JPH08173050A - 大豆食品の風味改良剤及びこれを含有する豆乳 - Google Patents

大豆食品の風味改良剤及びこれを含有する豆乳

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JPH08173050A
JPH08173050A JP6337813A JP33781394A JPH08173050A JP H08173050 A JPH08173050 A JP H08173050A JP 6337813 A JP6337813 A JP 6337813A JP 33781394 A JP33781394 A JP 33781394A JP H08173050 A JPH08173050 A JP H08173050A
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soybean
whey protein
tofu
food
whey
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JP6337813A
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Masanori Shiyoumikado
雅典 小御門
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大豆を主原料とした大豆食品の持つ特有の青
臭み、渋みなどを低減し、風味の良好な食べ易い大豆食
品を作ることができる大豆食品の風味改良剤及び及びこ
れを含有する風味の改良された豆乳を提供する。 【構成】 乳清蛋白質からなる大豆食品の風味改良剤。
乳清蛋白質からなる大豆食品の風味改良剤を含有する豆
乳。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大豆食品の風味改良剤
及びこれを含有する豆乳に関する。更に詳しくは、本発
明は、乳清蛋白質を利用することにより、大豆食品、特
に豆乳や豆乳を使用した食品(例えば、豆腐)の持つ特
有の青臭みや渋みなどの風味を改良できる大豆食品の風
味改良剤及びこれにより風味の改良された豆乳に関す
る。
【0002】
【従来の技術】大豆は植物性蛋白質の供給源として従来
から利用されており、また最近では健康食品としても注
目されている。大豆を主原料とした大豆食品(大豆蛋白
質加工食品)としては、例えば、代表的な伝統食品であ
る豆腐や厚揚げなどの豆腐類がある他、近年では、大豆
の分離精製加工技術の発達により大豆を主原料にした大
豆ハンバーグ、あるいは大豆を利用したプリン、冷菓な
どのデザート類などを挙げることができる。これらの大
豆食品においては、一般に大豆に由来する特有な青臭
み、渋みが現れ易く、風味が良くないと言う問題があ
る。特に大豆、あるいは大豆抽出成分を多量に用いた食
品、例えば、豆腐類などでは青臭み、渋みが現れ易く、
また中でも最近の大量機械生産による充填豆腐などでは
青臭みなどの風味の他に、一般に手作り豆腐に比べて豆
乳濃度が低いが故に通常より多く添加された凝固剤によ
る苦味、酸味などの刺激も加わり、風味の低下は著し
い。また一般に上記のような充填豆腐の場合には弾力性
や歯応えも余りなく、また大豆ハンバーグなどの場合に
は全体にパサパサした食感となり弾力性にも欠け、この
ため大豆の癖のある風味が更に増強され易いとの問題も
ある。
【0003】大豆に含まれる青臭みや渋みを除去し、大
豆食品の風味を改良するために例えば、青臭みの発生原
因であるリポキシゲナーゼを失活させる目的でアルカリ
条件下で脱臭を行う方法(特開昭50−157556号
公報)、酸化を防ぐため脱気水や炭酸ガスを大豆蛋白質
水溶液に接触させる方法(特開平4−299951号公
報、特開昭60−91952号公報)、あるいはサイク
ロデキストリンによりマスキングする方法(特開昭51
−148052号公報)などが提案されいる。しかしこ
れらの方法では青臭みや渋みの除去は充分ではなく、ま
たマスキング剤を使用する場合には、これによる味の変
質が伴う場合があり、好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大豆
を主原料とした大豆食品の持つ特有の青臭み、渋みなど
を低減し、風味の良好な食べ易い大豆食品を作ることが
できる大豆食品の風味改良剤及びこれを含有する豆乳を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者の検討による
と、乳清蛋白質を大豆食品、特に豆乳や豆乳を多量に用
いた食品(例えば、豆腐)に利用した場合に、大豆特有
の青臭さなどが抑制でき、しかもマイルドな食感とな
り、非常に食べ易い大豆食品となることを見出し、本発
明に到達したものである。
【0006】本発明は、乳清蛋白質からなる大豆食品の
風味改良剤にある。
【0007】また本発明は、乳清蛋白質からなる大豆食
品の風味改良剤を含有する豆乳にもある。
【0008】本発明は以下の態様であることが好まし
い。 (1)大豆食品の風味改良剤が、乳清蛋白質を等電点域
以外の条件で加熱して得られたゲル状物である。 (2)大豆食品の風味改良剤が、粉末状である。 (3)豆乳が、乳清蛋白質からなる大豆食品の風味改良
剤を1〜30重量%(好ましくは3〜20重量%)含有
する。 (4)豆乳が、豆腐用豆乳であり、更に凝固剤が添加さ
れている。
【0009】以下に本発明の大豆食品の風味改良剤につ
いて説明する。本発明の大豆食品の風味改良剤に含まれ
る乳清蛋白質は、例えば、チーズ製造時に生成するチー
ズホエー、酸カゼイン製造時に生成する酸ホエー、レン
ネットカゼイン製造時に生成するレンネットホエーなど
を原料としてこれを分離精製したものが利用できる。ま
た乳清蛋白質を構成する蛋白質単体(β−ラクトグロブ
リン、α−ラクトアルブミン、血清アルブミン等)、複
合物、あるいはこれらの混合物を利用することもでき
る。なお、分離精製処理を為されていない原料のままの
ホエーの状態では、本発明の効果を充分に得ることはで
きない。
【0010】乳清蛋白質を得るための分離精製方法とし
ては、例えば、透析法、電気透析法、ウルトラフィルト
レーション、逆浸透膜法、各種クロマトグラフィ法(イ
オン交換、ゲルクロマトグラフィ、疎水クロマトグラフ
ィ等)、電気泳動法、吸着分離法、及び沈殿分離法など
を挙げることができる。これらの方法は、2種以上組み
合わせて利用してもよい。
【0011】以上の方法で得られる風味改良剤は、乳清
蛋白質の濃度により粘稠度やゲル強度、あるいは作業性
が異なるため、通常2〜50重量%程度の濃度となるよ
うに調整することが好ましい。また乳清蛋白質が均一な
溶液又はゲル状物となり、また優れたゲル化能を有して
いるためには、そのpH値は乳清蛋白質の等電点域(p
H4〜6)以外に調整さていることが好ましい。なお、
乳清蛋白質をゲル化させるための加熱温度は、一般に乳
清蛋白質の変性温度(55℃)以上にすればよいが、必
要に応じて70〜121℃程度で行うこともできる。
【0012】本発明の風味改良剤は、上記のように液状
(粘調液も含む)、ゲル状の他に、使用態様に応じてス
プレードライ、フリーズドライ等の公知の方法を利用し
て粉末状とすることもできる。
【0013】本発明の風味改良方法は、上記のようにし
て得られた乳清蛋白質からなる風味改良剤を大豆食品に
添加することで実施できる。大豆食品としては、例え
ば、濃縮大豆蛋白質、分離大豆蛋白質、あるいは抽出大
豆蛋白質などの大豆蛋白質を主成分として含有する食品
を挙げることができるが、大豆に水を加え、磨砕して得
た呉から分離した豆乳、また上記の大豆蛋白質を製造す
る際に生成する大豆蛋白質を含む食品などでも良い。本
発明では、その対象とする食品は、青臭みなどの風味が
現れ易い豆乳(特に豆腐用豆乳)や豆乳を主体に用いた
食品に用いる場合に特に有利である。風味改良剤を添加
する際の形態は特に限定はなく、大豆食品に応じて選ぶ
ことができる。例えば、インスタント豆腐用としては、
粉末状で、またハンバーグ用としては、ゲル状で用いる
ことが好ましい。
【0014】本発明の風味改良剤は、対象とする大豆食
品の種類によってその添加量は異なるが、例えば、豆乳
においては、風味改良剤は、豆乳中に1〜30重量%
(更に好ましくは3〜20重量%)の含有量となるよう
に添加されていることが好ましい。なお、豆腐の製造に
使用される豆乳中の大豆蛋白質の濃度は、通常3〜6重
量%であり、固形分として5〜15重量%含まれる。
【0015】なお、豆腐の製造では、通常豆乳を凝固さ
せ、ある程度のゲル強度を維持させるために、塩化マグ
ネシウム、硫酸カルシウム、あるいはグルコノデルタラ
クトン等の凝固剤を豆乳に対して0.25〜0.40重
量%添加する。このため一般に苦味や酸味を生じ易く、
特に大量生産による充填豆腐などでは蛋白質濃度が薄い
ため強く感じる。しかし本発明の風味改良剤を添加する
ことで得られる豆腐の弾力性や強度を維持又は向上させ
た状態で凝固剤の量を0.20重量%以下に減らすこと
ができる。従って凝固剤による風味の低下を抑制でき、
マイルドで歯応えのある豆腐を得ることができる。
【0016】本発明の風味改良剤を適用できる大豆食品
としては、例えば、豆腐、凍り豆腐、変わり豆腐、及び
豆腐ステーキなどの豆腐、豆腐竹輪、厚揚げ、がんもど
き、湯葉、大豆ハンバーグなどのハンバーグ様食品、冷
菓、クッキー、プリン様食品などのデザート菓子類、豆
乳、調整豆乳などの豆乳飲料を挙げることができる。
【0017】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
具体的に説明する。なお、以下の「%」は、重量基準で
ある。
【0018】[実施例1]丸大豆1重量部を室温で12
時間水に浸漬し、これに水を4重量部加え、グラインダ
で摩砕した。得られた摩砕液を100℃まで蒸気加熱
し、1〜3分間沸騰状態を保った。次いでデカンターに
よりオカラを分離し、固形分8%の豆乳を得た。一方、
チーズ製造時に生成するホエーを原料として、逆浸透膜
法およびウルトラフィルトレーション法を組み合わせ、
蛋白質の濃縮および精製、pH調整を行って乳清蛋白質
(蛋白質濃度10重量%、pH7.0)を得た。前記で
得た豆乳に対して、乳清蛋白質を5.0重量%添加し、
次いで凝固剤(グルコノデルタラクトン(以下、GD
L))を豆乳に対して0.10重量%添加し、凝固させ
豆腐を得た。
【0019】[比較例1]上記実施例1において、乳清
蛋白質を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして
豆腐を得た。
【0020】[比較例2]上記実施例1において、乳清
蛋白質を添加しなかったこと、及び凝固剤(GDL)の
添加量を0.35重量%に変えたこと以外は、実施例1
と同様にして豆腐を得た。
【0021】[実施例2]丸大豆1重量部を室温で12
時間水に浸漬し、これに水を4重量部加え、グラインダ
で摩砕した。得られた摩砕液を加熱することなく豆乳を
得た後、145℃3秒間直接プレート滅菌を行い、固形
分10重量%の豆乳を調製した。一方、チーズ製造時に
精製するホエーを原料として、イオン交換クロマトグラ
フィーにより蛋白質を分離精製し、透析脱塩後ウルトラ
フィルトレーション法により濃縮を行い、更にpH調整
を行って乳清蛋白質(蛋白質濃度10重量%、pH7.
0)を得た。上記豆乳に対して、乳清蛋白質を3.0重
量%添加し、次いで凝固剤(塩化マグネシウム)を豆乳
に対して0.15重量%添加し、凝固させ豆腐を得た。
【0022】[比較例3]上記実施例2において、乳清
蛋白質を添加しなかった以外は、実施例2と同様にして
豆腐を得た。
【0023】[比較例4]上記実施例2において、乳清
蛋白質を添加しなかったこと、及び凝固剤(塩化マグネ
シウム)の添加量を0.35重量%に変えたこと以外
は、実施例2と同様にして豆腐を得た。
【0024】[実施例3]実施例2で得られた豆乳を噴
霧乾燥及び流動層造粒を行い、粉末豆乳を得た。また実
施例2で得られた乳清蛋白質も同様に噴霧乾燥および流
動層造粒を行い、粉末乳清蛋白質を得た。冷水7重量部
に、上記粉末豆乳1重量部、粉末乳清蛋白質0.2重量
部、凝固剤(硫酸カルシウム)0.001重量部を順次
加え、充分分散させた後、電子レンジで3分間加熱し、
インスタント豆腐を得た。
【0025】[比較例5]上記実施例3において、乳清
蛋白質を添加しなかった以外は、実施例3と同様にして
豆腐を得た。
【0026】[比較例6]上記実施例3において、乳清
蛋白質を添加しなかったこと、及び凝固剤(硫酸カルシ
ウム)の添加量を0.35重量%に変えたこと以外は、
実施例3と同様にして豆腐を得た。
【0027】[実施例4]実施例1で得られた豆乳に、
豆乳に対して醤油1.0重量%、しいたけ2.0重量
%、食塩少々、かつおだし少々、及び実施例1で得られ
た乳清蛋白質(蛋白濃度10重量%、pH7.0)5
0.0重量%をそれぞれ添加し、85℃で30分間加熱
凝固させて変わり豆腐を得た。
【0028】[比較例7]上記実施例4において、乳清
蛋白質を添加しなかった以外は、実施例4と同様にして
豆腐を得た。
【0029】[比較例8]上記実施例4において、乳清
蛋白質を添加しなかったこと、及び凝固剤(塩化マグネ
シウム)の添加量を0.35重量%に変えたこと以外
は、実施例4と同様にして豆腐を得た。
【0030】[豆腐としての評価]上記得られた豆腐に
ついて、10名のパネラーで5点法による官能評価を行
った。評価は、得点の多い方が良好であることを示す。
なお、評価値は、パネラー10名の平均値を示す。また
ゲル強度をレオメーター(RE−3305、山電(株)
製)による破断試験を行うことで評価した。破断試験
は、サンプルとして直径28mm、高さ20mm厚で、
プランジャー40mmフラット80%圧縮の条件で行っ
た。結果を表1に示す。なお、表1において、実施例3
の添加量は、豆乳に換算した添加量を示す。
【0031】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 豆乳に対する添加 評 価 結 果 添加物の 添加量 おいし 青臭さ 苦味酸 弾力性 破断 種類 (重量%) さ 癖なし 味なし あり 強度 ──────────────────────────────────── 実施例1 乳清蛋白質 0.5 4.8 4.5 4.3 4.8 741 GDL 0.10 比較例1 GDL 0.10 2.9 2.1 4.2 1.8 281 比較例2 GDL 0.35 2.1 2.2 1.6 4.6 718 ──────────────────────────────────── 実施例2 乳清蛋白質 0.5 4.9 4.3 4.6 4.2 638 MgCl2 0.10 比較例3 MgCl2 0.10 1.8 2.0 4.1 1.1 97 比較例4 MgCl2 0.35 3.1 2.3 2.4 3.3 496 ──────────────────────────────────── 実施例3 乳清蛋白質 4.6 4.3 4.4 4.1 589 CaSO4 比較例5 CaSO4 2.3 2.0 3.9 1.4 144 比較例6 CaSO4 0.35 3.0 2.2 2.2 3.8 490 ──────────────────────────────────── 実施例4 乳清蛋白質50.0 4.5 4.6 4.9 4.5 812 比較例5 −− −− 1.1 2.8 3.4 1.0 凝固せず 比較例6 MgCl2 0.35 1.6 2.9 1.9 1.7 125 ────────────────────────────────────
【0032】上記表1に示された結果から、乳清蛋白質
からなる本発明に従う風味改良剤を添加することによ
り、大豆特有の青臭さや癖のある風味が抑制され、また
苦味や酸味も低減され、マイルドで非常に食べ易くなる
ことがわかる。また弾力性も向上し、歯応えがあり食感
も良好になる。
【0033】[実施例5]実施例1で得られた豆乳を薄
膜濃縮により固形分30%の濃縮豆乳を調製した。得ら
れた濃縮豆乳1500gに対し、食パン6枚、牛乳適
量、タマネギ1200g、卵300g、食塩20g、胡
椒5g、及びナツメグ0.5gを加え、更に実施例2で
得られた乳清蛋白質を80℃で1時間加熱した調整乳清
蛋白質を750g添加し、よく混合した。混合物を10
0gの大きさに成形し、加熱調理を行い大豆ハンバーグ
を得た。
【0034】[比較例8]上記実施例5において、調整
乳清蛋白質を添加しなかった以外は、実施例5と同様に
して大豆ハンバーグを得た。
【0035】[大豆ハンバーグとしての評価]得られた
大豆ハンバーグについて、実施例1と同様に官能評価を
行った。また大豆ハンバーグの加熱調理後のハンバーグ
からのしみだし液量を下記の式に従い算出した。結果を
表2に示す。
【0036】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 評 価 結 果 おいしさ 青臭さ 弾力性 破断強度 しみ出し液量 癖がない あり (g/cm2 ) (%) ──────────────────────────────────── 実施例5 4.3 4.0 4.7 527 10.7 比較例9 1.5 1.6 1.2 145 33.6 ────────────────────────────────────
【0037】上記表2に示された結果から、乳清蛋白質
からなる本発明に従う風味改良剤を添加することによ
り、大豆特有の青臭さや癖のある風味が抑制され、また
加熱調理時の大豆ハンバーグからのしみ出し液量も減少
し、非常においしくなることがわかる。また弾力性も向
上し、歯応えがあり食感も良好になる。
【0038】[実施例6]実施例1で得られた豆乳61
0gに砂糖110gを溶解し、布で漉した卵280gと
実施例1で得られた乳清蛋白質120gを加え、バニラ
エッセンスを0.1g入れ、オーブンで130℃、40
分間蒸し焼きにしてプリンを作った。これを冷蔵庫で冷
ました。
【0039】[比較例8]上記実施例6において、乳清
蛋白質を添加しなかった以外は、実施例6と同様にして
プリンを得た。
【0040】[プリンとしての評価]得られたプリンに
ついて、実施例1と同様に官能評価を行った。結果を表
3に示す。
【0041】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── 評 価 結 果 おいしさ 青臭さ癖がない 弾力性あり ──────────────────────────────────── 実施例6 4.3 4.3 4.6 比較例10 2.8 2.5 4.4 ────────────────────────────────────
【0042】上記表3に示された結果から、乳清蛋白質
からなる本発明に従う風味改良剤を添加することによ
り、大豆特有の青臭さや癖のある風味が抑制され、非常
においしいプリンが得られることがわかる。
【0043】
【発明の効果】本発明の大豆食品の風味改良剤を使用す
ることにより、大豆食品特有の青臭さや渋みなどの癖の
ある風味を低減でき、しかもマイルドで非常に食べ易い
大豆食品を提供できる。特に、豆乳や豆乳を使用した食
品(例、豆腐)に好適に利用できる。また得られた大豆
食品には、弾力性も付与され、歯応えのある食感のもの
となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳清蛋白質からなる大豆食品の風味改良
    剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の大豆食品の風味改良剤
    を含有する豆乳。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の大豆食品の風味改良剤
    を1〜30重量%含有する請求項2に記載の豆乳。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の大豆食品の風味改良剤
    を3〜20重量%含有する請求項2又は3に記載の豆
    乳。
JP6337813A 1994-12-27 1994-12-27 大豆食品の風味改良剤及びこれを含有する豆乳 Withdrawn JPH08173050A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6787178B2 (en) 2001-07-09 2004-09-07 Kiyoshi Yamamoto Health drink and method for production thereof
JP2011015633A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Kao Corp 苦味抑制剤
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