JPH08179245A - 含水コンタクトレンズおよびその製造方法 - Google Patents

含水コンタクトレンズおよびその製造方法

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JPH08179245A
JPH08179245A JP6324511A JP32451194A JPH08179245A JP H08179245 A JPH08179245 A JP H08179245A JP 6324511 A JP6324511 A JP 6324511A JP 32451194 A JP32451194 A JP 32451194A JP H08179245 A JPH08179245 A JP H08179245A
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JP
Japan
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contact lens
dye
water
solvent
containing contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP6324511A
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English (en)
Inventor
Takashi Nomura
俊 野村
Hidenori Gonjo
英紀 権丈
Toshiyuki Kuki
利之 九鬼
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(1) 水に不溶性の色素を含有することを特徴と
する含水コンタクトレンズ。 (2) 水と、水に不溶性の色素とを含有する染液で染色す
ることを特徴とする含水コンタクトレンズの製造方法。 (3) 70℃以上の染液で染色することを特徴とするコン
タクトレンズの製造方法。 【効果】本発明により水に不溶性の色素を均一に含有
し、煮沸消毒を行っても堅牢度に富んだ含水コンタクト
レンズを提供する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水に不溶な染料を用い
て、含水コンタクトレンズを染色した、堅牢度に富んだ
含水コンタクトレンズおよびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】含水コンタクトレンズの染色方法は大き
く分けて先染めと後染めがある。先染めには(1)特公
昭48−10090号で開示されているように第一透明
外層を親水性重合体で成型し、硬化後その凹面に水不溶
性の模様を施し、次いでこの型内で残りの親水性単量体
混合物を加えて回転しながら重合を行い、少なくても2
層間に着色模様を内臓した染色コンタクトレンズの製造
方法などがあり、後染めには、(2)特開昭58−46
319号に開示されているように含水コンタクトレンズ
基材中の水酸基、アミノ基、アミド基等と共有結合する
反応染料を用いて染色含水コンタクトレンズを得る方
法、(3)特開昭63−50581号に開示されている
ように成型体に油溶性染料でその表面ないしは内部まで
染色し、その後、微粒子状に色素を析出させ、染色含水
コンタクトレンズを得る方法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、(1)の方法
は極めて工程が複雑であり、多くの染色コンタクトレン
ズを製造するには適さない。(2)の方法は含水コンタ
クトレンズ基材中に水酸基、アミノ基、アミド基等が存
在する場合には有効な方法であるが、染料の反応に時間
が掛かり、未反応染料の付着等の問題がある。(3)の
方法は次のような問題がある。
【0004】マイグレーションが起きやすく、その処
置として、微粒子の析出処理を行っているが、析出処理
は手間、時間、費用等が掛かってしまう。その割りに
は、析出処理をしても、多少の色落ちが生じる。例え
ば、含水コンタクトレンズの場合、涙液中の分泌物や取
扱いの際の汚れがレンズに付着し、細菌やカビが繁殖す
ることがある。そのため、含水コンタクトレンズを外し
た後、消毒を行う必要があり、その一つの手段として、
煮沸消毒がある。ところが、煮沸消毒を行うと、染色含
水コンタクトレンズは煮沸消毒時に染料が溶出し、退色
してしまう。さらには、染色含水コンタクトレンズの
使用中に染料が溶出し、変色あるいは退色する傾向もあ
る。
【0005】そこで、本願発明においては、水に不溶な
染料を用い、均一に染色した、堅牢度に富んだ含水コン
タクトレンズ、およびその製造方法を提供する事を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために下記の構成を有する。
【0007】「(1) 水に不溶性の色素を含有することを
特徴とする含水コンタクトレンズ。
【0008】(2) 水と、水に不溶性の色素とを含有する
染液で染色することを特徴とする含水コンタクトレンズ
の製造方法。
【0009】(3) 70℃以上の染液で染色することを特
徴とするコンタクトレンズの製造方法。」 製造方法。」 本願発明において用いられる含水コンタクトレンズとし
ては現在広く実用化されている2−ヒドロキシエチルメ
タクリレートを主成分とする含水コンタクトレンズ、
2、3−ジヒドロキシプロピルメタクリレートとメチル
メタクリレートとを主成分とする含水コンタクトレン
ズ、N−ビニルピロリドンとメチルメタクリレートとを
主成分とする含水コンタクトレンズを始め、含水コンタ
クトレンズであれば特に限定する事なく用いることがで
きるが、なかでも、N−ビニルピロリドンとメチルメタ
クリレートを主成分とする含水コンタクトレンズにおい
ては本発明の効果が大きい。
【0010】被染色体は、膨潤前の成型体、成型された
含水コンタクトレンズ等の含水コンタクトレンズの製造
工程中いずれの状態でも良いが、成型された含水コンタ
クトレンズを染色した方が均染性が良く、本発明の効果
が大きい。
【0011】本発明における色素としては溶剤に少なく
とも一部が溶解し得るものであれば何でも良く、水に不
溶性の色素を用いることが好ましいが、中でも油溶性染
料が良い。油溶性染料の中でも1:2型金属錯塩染料
が、本発明において効果が大きく、好ましい。具体的な
1:2型金属錯塩染料としては、シ−アイソルベントブ
ラック43 シ−アイソルベントブラック22 シ−ア
イソルベントレッド118 シ−アイソルベントレッド
177 シ−アイソルベントレッド84 シ−アイソル
ベントオレンジ45 シ−アイソルベントオレンジ71
シ−アイソルベントオレンジ40 シ−アイソルベン
トオレンジ37 シ−アイソルベントイエロ−25 シ
−アイソルベントブラウン37 シ−アイソルベントヴ
ァイオレット21 シ−アイソルベントブル−67等が
挙げられるが、これらに限定されない。
【0012】水に不溶な色素を溶解させる溶媒はメタノ
ール、エタノール等のアルコール類、エチレングリコー
ル、ジメチルスルホドオキシド、ジメチルホルムアミ
ド、酢酸、アセトン等が挙げられるが、水に不溶な色素
を溶解させるものなら特に限定されることなく用いるこ
とができ、混合溶媒でも良い。又、成型された含水コン
タクトレンズを染色する場合は、溶媒に水を混合する事
が膨潤等の含水コンタクトレンズへの影響が少なく、自
然な状態で染色でき、染色ムラが起きにくくなる。さら
には、染料の洗い流しも容易であり、好ましい。
【0013】染料濃度は染料の種類、使用目的によって
限定されないが、好ましくは0.0001〜1.0%が
良い。より好ましくは0.0002〜0.2%が良い。
染料濃度が低すぎると仕上がり時の色が薄すぎる傾向が
あり、逆に濃度が高すぎると色が濃すぎて装用した時に
他人が判別することができ、美容上好ましくない場合が
ある。
【0014】染色温度は、煮沸消毒による退色が生じな
いために、本発明においては、70℃以上とすることが
好ましい。より好ましくは、通常の工程において、採用
される滅菌時に同時に染色することが、好ましい。
【0015】また、煮沸時間は、特に限定されるもので
はないが、染料の種類、染料の濃度、染色温度などによ
り、適宜決定されるものであり、10分以上であること
が好ましく、さらには、30分以上であることが好まし
い。
【0016】
【実施例】
実施例1 Spilon Blue GNH (保土谷化学):
0.0019g、ジメチルスルホキシド:0.065
g、 純水:1000.4gを混合し、染液を作った。
【0017】次に透明ガラスバイアル瓶に注いだ染色剤
5.5mlに含水コンタクトレンズを入れ、121℃、
30分間煮沸し、染色含水コンタクトレンズを作成し、
その後、純水で濯ぎ洗いをした。
【0018】作成した染色含水コンタクトレンズを煮
沸消毒器で煮沸消毒を140回繰り返した。その結果、
染色含水コンタクトレンズの退色はほとんど無かった。
【0019】作成した染色含水コンタクトレンズの内
部を光学顕微鏡、100倍率で観察した結果、粒子の存
在はなかった。
【0020】実施例2 Spilon Violet RH (保土谷化学):
0.0024g、ジメチルスルホキシド:0.0889
g、純水:1000.0gを混合し、染液を作った。
【0021】次に透明ガラスバイアル瓶に注いだ染色剤
5.5mlに含水コンタクトレンズを入れ、107℃、
60分間煮沸し、染色含水コンタクトレンズを作成し、
その後、純水で濯ぎ洗いをした。
【0022】作成した染色含水コンタクトレンズを煮
沸消毒器で、121℃で、30分煮沸消毒を140回繰
り返した。その結果、染色含水コンタクトレンズの退色
はほとんど無かった。
【0023】作成した染色含水コンタクトレンズの内
部を光学顕微鏡、100倍率で観察した結果、粒子の存
在はなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明により、含水コンタクトレンズの
内部に水に不溶な色素が均一に存在し、煮沸消毒による
退色が生じない、含水コンタクトレンズを提供する事が
できる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水に不溶性の色素を含有することを特徴と
    する含水コンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】該色素が油溶性染料であることを特徴とす
    る請求項1記載の含水コンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】該色素が1:2型金属錯塩染料であること
    を特徴とする請求項1記載の含水コンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】水と、水に不溶性の色素とを含有する染液
    で染色することを特徴とする含水コンタクトレンズの製
    造方法。
  5. 【請求項5】該色素が、油溶性染料であることを特徴と
    する請求項4記載のコンタクトレンズの製造方法。
  6. 【請求項6】該色素が、1:2型金属錯塩染料であるこ
    とを特徴とする請求項4記載のコンタクトレンズの製造
    方法。
  7. 【請求項7】成型された含水コンタクトレンズを染色す
    ることを特徴とする請求項4記載の含水コンタクトレン
    ズの製造方法。
  8. 【請求項8】70℃以上の染液で染色することを特徴と
    するコンタクトレンズの製造方法。
  9. 【請求項9】該染液に水が含まれていることを特徴とす
    る請求項8記載の含水コンタクトレンズの製造方法。
  10. 【請求項10】該色素が、油溶性染料であることを特徴
    とする請求項8記載のコンタクトレンズの製造方法。
  11. 【請求項11】該色素が、1:2型金属錯塩染料である
    ことを特徴とする請求項8記載のコンタクトレンズの製
    造方法。
JP6324511A 1994-12-27 1994-12-27 含水コンタクトレンズおよびその製造方法 Pending JPH08179245A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6149842A (en) * 1998-11-12 2000-11-21 Novartis Ag Methods and compositions for manufacturing tinted ophthalmic lenses

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6149842A (en) * 1998-11-12 2000-11-21 Novartis Ag Methods and compositions for manufacturing tinted ophthalmic lenses

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