裂音の繰り返し回数が少ない
ほど、破裂音の繰り返し発生期間経過後のA13の波形
の立ち下がりが速やかに行われて、それだけ低レベルの
定常音の収録が早く実行されることになる。
【0025】以上に説明した音声レベル制御装置におけ
るディテクターブロックは、その内部の各処理部を全て
ハードウェアによって構成することができるが、マイコ
ン制御を利用した構成とすることも可能である。そこ
で、次に、マイコンによって上記のディテクターブロッ
クの機能を実現するようにした構成例について図7〜図
12を参照して説明する。
【0026】図7は、マイコンを用いた場合のディテク
ターブロックの構成であり、信号A3及びA4はインタ
ーフェース53を介してマイコン55へ入力され、これ
らの入力に基づいてマイコン内で導出された係数kが該
インターフェース53を介して出力される。そして、マ
イコン内のRAM56の内部には前述の出力A8を格納
するためのレジスタRa、出力A12を格納するための
レジスタRh、出力A9を格納するためのレジスタR
m、出力A11を格納するためのレジスタRo、平均化
サンプル数Nを格納するためのレジスタRn、及びマイ
コン55への音声データの入力回数が格納されるレジス
タRcが設けられ、また、ROM57の内部には通常の
マイコンプログラムの他に、出力A11のレベルに応じ
た平均化サンプル数Nを取り出すための「A11→N」
変換用テーブルTn、及び出力A13のレベルに基づい
て係数kを設定するための「A13→k」変換用テーブ
ルTkが設けられている。
【0027】次に、このマイコン55における係数kの
生成フローを図8により説明する。この図において、先
ずステップS1及びステップS2の実行によりレジスタ
Rn、Ro、及びRhにそれぞれデフォルト値を格納す
ると共に、レジスタRc及びRmの内容をクリアする。
次にステップS3で音声データA3及びA4が入力され
るまで待機し、音声データが入力されたら入力音声デー
タA3及びA4のそれぞれの絶対値データのうち値が大
きい方の絶対値データA8をレジスタRaに格納する
(ステップS4)。
【0028】次のステップS5ではレジスタRa内のデ
ータA8をレジスタRnに格納されている平均化サンプ
ル数で割った値をレジスタRmに格納されているデータ
と加算し、この加算出力をレジスタRmに格納すると共
に、レジスタRcの内容を「1」だけ増加させる。次に
ステップS6TでレジスタRa内のデータA8に関する
包絡線検波データA12を導出してこれをレジスタRh
に格納した後、ステップS7でレジスタRc内の入力回
数データの値がレジスタRn内の平均化サンプル数と等
しいかどうかを判断する。
【0029】この判断結果がNOであれば、レジスタR
h内のデータA12とレジスタRo内のデータ(A1
1)とを比較し、大きい方のデータの値に対応する係数
kをテーブルTkから読み出して係数器33及び34へ
出力(ステップS8〜ステップS10)した後、ステッ
プS3へ戻る。ステップS3〜ステップS10からなる
ループの繰り返し実行によりステップS7での判断結果
がYESとなったときには、レジスタRm内には求める
平均化サンプル数分についての平均化データA9が格納
されたことになるので、このデータA9に関する包絡線
検波データA11を導出し、レジスタRo内のデータを
この新たに導出されたデータA11に更新する(ステッ
プS7及びステップS11)。
【0030】次に、このデータA11に対応させて設定
すべき平均化サンプル数をテーブルTnから読み出して
レジスタRnに格納することにより次の平均化演算処理
の準備をした(ステップS12)後、レジスタRh内の
データA12とレジスタRo内のデータ(A11)とを
比較し、大きい方のデータの値に対応する係数kをテー
ブルTkから読み出して係数器33及び34へ出力(ス
テップS13〜ステップS15)した後、ステップS2
へ戻る。
【0031】なお、この図におけるステップS4の具体
的フローは、図9のように構成される。また、ステップ
S6の具体的フローは図10のように構成される。この
図10のフローについて説明すると、入力音声データか
ら取り出された絶対値データA8(レジスタRaの内
容)が1サンプル前の包絡線検波データ(レジスタRh
の内容)と等しい値を持つときは、レジスタRh内の包
絡線検波データ(A12)の値は更新されないが、値が
等しくないときにはレジスタRh内のデータA12の値
を更新する。
【0032】即ち、レジスタRa内のデータA8の値が
レジスタRh内のデータの値より大きいときはデータA
8をα倍した値をレジスタRhに格納し(ステップS2
2)、逆の大小関係のときはレジスタRh内のデータか
ら値βだけ減算した数値をレジスタRhに格納する(ス
テップS23)。ここで、αの値が包絡線検波データの
立ち上がり特性を決定すると共に、βの値が立ち下がり
特性を決定し、これらの値は、図2で説明した立ち上が
り特性及び立ち下がり特性が得られるように設定され
る。
【0033】ステップS11の包絡線検波の具体的フロ
ーは、ステップS6の場合と同様に図11に示されるよ
うに実行される。そして、この図のステップS27にお
けるγの値及びステップS28におけるδの値は、図1
0の場合と同様、それぞれ包絡線検波の立ち上がり特性
及び立ち下がり特性を決定し、これらの値は図3で説明
した立ち上がり特性及び立ち下がり特性が得られるよう
に設定される。
【0034】なお、図10及び図11の包絡線検波のフ
ローにおいて使用する立ち上がり時及び立ち下がり時の
包絡線検波データ値を決定する演算式としては、ステッ
プS22及びステップS23、ステップS27及びステ
ップS28に示されるものの他に、例えばステップS2
2及びステップS23に関して示すと、図12の(i)
〜(iii)のように種々のものを考えることができる
が、本実施例においては、実験において最も聴感上のク
オリティーが優れていた図10及び図11に示される演
算式を採用している。
【0035】以上に説明したように、本発明においては
音源のレベルに応じて適応的に追従性を制御することに
よって、ダイナミックレンジの広い音源を収録する際聴
感上自然なゲイン制御が行われ、かつ、これをマイコン
制御により行う場合、簡単なアルゴリズムで実現でき
る。なお、本発明を適用できる音声記録装置としては、
アナログ録音或るいはディジタル録音を問わず様々な装
置が挙げられるが、この他にVTR或るいはビデオディ
スク等のように画像と共に音声を記録する装置にも適用
できることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】ダイナミックレンジの広い音源を収録す
る際、聴感上自然なゲイン制御が行われる。マイコン制
御を用いて構成する場合、簡単なアルゴリズムで実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示す図である。
【図2】同実施例における包絡線検波部40の処理を説
明する図である。
【図3】同実施例における平均化処理部39、包絡線検
波部41、及び平均化サンプル数設定部37の処理を説
明する図である。
【図4】同実施例における増幅特性を説明する図であ
る。
【図5】同実施例において、破裂音が1回のみ発生した
ときの制御特性を説明する図である。
【図6】同実施例において、破裂音が継続的に複数回発
生したときの制御特性を説明する図である。
【図7】同実施例の制御部をマイコンにより構成した場
合の説明図である。
【図8】同マイコンの動作フローを示す図である。
【図9】同マイコンにより図1の絶対値化処理部35及
び36、比較ゲート部38の処理を実現するためのフロ
ーである。
【図10】同マイコンにより包絡線検波部40の処理を
実現するためのフローである。
【図11】同マイコンにより包絡線検波部41の処理を
実現するためのフローである。
【図12】マイコンにより包絡線検波処理を実行する場
合に採用しうる他の演算式の例である。
【符号の説明】
33,34…係数器、 35,36…絶対値化処理
部、38,43…比較ゲート部、 37…平均化サ
ンプル数設定部、39…平均化処理部、 40,4
1…包絡線検波部、42…係数発生部、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ディジタル音声信号に関する絶対
    値データを導出する手段と、(2)該絶対値データにつ
    いての所定サンプル数分の平均値データを導出する手段
    と、(3)該平均値データについての包絡線検波データ
    を導出する手段と、(4)前記所定サンプル数の値を設
    定する手段と、(5)前記絶対値データについての包絡
    線検波データを導出する手段と、(6)前記絶対値デー
    タについての包絡線検波データ及び前記平均値データに
    ついての包絡線検波データのうち、値が大きい方の包絡
    線検波データに基づいて音声信号増幅手段のゲインを設
    定する手段と、を備えたことを特徴とする音声レベル制
    御装置。
  2. 【請求項2】 所定サンプル数の値を設定する手段は、
    前記平均値データについての包絡線検波データに基づき
    該包絡線検波データのレベルが大きいほど所定サンプル
    数の値を高く設定するものであることを特徴とする請求
    項1記載の音声レベル制御装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル音声信号に関する絶対値デー
    タは、複数チャンネルのそれぞれのディジタル音声信号
    の絶対値のうち最も値の大きい絶対値であることを特徴
    とする請求項1または2記載の音声レベル制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005055420A1 (en) * 2003-12-02 2005-06-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Constant sound level
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