JPH08174463A - メカニカルハンド - Google Patents

メカニカルハンド

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JPH08174463A
JPH08174463A JP32705894A JP32705894A JPH08174463A JP H08174463 A JPH08174463 A JP H08174463A JP 32705894 A JP32705894 A JP 32705894A JP 32705894 A JP32705894 A JP 32705894A JP H08174463 A JPH08174463 A JP H08174463A
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pusher
sleeve
clamp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークを正確に掴むことができ高精密な作動
を行わすことが容易な構成の直動アーム形メカニカルハ
ンドを提供することにある。 【構成】 スリーブ93の運動変換用開口端部に平行運
動ガイド機構94により互いに平行に開閉動作可能に一
対のクランプ片75の基部を取り付け、両クランプ片を
常時閉じる方向にバネ78で付勢し、両クランプ片間が
閉じた状態下では互いに隣接するように両クランプ片に
それぞれカムフォロア76を設け、一方、スリーブ内に
往復動自在に且つ回転不能に設けたプッシャ80の先端
に先端カム部80aを設け、この先端カム部80aを上
記カムフォロア76,76間に差し込んでクランプ片間
を拡縮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを掴む微妙な調
節が可能なメカニカルハンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、メカニカルハンドとしては、ワー
クを掴んで上昇,旋回および降下して所定の場所まで移
動するメカニカルハンドリング装置に組み込んだものが
ある(実開平5−26282号公報)。
【0003】これは図25,図26に示すように、一対
のクランプ片220,222を互いに交差させ、その交
差部分を共通する1本の枢軸268にて支持することに
より、前記一対のクランプ片220,222が枢軸26
8を支点として開閉できる構成とし、このクランプ片2
20,222の先端部(出力軸214から離れる方向の
端部)で、図外のワーク、例えばコンデンサー等の導線
部分を掴みまたは放すことができるようにしたものであ
る。開閉動作の駆動は、出力軸214を挾んで対向配置
した作動ピン276,278により行われる。即ち、作
動ピン276,278は、クランプ片220,222の
閉状態では図25に示したようにクランプ片220,2
22の延設方向を指向した非作用位置となる。一方、こ
のクランプ片220,222の閉状態から出力軸214
とドリブンフランジ250とが相対回転したときには、
図26に示したように、変換フランジ274がベース板
266に対して相対回転し、これに伴って作動ピン27
6,278が出力軸214を中心に回転して、前記クラ
ンプ片220,222の他端部を、リターンスプリング
279に抗して押し広げた作用位置となり、このクラン
プ片220,222を開状態とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、一対のクランプ片220,222を共通の枢軸
268を支点として開閉させる構成は、半導体ディスク
のような平板状のものや、厚みのあるもの等を挟持する
のには不適当である。ワークを挟持する際、ワークの角
にクランプ片の内面が斜めに当たって、ワークに逃げる
方向の力がかかってしまうためである。また、クランプ
片220,222の枢軸を中心にした開閉角の制御をも
って、クランプ片220,222の先端部における拡縮
距離の制御をなすことは、枢軸からクランプ片先端が離
れるに従って拡縮距離の拡大作用があるために微妙な調
節が比較的難しく、高精密な拡縮距離の制御やワークへ
のクランプ片の接近速度制御を必要とする用途には適さ
ないという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、ワークを正確に掴む高精密な作動を容易に行わすこ
とが可能な構成の直動アーム形メカニカルハンドを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のメカニカルハンドは、スリーブの一端開口に
平行運動ガイド機構により互いに平行に接離動作可能に
取り付けられた一対のクランプ片と、これら両クランプ
片を常時近接する方向に付勢する付勢手段と、これら両
クランプ片にそれぞれ設けたカムフォロアと、上記スリ
ーブ内に往復動自在に配置され、その先端に上記カムフ
ォロア間に差し込まれて上記付勢手段に抗して上記クラ
ンプ片を互いに離隔させる先端カム部を有するプッシャ
と、上記スリーブに設けられ、上記プッシャの該スリー
ブ内での回転を防ぐ廻り止め部材と、を備えたことを特
徴とする(請求項1)。
【0007】前記平行運動ガイド機構は、具体的には、
前記スリーブの内壁と前記クランプ片との間で相互に係
合するガイド凸条及びガイド溝により構成し(請求項
2)、あるいは前記スリーブの内壁と前記クランプ片と
の間に設けたクロスローラベアリングにより構成するこ
とができる(請求項3)。
【0008】一方、プッシャについては、前記先端カム
部が往復動方向に順次先細りな一対の斜面でなるカム面
で構成され、一対の前記クランプ片の双方が移動する構
成とすることができる(請求項4)。また、プッシャの
前記先端カム部が、往復動方向に順次先細りな1つの斜
面でなる楔形のカム面で構成され、片側の前記クランプ
片のみが移動する構成とすることもできる(請求項
5)。
【0009】その際、プッシャの先端カム部における前
記カム面の前記斜面は、直線的な傾斜面としても良く
(請求項6)、または所望の曲面からなるものとしても
良い(請求項7)。
【0010】さらに、プッシャの駆動に関しては、これ
を駆動カムによって駆動しても良い(請求項8)と共
に、他方、空気圧供給系から供給される空気圧で駆動す
るようにしても良い(請求項9)。
【0011】
【作用】請求項1では、プッシャがスリーブ内をクラン
プ片側に移動すると、先端カム部がクランプ片のカムフ
ォロア間に割り込んで、これらカムフォロアを付勢手段
に抗して離隔させる。また、プッシャがスリーブ内をク
ランプ片側から離れる方向に移動すると、先端カム部が
クランプ片のカムフォロア間に割り込んでいた量が減少
し、付勢手段の復帰力によりカムフォロアが常に先端カ
ム部に沿って移動しカムフォロア間が縮まる。即ち、プ
ッシャのスリーブ内の往復運動は、カムフォロア相互の
拡縮運動に変換され、両クランプ片が互いに接離されて
開閉される。このクランプ片の開閉動作は、平行運動ガ
イド機構により互いに平行状態を維持しつつ行われる。
先端カム部がクランプ片のカムフォロア間に割り込む姿
勢は、プッシャのスリーブ内での回転を防止する廻り止
め部材により常に一定に維持される。
【0012】従って、先端カム部のカム曲線に従い、ワ
ークをつかむ際の微妙なタッチを調整できる。またクラ
ンプ片がワークを平行につかむことが可能であるため、
従来のような、支点を中心とした旋回アーム形式のもの
に比べて、ワークがつかみやすい。よって、ワークを平
行に掴むのに適したメカニカルハンドが提供される。ま
た、機械式であるため、ピックアンドプレースの出力を
利用したハンドリング装置等も容易に実現できる。
【0013】請求項2,3によれば、簡易かつ実用的な
平行運動ガイド機構が得られる。
【0014】請求項4では、往復動方向に順次先細りな
一対の斜面でなるカム面で構成したプッシャ先端カム面
により、両クランプ片を共に移動させる形式としている
ので、ワークを掴みやすいメカニカルハンドが得られ
る。
【0015】請求項5では、往復動方向に順次先細りな
1つの斜面でなる楔形のカム面により、片側のクランプ
片のみが移動する形式としているので、一側を基準とし
て開閉動作させるべきワークの把持に適する。
【0016】請求項6では、そのカム面の斜面を直線的
な傾斜面としているので、プッシャの移動量に比例関係
を持たせたクランプ片の開閉動作ができる。
【0017】また請求項7では、カム面の斜面を所望の
曲面としているので、例えば、クランプ片でワークを把
持しようとする際、まず把持する直前までは急速にワー
クに接近し、次いでワークを掴む直前から緩慢に変位す
るという速度制御を行わせるカム形状を付与することが
でき、これによりワークを掴む際の微妙なタッチとも組
み合わせて、絶妙且つ高精密なワークの把持動作を行わ
せることができる。
【0018】請求項8では、プッシャを、駆動カムによ
って駆動させるように構成したので、メカニカルハンド
の作動を、空気圧や油圧・電気駆動機構などのその他の
一切の別の動力源を用いることなく、カム構成のみによ
って動作させることができ、極めて合理的に構成するこ
とができる。
【0019】また請求項9では、プッシャを空気圧制御
で駆動させるようにしたので、請求項8のカム構成の場
合に比して別の動力源が必要になるものの、駆動カムな
どの付加的構成を省略することができて、メカニカルハ
ンドの作動のための装置構成を簡素化することができ
る。また、カム構成のプッシャ駆動機構に組み合わせる
ことで、必要に応じて空気圧制御でプッシャを作動させ
ることも可能となる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例を、添付図面に
従って詳述する。図1〜図3に示すメカニカルハンド7
4は、アームの運動変換部を含むスリーブ93と、スリ
ーブ93の運動変換用の開口端部である拡径部93b内
から互いに平行に直線的なフィンガー(アーム)の形で
延出されしかも互いに平行に開閉動作可能な一対のクラ
ンプ片75と、両クランプ片75間が閉じた位置で互い
に隣接するように両クランプ片75のそれぞれに1個づ
つ設けられたカムフォロア76と、両クランプ片75間
に支持ピン77にて掛け渡され両クランプ片75が閉じ
るように付勢するバネ78とを有する。ここにカムフォ
ロア76が隣接するとは、カムフォロア76が互いに接
する場合及び互いに最接近する場合の両方のケースを含
む意味で使用する。
【0021】両クランプ片75には、半導体ディスク等
の扁平物を安定して把持し得るよう、その内側面に平坦
凹所75aが形成されている。
【0022】両クランプ片75を運動変換部たる拡径部
93b内において互いに平行な状態に維持しつつ開閉移
動させるガイド機構94を構成するため、図2から良く
判るように、拡径部93b内に位置するクランプ片基部
75cの両側面にはそれぞれ前後に2つの凸条75bが
設けられ、これによってガイド溝75dが形成されてお
り、また反転スリーブ拡径部93b内の両内壁にはこの
ガイド溝75dと嵌合してクランプ片75の上下移動の
ガイドをなすガイド凸条93cが突設されている。カム
フォロア76は、クランプ片75が閉じたとき互いに隣
接する位置において、その軸がクランプ片75の基部7
5cの後端に設けた一対の張出壁75eを貫いて支承さ
れ、各クランプ片75に1個づつ設けられている。
【0023】更に、メカニカルハンド74は、スリーブ
93内に往復動自在に配置されたプッシャ80と、この
プッシャ80の回転を防ぐためスリーブ93内の縮径部
93a側に固定された廻り止め部材81とを有する。
【0024】図4に示すように、プッシャ80は、その
先端側から順次、先端カム部80a、摺接胴部80b、
廻り止め嵌合部80c、後端軸部80d、係止突起80
eを具備する。また、廻り止め部材81は、廻り止め嵌
合部80cの入り込む廻り止め嵌合溝81aと後端軸部
80dの貫通する貫通孔81bとを有する。
【0025】プッシャ80の先端カム部80aは、クラ
ンプ片75のカムフォロア76,76間に割り込んでカ
ムフォロア76,76間をバネ78に抗して拡縮し、そ
れによって両クランプ片75,75間を拡縮するカム面
85を有する。このカム面85は、この実施例では図1
に示す如く直線的斜面からなる2つのテーパ面85a,
85bを鋭角で交わらせた形を有する。プッシャ80の
摺接胴部80bは、反転スリーブ93内にガイドされて
移動する摺接面を周囲に有する円筒形に形成されてい
る。廻り止め嵌合部80cは、プッシャ80の廻り止
め、即ち先端カム部80aの向きを一定化させるための
もので、扁平状に形成され、廻り止め部材81に一端側
から軸に沿って途中まで形成された廻り止め嵌合溝81
a内に回転不能にしかし出入り可能に収納されている。
後端軸部80dは、廻り止め部材81の貫通孔81bを
摺動自在に貫通しており、その後端には係止突起80e
が設けられている。
【0026】図1〜図3に示すクランプ片75が閉じて
いる状態下においては、バネ78の力によりクランプ片
75のカムフォロア76,76が互いに隣接し、テーパ
面85a,85bに上下斜めから係合し且つバネ78の
力で押圧するので、プッシャ80はカムフォロア76,
76間から押し出された状態にある。
【0027】ここでプッシャ80の後端軸部80dを押
して、閉じているクランプ片75,75のカムフォロア
76,76間に先端カム部80aを差し込むと、図5〜
図7に示すように、そのテーパ面85a,85bに係合
する2個のカムフォロア76,76が、プッシャ80の
押圧方向と直交する外方向の力を受け、平行運動ガイド
機構94の凸条75b及びガイド凸条93cにより案内
されつつ、バネ78に抗して互いに離間する。このた
め、このカムフォロア76,76が設けられているクラ
ンプ片75,75もガイド機構94により案内されつつ
互いに拡開する。
【0028】上記カム面85は、この実施例では図1に
示す如く直線的斜面からなる2つのテーパ面85a,8
5bを鋭角で交わらせた形としたが、個々のテーパ面8
5a,85bは任意の所望の曲面を持ったカム面として
構成することができる。例えば、クランプ片75で所望
のワークを把持しようとする際、まず把持する直前まで
は急速にワークに接近し、次いでワークを掴む直前から
緩慢に変位する、といったカム面形状にすることができ
る。
【0029】また、一方のカム面は、摺接胴部80bの
面の延長面と同一に形成することにより、これを省くこ
とができる。例えば、図1の下側カム面85bを摺接胴
部80bの面の延長面と同じにし、この延長面まで上側
カム面85aを延長した形、つまり斜面を一つとした楔
形とすることができ、この楔形の先端位置に対応させて
カムフォロア76,76間の隣接位置を上側にずらせて
おくことにより、図1の下側のクランプ片75は固定と
して上側のクランプ片75だけを上下に移動させる形態
とすることもできる。
【0030】なお、プッシャ80の摺接胴部80bの摺
接面周囲には、シール用のOリングを納める収納溝86
が形成され、ここにOリングを収納することにより容易
に反転スリーブ93内に気密に接する構成とすることが
できるようになっている。これは、後述するエアー駆動
とする場合にも同一のプッシャ80を利用することがで
きるようにするためであり、収納溝86は必ずしも必要
でない。
【0031】図8〜図13に、上記メカニカルハンドを
備えた間欠割り出し装置を示す。図9〜図11におい
て、30は中空箱体状のハウジングであり、このハウジ
ング30には、その一側壁30aから相対向する他側壁
30bに亘って水平に貫通させて入力回転軸31が設け
られる。この入力回転軸31は、ハウジング30のこれ
ら側壁30a,30bに軸受71等を介して回転自在に
支持され、モータ等の駆動源によって一方向に回転駆動
されるようになっている。
【0032】この入力回転軸31には、ハウジング30
内部においてカム機構32が設けられる。このカム機構
32は、入力回転軸31に固定された、揺動回転カム3
3と上下動カム36とを一体的に備える複合カム35
と、揺動回転カム33の従節となるターレット34およ
び上下動カム36の従節となるリフトアーム37とから
構成される。
【0033】まず、従節となるターレット34とその取
付支持構造について説明すると、図9に示すように、こ
のターレット34は、下端部が径方向外方へ膨出された
中空筒体状に形成され、ハウジング30の上下方向に沿
って配設されるようになっている。一方、ハウジング3
0の天井面30cには、開口部30dが形成され、この
開口部30dの下縁部には、その周方向に沿って径方向
内方へ突出させてリング状の鍔部30eが形成される。
そしてこの開口部30dには、ターレット34を支持す
るための中空円筒体状のスリーブ41が装着される。円
筒体状のスリーブ41の上端部外周縁には、その周方向
に沿って径方向外方へ突出させてフランジ部41aが形
成され、このフランジ部41aが開口部30d内の鍔部
30eに上方から重ね合わされ、これらフランジ部41
aと鍔部30eとがボルト42で締結されて、ハウジン
グ30にスリーブ41が固定される。この中空円筒体状
のスリーブ41内には、その上端開口から下端鍔部との
間に、リング状のスペーサ43によってスリーブ41の
軸方向に間隔を隔てて、リング状の軸受44が一対装着
される。そして、ターレット34は、このスリーブ41
内に挿入されこれら軸受44によって回転自在に支持さ
れて、取り付けられる。なお、スリーブ41の上端開口
に位置されるスペーサ43とターレット34との間に
は、リング状のシール材45が装着されている。そして
このようにハウジング30に回転自在に支持された中空
筒体状のターレット34は、その膨出された下端部から
水平方向外方へ突出させて配設されたローラ34aを介
して揺動回転カム33の運動が伝達されて、回転駆動さ
れるようになっている。
【0034】複合カム35に備えられる揺動回転カムと
して、本実施例にあっては、いわゆるローラギヤカム3
3が採用されている。このローラギヤカム33には、図
11に示したように、入力回転軸31回りの外周表面に
その周方向に沿って、1つのテーパリブ33aが形成さ
れ、このテーパリブ33aの両側壁に一対のリブ面33
bが形成されて、これらリブ面33bがローラ34aの
摺接面として構成されるようになっている。
【0035】他方、上述したターレット34のローラ3
4aは、ターレット34の周りに当該ローラギヤカム3
3のテーパリブ33a側に向かってそれぞれ突出されて
いる。これらローラ34aは、ターレット34に回転自
在に取り付けられており、ローラギヤカム33に形成さ
れた一対のリブ面33bそれぞれに摺動回転自在に摺接
されるようになっている。そしてこれらローラ34a
は、テーパリブ33aに拘束されつつ案内されて、テー
パリブ33aによってローラギヤカム33に創出された
カム曲線に沿って移動され、この移動に従ってターレッ
ト34がオシレート運動されるように構成される。
【0036】具体的には、図15に示したように、揺動
回転カムとしてのローラギヤカム33には、入力回転軸
31の回転運動に伴いその回転角の増加に従ってターレ
ット34を旋回させて任意の旋回角αまで回転させ、そ
の後ドエルによって一定期間ターレット34を停止さ
せ、その後さらに入力回転軸31の回転角の増加に従っ
てターレット34を戻り方向に旋回させて旋回角0°ま
で戻し回転させ、その後再びドエルによって一定期間タ
ーレット34を停止させるカム曲線が形成される。本実
施例では、入力回転軸31の360°の1回転の期間に
おいて、最初の90°の範囲でターレット34を旋回角
αまで回転させ、その後の180°の範囲でターレット
34を停止させ、その後の270°の範囲でターレット
34を旋回角0°まで戻し回転させ、さらにその後の3
60°の範囲でターレット34を停止させ、その後の入
力回転軸31の回転で再度ターレット34を旋回角αま
で回転させていく動作を反復するようにカム曲線が設定
されている。すなわち、揺動回転カム33は、入力回転
軸31の回転運動を、停留期間を有する間欠的なオシレ
ート運動に変換するように構成される。
【0037】殊に本実施例で採用しているローラギヤカ
ム33のテーパリブ33aとローラ34aとからなる構
造は、拘束型でしかも予圧構造になっているため、バッ
クラッシがなく、剛性が高く、高速駆動に適しており、
特に割り出し装置の駆動用カムとして好ましい。しかし
ながら、揺動回転カム33としては、上記ローラギヤカ
ムに限定されることなく、その他の平面カムや立体カ
ム、例えば板カム、溝カム、端面カム、円筒リブカム、
円筒溝カム、円錐端面カム、円錐溝カム、樽形溝カム、
鼓形溝カムなど、いずれのカムを適用してもよいことは
もちろんである。
【0038】他方、図9および図11に示すように、上
記複合カム35にはさらに、上記ローラギヤカム33と
一体的に上下動カム36が備えられる。本実施例にあっ
ては、上下動カムとしていわゆる平面溝カム36が採用
されている。この平面溝カム36は、ローラギヤカム3
3の側壁面に、入力回転軸31回りに沿って所定のカム
プロフィールで溝36aが刻設されて構成される。
【0039】この平面溝カム36の従節となるリフトア
ーム37は、ハウジング30内部で入力回転軸31に干
渉しないその下方位置に、ほぼ水平に配設される。そし
てリフトアーム37は、その一端の回動中心37aがハ
ウジング30に支持ピン72で回転自在に支持されると
ともに、他端のリフト端37bが後述する出力軸40の
下端に係合されて、ハウジング30内でリフト自在に取
り付けられる。さらにリフトアーム37の中間部分に
は、平面溝カム36の溝36aに向かって突出させてロ
ーラ37cが回転自在に設けられ、このローラ37c
は、平面溝カム36の溝36aに摺動回転自在に係合さ
れるようになっている。そしてこのローラ37cは、溝
36aに案内されつつ平面溝カム36に創出されたカム
曲線に沿って移動され、この移動に従ってリフトアーム
37はその回動中心37a回りに上下に運動されるよう
に構成される。
【0040】具体的には、図15に示したように、上下
動カムとしての平面溝カム36には、入力回転軸31の
回転運動に伴い最初はドエルに従って一定期間リフトア
ーム37を停止させ、その後の回転角の増加に従ってリ
フトアーム37を所定の変位量γで下方へ進出運動さ
せ、その後さらにドエルによって一定期間リフトアーム
37を停止させ、その後再び回転角の増加に従ってリフ
トアーム37を変位量0の位置まで上方へ後退運動させ
るカム曲線が形成される。本実施例では、入力回転軸3
1の360°の1回転の期間において、最初の90°の
範囲ではリフトアーム37を停止させ、その後の90°
〜180°の範囲においてリフトアーム37を変位量γ
まで下方に進出移動させ、その後270°までの範囲で
リフトアーム37を停止させ、さらにその後の270°
〜360°の範囲においてリフトアーム37を変位量0
まで上方に後退移動させ、その後、次回転の90°の範
囲まではリフトアーム37を停止させる動作を反復する
ようにカム曲線が設定されている。
【0041】このようなカム曲線によるリフトアーム3
7の運動は、図15のカム線図から明らかなように、順
次間欠的に生成される揺動回転カム33の各停留期間に
対し、リフトアーム37の上昇運動と下降運動とのいず
れか一方の運動を交互に生じさせることになる。
【0042】上下動カム36としては、上記平面溝カム
に限定されることなく、その他の平面カムや立体カム、
例えば溝カム、端面カム、円筒リブカム、円筒溝カム、
円錐端面カム、円錐溝カム、樽形溝カム、鼓形溝カム、
ローラギヤカムなど、いずれのカムを適用してもよいこ
とはもちろんである。
【0043】このように構成されたカム機構32から、
回転運動と軸方向レシプロ運動とを独立に生ずる複合運
動、具体的には間欠的なオシレート運動と、当該オシレ
ート運動の停留期間での軸方向レシプロ運動とが伝達さ
れる出力軸40について説明する。
【0044】出力軸40は図9に示すように、ハウジン
グ30内部からその天井部30cを貫通して外方へ延出
される軸体状に形成され、その下端にリフトアーム37
のリフト端37bが係合される係合部40aを有する。
またこの出力軸40は図11に示したように、係合部4
0aの上方がターレット34の中空部に軸方向に沿って
スプライン嵌合されて取り付けられる。そしてこのスプ
ライン嵌合によって、出力軸40はターレット34に対
し、軸方向にスライド自在であって、かつ回転方向に一
体に装着されることになる。またこの出力軸40の下端
部の係合部40aは、上下一対の係合フランジ40bに
よって出力軸40回りに区画形成された環状の案内摺動
溝40cで構成される。そしてリフトアーム37のリフ
ト端37bに回転自在に設けられたローラ37dが、こ
れら係合フランジ40bに上下方向から拘束されつつ案
内摺動溝40cに回転摺動自在に係合される。そして平
面溝カム36によってリフトアーム37がその回動中心
37a回りに上下動する運動が、ローラ37dを介して
出力軸40に入力され、これにより出力軸40がターレ
ット34に対し軸方向に沿ってスライドして、往復上下
運動するようになっている。
【0045】このようにしてハウジング30に回転自在
かつ上下レシプロ運動自在に取り付けられた出力軸40
のハウジング30外方へ延出された端部側には、図8,
図12および図16に示すように、トルクリミッタから
なるクラッチ装置46が設けられる。このクラッチ装置
46は、出力軸40に設けられた入力部材としての筒体
47と、この筒体47に対して相対回転可能な出力部材
としての円盤48とを有し、これら筒体47と円盤48
との間に発生する回転負荷に応じて断続されるように構
成される。
【0046】詳述すると、図8および図12に示すよう
に、出力軸40のハウジング30外方へ延出された部分
には、当該出力軸40を囲繞する円筒状部材49がキー
部材50によって一体的に固設される。この円筒状部材
49には、さらにその外側に入力部材としての筒体47
が一体的に装着される。この筒体47には、その下端部
側にその周方向に沿ってこれより外側に突出させて外フ
ランジ部47aが形成されるとともに、上端部には、後
述するコイルスプリング51の上端を支持するリング状
の上部リテーナ52が取り付けられる。他方、筒体47
の外フランジ部47a回りには、その上面側から側面側
を取り囲むドラム状に形成され、さらにその内周縁側に
コイルスプリング51の下端が係止される内鍔部53a
を有する下部リテーナ53が設けられる。そして出力軸
40を囲繞しつつこれらリテーナ52,53間に装着さ
れるコイルスプリング51は、上部リテーナ52に反力
をとって下部リテーナ53を常時下方へ付勢するように
構成される。
【0047】他方、筒体47の下部には、外フランジ部
47aにその下方から重ね合わせて出力部材である円盤
48が設けられる。この円盤48は、円筒状部材49と
筒体47とによって上下方向から挟み込まれる配置で、
かつ円筒状部材49を取り囲むようにして設けられ、ま
たこの円盤48と当該円筒状部材49および筒体47と
の間にはそれぞれ、ベアリング54が介設される。従っ
て、円盤48は、出力軸40に一体的に設けられてこれ
とともに回転運動する円筒状部材49および筒体47に
対して、出力軸40回りに相対回転可能に取り付けられ
ている。そしてこのように構成された円盤48の下側に
は、これに重ねて割り出しフレーム55が設けられ、両
者はボルト56で締結される。この割り出しフレーム5
5は、上方部分55bが大径で、下方部分55cが小径
な短筒体状に形成され、かつこの上方部分55bの外周
には周方向に沿って等間隔で4つの突出端が形成され、
この突出端部分に後述するメカニカルハンド74の収容
空間90が形成されると共に、下方部分55cには、こ
の収容空間90に連通させて、これも後述する反転手段
91の収容空間92が形成される。また、割り出しフレ
ーム55には、その中央部に、円筒状部材49を含めて
出力軸40を貫通突出させるための穴部55aが形成さ
れている。
【0048】このように構成された円盤48と、筒体4
7の外フランジ部47aと、下部リテーナ53との間に
おいて、外フランジ部47aには図12および図16に
示すように、出力軸40回りのその周方向に沿って間隔
を隔てて複数個の切欠部47bが形成され、これら切欠
部47bにはそれぞれ円筒体状の転動体57が回転自在
に装着される。またこの切欠部47bに対応させて円盤
48の上面には、転動体57の円筒面下部が摺接される
ポケット48aが形成される。殊にこのポケット48a
は、出力軸40回りの筒体47と円盤48との相対回転
方向に沿って傾斜されたテーパ面で形成され、転動体5
7を係脱自在に保持するようになっている。また下部リ
テーナ53には、外フランジ部47aの切欠部47b上
方に、筒体47と円盤48との相対回転方向に沿って環
状に、転動溝部53bが形成される。そして転動体57
は、これらポケット48aと切欠部47b内とに収容さ
れ得る外径寸法で形成され、ポケット48aから離脱さ
れた際には、切欠部47bから上方へ突出されて、下部
リテーナ53の転動溝部53b内にこれに沿って転動さ
れるようになっている。
【0049】ところで、切欠部47bおよびこれに対応
するポケット48aの形成位置は、上述した揺動回転カ
ム33によって与えられる旋回角αに一致させて設定さ
れ、一般的には、出力軸40が1回転する期間(360
°)を、割り出し回数Sで除算することによって与えら
れる旋回角αに設定される。本実施例では図16(A)
に示したように、旋回角αが90°の場合が示されてお
り、従って90°間隔で4カ所に設定されている。な
お、図8において、58は出力軸40にクラッチ装置4
6を装着するためのフランジであり、このフランジ58
には、上部リテーナ52の上面に当接されるセットボル
ト59が螺合され、このセットボルト59を締め付ける
ことでテーパ構造のチャック部材58aが押圧されて、
クラッチ装置46が出力軸40に固定される。また、上
部リテーナ52を回動することにより、コイルスプリン
グ51のセット荷重を調整できるようになっている。
【0050】クラッチ装置46の作動について説明する
と、クラッチ装置46の接続状態が図16(B)にトル
ク伝達状態として示されている。筒体47と円盤48と
の間に発生する回転負荷が小さく、従ってコイルスプリ
ング51の弾発付勢力が下部リテーナ53を筒体47の
外フランジ部47aの上面に当接させ、かつ転動体57
が外フランジ部47aの切欠部47bと円盤48のポケ
ット48aとに収容されて保持されている図示の状態で
は、入力部材である筒体47と出力部材である円盤48
とが転動体57を介して一体的に接続される。従って、
クラッチ装置46は接続状態にあって、円盤48には出
力軸40の回転トルクが筒体47を介して伝達されて、
円盤48、ひいては割り出しフレーム55は出力軸40
とともに一体的に回転運動する。
【0051】次に、クラッチ装置46の切り離し状態
が、図16(C)にトルク遮断状態として示されてい
る。円盤48と筒体47との間に大きな回転負荷が発生
すると、例えば円盤48が制止されるような負荷が加わ
ると、円盤48のポケット48aと、筒体47の外フラ
ンジ部47aの切欠部47bとの間に収容されていた転
動体57は、制止された円盤48に対し出力軸40から
の回転トルクを受けて回転を継続しようとする筒体47
に押されて、コイルスプリング51の弾発付勢力に抗し
て下部リテーナ53を押し上げつつ、ポケット48aの
テーパ面に沿って当該ポケット48aから離脱する。こ
れにより、クラッチ装置46が切断される。そして転動
体57は、コイルスプリング51の弾発付勢力により円
盤48と下部リテーナ53との間に挟み込まれた状態
で、切欠部47b内で転動しつつ下部リテーナ53の転
動溝部53b内を転がることとなり、この結果、筒体4
7は、制止された円盤48に対して相対回転していくこ
とになる。この期間中、クラッチ装置46は切り離し状
態となり、出力軸40とともに筒体47が回転する一方
で、出力軸40の回転トルクの円盤48への伝達が遮断
され、割り出しフレーム55は停止する。すなわち、コ
イルスプリング51に設定したセット荷重を超える負荷
が円盤48と筒体47との間に発生すると、転動体57
がコイルスプリング51の付勢力に抗してポケット48
aから離脱してクラッチ装置46が切断されるようにな
り、転動体57の離脱している回転角度範囲である旋回
角αにおいて、筒体47と円盤48との相対回転が発生
することになる。
【0052】その後図16(D)に示したように、転動
体57が次のポケット48aに収まると、円盤48と筒
体47との間の回転負荷がコイルスプリング51のセッ
ト荷重以下であることを条件にクラッチ装置46が接続
されて、再びトルク伝達状態が得られ、出力軸40とと
もに円盤48および割り出しフレーム55が回転される
ようになっている。本実施例では上述したように、旋回
角αが90°の設定とされていることから、図16に示
したように、一回のトルク遮断状態(クラッチ切断状
態)は90°の回転角度範囲で生ずるようになってい
る。
【0053】このように構成されたクラッチ装置46に
その断続動作を行わせるべく、その入・出力部材である
筒体47と円盤48との間の回転負荷を制御する操作が
クラッチ作動手段であるストッパ38によって行われ
る。このストッパ38は図8及び図13に示すように、
ハウジング30の天井面30c上に、出力部材である円
盤48に一体的に取り付けられた割り出しフレーム55
に対して下方から臨ませて設けられる。このストッパ3
8は、台部38aとこの台部38aの中央から立設され
た縦壁38bとからなる逆T字状のブロックでなり、割
り出しフレーム55の下方部分55cの周縁位置に配置
される。このストッパ38上方の割り出しフレーム55
の下方部分55cの周側壁には、その周方向に沿って旋
回角αの間隔を隔てて、当該ストッパ38に係脱自在に
係合される係合体として一対のローラ39が4組設けら
れる。これらローラ39は、当該下方部分55cから外
方へ向かって水平に突出させて回転自在に設けられ、ス
トッパ38の縦壁38bを両側から挟み込むように、当
該縦壁38bに回転摺動自在に摺接しつつ係合するよう
に構成される。そしてこれらローラ39は、出力軸40
による割り出しフレーム55の上下運動に従って、スト
ッパ38に対しその上方から進退自在に進入して係脱自
在に係合するようになっている。
【0054】そしてハウジング30に設けられたストッ
パ38は、出力軸40によって割り出しフレーム55が
変位量γで進出移動されてそのローラ39が係合するこ
とにより、割り出しフレーム55の移動を制止し、これ
により出力部材である円盤48側の回転負荷を増大させ
て、クラッチ装置46を切り離し作動させるクラッチ作
動手段として機能するとともに、係合している割り出し
フレーム55の位置を的確に保持する位置決め手段とし
て機能されることになる。この作用は、図15において
入力回転軸31の180°〜270°の回転角度範囲に
おいてなされる。他方、ローラ39は、割り出しフレー
ム55が出力軸40によって上下動されたり、変位量0
の位置に維持されるときには、ストッパ38から離脱さ
れ、これにより割り出しフレーム55、ひいては円盤4
8には当該ストッパ38による何らの回転負荷も発生せ
ず、クラッチ装置46を接続状態に制御できるようにな
っている。この作用は、図15において入力回転軸31
の270°〜次回の180°の回転角度範囲においてな
される。
【0055】このようにして間欠割り出し運動される割
り出しフレーム55に対して、これと相対的にオシレー
ト運動される出力軸40には、図8及び図13に示すよ
うに、クラッチ装置46で覆われた割り出しフレーム5
5の穴部55a内に、当該割り出しフレーム55に対す
る出力軸40の相対回転運動が伝達されて回転駆動され
る駆動カム73が設けられる。本実施例にあっては、こ
の駆動カム73として板カムが採用されている。この板
カム73は、ボルト60により上記円筒状部材49に一
体的に固設される。また割り出しフレーム55の上方部
分55bには、上述した揺動回転カム33によって与え
られる旋回角αに一致させて、具体的には図16(A)
で説明したように90°間隔で4カ所に、メカニカルハ
ンド74が配設される。図示例にあっては、これらメカ
ニカルハンド74は、割り出しフレーム55の4つの突
出端それぞれに、これより水平方向外方へ突出させて設
けられている。
【0056】メカニカルハンド74の取付構造について
詳述すると図8および図13に示すように、割り出しフ
レーム55の上方部分55bには、その周方向に互いに
間隔を隔てて、かつ径方向外方に向かって水平に、上記
したメカニカルハンド74の収容空間90が4個所形成
される。これらの収容空間90はそれぞれ円筒面で区画
形成され、その中空内部には、スペーサ61を介して互
いに間隔を隔てて設けられた一対の軸受62に回転自在
に支持されて、スリーブ(以下反転スリーブという)9
3が設けられる。反転スリーブ93は、一端に段違いに
縮径された縮径部93aを有すると共に、他端が割り出
しフレーム55外方へ向けて開口され且つ運動変換部を
含む部分として拡径された拡径部93bを備えて、形成
される。そしてこの反転スリーブ93内に、メカニカル
ハンド74が配設されるようになっている。
【0057】メカニカルハンド74それぞれは、図1〜
図7で説明した構成のものであり、互いに平行に開閉可
能な一対のクランプ片75を有する。これら各メカニカ
ルハンド74と上記板カム73との間には、当該板カム
73に駆動されてメカニカルハンド74を動作させるた
めの駆動手段79が設けられる。この駆動手段79は、
図8及び図13に示すように、収容空間90と穴部55
aとの間に配設されており、板カム73側から、反転ス
リーブ93内のメカニカルハンド74側に向かってスラ
イド移動自在に設けられた上記プッシャ80と、このプ
ッシャ80の板カム73側端部に位置され、板カム73
に摺接されるローラフォロワ87と、このローラフォロ
ワ87とプッシャ80との間に設けられたスライダ82
と、割り出しフレーム55にその穴部55aと収容空間
90とを連通させて形成され、スライダ82をスライド
自在に収容しつつその移動を案内する案内孔部83と、
プッシャ80と反転スリーブ93との間に設けられたス
プリング84とから主に構成される。
【0058】プッシャ80は全体的に、反転スリーブ9
3内に収容されてメカニカルハンド74側に臨む先端カ
ム部80aを有する摺接胴部80bと、これに続く廻り
止め嵌合部80cと、反転スリーブ93から外方へ突出
されて板カム73側に臨む小径の後端軸部80dとから
形成される。摺接胴部80bは反転スリーブ93内に摺
動自在に装着され、さらに先端カム部80aには、一対
のクランプ片75のカムフォロア76間に挿抜可能なカ
ム面85が形成されると共に、このカム面85は、先端
側から奥に向かって順次幅が増大されたテーパ面として
形成される。そしてプッシャ80は、メカニカルハンド
74側へのスライド移動によりこの先端カム部80aが
カムフォロア76,76間に入り込み、そのカム面85
のテーパ面でカムフォロア76,76をスライド方向と
直交する方向に強く押圧して、バネ78に抗してメカニ
カルハンド74をアンクランプ状態とするように構成さ
れる。他方、後端軸部80dには、その端部側に反転ス
リーブ93の縮径部93aと相対向させて係止突起80
eが形成され、これら間にスプリング84が設けられ
る。そしてこのスプリング84は、反転スリーブ93に
反力をとって後端軸部80dを板カム73側へ付勢し、
これにより板カム73とローラフォロワ87との摺接を
確実なものとすると共に、プッシャ80全体を反転スリ
ーブ93内で後退させて、クランプ片75の拡開圧力を
解除し、メカニカルハンド74をクランプ状態に維持す
るようになっている。
【0059】スライダ82は、案内孔部83内でスライ
ド自在なブロック体で形成され、板カム73側後端面か
らは、その内部に軸止したベアリング構成のローラフォ
ロワ87の一端が突出される。またプッシャ80側の前
端面には、これに形成された横向きの凹陥部内に内設し
た反転用軸受88を介して、プッシャ80の後端軸部8
0dが装着される。すなわち、スライダ82では、その
前端面がプッシャ80の後端軸部80dに連結されると
共に、後端面のローラフォロワ87が板カム73に回転
摺動自在に摺接される。そしてローラフォロワ87は、
板カム73に創出されたカム曲線に沿って移動され、こ
の移動に従ってスライダ82を移動させるようになって
いる。スライド移動されるスライダ82は、スプリング
84との相互作用でプッシャ80を反転スリーブ93内
で押し引きし、プッシャ80は、その先端カム部80a
のテーパ面85a,85bとバネ78との相互作用でク
ランプ片75,75を順次拡縮させることとなり、メカ
ニカルハンド74のクランプ、アンクランプの作動が行
われることになる。
【0060】具体的なクランプ作動状態を、ポジション
のメカニカルハンド74(図13のクランプ状態参
照)を例にとって説明すると、まず基本的に割り出しフ
レーム55の回転運動期間中にあっては、当該メカニカ
ルハンド74は初期のクランプ状態を維持し、クランプ
動作されない。この期間中は、割り出しフレーム55と
出力軸40とが一体に回転し、これら両者間に相対回転
運動が生じない期間であることから、出力軸40の板カ
ム73と、割り出しフレーム55のメカニカルハンド7
4及び駆動手段79との間には相対的な運動は発生せ
ず、従って駆動手段79のプッシャ80は移動せず、メ
カニカルハンド74は作動されない(入力回転軸31の
0°〜90°の回転角度範囲参照)。またその他の揺動
回転カム33のドエルに従う停留期間にあっても、出力
軸40は上下運動するのみであり、当該出力軸40及び
割り出しフレーム55は回転運動することはなく、メカ
ニカルハンド74はそのときの状態を維持して動作され
ない(入力回転軸31の90°〜180°及び270°
〜360°の回転角度範囲参照)。これに対し、出力軸
40と割り出しフレーム55との間に相対回転を発生さ
せるためのストッパ38によるクラッチ装置46の切り
離し操作がなされて、割り出しフレーム55が停止され
ている状態で出力軸40が回転運動される(入力回転軸
31の180°〜270°の回転角度範囲参照)と、こ
こで初めて出力軸40の板カム73と割り出しフレーム
55の駆動手段79との間に相対回転運動が発生し、板
カム73によってローラフォロワ87がプッシャ80を
順次クランプ片75側へ移動させて、当該メカニカルハ
ンド74を図示しないアンクランプ状態から図示してい
るクランプ状態へと動作させていく。このクランプ動作
は、クラッチ装置46の切り離し状態において完了さ
れ、その後出力軸40と割り出しフレーム55との相対
回転が終了しクラッチ装置46が接続される際には、ク
ランプ状態が安定化した状態となるように設定されてい
る。本実施例では、4つのメカニカルハンド74の反対
側に位置するもの同士が反対の動きを行うように設定さ
れていて、図13に示した状態では、ポジションのメ
カニカルハンド74(図13のアンクランプ状態参照)
は、ポジションのメカニカルハンド74と逆の動きを
行うようになっている。このようなクランプ動作を行わ
せるカム曲線が板カム73に形成される。本実施例で
は、入力回転軸31の360°の1回転の期間におい
て、180°〜270°までの範囲でクランプ動作さ
せ、それ以外の回転角度状態ではクランプ動作完了状態
を維持させるカム曲線が板カム73に設定され、図15
のカム線図から明らかなように、出力軸40と割り出し
フレーム55とが相対回転運動される期間でクランプ動
作を生じさせることになる。
【0061】駆動カム73としては、上記板カムに限定
されることなく、その他の平面カムや立体カム、例えば
溝カム、端面カム、円筒リブカム、平面溝カム、円筒溝
カム、円錐端面カム、円錐溝カム、樽形溝カム、鼓形溝
カム、ローラギヤカムなど、いずれのカムを適用しても
よいことはもちろんである。
【0062】そしてさらにこのようなクランプ動作を行
うメカニカルハンド74に、クラッチ装置46の継続に
よる円盤48、すなわち割り出しフレーム55の回転運
動を伝達して、これらメカニカルハンド74を反転させ
る反転手段91が当該装置に備えられる。図8及び図1
4に示すように、この反転手段91は、主にメカニカル
ハンド74にその反転軸回りに設けられた第1の歯車9
5と、この第1の歯車95に噛合され、割り出しフレー
ム55の回転運動を伝達する第2の歯車96とからなる
ギヤ機構で構成される。
【0063】さらに詳述すると、まずハウジング30の
天井部30cにおいて、出力軸40には、これを囲繞す
るスリーブ状の軸カバー63が両者間をシールするシー
ル材を介して配設され、この軸カバー63はボルトで天
井部30cに固定される。そしてこの軸カバー63の縮
径された上端部には、割り出しフレーム55の下方部分
55cの反転手段91を収納する上記の収容空間92に
臨ませて、第2の歯車としての平歯車96がボルトで固
設される。このように構成すれば、固定された平歯車9
6に対して割り出しフレーム55が回転運動すると、両
者間において相対回転が発生することとなり、割り出し
フレーム55にこの平歯車96と噛合する歯車を設けて
おくことにより、この第2歯車としての平歯車96を利
用して割り出しフレーム55の回転運動を取り出すこと
ができる。ここに、割り出しフレーム55の円環状に形
成された収容空間92内には、割り出しフレーム55に
担持させてこの平歯車96と噛合する中間歯車64が配
列される。これら中間歯車64は、その下端部に形成さ
れ平歯車96に噛合する平歯車部64aと、その上端部
に形成されたベベルギヤ部64bとを備えて、中空軸体
状に形成される。そしてこの中間歯車64は、割り出し
フレーム55の下面にボルトで取り付けられ、中間歯車
64の中空軸芯部に挿通される支持軸65に軸受66を
介して回転自在に支持される。従って、この中間歯車6
4は、割り出しフレーム55の回転運動によって平歯車
96側から回転駆動されるようになっている。本実施例
にあっては、割り出しフレーム55が上下移動されるこ
とから、この動きを保証すべく、第2の歯車96は、こ
れと噛合する中間歯車64の平歯車部64aの上下移動
を許容すべく平歯車で構成されているが、割り出しフレ
ーム55が上下移動されない構成の場合には、第2の歯
車96を平歯車とする必要はなく、その他の種々の歯車
を採用できることは勿論である。
【0064】他方、メカニカルハンド74側において
は、これを収容する反転スリーブ93の軸心が反転軸と
して設定され、この反転スリーブ93の縮径部93aに
は当該反転軸周りに、第1の歯車としてベベルギヤ95
が設けられる。そしてこのベベルギヤ95は、上記の中
間歯車64のベベルギヤ部64bに噛合され、このベベ
ルギヤ構成によって出力軸40回りの割り出しフレーム
55の回転運動がこれと直交する反転軸周りの回転運動
に変換され、これにより反転スリーブ93が反転される
ように構成されている。この反転スリーブ93の反転動
作において、これと共に反転するプッシャ80の反転
は、上記の反転用軸受88によって保証される。また中
間歯車64のベベルギヤ部64b側と、支持軸65との
間には、ベベルギヤ構成で発生するスラストを受けるた
めのスラスト受け67が介装されている。
【0065】具体的な反転作動状態を、図13のポジシ
ョンのメカニカルハンド74を例にとって図15に従
って説明すると、クラッチ装置46の切り離し時、並び
にその他の揺動回転カム33のドエルに従う停留期間に
おける出力軸40の上下運動時に対応する割り出しフレ
ーム55の停止期間中にあっては、当該メカニカルハン
ド74は初期の姿勢を維持し、反転動作されない。この
期間中は、固定されている軸カバー63の平歯車96
と、停止している割り出しフレーム55との両者間に相
対運動が生じない期間であることから、中間歯車64を
介しての運動伝達はなく、従って反転スリーブ93は作
動せず、メカニカルハンド74は反転されない(入力回
転軸31の90°〜360°の回転角度範囲参照)。こ
れに対し、出力軸40と割り出しフレーム55とを一体
的に回転運動させるためのクラッチ装置46の接続操作
がなされて、割り出しフレーム55が出力軸40ととも
に回転運動されると、ここで初めて平歯車96と割り出
しフレーム55との間に相対回転運動が発生し、中間歯
車64によって割り出しフレーム55の回転運動が反転
スリーブ93に伝達され、これにより反転角βでメカニ
カルハンド74の姿勢を反転させていく。この反転動作
は、クラッチ装置46の接続状態において完了され、そ
の後クラッチ装置46の制御のために出力軸40が上下
動される際には、反転姿勢が安定化した状態となるよう
に設定されている。本実施例にあっては、入力回転軸3
1の360°の1回転の期間において、割り出し回転期
間である0°〜90°までの範囲で1回の反転動作が行
われ、それ以外の期間ではメカニカルハンド74の姿勢
が維持されるように設定されている。また1回の反転動
作の反転角βの設定はギヤ機構の選定によって任意であ
るが、本実施例では、反転角βを90°に設定して説明
しており、従って、メカニカルハンドは1回の反転で横
向きに、2回目の反転で逆さまに、3回目の反転で逆の
横向きに、さらに4回目の反転で元の姿勢に戻るよう
に、すなわち入力回転軸31の4回転で1ローテーショ
ンするようになっている。従って図13にあっては、4
つのメカニカルハンド74は割り出しフレーム55の回
転方向に沿って順次90°づつ異なる姿勢となってい
る。
【0066】以上の構成の作用について、図15のカム
線図と図17とを参照しつつ、メカニカルハンド74に
よるワークの搬送状態を想定して説明する。図17で
は、ポジションが搬出端とされ、ポジションが搬入
端とされて、ワークをメカニカルハンド74でポジショ
ンからポジションへ搬送する例が示されている。従
って、ポジションの位置では、ワークを搬送するメカ
ニカルハンド74のクランプ状態が維持される一方、ポ
ジションの位置では、メカニカルハンド74はワーク
を搬送しないアンクランプ状態が維持されるようになっ
ている。またワークにオリエンテーションを与える反転
動作については、ポジションの搬入端で受け入れたワ
ークを、ポジションの搬出端で180°反転させた姿
勢で排出する例が示されており、したがってポジション
の位置では、ワークは90°反転されるような設定と
なっている。このワーク搬送状態をメカニカルハンド7
4aを中心にして説明する。図17(A)の初期状態で
は、メカニカルハンド74aは搬入端(ポジション)
で何らかのワークをつかんでクランプ状態にある。この
とき、メカニカルハンド74bはこれも何らかのワーク
を、90°反転させて横向きにつかんで搬入端から搬出
端に向かって搬送している状態(ポジション)にあ
る。またメカニカルハンド74cは、搬出端(ポジショ
ン)で、180°反転させて逆さまにしたワークを離
して排出したアンクランプ状態にある。さらにメカニカ
ルハンド74dは、270°の反転状態で、次のワーク
の受け入れのために搬出端から搬入端に移動している状
態(ポジション)にある。
【0067】次に、図15のカム線図に示されているよ
うに、入力回転軸31の1回転360°の回転運動にお
いて、入力回転軸31が90°まで回転する間にカム機
構32の揺動回転カム33はターレット34を介して、
出力軸40に旋回角α(=90°の割り出し角度)の一
方向への回転を出力する。このときは、上下動カム36
はドエルによってリフトアーム37を停止させており、
出力軸40を変位量0の位置に停止させている。これに
よりクラッチ装置46には大きな回転負荷は発生せず、
従ってクラッチ装置46は接続状態で筒体47と円盤4
8とが一体的に回転駆動されて、図17(B)の割り出
し回転終了時に示すように割り出しフレーム55は出力
軸40とともに旋回角αで一方向に回転される。これに
よりメカニカルハンド74aはポジションに移動され
てワークを搬送する。このときメカニカルハンド74b
はポジションの搬出端に達しているとともに、メカニ
カルハンド74dはポジションの搬入端に達してい
る。そしてこの搬送期間中において、割り出しフレーム
55の回転運動により反転手段91を介して反転スリー
ブ93が反転角β(=90°)で反転し、これにより全
てのメカニカルハンド74が反転されて、ワークの姿勢
を変更させる。
【0068】次に、入力回転軸31が90°〜180°
まで回転する期間にあっては、揺動回転カム33はドエ
ルによって回転を出力せず、出力軸40は旋回角αを維
持したままで停留期間に入る。この際、割り出しフレー
ム55も停止する。この停止位置では、ストッパ38の
上方には、揺動回転カム33のカム曲線に従って割り出
しフレーム55のローラ39が旋回角αの位置割り出し
で位置しており、この状態において上下動カム36はリ
フトアーム37を介して出力軸40を変位量γで下方へ
進出移動させることとなり、ローラ39はストッパ38
に進入して係合し、割り出しフレーム55をハウジング
30側に固定する。そしてこの係合状態は、その後上下
動カム36がドエルによってリフトアーム37を停止さ
せ、出力軸40がその変位量γを維持して停止されるこ
とから、維持される。このとき全メカニカルハンド74
は回転移動されず、搬入端及び搬出端に位置しているメ
カニカルハンド74b,74dを含む全てのメカニカル
ハンド74が、同様の変位量で下降されることになる。
【0069】次に、入力回転軸31が180°〜270
°まで回転する期間にあっては、図15及び図17
(C)に示すように、揺動回転カム33は旋回角αで反
対の戻り方向への回転を出力し、旋回角を0°とする。
このときは、上下動カム36はドエルによって出力軸4
0を変位量γの位置に停止させている。これによりクラ
ッチ装置46には大きな回転負荷が発生し、従ってクラ
ッチ装置46は切り離し状態となり、筒体47と円盤4
8との間に相対回転が発生することになる。すなわち、
出力軸40は戻り回転される一方で、割り出しフレーム
55はローラ39とストッパ38との係合作用も相俟っ
て、旋回角αの位置に停止される。この相対回転運動が
発生すると、図17(C)に示すように、駆動カム73
によって駆動手段79を介し一部のメカニカルハンド7
4b,74dが作動される一方で、残りのメカニカルハ
ンド74a,74cの作動は行われない。すなわち、搬
入端・搬出端に位置されたメカニカルハンド74b,7
4dは、下降位置においてクランプ、アンクランプのク
ランプ動作を行う。またこのクランプ動作時にあって
は、反転手段91は作動せず、ワークの姿勢を保ったま
までのクランプ、アンクランプ動作が行われる。これに
対して、殊にワーク搬送中のメカニカルハンド74aは
クランプ動作されないと共に、受け入れ準備態勢のメカ
ニカルハンド74cも搬出時のアンクランプ状態を維持
している。
【0070】次に、入力回転軸31が270°〜360
°まで回転する期間にあっては、揺動回転カム33はド
エルによって回転を出力せず、出力軸40の旋回角0°
を維持したままで停留期間に入る。この停留期間では、
上下動カム36はリフトアーム37を駆動して出力軸4
0を変位量γで上方へ後退移動させることとなり、割り
出しフレーム55のローラ39は、ストッパ38から離
脱して変位量0の位置に戻されてクラッチ装置46が接
続される。そしてこの離脱状態は、その後上下動カム3
6がドエルによってリフトアーム37を停止させ、出力
軸40がその変位量0を維持して停止されることから、
維持される。そしてこの停留期間中も、揺動回転カム3
3が回転を出力しないことから割り出しフレーム55に
は何らの回転トルクも伝達されず、停止状態を維持して
いる。このときも全メカニカルハンド74は回転移動も
反転もされず、搬入端及び搬出端に位置しているメカニ
カルハンド74b,74dを含む全てのメカニカルハン
ド74が、同様の変位量で上昇されることになる。以上
の作動が、入力回転軸31の1回転で達成される。
【0071】入力回転軸31の2回転目には、同様な作
動の下、メカニカルハンド74aが上記のメカニカルハ
ンド74bに代わってポジションでさらに90°反転
した状態でアンクランプ作動されてワークを搬出し、他
方、メカニカルハンド74cが上記のメカニカルハンド
74dに代わってポジションで90°反転された状態
でクランプ動作されてワークを受け入れることになる。
この際、メカニカルハンド74b,74dは上記のメカ
ニカルハンド74a,74cと同様に単に反転される。
【0072】すなわち、メカニカルハンド74は、90
°の割り出し間隔で、入力回転軸31の4回転によって
一回りのワークの搬送と反転とを完了することになる。
【0073】上述してきたように本実施例の間欠割り出
し作用に関しては、出力軸40は揺動回転カム33から
伝達されるオシレート運動を継続する一方で、割り出し
フレーム55は、ストッパ38によるクラッチ装置46
の断続制御によって、制止動作と回転動作とを繰り返す
こととなり、これにより間欠回転運動されることにな
る。そして、この間欠回転運動の際の位置割り出しは、
揺動回転カム33のカム曲線と、上下動カム36に駆動
されて上下動する割り出しフレーム55のローラ39に
係合しこれを制止させるストッパ38とによって的確に
確保されることとなり、これにより確動の間欠割り出し
運動を得ることができる。さらに本実施例にあっては、
クラッチ装置46を構成する筒体47の切欠部47bお
よび円盤48のポケット48aを旋回角αに一致させて
いることから、このクラッチ装置46の断続動作自体が
割り出し位置において行われるようになっており、従っ
てこのクラッチ装置46によっても割り出し位置を適切
に保持することができる。すなわち本実施例では、揺動
回転カム33の旋回角α、クラッチ装置46の切欠部4
7bおよびポケット48aの配置角度α、割り出しフレ
ーム55のローラ39の配置角度αが全て一致されてい
て、極めて高い位置割り出し精度が得られるようになっ
ている。
【0074】また本実施例では、入力回転軸31の1回
転においては、出力軸40が1往復のオシレート運動を
行うのに対して、割り出しフレーム55は、旋回角αだ
け一方向へ送り出される回転運動を行うことになる。ま
た、上下動カム36は、入力回転軸31の1回転におけ
る揺動回転カム33の2回の停留期間それぞれにおい
て、ストッパ38に対する割り出しフレーム55のロー
ラ39の係合のための進出運動と離脱のための後退運動
とのいずれか一方の運動を交互に、出力軸40に伝達す
ることになる。そして、旋回角αを90°とした本実施
例にあっては、割り出しフレーム55は90°づつで間
欠回転運動され、入力回転軸31の4回転で1回転され
るようになっている。
【0075】本実施例のメカニカルハンドを備えた間欠
割り出し装置によれば、カム機構32とクラッチ装置4
6とを用いて、オシレート運動から間欠割り出し運動を
合理的な構成で得、このようにして得られた間欠割り出
し運動をワークの搬入・搬出を含む搬送動作に利用でき
ると共に、この間欠割り出し運動に対応してクランプ作
動しかつ反転する多数のメカニカルハンド74を組み込
んで、多数のワークを一挙にハンドリングすることがで
きる。
【0076】また、上下動カム36により、揺動回転カ
ム33の各回の停留期間に対して交互に、出力軸40を
進出・後退のいずれか一方向へのみ運動させるようにし
たので、揺動回転カム33の一方向への回転運動時は、
クラッチ装置46の接続によって割り出しフレーム55
は出力軸40と一体に一定の揺動回転角度で回転し、そ
れ以外の期間中は、揺動回転カム33の停留期間とクラ
ッチ装置46の切断とにより停止しているという、一方
向への間欠回転運動を得ることができ、これによって間
欠割り出し運動を行わせることができる。そしてこのよ
うな運動構成にあっても、割り出しフレーム55に対す
る出力軸40の相対回転運動の出力をメカニカルハンド
74に伝達することで、メカニカルハンド74は、割り
出しフレーム55が制止される間欠割り出し運動の割り
出し位置においてクランプ、アンクランプのクランプ動
作を行うことができ、かつまた割り出しフレーム55の
回転運動の出力を反転手段91に伝達することで、メカ
ニカルハンド74は割り出し回転中において反転動作を
行うことができ、上記と同様な作用を発揮することにな
る。
【0077】また、反転手段91をギヤ機構で構成した
ので、回転運動を簡単な構成で確実にメカニカルハンド
74に伝達することができ、ワークの姿勢制御を、単一
の装置内の一貫した回転運動作用によって的確に行うこ
とができる。
【0078】更にまた、メカニカルハンド74を、カム
機構32によって運動される出力軸40に設けた駆動カ
ム73により駆動される駆動手段79によってクランプ
動作させるように構成したので、メカニカルハンド74
の作動を、空気圧や油圧・電気・磁気駆動機構などのそ
の他一切の別の動力源を用いることなく、カム構成の運
動伝達系のみによって、且つ単一の出力軸40からの運
動出力で行わせることができ、複雑な運動を極めて簡単
な構成で得ることができる。
【0079】図18〜図20は、本発明のメカニカルハ
ンドリング装置の変形例として、上記メカニカルハンド
74の駆動機構に空気圧を利用した実施形態を示したも
のである。図中、図18はその側断面図、図19はエア
供給状態を示す側断面図、図20は平面断面図である。
空気圧は、瞬時に圧力を給排することができて、高速作
動するメカニカルハンド74に適用して、上記の駆動手
段79によるものと遜色のない動作を達成することがで
きる。
【0080】具体的には、上記反転スリーブ93と、こ
れに挿入されたプッシャ80の摺接胴部80bとの間
に、廻り止め嵌合溝81aを含む空気圧給排空間97を
形成し、反転スリーブ93には、この空気圧給排空間9
7に連通する、空気圧供給系を構成する空気圧給排孔9
8を形成して構成されている。そして、図示されない空
気圧源および空気圧排出経路などからなる空気圧供給系
からの空気圧が、空気圧給排孔98を介して空気圧給排
空間97に給排され、これによりメカニカルハンド74
をクランプ動作させるようになっている。なお、これら
プッシャ80と反転スリーブ93との間には、エア漏れ
を防止するシール99が適宜に施されている。この実施
例では、プッシャ80の摺接胴部80bの周囲に設けた
収納溝86(図4)にOリングを2本設けると共に、反
転スリーブ93の縮径部93aの内面にOリングを1本
設けている。
【0081】また、プッシャ80の後端軸部80dに
は、鍔部80sが形成され、この鍔部80sと反転スリ
ーブ93の縮径部93aとの間には、プッシャ80を引
き戻すバネ150が設けられている。
【0082】このようにしてメカニカルハンド74を空
気圧制御によってクランプ動作させる構成にあっては、
カム構成の運動伝達系のみによる場合に比べて別の動力
源が必要になるものの、駆動カム73や駆動手段79と
いう付加的構成を省略することができて、クランプ作動
のための装置構成をより簡素化することができる。
【0083】図21〜図23に、本発明のメカニカルハ
ンドの更に別の実施例を示す。上記実施例では平行運動
のガイド機構94として、凸条75bとガイド凸条93
cを設けたが、この実施例は、クランプ片75の平行運
動のガイド機構94として、クロスローラベアリング1
00を用いたものである。
【0084】図24の展開図から良く判るように、各ク
ランプ片75の両側面にはクロスローラベアリング10
0のアウターレースを構成するV溝102を有する溝付
ガイド耳101が突設され且つ相手側のクランプ片75
側に延在されている。この溝付ガイド耳101の取り付
け位置は、一方のクランプ片751と他方のクランプ片
752とで異なっており、それぞれクランプ片75の溝
付ガイド耳101,101間の間隔103内に相手側の
クランプ片75の本体部分104が入り込むように、つ
まりそれぞれの溝付ガイド耳101が相手側のクランプ
片75の本体部分104の側面上に位置するようになっ
ている。
【0085】一方、反転スリーブ93側の拡径部93b
には、上記各クランプ片75の溝付ガイド耳101が位
置される対応部位において、クロスローラベアリング1
00の他側アウターレースを構成するV溝106を有す
る膨出部105が形成されている。上記溝付ガイド耳1
01のV溝102及びこの膨出部105のV溝106
は、図23に示すように、共に対向配置されて四辺形断
面のスロット107を構成し、所定のクロスローラベア
リング本体108が収納される。そして、反転スリーブ
93の拡径部93bの通し穴109からボルト110が
図23の如く差し込まれ、クロスローラベアリング10
0が離脱しないように全体が組み立てられる。なお、1
11は反転スリーブ93の拡径部93bを構成する蓋部
材、112はカムフォロア76及び支持ピン77を設け
るための穴を示す。
【0086】かかる構成のメカニカルハンドの動作も、
既に述べたところと同じであり、カム駆動機構により又
はエアー等の流体圧駆動によりプッシャ80をスリーブ
93の軸方向に移動させて、その先端カム部80aをカ
ムフォロア76,76間に挿抜し又は差し込む量を加減
することによって、軸方向移動量をカムフォロア76,
76の上下の開拡運動に変換し、クランプ片75を開閉
動作させることができる。その開閉動作は先端カム部8
0aのカム面85のカム曲線に従う。このとき、クラン
プ片75はクロスローラベアリング100の働きによ
り、その四辺形断面スロット107のいかなる面に対す
る方向の力に対しても安定に支持ガイドされ、所望どう
りの平行運動をなすよう確実にガイドされる。
【0087】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
係る発明によれば、プッシャの往復運動が、カムフォロ
ア間の拡縮運動に変換され、両クランプ片が平行運動ガ
イド機構により互いに平行に接離されて開閉される。従
って、先端カム部のカム曲線に従い、ワークをつかむ際
の微妙なタッチを調整できる。またクランプ片はワーク
を平行につかむこととなるため、従来のような、支点を
中心とした旋回アーム形式のものに比べて、ワークがつ
かみやすい。よって、ワークを平行に掴むのに適したメ
カニカルハンドを提供できる。また、廻り止め部材によ
りプッシャのスリーブ内での回転が防止されるので、先
端カム部がクランプ片のカムフォロア間に割り込む姿勢
が常に一定に維持される。
【0088】また請求項2,3に係る発明によれば、簡
易かつ実用的な平行運動ガイド機構が得られる。
【0089】さらに請求項4の発明によれば、2つのク
ランプ片を共に移動させる形式のワークを掴みやすいメ
カニカルハンドが得られる。
【0090】請求項5の発明によれば、片側のクランプ
片のみが移動する形式、つまり、一側を基準として開閉
動作させる特定用途に向けたメカニカルハンドが得られ
る。
【0091】請求項6の発明によれば、カム面の斜面を
直線的な傾斜面としているので、プッシャの移動量に比
例関係を持たせたクランプ片の開閉動作ができる。
【0092】また請求項7の発明によれば、カム面の斜
面を所望の曲面としているので、クランプ片の開閉速度
制御を行わせることができる。
【0093】請求項8の発明によれば、プッシャを、駆
動カムによって駆動させるように構成したので、メカニ
カルハンドの作動を、空気圧や油圧・電気駆動機構など
のその他の一切の別の動力源を用いることなく、カム構
成のみによって動作させることができ、極めて合理的に
構成することができる。
【0094】また請求項9の発明によれば、プッシャを
空気圧制御で駆動させるようにしたので、請求項8のカ
ム構成の場合に比して別の動力源が必要になるものの、
駆動カムなどの付加的構成を省略することができて、メ
カニカルハンドの作動のための装置構成を簡素化するこ
とができる。また、カム構成のプッシャ駆動機構に組み
合わせることで、必要に応じて空気圧制御でプッシャを
作動させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るメカニカルハンドの閉
じた状態を示した縦断面図である。
【図2】図1のメカニカルハンドを示した横断面図であ
る。
【図3】図1のメカニカルハンドを一部断面で示した正
面図である。
【図4】図1のメカニカルハンドのプッシャと廻り止め
部材を示した展開斜視図である。
【図5】図1のメカニカルハンドの開いた状態を示した
縦断面図である。
【図6】図5のメカニカルハンドを示した正面図であ
る。
【図7】図1のメカニカルハンドを示したスリーブ拡径
部の縦断面図である。
【図8】本発明に係るメカニカルハンドを備えた間欠割
り出し装置の好適な一実施例を示す側断面図である。
【図9】上記間欠割り出し装置のハウジング内の部分を
示す側断面図である。
【図10】上記実施例の間欠割り出し装置の平面図であ
る。
【図11】図9の平面断面図である。
【図12】上記実施例の間欠割り出し装置に採用された
クラッチ装置を示す側断面図である。
【図13】図8の平面断面図である。
【図14】割り出しフレームの下方部分の平面断面図で
ある。
【図15】上記実施例の間欠割り出し装置における間欠
割り出し動作及びメカニカルハンドの作動を説明するた
めのダイヤグラムである。
【図16】上記実施例の間欠割り出し装置に採用された
クラッチ装置の構造および作動を示す説明図である。
【図17】上記実施例に採用されたメカニカルハンド及
びその駆動機構を説明するための説明図である。
【図18】本発明の他の実施例に係るメカニカルハンド
の閉じた状態を示す縦断面図である。
【図19】図18のメカニカルハンドの開いた状態を示
す縦断面図である。
【図20】図18のメカニカルハンドの横断面図であ
る。
【図21】本発明の更に別の実施例に係るメカニカルハ
ンドの閉じた状態を示す縦断面図である。
【図22】図21のメカニカルハンドの開いた状態を示
す縦断面図である。
【図23】図21のメカニカルハンドの横断面図であ
る。
【図24】図21のメカニカルハンドの展開斜視図であ
る。
【図25】従来のメカニカルハンドの閉じた状態を示す
図である。
【図26】従来のメカニカルハンドの開いた状態を示す
図である。
【符号の説明】
30 ハウジング 30a,30b 側
壁 30c 天井部 30d 開口部 30e 鍔部 31 入力回転軸 32 カム機構 33 揺動回転カム 33 ローラギヤカム 33a テーパリブ 33b リブ面 34 ターレット 34a ローラ 35 複合カム 36 平面溝カム(上下動カム) 36a 溝 37 リフトアーム 37a 回動中心 37b リフト端 37c ローラ 37d ローラ 38 ストッパ 38a 台部 38b 縦壁 39 ローラ 40 出力軸 40a 係合部 40b 係合フラン
ジ 40c 案内摺動溝 41 スリーブ 41a フランジ部 42 ボルト 43 スペーサ 44 軸受 45 シール材 46 クラッチ装置 47 筒体 47a 外フランジ
部 47b 切欠部 48 円盤 48a ポケット 49 筒状部材 50 キー部材 51 コイルスプリ
ング 52 上部リテーナ 53 下部リテーナ 53a 内鍔部 53b 転動溝部 54 ベアリング 55 割り出しフレ
ーム 55a 穴部 55b 上方部分 55c 下方部分 56 ボルト 57 転動体 58 カバー 59 セットボルト 60 ボルト 61 スペーサ 62 軸受 63 軸カバー 64 中間歯車 64a 平歯車部 64b ベベルギヤ
部 65 支持軸 66 軸受 67 スラスト受け 71 軸受 72 支持ピン 73 板カム(駆動
カム) 74 メカニカルハンド 74a〜74d メ
カニカルハンド 75 クランプ片 75a 平坦凹所 75b 凸条 75c 基部 75d ガイド溝 75e 張出壁 76 カムフォロア 77 支持ピン 78 バネ 79 駆動手段 80 プッシャ 80a 先端カム部 80b 摺接胴部 80c 廻り止め嵌
合部 80d 後端軸部 80e 係止突起 81 廻り止め部材 81a 廻り止め嵌
合溝 81b 貫通孔 82 スライダ 83 案内孔部 84 スプリング 85 カム面 85a,85b テ
ーパ面(カム面) 86 収納溝 87 ローラフォロ
ワ 88 反転用軸受 90 収容空間 91 反転手段 92 収容空間 93 スリーブ(反転スリーブ) 93a 縮径部 93b 拡径部 93c ガイド凸条 94 平行運動ガイド機構 95 ベベルギヤ
(第1の歯車) 96 平歯車(第2の歯車) 97 空気圧給排空
間 98 空気圧給排孔 99 シール 100 クロスローラベアリング 101 溝付ガイド耳 102 V溝 103 間隔 104 本体部分 105 膨出部 106 V溝 107 スロット 108 クロスロー
ラベアリング本体 109 通し穴 110 ボルト 111 蓋部材 112 穴 751 一方のクランプ片 752 他方のクラ
ンプ片 β 反転角 α 旋回角 γ 変位量

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブの一端開口に平行運動ガイド機
    構により互いに平行に接離動作可能に取り付けられた一
    対のクランプ片と、 これら両クランプ片を常時近接する方向に付勢する付勢
    手段と、 これら両クランプ片にそれぞれ設けたカムフォロアと、 上記スリーブ内に往復動自在に配置され、その先端に上
    記カムフォロア間に差し込まれて上記付勢手段に抗して
    上記クランプ片を互いに離隔させる先端カム部を有する
    プッシャと、 上記スリーブに設けられ、上記プッシャの該スリーブ内
    での回転を防ぐ廻り止め部材と、 を備えたことを特徴とするメカニカルハンド。
  2. 【請求項2】 前記平行運動ガイド機構を、前記スリー
    ブの内壁と前記クランプ片との間で相互に係合するガイ
    ド凸条及びガイド溝により構成したことを特徴とする請
    求項1記載のメカニカルハンド。
  3. 【請求項3】 前記平行運動ガイド機構を、前記スリー
    ブの内壁と前記クランプ片との間に設けたクロスローラ
    ベアリングにより構成したことを特徴とする請求項1記
    載のメカニカルハンド。
  4. 【請求項4】 前記プッシャの前記先端カム部が、往復
    動方向に順次先細りな一対の斜面でなるカム面で構成さ
    れ、一対の前記クランプ片の双方が移動する構成とした
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載のメカニカル
    ハンド。
  5. 【請求項5】 前記プッシャの前記先端カム部が、往復
    動方向に順次先細りな1つの斜面でなる楔形のカム面で
    構成され、片側の前記クランプ片のみが移動する構成と
    したことを特徴とする請求項1,2又は3記載のメカニ
    カルハンド。
  6. 【請求項6】 前記カム面の前記斜面が、直線的な傾斜
    面からなることを特徴とする請求項4又は5記載のメカ
    ニカルハンド。
  7. 【請求項7】 前記カム面の前記斜面が、所望の曲面か
    らなることを特徴とする請求項4又は5記載のメカニカ
    ルハンド。
  8. 【請求項8】 前記プッシャが、駆動カムによって駆動
    されることを特徴とする請求項1〜7いずれかの項に記
    載のメカニカルハンド。
  9. 【請求項9】 前記プッシャが、空気圧供給系から供給
    される空気圧で駆動されることを特徴とする請求項1〜
    8いずれかの項に記載のメカニカルハンド。
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