JPH0817649A - コアケース組立体 - Google Patents

コアケース組立体

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JPH0817649A
JPH0817649A JP16577994A JP16577994A JPH0817649A JP H0817649 A JPH0817649 A JP H0817649A JP 16577994 A JP16577994 A JP 16577994A JP 16577994 A JP16577994 A JP 16577994A JP H0817649 A JPH0817649 A JP H0817649A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環状コア及びコアケース側ギャップからのス
ペーサの脱落や位置ずれを防止してギャップ間隔を一定
に保持し、ギャップ周辺を覆うことで磁気コアの特性劣
化の防止を図ったコアケース組立体を得る。 【構成】 磁気ギャップ5aを有する円環状コア1を内
部に収納していて、前記磁気ギャップ5aに対応したケ
ース側ギャップ5bを有するコアケース2と、スペーサ
6とからなり、スペーサ6はギャップ5a,5bに配置
されるスペーサ本体部7と、該スペーサ本体部7のギャ
ップ5a,5bへの対向面に直交する3面に一体に形成
された板状カバー部8とを有する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置の力率改善用
チョークコイル等のように巻線に直流電流が重畳される
条件下で使用されるインダクタンス素子に用いるコアケ
ース組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、巻線に直流電流が重畳される条
件下で使用され、高エネルギー積が必要とされるチョー
クコイル、トランス等においては、磁気コアとして磁気
ギャップを有するものを使用する。
【0003】磁気コアとしてアモルファス磁性体、パー
マロイ、珪素鋼板等の磁性体シートを巻回してなる環状
コアを用いる場合、その環状コアの一部に磁気ギャップ
を形成する方法には、予め環状コアに磁気ギャップをつ
けてからコアケースに挿入する方法と、コアケースに環
状コアを挿入しておいてから磁気ギャップをつける方法
(特開昭61−216409号)とがある。いずれにし
ても、環状コアに被せられたコアケースの周囲に巻線を
設けてインダクタンス素子を構成した場合、使用中に磁
気ギャップが変化することはインダクタンス値の大きな
変化を生じるので、環状コアの磁気ギャップにスペーサ
(通常は非磁性)を挿入、固定して、磁気ギャップが変
動しないようにしている。
【0004】例えば、特開昭61−216409号の
「環状コア」では、コアケースに環状コアを挿入してお
いてから環状コアに磁気ギャップを、コアケースに該磁
気ギャップに一致したケース側ギャップを形成し、磁気
ギャップ及びケース側ギャップにスペーサを挿入し、樹
脂で接着する構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
構造では、スペーサが外に剥き出しであるため、外部か
らの熱、振動、衝撃、その他の応力等により、環状コア
及びコアケースのギャップの幅が変化し、スペーサが脱
落する恐れがあった。また、スペーサとギャップ間に隙
間が発生すると、ギャップ周辺が覆われていないため、
磁気コアのギャップ端面近傍に高温や湿度に起因する特
性劣化が生じる可能性があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、環状コアの磁
気ギャップ及びこれに対応したケース側ギャップからの
スペーサの脱落や位置ずれを防止し、ギャップ間隔を一
定に保持可能とするとともに、ギャップ周辺を覆うこと
で磁気コアの特性劣化の防止を図ったコアケース組立体
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコアケース組立体は、磁気ギャップを有す
る環状コアを内部に収納していて、前記磁気ギャップに
対応したケース側ギャップを有するコアケースと、前記
磁気ギャップに配置されるスペーサ本体部と、該スペー
サ本体部の前記磁気ギャップ及びケース側ギャップへの
対向面に直交する少なくもとも2面に一体に形成された
板状カバー部とを有するスペーサとを備えた構成として
いる。
【0008】前記スペーサは複数個に分割された構成で
あってもよい。
【0009】前記板状カバー部は、少なくとも相互に直
交する2面を有していることが好ましい。
【0010】前記スペーサは、前記コアケースに係合す
る係合手段を有する構成であってもよい。
【0011】前記磁気ギャップ及びケース側ギャップへ
の対向面に直交する前記スペーサ本体部の面を覆う延長
カバー部が、前記板状カバー部に連結された構成であっ
てもよい。
【0012】前記スペーサ本体部のギャップ挿入側縁部
がテーパー状に肉厚が薄くなっていてもよく、前記スペ
ーサ本体部に接着剤注入用凹部が形成されていてもよ
い。
【0013】前記板状カバー部の両側に位置する対をな
す凸部が前記コアケースに形成されていてもよい。
【0014】前記コアケースの前記板状カバー部に対面
する領域の少なくとも一部が平坦面となっていてもよ
い。
【0015】
【作用】本発明のコアケース組立体においては、環状コ
アの磁気ギャップに挿入されたスペーサ本体部と、前記
磁気ギャップに対応したケース側ギャップの周辺部を覆
う板状カバー部とを一体に有するスペーサを用いてお
り、環状コア及びコアケースに対するスペーサの固着を
確実に行うことができ、外部からの熱、振動、衝撃、そ
の他の応力等に起因するスペーサの脱落を確実に防止で
きる。また、板状カバー部がギャップ周辺部を覆うた
め、ギャップが露出する場合に比べて環状コアのギャッ
プ端の高温や湿気に起因する特性劣化も少なくすること
ができる。さらに、前記環状コア及びコアケースに対す
るスペーサの装着作業を容易に実行でき、組立容易であ
る。
【0016】前記スペーサを複数個に分割した構成とし
た場合、各スペーサ分割体の板状カバー部の組み合わせ
によりコアケースの4面のギャップ周辺部を覆うことも
可能となる。
【0017】前記板状カバー部が、少なくとも相互に直
交する2面を有している場合、コアケースに対するスペ
ーサの位置決めが容易である。例えば、板状カバー部の
一面がコアケースの上面に他の面がコアケースの外周面
に当たることでスペーサを確実に位置決め固定できる。
【0018】前記スペーサが、前記コアケースに係合す
る係合手段を有する場合、接着剤を用いなくとも当該ス
ペーサの脱落を確実に防止できる利点があり、さらに接
着剤を併用する場合においては接着剤硬化前に該スペー
サの挿入位置がずれてしまう等の問題も解消できる。
【0019】前記磁気ギャップ及びケース側ギャップへ
の対向面に直交する前記スペーサ本体部の面を覆う延長
カバー部が、前記板状カバー部に連結されている場合、
板状カバー部と延長カバー部との両方でギャップ周辺部
を覆うことができ、板状カバー部と延長カバー部との組
み合わせによりコアケースの4面のギャップ周辺部を覆
うことも可能となる。
【0020】前記スペーサ本体部のギャップ挿入側縁部
がテーパー状に肉厚が薄くなっている場合、前記スペー
サ本体部の磁気ギャップ及びケース側ギャップへの挿入
作業が一層容易となる。
【0021】前記スペーサ本体部に接着剤注入用凹部が
形成されている場合、磁気ギャップ及びケース側ギャッ
プへの接着剤注入を確実に行うことができ、スペーサ本
体部及び板状カバー部の接着を確実に実行できる。
【0022】前記板状カバー部の両側に位置する対をな
す凸部が前記コアケースに形成されている場合、それら
の対をなす凸部が前記板状カバー部を挟んで突出するこ
とで、前記板状カバー部を保護し、その位置を安定化す
ることができる。
【0023】前記コアケースの前記板状カバー部に対面
する領域の少なくとも一部が平坦面となっている場合、
前記板状カバー部がそのコアケース側平坦面に当接する
ことによりスペーサの支持が安定化され、組み立て易く
なる。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係るコアケース組立体の実施
例を図面に従って説明する。
【0025】図1乃至図4で本発明の第1実施例を説明
する。これらの図において、1はアモルファス磁性体、
パーマロイ、珪素鋼板等の磁性体シートをロール状に巻
回してなる磁気コアとしての円環状コア、2はPBT
(ポリブチレン・テレフタレート)、フェノール樹脂等
の耐熱性絶縁樹脂のコアケースであり、円環状コア1は
磁気ギャップ5aを、コアケース2は磁気ギャップ5a
に一致したケース側ギャップ5bをそれぞれ有してい
る。ギャップ5a,5bはコアケース2を円環状コア1
に被せた後に形成しても良いし、コア1とコアケース2
とを組み合わせる前に予めそれぞれギャップ5a,5b
を形成し、組み合わせ後、それぞれのギャップ位置が一
致するようにしても良い。本実施例ではギャップ長は一
定(一様)であるように設定した。
【0026】前記コアケース2は、外周径約50mm、内
周径約25mm、高さ約25mmであり、断面コ字状で内部
がコア収納空間となったコアケース本体部2aと、コア
ケース本体部2aの開口に嵌合するコアケース蓋体部2
bとから成っており、全体として円環状コア1を内部に
収納可能な断面方形の円環状部分を構成している。
【0027】スペーサ6は、スペーサ本体部7と板状カ
バー部8とを非磁性樹脂もしくは円環状コア1とは異な
る磁気特性の磁性材で一体に形成したものである。スペ
ーサ本体部7は、当該スペーサ本体部7の挿入前の状態
における前記磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5
bの間隔と同一又は僅かに大きな厚みを有し、例えば厚
みが一定の直方体状をなしている。このスペーサ本体部
7はギャップ5a,5bよりも例えば0〜20%厚くす
ることが望ましく、平均的には10〜20%厚くするよ
うにする。前記円環状コア1が磁性体シートをロール状
に巻回したもの等である場合、ギャップ5a,5bより
もスペーサ本体部7が厚くても強制的に広げた状態で圧
入できる。
【0028】図1及び図4に示すように、板状カバー部
8は、スペーサ本体部7の磁気ギャップ5a及びケース
側ギャップ5bへの対向面に直交する4面(ギャップに
面しない4面)のうちの3面に一体に形成されており、
コアケース2のギャップ及びその周辺部分の上下端面及
び外周面の三面を覆うことができるように、上面部8
a、側面部8b及び底面部8cからなるコ字状を成して
いる。
【0029】円環状コア1のコアケース2への組み込
み、それらのギャップ5a,5b部分へのスペーサ6の
装着は以下の順で行う。
【0030】まず、ギャップなしの円環状コア1をコア
ケース2のコアケース本体部2aに収納し、その開口に
コアケース蓋体部2bを嵌合一体化して、磁気ギャップ
5a及びこれに一致したケース側ギャップ5bを形成す
る(あるいはギャップ5a,5b形成済みのコア1及び
コアケース2を用いて両ギャップが一致するようにコア
ケース2内にコア1を収納する。)。その際、コアケー
ス2内に接着剤(接着性樹脂等)を充填して円環状コア
1がコアケース2に対してがたついたり、位置ずれを起
こしたりしないようにする。それから、スペーサ6のス
ペーサ本体部7をギャップ5a,5b内に挿入するとと
もに板状カバー部8をスペーサ6を挿入したギャップ部
分の三面(コアケース上下端面及び外周面側)を覆うご
とくコアケース2に装着する。その際、ギャップ5a,
5b内面、スペーサ本体部7の外面、板状カバー部8の
内面等に接着剤(接着性樹脂等)を塗布して固化させ、
スペーサ6を円環状コア1及びコアケース2側に固着し
て脱落を防止する。このスペーサ6のスペーサ本体部7
は、とくにギャップ5a,5bが狭まる方向に変動しな
いようにする作用を果し、ギャップ5a,5bの広がる
方向の変動は前記スペーサ本体部7及び板状カバー部8
と磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5b側との接
着力により抑制している。
【0031】この第1実施例によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0032】(1) スペーサ6は、スペーサ本体部7及
び板状カバー部8を一体に備え、板状カバー部8により
スペーサ本体部7を挿入したギャップ5a,5b及びそ
の周辺部分の三面(コアケース上下端面及び外周面側)
を覆うことができ、さらにスペーサ本体部7及び板状カ
バー部8とギャップ及びその周辺部との間に接着剤を塗
布し、固化することで、熱、振動、衝撃、その他の応力
でスペーサ6が脱落する危険性を除去することができ、
スペーサ装着の信頼性を高めることができる。
【0033】(2) 磁気ギャップ5a及びケース側ギャ
ップ5bの周辺部を板状カバー部8によりコ字状に覆う
ことができ、円環状コア1の磁気ギャップ5a近傍部分
の高温や湿度による特性劣化を少なくすることができ
る。
【0034】(3) スペーサ6は、スペーサ本体部7及
び板状カバー部8を一体に有するものであり、磁気ギャ
ップ5a及びケース側ギャップ5bへの装着作業が極め
て容易であり、組立作業能率を向上させることができ
る。
【0035】図5は本発明の第2実施例におけるスペー
サ16を示し、このスペーサ16以外の構成は、前述の
第1実施例の図1乃至図3と同様である。この第2実施
例で用いるスペーサ16は、スペーサ本体部17と板状
カバー部18とを非磁性樹脂もしくは円環状コア1とは
異なる磁気特性の磁性材で一体に形成したものであり、
スペーサ本体部17のギャップ挿入側縁部17aがテー
パー状に肉厚が薄くなっている。すなわち、ギャップ挿
入側縁部17aの両側にテーパー面17bが形成されて
おり、ギャップ挿入側縁部17aは先縁に向かって肉厚
が少なくなっている。テーパー面の無いスペーサ本体部
17の基部17cは、当該スペーサ本体部17の挿入前
の状態における前記磁気ギャップ5a及びケース側ギャ
ップ5bの間隔と同一又は僅かに大きな厚みを有し、例
えば厚みが一定の直方体状をなしている。このスペーサ
本体部17の基部17cはギャップ5a,5bよりも例
えば0〜20%厚くすることが望ましく、平均的には1
0〜20%厚くするようにする。板状カバー部18は、
スペーサ本体部17の磁気ギャップ5a及びケース側ギ
ャップ5bへの対向面に直交する4面(ギャップに面し
ない4面)のうちの3面に一体に形成されており、コア
ケース2のギャップ及びその周辺部分の上下端面及び外
周面の三面を覆うことができるように、上面部18a、
側面部18b及び底面部18cからなるコ字状を成して
いる。
【0036】円環状コア1のコアケース2への組み込
み、それらのギャップ5a,5b部分へのスペーサ16
の装着は前述した第1実施例と同様に行うことができ
る。
【0037】この第2実施例の場合、スペーサ16のス
ペーサ本体部17がギャップ挿入側縁部17aにテーパ
ー面17bを有していて肉厚が先縁に向かって小さくな
っているため、磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ
5bへのスペーサ本体部17の挿入が容易となり、ひい
てはスペーサ16のコアケース2側への装着作業を容易
にすることができる。なお、その他の作用効果は、前述
した第1実施例と同様である。
【0038】図6は本発明の第3実施例におけるスペー
サ26を示し、このスペーサ26以外の構成は、前述の
第1実施例の図1乃至図3と同様である。この第3実施
例で用いるスペーサ26は、スペーサ本体部27と板状
カバー部28とを非磁性樹脂もしくは円環状コア1とは
異なる磁気特性の磁性材で一体に形成したものであり、
スペーサ本体部27のギャップ挿入側縁部27aには接
着剤注入用凹部(切欠き)27bが形成されている。ス
ペーサ本体部27は、当該スペーサ本体部27の挿入前
の状態における前記磁気ギャップ5a及びケース側ギャ
ップ5bの間隔と同一又は僅かに大きな厚みを有し、例
えばギャップ5a,5bよりも0〜20%厚くすること
が望ましく、平均的には10〜20%厚くするようにす
る。板状カバー部28は、スペーサ本体部27の磁気ギ
ャップ5a及びケース側ギャップ5bへの対向面に直交
する4面(ギャップに面しない4面)のうちの3面に一
体に形成されており、コアケース2のギャップ及びその
周辺部分の上下端面及び外周面の三面を覆うことができ
るように、上面部28a、側面部28b及び底面部28
cからなるコ字状を成している。
【0039】円環状コア1のコアケース2への組み込
み、それらのギャップ5a,5b部分へのスペーサ26
の装着は前述した第1実施例と同様に行うことができ
る。
【0040】この第3実施例の場合、スペーサ本体部2
7のギャップ挿入側縁部27aに接着剤注入用凹部(切
欠き)27bが形成されているので、接着剤注入用凹部
27bを利用して磁気ギャップ5a及びケース側ギャッ
プ5b内への接着剤注入を確実に行うことができ、スペ
ーサ26のギャップ及びギャップ周辺部への接着を一層
確実に実行できる。また、接着剤注入用凹部27bを設
けたことによりスペーサの部材費節減を図ることができ
る。なお、その他の作用効果は、前述した第1実施例と
同様である。
【0041】前述の第3実施例では接着剤注入用凹部は
1個であるが、複数個形成してもよい。
【0042】図7乃至図9で本発明の第4実施例を説明
する。これらの図において、スペーサ36は、スペーサ
本体部37と板状カバー部38とを多少の弾性を有する
非磁性樹脂もしくは円環状コア1とは異なる磁気特性の
磁性材で一体に形成したものであり、コ字状をなす板状
カバー部38の先端部に係合手段としての抜け防止用爪
38dが形成されている。すなわち、板状カバー部38
は、スペーサ本体部37の磁気ギャップ5a及びケース
側ギャップ5bへの対向面に直交する4面(ギャップに
面しない4面)のうちの3面に一体に形成されており、
コアケース2のギャップ及びその周辺部分の上下端面及
び外周面の三面を覆うことができるように、上面部38
a、側面部38b及び底面部38cからなるコ字状を成
し、上面部38a及び底面部38cの先端部に前記抜け
防止用爪38dが相互に向き合って一体に形成されてい
る。但し、スペーサ本体部37の挿入側端面には前記抜
け防止用爪38dは設けないでおき、爪38dの形成さ
れた上面部38a及び底面部38cにスペーサ本体部3
7に沿った切り込みを設けて弾性を持たせるようにす
る。スペーサ36が一体に有するスペーサ本体部37の
肉厚や、円環状コア1及びコアケース2の構成等は前述
の第1実施例と同様であり、同一又は相当部分に同一符
号を付して説明を省略する。
【0043】磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5
b部分へのスペーサ36の装着は、スペーサ36のスペ
ーサ本体部37をギャップ5a,5b内に挿入するとと
もに板状カバー部38をスペーサ本体部37を挿入した
ギャップ部分の三面(コアケース上下端面及び外周面
側)を覆うごとくコアケース2に装着し、板状カバー部
38の上下先端部の抜け防止用爪38dをコアケース2
の環状部分、すなわち内周面に係合させる。この結果、
接着剤無しでもスペーサ36の抜けを確実に防止するこ
とができる。
【0044】なお、スペーサ36のコアケース2への装
着作業は、当該スペーサ36の弾性を利用して抜け防止
用爪38d同士の間隔を広げた状態で行うことにより容
易に実行できる。また、前述した第1実施例と同様に接
着剤を併用することも可能である。
【0045】この第4実施例の場合、スペーサ36の板
状カバー部38が抜け防止用爪38dを有しているの
で、スペーサ36を磁気ギャップ5a及びケース側ギャ
ップ5bに挿入した際に、抜け防止用爪38dがコアケ
ース2の内周面に引っ掛かり、接着剤を使用しなくとも
スペーサ36の脱落を防止することができる。なお、そ
の他の作用効果は、前述した第1実施例と同様である。
【0046】なお、スペーサ本体部の挿入側縁部に第2
実施例のようにテーパー面を形成したり、第3実施例の
ように接着剤注入用凹部を形成してもよい。
【0047】図10及び図11で本発明の第5実施例を
説明する。これらの図において、スペーサ46は、スペ
ーサ本体部47と板状カバー部48と延長カバー部49
とを多少の弾性を持つ非磁性樹脂もしくは円環状コア1
とは異なる磁気特性の磁性材で一体に形成したものであ
り、コ字状をなす板状カバー部48の一端に前記延長カ
バー部49が折り曲げ自在に連結されている。すなわ
ち、板状カバー部48は、スペーサ本体部47の磁気ギ
ャップ5a及びケース側ギャップ5bへの対向面に直交
する4面(ギャップに面しない4面)のうちの3面に一
体に形成されており、コアケース2のギャップ及びその
周辺部分の上下端面及び外周面の三面を覆うことができ
るように、上面部48a、側面部48b及び底面部48
cからなるコ字状を成し、底面部48bの先端に前記延
長カバー部49の基端が一体に折り曲げ自在に連結され
ている。そして、延長カバー部49の先端部には、前記
上面部48aに形成した係合穴50に係合する係止爪5
1が一体に形成されている。スペーサ46が一体に有す
るスペーサ本体部47の肉厚や、円環状コア1及びコア
ケース2の構成等は前述の第1実施例と同様であり、同
一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0048】磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5
b部分へのスペーサ46の装着は、延長カバー部49を
図11のように開いた状態とし、スペーサ46のスペー
サ本体部47をギャップ5a,5b内に挿入するととも
に板状カバー部48をスペーサ本体部47を挿入したギ
ャップ部分の三面(コアケース上下端面及び外周面側)
を覆うごとくコアケース2に装着してから、延長カバー
部49を図11の矢印Pのように閉じる向きに回動し、
延長カバー部49の係止爪51を係合穴50に嵌めて係
止する。この結果、延長カバー部49は板状カバー部4
8で覆われずに残っていたコアケース2のギャップ及び
その周辺部分の内周面を覆うことができ、しかも延長カ
バー部49の先端部が板状カバー部48の上面部48a
に係止されることでスペーサ46の抜けを確実に防止す
ることができる。
【0049】なお、前述した第1実施例と同様に接着剤
を併用することも可能である。
【0050】この第5実施例の場合、スペーサ46の板
状カバー部48及び延長カバー部49がギャップ及びそ
の周辺部分の4面を覆うことができ、ギャップ及びその
周辺を保護して円環状コア1の磁気ギャップ5a近傍部
分の高温や湿度による特性劣化を少なくすることができ
る。また、延長カバー部49先端部の係止爪51が板状
カバー部48の上面部48aの係合穴50に係止される
ことにより、スペーサ46の脱落を確実に防止すること
ができる。なお、その他の作用効果は、前述した第1実
施例と同様である。
【0051】なお、スペーサ本体部の挿入側縁部に第2
実施例のようにテーパー面を形成したり、第3実施例の
ように接着剤注入用凹部を形成してもよい。また、係止
爪を省略してコアケースに延長カバー部を接着してもよ
い。
【0052】図12乃至図14で本発明の第6実施例を
説明する。これらの図において、スペーサ56は、上下
に2分割(横方向の直線で等分割)されており、スペー
サ分割体60,70の組み合わせ構造となっている。
【0053】スペーサ分割体60は、分割スペーサ本体
部61と分割板状カバー部62とを非磁性樹脂もしくは
円環状コア1とは異なる磁気特性の磁性材で一体に形成
したものである。分割スペーサ本体部61は、当該分割
スペーサ本体部61の挿入前の状態における前記磁気ギ
ャップ5a及びケース側ギャップ5bの間隔と同一又は
僅かに大きな厚みを有し、例えば厚みが一定の直方体状
をなしている。この分割スペーサ本体部61はギャップ
5a,5bよりも例えば0〜20%厚くすることが望ま
しく、平均的には10〜20%厚くするようにする。
【0054】分割板状カバー部62は、分割スペーサ本
体部61の磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5b
への対向面に直交する4面(ギャップに面しない4面)
のうちの3面に一体に形成されており、コアケース2の
ギャップ及びその周辺部分の上端面と内周面及び外周面
上半分とを覆うことができるように、上面部62a、内
側側面部62b及び外側側面部62cからなるコ字状を
成している。
【0055】同様に、スペーサ分割体70は、分割スペ
ーサ本体部71と分割板状カバー部72とを前記スペー
サ分割体60と同材質で形成したものであり、分割スペ
ーサ本体部71の厚みは前記分割スペーサ部61と同様
に設定されている。
【0056】分割板状カバー部72は、分割スペーサ本
体部71の磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5b
への対向面に直交する4面(ギャップに面しない4面)
のうちの3面に一体に形成されており、コアケース2の
ギャップ及びその周辺部分の下端面と内周面及び外周面
下半分とを覆うことができるように、底面部72a、内
側側面部72b及び外側側面部72cからなるコ字状を
成している。
【0057】なお、円環状コア1及びコアケース2の構
成等は前述の第1実施例と同様であり、同一又は相当部
分に同一符号を付して説明を省略する。
【0058】磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5
b部分へのスペーサ分割体60,70の装着は、各スペ
ーサ分割体60,70の分割スペーサ本体部61,71
をギャップ5a,5b内に挿入するとともに分割板状カ
バー部62,72を分割スペーサ本体部61,71を挿
入したギャップ部分の上半分及び下半分を覆うごとくコ
アケース2に装着する。このように、ギャップ上下から
スペーサ分割体60,70を装着することで、ギャップ
及びその周辺部の4面全部を分割板状カバー部62,7
2で覆うことができる。その際、ギャップ5a,5bの
内面、分割スペーサ本体部61,71の外面、分割板状
カバー部62,72の内面等に接着剤を塗布して固化さ
せ、各スペーサ分割体60,70を円環状コア1及びコ
アケース2側に固着して脱落を防止する。
【0059】この第6実施例によれば、スペーサ56は
スペーサ分割体60,70の組み合わせ構造であり、ス
ペーサ分割体60,70の分割板状カバー部62,72
により磁気ギャップ5a,ケース側ギャップ5b及びそ
の周辺部分の4面全てを覆うことができ、円環状コア1
のギャップ近傍部分の高温、湿度に起因する特性劣化を
防止する効果が大きくなる。なお、その他の作用効果
は、前述した第1実施例と同様である。
【0060】図15は本発明の第7実施例におけるスペ
ーサ76を示している。このスペーサ76以外の構成
は、前述の第6実施例の図12及び図13と同様であ
る。この第7実施例で用いるスペーサ76は、上下に2
分割されており、スペーサ分割体80,90の組み合わ
せ構造となっている。
【0061】スペーサ分割体80,90は、分割スペー
サ本体部81,91と分割板状カバー部82,92とを
非磁性樹脂もしくは円環状コア1とは異なる磁気特性の
磁性材で一体に形成したものである。分割スペーサ本体
部81,91は、前述の第6実施例の分割スペーサ本体
部61,71よりも上下方向寸法が短縮されている。こ
の結果、分割スペーサ本体部81,91間に隙間93が
生じ、これを接着剤溜まりとして利用でき、スペーサ分
割体80,90の接着をよりいっそう強固に実行でき
る。なお、その他の構成、作用効果は前述の第6実施例
と同様である。
【0062】図16は本発明の第8実施例におけるスペ
ーサ96を示している。このスペーサ96以外の構成
は、前述の第6実施例の図12及び図13と同様であ
る。この第8実施例で用いるスペーサ96は、上下に斜
めに2分割されており、スペーサ分割体100,110
の組み合わせ構造となっている。スペーサ分割体10
0,110は、分割スペーサ本体部101,111と分
割板状カバー部102,112とを非磁性樹脂もしくは
円環状コア1とは異なる磁気特性の磁性材で一体に形成
したものである。この場合、各分割スペーサ本体部10
1,111が斜めに切断された形状であり、磁気ギャッ
プ5a及びケース側ギャップ5bに挿入し易くなる利点
がある。なお、その他の構成、作用効果は前述の第6実
施例と同様である。
【0063】図17は本発明の第9実施例におけるスペ
ーサ116を示している。このスペーサ116以外の構
成は、前述の第6実施例の図12及び図13と同様であ
る。この第9実施例で用いるスペーサ116は、上下に
斜めに2分割されており、スペーサ分割体120,13
0の組み合わせ構造となっている。スペーサ分割体12
0,130は、分割スペーサ本体部121,131と分
割板状カバー部122,132とを非磁性樹脂もしくは
円環状コア1とは異なる磁気特性の磁性材で一体に形成
したものである。この場合、各分割スペーサ本体部12
1,131が斜めに切断された形状であり、磁気ギャッ
プ5a及びケース側ギャップ5bに挿入し易くなる。ま
た、分割スペーサ本体部121,131は、前述の第8
実施例の分割スペーサ本体部101,111よりも上下
方向寸法が短縮されている。この結果、分割スペーサ本
体部121,131間に隙間133が生じ、これを接着
剤溜まりとして利用でき、スペーサ分割体120,13
0の接着をよりいっそう強固に実行できる。なお、その
他の構成、作用効果は前述の第6実施例と同様である。
【0064】図18は本発明の第10実施例におけるス
ペーサ136を示している。このスペーサ136以外の
構成は、前述の第6実施例の図12及び図13と同様で
ある。この第10実施例で用いるスペーサ136は、上
下に斜めに2分割されており、分割境界部分が相互に凹
凸で入り組んだスペーサ分割体140,150の組み合
わせ構造となっている。スペーサ分割体140,150
は、分割スペーサ本体部141,151と分割板状カバ
ー部142,152とを非磁性樹脂もしくは円環状コア
1とは異なる磁気特性の磁性材で一体に形成したもので
ある。この場合、各分割スペーサ本体部141,151
が斜めに切断された形状であり、磁気ギャップ5a及び
ケース側ギャップ5bに挿入し易くなる。また、分割ス
ペーサ本体部141,151の分割境界部分が相互に凹
凸で入り組み、しかも両者間に隙間153があるため、
接着剤のまわり込みを良くしてスペーサ分割体140,
150の固着をいっそう確実に実行できる。
【0065】図19乃至図23で本発明の第11実施例
を説明する。これらの図において、コアケース2は、断
面コ字状で内部がコア収納空間となったコアケース本体
部2aと、コアケース本体部2aの開口に嵌合するコア
ケース蓋体部2bとから成っており、ギャップ形成前の
状態を示す図22及び図23のようにコアケース本体部
2aの外周面には、ギャップ加工後に磁気ギャップ5a
及びケース側ギャップ5bが位置する部分(ギャップ形
成部分)となる平坦部165を挟んで一対の凸部160
が軸方向(コアケースの高さ方向)に一体に形成されて
おり、該一対の凸部160で挟まれてスペーサ6の板状
カバー部8が入る窪み部分161が設けられている(な
お、平坦部165はギャップ形成時に除去される。)。
その窪み部分161の一対の凸部160の基部に隣接し
た部分は平坦面162であり、スペーサ6の板状カバー
部8が安定して当接するようになっている。前記凸部1
60のコアケース本体部2a外周面から突出する向きの
高さは、前記板状カバー部8の肉厚以上に設定されてい
る。なお、コアケース本体2aの内周面には、インダク
タ等を構成するためにコアケース外周に巻線を施す際
に、巻線が磁気ギャップ5a及びケース側ギャップ5b
にずれ込むのを防止するための巻線外れ防止突部163
が一体に形成されている。この突部163は、例えばコ
アケース本体2aの厚さ方向の高さと同じ高さである。
なお、その他の構成は前述した第1実施例と同様であ
る。
【0066】円環状コア1及びコアケース2のギャップ
5a,5b部分へのスペーサ6の装着は、スペーサ6の
スペーサ本体部7をギャップ5a,5b内に挿入すると
ともに、板状カバー部8を、スペーサ本体部7を挿入し
たギャップ部分の三面(コアケース上下端面及び外周面
側)を覆うごとくコアケース2に装着し、板状カバー部
8を一対の凸部160間の窪み部分161に配置するこ
とによって行われる。このとき、窪み部分161の一部
は平坦面162となっていて、これに板状カバー部8が
当接することで、スペーサ6の装着姿勢が安定化すると
ともに、凸部160が板状カバー部8の厚みと同等以上
であることから、凸部160でスペーサ6を保護でき
る。なお、第1実施例の場合と同様に接着剤を併用する
ことも可能である。
【0067】この第11実施例によれば、コアケース2
側に一対の凸部160を一体に設けたことで、スペーサ
6を保護し、かつ凸部160間の窪み部分161に形成
された平坦面162にスペーサ6の板状カバー部8が当
接することでスペーサ6の装着姿勢の安定化を図ること
ができる。なお、その他の作用効果は、前述の第1実施
例と同様である。
【0068】なお、上記第11実施例のコアケース構造
に対し、第2乃至第10実施例で示したスペーサを装着
する構造とすることも可能である。
【0069】また、各実施例におけるスペーサ又はスペ
ーサ分割体は、スペーサ本体部のギャップへの対向面に
直交する4面(ギャップに面しない4面)のうちの3面
に板状カバー部を一体に形成したが、前記4面のうちの
2面に板状カバー部を形成してもよい。
【0070】また、第6実施例乃至第10実施例のスペ
ーサ分割体においても、第2実施例のようにギャップ挿
入側縁部にテーパー面を形成して肉厚を薄くしてもよ
い。
【0071】なお、各実施例では、ギャップ5a,5b
のギャップ長は、内周側も外周側も同一寸法で一様であ
る場合を例示したが、ギャップ5a,5bのギャップ長
が一様でなくともよく、例えば内周から外周に向けてテ
ーパー状にギャップ長が変化していてもよい。
【0072】また、各実施例におけるスペーサの板状カ
バー部は、コアケースの外周面や内周面に沿って密着で
きるように円弧状に湾曲する部分を有していてもよい。
【0073】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコアケー
ス組立体によれば、環状コア及びコアケースのギャップ
に対して、スペーサ本体部と板状カバー部とが一体とな
ったスペーサを装着するようにしており、スペーサ本体
部でギャップ間隔を一定に規定するとともに板状カバー
部でギャップ及びその周辺部を覆うことができる。この
ため、環状コア及びコアケースに対するスペーサの固着
を確実に行うことができ、外部からの熱、振動、衝撃、
その他の応力等に起因するスペーサの脱落を確実に防止
できる。また、板状カバー部がギャップ周辺部を覆うた
め、ギャップが露出する場合に比べて環状コアのギャッ
プ端の高温や湿気に起因する特性劣化も少なくすること
ができる。さらに、前記環状コア及びコアケースに対す
るスペーサの装着作業も容易に実行でき、組立容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコアケース組立体の第1実施例を
示す分解斜視図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】同要部拡大断面図である。
【図4】第1実施例におけるスペーサを示す拡大斜視図
である。
【図5】本発明の第2実施例におけるスペーサを示す拡
大斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例におけるスペーサを示す拡
大斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例を示す分解斜視図である。
【図8】同斜視図である。
【図9】第4実施例におけるスペーサを示す拡大斜視図
である。
【図10】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図11】第5実施例におけるスペーサを示す拡大斜視
図である。
【図12】本発明の第6実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図13】同斜視図である。
【図14】第6実施例におけるスペーサを示す拡大正面
図である。
【図15】本発明の第7実施例におけるスペーサを示す
拡大正面図である。
【図16】本発明の第8実施例におけるスペーサを示す
拡大正面図である。
【図17】本発明の第9実施例におけるスペーサを示す
拡大正面図である。
【図18】本発明の第10実施例におけるスペーサを示
す拡大正面図である。
【図19】本発明の第11実施例を示す平面図である。
【図20】同分解平断面図である。
【図21】同要部拡大断面図である。
【図22】第11実施例におけるコアケース本体部の平
面図である。
【図23】第11実施例におけるコアケース本体部及び
蓋体部の正面図である。
【符号の説明】
1 円環状コア 2 コアケース 5a 磁気ギャップ 5b ケース側ギャップ 6,16,26,36,46,56,76,96,11
6,136 スペーサ 7,17,27,37,47 スペーサ本体部 8,18,28,38,48 板状カバー部 8a,18a,28a,38a,48a 上面部 8b,18b,28b,38b,48b 側面部 8c,18c,28c,38c,48c 底面部 17a,27a ギャップ挿入側縁部 17b テーパー面 17c 基部 27b 接着剤注入用凹部 38d 抜け防止用爪 49 延長カバー部 50 係合穴 51 係止爪 60,70,80,90,100,110,120,1
30,140,150スペーサ分割体 61,71,81,91,101,111,121,1
31,141,151分割スペーサ本体部 62,72,82,92,102,112,122,1
32,142,152分割板状カバー部 160 凸部 162 平坦面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ギャップを有する環状コアを内部に
    収納していて、前記磁気ギャップに対応したケース側ギ
    ャップを有するコアケースと、 前記磁気ギャップに配置されるスペーサ本体部と、該ス
    ペーサ本体部の前記磁気ギャップ及びケース側ギャップ
    への対向面に直交する少なくもとも2面に一体に形成さ
    れた板状カバー部とを有するスペーサとを備えたことを
    特徴とするコアケース組立体。
  2. 【請求項2】 前記スペーサが複数個に分割されてなる
    請求項1記載のコアケース組立体。
  3. 【請求項3】 前記板状カバー部が、少なくとも相互に
    直交する2面を有している請求項1又は2記載のコアケ
    ース組立体。
  4. 【請求項4】 前記板状カバー部が、前記スペーサ本体
    部の前記磁気ギャップ及びケース側ギャップへの対向面
    に直交する3面に一体に形成されている請求項1又は2
    記載のコアケース組立体。
  5. 【請求項5】 前記スペーサが、前記コアケースに係合
    する係合手段を有している請求項1記載のコアケース組
    立体。
  6. 【請求項6】 前記磁気ギャップ及びケース側ギャップ
    への対向面に直交する前記スペーサ本体部の面を覆う延
    長カバー部が、前記板状カバー部に連結されている請求
    項1記載のコアケース組立体。
  7. 【請求項7】 前記スペーサ本体部のギャップ挿入側縁
    部がテーパー状に肉厚が薄くなっている請求項1,2,
    3,4,5又は6記載のコアケース組立体。
  8. 【請求項8】 前記スペーサ本体部に接着剤注入用凹部
    が形成されている請求項1,2,3,4,5,6又は7
    記載のコアケース組立体。
  9. 【請求項9】 前記板状カバー部の両側に位置する対を
    なす凸部が前記コアケースに形成されている請求項1,
    2,3,4,5,6,7又は8記載のコアケース組立
    体。
  10. 【請求項10】 前記コアケースの前記板状カバー部に
    対面する領域の少なくとも一部が平坦面となっている請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載のコア
    ケース組立体。
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