JPH0817949A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH0817949A
JPH0817949A JP7088736A JP8873695A JPH0817949A JP H0817949 A JPH0817949 A JP H0817949A JP 7088736 A JP7088736 A JP 7088736A JP 8873695 A JP8873695 A JP 8873695A JP H0817949 A JPH0817949 A JP H0817949A
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insulating film
semiconductor memory
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gate
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Yugo Tomioka
雄吾 冨岡
Yasuo Sato
康夫 佐藤
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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    • H10B41/40Electrically erasable-and-programmable ROM [EEPROM] devices comprising floating gates characterised by the peripheral circuit region
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮遊ゲート型メモリセルトランジスタの複合
ゲートと周辺MOSトランジスタのゲート電極とを同一
のリソグラフィ工程で形成する。 【構成】 ウェル領域40上にゲート酸化膜2及びトン
ネル酸化膜4を介して多結晶シリコン膜5及びONO膜
6を形成する。右側領域のONO膜6を除去した後、多
結晶シリコン膜8を形成する。フォトレジストをマスク
として、メモリセルトランジスタの浮遊ゲート10及び
制御ゲート11並びに選択トランジスタのゲート電極1
2を形成する。しかる後、不純物13をイオン注入し、
これを横方向拡散させて不純物拡散層14を形成する。 【効果】 トンネル酸化膜4を形成した後、不純物の横
方向拡散により不純物拡散層14を形成するので、トン
ネル酸化膜4の膜質の劣化を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不揮発性半導体記憶装置
及びその製造方法に関し、特に、フローティングゲート
(浮遊ゲート)型不揮発性半導体記憶素子と例えばその
選択トランジスタとしてのMOSトランジスタとを備え
た不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に適用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】EEPROM(Electrically Erasable
Programmable Read Only Memory)は、電源を切っても情
報が消えない不揮発性を有するとともに、個々のメモリ
セルへの書き込み、消去が電気的にできる半導体記憶装
置である。特に、浮遊ゲート型のメモリセルトランジス
タ(不揮発性半導体記憶素子)の個々にスイッチング用
の選択トランジスタとしてMOSトランジスタを直列に
接続した2トランジスタ型メモリセルを有するEEPR
OMは、データの消去がメモリセル毎に可能であるとと
もに、安定した動作が可能であり、例えば消去後にメモ
リセルトランジスタのしきい値電圧がマイナスの値とな
るオーバーイレーズのような問題が生じない。従って、
個々のメモリセルに選択トランジスタを備えたEEPR
OMは、歩留り及び装置の信頼性が高いという利点を有
している。このような浮遊ゲート型のメモリセルトラン
ジスタと選択トランジスタとからなるメモリセルを備え
たEEPROMを図11を参照して説明する。
【0003】図11(a)は、浮遊ゲート型のメモリセ
ルトランジスタ121及びMOSトランジスタであるそ
の選択トランジスタ122からなるメモリセルを備えた
従来のEEPROMの一部を示す平面図であり、図11
(b)は、図11(a)のA−A線での概略断面図であ
る。図11(a)において、フィールド酸化膜120の
長手方向と直交する方向には、メモリセルトランジスタ
121の制御ゲート111及び選択トランジスタ122
のゲート電極113が夫々形成されている。そして、制
御ゲート111の下部であって、フィールド酸化膜12
0に挟まれた素子領域上には、メモリセルトランジスタ
121の浮遊ゲート110が形成されている。また、素
子領域には、シリコン基板100のウェル領域101の
表面部分に形成された不純物拡散層103c(図11
(b)参照)に達するコンタクト孔123が形成されて
いる。
【0004】図11(b)に示すように、メモリセルト
ランジスタ121は、P型シリコン基板100に形成さ
れた低濃度P型ウェル領域101の表面部分に互いに離
隔して形成された一対の高濃度N型不純物拡散層103
a、103bと、ウェル領域101上に共に二酸化シリ
コンからなる膜厚30nm程度のゲート酸化膜104及
び膜厚10nm程度のトンネル酸化膜105を介して形
成された多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート110
と、浮遊ゲート110上に例えば酸化膜容量換算での膜
厚が30nm程度のONO膜である絶縁膜107を介し
て形成された多結晶シリコン膜からなる制御ゲート11
1とを備えている。ここで、トンネル酸化膜105は、
不純物拡散層103aと完全にオーバーラップするよう
に、且つ、ゲート絶縁膜104にトンネル酸化膜のウイ
ンドウ領域が設けられるように形成されている(図11
(a)参照)。そして、メモリセルトランジスタ121
にデータを書き込む際には、ファウラー・ノードハイム
(FN)トンネリング現象により浮遊ゲート110内の
電子をトンネル酸化膜105を介して不純物拡散層10
3aへと引き抜いてしきい値電圧を低下させる。また、
メモリセルトランジスタ121に書き込まれたデータを
消去する際には、FNトンネリング現象により不純物拡
散層103aから浮遊ゲート110内へトンネル酸化膜
105を介して電子を注入し、しきい値電圧を上昇させ
る。
【0005】一方、選択トランジスタ122は、シリコ
ン基板100に形成された低濃度P型ウェル領域101
の表面部分に互いに離隔して形成された一対の高濃度N
型不純物拡散層103a、103cと、これら不純物拡
散層103a、103cの間のウェル領域101上に二
酸化シリコンからなる膜厚30nm程度のゲート酸化膜
104を介して形成された多結晶シリコン膜からなるゲ
ート電極113とを備えている。
【0006】不純物拡散層103aは、メモリセルトラ
ンジスタ121と選択トランジスタ122とに共有され
ており、これによって、メモリセルトランジスタ121
は選択トランジスタ122と直列に接続されている。
【0007】また、メモリセルトランジスタ121の浮
遊ゲート110及び制御ゲート111並びに選択トラン
ジスタ122のゲート電極113は、その全体が層間絶
縁膜124によって覆われている。また、層間絶縁膜1
24には、不純物拡散層103cに達するコンタクト孔
123が形成されており、このコンタクト孔123にお
いて不純物拡散層103cと例えばアルミニウムからな
るビット配線125とが接続されている。
【0008】図11に示すEEPROMを製造する代表
的な方法として、多結晶シリコン2層プロセスが知られ
ている。この従来の多結晶シリコン2層プロセスについ
て、図12を参照して説明する。尚、図12の各図は図
11(b)に対応しており、その左側にメモリセルトラ
ンジスタを、右側に選択トランジスタを夫々示す。
【0009】まず、図12(a)に示すように、P型シ
リコン基板100に形成されたウェル領域101の表面
領域をフィールド酸化膜120(図11(a)参照)に
より素子分離した後、多結晶シリコン膜102を全面に
形成する。しかる後、フォトレジスト(図示せず)を用
いた微細加工により多結晶シリコン膜102を所定のパ
ターンに加工し、そのパターニングされた多結晶シリコ
ン膜102をマスクとしてウェル領域101内に例えば
砒素等のN型不純物をイオン注入し、ウェル領域101
の表面にN型不純物拡散層103aを形成する。
【0010】次に、図12(b)に示すように、多結晶
シリコン膜102を除去した後、例えば熱酸化法によっ
て、フィールド酸化膜120により囲まれた素子領域の
ウェル領域101表面の全面にゲート酸化膜104を形
成する。しかる後、不純物拡散層103a上のゲート酸
化膜104をフォトレジスト(図示せず)を用いた微細
加工により除去し、不純物拡散層103aを露出させ
る。そして、例えば熱酸化法によって、露出した不純物
拡散層103aの表面にトンネル酸化膜105を形成す
る。
【0011】次に、図12(c)に示すように、全面に
多結晶シリコン膜106及び絶縁膜107を順次形成す
る。しかる後、フォトレジスト(図示せず)を用いた微
細加工により多結晶シリコン膜106及び絶縁膜107
がメモリセルトランジスタ121側にのみ残存するよう
に、選択トランジスタ側の絶縁膜107及び多結晶シリ
コン膜106をエッチング除去する。このとき、選択ト
ランジスタ側のゲート酸化膜104を除去した後、熱酸
化により新たにゲート酸化膜を形成する場合もある。
尚、詳細は図示しないが、この時、多結晶シリコン膜1
06が後に浮遊ゲートを構成するように、各個又は各列
(行)のメモリセルにおいて多結晶シリコン膜106が
互いに分離するようにする。
【0012】次に、図12(d)に示すように、全面に
多結晶シリコン膜108を形成する。そして、フォトレ
ジスト109を全面に塗布した後、メモリセルトランジ
スタ側においてはメモリセルトランジスタの制御ゲート
のパターンにフォトレジスト109をパターニングする
とともに、選択トランジスタ側においてはその全面がフ
ォトレジスト108で覆われた状態にしておく。
【0013】次に、図12(e)に示すように、パター
ニングされたフォトレジスト109をマスクとして、メ
モリセルトランジスタ側の多結晶シリコン膜108、絶
縁膜107、多結晶シリコン膜106及びゲート酸化膜
104を選択的にエッチング除去する。これにより、メ
モリセルトランジスタ側に、多結晶シリコン膜106及
び多結晶シリコン膜108からなるメモリセルトランジ
スタ121の浮遊ゲート110及び制御ゲート111が
夫々形成される。しかる後、フォトレジスト109を除
去する。
【0014】次に、図12(f)に示すように、フォト
レジスト112を全面に塗布する。そして、選択トラン
ジスタ側においてはMOSトランジスタのゲート電極の
パターンにフォトレジスト112をパターニングすると
ともに、メモリセルトランジスタ側においてはその全面
がフォトレジスト112で覆われた状態にしておく。
【0015】次に、図12(g)に示すように、パター
ニングされたフォトレジスト112をマスクとして、選
択トランジスタ側の多結晶シリコン膜108及びゲート
酸化膜104を選択的にエッチング除去する。これによ
り、選択トランジスタ側に、多結晶シリコン膜108か
らなる選択トランジスタのゲート電極113が形成され
る。
【0016】次に、図12(h)に示すように、フォト
レジスト112を除去した後、メモリセルトランジスタ
側の浮遊ゲート110、絶縁膜107及び制御ゲート1
11からなる複合ゲート並びに選択トランジスタ側のゲ
ート電極113を夫々マスクとして、N型不純物11
4、例えばリンや砒素等をウェル領域101内にイオン
注入し、ウェル領域101の表面部分に不純物拡散層1
03b、103cを夫々形成する。しかる後、全面に層
間絶縁膜124を形成し、さらに不純物拡散層103c
と接続する金属配線125を形成する。これにより、図
11に示すような、浮遊ゲート型のメモリセルトランジ
スタ121及びそれと不純物拡散層103aを共有する
ことによってメモリセルトランジスタ121と直列に接
続された選択トランジスタ122を備えた2トランジス
タ型メモリセルを有するEEPROMが製造される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く、従来
は、メモリセルトランジスタ側の複合ゲートと選択トラ
ンジスタ側のゲート電極112の縦構造が異なっている
ため、それらを同時にパターニングすることができず、
夫々、独立したリソグラフィ工程で形成していた。この
ため、工程数が多くなるという問題があった。
【0018】また、図12(d)〜(e)に示す工程に
おいて、メモリセルトランジスタの複合ゲートを形成す
べく、メモリセルトランジスタ側の多結晶シリコン膜1
08、絶縁膜107、多結晶シリコン膜106及びゲー
ト酸化膜104をエッチングする際に、メモリセルトラ
ンジスタ側と選択トランジスタ側との境界部分において
は、主として多結晶シリコン膜108の膜厚変化に起因
して、ウェル領域101がエッチングされ、その部分に
抉れ115が形成されるという問題があった。これを防
止するために選択トランジスタ側のフォトレジスト10
9を大きくとると、今度は、メモリセルトランジスタ側
にエッチング残りが発生する虞があった。一方、図12
(f)に示す工程において、選択トランジスタ側のゲー
ト電極113を形成する際にも、やはり同様の問題があ
り、メモリセルトランジスタ側と選択トランジスタ側と
の境界部分におけるウェル領域101に抉れ115が形
成若しくは既に形成された抉れ115が拡大するという
問題があった。これを防止するために、メモリセルトラ
ンジスタ側のフォトレジスト112を大きくすると、や
はり、選択トランジスタ側にエッチング残りが発生する
虞があった。
【0019】要するに、従来の構成では、メモリセルト
ランジスタ側の複合ゲートと選択トランジスタ側のゲー
ト電極113とを互いに独立した別個のリソグラフィ工
程で形成する必要があったため、それらの工程間でフォ
トレジストの合わせずれが発生し、上述の問題を生じて
いた。このようなフォトレジストの合わせずれをなくす
ことは、実際上全く不可能である。この結果、製造され
る不揮発性半導体記憶装置の信頼性が大きく低下してい
た。
【0020】また、従来は、トンネル酸化膜105が不
純物拡散層103aと完全にオーバーラップして形成さ
れるように、ウェル領域101に高濃度の不純物拡散層
103aを形成した後に不純物拡散層103a上にトン
ネル酸化膜105を形成していた。即ち、高濃度のイオ
ン注入領域上にトンネル酸化膜105を形成するため、
トンネル酸化膜105の膜質が悪くなって、繰り返し書
き換えに関する信頼性が低下するという問題があった。
【0021】また、従来は、メモリセルトランジスタ側
のウェル領域101上に、膜厚の異なるゲート酸化膜1
04とトンネル酸化膜105という2種類の酸化膜を形
成する必要があったため、その製造工程が煩雑であっ
た。
【0022】また、従来は、不純物拡散層103aと完
全にオーバーラップした形でゲート絶縁膜104にトン
ネル酸化膜105のウインドウ領域が設けられるように
ゲート絶縁膜の一部を加工するに当り、フォトレジスト
等のマスクを用いた微細加工を行っていたので、マスク
合わせのマージンを設けてトンネル酸化膜105を形成
する必要があった。それに加え、膜厚の異なるゲート酸
化膜104とトンネル酸化膜105という2種類の酸化
膜を形成するための面積が浮遊ゲート下に必要であった
ために、メモリセルトランジスタのサイズを小型化する
ことが困難であった。従って、従来においては、メモリ
セルトランジスタ121のゲート長L(図11(a)参
照)は、例えば0.8μmルール程度のデザインルール
では2.3μm程度にならざるを得なかった。
【0023】そこで、本発明の目的は、上述のようなウ
ェル領域又は半導体基板の抉れやパターン残りを生じな
い不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供する
ことである。
【0024】また、本発明の別の目的は、メモリセルト
ランジスタに形成されるトンネル酸化膜の膜質が良好で
あって、繰り返し書き換えに関する信頼性が高い不揮発
性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0025】また、本発明の別の目的は、メモリセルト
ランジスタ側の半導体基板上に、膜厚の異なる2種類の
酸化膜を形成する必要がなく、煩雑な工程を必要としな
い不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供することで
ある。
【0026】また、本発明の別の目的は、選択トランジ
スタ側の不純物拡散層と完全にオーバーラップし且つゲ
ート絶縁膜にトンネル酸化膜のウインドウ領域が設けら
れるようにゲート絶縁膜の一部にトンネル酸化膜を形成
する必要がなく、そのために微細加工のためのマスク合
わせのマージンを設ける必要がなくなって、メモリセル
トランジスタのサイズを小型化することができる不揮発
性半導体記憶装置及びその製造方法を提供することであ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板
上に第1の絶縁膜を介して形成された浮遊ゲート及びこ
の浮遊ゲートの上に第2の絶縁膜を介して形成された制
御ゲートを有する不揮発性半導体記憶素子と、上記半導
体基板上に第3の絶縁膜を介して形成されたゲート電極
を有するMOSトランジスタと、上記半導体基板に形成
された上記不揮発性半導体記憶素子と上記MOSトラン
ジスタとが共有する不純物拡散層とを備える。
【0028】本発明の一態様においては、上記不揮発性
半導体記憶素子の上記浮遊ゲート及び上記制御ゲート並
びに上記MOSトランジスタの上記ゲート電極が、多結
晶シリコンを含む。
【0029】本発明の一態様においては、上記MOSト
ランジスタの上記ゲート電極が2層の導電膜からなる。
【0030】本発明の一態様においては、上記MOSト
ランジスタの上記ゲート電極が、第1の多結晶シリコン
膜と、この第1の多結晶シリコン膜の上に形成された第
4の絶縁膜と、この第4の絶縁膜の上に形成され且つこ
の第4の絶縁膜に形成された開口を通じて上記第1の多
結晶シリコン膜に接続した第2の多結晶シリコン膜とを
備えている。
【0031】本発明の一態様においては、上記MOSト
ランジスタが上記不揮発性半導体記憶素子の選択トラン
ジスタである。
【0032】本発明の一態様においては、上記不純物拡
散層が、上記不揮発性半導体記憶素子のソース又はドレ
インのいずれかであると同時に上記MOSトランジスタ
のソース又はドレインのいずれかである。
【0033】本発明の一態様においては、上記浮遊ゲー
トが上記不純物拡散層の上に部分的にオーバーラップし
た形で形成されており、少なくともそのオーバーラップ
部分での上記第1の絶縁膜の膜厚が5〜15nmの範囲
内で実質的に一様である。
【0034】本発明の一態様においては、上記第1の絶
縁膜が、全体として、5〜15nmの範囲内で実質的に
一様な膜厚を有している。
【0035】本発明の一態様においては、半導体基板上
に第1の絶縁膜を介して形成された第1の多結晶シリコ
ン膜からなる浮遊ゲート及びこの浮遊ゲートの上に第2
の絶縁膜を介して形成された第2の多結晶シリコン膜か
らなる制御ゲートを有する不揮発性半導体記憶素子と、
上記半導体基板上に第3の絶縁膜を介して形成された第
3の多結晶シリコン膜と、この第3の多結晶シリコン膜
の上に形成された第4の絶縁膜と、この第4の絶縁膜の
上に形成され且つこの第4の絶縁膜に形成された開口を
通じて上記第3の多結晶シリコン膜に接続した第4の多
結晶シリコン膜とを備えたゲート電極を有するMOSト
ランジスタと、上記半導体基板に形成された上記不揮発
性半導体記憶素子と上記MOSトランジスタとが共有す
る不純物拡散層とを備える。
【0036】本発明の一態様においては、上記浮遊ゲー
トが上記不純物拡散層の上に部分的にオーバーラップし
た形で形成されており、少なくともそのオーバーラップ
部分での上記第1の絶縁膜の膜厚が5〜15nmの範囲
内で実質的に一様である。
【0037】本発明の一態様においては、上記第1の絶
縁膜が、全体として、5〜15nmの範囲内で実質的に
一様な膜厚を有している。
【0038】本発明の一態様においては、上記MOSト
ランジスタが上記不揮発性半導体記憶素子の選択トラン
ジスタである。
【0039】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法は、浮遊ゲート型不揮発性半導体記憶素子が形成され
た第1の領域とMOSトランジスタが形成された第2の
領域とを備えている不揮発性半導体記憶装置の製造方法
において、上記第1の領域の半導体基板の表面に第1の
絶縁膜を形成し、上記第2の領域の上記半導体基板の表
面に第2の絶縁膜を形成する工程と、上記第1及び第2
の絶縁膜の上に第1の導電膜を形成する工程と、上記第
1の領域において上記第1の導電膜を所定形状に加工す
るとともに、上記第2の領域の全面に上記第1の導電膜
を残す工程と、上記第1の領域において加工された上記
第1の導電膜の上及び上記第2の領域の全面に残った上
記第1の導電膜の上を含む上記半導体基板上の全面に第
3の絶縁膜を形成する工程と、上記第2の領域において
上記第3の絶縁膜の少なくとも一部をエッチング除去す
る工程と、上記第3の絶縁膜が除去された部分を含む上
記半導体基板上の全面に第2の導電膜を形成する工程
と、上記第2の導電膜、上記第3の絶縁膜及び上記第1
の導電膜を加工して、上記第1の領域においては、上記
第1の導電膜からなる浮遊ゲートと上記第2の導電膜か
らなる制御ゲートを夫々形成し、上記第2の領域におい
ては、互いに電気的に接続した上記第1及び第2の導電
膜からなる上記MOSトランジスタのゲート電極を形成
する工程とを備えている。
【0040】本発明の一態様においては、上記第1の絶
縁膜の膜厚が上記第2の絶縁膜の膜厚よりも小さい。
【0041】本発明の一態様においては、上記第1及び
第2の導電膜がいずれも多結晶シリコン膜であり、上記
第3の絶縁膜がONO膜である。
【0042】本発明の一態様においては、上記第1の領
域に上記浮遊ゲート及び上記制御ゲート並びに上記第2
の領域に上記MOSトランジスタの上記ゲート電極を夫
々形成した後、それらをマスクとして、上記半導体基板
内に上記半導体基板とは反対導電型の不純物をイオン注
入する工程と、上記半導体基板に導入した上記不純物を
活性化すると同時に横方向拡散させて、少なくとも上記
浮遊ゲート下に一部がもぐり込んだ形の不純物拡散層を
上記半導体基板内に形成する工程とを更に備えている。
【0043】本発明の一態様においては、浮遊ゲート型
不揮発性半導体記憶素子が形成された第1の領域とMO
Sトランジスタが形成された第2の領域とを備えている
不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、半導体基
板上の全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1
の絶縁膜の上に第1の導電膜を形成する工程と、上記第
1の領域において上記第1の導電膜を所定形状に加工す
るとともに、上記第2の領域の全面に上記第1の導電膜
を残す工程と、上記第1の領域において加工された上記
第1の導電膜の上及び上記第2の領域の全面に残った上
記第1の導電膜の上を含む上記半導体基板上の全面に第
2の絶縁膜を形成する工程と、上記第2の領域において
上記第2の絶縁膜の少なくとも一部をエッチング除去す
る工程と、上記第2の絶縁膜が除去された部分を含む上
記半導体基板上の全面に第2の導電膜を形成する工程
と、上記第2の導電膜、上記第2の絶縁膜及び上記第1
の導電膜を加工して、上記第1の領域においては、上記
第1の導電膜からなる浮遊ゲートと上記第2の導電膜か
らなる制御ゲートを夫々形成し、上記第2の領域におい
ては、互いに電気的に接続した上記第1及び第2の導電
膜からなる上記MOSトランジスタのゲート電極を形成
する工程とを備えている。
【0044】本発明の一態様においては、上記第1及び
第2の導電膜がいずれも多結晶シリコン膜であり、上記
第2の絶縁膜がONO膜である。
【0045】本発明の一態様においては、上記第1の領
域に上記浮遊ゲート及び上記制御ゲート並びに上記第2
の領域に上記MOSトランジスタの上記ゲート電極を夫
々形成した後、それらをマスクとして、上記半導体基板
内に上記半導体基板とは反対導電型の不純物をイオン注
入する工程と、上記半導体基板に導入した上記不純物を
活性化すると同時に横方向拡散させて、少なくとも上記
浮遊ゲート下に一部がもぐり込む不純物拡散層を上記半
導体基板内に形成する工程とを更に備えている。
【0046】
【作用】本発明では、MOSトランジスタ側でも、不揮
発性半導体記憶素子側と同様、ゲート電極を導電膜の2
層構造とし、不揮発性半導体記憶素子の複合ゲートとM
OSトランジスタのゲート電極とを同じリソグラフィ工
程で同時に形成する。
【0047】また、本発明では、高濃度イオン注入領域
の上にトンネル絶縁膜を形成するのではなく、浮遊ゲー
ト及び制御ゲート並びにゲート電極をマスクとして自己
整合的に不純物のイオン注入を行った後、不純物の横方
向拡散で浮遊ゲートと不純物拡散層とのオーバーラップ
部分を形成するので、従来のようなマスク合わせ余裕が
必要なくなって微細化が達成できるとともに、トンネル
絶縁膜の膜質の劣化を防止することができる。
【0048】また、本発明では、不揮発性半導体記憶素
子側の半導体基板上に膜厚が略均一なトンネル絶縁膜を
形成するので、従来よりも製造工程を簡略化することが
できる。
【0049】
【実施例】以下、本発明を浮遊ゲート型EEPROMに
適用した実施例につき図面を参照して説明する。
【0050】まず、本発明の第1実施例を図1〜図3を
参照して説明する。図1(a)は、本発明の第1実施例
による浮遊ゲート型のメモリセルトランジスタ21及び
MOSトランジスタであるその選択トランジスタ22を
備えたメモリセルを有するEEPROMの一部を示す平
面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線での
概略断面図である。図1(a)において、フィールド酸
化膜20の長手方向と直交する方向には、メモリセルト
ランジスタ21の制御ゲート11及び選択トランジスタ
22のゲート電極上層部12bが夫々形成されている。
そして、制御ゲート11及びゲート電極上層部12bの
夫々下部であって、フィールド酸化膜20に挟まれた素
子領域上には、メモリセルトランジスタ21の浮遊ゲー
ト10及び選択トランジスタ22のゲート電極下層部1
2aが夫々形成されている。また、素子領域には、シリ
コン基板の表面部分に形成された不純物拡散層14a、
14c(図1(b)参照)に達するコンタクト孔17
a、17bが夫々形成されている。
【0051】図1(b)に示すように、メモリセルトラ
ンジスタ21は、P型シリコン基板1の表面部分に互い
に離隔して形成された一対の不純物拡散層14a、14
bと、これら不純物拡散層14a、14bの間のシリコ
ン基板1上にトンネル酸化膜4を介して形成された浮遊
ゲート10と、浮遊ゲート10上にONO膜6を介して
形成された制御ゲート11とを備えている。
【0052】一方、選択トランジスタ22は、シリコン
基板1の表面部分に互いに離隔して形成された一対の不
純物拡散層14b、14cと、これら不純物拡散層14
b、14cの間のシリコン基板1上にゲート酸化膜2を
介して形成されたゲート電極12とを備えている。ゲー
ト電極12は、ゲート電極下層部12aと、このゲート
電極下層部12a上にONO膜6を介して形成されたゲ
ート電極上層部12bとからなっており、ゲート電極下
層部12aとゲート電極上層部12bとはONO膜6に
形成された開口部6′を通じて互いに接続されている。
【0053】尚、不純物拡散層14bは、メモリセルト
ランジスタ21と選択トランジスタ22とに共有されて
おり、これによって、メモリセルトランジスタ21は選
択トランジスタ22と直列に接続されている。
【0054】また、メモリセルトランジスタ21の浮遊
ゲート10及び制御ゲート11並びに選択トランジスタ
22のゲート電極12は、その全体が層間絶縁膜15に
よって覆われている。また、層間絶縁膜15には、不純
物拡散層14a、14cに夫々達するコンタクト孔17
a、17bが形成されており、これらコンタクト孔17
a、17bにおいて不純物拡散層14a、14cと配線
18とが接続されている。
【0055】図2は、本実施例のEEPROMの製造方
法を図1(b)に対応して工程順に示す概略断面図であ
り、図3(a)はその一工程時の図1(a)に対応した
平面図、図3(b)は図3(a)のB−B線での概略断
面図である。尚、図2の各図及び図3(b)において、
左側に浮遊ゲート型のメモリセルトランジスタの領域、
右側に選択トランジスタの領域を夫々示す。
【0056】まず、図2(a)に示すように、LOCO
S法によってP型シリコン基板1上に膜厚450〜60
0nm程度のフィールド酸化膜20(図1(a)参照)
を形成した後、このフィールド酸化膜20に挟まれた素
子領域のシリコン基板1上に膜厚15〜25nm程度の
ゲート酸化膜2を形成する。
【0057】次に、図2(b)に示すように、フォトレ
ジスト3を全面に塗布した後、フォトレジスト3が選択
トランジスタ側にのみ残存するようにパターニングす
る。しかる後、パターニングされたフォトレジスト3を
マスクとしてメモリセルトランジスタ側のゲート酸化膜
2をエッチング除去する。
【0058】次に、図2(c)に示すように、フォトレ
ジスト3を除去した後、メモリセルトランジスタ側のシ
リコン基板1上に膜厚8〜12nm程度のトンネル酸化
膜4を熱酸化により形成する。このとき、ゲート酸化膜
2下のシリコン基板1も同時に熱酸化されるので、ゲー
ト酸化膜2の膜厚が20〜35nm程度に増加する。
【0059】尚、本実施例では、以上の工程を行うこと
により、互いに膜厚の異なるゲート酸化膜2とトンネル
酸化膜4を形成しているが、図2(a)の工程におい
て、トンネル酸化膜として機能する膜厚8〜12nm程
度のシリコン酸化膜を全面に形成し、図2(b)〜
(c)の工程を省略することもできる。その場合には、
選択トランジスタのゲート電極12に印加される電圧が
メモリセルトランジスタの制御ゲート11に印加される
電圧よりも小さくなるように印加電圧を調節して、選択
トランジスタ側ではこのトンネル酸化膜をゲート酸化膜
として機能させる。
【0060】次に、図2(d)に示すように、全面に膜
厚100〜200nm程度の多結晶シリコン膜5を形成
する。しかる後、多結晶シリコン膜5内に不純物、例え
ばリン等を1×1018/cm3 程度の濃度で導入する。
【0061】次に、図3(a)及び(b)に示すよう
に、フィールド酸化膜20に挟まれた素子領域上に多結
晶シリコン膜5が残存するように、フォトレジスト(図
示せず)を用いた微細加工によって多結晶シリコン膜5
を選択的にエッチング除去し、後に形成する制御ゲート
に沿った方向で多結晶シリコン膜5をメモリセル毎に分
離する。
【0062】次に、図2(e)に示すように、膜厚が夫
々5〜10nm程度のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜
及びシリコン酸化膜を積層した構造のONO膜6を全面
に形成する。尚、このONO膜6の代わりに、シリコン
酸化膜やONON膜を用いることも可能である。
【0063】次に、図2(f)に示すように、フォトレ
ジスト7を全面に塗布した後、選択トランジスタ側のO
NO膜6の一部が除去されるようにフォトレジスト7を
パターニングする。そして、パターニングされたフォト
レジスト7をマスクとして選択トランジスタ側のONO
膜6の一部をエッチング除去し、開口6′を形成する。
【0064】次に、図2(g)に示すように、膜厚10
0〜200nm程度の多結晶シリコン膜8を全面に形成
する。しかる後、多結晶シリコン膜8内に不純物、例え
ばリン等を1×1020/cm3 程度の濃度で導入する。
このとき、選択トランジスタ側のONO膜6に形成され
た開口6′を通じて多結晶シリコン膜8は多結晶シリコ
ン膜5と接続される。尚、本実施例では、導電膜として
多結晶シリコン膜5、8を用いたが、多結晶シリコン膜
の代わりに、膜厚100〜200nm程度のTi膜や、
膜厚が夫々150nm程度のTiシリサイド膜と多結晶
シリコン膜とからなるポリサイド膜を用いてもよい。
【0065】次に、図2(h)に示すように、フォトレ
ジスト9を全面に塗布した後、メモリセルトランジスタ
側においてはメモリセルトランジスタの制御ゲートのパ
ターンに、選択トランジスタ側においてはMOSトラン
ジスタのゲート電極のパターンに夫々フォトレジスト9
をパターニングする。しかる後、パターニングされたフ
ォトレジスト9をマスクとして、多結晶シリコン膜8、
ONO膜6、多結晶シリコン膜5、トンネル酸化膜4及
びゲート酸化膜2を選択的にエッチング除去する。これ
により、メモリセルトランジスタ側にメモリセルトラン
ジスタの浮遊ゲート10、ONO膜6及び制御ゲート1
1からなる複合ゲートを形成するとともに、選択トラン
ジスタ側にMOSトランジスタのゲート電極12を形成
する。ここで、ゲート電極12は、上述したように、ゲ
ート電極下層部12aと、ONO膜6と、このONO膜
6に形成された開口6′を通じてゲート電極下層部12
aに接続したゲート電極上層部12bとからなってい
る。本実施例のようにゲート電極12にONO膜6を含
ませると、メモリセルトランジスタ側の複合ゲートと選
択トランジスタ側のゲート電極12との被エッチング条
件がほぼ同一となるので、それらの加工性がよくなると
いう利点がある。
【0066】次に、図2(i)に示すように、フォトレ
ジスト9を除去した後、制御ゲート11及びゲート電極
上層部12bをマスクとして自己整合的にN型不純物1
3、例えばリンや砒素をシリコン基板1内にイオン注入
し、更に、熱処理を行って、シリコン基板1の表面部分
にN型不純物拡散層14a、14b、14cを形成す
る。尚、不純物拡散層14a、14b、14cは、熱処
理により横方向拡散し、トンネル酸化膜4又はゲート酸
化膜2と0.05μm〜0.3μm程度オーバーラップ
する。
【0067】次に、図2(j)に示すように、浮遊ゲー
ト10及び制御ゲート11並びにゲート電極12の全体
が覆われるように、PSGやBPSGからなる層間絶縁
膜15を全面に形成する。
【0068】次に、図2(k)に示すように、フォトレ
ジスト16を全面に塗布した後、不純物拡散層14a、
14cの上部に存在するフォトレジスト16の一部が除
去されるように、フォトレジスト16をパターニングす
る。しかる後、パターニングされたフォトレジスト16
をマスクとして層間絶縁膜15を選択的にエッチング除
去することにより、不純物拡散層14a、14cに夫々
達するコンタクト孔17a、17bを形成する。そし
て、フォトレジスト16を除去した後、コンタクト孔1
7a、17bにおいて不純物拡散層14a、14cと夫
々接続する配線18を形成することにより、図1に示す
ような、浮遊ゲート型のメモリセルトランジスタ21及
びこれと不純物拡散層14bを共有することによりメモ
リセルトランジスタ21と直列に接続された選択トラン
ジスタ22が形成される。尚、配線18の材料は、Al
−Si−Cuが好ましいが、これに限らず、Ti、W、
Al等であってもよい。
【0069】以上に説明したように、本実施例において
は、選択トランジスタのゲート電極12を、メモリセル
トランジスタの浮遊ゲート10と同じ多結晶シリコン膜
5からなるゲート電極下層部12aと、メモリセルトラ
ンジスタの制御ゲート11と同じ多結晶シリコン膜8か
らなるゲート電極上層部12bとの2層構造として、メ
モリセルトランジスタの複合ゲートと同時に形成加工す
る。従って、従来のように、別個のリソグラフィ工程が
不要となり、工程数が削減できるとともに、リソグラフ
ィ工程間でのマスクずれに起因するシリコン基板1の抉
れや不要な微細パターンの残りといった問題が生じな
い。
【0070】また、本実施例においては、メモリセルト
ランジスタ21のシリコン基板1にトンネル酸化膜4を
形成した後、イオン注入及び横方向拡散により不純物拡
散層14bを形成するので、トンネル酸化膜4の膜質の
劣化を防止することができ、繰り返し書き換えに対する
信頼性が向上する。また、本実施例においては、メモリ
セルトランジスタ21のトンネル酸化膜4の膜厚が8〜
12nm程度で略均一であるので、製造工程を簡略化す
ることができるとともに、従来のような窓開けのための
マスク合わせのマージンを設ける必要がなく且つ浮遊ゲ
ート10下にトンネル酸化膜4以外の絶縁膜を設ける必
要がないため、メモリセルトランジスタのサイズを小型
化することができる。
【0071】次に、本発明の第2実施例を図4〜図7を
参照して説明する。尚、以下の説明において、第1実施
例に対応する部位には同じ符号を用いる。
【0072】図4(a)は、本実施例による浮遊ゲート
型のメモリセルトランジスタ21及びMOSトランジス
タであるその選択トランジスタ22を備えたメモリセル
を有するEEPROMの一部を示す平面図であり、図4
(b)は、図4(a)のA−A線での概略断面図であ
る。図4(a)において、フィールド酸化膜20の長手
方向と直交する方向には、メモリセルトランジスタ21
の制御ゲート11及び選択トランジスタ22のゲート電
極12が夫々形成されている。そして、制御ゲート11
の下部であって、フィールド酸化膜20に挟まれた素子
領域上には、メモリセルトランジスタ21の浮遊ゲート
10が形成されている。また、素子領域には、シリコン
基板のウェル領域40の表面部分に形成された不純物拡
散層14c(図4(b)参照)に達するコンタクト孔1
7bが形成されている。尚、図4(a)において、図1
(a)のコンタクト孔17aがないのは、図5に示すよ
うに、本実施例では不純物拡散層14aが制御ゲート1
1(ワード線)の方向に連続的に形成されてソース線を
兼ねているからである。
【0073】図4(b)に示すように、メモリセルトラ
ンジスタ21は、P型シリコン基板1に形成された低濃
度P型ウェル領域40の表面部分に互いに離隔して形成
された一対の高濃度N型不純物拡散層14a、14b
と、これら不純物拡散層14a、14bの間のウェル領
域40上に二酸化シリコンからなる膜厚10nm程度の
トンネル酸化膜4を介して形成された多結晶シリコン膜
からなる浮遊ゲート10と、浮遊ゲート10上に酸化膜
容量換算での膜厚が30nm程度のONO膜6を介して
形成された多結晶シリコン膜からなる制御ゲート11と
を備えている。ここで、トンネル酸化膜4は、その両端
において不純物拡散層14a、14bと夫々0.05〜
0.3μm程度部分的にオーバーラップしている。
【0074】一方、選択トランジスタ22は、低濃度P
型ウェル領域40の表面部分に互いに離隔して形成され
た一対の高濃度N型不純物拡散層14b、14cと、こ
れら不純物拡散層14b、14cの間のウェル領域40
上に二酸化シリコンからなる膜厚30nm程度のゲート
酸化膜2を介して形成された多結晶シリコン膜からなる
ゲート電極12とを備えている。ゲート電極12は、ゲ
ート電極下層部12aと、その下面がゲート電極下層部
12aの上面と接触するように形成されたゲート電極上
層部12bとからなっている。このように、ゲート電極
下層部12aの上面とゲート電極上層部12bの下面と
が互いに全面で接触してゲート電極を構成しているの
で、それらの間の接触抵抗は低い。ここで、ゲート酸化
膜2は、その両端において不純物拡散層14b、14c
と夫々0.05〜0.3μm程度部分的にオーバーラッ
プしている。
【0075】不純物拡散層14bは、メモリセルトラン
ジスタ21と選択トランジスタ22とに共有されてお
り、これによって、メモリセルトランジスタ21は選択
トランジスタ22と直列に接続されている。
【0076】また、メモリセルトランジスタ21の浮遊
ゲート10及び制御ゲート11並びに選択トランジスタ
22のゲート電極12は、その全体が層間絶縁膜15に
よって覆われている。また、層間絶縁膜15には、不純
物拡散層14cに達するコンタクト孔17bが形成され
ており、このコンタクト孔17bにおいて不純物拡散層
14cと例えばアルミニウムからなるビット配線18と
が接続されている。
【0077】次に、図4に示すメモリセルの書き換え動
作について説明する。まず、メモリセルトランジスタ2
1にデータを書き込む際には、ウェル領域40に0V、
ビット線18に12V、選択トランジスタ22のゲート
電極(選択ライン)12に15V、メモリセルトランジ
スタ21の制御ゲート(ワード線)11に0Vを夫々印
加する。すると、ファウラー・ノードハイム(FN)ト
ンネリング現象により浮遊ゲート11内の電子がトンネ
ル酸化膜4と不純物拡散層14bとのオーバーラップ部
分を介して不純物拡散層14bへと引き抜かれて、メモ
リセルトランジスタ21のしきい値電圧が例えば5Vか
ら−1Vへと低下する。
【0078】また、メモリセルトランジスタ21に書き
込まれたデータを消去する際には、ウェル領域40に0
V、ビット線18に0V、選択トランジスタ22のゲー
ト電極(選択ライン)12に17V、メモリセルトラン
ジスタ21の制御ゲート(ワード線)11に15Vを夫
々印加する。すると、FNトンネリング現象により不純
物拡散層14bから浮遊ゲート11内へ、トンネル酸化
膜4と不純物拡散層14bとのオーバーラップ部分を介
して電子が注入されて、メモリセルトランジスタ21の
しきい値電圧が例えば−1Vから5Vへと増大する。
【0079】図5は、図4に示すようなメモリセルを多
数備えたメモリセルアレイの概略的な平面図であり、図
示した範囲内には8個のメモリセルが示されている。図
5において、領域50は、後述する本実施例のEEPR
OMの製造方法において、ゲート酸化膜2をエッチング
除去する範囲を示す。また、図5に示すように、制御ゲ
ート11に直交する方向に存在するフィールド酸化膜2
0の間隙を通じて各メモリセルトランジスタのソース領
域が制御ゲート11の方向に連続しており、ソース線を
構成している。
【0080】図6は、図4に示すメモリセルを多数備え
たメモリセルアレイの回路構成図である。図6には16
個のメモリセルが示されており、図6において範囲60
が図5に示した8個のメモリセルに対応する。ビット線
61は選択トランジスタ22のドレインに夫々接続され
ている。ソース線62はメモリセルトランジスタ21の
ソースに夫々接続されている。ワード線63はメモリセ
ルトランジスタ21の制御ゲートに夫々接続されてい
る。バイト選択用トランジスタ64のゲートにはバイト
選択線65が、ドレインにはワード線63が夫々接続さ
れている。このバイト選択用トランジスタ64は、ワー
ド線方向に存在する例えば8個のメモリセルに対して1
つ配置されている。従って、バイト選択線65に選択電
位として例えば15Vが印加されたとき、上記例えば8
個のメモリセルの書き換え動作が行われる。
【0081】図7は、本実施例のEEPROMの製造方
法を図4(b)に対応して工程順に示す概略断面図であ
る。尚、図7の各図において、左側に浮遊ゲート型のメ
モリセルトランジスタの領域、右側に選択トランジスタ
の領域を夫々示す。
【0082】まず、図7(a)に示すように、P型シリ
コン基板1に例えばホウ素をイオン注入法により1×1
12〜1×1014/cm2 程度導入し、しかる後、10
00〜1100℃程度の温度で窒素雰囲気中において熱
処理を行い、シリコン基板1内に深さ1〜4μm程度の
低濃度P型ウェル領域40を形成する。さらに、LOC
OS法によって、ウェル領域40上に膜厚200〜60
0nm程度のフィールド酸化膜20(図4(a)参照)
を形成した後、このフィールド酸化膜20に挟まれた素
子領域のウェル領域40上に熱酸化により膜厚15〜3
0nm程度、例えば27nmのゲート酸化膜2を形成す
る。しかる後、フォトレジスト3を全面に塗布した後、
フォトレジスト3が選択トランジスタ側にのみ残存する
ようにパターニングする。そして、パターニングされた
フォトレジスト3をマスクとしてメモリセルトランジス
タ側のゲート酸化膜2、即ち図5に示す領域50内のゲ
ート酸化膜2をエッチング除去する。この場合、シリコ
ン基板1に対するダメージが少ないウエットエッチング
法によりゲート酸化膜2を除去することが好ましいが、
シリコン基板1に対するダメージに十分配慮の上、ドラ
イエッチング法によりゲート酸化膜2を除去してもよ
い。
【0083】次に、図7(b)に示すように、フォトレ
ジスト3を除去した後、メモリセルトランジスタ側のウ
ェル領域40上に膜厚5〜15nm程度、例えば10n
mのトンネル酸化膜4を熱酸化により形成する。このと
き、ゲート酸化膜2下のウェル領域表面も同時に熱酸化
されるので、ゲート酸化膜2の膜厚が20〜35nm程
度、例えば30nm程度に増加する。なお、トンネル酸
化膜4の膜厚は5〜15nm程度であればよいが、7〜
12nmであるのがより好ましい。
【0084】尚、最初にトンネル酸化膜として機能する
膜厚5〜15nm程度のシリコン酸化膜を全面に形成
し、図7(a)〜(b)の工程を省略することもできる
ことは、上述の第1実施例の場合と同様である。
【0085】次に、図7(c)に示すように、例えば減
圧CVD法により、全面に膜厚が例えば150nm程度
の多結晶シリコン膜5を形成する。しかる後、多結晶シ
リコン膜5内に不純物、例えばリン等を気相拡散法によ
り1×1018/cm3 程度の濃度で導入する。尚、不純
物の導入は減圧CVD法による多結晶シリコン膜5の形
成と同時に行うこともできる。
【0086】次に、フィールド酸化膜20に挟まれた素
子領域上に多結晶シリコン膜5が残存するように、フォ
トレジスト(図示せず)を用いた微細加工によって多結
晶シリコン膜5を選択的にエッチング除去し、後に形成
する制御ゲートに沿った方向で多結晶シリコン膜5をメ
モリセル毎に分離する(図3参照)。
【0087】次に、図7(d)に示すように、シリコン
酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を積層した
構造を有し、例えば酸化膜容量換算での膜厚が20〜3
0nm程度のONO膜6を全面に形成する。ここで、シ
リコン酸化膜の形成には例えば熱酸化法又はCVD法、
シリコン窒化膜の形成には例えばCVD法を用いる。し
かる後、メモリセルトランジスタ側にのみONO膜6が
残存するようにフォトレジスト(図示せず)を用いた微
細加工によりONO膜6を選択的にエッチング除去す
る。
【0088】次に、図7(e)に示すように、例えば減
圧CVD法により、全面に膜厚が例えば150nm程度
の多結晶シリコン膜8を形成する。しかる後、多結晶シ
リコン膜8内に不純物、例えばリン等を気相拡散法によ
り1×1020/cm3 程度の濃度で導入する。このと
き、選択トランジスタ側の多結晶シリコン膜8の下面
は、多結晶シリコン膜5の上面と接触する。
【0089】次に、図7(f)に示すように、フォトレ
ジスト(図示せず)を全面に塗布した後、メモリセルト
ランジスタ側においてはメモリセルトランジスタの制御
ゲートのパターンに、選択トランジスタ側においてはM
OSトランジスタのゲート電極のパターンに夫々フォト
レジストをパターニングする。しかる後、パターニング
されたフォトレジストをマスクとして、多結晶シリコン
膜8、ONO膜6、多結晶シリコン膜5、トンネル酸化
膜4及びゲート酸化膜2を反応性イオンエッチングによ
り選択的にエッチング除去する。これにより、メモリセ
ルトランジスタ側にメモリセルトランジスタの浮遊ゲー
ト10、ONO膜6及び制御ゲート11からなる複合ゲ
ートを形成するとともに、選択トランジスタ側にMOS
トランジスタのゲート電極12を形成する。ここで、ゲ
ート電極12は、上述したように、ゲート電極下層部1
2aと、これに接触したゲート電極上層部12bとから
なっている。尚、本実施例においては、メモリセルトラ
ンジスタ側のトンネル酸化膜4と選択トランジスタ側の
ゲート酸化膜2との膜厚の差をゲート電極12が吸収す
る形となって、メモリセルトランジスタ側の複合ゲート
の高さと選択トランジスタ側のゲート電極12の高さと
をほぼ同一とすることができ、それらの間の段差を軽減
することができる。
【0090】次に、図7(g)に示すように、フォトレ
ジストを除去した後、制御ゲート11及びゲート電極上
層部12bをマスクとしてN型不純物13、例えば砒素
を1×1014〜1×1016/cm2 程度の高濃度でウェ
ル領域40内に自己整合的にイオン注入し、さらに75
0〜900℃の温度で熱処理を行ってウェル領域40の
表面部分に高濃度N型不純物拡散層14a、14b、1
4cを形成する。この時、不純物拡散層14a、14
b、14cは横方向に拡散することによって、トンネル
酸化膜4又はゲート酸化膜2と0.05〜0.3μm程
度オーバーラップする。しかる後、浮遊ゲート10及び
制御ゲート11並びにゲート電極12の全体が覆われる
ように、PSGやBPSGからなる膜厚300〜100
0nm程度の層間絶縁膜15を例えばCVD法により全
面に形成し、さらに、不純物拡散層14cに達するコン
タクト孔17bを形成した後、ビット配線18を形成す
ることにより、図4に示すような、浮遊ゲート型のメモ
リセルトランジスタ21及びこれと不純物拡散層14b
を共有することによりメモリセルトランジスタ21と直
列に接続された選択トランジスタ22が形成される。
尚、ビット配線18の形成後に一般的には表面保護膜を
形成するが、ここではその説明を省略する。
【0091】本実施例においては、一様な膜厚を有する
トンネル酸化膜4が不純物拡散層14bとオーバーラッ
プした部分をFNトンネル電流が流れるので、従来のよ
うなトンネル酸化膜の窓開けに関するマスク合わせのマ
ージンを設ける必要がなく且つ浮遊ゲート10下にトン
ネル酸化膜4以外の絶縁膜を設ける必要がないため、メ
モリセルトランジスタのサイズを小型化することができ
る。即ち、図4(a)に示すメモリセルトランジスタ2
1のゲート長Lは、例えば0.8μmルール程度のデザ
インルールで0.8μm程度にすることができる。これ
は従来の最小ゲート長が2.3μm程度であることを考
慮すると、図4(a)のA−A方向に関して単位メモリ
セル当たり1.5μm程度メモリセルサイズを縮小する
ことができることを意味する。
【0092】次に、本発明の第3実施例を図8〜図10
を参照して説明する。尚、以下の説明において、第1実
施例又は第2実施例に対応する部位には同じ符号を用い
る。
【0093】図8(a)は、本実施例による浮遊ゲート
型のメモリセルトランジスタ21及びMOSトランジス
タであるその選択トランジスタ22を備えたメモリセル
を有するEEPROMの一部を示す平面図であり、図8
(b)は、図8(a)のA−A線での概略断面図であ
る。尚、図8(a)は実質的に図4(a)と同じである
ので、ここではその説明を省略する。
【0094】図8(b)に示すように、メモリセルトラ
ンジスタ21は、P型シリコン基板1に形成された低濃
度P型ウェル領域40の表面部分に互いに離隔して形成
された一対の高濃度N型不純物拡散層14a、14b
と、これら不純物拡散層14a、14bの間のウェル領
域40上に夫々二酸化シリコンからなる膜厚の異なるゲ
ート酸化膜2及びトンネル酸化膜4を介して形成された
多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート10と、浮遊ゲー
ト10上に酸化膜容量換算での膜厚が30nm程度のO
NO膜6を介して形成された多結晶シリコン膜からなる
制御ゲート11とを備えている。ここで、トンネル酸化
膜4は、浮遊ゲート10下の右側領域に形成された膜厚
が5〜15nm程度のシリコン酸化膜であり、例えば砒
素である不純物濃度がその表面において1×1020/c
2 以上の不純物拡散層14bと0.05〜0.3μm
程度部分的にオーバーラップしている。
【0095】尚、図8(b)において、トンネル酸化膜
4とゲート酸化膜2とは浮遊ゲート10下において不純
物拡散層14aと14bとの略中間付近をその境界とし
ているが、トンネル酸化膜4とゲート酸化膜2との境界
はこれに限られず、実質的にトンネル酸化膜4と不純物
拡散層14bとがオーバーラップしている部分が存在す
るような位置に両者の境界があればよい。
【0096】一方、選択トランジスタ22は、低濃度P
型ウェル領域40の表面部分に互いに離隔して形成され
た一対の高濃度N型不純物拡散層14b、14cと、こ
れら不純物拡散層14b、14cの間のウェル領域40
上に二酸化シリコンからなる膜厚30nm程度のゲート
酸化膜2を介して形成された多結晶シリコン膜からなる
ゲート電極12とを備えている。ゲート電極12は、ゲ
ート電極下層部12aと、その下面がゲート電極下層部
12aの上面と接触するように形成されたゲート電極上
層部12bとからなっている。このように、ゲート電極
下層部12aの上面とゲート電極上層部12bの下面と
が互いに全面で接触してゲート電極を構成しているの
で、それらの間の接触抵抗は低い。ここで、ゲート酸化
膜2は、その両端において不純物拡散層14b、14c
と夫々0.05〜0.3μm程度部分的にオーバーラッ
プしている。
【0097】不純物拡散層14bは、メモリセルトラン
ジスタ21と選択トランジスタ22とに共有されてお
り、これによって、メモリセルトランジスタ21は選択
トランジスタ22と直列に接続されている。
【0098】また、メモリセルトランジスタ21の浮遊
ゲート10及び制御ゲート11並びに選択トランジスタ
22のゲート電極12は、その全体が層間絶縁膜15に
よって覆われている。また、層間絶縁膜15には、不純
物拡散層14cに達するコンタクト孔17bが形成され
ており、このコンタクト孔17bにおいて不純物拡散層
14cと例えばアルミニウムからなるビット配線18と
が接続されている。
【0099】尚、図8に示すメモリセルの書き換え動作
は、上述の第2実施例と同じであるため、ここではその
説明を省略する。
【0100】図9は、図8に示すメモリセルを多数備え
たメモリセルアレイの概略的な平面図であり、図示した
範囲内には8個のメモリセルが示されている。図9にお
いて、領域90は、後述する本実施例のEEPROMの
製造方法において、ゲート酸化膜2をエッチング除去す
る範囲を示す。
【0101】尚、本実施例によるメモリセルアレイの回
路構成は、上述の第2実施例で説明した図6と同じであ
るため、ここではその説明を省略する。
【0102】図10は、本実施例のEEPROMの製造
方法を図8(b)に対応して工程順に示す概略断面図で
ある。尚、図10の各図において、左側に浮遊ゲート型
のメモリセルトランジスタの領域、右側に選択トランジ
スタの領域を夫々示す。
【0103】まず、図10(a)に示すように、P型シ
リコン基板1に例えばホウ素をイオン注入法により1×
1012〜1×1014/cm2 程度導入し、しかる後、1
000〜1100℃程度の温度で窒素雰囲気中において
熱処理を行い、シリコン基板1内に深さ1〜4μm程度
の低濃度P型ウェル領域40を形成する。さらに、LO
COS法によって、ウェル領域40上に膜厚200〜6
00nm程度のフィールド酸化膜20(図8(a)参
照)を形成した後、このフィールド酸化膜20に挟まれ
た素子領域のウェル領域40上に熱酸化により膜厚15
〜30nm程度、例えば27nmのゲート酸化膜2を形
成する。しかる後、フォトレジスト3を全面に塗布した
後、メモリセルトランジスタ側の一部以外のフォトレジ
スト3が残存するようにパターニングする。そして、パ
ターニングされたフォトレジスト3をマスクとしてメモ
リセルトランジスタ側の一部のゲート酸化膜2、即ち図
9に示す領域90内のゲート酸化膜2をエッチング除去
する。
【0104】次に、図10(b)に示すように、フォト
レジスト3を除去した後、メモリセルトランジスタ側の
ゲート酸化膜2をエッチング除去した領域のウェル領域
40上に膜厚5〜15nm程度、例えば10nmのトン
ネル酸化膜4を熱酸化により形成する。このとき、ゲー
ト酸化膜2下のウェル領域表面も同時に熱酸化されるの
で、ゲート酸化膜2の膜厚が20〜35nm程度、例え
ば30nm程度に増加する。尚、トンネル酸化膜4の膜
厚は5〜15nm程度であればよいが、7〜12nmで
あるのがより好ましい。
【0105】尚、最初にトンネル酸化膜として機能する
膜厚5〜15nm程度のシリコン酸化膜を全面に形成
し、図10(a)〜(b)の工程を省略することもでき
ることは、上述の第1実施例及び第2実施例の場合と同
様である。
【0106】次に、図10(c)に示すように、例えば
減圧CVD法により、全面に膜厚が例えば150nm程
度の多結晶シリコン膜5を形成する。しかる後、多結晶
シリコン膜5内に不純物、例えばリン等を気相拡散法に
より1×1018/cm3 程度の濃度で導入する。
【0107】次に、フィールド酸化膜20に挟まれた素
子領域上に多結晶シリコン膜5が残存するように、フォ
トレジスト(図示せず)を用いた微細加工によって多結
晶シリコン膜5を選択的にエッチング除去し、後に形成
する制御ゲートに沿った方向で多結晶シリコン膜5をメ
モリセル毎に分離する(図3参照)。
【0108】次に、図10(d)に示すように、シリコ
ン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜を積層し
た構造を有し、例えば酸化膜容量換算での膜厚が20〜
30nm程度のONO膜6を全面に形成する。ここで、
シリコン酸化膜の形成には例えば熱酸化法又はCVD
法、シリコン窒化膜の形成には例えばCVD法を用い
る。しかる後、メモリセルトランジスタ側にのみONO
膜6が残存するようにフォトレジスト(図示せず)を用
いた微細加工によりONO膜6を選択的にエッチング除
去する。
【0109】次に、図10(e)に示すように、例えば
減圧CVD法により、全面に膜厚が例えば150nm程
度の多結晶シリコン膜8を形成する。しかる後、多結晶
シリコン膜8内に不純物、例えばリン等を気相拡散法に
より1×1020/cm3 程度の濃度で導入する。このと
き、選択トランジスタ側の多結晶シリコン膜8の下面
は、多結晶シリコン膜5の上面と接触する。
【0110】次に、図10(f)に示すように、フォト
レジスト(図示せず)を全面に塗布した後、メモリセル
トランジスタ側においてはメモリセルトランジスタの制
御ゲートのパターンに、選択トランジスタ側においては
MOSトランジスタのゲート電極のパターンに夫々フォ
トレジストをパターニングする。しかる後、パターニン
グされたフォトレジストをマスクとして、多結晶シリコ
ン膜8、ONO膜6、多結晶シリコン膜5、トンネル酸
化膜4及びゲート酸化膜2を反応性イオンエッチングに
より選択的にエッチング除去する。これにより、メモリ
セルトランジスタ側にメモリセルトランジスタの浮遊ゲ
ート10、ONO膜6及び制御ゲート11からなる複合
ゲートを形成するとともに、選択トランジスタ側にMO
Sトランジスタのゲート電極12を形成する。ここで、
ゲート電極12は、上述したように、ゲート電極下層部
12aと、これに接触したゲート電極上層部12bとか
らなっている。
【0111】次に、図10(g)に示すように、フォト
レジストを除去した後、制御ゲート11及びゲート電極
上層部12bをマスクとしてN型不純物13、例えば砒
素を1×1014〜1×1016/cm2 程度の高濃度でウ
ェル領域40内に自己整合的にイオン注入し、さらに7
50〜900℃の温度で熱処理を行ってウェル領域40
の表面部分に高濃度N型不純物拡散層14a、14b、
14cを形成する。この時、不純物拡散層14a、14
b、14cは横方向に拡散することによって、トンネル
酸化膜4又はゲート酸化膜2と0.05〜0.3μm程
度オーバーラップする。しかる後、浮遊ゲート10及び
制御ゲート11並びにゲート電極12の全体が覆われる
ように、PSGやBPSGからなる膜厚300〜100
0nm程度の層間絶縁膜15を例えばCVD法により全
面に形成し、さらに、不純物拡散層14cに達するコン
タクト孔17bを形成した後、ビット配線18を形成す
ることにより、図8に示すような、浮遊ゲート型のメモ
リセルトランジスタ21及びこれと不純物拡散層14b
を共有することによりメモリセルトランジスタ21と直
列に接続された選択トランジスタ22が形成される。
尚、ビット配線18の形成後に一般的には表面保護膜を
形成するが、ここではその説明を省略する。
【0112】本実施例では、図10(a)〜(b)の工
程においてトンネル酸化膜4を形成する際、後に形成す
る浮遊ゲート10の端部部分を含む大きな範囲でゲート
絶縁膜2の窓開けを行っている。従って、従来のように
浮遊ゲートの下に完全に包含されるようなトンネル酸化
膜を形成する場合と違い、マスク合わせをかなりラフに
行うことができる。また、トンネル酸化膜4とオーバー
ラップする不純物拡散層14bを、浮遊ゲート10を含
む複合ゲート構造をマスクとしたイオン注入後の横方向
拡散で形成しているので、浮遊ゲート10の端部近傍部
分でトンネル酸化膜4を介したオーバーラップ構造を確
実に得ることができる。即ち、本実施例の構造及び製造
方法により、従来のようなマスク合わせ余裕が必要なく
なり、メモリセルトランジスタのサイズを小型化するこ
とができる。即ち、図8(a)に示すメモリセルトラン
ジスタ21のゲート長Lは、例えば0.8μmルール程
度のデザインルールで0.8μm程度にすることができ
る。
【0113】また、本実施例の構造では、浮遊ゲート1
0下の絶縁膜を部分的に薄くしてトンネル酸化膜4とし
ているので、その部分での電界集中が大きくなり、上述
した第1及び第2実施例の場合と比較して、より効率よ
くFNトンネリング現象による電子の引き抜き及び注入
を行うことができるという利点がある。
【0114】尚、本発明は、上述の実施例のようなEE
PROMに限らず、複合ゲート構造を有するEPROM
やフラッシュメモリ等の各種の不揮発性半導体記憶装置
及びその製造方法に適用が可能である。
【0115】
【発明の効果】本発明によると、浮遊ゲート型不揮発性
半導体記憶素子及びMOSトランジスタを備えた不揮発
性半導体記憶装置を製造するに当り、フォトレジストの
合わせずれによって半導体基板に抉れが形成されたり、
不要な微細パターンが残存するといった問題が生じな
い。従って、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置を製
造することが可能になる。また、本発明によると、浮遊
ゲート型不揮発性半導体記憶素子の浮遊ゲート及び制御
ゲートを形成する工程と、MOSトランジスタのゲート
電極を形成する工程とを同時に行うことができるので、
少ない工程数で不揮発性半導体記憶装置を製造すること
が可能になる。
【0116】また、本発明によると、浮遊ゲート及び制
御ゲートをマスクとしたイオン注入及びその後の熱処理
による不純物の横方向拡散で不純物拡散層を形成するの
で、トンネル絶縁膜の膜質の劣化を防止することができ
る。従って、信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置を製
造することが可能となる。
【0117】また、本発明によると、トンネル絶縁膜を
形成するためのマスク合わせ余裕が必要なくなるので、
素子の微細化及び高集積化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるEEPROMの要部
を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるEEPROMの製造
方法を工程順に示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるEEPROMの一製
造工程を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図4】本発明の第2実施例によるEEPROMの要部
を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるEEPROMの要部
を示す概略平面図である。
【図6】本発明の第2実施例によるEEPROMの要部
の等価回路図である。
【図7】本発明の第2実施例によるEEPROMの製造
方法を工程順に示す概略断面図である。
【図8】本発明の第3実施例によるEEPROMの要部
を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図9】本発明の第3実施例によるEEPROMの要部
を示す概略平面図である。
【図10】本発明の第3実施例によるEEPROMの製
造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図11】従来のEEPROMの要部を示す概略平面図
及び概略断面図である。
【図12】従来のEEPROMの製造方法を工程順に示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 ゲート酸化膜 4 トンネル酸化膜 5、8 多結晶シリコン膜 6 ONO膜 10 浮遊ゲート 11 制御ゲート 12 ゲート電極 12a ゲート電極下層部 12b ゲート電極上層部 14 不純物拡散層 20 フィールド酸化膜 21 メモリセルトランジスタ 22 選択トランジスタ 40 ウェル領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1の絶縁膜を介して形
    成された浮遊ゲート及びこの浮遊ゲートの上に第2の絶
    縁膜を介して形成された制御ゲートを有する不揮発性半
    導体記憶素子と、 上記半導体基板上に第3の絶縁膜を介して形成されたゲ
    ート電極を有するMOSトランジスタと、 上記半導体基板に形成された上記不揮発性半導体記憶素
    子と上記MOSトランジスタとが共有する不純物拡散層
    とを備えた不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記不揮発性半導体記憶素子の上記浮遊
    ゲート及び上記制御ゲート並びに上記MOSトランジス
    タの上記ゲート電極が、多結晶シリコンを含むことを特
    徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記MOSトランジスタの上記ゲート電
    極が2層の導電膜からなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 上記MOSトランジスタの上記ゲート電
    極が、第1の多結晶シリコン膜と、この第1の多結晶シ
    リコン膜の上に形成された第4の絶縁膜と、この第4の
    絶縁膜の上に形成され且つこの第4の絶縁膜に形成され
    た開口を通じて上記第1の多結晶シリコン膜に接続した
    第2の多結晶シリコン膜とを備えていることを特徴とす
    る請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 上記MOSトランジスタが上記不揮発性
    半導体記憶素子の選択トランジスタであることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の不揮発性半導
    体記憶装置。
  6. 【請求項6】 上記不純物拡散層が、上記不揮発性半導
    体記憶素子のソース又はドレインのいずれかであると同
    時に上記MOSトランジスタのソース又はドレインのい
    ずれかであることを特徴とする請求項5に記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 上記浮遊ゲートが上記不純物拡散層の上
    に部分的にオーバーラップした形で形成されており、少
    なくともそのオーバーラップ部分での上記第1の絶縁膜
    の膜厚が5〜15nmの範囲内で実質的に一様であるこ
    とを特徴とする請求項5又は6に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  8. 【請求項8】 上記第1の絶縁膜が、全体として、5〜
    15nmの範囲内で実質的に一様な膜厚を有しているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  9. 【請求項9】 半導体基板上に第1の絶縁膜を介して形
    成された第1の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲート及
    びこの浮遊ゲートの上に第2の絶縁膜を介して形成され
    た第2の多結晶シリコン膜からなる制御ゲートを有する
    不揮発性半導体記憶素子と、 上記半導体基板上に第3の絶縁膜を介して形成された第
    3の多結晶シリコン膜と、この第3の多結晶シリコン膜
    の上に形成された第4の絶縁膜と、この第4の絶縁膜の
    上に形成され且つこの第4の絶縁膜に形成された開口を
    通じて上記第3の多結晶シリコン膜に接続した第4の多
    結晶シリコン膜とを備えたゲート電極を有するMOSト
    ランジスタと、 上記半導体基板に形成された上記不揮発性半導体記憶素
    子と上記MOSトランジスタとが共有する不純物拡散層
    とを備えた不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 上記浮遊ゲートが上記不純物拡散層の
    上に部分的にオーバーラップした形で形成されており、
    少なくともそのオーバーラップ部分での上記第1の絶縁
    膜の膜厚が5〜15nmの範囲内で実質的に一様である
    ことを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  11. 【請求項11】 上記第1の絶縁膜が、全体として、5
    〜15nmの範囲内で実質的に一様な膜厚を有している
    ことを特徴とする請求項10に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  12. 【請求項12】 上記MOSトランジスタが上記不揮発
    性半導体記憶素子の選択トランジスタであることを特徴
    とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 浮遊ゲート型不揮発性半導体記憶素子
    が形成された第1の領域とMOSトランジスタが形成さ
    れた第2の領域とを備えている不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、 上記第1の領域の半導体基板の表面に第1の絶縁膜を形
    成し、上記第2の領域の上記半導体基板の表面に第2の
    絶縁膜を形成する工程と、 上記第1及び第2の絶縁膜の上に第1の導電膜を形成す
    る工程と、 上記第1の領域において上記第1の導電膜を所定形状に
    加工するとともに、上記第2の領域の全面に上記第1の
    導電膜を残す工程と、 上記第1の領域において加工された上記第1の導電膜の
    上及び上記第2の領域の全面に残った上記第1の導電膜
    の上を含む上記半導体基板上の全面に第3の絶縁膜を形
    成する工程と、 上記第2の領域において上記第3の絶縁膜の少なくとも
    一部をエッチング除去する工程と、 上記第3の絶縁膜が除去された部分を含む上記半導体基
    板上の全面に第2の導電膜を形成する工程と、 上記第2の導電膜、上記第3の絶縁膜及び上記第1の導
    電膜を加工して、上記第1の領域においては、上記第1
    の導電膜からなる浮遊ゲートと上記第2の導電膜からな
    る制御ゲートを夫々形成し、上記第2の領域において
    は、互いに電気的に接続した上記第1及び第2の導電膜
    からなる上記MOSトランジスタのゲート電極を形成す
    る工程とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記第1の絶縁膜の膜厚が上記第2の
    絶縁膜の膜厚よりも小さいことを特徴とする請求項13
    に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記第1及び第2の導電膜がいずれも
    多結晶シリコン膜であり、上記第3の絶縁膜がONO膜
    であることを特徴とする請求項13又は14に記載の不
    揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記第1の領域に上記浮遊ゲート及び
    上記制御ゲート並びに上記第2の領域に上記MOSトラ
    ンジスタの上記ゲート電極を夫々形成した後、それらを
    マスクとして、上記半導体基板内に上記半導体基板とは
    反対導電型の不純物をイオン注入する工程と、上記半導
    体基板に導入した上記不純物を活性化すると同時に横方
    向拡散させて、少なくとも上記浮遊ゲート下に一部がも
    ぐり込んだ形の不純物拡散層を上記半導体基板内に形成
    する工程とを更に備えていることを特徴とする請求項1
    3〜15のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の製造方法。
  17. 【請求項17】 浮遊ゲート型不揮発性半導体記憶素子
    が形成された第1の領域とMOSトランジスタが形成さ
    れた第2の領域とを備えている不揮発性半導体記憶装置
    の製造方法において、 半導体基板上の全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、 上記第1の絶縁膜の上に第1の導電膜を形成する工程
    と、 上記第1の領域において上記第1の導電膜を所定形状に
    加工するとともに、上記第2の領域の全面に上記第1の
    導電膜を残す工程と、 上記第1の領域において加工された上記第1の導電膜の
    上及び上記第2の領域の全面に残った上記第1の導電膜
    の上を含む上記半導体基板上の全面に第2の絶縁膜を形
    成する工程と、 上記第2の領域において上記第2の絶縁膜の少なくとも
    一部をエッチング除去する工程と、 上記第2の絶縁膜が除去された部分を含む上記半導体基
    板上の全面に第2の導電膜を形成する工程と、 上記第2の導電膜、上記第2の絶縁膜及び上記第1の導
    電膜を加工して、上記第1の領域においては、上記第1
    の導電膜からなる浮遊ゲートと上記第2の導電膜からな
    る制御ゲートを夫々形成し、上記第2の領域において
    は、互いに電気的に接続した上記第1及び第2の導電膜
    からなる上記MOSトランジスタのゲート電極を形成す
    る工程とを備えていることを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記第1及び第2の導電膜がいずれも
    多結晶シリコン膜であり、上記第2の絶縁膜がONO膜
    であることを特徴とする請求項17に記載の不揮発性半
    導体記憶装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記第1の領域に上記浮遊ゲート及び
    上記制御ゲート並びに上記第2の領域に上記MOSトラ
    ンジスタの上記ゲート電極を夫々形成した後、それらを
    マスクとして、上記半導体基板内に上記半導体基板とは
    反対導電型の不純物をイオン注入する工程と、上記半導
    体基板に導入した上記不純物を活性化すると同時に横方
    向拡散させて、少なくとも上記浮遊ゲート下に一部がも
    ぐり込む不純物拡散層を上記半導体基板内に形成する工
    程とを更に備えていることを特徴とする請求項17又は
    18に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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