JPH08171721A - 磁気記録媒体用配向処理方法 - Google Patents

磁気記録媒体用配向処理方法

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JPH08171721A
JPH08171721A JP21834695A JP21834695A JPH08171721A JP H08171721 A JPH08171721 A JP H08171721A JP 21834695 A JP21834695 A JP 21834695A JP 21834695 A JP21834695 A JP 21834695A JP H08171721 A JPH08171721 A JP H08171721A
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JP
Japan
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recording medium
magnetic recording
magnetic
film
magnetic field
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JP21834695A
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English (en)
Inventor
Koki Yokoyama
弘毅 横山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気記録媒体用配向処理装置内における磁気
記録媒体の安定した走行を可能にする配向処理方法を提
供すること。 【解決手段】 磁気記録媒体用配向処理方法であって、
前記磁気記録媒体のフィルム(1)の走行を補助するた
めの回転ガイドロールとして、磁界中を回転することに
よる渦電流発生の防止された非金属ロール(3)を用意
し、前記磁気記録媒体のフィルムに塗布された磁性粒子
に対して配向磁界(H)を印加し(2a、2b)、前記
配向磁界が印加される区間を少なくとも含む区間に亙っ
て前記非金属の回転ガイドロールを配置して前記磁気記
録媒体を支持し、走行させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体用配
向処理方法に関するものであり、より詳しくは、配向処
理装置内における磁気記録媒体の安定した走行を可能に
するために回転ガイドロールを用いた配向処理方法に関
する。
【0002】
【課題及び課題解決手段】
(従来の技術)磁気記録媒体は、ポエチレンテレフタレ
ートフィルムのような基体と、この基体の表面に磁性塗
料が塗布形成された磁性層とから構成される。
【0003】磁気記録媒体の製造は、概ね次のようにし
て行なわれる。すなわち、まず磁性粉と各種添加剤を配
合して磁性塗料を調製し、これをフィルムに塗布する。
フィルムに塗布された磁性塗料中の磁性粒子が動きうる
状態のままで、次にフィルムを配向処理装置へ移送す
る。そして、配向処理装置においては、磁界発生手段か
ら発生された磁界の中を該フィルムを通過させ、あわせ
て乾燥する。かくして、磁性塗料中の磁性粒子が磁界方
向に配向して固定され配向方向の角形比が増大し磁気特
性が向上する。その後、フィルムに例えばカレンダー処
理を施して表面を平滑にし、磁気記録媒体を完成する。
【0004】ところで、従来の配向処理においては、針
状の磁性粒子を塗膜面内長手方向に配向させるのが一般
的であった。
【0005】しかしながら、最近、磁気記録媒体の記録
密度の向上を目的として、媒体面と垂直な方向に磁性粒
子を配向させる垂直配向処理が提案されている。
【0006】これらの提案のうち、例えば、特開昭55
−163633号、特開昭58−58246号、特開昭
58−222446号公報に開示されている垂直配向処
理においては、磁性粒子を配向させた後その配向状態を
固定するために磁界中で塗膜の粘度を高めることを目的
として乾燥・硬化処理が必要とされている。そして、垂
直配向処理においては、磁性粒子に印加する磁界の区間
を従来の面内長手配向処理の場合より長くしなければな
らない。
【0007】上記したような磁界印加区間が長距離であ
る配向処理装置においては、フィルムが配向処理装置内
を安定に走行できるようにガイドロールなどを設けてフ
ィルムの走行を補助することが必要である。
【0008】このように、上記した垂直配向処理にあっ
ては、それを用いる装置は従来の面内長手方向配向処理
に用いる装置と異なって新たな構成が必要になり、それ
は磁界発生手段を改良するだけでなく、フィルムの走行
系についても改良しなければならないのである。
【0009】(本発明)本発明は、配向処理装置内にお
ける磁気記録媒体の安定走行を可能とする磁気記録媒体
用配向処理方法を提供することを目的とする。
【0010】本発明者は、垂直配向処理装置のように磁
界を印加する区間が比較的長い配向処理装置において
は、配向処理装置の磁界発生手段で形成された磁界中に
も、フィルムの走行速度と同一周速度で回転するガイド
ロールもしくは摩擦の小さいフリーロールからなるガイ
ドロールを配設すれば、長距離にわたる磁界区間内のフ
ィルムの走行を補助することができるとの着想を得て種
々実験を試みた。
【0011】その結果、磁界発生手段によって形成され
た磁界中に、従来から磁気記録媒体の製造時に通常使用
されている例えば表面がクロムメッキのスチール、アル
ミ、ステンレス、チタン合金などの金属製ロールを配設
した場合、ロールの回転に強い制動がかかり、ロールが
正常に回転しなくなり、フィルムの走行に支障をきたす
ことが判明した。
【0012】本発明者は、上記した金属製ガイドロール
の円滑な回転を阻害する強い制動の原因を究明したとこ
ろ、磁界中でガイドロールが回転する際、該ガイドロー
ルが磁界の影響を受けてロール内にその回転方向と反対
方向にトルクを生ずるような渦電流が発生し、それがロ
ールの回転トルクを大きくしてロールの回転を重くする
との知見を得た。
【0013】そこで、本発明者は、上記ガイドロールと
して、磁界の影響を受けない非金属ロールを用いたとこ
ろ、ロールの回転に加わる制動が無視できる程度に小さ
くなり、ガイドロールが正常に回転して磁気記録媒体フ
ィルムが安定して走行できるとの事実を見出し本発明を
完成するに到った。
【0014】すなわち、本発明は、磁気記録媒体用配向
処理方法において、ガイドロールが非金属ロールである
ことを特徴とする。
【0015】まず、磁界発生手段としては、磁気記録媒
体の配向処理に適用することができるものであれば格別
限定されるものではない。
【0016】例えば、磁界発生手段としては、電磁石、
永久磁石およびこれらを組合せたものを使用することが
できる。また、本発明の配向処理装置においては、磁石
が一体化されて磁界区間が単一であってもよいし、磁石
が分割されて複数個の磁界区間が形成されていてもよ
い。
【0017】次に、本発明におけるガイドロールは、磁
気記録媒体例えばフィルムの走行を補助するものであ
り、フィルムの走行経路に配設される。そして、図に示
すように、フィルム1の走行経路は磁界発生手段2a、
2bの間隙を通過するように設定されている。したがっ
て、ガイドロール3も磁界発生手段2a、2b間に配設
される。本発明におけるガイドロールは後述する構成の
非金属ロールであるが、この非金属ロール3を、磁界発
生手段2a、2bに配設するばかりでなく、磁界発生手
段2a、2bから発生された磁界Hの影響が及ぶ範囲ま
で配設するとよい。特に、複数個の磁界区間を設けた場
合には、それぞれの磁界区間の間にも後述する非金属ロ
ールを配設するとよい。
【0018】次に、本発明におけるガイドロールは非金
属ロールである。本発明でいう非金属ロールとは、ガイ
ドロール全体としての電気伝導度が通常の金属と比較し
て著しく小さいものをいう。例えば、通常の金属の電気
伝導度は104 〜105 Ω-1m-1 程度であるが、本発明
のガイドロールの材料として適する樹脂の電気伝導度は
102 〜10-18 Ω-1m-1 程度である。本発明における
非金属ロール全体としての電気伝導度は通常の金属の1
/100程度以下の低い値が好ましい。
【0019】このように電気伝導度が通常の金属と比較
して著しく小さい本発明の非金属ロールは、磁界中に配
設されても磁界の影響が極めて小さいので渦電流の発生
が大きく抑制される。
【0020】本発明のガイドロールは、大部分が電気伝
導度の低い非金属材料からなるが、非金属材料中に金属
が含まれた金属−非金属複合材料であっても電気伝導度
が通常の金属より著しく低ければ使用することができ
る。
【0021】要は、本発明における非金属ロールは、磁
界の影響を受けないロールであればよく本発明の非金属
ロールの材質は必ずしも全て非金属材料から構成されな
くてもよい。
【0022】上記したような非金属ロールを構成する材
料としては、例えば、石英ガラス、ソーダ石灰ガラス、
鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノケイ酸ガラスな
どの各種ガラス;アルミナ、マグネシア、ジルコニア、
スピネル、ムライト、リシヤ、酸化チタンなどの各種酸
化物セラミック、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化
チタンなどの各種窒化物セラミック、シリコンカーバイ
ドなどの各種炭化物セラミックなどの各種セラミック;
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、けい素樹脂、ポリプロピレン、ポリアミド、アセタ
ール樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレ
ートなどの樹脂;またこれらの樹脂にガラス繊維を充填
し強化したもの、カーボン繊維を充填し強度と適度の導
電性を付与し摩擦帯電を防止したものなどの各種複合材
料;などの非金属材料があげられる。
【0023】また、金属−非金属複合材料としては、例
えば、各種酸化物サーメット、炭化物サーメット、ケイ
化物サーメット、窒化物サーメット、メタライズしたセ
ラミック、メタライズした樹脂、金属繊維充填強化樹脂
などがあげられる。
【0024】上記した材料のうちで樹脂などの場合に
は、電気伝導度が著しく低くて有効であるが、このよう
な場合にはフィルムとロールとによる摩擦帯電の防止を
目的として、ガイドロール表面に適度の電気伝導性を付
与しておくことが好ましい。ガイドロール表面に適度の
電気伝導性を付与する方法としては、ガイドロール表面
に薄い金属のコーティングを施す方法、あるいは前述の
例にみられるような導電性材料と非導電性材料とを複合
化する方法がある。
【0025】また、上記した材料のうち、磁性塗料や乾
燥処理の点からして耐溶剤性、耐熱性にすぐれているも
のは好適である。
【0026】
【実施例】
実施例1 電磁石によって作られた長さ60cm幅20cm高さ8cmの
磁界空間に直径3cmのシリコンカーバイド製ガイドロー
ルを5本配設し、4kOe の磁界のもとでこれらのガイド
ロールを後述するフィルム速度と同一の周速度で駆動回
転させた。バリウムフェライト超微粉の含まれた磁性塗
料を塗布したポリエチレンテレフタレートフィルムを速
度40m/分で走行させ、上記磁界中を通過させて垂直配
向処理を行なった。なお、配向処理中フィルムに熱風を
吹きつけて配向処理と乾燥処理を同時に行なった。配向
処理中、ロールの回転及びフィルムの走行に異常が認め
られず、フィルムの走行が安定に行なわれた。
【0027】実施例2、3 実施例1のガイドロールと同一寸法で、実施例2ではカ
ーボン含有エポキシ樹脂製ガイドロール、実施例3では
カーボン含有ポリイミド樹脂製ガイドロールを使用した
ほかは、実施例1と同様にして配向処理を行なった。配
向処理中のロールの回転及びフィルムの走行は良好に行
なわれた。
【0028】比較例1、2 比較例1としてアルミ製ガイドロール、比較例2として
ステンレス製ガイドロールを使用したほかは実施例1と
同様にして配向処理を行なった。その結果、比較例1で
は、ロールに対する回転制動が大きく、ロールをフィル
ムの走行速度と同一周速度で駆動回転させることができ
なかった。比較例2では、ロールに対する回転制動が比
較例1とくらべていくぶん小さいものの、ロールの駆動
回転が困難であり、フィルムが円滑に走行できなかっ
た。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
配向処理方法は、配向処理装置内における磁気記録媒体
の安定した走行が可能である。その結果、一連の製造工
程からなる磁気記録媒体の製造を円滑に行なうことがで
き生産性を高めることができるので、その工業的価値は
大である。なお、本発明は、垂直配向処理に適用して有
効であるばかりでなく、他の配向処理例えば面内配向、
斜方配向などに適用しても有効であることは言をまたな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】配向処理方法を実施するための一例を示す模式
図である。
【符号の説明】
1 フィルム 2a、2b 磁界発生手段 3 ガイドロール H 磁界

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体用配向処理方法であって、
    前記磁気記録媒体のフィルムの走行を補助するための回
    転ガイドロールとして、磁界中を回転することによる渦
    電流発生の防止された非金属ロールを用意し、前記磁気
    記録媒体のフィルムに塗布された磁性粒子に対して配向
    磁界を印加し、前記配向磁界が印加される区間を少なく
    とも含む区間に亙って前記非金属の回転ガイドロールを
    配置して前記磁気記録媒体を支持し、走行させることを
    特徴とする磁気記録媒体用配向処理方法。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体用配向処理方法であって、
    前記磁気記録媒体のフィルムの走行を補助するための回
    転ガイドロールとして、磁界中を回転することによる渦
    電流発生の防止された非金属ロールを用意し、前記磁気
    記録媒体のフィルムに塗布された磁性粒子に対して配向
    磁界を印加し、前記配向磁界が印加される区間を少なく
    とも含む区間に亙って前記非金属の回転ガイドロールを
    配置して前記磁気記録媒体を支持し、前記フィルムの少
    なくとも40m/分の速度で走行させることを特徴とする
    磁気記録媒体用配向処理方法。
JP21834695A 1995-08-28 1995-08-28 磁気記録媒体用配向処理方法 Pending JPH08171721A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758245A (en) * 1980-09-22 1982-04-07 Toshiba Corp Magnetic field orientation device for manufacturing vertical magnetic recording medium

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758245A (en) * 1980-09-22 1982-04-07 Toshiba Corp Magnetic field orientation device for manufacturing vertical magnetic recording medium

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